pie_no_m
DONE祖父の体調不良をきっかけに思い悩むディノと、あっけらかんとしているフェイスのお話です。終わりの庭 ディノが祖母からの報せを受けたのは、長袖でも肌寒い朝のことだった。陽の光は柔らかく、すぐそこに春の気配を感じるものの、緑の芽吹きはまだ、予感のみに留まっている。
「そんなの、気にしなくていいのに」
『そうよ、だから連絡したの。あなたも忙しいのは知っているけれど、黙っているよりはと思って』
祖母の声は窓から差し込む陽光のように明るい。それほど深刻ではなさそうな様子に安堵して、ディノが答える。
「うん、一度みんなに相談してみるよ」
挨拶もそこそこに通話を切って、ディノはウエストセクター研修チーム、その生活圏であるリビングを振り返った。チームメイトは三人。うちルーキー二人は、早く行け、という指差しのジェスチャーが息ぴったりに揃っている。そしてディノと共にルーキーを受け持つ同期の友人は、「そういうことだから」と言って、ディノと同じように、他の誰かとの通話を切ったところであるようだった。
11022「そんなの、気にしなくていいのに」
『そうよ、だから連絡したの。あなたも忙しいのは知っているけれど、黙っているよりはと思って』
祖母の声は窓から差し込む陽光のように明るい。それほど深刻ではなさそうな様子に安堵して、ディノが答える。
「うん、一度みんなに相談してみるよ」
挨拶もそこそこに通話を切って、ディノはウエストセクター研修チーム、その生活圏であるリビングを振り返った。チームメイトは三人。うちルーキー二人は、早く行け、という指差しのジェスチャーが息ぴったりに揃っている。そしてディノと共にルーキーを受け持つ同期の友人は、「そういうことだから」と言って、ディノと同じように、他の誰かとの通話を切ったところであるようだった。
pie_no_m
SPOILER何も考えないでくださいすべてを忘れてください
ハッピーエンド 見慣れた星々を指先で結ぶ。シンの頭上には今夜も、先人たちが読み解いた、壮大で果てしない物語が展開されていた。
シンが息の詰まるような下層の生活を捨て、廃墟とも言えそうなこの隠れ家に転がり込んでそれなりの時が経った。迎え入れてくれたのは、シンと同じく家族を持たず、シンと違って名前すら持たない、黒髪の少年だった。凛々しさを湛えた姿は幼い頃から繰り返し読んでいた絵本に出てくる翼竜そのもので、どうせ持たぬのであればと、シンは少年に竜の名を与えた。
「エアのやつ、おそいなぁ」
その彼の名前を口にして、シンの指先は星を追うのをやめ、力を抜いた腕を横たえた身体の脇におさめた。
「留守番はいいけど、たいくつ。おれをこんなに待たせるなんて……」
2806シンが息の詰まるような下層の生活を捨て、廃墟とも言えそうなこの隠れ家に転がり込んでそれなりの時が経った。迎え入れてくれたのは、シンと同じく家族を持たず、シンと違って名前すら持たない、黒髪の少年だった。凛々しさを湛えた姿は幼い頃から繰り返し読んでいた絵本に出てくる翼竜そのもので、どうせ持たぬのであればと、シンは少年に竜の名を与えた。
「エアのやつ、おそいなぁ」
その彼の名前を口にして、シンの指先は星を追うのをやめ、力を抜いた腕を横たえた身体の脇におさめた。
「留守番はいいけど、たいくつ。おれをこんなに待たせるなんて……」
p19691110e
PASTノヴァ+ヴィクター過去作をポイピクへ収納しました
5章終わり~バレンタインまでのお話
キース→ディノ(キスディノ未満)が含まれます
kindness hurts
(彼の優しさは辛い) 6
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DONE花粉イベ衣装のキースと聖歌隊ヴィクターcp要素薄めです。
※両者ともに喫煙描写あります
※なんでも許せる方でお願いします
【Sunlight Days 】開催おめでとうございます!
