本編
ゆーご
MAIKING一年以上寝かせても完成しなかったので供養。ブレ本編メドークリア後のリンリバ。ちょっとだけ厄黙の設定もある。悪食の男 ヘブラの夜はどこまでも煩くて静かだ。煩いのは吹き荒ぶ冷たい風や雪で、静かなのはそこに住まう生き物の息遣い。風雪に負けず元気に動き回る生き物はタバンタ大雪原のライネルぐらいだね、なんて考えながら僕は夜空を眺める。
僕が今腰掛けている場所はリトの村の止まり岩に待機しているヴァ・メドーの冠羽に当たる部分で、昼ならばハイラル中の景色を一望できるのではないかと思うほどの絶景ポイントになっている。そう、昼ならば。
……残念なことに僕の目では夜に見えるものは限りなく少ない。慎ましい月の光では大地が闇に覆い隠されてしまって、僕にはハイラル城から溢れ出る邪気と、あとは遥か東にあるデスマウンテンの赤色やハイラルのあちこちに点在する謎の塔と祠から発せられる青色と黄色がぼんやりとした点のようにまばらに見えるだけ。
34046僕が今腰掛けている場所はリトの村の止まり岩に待機しているヴァ・メドーの冠羽に当たる部分で、昼ならばハイラル中の景色を一望できるのではないかと思うほどの絶景ポイントになっている。そう、昼ならば。
……残念なことに僕の目では夜に見えるものは限りなく少ない。慎ましい月の光では大地が闇に覆い隠されてしまって、僕にはハイラル城から溢れ出る邪気と、あとは遥か東にあるデスマウンテンの赤色やハイラルのあちこちに点在する謎の塔と祠から発せられる青色と黄色がぼんやりとした点のようにまばらに見えるだけ。
o_k_ra_ra
DOODLE【ネタバレ&捏造】本編後if軸 メちゃん大学院生くらいモブの魔物or人間になって牽制されたい願望らくがき
魔物の中でも、歳をとるスピードが遅かったり老化が見た目に現れにくい種族とかあったらロマン 2
えにけりおあ
DONE弓川さん( @yumikawa3111 )原作『ヤンバト仮』に登場する立方さんのファンアートまとめ1
こちらはまだ無いゲーム本編の幻覚を見ながら一人で永遠喋ってる怪文書です
【ヤンバト仮幻覚怪文書】
ピクモフ
https://pictmalfem.net/items/detail/92533 16
hatsukinoshell
DOODLE☀️と☂️のなんかゆるっとした落書きたちゆるいけど描き手的にはCPのつもりではあるので注意、ほぼ要素は無いけど
何のネタバレも無いですが、それはそれとして先に本編を見てくれ 5
aoi
DOODLE本編前のナマリの話。「あれ、ナマリじゃない。奇遇ね」
「買い物?」
ナマリが背後から掛かった声に振り向くと、数歩離れた場所に行きつけの酒場の店員二人が立っていた。
「ああ、アンタらか」
「街中で会うなんて珍しいわねえ」
二人は傍まで来ると、ナマリを挟むように左右に分かれて並んだ。
「アンタたちこそ。今日は休みなのか?」
「夜は仕事だけどね。たまには息抜きしなきゃ」
「そうそう!息抜きといえばショッピング!」
二人は顔を見合わせると、楽しそうに笑う。
ナマリはその様子が眩しくて、思わず目を逸らした。
普通の友人関係など自分にはないものだ。
父親が失踪してからというもの、同族に限らず嫌煙されてきたナマリにとって、この二人は以前と変わらずに接してくれる数少ない人間だった。
1622「買い物?」
ナマリが背後から掛かった声に振り向くと、数歩離れた場所に行きつけの酒場の店員二人が立っていた。
「ああ、アンタらか」
「街中で会うなんて珍しいわねえ」
二人は傍まで来ると、ナマリを挟むように左右に分かれて並んだ。
「アンタたちこそ。今日は休みなのか?」
「夜は仕事だけどね。たまには息抜きしなきゃ」
「そうそう!息抜きといえばショッピング!」
二人は顔を見合わせると、楽しそうに笑う。
ナマリはその様子が眩しくて、思わず目を逸らした。
普通の友人関係など自分にはないものだ。
父親が失踪してからというもの、同族に限らず嫌煙されてきたナマリにとって、この二人は以前と変わらずに接してくれる数少ない人間だった。
salt__510
DOODLEワテの変声人狼のサムネ右下を見て「…!」となって描いたらくがき動画本編には全く関係ないです
⚠︎全て捏造、デザイン改変、一応なんでも許せる方向け⚠︎
一、二枚目 らくがき
三枚目 寝ぼけながら考えた設定(字) 4
3sodango
DONEカイオエワンウィーク参加作品です使用お題➡︎出会い エイプリルフール強化月間(妖異譚パロ)
カの幼体化(子狐)があります
イベスト本編未読のため捏造しかありません!!
