hagi_pf
DOODLETPとか経てイケイケゴーゴーになった彦に論さんがわーってなるやつのはずだった雨クリらくがき 雨彦は最近少し変わったように思う。
これまでもよくクリスの話を聞いてくれていたが、最近は雨彦の方からクリスのことを聞いてくる回数が増えたような気がするのだ。クリスが雨彦のことを尋ねた時も、曖昧に流されることが減り、素直な言葉で答えてくれることが増えた。
そして変化はもう一つ。
クリスに触れる雨彦の手にも、これまで僅かに垣間見えていた躊躇いがなくなっていた。
「古論」
二人きりの部屋の中で、雨彦が真剣な眼差しでクリスを見つめてくる。クリスは照れたように顔を背けようとするが、雨彦がクリスの頬に触れてやんわりとそれを防いでしまった。
雨彦と関係を持つようになったのはいつからだったろうか。クリスは密かに雨彦に想いを寄せているが、その想いを伝えたことはないし、雨彦がクリスをどう思っているのかもわからない。恋人と呼ぶには遠く、セフレと呼ぶには近すぎる、曖昧な関係だった。
1309これまでもよくクリスの話を聞いてくれていたが、最近は雨彦の方からクリスのことを聞いてくる回数が増えたような気がするのだ。クリスが雨彦のことを尋ねた時も、曖昧に流されることが減り、素直な言葉で答えてくれることが増えた。
そして変化はもう一つ。
クリスに触れる雨彦の手にも、これまで僅かに垣間見えていた躊躇いがなくなっていた。
「古論」
二人きりの部屋の中で、雨彦が真剣な眼差しでクリスを見つめてくる。クリスは照れたように顔を背けようとするが、雨彦がクリスの頬に触れてやんわりとそれを防いでしまった。
雨彦と関係を持つようになったのはいつからだったろうか。クリスは密かに雨彦に想いを寄せているが、その想いを伝えたことはないし、雨彦がクリスをどう思っているのかもわからない。恋人と呼ぶには遠く、セフレと呼ぶには近すぎる、曖昧な関係だった。
27tael
PROGRESS暁理…いやぜったいバディ時代そういう関係あったってば(力説
ためらいがちなノック。
「入れ」
わざとディスプレイに眼差しを落としたまま相手を迎える。
足音を残して、動きが止まる。
ちらりと目をやり、業務中のこちらへ配慮したのか、今日の任を終えた私服姿でも律儀に敬礼をしてくる元バディに神経をくすぐられるような思いをしながら、ナハトは表情を崩さぬまま告げた。
「ああ、来たか。急ぎの稟議があるから、少しそこで待っていなさい」
実働部隊からの報告を受けるため広く取られた執務卓前のスペースとは別に、傍には事務方の役職者などと話し込むための応接セットがある。
はい、と簡潔に返事をして、ゆったりと設られた二人がけのソファに腰掛けた姿は、眼差しを落としながらもどこかソワソワと落ち着かない様子だ。
1308「入れ」
わざとディスプレイに眼差しを落としたまま相手を迎える。
足音を残して、動きが止まる。
ちらりと目をやり、業務中のこちらへ配慮したのか、今日の任を終えた私服姿でも律儀に敬礼をしてくる元バディに神経をくすぐられるような思いをしながら、ナハトは表情を崩さぬまま告げた。
「ああ、来たか。急ぎの稟議があるから、少しそこで待っていなさい」
実働部隊からの報告を受けるため広く取られた執務卓前のスペースとは別に、傍には事務方の役職者などと話し込むための応接セットがある。
はい、と簡潔に返事をして、ゆったりと設られた二人がけのソファに腰掛けた姿は、眼差しを落としながらもどこかソワソワと落ち着かない様子だ。
sy_leg
MEMO理人さんの髪の毛の話。暁理です。「その長い髪は邪魔じゃないのか?」
不法タイムジャッカーを引き渡した後でナハトはそう理人に声をかける。バディを組んでからずっと気になっていたことだった。
「目障りであれば切りますが」
「いや、そうじゃない」
刃物を手にしていれば今すぐにでも髪を切り落としかねない理人の言い方にナハトは苦笑する。
「この通り私自身は髪が短いし、単純に邪魔じゃないのかと気になってね。手入れも手間だろう?」