The smell of 年に一度、教会で行われるイベントにくる、よその教会の聖歌隊がある。毎年来る聖歌隊は変わるが、何年かすると同じ聖歌隊が回ってくるようになっている。聖歌隊が来るイベントごとには、教会の託児所に通っていたり、教会に住んでいる子どもたちは毎年参加が必須で、決められた白い衣装に、その年のテーマを衣装に装飾したり、装飾品を身に着けるのが決まりだった。
歌も得意じゃないしそういったイベントごとはどちらかというと面倒だと思っているキースは、例年通り今年も合唱は端っこでやり過ごそうと思っていた。けれど、幼馴染のディノと、兄弟のように仲のいいフェイスとジュニアがメインに選ばれた上に、ディノが勝手に司教様へキースの参加を推し進めたせいで、同じくメインで参加することになってしまって準備が始まる前から憂うつになっていた。
2543歌も得意じゃないしそういったイベントごとはどちらかというと面倒だと思っているキースは、例年通り今年も合唱は端っこでやり過ごそうと思っていた。けれど、幼馴染のディノと、兄弟のように仲のいいフェイスとジュニアがメインに選ばれた上に、ディノが勝手に司教様へキースの参加を推し進めたせいで、同じくメインで参加することになってしまって準備が始まる前から憂うつになっていた。
chor_nabe
DOODLE恋愛未満のオスウィル。ピュアピュアです。星明かりに花は咲む「はぁ……」
密やかなため息は淡い星の輝く夜空に溶ける。エリオスタワーの屋上の庭園に出て、まだ制服姿のウィルは重い足取りでお気に入りの花壇に向かっていた。
今日は朝から散々だった。珍しく寝坊して慌てて支度をしていたら棚の上の鉢に手が当たってひっくり返してしまい最低限の掃除だけしてリビングに出て、急いでトーストを焼きながら紅茶を淹れれば砂糖が切れており甘くない紅茶を飲むことになってしまった。
午前のパトロールではサブスタンスの出現もイクリプスの襲撃もなく穏やかな時間を過ごしたものの、もう少しでタワーに帰還というところで通りかかった道路工事現場で開いていたマンホールに危うく落ちかけブラッドに助けられた。
叱られはしなかったが体調を心配されあのアキラさえも神妙な顔で無理すんなと言ってくるものだからいたたまれず、いつもならパトロールを頑張ったご褒美と何かしら甘いものを買って帰るところだがそんな気分にもなれずさっさと帰り、午後のトレーニングも身が入らず先に上がらされる始末。
3870密やかなため息は淡い星の輝く夜空に溶ける。エリオスタワーの屋上の庭園に出て、まだ制服姿のウィルは重い足取りでお気に入りの花壇に向かっていた。
今日は朝から散々だった。珍しく寝坊して慌てて支度をしていたら棚の上の鉢に手が当たってひっくり返してしまい最低限の掃除だけしてリビングに出て、急いでトーストを焼きながら紅茶を淹れれば砂糖が切れており甘くない紅茶を飲むことになってしまった。
午前のパトロールではサブスタンスの出現もイクリプスの襲撃もなく穏やかな時間を過ごしたものの、もう少しでタワーに帰還というところで通りかかった道路工事現場で開いていたマンホールに危うく落ちかけブラッドに助けられた。
叱られはしなかったが体調を心配されあのアキラさえも神妙な顔で無理すんなと言ってくるものだからいたたまれず、いつもならパトロールを頑張ったご褒美と何かしら甘いものを買って帰るところだがそんな気分にもなれずさっさと帰り、午後のトレーニングも身が入らず先に上がらされる始末。
てゐと
DONEリハビリ用にダラダラ書いていた、夕暮れのジュードとセイジの話ゆっくり、アンダンテ エントランスで恋人がくるのを待ち、二人並んで夕暮れを歩いて。たまに守られるみたいに肩を抱き寄せられる。セイジがジュードとそんな関係になってからもうこんなにも経ってしまった。
「それくらいの荷物なら持てるよ」
「俺が持ちたいから持っているだけだから、気にするな」
冷蔵庫に閑古鳥が鳴いているジュードの部屋を尋ねる時は買い物をしてから帰るのだが、そういえばいつもジュードが荷物を持ってくれるなと、ふと思ってそう言ってもさらりとジュードに流されてしまう。セイジにとっては何度も繰り返されるやりとりが擽ったくて、手持ち無沙汰になってしまった指先でジュードの制服に小さな皺を作った。裾を気が付かれないように掴みながら少しだけ後方を歩く。服が擦れる度に微かに香る柔軟剤の香りに隠れる彼の香りが意図せずセイジの頬に朱を落とした。
2310「それくらいの荷物なら持てるよ」
「俺が持ちたいから持っているだけだから、気にするな」
冷蔵庫に閑古鳥が鳴いているジュードの部屋を尋ねる時は買い物をしてから帰るのだが、そういえばいつもジュードが荷物を持ってくれるなと、ふと思ってそう言ってもさらりとジュードに流されてしまう。セイジにとっては何度も繰り返されるやりとりが擽ったくて、手持ち無沙汰になってしまった指先でジュードの制服に小さな皺を作った。裾を気が付かれないように掴みながら少しだけ後方を歩く。服が擦れる度に微かに香る柔軟剤の香りに隠れる彼の香りが意図せずセイジの頬に朱を落とした。
てゐと
DONEフォロワーさんからもろに影響を受けたので夏のジュドニコを教師パロで書かせていただきました!以前保健室の冷蔵庫にニコが自分のものを入れているってフォロワーさんのツイート、本当に大好きですこ~し拝借させていただきました…すみません、お許しを。まあでもいいですよね、最高。
ジュード→養護教諭
ニコ→生徒
余談ですがジュードせんせが言っている「担任のアイツ」はあの人のことです
とけだす、泡沫「うわ、あつ……」
誰が何と言おうとこんなにも暑いのに、空調の世話に慣れない中途半端な、夏になりかけの季節だ。校舎の窓という窓が開けられて、何が好きで我慢大会をさせられているのかと涼を求めて保健室の扉を開けたのに。ニコが風の流れを作ったので、消毒液の匂いが混じった生暖かい風が頬をさっと撫でる――いや、頬をじわりと撫でつける。