ひろいもの まだ生まれて間もないであろう小さな子狐が、その短い手足を一所懸命に動かして、地を駆けずり回っている。走って、転んで。茂った草が緩衝材になったのか、けろっとした顔で起き上がって、また走り出す。
聞こえてくる幼子特有の甲高い声に、オーエンは耳を伏せた。騒々しいそちらに目線をやれば、どうやら子狐はオーエンに気がついていないらしい。ひたすらに走って、転んで、それを繰り返している。木の上からしばらくそれを眺めていたオーエンであったが、諦めたようにひとつため息を一つ溢した。
「はぁ……」
こうして傍観してはいたが、オーエンの体裁のためにも不法侵入の不届きものをこのまま放置しておく訳にはいかなかった。
近頃、幾度とオーエンの縄張りに侵入しては馬鹿みたいに走り回っている子狐がいた。ちょうど、そこで赤毛を振り乱しどたばたしているあの子狐のことである。
1844聞こえてくる幼子特有の甲高い声に、オーエンは耳を伏せた。騒々しいそちらに目線をやれば、どうやら子狐はオーエンに気がついていないらしい。ひたすらに走って、転んで、それを繰り返している。木の上からしばらくそれを眺めていたオーエンであったが、諦めたようにひとつため息を一つ溢した。
「はぁ……」
こうして傍観してはいたが、オーエンの体裁のためにも不法侵入の不届きものをこのまま放置しておく訳にはいかなかった。
近頃、幾度とオーエンの縄張りに侵入しては馬鹿みたいに走り回っている子狐がいた。ちょうど、そこで赤毛を振り乱しどたばたしているあの子狐のことである。
asoso9353
DONEあなたに感謝の言葉を(CPなし)最終回視聴後
本編終了後
特にCPはありませんが、イサルイ工場の作品なので風味はあります
戦い終わったあと、生還したルイって普通に考えると不審じゃないかい?と思い前半はちょっとだけ不穏。でもあの世界の倫理観はそんなにおかしくないので、このくらいはやってほしいなという気持ちを込めて
ルイはクー様の能力全部引き継いでたらいいなぁと思ってます(緑目だからあるよね)
あなたに感謝の言葉を(CPなし) デスドライヴズとの戦場に駆け付けたATFの面々は、TSに乗っていた者が真っ先にその場に到着した。イサミ・ルルに加えて戦死したはずのスミスまでその場にいて、驚きと喜びで迎えられた。3人は大きめなタオルをもらい、とりあえずはそれを身に着けた。
イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
「スミス? どうしたの?」
「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
3647イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
「スミス? どうしたの?」
「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
karatsugi
MOURNING企画垢さよならしたのでここにまとめるよその④「スピスプ」
男性アイドルグループ交流のような身内企画参加者をフォロワ様が募集していたので参加させていただきました。私の担当は黄色。
タイガが本気で好きなんだけどなんせ作者が一向に本編を描かないから描きにくくてそんな時にこちらに参加できて本当に嬉しかったんです。描く機会をありがとうございます。
タイガまじで癖なんよな…… 8
br28me
MAIKINGチルチャックとマルシルが二人で社交会に行くことになる話 の冒頭下書き本編完結後の時間軸 ネタバレしかない
完成させる勇気がない……
「はあ?なんで俺?」
ライオスへの用事を済ませた城内広間にて、さっさと踵を返しかけたチルチャックを慌てて呼び止めたのはマルシルだった。あーっとえーっと、とひと通りどもったと思えば両手を勢いよく合わせ頭を垂れ、「チルチャック、私と社交会行って!」と突然懇願されれば、チルチャックが怪訝な顔をするのも無理はない。
「せ、西方エルフ主催でね…」
「うわっなんかもう嫌」
「エルフとトールマンの異文化交流会?みたいなのを開くらしくて」
「なんっだそりゃめんどくさそ」
