akihakaki108
DONE寝室が別の杉と尾とフォゼ尾の暮らしフォゼ尾は普段はリビングで寝てるけど、ときどきどちらかの部屋で暴れる…!避難した方がその日の攻めになります。
私は基本sgoなのでフォゼ尾が暴れるのは9割杉の部屋ですね。
hisoku
DOODLE作る料理がだいたい煮物系の尾形と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉元の話の続きで、杉の部屋で海鮮祭りをする話なかなかすけべな展開にはならないですが、その分、爆発したら凄そうな気もします
かがなべて 3 少し前に、二車線の道路の向こう側の歩道を雨の中、透明のビニール傘を差して早足で行く仕事中の尾形の姿を見掛けた。スマートフォンを耳に当て話をしながら歩いていて頻りに頷き、先にある信号の点滅を見て歩速を上げるところまで見て、そこで見つめるのを止めた。尾形はよくある色のスーツを着て歩いていて、自分でもよく気付いたと驚いた。
ってことがあってさ。
悪いが全く覚えがない。
いやぁあれはお前の方からは無理だと思う。逆だったら俺も気付かないと思う。
台所の中からリビングにいる尾形に向かって話し掛けながら手を動かし、苦笑して首を横に振る。今日は俺の部屋で食事会で四月の初回から結局五週空いた。約束どおり海鮮祭りを開催するべく、午前中に買い出しを済ませて、掃除機もかけた。
6120ってことがあってさ。
悪いが全く覚えがない。
いやぁあれはお前の方からは無理だと思う。逆だったら俺も気付かないと思う。
台所の中からリビングにいる尾形に向かって話し掛けながら手を動かし、苦笑して首を横に振る。今日は俺の部屋で食事会で四月の初回から結局五週空いた。約束どおり海鮮祭りを開催するべく、午前中に買い出しを済ませて、掃除機もかけた。
hisoku
DOODLE前世記憶あり、尾語り十五歳差の年齢操作あり
支部にも投稿した「アンサー」の
八年振りに会った二人の話の
続きのようなものです
引き続きすけべをしているので
パスワード限定です
成人(高校生不可)以上の方ですか? 5520
hama_0291
DONEマロでリクをいただいた「お揃いのマグカップのお話」です。ひょんな事から隣人杉の家で夕飯を食べる事になったリーマン尾の話。素敵なリクありがとうございました!
お揃いのマグカップ カンッという乾いた音を立ててエナジードリンクの空き缶が転がった。その隣に置いてあったブラックコーヒーのペットボトルがドミノ倒しのように次々倒れ、静かなオフィスに大合唱を響かせた。
「チッ……」
周りの視線を少し気にしながら溜め込み過ぎていたそれらをゴミ箱へと捨てた。定時まであと二時間。自ら取りに行った仕事がその時間内に終わるという奇跡が起きるはずも無かった。
終電に乗り込み数分間揺られる。気付けばこんな生活も三年目に突入した。「どんなにキツくても好きな仕事だから続けられる」これが一般的な考えなのだろうが俺は違う。今やっている仕事が別に好きな訳ではない。ただ、自分の存在を正しく評価され認めてもらいたいのだ。去年の春、同期の中で自分だけが主任へ昇格した。悔しそうな同僚の面を見るのが楽しくて仕方なかった。その快感に変えられるものは今のところ他に無い。
5750「チッ……」
周りの視線を少し気にしながら溜め込み過ぎていたそれらをゴミ箱へと捨てた。定時まであと二時間。自ら取りに行った仕事がその時間内に終わるという奇跡が起きるはずも無かった。
終電に乗り込み数分間揺られる。気付けばこんな生活も三年目に突入した。「どんなにキツくても好きな仕事だから続けられる」これが一般的な考えなのだろうが俺は違う。今やっている仕事が別に好きな訳ではない。ただ、自分の存在を正しく評価され認めてもらいたいのだ。去年の春、同期の中で自分だけが主任へ昇格した。悔しそうな同僚の面を見るのが楽しくて仕方なかった。その快感に変えられるものは今のところ他に無い。
ようのすけ🔥&🐈⬛垢用
MAIKING初書きsgo↓読む人を選ぶので自衛お願いします↓
現パロ DK 杉視点 記憶有無混在 尾♀(先天性?)
