あんこ
MAIKING未亡人の呪いにかかった伊に魅せられる五の話すべて夢の中 私とあの人の出会いは、互いの親同士が決めたお見合いでの席だった。事前に聞いていた経歴も見せてもらった写真もあまりにも好みではなかったから、私はあの人とのお見合いに乗り気ではなかった。
けれど、実際に会って話してみれば気遣い上手のあの人は優しくて思いやりがあって、話も面白くて私を楽しませてくれるような人だった。それは婚約をしてからも変わらずで、私は近い将来に来るであろうあの人との結婚生活に胸を躍らせていたのだ。
あの人と夫婦になれたのなら、やりたいことがたくさんある。様々なことを共に経験して、二人一緒に夫婦として成長していけたならどんなに幸せなことだろうか――――そう思っていた矢先のことだった。
1410けれど、実際に会って話してみれば気遣い上手のあの人は優しくて思いやりがあって、話も面白くて私を楽しませてくれるような人だった。それは婚約をしてからも変わらずで、私は近い将来に来るであろうあの人との結婚生活に胸を躍らせていたのだ。
あの人と夫婦になれたのなら、やりたいことがたくさんある。様々なことを共に経験して、二人一緒に夫婦として成長していけたならどんなに幸せなことだろうか――――そう思っていた矢先のことだった。
あんこ
MAIKING五が伊のことを好きではないと証明するため、お試しでお付き合いを始めた呪専五伊地。お前/あなた のことなんて好きじゃない 人が行き交う遊歩道の中で、僕は通行の邪魔にならないよう隅に寄って佇んだ。正確には、「喉乾いたから飲み物買ってくる」と言って僕を置いていなくなった二学年上の先輩――五条先輩を待っている。
ひまわり畑に囲まれたこの遊歩道は、通行料を払うことなく入れるデートスポットとして有名であり、両手の指では数え切ることができないくらいには、僕は五条先輩と二人きりでこういった場所へ出かけていた。
なぜ頻繁に二人だけで、ましてや男同士では滅多に行かないようなところに来ているのか。事の発端は約三ヶ月前まで遡る。
「傑と硝子が俺は伊地知のことが好きだって言うんだけど、お前どう思う?」
「…………はい?」
授業の合間にある昼休み、机の上に弁当を広げた僕の元へ五条先輩はやってくるなり第一声にそう訪ねてきた。
1217ひまわり畑に囲まれたこの遊歩道は、通行料を払うことなく入れるデートスポットとして有名であり、両手の指では数え切ることができないくらいには、僕は五条先輩と二人きりでこういった場所へ出かけていた。
なぜ頻繁に二人だけで、ましてや男同士では滅多に行かないようなところに来ているのか。事の発端は約三ヶ月前まで遡る。
「傑と硝子が俺は伊地知のことが好きだって言うんだけど、お前どう思う?」
「…………はい?」
授業の合間にある昼休み、机の上に弁当を広げた僕の元へ五条先輩はやってくるなり第一声にそう訪ねてきた。
あんこ
MAIKINGアルファ×ベータ五伊地。「愛の証明」の続編へ続く物語。モブ補助監視点。牙を隠した獣ども「お日様の香りだあ」
「癒される〜」
「おい、お前らあんまり引っ付くな。迷惑だろうが」
「ンなこと言ってる伏黒が一番近いじゃん」
「ちゃっかり隣陣取って、イヤラシイわよアンタ」
「あ?」
「ちょっと皆さん、落ち着いて……」
珍しい光景を見かけたのは、高専敷地内にある大木下のベンチだった。近くを通りかかった時やたら騒がしい様子だった為に見てみれば、俺と同時期に高専にやって来た一年生の三人が伊地知さんを揉みくちゃにしていたのだ。二人は首元に抱きついて、もう一人は伊地知さんに並んで座っている。
「お日様の香りだなんて初めて言われました。そんなに臭いますか?」
「するする。でもほんのり香ってくるって感じだよ」
「特に首元ら辺よね」
5209「癒される〜」
「おい、お前らあんまり引っ付くな。迷惑だろうが」
「ンなこと言ってる伏黒が一番近いじゃん」
