Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    死ね

    しくㅤ

    MOURNING自創作ストーリー冒頭です。不穏に見せかけたド平穏モノです。ですか不穏好きなので不穏ちゃんとあります
    以下の内容が含まれておりますので苦手なものがあった場合、閲覧を控えることを強くおすすめします。

    NL/実質死ネタ/天国などの描写

    G表現含むR18表現はありません。なんならR15すらありません。NLと言っていいのか分かりませんが、何はともあれこの人と居れるだけで幸せというNLがすきです!!!!!
    ブルー・トゥー・スユー(0)電車の外の景色は、いつだって真っ白な空だった。
    どこからが雲か、どこまでが空か分からない背景と、そこら中に建てられた都会の景色。そのどれもを見渡しても、色らしい色はついていない。確かに、彩度の低い赤や青はある。あちらこちらについている信号機が機能していないというわけではない。周りの人を見渡しても、身に纏う衣装のワンポイントに色がついていたりしている。ただ、全体的に見渡してみると、ここは随分と白と黒が多い世界だなと俺は身に染みて感じる。ここは「コード240」と周りの人が勝手に名付けた、いわゆるあの世とこの世の狭間みたいな場所と言うべき世界である。だが決して死して時が経たない者がここへやって来る訳ではなく、死して時が経ちもう生まれ変わることをしないと決断した者だけが立ち入ることを許可されている場所で、天国で何かしらの活動していた者と地獄で更生した者が交わりながら暮らしていると最初に全てを司る神は教えてくださった。ちなみに名前の由来としては決して詳しくはないが、この世界で1番高い建物240mあることと、その建物が音楽の聖地となっていることから段々とその名前が定着していったらしい。
    2658

    kotyou

    PROGRESS卒業式の日に告白したいと思っている出久と、そんな出久の気持ちを察しているかっちゃんのところに、未来の出久がやってくる話。の前編です。死ネタや、後編ではR18シーンもありますのでご注意ください。webオンリーにて全編展示予定。お楽しみいただけましたら幸いです。
    卒業式の日、桜の木の下で【出勝】前編ヒーローコスチュームのマスクを外した途端に、凍てつく大気に鼻の奥がツンと痛んだ。日はすっかり暮れ落ちて、お腹はいつからかぐぅぐぅと煩く鳴っている。報告書は、チームアップを主導した事務所がまとめてやってくれると言っていた。つまり、この後の用事は、何も無い。たぶん、たった今「寒い!」と言って、出久からマントを強奪した、勝己にも。
    「ねぇ、かっちゃん。良かったらさ、ラーメンでも食べに行かない?」
    「ぁ゙あ゙?」
    「いや、だって、寒いし、ね。温かいものが食べたいだろ。着替えて、寮に帰って、作るっていうのも大変だし。もうお腹ペコペコだし。この近くに、辛くて美味しいラーメン屋があるって教えてもらったし」
    不機嫌に眉を寄せる勝己が、ハッキリと断ってくる前にと、出久は慌てて言葉を重ねる。教えてもらった、なんて口にしてしまったのは、失敗だったかもしれない。勝己を誘うために事前に情報を仕入れていたのが、バレてしまうかもしれない。
    23116

    おず🙇‍♀️

    DONEあばざんまいC新作展示①です。『蕩桃』シリーズの続編4話のうちの1話目となります。
    死ネタのつもりではありませんが、死神が倒されるお話なので、死神ファンの方はご注意ください。格好いい死神が好きな方はご覧にならない方がいいかも…ここを飛ばして展示②から読んでいただいても大丈夫かと思います。(私は死神大好きで書いてます)

    非常に都合よく捏造設定にしてます。
    「そーはならんやろ!」と思う展開ですが、そこが話のメインではないので…!さらっと読み流してください…ッ💦
    桃人と偶人-----



    その日は突然に訪れた。
    魔族との契約のもと死神に隷属する、最も穢れた場所にまで堕ちたはずのの玩具。それは、訪れた使い魔を見るなり風凪のような眼の奥を光らせて、意味深にこう言った。

    「ピロロ。あなたは、私の両腕が拘束されている時にしか、私の前には現れませんでしたよね」

    見開かれた大きな一つ目に自らを映し、それと示し合わせるように口角を上げた“桃”。

    「警戒心の強い使い魔。…いいのですか?今、私の両手は空いていますよ」

    しらばっくれることもできた。それなのに、伸ばされた腕がやたら大きく長く見えて、ピロロは飛び退かずにいられなかった。

    「う…わああぁぁ…ッ!!」

    両のこめかみに食い込む生身の激痛。大きな帽子が、はたりと床に落ちた。
    3314