完全に自分の趣味なので壁打ちです
宇佐美の株が爆上がりなうなので、宇佐尾も絡んでる
続いたら支部にまとめる予定 2208
hisoku
DOODLE作る料理がだいたい煮物系の尾形と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉元の話の「持ち寄り」の続きです尾語り
持ち寄り(続き) ぼんやり一缶を飲み切って、さて、どうしようかね、と考える。夜の部屋の中に誰かがいる気配があるのはいつ振りだろう。社会人になってからは初めてかもしれない。置きっぱなしになっていた腕時計を手に取り、九時十分過ぎか、と小さく声に出して針を読み、見るとなく台所の天井を見上げる。目を閉じて集中しても杉元の寝息は聴こえてこなくて、静かなものだ。ここからだと姿も見えない。二十二時までは寝かせてやるとして、どうしようか。寝ているとはいえ客人がいるのに、シャワーを浴びに行くのも変か。
さてさて、と呟いて目を開くと立ち上がり、冷蔵庫のドアに手を掛け、開けて何があるか確認をする。足りそうだ。立ち上がって振り返り、タッパーに入れて冷ましていた今日作った料理を見つめる。豚肉と刻み昆布の大蒜しょうゆ煮、ほうれん草の胡麻和え、切り干し大根、人参と油揚げを入れたひじきの煮物、蓮根のきんぴら、人参と牛蒡と豚肉のきんぴら、茄子の煮浸し、水菜と油揚げの煮物。味噌味がなかったよな、確認して蓋をして積み上げて寄せると、起きたら起きたでいいか、と食材を冷蔵庫から取り出して調理を始めた。
2570さてさて、と呟いて目を開くと立ち上がり、冷蔵庫のドアに手を掛け、開けて何があるか確認をする。足りそうだ。立ち上がって振り返り、タッパーに入れて冷ましていた今日作った料理を見つめる。豚肉と刻み昆布の大蒜しょうゆ煮、ほうれん草の胡麻和え、切り干し大根、人参と油揚げを入れたひじきの煮物、蓮根のきんぴら、人参と牛蒡と豚肉のきんぴら、茄子の煮浸し、水菜と油揚げの煮物。味噌味がなかったよな、確認して蓋をして積み上げて寄せると、起きたら起きたでいいか、と食材を冷蔵庫から取り出して調理を始めた。
hisoku
DOODLE作る料理がだいたい煮物系の尾形と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉元の話の続きです尾形語り、尾形の部屋で二人が飲み会をする話です
ちょっとはsgoに近付いた気がします
持ち寄り 四月は何かと不調になりやすい。新年度が始まって、新入社員を迎え新たに人間関係の構築が始まってそれなりに気疲れもするし、連休前ともなるとそれまで張り詰めていた気概も薄れ崩れてくる。あともう少しで休みだと思うと同時に切りよく仕事を納めておかねばという焦燥感も出てくる。心が縒れて、頑張るのが少し虚しくもなるのだろう。それでいて気温も乱高下するし、自分は五月病よりも四月病に罹りやすいと思う。
こんな時はあれだ。料理をするに限る。台所に立って頭の中を空っぽにしたい。
そう思って食材の買い出しに行った土曜の昼前にアバートの共用階段で杉元に会った。よう、と声を掛けると階段を降りようとしていた足を止め、あ、尾形、会えて良かった、と云って笑うので、何だ、どした、と訊いてやる。いや、ちょうど今、お前ん家行ってたんだけど出てこなかったから寝てんのかなと思って帰ってきたところだった、朝から買い物に行っていたのか、と云われて頷くと、ん、と両手に持っていたビニール袋を一つ持ってくれながら並んで降りたばかりの階段を上がり出す。
6340こんな時はあれだ。料理をするに限る。台所に立って頭の中を空っぽにしたい。
そう思って食材の買い出しに行った土曜の昼前にアバートの共用階段で杉元に会った。よう、と声を掛けると階段を降りようとしていた足を止め、あ、尾形、会えて良かった、と云って笑うので、何だ、どした、と訊いてやる。いや、ちょうど今、お前ん家行ってたんだけど出てこなかったから寝てんのかなと思って帰ってきたところだった、朝から買い物に行っていたのか、と云われて頷くと、ん、と両手に持っていたビニール袋を一つ持ってくれながら並んで降りたばかりの階段を上がり出す。