「ちゃっかり隣陣取って、イヤラシイわよアンタ」
「あ?」
「ちょっと皆さん、落ち着いて……」
珍しい光景を見かけたのは、高専敷地内にある大木下のベンチだった。近くを通りかかった時やたら騒がしい様子だった為に見てみれば、俺と同時期に高専にやって来た一年生の三人が伊地知さんを揉みくちゃにしていたのだ。二人は首元に抱きついて、もう一人は伊地知さんに並んで座っている。
「お日様の香りだなんて初めて言われました。そんなに臭いますか?」
「するする。でもほんのり香ってくるって感じだよ」
「特に首元ら辺よね」
あんこ
MAIKING祓本パロ。五の浮気現場(?)に遭遇してしまったマネ伊の話no title 今日はめでたい日だ。なぜなら、某大型番組に祓ったれ本舗──通称祓本──の五条悟と夏油傑の二人の出演が決まったからだ。すでにお笑い業界では名を知られているお二人だがそれでも世間の人々にはまだ認知されていない。だからこそ、この番組への出演は祓本の魅力を伝えるのに大きなチャンスでお二人の夢を叶える第一歩ともいえる。お二人も出たいと言っていた番組であるし、出演が決まったと知れば私より大喜びするだろう……早く伝えたい。
しかし、お二人にそれぞれ電話をかけても鳴るのはコール音のみで出る気配がない。五条さんにはよくある事だが夏油さんが出ないのはおかしい。何かあったのでは……と私は夏油さんのマンションへ赴いていた。マネージャーである私は緊急用にと合鍵を渡されているから難なくオートロックを解除しエントランスを抜ける。そして、焦りや心配からかはやる気持ちのまま玄関の鍵を差し込んだところで違和感を覚える。
2464しかし、お二人にそれぞれ電話をかけても鳴るのはコール音のみで出る気配がない。五条さんにはよくある事だが夏油さんが出ないのはおかしい。何かあったのでは……と私は夏油さんのマンションへ赴いていた。マネージャーである私は緊急用にと合鍵を渡されているから難なくオートロックを解除しエントランスを抜ける。そして、焦りや心配からかはやる気持ちのまま玄関の鍵を差し込んだところで違和感を覚える。
あんこ
MAIKING転生パロ。前世で先に逝った五と夏に仕返しする為に「私達付き合ってまーす」と伊と家が周囲を振り回す話。屋烏の愛 大学の講義が休講の日、いつものように幼馴染みの彼女と出掛けていた日のことだ。私の隣を歩いていた彼女が突然立ち止まり、ある一点を見つめるかのように、じっとそこから視線を外さなかった。目をほんの少しだけ見開いている姿は普段見られるようなものではなく、珍しく彼女が戸惑っていることがわかる。何事かと思った私は彼女と同じように立ち止まり、彼女の視線の先を追う。そして、私は彼女と同じように目を見開いたのだ。
街の雑踏の中、周囲と比べるまでもない飛び抜けた身長と幅広い肩幅をもった男が二人。それぞれの髪の色は白と黒で、見事なコントラストだ。ワハハ、と笑い合う声が人混みの喧騒音に紛れてもこちらまで聞こえてくる。今世では初めて聞くのに、知っている声。あの時と変わらない声。けれど、あんな大口を開けて少年のように笑う姿を見るのは〝初めて〟だった。
4595街の雑踏の中、周囲と比べるまでもない飛び抜けた身長と幅広い肩幅をもった男が二人。それぞれの髪の色は白と黒で、見事なコントラストだ。ワハハ、と笑い合う声が人混みの喧騒音に紛れてもこちらまで聞こえてくる。今世では初めて聞くのに、知っている声。あの時と変わらない声。けれど、あんな大口を開けて少年のように笑う姿を見るのは〝初めて〟だった。
あんこ
MAIKING好きな人の為に変わりたいと言った伊をプロデュースしていく内に惹かれていく五の話それがロマンスの運命(さだめ)なら 日が高く登っているお昼時、任務終わりの五条が談話室の前を通ったら、なかなかに面白い話題が聞こえてきた。好きな人が振り向いてくれるような女性になりたい、と伊地知が家入に相談をしていたのだ。