即座に切ると言い出すところを見るに、取り立ててこだわりがある訳ではないのだろう。にも関わらず、手間をかけてまで長髪を維持しているのが不思議だった。
「確かに手間ではありますが、便利でもあるので」
「便利?」
予想していなかった言葉に思わず理人の言葉を聞き返す。
1515不法タイムジャッカーを引き渡した後でナハトはそう理人に声をかける。バディを組んでからずっと気になっていたことだった。
「目障りであれば切りますが」
「いや、そうじゃない」
刃物を手にしていれば今すぐにでも髪を切り落としかねない理人の言い方にナハトは苦笑する。
「この通り私自身は髪が短いし、単純に邪魔じゃないのかと気になってね。手入れも手間だろう?」
即座に切ると言い出すところを見るに、取り立ててこだわりがある訳ではないのだろう。にも関わらず、手間をかけてまで長髪を維持しているのが不思議だった。
「確かに手間ではありますが、便利でもあるので」
「便利?」
予想していなかった言葉に思わず理人の言葉を聞き返す。
sy_leg
MEMOループしていた暁さんの話。暁理というか暁→理人な感じ。 小さくない破裂音と共に、此方に走り跳んで来ていた長身の男が受け身も取らないまま崩れ落ちた。即座にその身体を支え起こしたい衝動をどうにか押さえ付け、襲撃者に向けてブラスターを撃つ。
動かなくなった襲撃者を別の隊員達が拘束しにかかったのを視界に入れるや否や、血を滴らせながら地に伏せている彼の身体に触れ声をかけた。
「理人!!」
目を閉ざして痛みに耐えていた理人は、ナハトの呼び掛けでゆっくりと瞼を開けようとする。
「あかつきさん、おけがは、ありませんか…?」
瞼が開き切るよりも先に、浅い呼吸を繰り返しながら理人はそう尋ねて来た。何故、と思うが問うことはしない。ここでそう問うてしまえば激情のまま言葉を発して止まらなくなるだろうことが分かっていた。
1483動かなくなった襲撃者を別の隊員達が拘束しにかかったのを視界に入れるや否や、血を滴らせながら地に伏せている彼の身体に触れ声をかけた。
「理人!!」
目を閉ざして痛みに耐えていた理人は、ナハトの呼び掛けでゆっくりと瞼を開けようとする。
「あかつきさん、おけがは、ありませんか…?」
瞼が開き切るよりも先に、浅い呼吸を繰り返しながら理人はそう尋ねて来た。何故、と思うが問うことはしない。ここでそう問うてしまえば激情のまま言葉を発して止まらなくなるだろうことが分かっていた。
27tael
DOODLEノイくんと理人、そして横から出てくる管理官…もう読みたすぎて書きました。ナハトぜったい相手が望むように仕向けると思うの、、わるい管理官だいすき… ノイくんはかわいい。
シュイ、と拘束具で後ろ手に回させた手首を束ね、そのまま気絶している相手の腰に固着させた理人は、隊服の襟元に仕込まれている通信モジュールに唇を寄せた。
「1700、対象確保。これで最後だ。保護部隊を頼む」
明らかにこの時代の者ではないタイムジャッカーといえど、法で裁かれるまではあくまで被疑者だ。
その身柄を輸送するための応援を要請し、雨の近い鈍色の空へ向かい顔を上げる。そこで、たん、と地を蹴る音がした。
本来の身体能力を補強するため、重量を無視した跳躍を可能にするブーツを履いた足が、赤茶けた地面に着地する。
「ノイ」
落ち着いた声音で名を呼び向き直った先、そこにたたずむブラスターを携えた若者は、バディの姿を認めると、星を挙げたというのにあからさまに眉をひそめた。
3185「1700、対象確保。これで最後だ。保護部隊を頼む」
明らかにこの時代の者ではないタイムジャッカーといえど、法で裁かれるまではあくまで被疑者だ。
その身柄を輸送するための応援を要請し、雨の近い鈍色の空へ向かい顔を上げる。そこで、たん、と地を蹴る音がした。
本来の身体能力を補強するため、重量を無視した跳躍を可能にするブーツを履いた足が、赤茶けた地面に着地する。
「ノイ」
落ち着いた声音で名を呼び向き直った先、そこにたたずむブラスターを携えた若者は、バディの姿を認めると、星を挙げたというのにあからさまに眉をひそめた。
sy_leg