「なんだ、ジュードはいないのか」
廊下とは違い、締め切られた空間の暑さには本当にうんざりしてしまう。文句を言いながらもペタペタと上履きを鳴らすニコの額を、つうっと汗が流れていった。拭うこともしないまま、我が物顔でずかずかと進む先には冷蔵庫があって、ニコは迷うことなく上段に手を掛けて、まずは冷気を浴びた。それからアイシング用の冷却材や氷嚢用の氷の山を手のひらで掻き分けて探し出したのは、プラスチックの黄色いパッケージだ。ジュードはあまりいい顔をしないが特に止めもしないので、保健室の冷凍庫には定期的に氷菓を忍ばせることにしている。食べては入れて、食べては入れて。随分と奥に仕舞い込まれていたところを見るに、随分とそれもご無沙汰になってしまったようだ。
2701誰が何と言おうとこんなにも暑いのに、空調の世話に慣れない中途半端な、夏になりかけの季節だ。校舎の窓という窓が開けられて、何が好きで我慢大会をさせられているのかと涼を求めて保健室の扉を開けたのに。ニコが風の流れを作ったので、消毒液の匂いが混じった生暖かい風が頬をさっと撫でる――いや、頬をじわりと撫でつける。
「なんだ、ジュードはいないのか」
廊下とは違い、締め切られた空間の暑さには本当にうんざりしてしまう。文句を言いながらもペタペタと上履きを鳴らすニコの額を、つうっと汗が流れていった。拭うこともしないまま、我が物顔でずかずかと進む先には冷蔵庫があって、ニコは迷うことなく上段に手を掛けて、まずは冷気を浴びた。それからアイシング用の冷却材や氷嚢用の氷の山を手のひらで掻き分けて探し出したのは、プラスチックの黄色いパッケージだ。ジュードはあまりいい顔をしないが特に止めもしないので、保健室の冷凍庫には定期的に氷菓を忍ばせることにしている。食べては入れて、食べては入れて。随分と奥に仕舞い込まれていたところを見るに、随分とそれもご無沙汰になってしまったようだ。
てゐと
MEMO夏祭りに関する妄想は何べんやってもいいんですよ上手くいけばすけべに展開を持っていける系の妄想~
リトルトーキョーに最大限の感謝を込めていつもありがとうございます
ジュドニコと夏の小話、の設定ある夏の日、グリーンイーストのリトルトーキョーで日本式の夏祭りがあるとかで。ニコが端末機で屋台めしを調べていると「ニコにはこれが似合いそうだな」とのぞき込む影。大きな焼きとうもろこしに噛り付くスイカ柄の甚平を着た子供の写真を指差しているのはジュードだ。ふいに落とされた影の方を向けば、まず意味もなく唇を貪られたりして。幸いなことに近くにはセイジもビアンキもいなかったので胸を撫でおろしたいところだが、ニコは不服だ。似合うと言われた写真が子供の着ている甚平だったのだから。
なんとなく馬鹿にされた気分になってので、後日仕返しをすることにした。皆揃って非番だ、午後休だ、早番上がりだ――ということで四人で夏祭りに行くことにした。セイジとビアンキが先にリトルトーキョーにある小さな神社の前で待っているからと早く待ち合わせ場所に行かないといけないのに。ニコがジュードを押し倒して(実際ジュードを押し倒せるのかは置いておく)馬乗りになって、わざと浴衣をはだけさせたりするから。
914なんとなく馬鹿にされた気分になってので、後日仕返しをすることにした。皆揃って非番だ、午後休だ、早番上がりだ――ということで四人で夏祭りに行くことにした。セイジとビアンキが先にリトルトーキョーにある小さな神社の前で待っているからと早く待ち合わせ場所に行かないといけないのに。ニコがジュードを押し倒して(実際ジュードを押し倒せるのかは置いておく)馬乗りになって、わざと浴衣をはだけさせたりするから。
29isChicken
DONE2024/05/05スパコミ新刊のジュドビア本サンプルです【好きならさっさとシなさいよっ】
A5 54ページ 700円 ※成人指定
タイトルの通りです。
本番までが長いです。さっさとシて。
4名によるゲスト漫画あります。こちらもR18です。 8
炉妻さとり
DONEオスブラWebオンリー「COFFEE BREAK!」開催おめでとうございます!展示小説です。
ブラッドを襲う夢を見たオスカーが夢を思い出して様子がおかしくなるお話です。
続きは部屋で 湯気の中にいるようなふわふわとした視界。白みがかった視界の中でも褐色の腕は確かな輪郭を持ち、白い腕を白いシーツに沈める。白い肌を覆い隠すはずの制服のシャツは、はだけられて肘に溜まり、衣服の意味をなしていない。現実味のないその光景を、オスカーは他人事のように眺めていた。
「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
5336「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
てゐと
PAST10分34秒を聞くのに1時間4分をかけた司令の備忘録途中知らないうちにロビセイ妄想が入ってしまいましたので、苦手な方はすっ飛ばしてください🙇
ロビン先生が幸せそうで何よりです
私が感想を真面目に書くとこうなるということで置いておきます
ロビンズ押忍の感想実況文!これは総視聴時間1時間4n分の「押忍!エリオス!〜12期編〜」の実況文という名の備忘録です。
⚠️途中でロビセイ妄想を書いてしまいました⚠️
⚠️これを書いたのはロビン・グッドウェザー最推し、ロビンズ箱推し司令です⚠️
もはや冒頭7秒の、先生の「百万市立」ね「ひゃ」の言い出しから駄目でした。試聴死ぬほど聞いたはずが駄目。立ち直るまで3分間、ウルトラマンはいなくなるしカップ麺だって出来ちゃう!すごーい!