「(伊地知に好きな奴ね〜……、面白そーじゃん)」
そう興味と揶揄い半分の気持ちのまま勢いよく談話室の扉を無遠慮に開けた五条は、突然の来訪者に驚き目を剥いて固まっている伊地知と家入など無視して、二人の会話に割り込んだ。
うんざり顔の家入と、顔を赤らめた――まさか相談内容を五条に聞かれていたとは思わなかったのだろう――伊地知と先の話題について笑い混じりに話し合った。そして、どういう話の展開でそうなったのか今になっては不明だが、五条が伊地知を魅力的な女性になれるようプロデュースをすることになったのだ。
1663「(伊地知に好きな奴ね〜……、面白そーじゃん)」
そう興味と揶揄い半分の気持ちのまま勢いよく談話室の扉を無遠慮に開けた五条は、突然の来訪者に驚き目を剥いて固まっている伊地知と家入など無視して、二人の会話に割り込んだ。
うんざり顔の家入と、顔を赤らめた――まさか相談内容を五条に聞かれていたとは思わなかったのだろう――伊地知と先の話題について笑い混じりに話し合った。そして、どういう話の展開でそうなったのか今になっては不明だが、五条が伊地知を魅力的な女性になれるようプロデュースをすることになったのだ。
あんこ
MAIKING記憶を無くしてしまう伊と付き合っている五の話27人目の最愛なら君へ 二十六歳、名前は伊地知潔高。それが、私。
五条の恋人である伊地知潔高は毎日欠かさず日記をつけている。どのような内容を書いているのかと訊けば、その日出会った人との出来事や自身の心情を事細かく書いているそうだ。実に律儀な男だな、と五条はこの時そう思った。
「すごくあるね」
「小学生の頃からつけてますから」
五条が二十二歳で伊地知が二十一歳の、恋人として付き合い始めた頃だ。初めて伊地知の自宅に行った日に見た五条の背丈と同程度の本棚には、今まで伊地知がつけてきた日記が上から下、さらには端から端までびっしりと詰まっていた。
「見てもいい?」
「どうぞ」
持ち主の了承を得て、五条は本棚から適当に一冊を手に取りパラパラとページをめくる。ノートの中身も、本棚と同じようにびっしりと文字が並んでいた。なるほど確かに事細かく心情などが書かれていて、読む分にはなかなかに面白い。
6287五条の恋人である伊地知潔高は毎日欠かさず日記をつけている。どのような内容を書いているのかと訊けば、その日出会った人との出来事や自身の心情を事細かく書いているそうだ。実に律儀な男だな、と五条はこの時そう思った。
「すごくあるね」
「小学生の頃からつけてますから」
五条が二十二歳で伊地知が二十一歳の、恋人として付き合い始めた頃だ。初めて伊地知の自宅に行った日に見た五条の背丈と同程度の本棚には、今まで伊地知がつけてきた日記が上から下、さらには端から端までびっしりと詰まっていた。
「見てもいい?」
「どうぞ」
持ち主の了承を得て、五条は本棚から適当に一冊を手に取りパラパラとページをめくる。ノートの中身も、本棚と同じようにびっしりと文字が並んでいた。なるほど確かに事細かく心情などが書かれていて、読む分にはなかなかに面白い。
あんこ
MAIKING片想いしてるクズな五条と身体の関係を始めてしまう伊の話屑の弁解 誠実な人が好きだ。相手の気持ちに真摯に向き合い、思いやりのある行いをしてくれる人が。
五条さんは複数の女性とお付き合いをしている。その事を知ったのは、補助監督の職に就き五条さんを送迎する機会が増えた時だった。車での帰宅途中、時折黒い目隠しからサングラスへ変える日がある。そんな日は必ず、五条さんは高専や自宅には帰らずに私へ指定した場所を伝え、そこに向かうのだ。場所は様々だが、到着すれば高確率で女性がいる。女性が見当たらない日もあったが、きっと別の所で待ち合わせをしているのだろう。車から降りる時の五条さんは「じゃ、お疲れ」とおざなりに私へ挨拶した後、颯爽とした足取りで去っていくのだ――――私がどんな思いで、見送っているかも知らずに。