MEMOノイくんにマウント取る大人気ない暁さんの話。暁理のつもりで書いたのだけれど暁さんも理人さんも殆ど出てこない上にそもそもコレは暁理なのか自信がなくなりました。
「あーーーー終わんない!!」
時空警察庁にある一室、特殊部隊に割り振られている事務室で真白ノイは大声をあげた。目の前にある端末には書きかけの報告書が表示されている。出動1回につき1通の報告書を提出する決まりになっているが、出動が続き未提出の報告書が溜まってしまっていた。今表示されているものが5つ目で、まだ残り6件分の報告書がある。
ノイが報告書に追われているということは、バディである理人もまた同量の報告書に追われているということでもあった。大声をあげたことで理人に叱られるかと思ったが、声すらかけられないのでノイは拍子抜けする。
「気が済んだなら報告書の作成に戻れ」
ノイの視線に気付いたらしい理人はそこでやっと声をかけて来た。既に既定の勤務時間は過ぎてしまっているのだから理人の言うようにすぐ報告書の作成に戻るべきなのだが、ノイの気は重いままだし集中力も切れてしまっている。これらの報告書の提出期限は今日の2359までだが、まだ2000を少し過ぎたところなので余裕はあった。
1367時空警察庁にある一室、特殊部隊に割り振られている事務室で真白ノイは大声をあげた。目の前にある端末には書きかけの報告書が表示されている。出動1回につき1通の報告書を提出する決まりになっているが、出動が続き未提出の報告書が溜まってしまっていた。今表示されているものが5つ目で、まだ残り6件分の報告書がある。
ノイが報告書に追われているということは、バディである理人もまた同量の報告書に追われているということでもあった。大声をあげたことで理人に叱られるかと思ったが、声すらかけられないのでノイは拍子抜けする。
「気が済んだなら報告書の作成に戻れ」
ノイの視線に気付いたらしい理人はそこでやっと声をかけて来た。既に既定の勤務時間は過ぎてしまっているのだから理人の言うようにすぐ報告書の作成に戻るべきなのだが、ノイの気は重いままだし集中力も切れてしまっている。これらの報告書の提出期限は今日の2359までだが、まだ2000を少し過ぎたところなので余裕はあった。
27tael
DOODLEノイくん着任時妄想。アイドルの現実をみるノイくんの巻。ノイくんとナハトさんがバチバチするのを見たくて書いた。はーかわいいかわいい…
「本日着任しました。真白ノイ隊員です」
顔合わせに指定された本部のミーティングルーム、少し早めに到着したつもりが、ドアを開けると既にそこには求める人の姿があった。
敬礼を受けて、戦闘を想定した隊服ではなく、濃紺をベースとした儀礼服を着た相手がゆるりと立ち上がる。
「ああ。理人・ライゼ警邏長だ。今日からよろしく頼む」
椅子から無駄のない所作で立ち上がった美丈夫に敬礼を返されて、ノイはこくりと息を飲んだ。
(背、高っ。僕も小柄な方じゃないはずなんだけど)
憧れのひと。
彼は、そして先日まで彼のバディだった暁ナハトは、ノイにとってそう呼んで差し支えない存在だった。
圧倒的な強さ、挙げられた功績、防がれた犯罪の数々。
2171顔合わせに指定された本部のミーティングルーム、少し早めに到着したつもりが、ドアを開けると既にそこには求める人の姿があった。
敬礼を受けて、戦闘を想定した隊服ではなく、濃紺をベースとした儀礼服を着た相手がゆるりと立ち上がる。
「ああ。理人・ライゼ警邏長だ。今日からよろしく頼む」
椅子から無駄のない所作で立ち上がった美丈夫に敬礼を返されて、ノイはこくりと息を飲んだ。
(背、高っ。僕も小柄な方じゃないはずなんだけど)
憧れのひと。
彼は、そして先日まで彼のバディだった暁ナハトは、ノイにとってそう呼んで差し支えない存在だった。
圧倒的な強さ、挙げられた功績、防がれた犯罪の数々。
sy_leg
SPOILERこの話https://poipiku.com/51425/5219902.htmlが前提にある暁理…というか暁→理のような暁さんの話です。 未来の自分が訪ねて来た。