ポイピクミッシェルさん
DONE月イチ企画第四弾です今回はお互い名前も知らないふたりがなーんにもしてないお話です🤭
2023年4月 二回目からは…「ねえ、本当にするの?」
「駄目なのか」
「いや、駄目じゃないけど」
「じゃあ、どうして」
「だって俺たちお互いの名前も知らないし…」
「じゃあ自己紹介でもするか」
「いや、いいよ。それは今やっちゃ駄目なやつ」
「じゃあいつならいいんだ」
「うーん、もっと後かな…今はまだ駄目」
「変な奴だな」
「変じゃないよ、ピュアなだけだよ」
「自分で言うかよ」
「だって本当だもん。こういうことは段階を踏んで、ね」
「段階も何も、ついさっき自称ピュアにキスされた身としては何とも言えねぇな」
「あれは…なんというか…勢いというか…」
「勢いでキスできるならまたすりゃいいだろうが」
「違うんだって。そうじゃなくて…」
「軽いのか重いのか分からん奴だな」
1051「駄目なのか」
「いや、駄目じゃないけど」
「じゃあ、どうして」
「だって俺たちお互いの名前も知らないし…」
「じゃあ自己紹介でもするか」
「いや、いいよ。それは今やっちゃ駄目なやつ」
「じゃあいつならいいんだ」
「うーん、もっと後かな…今はまだ駄目」
「変な奴だな」
「変じゃないよ、ピュアなだけだよ」
「自分で言うかよ」
「だって本当だもん。こういうことは段階を踏んで、ね」
「段階も何も、ついさっき自称ピュアにキスされた身としては何とも言えねぇな」
「あれは…なんというか…勢いというか…」
「勢いでキスできるならまたすりゃいいだろうが」
「違うんだって。そうじゃなくて…」
「軽いのか重いのか分からん奴だな」
hisoku
DOODLEおーるすたーを履くsgoの話色のない寫眞のふたりです
杉語り
拙い過去作ですが良ければ
晴れたみ空に靴が鳴る 昼前になってしまったが、そろそろシーツを洗おうとベッドマットから剥がして、ふとちいさな擦れたような血痕がついているのに気が付いた。俺じゃない。自分の身体を見下ろしてそう思う。だとしたらもう尾形しかいない。位置からして足か。
首を傾げながら昨日の尾形を思い出してみる。思い出す。それで真っ先に思い出されたのは昨日のセックスが無茶苦茶好かったということだ。気持ち好かった。いやいやと頭を振りながらも正常位ではしがみついてきて、寝バックに変えると必死で手を繋ごうとしてきたり、俺が好きだと言う度に締め付けてきたし、最後はつれていってくれ、と切なげに云われて、身体もいとおしさも一気に爆ぜた。ゴムをつけていても尾形の中に注いでいることを感じて恍惚とした。思わず自分のちんぽを注視する。もう何度目か解らないくらい重ねてきたセックスだったが、昨日のが今までで一番好かったと思う。重ねる度にそう思う。早くも次にするセックスが待ち遠しい。
1910首を傾げながら昨日の尾形を思い出してみる。思い出す。それで真っ先に思い出されたのは昨日のセックスが無茶苦茶好かったということだ。気持ち好かった。いやいやと頭を振りながらも正常位ではしがみついてきて、寝バックに変えると必死で手を繋ごうとしてきたり、俺が好きだと言う度に締め付けてきたし、最後はつれていってくれ、と切なげに云われて、身体もいとおしさも一気に爆ぜた。ゴムをつけていても尾形の中に注いでいることを感じて恍惚とした。思わず自分のちんぽを注視する。もう何度目か解らないくらい重ねてきたセックスだったが、昨日のが今までで一番好かったと思う。重ねる度にそう思う。早くも次にするセックスが待ち遠しい。
hisoku
DOODLEちょっとフェティシズムな匂いの話前世記憶なし、杉語り
すけべをしているので
パスワード限定です
成人(高校生不可)以上の方ですか?