4266五条さんは複数の女性とお付き合いをしている。その事を知ったのは、補助監督の職に就き五条さんを送迎する機会が増えた時だった。車での帰宅途中、時折黒い目隠しからサングラスへ変える日がある。そんな日は必ず、五条さんは高専や自宅には帰らずに私へ指定した場所を伝え、そこに向かうのだ。場所は様々だが、到着すれば高確率で女性がいる。女性が見当たらない日もあったが、きっと別の所で待ち合わせをしているのだろう。車から降りる時の五条さんは「じゃ、お疲れ」とおざなりに私へ挨拶した後、颯爽とした足取りで去っていくのだ――――私がどんな思いで、見送っているかも知らずに。
あんこ
MAIKINGゲイバーで出会う五伊地LIAR × LIAR 物心がついた頃から興味を抱くのは異性ではなく同性だった。小学校低学年頃まではなんら不思議に思うことなく興味を持った子から話しかけられれば素直に応え、そして素直に気持ちを口にしていた。その事が世間一般的に〝おかしな事〟だと気づいたのはいつだっただろうか。気になる異性の話題で盛り上がる同性達を眺めていた時だろうか、それとも気になる同性の友人に「好きだ」と気持ちを伝えたとき「好きとか言うなキモいぞ」と冗談だと受け取られ笑われた時だろうか。もう十年以上前のことだから覚えていない。けれど、その二つの記憶は私の中に強く残っていて、今は自分の素直な気持ちを吐き出せなくなってしまった。もちろん、異性ではなく同性に興味を持ってしまう事も隠して私は生きている。
1675あんこ
MAIKING五の初恋を実らせる為に奮闘する伊の話no title 人は誰しも叶いたい恋というものがある。
「はつこいいい?」
それは十七歳の秋であった。調子外れな声で放たれた言葉を聞いた私は、資料室へと向かっていた足を思わず止めていた。ちらり、と声が聞こえた方へ視線を向ける。そこは四年生の教室だった。
「ウケる」
「ウケんなよ。真面目に言ってんだけど!」
「だってお前が恋とか……」
「わかんねぇからこうして相談してんじゃん」
あの五条悟が、恋愛相談をしている。意外だ。しかも初恋らしい。
――五条先輩の好きな人かぁ。どんな人なんだろう。そんな風な事を思いながら私は資料室へ向かう為、教室から視線を外し歩みを再開した。気にはなるが、この時から特段仲が良いとは言い切れない、ただの先輩後輩の関係であった人に好きな人の事など聞けやしないか、と思った私は早々に知る事を諦めた。知ったところで……とも。だがすぐに、私は五条さんの好きな人を知る事になるのだ。
2615「はつこいいい?」
それは十七歳の秋であった。調子外れな声で放たれた言葉を聞いた私は、資料室へと向かっていた足を思わず止めていた。ちらり、と声が聞こえた方へ視線を向ける。そこは四年生の教室だった。
「ウケる」
「ウケんなよ。真面目に言ってんだけど!」
「だってお前が恋とか……」
「わかんねぇからこうして相談してんじゃん」
あの五条悟が、恋愛相談をしている。意外だ。しかも初恋らしい。
――五条先輩の好きな人かぁ。どんな人なんだろう。そんな風な事を思いながら私は資料室へ向かう為、教室から視線を外し歩みを再開した。気にはなるが、この時から特段仲が良いとは言い切れない、ただの先輩後輩の関係であった人に好きな人の事など聞けやしないか、と思った私は早々に知る事を諦めた。知ったところで……とも。だがすぐに、私は五条さんの好きな人を知る事になるのだ。
赤ボールペン
MAIKING諸事情でスマホ触れない環境に居た時にばばーっとノートに物理的に書いたものそーゆー描写はなし揉めてるだけ
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20760006 の続きものになります 2681
Kounosumidesu
LÀM XONG祓ほん五夏とマネ伊がえっちをするはなし恵方巻きとは?恵方巻きとは?