過去の世界では荒唐無稽に思えたのだろうこの言葉も、今や現実味のある事象だ。尤も、それをさせない為の組織がTPAであるのだが。
ナハトがそんな現実逃避をする原因は目の前にいた。戦闘を終えた後のような傷と汚れを纏って現れたのは明らかに未来のナハト自身だった。
TPAは何をしているのかと思うが、未来の自分はそれなりの地位にいるらしく、タイムワープの許可は自身の裁量で出せるようだった。なるほど、内部のしかも地位のある人間がタイムワープを悪用すれば取り締まる者など居なくなってしまう。権力と権限の分散化が必要だなとひとり考えていると、真剣な目をした自分に「よく聞いてほしい」と告げられた。
1282過去の世界では荒唐無稽に思えたのだろうこの言葉も、今や現実味のある事象だ。尤も、それをさせない為の組織がTPAであるのだが。
ナハトがそんな現実逃避をする原因は目の前にいた。戦闘を終えた後のような傷と汚れを纏って現れたのは明らかに未来のナハト自身だった。
TPAは何をしているのかと思うが、未来の自分はそれなりの地位にいるらしく、タイムワープの許可は自身の裁量で出せるようだった。なるほど、内部のしかも地位のある人間がタイムワープを悪用すれば取り締まる者など居なくなってしまう。権力と権限の分散化が必要だなとひとり考えていると、真剣な目をした自分に「よく聞いてほしい」と告げられた。
27tael
DOODLE思わず書いた暁理 雨クリベースなのですが、どちらかというとタイプリみた315世界のオタク感が 拿捕したタイムジャッカーを事務方に引き渡し、本部執務室で上長である管理官に敬礼をした後。
夜半過ぎに足を踏み入れたロッカールームは、空間を塗りつぶすような青白い光の元、人気なくしんと静まりかえっていた。
「理人」
私服を格納しているロッカーの扉に手をかけたところで呼ばれ振り返った先。顎を有無を言わせない指に掬い上げられて、背中に打ちつけるような衝撃を感じる。
「ん……っ」
恋人がいるのが理想的だが、不規則かつ守秘義務を伴う職務のせいか、平和に続いた話を聞いた試しがない。あるいは女を買うようなことをする隊員もいるのかも知れない。
ナハトからの何の甘さもない口づけを受けながら、理人は両の眼差しを閉ざした。
1475夜半過ぎに足を踏み入れたロッカールームは、空間を塗りつぶすような青白い光の元、人気なくしんと静まりかえっていた。
「理人」
私服を格納しているロッカーの扉に手をかけたところで呼ばれ振り返った先。顎を有無を言わせない指に掬い上げられて、背中に打ちつけるような衝撃を感じる。
「ん……っ」
恋人がいるのが理想的だが、不規則かつ守秘義務を伴う職務のせいか、平和に続いた話を聞いた試しがない。あるいは女を買うようなことをする隊員もいるのかも知れない。
ナハトからの何の甘さもない口づけを受けながら、理人は両の眼差しを閉ざした。
hagi_pf
SPOILERタイプリ撮影後の雨クリ。論さんがちょっとりひとを引きずっているやつ。「古論、大丈夫かい?」
雨彦が少し心配そうに顔をのぞき込んでくる。
行為の後の気怠さに包まれながら、クリスはこくりと頷いてみせた。
こうして二人でホテルになだれ込むのは、随分と久しぶりのことだった。
最近は映画の撮影に宣伝のための番組出演と、スケジュールがぎっしり詰まっていて、時間を作るのが難しかったのだ。
久しぶりの二人の時間は、久しぶりの恋人同士の逢瀬にしては穏やかに、互いの存在を確かめあうように過ぎていった。
おそらくはクリスだけではなく雨彦も、直近の仕事の中で何か思うところがあったのだろう。
今回出演した映画でクリスと雨彦は、長く相棒として共に戦ってきた関係性を持つ役を演じた。
相棒とはいっても、物語の開始時点で既に、雨彦が演じたナハトは怪我で現役を退き、クリスが演じた理人は想楽が演じたノイとバディを組んでいる状態ではあるのだが。そして物語の最後には、ナハトが黒幕として理人の前に立ちはだかり、理人は未来のために大切な元相棒であるナハトをその手にかける。
1308雨彦が少し心配そうに顔をのぞき込んでくる。