付き合って半年くらいの二人が
最中にすんすんしています
軽い攻めフェあり
wear
纏う
where
どこ 6900
hisoku
DOODLEちょっと狡い杉にランチを奢る約束をしていた尾の話、過去作、尾語り、この先sgoになるやつです当時は「口説く」というタイトルで、なんとなく読み返したくなって探し出してきました、拙いですが、良ければ
(ちょっと手直ししました)
(とある)絵師さんの描かれた絵から小説を書くというタグの企画で書いた話なので作風もその方の絵に寄り添わせようとしていた分、読んだ時の感触や雰囲気が普段のそれとは違うと思います
言質 同僚で後輩の杉元と飯に行くことになっていた。二人で受け持っていたプロジェクトを無事遂行し終えた打ち上げとして飯に行く約束をしていて、俺の奢りだ。今回は杉元の頑張りにだいぶ助けられていて、それを讃えて労いたいと俺の方から申し出て約束を取り付けた。現金しか使えない店を選ばれても大丈夫なように予め数万円を銀行から下ろしてきて財布に入れてきていたし、一応カードもある。社食や飲み会で見た杉元の食いっぷりからして、焼き肉やステーキ店に行きたいと云われたら、それなりに払うことになるだろうが、約束をしたからには遠慮せずに好きなだけ食えと言ってやろうと思っている。そもそも自分は金のかかる趣味などもない独り者だし、可愛らしく煙草も博打もやらない慎ましい生活を送っているので有り難いことに金には困っていない。旨いと云って後輩が嬉しそうに飯を食ってくれる姿を見るのもそれはそれで悪くないと思えた。
5050kito_kabe
DONE最終回アフターいきおいで連ツイした尾を夜明けに送り出す杉の話
君まとう道中々怪我の状態がよくならない尾のもとに杉が
「お前治るのおせぇんだよ、ほら食料」
とぶちぶち言いながらこたん近くの街にひっそり匿っている家に通うのに一年たった、ってことですよ。
尾を助けて森の小屋で介抱していたヴァを見つけた杉がこっそりと二人を匿ってたまに食料とかをもっていき、錯乱状態が続いていた尾も時間とともに回復していき
「お前もよほど暇なんだな、一等卒」
「俺もお前ももう軍属じゃねえだろ」
とかって軽口たたけるくらいになるし、お互いに色々と身軽になってるから
「お前、帝国ホテルでふるちんで走り回ってただろ」
「あっ!?なんで知って…あ、そうか!お前、あそこにいた軍人かっ」
と色々と話ができ、もちろん勇の話も出る。話せば話すほどに出会うキッカケが違えばこんな形にならなかったのだろうかと、お互いの満身創痍な姿にそっと思いを巡らす杉。
1635「お前治るのおせぇんだよ、ほら食料」
とぶちぶち言いながらこたん近くの街にひっそり匿っている家に通うのに一年たった、ってことですよ。
尾を助けて森の小屋で介抱していたヴァを見つけた杉がこっそりと二人を匿ってたまに食料とかをもっていき、錯乱状態が続いていた尾も時間とともに回復していき
「お前もよほど暇なんだな、一等卒」
「俺もお前ももう軍属じゃねえだろ」
とかって軽口たたけるくらいになるし、お互いに色々と身軽になってるから
「お前、帝国ホテルでふるちんで走り回ってただろ」
「あっ!?なんで知って…あ、そうか!お前、あそこにいた軍人かっ」
と色々と話ができ、もちろん勇の話も出る。話せば話すほどに出会うキッカケが違えばこんな形にならなかったのだろうかと、お互いの満身創痍な姿にそっと思いを巡らす杉。
hisoku
DOODLE作る料理がだいたい煮物系の尾形と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉元の話の続きです杉元語り
まだ揚げ物作ってません
sgoになるまで時間も掛かりそうです
(頑張れ二人)
水焜炉それ、何やってんですか。