そういえばロビンズのフルボはsitd以外じゃドラマCDくらいですよね…あ、セイジとニコの会話最高。永遠に聞いていたい。
ジュードがヒーロー時以上にイキイキしてて草
いい感じに気持ち悪くて(褒めてる)最高ですねジュード・アレス…お前はDKでも本当に面白い男だよまったく…まあ人のことを言っている場合ではない。私も大概気持ち悪いんで閑話休題。
4016⚠️途中でロビセイ妄想を書いてしまいました⚠️
⚠️これを書いたのはロビン・グッドウェザー最推し、ロビンズ箱推し司令です⚠️
もはや冒頭7秒の、先生の「百万市立」ね「ひゃ」の言い出しから駄目でした。試聴死ぬほど聞いたはずが駄目。立ち直るまで3分間、ウルトラマンはいなくなるしカップ麺だって出来ちゃう!すごーい!
そういえばロビンズのフルボはsitd以外じゃドラマCDくらいですよね…あ、セイジとニコの会話最高。永遠に聞いていたい。
ジュードがヒーロー時以上にイキイキしてて草
いい感じに気持ち悪くて(褒めてる)最高ですねジュード・アレス…お前はDKでも本当に面白い男だよまったく…まあ人のことを言っている場合ではない。私も大概気持ち悪いんで閑話休題。
てゐと
DOODLEロビンにメイド服を着せたい病が進行しました🔮「🥧様…好奇心旺盛なのはよろしいのですが、こんな所にいらっしゃるのが見つかればまたお叱りを受けてしまいますよ?」
🥧「少しくらい平気です!🔮は見られるの嫌ですか…?」
🔮「いえ、そういうわけではございませんが…」
🥧「それじゃあ少しだけ見学していたいです!」
何でも教えてくれるキッチンメイドのロビンと彼を慕う純粋な🥧のロビセイです
てゐと
DOODLE⚠女装絵とか文字を描/書くタイプの司令の皆様へ
メイド服ロビン…よくないですか?
デフォ絵しか描けなくて伝わらないかもしれないんで描いてみてね💖
あとロビセイの話ですまんね
スティルルームメイド(ケーキ焼いたり保存食を作ったりもする)かキッチンメイド長(?)のロビン×いいところのご令息セイジよくないですか?
「セイジ様ここへいらしてはいけませんよ」って言われながらもロビンに会いに来るセイジ…
てゐと
DONEタイトル詐欺です!お付き合いしてるセイジとニコと休日の話。
直接描写はありませんが、事後を匂わす書き方をしました、反省していません!w
お布団ラビリンスお題【冬眠】【さえずり】
「セイジ。朝ごはん出来た」
朝の香ばしい香りを纏いながら、ニコはベッドルームを覗き込む。
朝の眩い光、鳥達のさえずりとそれから街が目覚める音――で微睡みから覚めたと言うよりニコは自分のお腹から鳴り響く、それこそ窓辺に集う鳥すら驚いてしまうくらいの腹の虫を鳴かせて目を覚ました。
欠伸をしながらも朝から相も変わらず食欲求に満たされ、寝ぼけ眼を擦りながらキッチンへと誘われる。
隣にいたセイジは未だに夢の中にいるようで、起こさないようにと気を使うあまり、セイジが履いていたシューズを履いてしまう程度にはニコもまだ眠たい様子だった。
最も履き直すのが面倒なのでそのままぶかぶかなシューズを履いたまま我が物顔でセイジの部屋のキッチンに立ったのだが。
2062「セイジ。朝ごはん出来た」
朝の香ばしい香りを纏いながら、ニコはベッドルームを覗き込む。
朝の眩い光、鳥達のさえずりとそれから街が目覚める音――で微睡みから覚めたと言うよりニコは自分のお腹から鳴り響く、それこそ窓辺に集う鳥すら驚いてしまうくらいの腹の虫を鳴かせて目を覚ました。
欠伸をしながらも朝から相も変わらず食欲求に満たされ、寝ぼけ眼を擦りながらキッチンへと誘われる。
隣にいたセイジは未だに夢の中にいるようで、起こさないようにと気を使うあまり、セイジが履いていたシューズを履いてしまう程度にはニコもまだ眠たい様子だった。
最も履き直すのが面倒なのでそのままぶかぶかなシューズを履いたまま我が物顔でセイジの部屋のキッチンに立ったのだが。
てゐと
DONE2023年の書き納めと2024年の書き初めのロビセイです。お察しの通りです、間に合いませんでした!