生放送の番組がおわり出演者たちに挨拶をしながらスタジオを後にする払ったれ本舗のふたりが隅っこに居るマネージャーを見つけると終わったぁと肩を回しながら近づいてくる。
「お疲れ様です」
「生放送はいいね、緊張感がいい」
「はいはい優等生の傑くんらしい発言におっえ~」
と中指をたてる五条。
それやめな、いい所のお坊ちゃんなんだからとサラッと言い放つ夏油に伊地知も誰が見てるかわからないんです変なコトをSNSにでも呟かれたら事務所が大変なことになるのでお願いしますといわれる始末にぐうの音もでない。
「ったくふたりがかりで悪者にすんなよ!」
「悪者にはしてないよ、作法の問題」
畳み掛ける夏油にぶぅとむくれる五条。
1986生放送の番組がおわり出演者たちに挨拶をしながらスタジオを後にする払ったれ本舗のふたりが隅っこに居るマネージャーを見つけると終わったぁと肩を回しながら近づいてくる。
「お疲れ様です」
「生放送はいいね、緊張感がいい」
「はいはい優等生の傑くんらしい発言におっえ~」
と中指をたてる五条。
それやめな、いい所のお坊ちゃんなんだからとサラッと言い放つ夏油に伊地知も誰が見てるかわからないんです変なコトをSNSにでも呟かれたら事務所が大変なことになるのでお願いしますといわれる始末にぐうの音もでない。
「ったくふたりがかりで悪者にすんなよ!」
「悪者にはしてないよ、作法の問題」
畳み掛ける夏油にぶぅとむくれる五条。
赤ボールペン
MAIKING⚠️暗い&ラブラブしてないです。五伊地、夏伊地、七伊の総受けのつもり。
なんか流れで高専時代に皆のセ○レになってしまったイジチさんの話の導入。
最後の台詞のとこだけ繋がってません。ゲトウ編とストーリー考え中
P.S 支部の方に完成形上げてます! 1206
Kounosumidesu
LÀM XONG五伊地のはなし勤労感謝の日
繁忙期はすぎたとはいえ何かと依頼は絶たない日々、日曜祝日という感覚さえなく任務動向そして報告書の作成に追われている。
カタカタとキーボードをたたく指が止まる。
「これでよし」
画面と手元の報告書と照らし合わせて間違いがないことを確認すると画面を保存してPCを閉じる。
そろそろ五条さんが来る頃ですねとチラリと時計を見る。
テーブルに買っておいた甘味を並べて自分は濃いめのコーヒーを飲んでいると伊地知ぃと少しばかり疲れた声が、
「おかえりなさい、お疲れ様です」
「あ~つかれたぁ」
まったく年寄り相手に話するの骨が折れるよと呼び出しの不平不満が五条の口から溢れる。
「まったく勤労感謝の日なんだから僕に感謝して欲しいよ!」
3560繁忙期はすぎたとはいえ何かと依頼は絶たない日々、日曜祝日という感覚さえなく任務動向そして報告書の作成に追われている。
カタカタとキーボードをたたく指が止まる。
「これでよし」
画面と手元の報告書と照らし合わせて間違いがないことを確認すると画面を保存してPCを閉じる。
そろそろ五条さんが来る頃ですねとチラリと時計を見る。
テーブルに買っておいた甘味を並べて自分は濃いめのコーヒーを飲んでいると伊地知ぃと少しばかり疲れた声が、
「おかえりなさい、お疲れ様です」
「あ~つかれたぁ」
まったく年寄り相手に話するの骨が折れるよと呼び出しの不平不満が五条の口から溢れる。
「まったく勤労感謝の日なんだから僕に感謝して欲しいよ!」
赤ボールペン
REHABILI供養 五伊地になるはずだったなにか https://t.co/CNlgMEL72f のつづき『五伊地になんとか出来た何か』