そう問う男の声が聴こえてきて、それでそれは自分に声を掛けられているのだと判断するも、一体どこから誰が話し掛けてきているのか解らず、きょろきょろ辺りを見回していると、上の階です、と声がして、振り返って見上げると二階のベランダにグレーのスウエット姿の男性がひとり立っているのが見えた。その時に初めて尾形と言葉を交わした。春先の休日で、陽気が良く、もう正午前だというのにその男の足元には洗濯かごが置いてあるのが見えて、今から洗濯物を干そうとして出てきたのだと解った。返事をしなければと思って口を開く。
あっ、こんにちは、水焜炉を。
それは、上から見ても解るんですけど、それ、そこで使っても良いんですか。
7550そう問う男の声が聴こえてきて、それでそれは自分に声を掛けられているのだと判断するも、一体どこから誰が話し掛けてきているのか解らず、きょろきょろ辺りを見回していると、上の階です、と声がして、振り返って見上げると二階のベランダにグレーのスウエット姿の男性がひとり立っているのが見えた。その時に初めて尾形と言葉を交わした。春先の休日で、陽気が良く、もう正午前だというのにその男の足元には洗濯かごが置いてあるのが見えて、今から洗濯物を干そうとして出てきたのだと解った。返事をしなければと思って口を開く。
あっ、こんにちは、水焜炉を。
それは、上から見ても解るんですけど、それ、そこで使っても良いんですか。
hisoku
DOODLE夏のアイスを食べるsgoです尾語り
アイス 日溜まりを見つめながら意識の中には靄がかかっていて、それを見ていた。頬杖をつく。靄の奥に潜んでいるものの正体を見ようかどうしようか迷いながら、内側の目を凝らすと、やかましく聞こえていた蝉の声が消えて、ふっと静寂が訪れた。その中で考える。
日溜まりと表現すれば柔らかに聞こえるが、実際は肌を暑く刺すような強い日の光で、じりじりと晒されている肌から湯気が昇りそうだった。他に尻を下ろせる場所がなく、植込みで影の落ちて座れる温度だった境界ブロックに座って足を投げ出して、アスファルトの凹凸を見るとなく見て、自分の腕を見て、日溜まり全体に視線を戻す。また内側の目を凝らす。そうやって見ていた地面にすっと濃い人影が現れて、背後から俺を被うように近付いてきた。少し顔を起こし、ついていた頬杖を外す。振り向こうか振り向かまいか、考えていると声が掛った。
1610日溜まりと表現すれば柔らかに聞こえるが、実際は肌を暑く刺すような強い日の光で、じりじりと晒されている肌から湯気が昇りそうだった。他に尻を下ろせる場所がなく、植込みで影の落ちて座れる温度だった境界ブロックに座って足を投げ出して、アスファルトの凹凸を見るとなく見て、自分の腕を見て、日溜まり全体に視線を戻す。また内側の目を凝らす。そうやって見ていた地面にすっと濃い人影が現れて、背後から俺を被うように近付いてきた。少し顔を起こし、ついていた頬杖を外す。振り向こうか振り向かまいか、考えていると声が掛った。
hisoku
DOODLE日常会話みたいな話です掌篇、杉語り
それも愛かと
ミネラルウォーター 春を前に最後に二人で鍋でもするか、と行きつけのスーパーにやって来て、さっきまで傍にいたのに姿が消えたと探していた尾形がふらり戻ってくるなり、淡い水色のキャップに山の絵と赤い字で商品名のかかれた白いラベルの巻いてあるミネラルウォーターの入ったペットボトルを、これも一緒に、とカゴの中に入れてきたのを見て、前々から思っていたことを訊ねることにした。
またこれか。なぁ、お前って、その水好きなの?
好んでいるのか、という意味なら違うが。
でもいっつもそれ買うし、切らさないように冷蔵庫に常備しているだろ? なんで? 寝る前に、どんなにふらふらになっていても必ず飲むし。
さらに訊かれた尾形が一息おいてから俺を見て不敵に微笑むと、芝居臭く首を傾げ前髪も掻き上げながら口を開く。
690またこれか。なぁ、お前って、その水好きなの?