本文中には18↑要素はありませんが、一応申し訳程度のワンクッションをしておきます
※付き合っているけど、つまみ食い以上はしていません! 1823
29isChicken
PROGRESS1月発行予定の全年齢ジュドビア本サンプルです。ジュドビア(付き合っていない)に巻き込まれるルーキー達がわちゃわちゃしてる話しです。(サンプルページはバラバラです)
夏インテで出す予定でしたが体調不良等あって発行遅れています。 11
pie_no_m
DONEピュアすぎる🍕と振り回される🎧マリン・モールス・マーメイド コンセプトは海の底。地下二階にある店内はかなり薄暗い。陶器で出来た貝殻の中央に、真珠を模した球体が鎮座するテーブルライトへの既視感を振り切って、フェイスはメロウなBGMの方に意識を集中させた。時折混ざる波の音は本物を録音したもののようだ。雰囲気作りに力を入れているわりに、客の入りはまばらだ。それもそのはず、オープンしたばかりのカフェレストランは海沿いに位置するホテルのテナントで、シーズンにはまだ少し早い。いわゆる良いムードの店の中、フェイスとテーブルを挟んで向かい合うのは、海水浴や写真映えを目当てにするような人物ではなかった。
「シーフードピザ!」
「シーフード……ね」
ディノはその瞳をシェルランプよりも輝かせて、輪切りのイカ、ホイールのように丸まった海老など、大ぶりな具材盛り沢山のピザを愛おしそうに見つめている。海の中で海の生き物を食す残酷さについて問うのは野暮というものだろうか。食い気が百パーセントの恋人に対して残念な気持ちは微塵もないけれど、どこか気が抜けてしまう感覚はあった。
1866「シーフードピザ!」
「シーフード……ね」
ディノはその瞳をシェルランプよりも輝かせて、輪切りのイカ、ホイールのように丸まった海老など、大ぶりな具材盛り沢山のピザを愛おしそうに見つめている。海の中で海の生き物を食す残酷さについて問うのは野暮というものだろうか。食い気が百パーセントの恋人に対して残念な気持ちは微塵もないけれど、どこか気が抜けてしまう感覚はあった。
shi__west
DOODLE「在り来りな日常がこんなにも」こんなにも、遠い。
セイニコ
メインスト更新前に書いておきたかったもの。
ホームボイスとか聞いてる限り朝ごはんや晩ご飯一緒に食べてるっぽいし、その分今の状況はニコにとってすごくきついんだろうなって…。早く目を覚ましてあげて…。 2
pie_no_m
TRAINING全部がうまくいきそうで、ちょっとした勇気に溢れる日のお話セルフワンライ+15m
春の匂い「春の匂いがする」
ベランダに向けて何とはなしに放ったディノの声を、フェイスはしっかり拾ってくれる。
「春の匂い?」
「うん、わかるかな……何っていうわけじゃないんだけど、ふわっとした空気の匂い」
けれど開け放った窓からリビングに流れる風は、どちらかといえば肌に冷たく感じる。そもそも部屋の空気を入れ替えようとしていたので問題はないが、フェイスに共感してもらうには心許ない返答だった。それでも天気は雲ひとつない快晴で、このあと街へ巡回に赴くのにもう分厚いアウターは必要ないだろうと付け加えてからやっと、フェイスはそうだねと頷いてくれた。
実際のところ、季節の移り変わりの際に感じるこの香りの正体をディノ自身もよくは知らない。春なので何がしかの植物の芽吹きだとか、陽光に照らされた土の匂いだとか――想像には難くないが、ニューミリオンは大部分がコンクリートと鉄筋でできている。ディノがエリオスタワーの上層階で嗅いだ、何とも言えないふとした予感を、的確な言葉で表現することは難しかった。
1758ベランダに向けて何とはなしに放ったディノの声を、フェイスはしっかり拾ってくれる。
「春の匂い?」
「うん、わかるかな……何っていうわけじゃないんだけど、ふわっとした空気の匂い」
けれど開け放った窓からリビングに流れる風は、どちらかといえば肌に冷たく感じる。そもそも部屋の空気を入れ替えようとしていたので問題はないが、フェイスに共感してもらうには心許ない返答だった。それでも天気は雲ひとつない快晴で、このあと街へ巡回に赴くのにもう分厚いアウターは必要ないだろうと付け加えてからやっと、フェイスはそうだねと頷いてくれた。
実際のところ、季節の移り変わりの際に感じるこの香りの正体をディノ自身もよくは知らない。春なので何がしかの植物の芽吹きだとか、陽光に照らされた土の匂いだとか――想像には難くないが、ニューミリオンは大部分がコンクリートと鉄筋でできている。ディノがエリオスタワーの上層階で嗅いだ、何とも言えないふとした予感を、的確な言葉で表現することは難しかった。
hpel_hina
DONE北Webオンリー用の展示です!レンアキのつもりだったけどただの猫になったアキラくんと北の皆様のほのぼのです!最後にだけメンターリーダーいる。
めっちゃ長くなってきたからひとまずここまでで!!