「それに私呼ばれまして、外交がてら行くんですけど」
「頑張れよ~」
「ちょっと遠出しなきゃいけないんだけど…そこにトールマンの帯同をお願いされてて」
「こちとら”ハーフ”に何のご用事が?」
1923ライオスへの用事を済ませた城内広間にて、さっさと踵を返しかけたチルチャックを慌てて呼び止めたのはマルシルだった。あーっとえーっと、とひと通りどもったと思えば両手を勢いよく合わせ頭を垂れ、「チルチャック、私と社交会行って!」と突然懇願されれば、チルチャックが怪訝な顔をするのも無理はない。
「せ、西方エルフ主催でね…」
「うわっなんかもう嫌」
「エルフとトールマンの異文化交流会?みたいなのを開くらしくて」
「なんっだそりゃめんどくさそ」
「それに私呼ばれまして、外交がてら行くんですけど」
「頑張れよ~」
「ちょっと遠出しなきゃいけないんだけど…そこにトールマンの帯同をお願いされてて」
「こちとら”ハーフ”に何のご用事が?」
ナンナル
DOODLEメイテイ!×× 9一応次で終わります〜✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝
※宣言通り、本編は全年齢で終わらせます。
本編外で、すっ飛ばした所を書きたいな、という気持ちはありますので、どこかでぽーんっと投げたいなとは思っております。本編には含めません。
メイテイ!×× 9(類side)
「類、あまり司の事泣かせないでよ」
「分かっているよ。また明日、寧々」
「お、お休みなさい、寧々さんっ…!」
「ん。類の事よろしくね、司」
ぱたん、と後部座席の扉を閉めて、寧々にひらひらと手を振る。まだ少し不安そうな顔をする幼馴染は、そのまま彼女の自宅へと車を発進させた。
それを目で見送り、ちら、と隣を見ると、分かりやすく固まる天馬くんがそこにいる。肩に力が入っていて、顔を下げてしまっている彼の手に、ほんの少し指先を触れさせてみた。瞬間、びくっ、と大きく体を跳ねさせた天馬くんの口から、「ひょわっ…?!」と裏返った声が飛び出す。じわぁ、と耳も項も真っ赤に染めた彼は、恥ずかしいのか余計に俯いてしまった。それがとても可愛らしくて、つい笑ってしまいたくなる。
10791「類、あまり司の事泣かせないでよ」
「分かっているよ。また明日、寧々」
「お、お休みなさい、寧々さんっ…!」
「ん。類の事よろしくね、司」
ぱたん、と後部座席の扉を閉めて、寧々にひらひらと手を振る。まだ少し不安そうな顔をする幼馴染は、そのまま彼女の自宅へと車を発進させた。
それを目で見送り、ちら、と隣を見ると、分かりやすく固まる天馬くんがそこにいる。肩に力が入っていて、顔を下げてしまっている彼の手に、ほんの少し指先を触れさせてみた。瞬間、びくっ、と大きく体を跳ねさせた天馬くんの口から、「ひょわっ…?!」と裏返った声が飛び出す。じわぁ、と耳も項も真っ赤に染めた彼は、恥ずかしいのか余計に俯いてしまった。それがとても可愛らしくて、つい笑ってしまいたくなる。
Elise_no_sub
SPOILER非🌃🐸の過去絵です⚠️マーダーミステリー『夜の蛙は眠らない』の本編のネタバレはありませんが登場人物の容姿に関するネタバレがあります。
pass:🗻さんが学生時代に組んでいたバンドで🥁を担当していた方のお母様が好きなバンドの名前(全て大文字で入力してください)
kobunchacha_
SPOILERキルキルイキルFA動画で使った絵です。パスワードはYesで入れます。
本編(キルキルイキルげんみ❌)↓
https://youtu.be/14WupzwEXTw?si=OMeSqjD_We2Retji 10
auie000
DOODLE軍会7開催おめでとうございます!2023年6月に発行した「ふわふわデイリーライフ」に載せた
ふぉぜ鯉月まんがの続きを軍会用に描きました。
パスワードはリトリンをご覧ください。
本編はこちらから(軍会期間中展示しています)↓
https://www.pixiv.net/artworks/117576965 3
78_6cm
SPOILER陸奥本編鶴丸vs○○○
真横から見えた景色が刺さって抜けない