好んでいるのか、という意味なら違うが。
でもいっつもそれ買うし、切らさないように冷蔵庫に常備しているだろ? なんで? 寝る前に、どんなにふらふらになっていても必ず飲むし。
さらに訊かれた尾形が一息おいてから俺を見て不敵に微笑むと、芝居臭く首を傾げ前髪も掻き上げながら口を開く。
hisoku
DOODLEだいぶ前に書いた話です雨の中、独りになりたくなって杉の部屋を出ていく尾の話、尾語り、ハピエンです
水も滴る 近頃、上手く眠れなくなる日がある。今日もそれだ。身体は疲れ切っているのに眠りにつけず、ぼんやりと目を開き、暗い部屋の中、横寝した体勢で布団の中で隣に眠る杉元の寝息を聴いて過ごしていた。
鼾もかかず、深く静かに肌掛けをのせている胸を上下させて、それは今日も満足だったと謂わんばかりにも見えて、さながら寝姿からも本人の性格が滲み出ているようだった。杉元はそう思うと解りやすいな、と思う。さっきまでの荒々しい獣みたいな息遣いが嘘みたいだ。
ふいに、部屋に籠る熱気と雄の匂いを逃がすために少しだけ開けて網戸にしていた寝室の窓から、しとしとと雨音が聴こえてきたのに気付き、ベッドの中から抜け出して網戸を開け、目を細めると幽かに闇夜の中でも落ち行く雨粒の描く線が見えた。
3860鼾もかかず、深く静かに肌掛けをのせている胸を上下させて、それは今日も満足だったと謂わんばかりにも見えて、さながら寝姿からも本人の性格が滲み出ているようだった。杉元はそう思うと解りやすいな、と思う。さっきまでの荒々しい獣みたいな息遣いが嘘みたいだ。
ふいに、部屋に籠る熱気と雄の匂いを逃がすために少しだけ開けて網戸にしていた寝室の窓から、しとしとと雨音が聴こえてきたのに気付き、ベッドの中から抜け出して網戸を開け、目を細めると幽かに闇夜の中でも落ち行く雨粒の描く線が見えた。
may_ux
INFO【サークル参加します!!】03月19日(東京)HARU COMIC CITY 31内 HARU COMIC CITY 31| #イベントGO_赤ブー https://www.akaboo.jp/event/item/201942<黄金暗号21>ひきだしのおく 東5て42b
現代リーマンパロ杉尾の出会いからの成人向けサンプル。A6本文82P ¥1,000※会場頒布価格
パスワードは18↑?y/n 4
ポイピクミッシェルさん
DONE月イチ企画の第二弾です今回はサイチくんのバースデーに合わせて出すので3月だけど2月分なのです😂
2023年2月 不死身の杉元不死身の杉元、という男がいる。
俺が拠点にしているライブハウスの支配人に聞いたことがあった。この界隈では図らずも有名人、なんだそうだ。
身長はそれほど高くない。いつもキャップを目深に被り、顔の下半分が隠れてしまうようなネックウォーマーをしていて。更にその上からオーバーサイズのフーディを着込んでいるそうだ。ご丁寧にキャップの上にフードも被っているらしい。僅かに見える両の瞳はライブハウスのライトに反射して金色に輝いて見えるのだとか。パンツもかなりオーバーサイズのものを履いていて、見ようによってはズルズルだと支配人は言う。「でもな、俺分かるんだ」支配人は続けて言う。
「あれは身体の傷を隠すためのものなんだ」と。
3366俺が拠点にしているライブハウスの支配人に聞いたことがあった。この界隈では図らずも有名人、なんだそうだ。
身長はそれほど高くない。いつもキャップを目深に被り、顔の下半分が隠れてしまうようなネックウォーマーをしていて。更にその上からオーバーサイズのフーディを着込んでいるそうだ。ご丁寧にキャップの上にフードも被っているらしい。僅かに見える両の瞳はライブハウスのライトに反射して金色に輝いて見えるのだとか。パンツもかなりオーバーサイズのものを履いていて、見ようによってはズルズルだと支配人は言う。「でもな、俺分かるんだ」支配人は続けて言う。
「あれは身体の傷を隠すためのものなんだ」と。
hisoku
DOODLE # sgo1000文字第15回のお題『お正月』をお借りして書きました。期間外なのでこっそりと。「先ずは謝れ」「こうやってするものなのか」「クリスマスとか大晦日とか正月とか誕生日とか」に出てくるsgo未満sgoと同じ二人で、尾語り新しい年からじゃあ、片付けも終わったし、俺等は帰るわ。
あと数分で今年が終わるという時間になって、酔って赤くなって炬燵天板に頬をつけて眠りこけていた白石を揺すって腕を掴み、脇腹に自分の肩を入れながら房太郎がそう云って立ち上がり、えっ、帰んの? と杉元が驚いた顔をして立ち上がって、何となく自分も立たなきゃいけないような気がして立ち上がった。ぞろぞろと全員で玄関に向かう。