猫は、可愛い。「にゃあ」
見慣れた顔の人間の口から発せられた音に、ラボの中には数秒沈黙が流れた。
おそらくその音を発するのなら、と思われた生き物の方は、逆に無反応だった。ガストの腕の中で、憮然とした顔のまま大人しくしている。
「は……? 何の冗談だ……?」
「いや……。俺も……そうならいいなって……。思うんだけどよ……」
地の底を這うような低い声のマリオンに、形だけは笑った表情のまま死んだ目のガストが呟く。
「……そうですか。大変興味深い」
微笑んで手を伸ばしてくるヴィクターに身の危険を感じたのか、ガストの腕から逃げようと身動ぎした途端に、その生き物からも声が出た。
にゃあ。こちらも同じ音だ。
ただし先程の見知った人間の声ではない。正しく、見た目通りの動物の声だった。
10260見慣れた顔の人間の口から発せられた音に、ラボの中には数秒沈黙が流れた。
おそらくその音を発するのなら、と思われた生き物の方は、逆に無反応だった。ガストの腕の中で、憮然とした顔のまま大人しくしている。
「は……? 何の冗談だ……?」
「いや……。俺も……そうならいいなって……。思うんだけどよ……」
地の底を這うような低い声のマリオンに、形だけは笑った表情のまま死んだ目のガストが呟く。
「……そうですか。大変興味深い」
微笑んで手を伸ばしてくるヴィクターに身の危険を感じたのか、ガストの腕から逃げようと身動ぎした途端に、その生き物からも声が出た。
にゃあ。こちらも同じ音だ。
ただし先程の見知った人間の声ではない。正しく、見た目通りの動物の声だった。
shi__west
DOODLEジュドビア前に呟いてたジュードとビアンキが事故チューしちゃった話。
公式から情報お出しされる前に好き勝手書いてるのでご注意ください。ジュード、愛はその場で包み隠さず真っ直ぐ伝えるタイプだけど、それはそうと本命とキスしたらめちゃくちゃ照れるタイプだと面白いなの気持ちで書きました。
本当に読んでからの解釈違いとかによるクレームは一切受け付けてないので、お気を付けください。 2
hpel_hina
PASTノースWebオンリー用の展示が間に合うかビミョーなので、昔のワンドロのレンアキをそっと貼っておきます。めっちゃ短いです。
むしろTwitterの本垢が凍結中で、前のポイピクに自分では入れないことも判明したのでひとまず避難用の垢でテスト投稿というか…。
凍るならレンくんに凍らされたかったです😇😇😇💢
甘い言葉、とは?「……チョコ」
「…………無理だ」
「クッキー?」
「見たくもない」
「うう〜ん……。あっ、ゼリーは!?」
「吐き気がする」
「お前ら、何やってんだ?」
トレーニングから戻り、珍しくノースのルーキー部屋に、というかレンの元に来客があったのか声が聞こえてくると、そっとドアを開けて覗いてみればレンのベッドには青い頭と赤い頭が並んでいた。
ベッドの端に座り猫の表紙の本を手に目線を落としているレンと、そんなレンの顔を覗き込むようにして隣に座っているアキラ。この従兄弟同士がこんなに至近距離で話しているのもあまり見た事がなく、珍しい光景にガストはおもわず部屋に足を踏み入れる前に戸口から声を掛けていた。
気付いたアキラは笑って「邪魔してるぜ〜」と手を振ってくる。が、その隣でこちらを見てくるレンの目は据わっている。どうやら邪魔をしてしまったのはこちららしい。
2056「…………無理だ」
「クッキー?」
「見たくもない」
「うう〜ん……。あっ、ゼリーは!?」
「吐き気がする」
「お前ら、何やってんだ?」
トレーニングから戻り、珍しくノースのルーキー部屋に、というかレンの元に来客があったのか声が聞こえてくると、そっとドアを開けて覗いてみればレンのベッドには青い頭と赤い頭が並んでいた。
ベッドの端に座り猫の表紙の本を手に目線を落としているレンと、そんなレンの顔を覗き込むようにして隣に座っているアキラ。この従兄弟同士がこんなに至近距離で話しているのもあまり見た事がなく、珍しい光景にガストはおもわず部屋に足を踏み入れる前に戸口から声を掛けていた。
気付いたアキラは笑って「邪魔してるぜ〜」と手を振ってくる。が、その隣でこちらを見てくるレンの目は据わっている。どうやら邪魔をしてしまったのはこちららしい。
shi__west
DOODLEジュドビアこれと1個前にあげたブランケットのやつどっち書こうか迷ってるってツイートしたら、強欲フォロワーにどっちもって言われたのでどっちも書きました!突然始まって突然終わるよ!細かいことは気にしたら負けの話です。頭を空っぽにして読んでください。 2
shi__west
DOODLEジュドビアブランケットネタ
公式がお出しする前に勝手に妄想しておくシリーズ