五伊地に出来た何か親友であったはずの夏油傑が離反した後の五条は荒れに荒れた。そしてとうとう任務で一緒になったどうにも要領の悪い補助監督へ暴力を振るってしまい、今の自分の実力と夏油の二の舞を恐れて空き教室では安心できないと判断されたのか本来呪詛師を一時的に勾留させる牢屋のような所に閉じ込められた。
しばらくしてようやく出れたが五条の苛立ちも戻れた校舎内も変わらない。
「僕にはもう無理です」
戻った直後この業界を抜けると七海に廊下ですれ違いざまにそう告げられた。
「……あっそ」
灰原の死か、夏油の件か、それともその他の理由が有るのかと理由を訪ねるのすらもう億劫だった。
後輩という贔屓目を抜いてでも即戦力になる人材だと評価していたが、本人にもうその気がないのなら駄目だろう。周囲が説得してなんとか踏みとどまっても一度その目をした人間が結局呑まれて潰れていってしまうのを生まれた時からこの業界に居る自分はもう何回も目の当たりにしてきた。
4261しばらくしてようやく出れたが五条の苛立ちも戻れた校舎内も変わらない。
「僕にはもう無理です」
戻った直後この業界を抜けると七海に廊下ですれ違いざまにそう告げられた。
「……あっそ」
灰原の死か、夏油の件か、それともその他の理由が有るのかと理由を訪ねるのすらもう億劫だった。
後輩という贔屓目を抜いてでも即戦力になる人材だと評価していたが、本人にもうその気がないのなら駄目だろう。周囲が説得してなんとか踏みとどまっても一度その目をした人間が結局呑まれて潰れていってしまうのを生まれた時からこの業界に居る自分はもう何回も目の当たりにしてきた。
赤ボールペン
TANG CHẾ五伊地シーンはないけど五伊地になるはずだった何か終始伊地知さんの語りです
なんというか前振りを数ヶ月前からチマチマ書いてってもうなかなか本題まで行ける気がしないのでここで供養
五伊地「あぁ、やっぱりダメだったか…」
ドンドンドンと今にも突き破ってきそうな勢いがするノック音と仕事用のスマートフォンが同時に鳴り出したとき伊地知は全てを察して天を仰ぐ。
「伊地知、おい居んだろ、伊地知ってば」
せめてシャワーを浴びた後にして欲しかった。
そんな自分の心情など考慮してくれる筈もなく、スマートフォンは一向に諦めてくれずひたすら鳴り続け、扉の向こうにいる彼は勿論のこと電話相手も同じく怒り心頭なのが変にある勘が察知する。
優先しなければならないのは圧倒的に電話の方なのだが、ホテルの部屋で大きな音を遠慮なくたてる彼を苦情が来る前にまず相手にしなければならない。
「いますよ、います、いますって」
つい自身も声を張り上げてしまいながらも慌てて扉を開く。
3510ドンドンドンと今にも突き破ってきそうな勢いがするノック音と仕事用のスマートフォンが同時に鳴り出したとき伊地知は全てを察して天を仰ぐ。
「伊地知、おい居んだろ、伊地知ってば」
せめてシャワーを浴びた後にして欲しかった。
そんな自分の心情など考慮してくれる筈もなく、スマートフォンは一向に諦めてくれずひたすら鳴り続け、扉の向こうにいる彼は勿論のこと電話相手も同じく怒り心頭なのが変にある勘が察知する。
優先しなければならないのは圧倒的に電話の方なのだが、ホテルの部屋で大きな音を遠慮なくたてる彼を苦情が来る前にまず相手にしなければならない。
「いますよ、います、いますって」
つい自身も声を張り上げてしまいながらも慌てて扉を開く。