来年も皆で愉しく呑もうなあ。
白石を無理矢理歩かせて房太郎が帰って行くのを上がり框の上から見送る杉元を見つめる。ふいにこちらを向かれて変に気まずくなった。俺から、お前は帰らないのか、と訊いた方が良いのだろうか。
二人きりになっちゃったな。
首に手を当てて杉元がそう云う。
1050あと数分で今年が終わるという時間になって、酔って赤くなって炬燵天板に頬をつけて眠りこけていた白石を揺すって腕を掴み、脇腹に自分の肩を入れながら房太郎がそう云って立ち上がり、えっ、帰んの? と杉元が驚いた顔をして立ち上がって、何となく自分も立たなきゃいけないような気がして立ち上がった。ぞろぞろと全員で玄関に向かう。
来年も皆で愉しく呑もうなあ。
白石を無理矢理歩かせて房太郎が帰って行くのを上がり框の上から見送る杉元を見つめる。ふいにこちらを向かれて変に気まずくなった。俺から、お前は帰らないのか、と訊いた方が良いのだろうか。
二人きりになっちゃったな。
首に手を当てて杉元がそう云う。
hisoku
DOODLE # sgo1000文字第14回のお題『◯◯しないと出られない部屋』をお借りして書きました。期間外なのでこっそりと。ぎり全年齢向け、尾語り、雪が降ると帰宅難民になる杉元を自分の部屋に泊める尾形の話です。しないと帰れない部屋 この冬は積雪が多く、今夜も通勤で利用している鉄道が運転見合せとなり、駅構内で今後の運行について貼り出された紙の前に立ち尽くして溜め息をついている杉元をまた、家に連れて帰ってくることが出来た。不規則不揃いに落ちてくる雪片を見上げ、感謝する。
だからぁ、俺は恋人としかしないんだって。
部屋の中で半ば管を巻くような調子でそう云われても納得がいかず、首を傾げる。
説明になっていない。
だから恋人じゃないだろ。
自分と俺の顔を人差し指で交互に差して、恋人という単語だけ小声で杉元が訴える。それを聞きながら炬燵天板の端にあったペンと付箋を掴む。
言質取る気か?
そうじゃないが。
見えないように左手で囲いを作って書き込みながら、それで? と促す。
1060だからぁ、俺は恋人としかしないんだって。
部屋の中で半ば管を巻くような調子でそう云われても納得がいかず、首を傾げる。
説明になっていない。
だから恋人じゃないだろ。
自分と俺の顔を人差し指で交互に差して、恋人という単語だけ小声で杉元が訴える。それを聞きながら炬燵天板の端にあったペンと付箋を掴む。
言質取る気か?
そうじゃないが。
見えないように左手で囲いを作って書き込みながら、それで? と促す。
hisoku
DOODLE洋酒チョコsgo三部作です毎年発売されるリキュール入りのチョコレートが好きで書いていたものを、バレンタインデーに合わせて発掘し、リライトしました。がっつり致してはないのですが、モチーフもお酒なので念のために成人向け。
成人(高校生不可)の方ですか? 4420
hisoku
DOODLE杉が誰かさんの夢を見る話sgo未満だけどsgoです
カラス 夢を見た。
最初に視界に入ってきたのは黒だった。その映像がゆっくりとズームアウトしていくことでその黒が羽根だと解り、羽ばたいているのだと解り、その鳥がカラスだというのも解った。夢の映像はスローモーションで、幾羽かのカラスが画面右から左へと飛んでいく。音はなくカラスの夢かと思い、何の気もなく見つめていると、ふわりとその奥で黒髪が靡くのが見えた。一目見てそれが人の髪だと解りズームアウトし続ける画面の中、今度はその髪を注視する。カラスのはためきで起きた風で揺れているのだろうか。男が現れた。こちらに背を向けている。何も纏っておらず、やや猫背で透けて蒼白い、骨も浮き上がっていたが、決して薄くはなく僧帽筋のなめらかな隆起が三角筋へと続き、それは程好く発達ししなやかな硬さを持っているだろう想像の出来る整った身体だと思った。
1010最初に視界に入ってきたのは黒だった。その映像がゆっくりとズームアウトしていくことでその黒が羽根だと解り、羽ばたいているのだと解り、その鳥がカラスだというのも解った。夢の映像はスローモーションで、幾羽かのカラスが画面右から左へと飛んでいく。音はなくカラスの夢かと思い、何の気もなく見つめていると、ふわりとその奥で黒髪が靡くのが見えた。一目見てそれが人の髪だと解りズームアウトし続ける画面の中、今度はその髪を注視する。カラスのはためきで起きた風で揺れているのだろうか。男が現れた。こちらに背を向けている。何も纏っておらず、やや猫背で透けて蒼白い、骨も浮き上がっていたが、決して薄くはなく僧帽筋のなめらかな隆起が三角筋へと続き、それは程好く発達ししなやかな硬さを持っているだろう想像の出来る整った身体だと思った。