ジュードはビアンキが多少無理をしてでも理想のために頑張ってたら、ビアンキが決めたことならって止めないタイプだと勝手に思ってる。
ビアンキさん、ジュードのことあくまで「苦手」であって「嫌い」じゃないのめちゃくちゃいいなー!って思いながら書きました。 2
pie_no_m
TRAINING二日酔いの🍺と青春全開の🎧 ときどき🍕is here リビングでは二日酔いのメンターだけがソファに横になっていた。イエローウエストの研修チームにとってはよくあること、風景の一種で、フェイスは黄色のソファと一体化しているキースの目の前を素通りし、Uターンしてメンター部屋を覗き込み、シャワールーム、洗面所、一応はキッチンカウンターの裏側にも回った。
ジュニアの不在は知っている。朝も早いうちから元気に部屋を出ていく音に目を覚ましながらも、フェイスはそのまま二度寝を決め込んだ。全員揃っての休日、各々の予定も特に聞き出してはいなかったけれど――
「あー……ディノなら下にいるぞ、下に」
酒に焼けて嗄れた声は弱々しくも呆れを含んでいた。確かに二日酔いではない方のメンターの姿が見えないことを不思議に思ってはいたが、急を要していれば最初からキースを叩き起こしている。フェイスは何でもないといった口調で問いを返した。
3534ジュニアの不在は知っている。朝も早いうちから元気に部屋を出ていく音に目を覚ましながらも、フェイスはそのまま二度寝を決め込んだ。全員揃っての休日、各々の予定も特に聞き出してはいなかったけれど――
「あー……ディノなら下にいるぞ、下に」
酒に焼けて嗄れた声は弱々しくも呆れを含んでいた。確かに二日酔いではない方のメンターの姿が見えないことを不思議に思ってはいたが、急を要していれば最初からキースを叩き起こしている。フェイスは何でもないといった口調で問いを返した。
shi__west
DOODLEセイニコニコの☆4カードスト読んだ記念に書きました。めちゃくちゃ短いし突然始まって突然終わります。
誰かに食べ物を分け与える=自分の食べる分が減るのに、自分が美味しいって感じたものを積極的にあげようってするって、それはもう愛じゃん……となってしまい……。ところでまずカードスト名がすごくないですか?びっくりしちゃった 2
nishimuku3611
MOURNING今年の🎧誕に合わせて描いたんですけど間に合わなかったので供養…🙏付き合ってるふたりです。
(⚠️かる〜く事後表現ありますのでご注意ください)
わかりにくいと思うので補足しとくと、2/14の夜中0時から朝にかけてのお話です。
去年は1番にお祝いしたい🎸、今年は🎸から1番にお祝いされたい🎧でした〜!
改めてお誕生日おめでとうございました🎧!! 5
shi__west
DOODLEジュドビアHPのジュードのページに外面よくて社交的で信頼を得やすいとか書いてあったのを見て書いたネタ。
相変わらず捏造しかないです。
HPのジュードからファンへのボイスだとか、4人のホームボイスネタなどが含まれます。
誰が13期なのかわかってないのに、ビアンキがかわいいって言ってるからって、俺もかわいいって思うよって言い出すジュード面白くて好きです。 4
shi__west
DOODLEジュドビアパート2です。ジュードに助けられたビアンキが、何かお礼をしようと考える話。
フォロワーに書いてって言われたので書きました。この2人書くの楽しいです。
2人のカードが実装されるのがとっても楽しみ。きっとジュードはビアンキの話ばっかりなんだろうな……。 3
shi__west
DOODLEジュドビアです。公式を見てなにもわからなくなって書きました。
捏造しかないです。
公式が出す前に出したものはどんなにめちゃくちゃでも多分セーフだっておばあちゃんも言ってた!! 3
pie_no_m
DONEフェイスのバースデーのお話※エリチャン・コメントバレを含みます。
たとえば明日のホットショコラが、未来永劫の愛になるように「あー、だから、もう好きにしろって」
頭痛が治まらないというような、何とも嫌そうな顔で、キースは投げやりな台詞を吐いた。ディノはそんな同僚に憤慨して、必要事項を入力中であったオンラインショップの受付画面から目を離す。
「そんな適当なこと言うなよ、フェイスの誕生日なんだぞ」
「それを考えた上での、オレたちの金色はねえわって意見に耳を貸さなかったのはお前だろ」
キースの指摘に、ソファの後ろ、カウンター側に背を向けて丸椅子に座っているジュニアが「そうだ、そうだ」と加勢してきた。