観客に背を向けて水心子くんに一撃入れるとき、一瞬めちゃくちゃ痛そうな顔してて…ああ誰かを傷つけた分だけ自分も傷つくのはパライソのときから変わらないんだ優しいなこの刀は…と思いました(松井浦島のときとは状況違うので一緒にはできないけども)
という話なんですけど、これもちゃんと観客みんなに伝わるようになってたらよかったね
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』後日談ペーパー『鬼灯』の後の二人の一幕。ゴ本編開始前。鯉は未だ何も知らないし、月は鯉を殺せる気でいる。そんな頃の二人。
花に酔う 「あの鉢は、如何されました?」
行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
2237行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』身体だけの関係を続けている月鯉。ある日、職務の最中に月が行方を晦ませる。月らしき男を見付けた鯉は男の後を追い、古い社に足を踏み入れ、暗闇の中で鬼に襲われる。然し鬼の姿をしたそれは月に違いなく…
ゴ本編開始前設定。師団面子ほぼほぼ出てきます。
鬼灯鬼灯:花言葉
偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
54006偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
小池🏀
DONE2024.4.6〜7 流暮webオンリー「眠れるかわいいキミのとなり」の展示漫画です。1p目はサクカにしたイラストです(本編とは関係ありません)
木暮くんちに遊びに来た流、という設定のお話。初心者ですがよろしくお願いいたします🙏 5
enagagagagagaga
DONE共同1次創作企画の本編です。原案・小説:えなが
そして、君の愛を知る。最終話1-2 ずっと一緒だよ。
という温かくて、優しい希望に満ちた言葉を鵜吞みにした。それは嘘がひとつも混じっていない、透き通った言葉だった。その言葉に嘘は少しだって混ざっていなかった。
でも、そんなことはないと知っていた。
人間はいつか死んでしまうものなのだと、理解していた。けれどどんな風に消えてしまうのか、いついなくなってしまうのかは予測が出来なかった。ただ優しいあなたと、永遠に続くような毎日を送り、いつしかその普遍的な日常に慣れていた。
そうして優しい世界とあなたに甘えたまま、不完全な僕は、あなたを失ったのだ。
何も言わずに置いていかれた僕は、きっとあなたにとって不良品だったのだろう。
そうじゃないと理解している。
17184という温かくて、優しい希望に満ちた言葉を鵜吞みにした。それは嘘がひとつも混じっていない、透き通った言葉だった。その言葉に嘘は少しだって混ざっていなかった。
でも、そんなことはないと知っていた。
人間はいつか死んでしまうものなのだと、理解していた。けれどどんな風に消えてしまうのか、いついなくなってしまうのかは予測が出来なかった。ただ優しいあなたと、永遠に続くような毎日を送り、いつしかその普遍的な日常に慣れていた。
そうして優しい世界とあなたに甘えたまま、不完全な僕は、あなたを失ったのだ。
何も言わずに置いていかれた僕は、きっとあなたにとって不良品だったのだろう。
そうじゃないと理解している。
enagagagagagaga
DONE共同1次創作企画の本編です。原案・小説:えなが
そして、君の愛を知る。最終話1-1 フジの活動拠点で、椅子に腰掛けながら曇り空を眺め、そうしてハンナは最近のことを思い返していた。
愛を知るというのは、簡単なことではなかった。
それはハンナにとって、正しいと信じていた常識を打ち壊すものであり、同時に自身の世界を広げるものであった。いろんな話を聞いたが、短期間の間にハンナが世界中に散らばったすべての愛を理解したわけではない。
けれど、愛という大きなくくりの中にさまざまな感情が含まれることを知った。ルゥ、クレア、ニコラシカ、コルディス……どのアンドロイドにも「愛」はあったが、どれも同じ「愛」ではなかった。確かに存在したであろうそれらを否定できるものは誰もいない。