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KHÔNG THỂ LÀM ĐƯỢC転生五伊七を書きたかった…。シリアスからの幸せにしたかったのにシリアスでメンタルがクラッシュ…。いつか書き直したい…。下書きだし誤字あるしめちゃめちゃだよ…いつか、いつか…。転生五伊七になるはずだったもの 伊地知の初恋は学生時代に遡る。
陽の光を浴びてキラキラと輝く金色の髪。目鼻立ちのくっきりとした造形に宝石のように美しい翡翠の瞳。優しく響く低音にこんなに完璧な人がこの世にいるのかと驚いたものだ。
そんな彼と伊地知が交際することになったのは数年後、彼が呪術師として舞い戻って来たことが切っ掛けだった。驚くべきことに学生の頃から好意を持っていたと打ち明ける彼に伊地知は一も二もなく頷いた。
「伊地知くん」
彼に名を呼ばれるのが大好きだった伊地知はすべてを彼に捧げた。そして彼も伊地知になんでも与えてくれた。初めてはすべて彼だった。
「伊地知くん」
微笑む彼に、この幸せがずっと続けばいいと伊地知は心から願っていた。
6129陽の光を浴びてキラキラと輝く金色の髪。目鼻立ちのくっきりとした造形に宝石のように美しい翡翠の瞳。優しく響く低音にこんなに完璧な人がこの世にいるのかと驚いたものだ。
そんな彼と伊地知が交際することになったのは数年後、彼が呪術師として舞い戻って来たことが切っ掛けだった。驚くべきことに学生の頃から好意を持っていたと打ち明ける彼に伊地知は一も二もなく頷いた。
「伊地知くん」
彼に名を呼ばれるのが大好きだった伊地知はすべてを彼に捧げた。そして彼も伊地知になんでも与えてくれた。初めてはすべて彼だった。
「伊地知くん」
微笑む彼に、この幸せがずっと続けばいいと伊地知は心から願っていた。
Kounosumidesu
LÀM XONGエロ伊をがんばって書いてみたスーツスーツ
伊地知を俵のように担いで高専の廊下を歩いていく五条をすれ違う術師や補助監督たちが一歩引いて見送る、そんな視線を気にして肩の上で暴れる伊地知の尻を叩くといっ、と呻いて大人しくなるが五条さんと連呼は止まらない。
黒いスーツでわからなかったがよく見るとあちこちが切り刻まれていてボロボロで所々血が滲んでいた。
「五条さん!」
「なに?」
何度目かの叫びに漸く反応を示すと、
「下ろしてください動けます」
「嫌だねこんな伊地知を他人に見せたくないから部屋に急ぐよ」
見せたくないってこんな目にあうの今日が初めてじゃないですし、と足をバタつかせてなんとか解放してもらおうとするがガッチリ腰を捕まれて体力を無駄に消費していることに気が付いていない。
2018伊地知を俵のように担いで高専の廊下を歩いていく五条をすれ違う術師や補助監督たちが一歩引いて見送る、そんな視線を気にして肩の上で暴れる伊地知の尻を叩くといっ、と呻いて大人しくなるが五条さんと連呼は止まらない。
黒いスーツでわからなかったがよく見るとあちこちが切り刻まれていてボロボロで所々血が滲んでいた。
「五条さん!」
「なに?」
何度目かの叫びに漸く反応を示すと、
「下ろしてください動けます」
「嫌だねこんな伊地知を他人に見せたくないから部屋に急ぐよ」
見せたくないってこんな目にあうの今日が初めてじゃないですし、と足をバタつかせてなんとか解放してもらおうとするがガッチリ腰を捕まれて体力を無駄に消費していることに気が付いていない。
