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    ウィーク

    icetaro

    DONEいちやま❤️💗
    お題:プロポーズ

    大和受けWebオンリー「俺が最強!!!おかわり!!」のOneウィークドロライよりお題をお借りしました。

    カプ要素は少なめですが、大和を見出してくれたのが瑛一だったら良いなと夢を見ています。
    それはプロポーズのように レイジングエンターテインメントを選んだのは、アイドルに興味のない大和でも聞いたことがあるほど有名だったからだ。そして何より、兄の龍也と別のアイドル事務所だということが重要だった。

     右も左も分からないままオーディションを受けた。周りは必死そうな奴らばかりだったが、大和は歌もダンスも勝っていると思った。オーディションに向けて特別な練習をしたわけではないが、体育と音楽は小学生の時から成績が良いのだ。当然のように最終審査に残った。

     最終審査は一人ずつ審査員の前でもう一度歌とダンス、そして特技を披露する。大和は空手の形をやった。本当は組手の方が得意だが、相手がいないのだから仕方がない。ところどころ大胆にアレンジを加えた。長い手足から繰り出される数々の技は大きく美しく、審査員たちも揃って感嘆の声を漏らす。そうだ、上段回し蹴りだって大和は龍也より早く蹴り出せるのだ。
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    sankakunoir

    DONEレノミス
    ミがレの部屋で油断して痕跡を消し忘れてしまう話
    ミ受けワンドロライさんのお題〈寝ぼすけちゃん〉に沿って書かせていただいたものですが、ほぼワンウィークライになってしまい大変申し訳ないです……!
    待ち針 ミチル・フローレスは困っている。とても、かなり、はなはだしく、切実に、困っている。
    「これって……もしかして……?」
     あかるいさみどりの目が、ベッドシーツの一点にひたと据えられている。彼の注目を浴びているのは、一縷の絹糸のような髪だ。白いシーツの波間で、忘れ去られたように浮かんでいる。彼がそっと持ちあげると、やわらかくカールした髪はくるんと指さきに懐いた。
     彼はそれを、魔法舎三階の窓から差しこむ朝の光にかざした。日に透けてなお、苛烈な色彩を失わない。
    「ミスラさん……?」
     問いかけに答えは返らない。ここは南の羊飼い、レノックス・ラムの私室である。

     朝、ミチルは学校へ通っていたころと同じように目を覚まし、同じように身支度を整える。次にすることといえばもちろん、隣の部屋で眠る兄を起こしにいくことだ。存外に寝汚い兄が職場に遅刻しないように、勢いよくカーテンをひらいて朝日をいれる。芸術的な寝癖をつけて起きだした兄は、まだ目が半ぶんあいたばかりの顔で「いい天気だなあ」と呟いた。
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