ハンナには、勇気のようなものが湧いていた。
2606愛を知るというのは、簡単なことではなかった。
それはハンナにとって、正しいと信じていた常識を打ち壊すものであり、同時に自身の世界を広げるものであった。いろんな話を聞いたが、短期間の間にハンナが世界中に散らばったすべての愛を理解したわけではない。
けれど、愛という大きなくくりの中にさまざまな感情が含まれることを知った。ルゥ、クレア、ニコラシカ、コルディス……どのアンドロイドにも「愛」はあったが、どれも同じ「愛」ではなかった。確かに存在したであろうそれらを否定できるものは誰もいない。
ハンナには、勇気のようなものが湧いていた。
とらのめ
DONEスグリ君が『二号』と遭遇する話。ゲーム本編およびDLCのネタバレを多く含みます。後半は十年後くらいの成長後設定です。ハルスグが普通に結婚していたりと捏造設定てんこ盛りですので、ご注意ください。
茂みの向こうに、見覚えのある大きな羽根と、緋色の尻尾が覗いているのを見つけた。
この日は授業の課題をこなすだけのつもりでテラリウムドームに来ていたスグリにとって、その姿を偶然見つけられたことは、ちょっとした幸運だった。あの緋色がいるということは。
「――ハルト!」
近づくと、思った通り、二つ足で立つコライドンの巨体のそばで、テーブルを広げてピクニックをしているハルトの姿があった。雨が降る気配がないから安心してか、サンドウィッチ用の長いパンをバッグから取り出している。
スグリの声が耳に届いて、ハルトが振り向く。ハルトの丸い目が驚きで更にまん丸になって、視線が合ったことに心が弾んで、スグリはハルトの方へ駆け寄っていく。
5077この日は授業の課題をこなすだけのつもりでテラリウムドームに来ていたスグリにとって、その姿を偶然見つけられたことは、ちょっとした幸運だった。あの緋色がいるということは。
「――ハルト!」
近づくと、思った通り、二つ足で立つコライドンの巨体のそばで、テーブルを広げてピクニックをしているハルトの姿があった。雨が降る気配がないから安心してか、サンドウィッチ用の長いパンをバッグから取り出している。
スグリの声が耳に届いて、ハルトが振り向く。ハルトの丸い目が驚きで更にまん丸になって、視線が合ったことに心が弾んで、スグリはハルトの方へ駆け寄っていく。
藍河響
PAST2021年頒布、本編のみWeb再録。現パロ社会人杢月小説。
一度別れた2人が寄りを戻すまでとその後を収録。
大人のモダモダをどうぞ。
ハピエンです。
当時お手に取って下さった方、誠にありがとうございます。
金継ぎの器【人物紹介】
月島基(34)
金神商事第七部署主任。施設育ち。鶴見に引き取られ養子となる。名字は敢えて変えていない。趣味はジム通い。気苦労の星に生まれた。
菊田杢太郎(41)
金神商事第七部署課長。弟がいる。珈琲好きで自宅では豆から挽いて淹れている。女性社員からモテにモテている色男。
鶴見篤四郎(秘密)
金神商事社長。月島の養父。面白い事が好きでよく月島に無茶ぶりをする。人誑しの天才でもある。
有古力松(27)
菊田、月島の部下の一人。菊田によく揶揄われる苦労人。その睫毛の密度と長さに女性社員から羨ましがられ、先日爪楊枝が乗るか遊ばれていた。
_#1_ ほろ苦い大人たち
────『……想いを伝えましょう!~♪……』
39291月島基(34)
金神商事第七部署主任。施設育ち。鶴見に引き取られ養子となる。名字は敢えて変えていない。趣味はジム通い。気苦労の星に生まれた。
菊田杢太郎(41)
金神商事第七部署課長。弟がいる。珈琲好きで自宅では豆から挽いて淹れている。女性社員からモテにモテている色男。
鶴見篤四郎(秘密)
金神商事社長。月島の養父。面白い事が好きでよく月島に無茶ぶりをする。人誑しの天才でもある。
有古力松(27)
菊田、月島の部下の一人。菊田によく揶揄われる苦労人。その睫毛の密度と長さに女性社員から羨ましがられ、先日爪楊枝が乗るか遊ばれていた。
_#1_ ほろ苦い大人たち
────『……想いを伝えましょう!~♪……』