nyaa1026
vẽ nguệch ngoạc別にエッチじゃないけどちょっとお下品かなって感じなのでこっち何でも許せる人向け
呪専パロ、みんな元気な平和時空五伊地
パンツの日 伊地知潔高は困惑していた。
「あの、五条先輩……」
「………………」
「せめてなにか喋ってもらえませんか……!」
ただひたすらに無言でじっと自分のことを見つめてくる特級呪術師。
先程までは夏の暑さで汗をかいていたはずの体が、緊張やら恐怖やらなんやらで冷や汗を流す。
キラキラと青く光る六眼はとてもきれいだが、それがまばたきもせずに自分をじっと見つめているのはあまりにも圧が強すぎて単純に怖い。
泣き虫は卒業しようと決めたのに。
じわりと目の奥が熱くなっているのを感じながら、伊地知は自分がいったい何をしてしまったのかと自分の膝を見つめるのだった。
さて、実際のところ伊地知が何か変なことをしたのかと言えばなにもしていない。
2804「あの、五条先輩……」
「………………」
「せめてなにか喋ってもらえませんか……!」
ただひたすらに無言でじっと自分のことを見つめてくる特級呪術師。
先程までは夏の暑さで汗をかいていたはずの体が、緊張やら恐怖やらなんやらで冷や汗を流す。
キラキラと青く光る六眼はとてもきれいだが、それがまばたきもせずに自分をじっと見つめているのはあまりにも圧が強すぎて単純に怖い。
泣き虫は卒業しようと決めたのに。
じわりと目の奥が熱くなっているのを感じながら、伊地知は自分がいったい何をしてしまったのかと自分の膝を見つめるのだった。
さて、実際のところ伊地知が何か変なことをしたのかと言えばなにもしていない。
daminnekochan
LÀM XONG以前たよさんが呟いていた一か月ぶりに会って余裕なさすぎな五が目隠しぺしっと投げ捨てるという話が刺さりまくったので、書かせていただきました!目隠しぺしってする話会えない期間が長くなるのはいつものことで、それこそ海外任務が立て続けば数か月に及ぶ時もある。
離れている期間が予め分かっているのならまだいい。
辛いのは想定外に会えない日々が続いた時だ。
まるで誰かが意地の悪い悪戯でも仕掛けているのではないかと疑いたくなる程、互いの予定がすれ違うことがある。
例えば先週、五条は珍しく数日東京都内での任務が続いたというのに、伊地知は関西と九州に出張に出ていた。
その前の週は真逆で、五条は日本中を、伊地知は高専にほぼ缶詰め状態だった。
急な海外任務と合わせて今日で丁度一か月、伊地知に会えていない。
「はぁぁ」
数日ぶりの高専敷地内をたらたらと歩いていると、頭の中で知らずに会えずに過ごした日々を数えてしまい、一か月と改めて言葉にしてしまうと、その長さに溜息が零れる。
2238離れている期間が予め分かっているのならまだいい。
辛いのは想定外に会えない日々が続いた時だ。
まるで誰かが意地の悪い悪戯でも仕掛けているのではないかと疑いたくなる程、互いの予定がすれ違うことがある。
例えば先週、五条は珍しく数日東京都内での任務が続いたというのに、伊地知は関西と九州に出張に出ていた。
その前の週は真逆で、五条は日本中を、伊地知は高専にほぼ缶詰め状態だった。
急な海外任務と合わせて今日で丁度一か月、伊地知に会えていない。
「はぁぁ」
数日ぶりの高専敷地内をたらたらと歩いていると、頭の中で知らずに会えずに過ごした日々を数えてしまい、一か月と改めて言葉にしてしまうと、その長さに溜息が零れる。