行為の後の気怠さに包まれながら、クリスはこくりと頷いてみせた。
こうして二人でホテルになだれ込むのは、随分と久しぶりのことだった。
最近は映画の撮影に宣伝のための番組出演と、スケジュールがぎっしり詰まっていて、時間を作るのが難しかったのだ。
久しぶりの二人の時間は、久しぶりの恋人同士の逢瀬にしては穏やかに、互いの存在を確かめあうように過ぎていった。
おそらくはクリスだけではなく雨彦も、直近の仕事の中で何か思うところがあったのだろう。
今回出演した映画でクリスと雨彦は、長く相棒として共に戦ってきた関係性を持つ役を演じた。
相棒とはいっても、物語の開始時点で既に、雨彦が演じたナハトは怪我で現役を退き、クリスが演じた理人は想楽が演じたノイとバディを組んでいる状態ではあるのだが。そして物語の最後には、ナハトが黒幕として理人の前に立ちはだかり、理人は未来のために大切な元相棒であるナハトをその手にかける。
sy_leg
MEMO暁理?ナハ理?の出会い編妄想。理人さんが暁さんって呼んでる理由がこうだったらなという妄想です。
「今日からバディを務めさせて頂きます、理人・ライゼです。よろしくお願いします」
長髪長身の新人隊員はそう言うと深々と頭を下げた。
その様子を冷めた目で眺めながら、ナハトはおざなりによろしくと返す。実際のところは名前も覚える気が無かった。覚えたところで無駄になるだけだ。
この新人でナハトのバディは六人目だった。今までのバディは任務中の怪我を理由に現場を去ったり、自己都合で他所に行ったりなどしていずれも長く続いたことがない。この新人も近い内に去っていくだろう。
ナハトが相手を陥れたりした事実は無く、単にナハトの身体能力や判断に付いて来れない相手が限界を訴えて自らバディの解消を願い出ている。
だが、あまりにも短期間でのバディの解消が続いた為、「ナハトと組むと壊される」などという不名誉な噂が立ち始めていた。それ故ナハトとバディを組もうという人間が居なくなり、何も知らない哀れな新人が充てがわれたのだろう。
1512長髪長身の新人隊員はそう言うと深々と頭を下げた。
その様子を冷めた目で眺めながら、ナハトはおざなりによろしくと返す。実際のところは名前も覚える気が無かった。覚えたところで無駄になるだけだ。
この新人でナハトのバディは六人目だった。今までのバディは任務中の怪我を理由に現場を去ったり、自己都合で他所に行ったりなどしていずれも長く続いたことがない。この新人も近い内に去っていくだろう。
ナハトが相手を陥れたりした事実は無く、単にナハトの身体能力や判断に付いて来れない相手が限界を訴えて自らバディの解消を願い出ている。
だが、あまりにも短期間でのバディの解消が続いた為、「ナハトと組むと壊される」などという不名誉な噂が立ち始めていた。それ故ナハトとバディを組もうという人間が居なくなり、何も知らない哀れな新人が充てがわれたのだろう。
hagi_pf
DONE自覚あり片思いの雨彦さんと自覚なし片思いのクリスさんな雨クリ好みのタイプの話「はい、オッケーです!お疲れ様でした!」
カメラマンの軽快な声がスタジオに響く。
ふう、と一息ついた雨彦が撮影場所を離れると、撮影用の衣装に身を包んだ想楽が入れ替わるようにその場に立った。
プロデューサーに一声掛け、その足で控え室に戻る。控え室に足を踏み入れると、先に撮影を終えていたクリスが、雨彦に気づきぱっと顔を上げた。
「雨彦、お疲れ様です」
「ああ、お疲れさん。後は北村の撮影が終われば、今日のスケジュールは終いだな」
どかりと椅子に腰掛けた雨彦は、早速窮屈だったネクタイを緩める。
女性向けのファッション誌に特集として掲載される今回の撮影は、読者の女性を恋人に見立てたものになるようだった。
「……あの、雨彦」
2455カメラマンの軽快な声がスタジオに響く。
ふう、と一息ついた雨彦が撮影場所を離れると、撮影用の衣装に身を包んだ想楽が入れ替わるようにその場に立った。
プロデューサーに一声掛け、その足で控え室に戻る。控え室に足を踏み入れると、先に撮影を終えていたクリスが、雨彦に気づきぱっと顔を上げた。