ウエストセクター研修チームの午後のミーティングは、ルーキーを一人欠いた状態で開かれている。議題はフェイスの誕生日について。サプライズの企画に、対象者を参加させるわけにはいかない。密会とも言えるそれはフェイスの留守を狙ってのことなので、三人の時間はそう長く取れない。迅速かつ円滑に進めたいところではあるが、構図は一対一対一になりつつあった。金箔でコーティングされたフェイスの等身大チョコレートに賛成派のディノ、もう好きにしろ派のキース、いやなんで金色にする必要があるんだよ派のジュニアだ。
3358頭痛が治まらないというような、何とも嫌そうな顔で、キースは投げやりな台詞を吐いた。ディノはそんな同僚に憤慨して、必要事項を入力中であったオンラインショップの受付画面から目を離す。
「そんな適当なこと言うなよ、フェイスの誕生日なんだぞ」
「それを考えた上での、オレたちの金色はねえわって意見に耳を貸さなかったのはお前だろ」
キースの指摘に、ソファの後ろ、カウンター側に背を向けて丸椅子に座っているジュニアが「そうだ、そうだ」と加勢してきた。
ウエストセクター研修チームの午後のミーティングは、ルーキーを一人欠いた状態で開かれている。議題はフェイスの誕生日について。サプライズの企画に、対象者を参加させるわけにはいかない。密会とも言えるそれはフェイスの留守を狙ってのことなので、三人の時間はそう長く取れない。迅速かつ円滑に進めたいところではあるが、構図は一対一対一になりつつあった。金箔でコーティングされたフェイスの等身大チョコレートに賛成派のディノ、もう好きにしろ派のキース、いやなんで金色にする必要があるんだよ派のジュニアだ。
pie_no_m
TRAININGセルフワンライ+15min
あまく、まどろむ イエローウエストの研修チーム、その生活圏である部屋には、主な家電製品はひと通り揃っている。そもそも掃除や洗濯といった、日常生活を送る上で欠かせない細かな作業は、大半が補助ロボットの役目でもある。テレビの画面の先、何百何千という客にモノを売ってきたであろう司会者の話術で紹介されているロボット掃除機は、ディノにとってもこの部屋にとっても明らかに不必要な品物だった。
「でも、二つでこの値段はお得すぎる……!」
独り言は深夜のリビングに溶け込んでいく。そろそろ切り上げて就寝しなければ明日の業務に差し支えるとわかっていても、ディノは司会者の流暢な喋り、そして魅力あふれる品々から目が離せない。通販番組とは、もしかしたら世界的なサッカーの試合よりもディノの心を踊らせるエンターテインメントかもしれない。
1869「でも、二つでこの値段はお得すぎる……!」
独り言は深夜のリビングに溶け込んでいく。そろそろ切り上げて就寝しなければ明日の業務に差し支えるとわかっていても、ディノは司会者の流暢な喋り、そして魅力あふれる品々から目が離せない。通販番組とは、もしかしたら世界的なサッカーの試合よりもディノの心を踊らせるエンターテインメントかもしれない。
pie_no_m
TRAININGお題箱より「🍕から攻められてたじろぐ🎧」です。ありがとうございました!
※ごつサブ有り
Gimme Gimme Gimme! なんだかんだで、ここの人間たちはそれなりにアクティブな方だと思う。フェイスは自室の扉の前で、ぼんやりと誰もいないリビングを見渡した。
オフといえば専らクラブへ通っている自分だって、客観的に見ればアクティブな人間に含まれるかもしれないが、今日は違った。贔屓のクラブはここ十日の間に内装工事と設備の点検があるとのことで、フェイスのDJとしての活動はやむなく休止中だった。それは何故か。クラブなら他にもあるが、他の施設は夜毎フェイスのファンが群れをなしてやってくることに慣れていない。つまりのやむなくである。特に予定もない休日、フェイスはゆっくりたっぷりと睡眠をとり、リビングに差し込むのは正午過ぎの光だった。ブランチを済ませたあとはレコードを整理しようかと考えつつ、フェイスが一歩を踏み出すか踏み出さないかという瞬間、玄関代わりに外へと続く扉が開く音がした。
3327オフといえば専らクラブへ通っている自分だって、客観的に見ればアクティブな人間に含まれるかもしれないが、今日は違った。贔屓のクラブはここ十日の間に内装工事と設備の点検があるとのことで、フェイスのDJとしての活動はやむなく休止中だった。それは何故か。クラブなら他にもあるが、他の施設は夜毎フェイスのファンが群れをなしてやってくることに慣れていない。つまりのやむなくである。特に予定もない休日、フェイスはゆっくりたっぷりと睡眠をとり、リビングに差し込むのは正午過ぎの光だった。ブランチを済ませたあとはレコードを整理しようかと考えつつ、フェイスが一歩を踏み出すか踏み出さないかという瞬間、玄関代わりに外へと続く扉が開く音がした。