「雨彦、お疲れ様です」
「ああ、お疲れさん。後は北村の撮影が終われば、今日のスケジュールは終いだな」
どかりと椅子に腰掛けた雨彦は、早速窮屈だったネクタイを緩める。
女性向けのファッション誌に特集として掲載される今回の撮影は、読者の女性を恋人に見立てたものになるようだった。
「……あの、雨彦」
hagi_pf
DONEパバステの時に展示した同棲雨クリ夏の夜 その日は、今年初の猛暑日だった。
うだるような暑さの中、雨彦とクリスが撮影に取材に番組収録にと、ぎっしり詰まったスケジュールを終えた時には、時刻は21時を回っていた。
日が落ちても朝から続く蒸し暑さは変わらない。
二人は共に暮らすマンション近くのコンビニでタクシーから降り、軽い買い物をする。コンビニからマンションまでのほんの少しの移動だけで、じっとりと汗が滲んできた。
「暑いな……」
「雨彦、大丈夫ですか?」
帰るなりソファに沈み込んだ雨彦に声をかけながら、クリスは慌ててエアコンのスイッチを入れる。
ごろりと仰向けに寝直した雨彦は、そのまま沈黙した。
雨彦とクリスがこのマンションに越してきたのは、一月ほど前のことだ。
2789うだるような暑さの中、雨彦とクリスが撮影に取材に番組収録にと、ぎっしり詰まったスケジュールを終えた時には、時刻は21時を回っていた。
日が落ちても朝から続く蒸し暑さは変わらない。
二人は共に暮らすマンション近くのコンビニでタクシーから降り、軽い買い物をする。コンビニからマンションまでのほんの少しの移動だけで、じっとりと汗が滲んできた。
「暑いな……」
「雨彦、大丈夫ですか?」
帰るなりソファに沈み込んだ雨彦に声をかけながら、クリスは慌ててエアコンのスイッチを入れる。
ごろりと仰向けに寝直した雨彦は、そのまま沈黙した。
雨彦とクリスがこのマンションに越してきたのは、一月ほど前のことだ。
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MAIKINGIKLパロのような雨クリ。雨彦さんが何故クリスを氷の王にしたのかは考えてあるんだけど形にならないまま今日に至っている
「わたし、は…」
瞳を揺らし頭を抑えながら膝をついたクリスを見て、だからこの人は面倒なのだと想楽は思う。
こうなっては仕方ない。力を行使する為に杖を振りかぶると、自分の脇を何かが通り過ぎて行った。雪の影のような髪色で誰だかはすぐに分かったので想楽は杖を収める。
「どうした」
雨彦が声をかけるとクリスはビクリと肩を揺らす。想楽は雨彦を見たクリスの瞳に一瞬浮かんだ怯えの色を見逃さなかった。やはり、思い出しかけている。
「あめ…ひ…こ…?」
「眼を閉じて、ゆっくり息をしな。……そう、良い子だ」
クリスを包むように抱き込み、酷く優しく、言い聞かせるように雨彦が言葉を口にする。
ゆっくりと肩が上下する度に、クリスの頬の色が白く白くなって行く。この地に降る雪のように——雨彦や想楽と同じように。もう、大丈夫だろう。
1806瞳を揺らし頭を抑えながら膝をついたクリスを見て、だからこの人は面倒なのだと想楽は思う。
こうなっては仕方ない。力を行使する為に杖を振りかぶると、自分の脇を何かが通り過ぎて行った。雪の影のような髪色で誰だかはすぐに分かったので想楽は杖を収める。
「どうした」
雨彦が声をかけるとクリスはビクリと肩を揺らす。想楽は雨彦を見たクリスの瞳に一瞬浮かんだ怯えの色を見逃さなかった。やはり、思い出しかけている。
「あめ…ひ…こ…?」
「眼を閉じて、ゆっくり息をしな。……そう、良い子だ」
クリスを包むように抱き込み、酷く優しく、言い聞かせるように雨彦が言葉を口にする。
ゆっくりと肩が上下する度に、クリスの頬の色が白く白くなって行く。この地に降る雪のように——雨彦や想楽と同じように。もう、大丈夫だろう。
ことこ
DOODLEPassion! VIRTU@L STAGE!3雨クリの冬のお話です。
古論さんのポケットの中には名刺がいっぱい入ってる
とかこういう…公式の小さいいろいろを拾って
メモみたいな話をずっと描きたいなと思ってて。 6