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    #いずレオ

    izuLeo泉雷

    sayutaba18

    DOODLE初めてのお友達から初めての恋人になる瞬間。
    いつもはレオからセナ好き好き~って抱きつくのに、いざ付き合ったら瀬名からこられてあわあわしちゃうレオの図。
    はじめてのともだち 初めての友達、はじめてのともだち、ハジメテノトモダチ。
     友達だろ? と口にしたのはいつだったか。はっきりとこいつは友達だと思えたのはいつだったか。
     おれが何しててもちょっとぉ! の一言で済ませて、決して捨てることはしない、瀬名泉という男。
     どこで何をしてても、おれを探しに来ては、ほら行くよ、と手を引いてくれる、おれの唯一の友達。
     いつ会いに行ってもひとりぼっちで、ひとりで頑張ってて、そのくせ誰にも心を開かない。それが面白くて、気づいたら好きになってた。知ってるか? あんなに冷たい目をしているのに、おれの前だと笑うんだぞ? お陰で音楽が溢れて仕方がないから曲にするしかないよな! って何曲も作ってたらまたセナが笑った。あんた変わってるねって。そんなおれと一緒にいるおまえも結構変わり者だと思うけどな? あ、おれたち変わり者同士だから、一緒にいてこんなに楽しいのか? 今日はどんな初めてをおれにくれるの、セナは? 毎日楽しくて仕方がないんだけど。
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    sayutaba18

    MOURNINGれおくんの実家に転がり込むセナの図。「れおくんの家に泊まりに行きたい」
     じぃっとこちらを見るのは、フィレンツェに帰らず日本にいるも、居場所を知られたくないからと雲隠れ先におれの家を選んだ男、瀬名泉だ。なんで? と聞くのは野暮だろう。俺の言いたいことくらいわかるでしょ。なんて目をしている。カッコつけだからなぁセナは。どうやら後輩や知人に暇だと思われたくないらしい。毎回時差ボケが酷くてお肌のメンテナンスが大変だとかいうセナらしい理由でフィレンツェに帰らず、しかもホテルでも自分の実家でもなく、おれの実家に行きたいって言い出した。セナとおれは付き合ってる……というか、どっちもちゃんと告白はしたことないんだけれど、いつの間にかそういう雰囲気になっていた。あれの最中に好きだとか愛してるとかお互い言い合ってるから多分付き合ってる。むしろ付き合ってなかったらこの関係はなんなのだろうと言いたい。もちろんセナは付き合う前、学生の頃から何回もおれの家に来て泊まったことはある。勝手知ったる他人の家だ。当然断る理由はない。
    「ねぇ、ダメなの? 何か言ってよねぇれおくん」
    「ん? うん。大丈夫。おれも久しぶりにルカたんに会いたいしなぁ! よし、行 2527

    sayutaba18

    DONE大正浪漫時代のいずレオ妄想。
    妹の代わりにお見合いに行くレオくんです。
    「ルカがお見合い!?」
     今日一番の声が出た。すごく驚いてしまった。だって妹はまだ十六歳になったばかりだ。結婚なんて早すぎる。
    「ルカだって、早く結婚して、いいお婿さんの所に行くのが幸せに決まっているじゃない」
     母が言った。それが女の子の幸せなのか? 全員結婚して同じレールの上を歩いて行かなきゃいけないのか? そこに本人の意思はないのか? なんだかそれは、ひどくつまらない。と思った。
    「あなただって早くお見合いして、お嫁さんをこの家に連れてきてくれない? こないだもお見合いをすっぽかして、先方はかなりお怒りだったのよ」
     そんなこと知ったことではない。おれはまだ二十歳そこそこで結婚なんてしたくないし、好きな子とちゃんと恋愛して、結婚して幸せになりたいのだ。月永家を継ぐ覚悟は出来ているけれど、それはまだその時じゃない。
    「ルカはそれでいいのか…?」
     ルカを見ると、はにかんだ顔で笑っていた。きっと嫌なんだろうなと思った。どこの誰かともわからないやつと急に生涯を誓って無理矢理結婚させられるなんて、自分だったら絶対ごめんだ。そうだ、いいこと考えた。ようはお見合いを台無しにしてしまえばいいん 2461

    sayutaba18

    DONEハッピーバレンタインないずレオ「セナ! もうすぐバレンタインデーだな~! 今年は何作ってくれるの?」
     貰えることが、さも当然とばかりに数日前にレオが言っていた。満面の笑みで。太陽のようは微笑みで。瀬名に貰えないなんて、万が一にも考えていない能天気さに呆れつつ、材料を買い揃え、何を作ろうかとレシピ本と睨めっこしていた自分は、やっぱりレオのことが好きなのだろうか。
     それはもちろん、好きか嫌いかで言うと好きだ。何を作ってあげたとしても喜ぶだろうその笑顔が見たい。いやいや、あのアホには付き合いきれないんだから。あくまで真にあげるチョコのついでに、余ったから仕方なくあげるんだから。そうだ、これは決して恋なんてものじゃない。
     雑念を振り払うべく、お菓子作りに取りかかる。始めにタルト生地を焼いて、今回はチョコレートクリームと、生クリームにあいつの好きなコーヒーを混ぜ、コーヒークリームを作った。タルトが冷めたらクリームを全体にのせ、いちごを飾りつけ、最後に粉砂糖を振りかければ完成だ。うん。我ながら良い出来栄えである。
    「……ゆうくんじゃなくて、あいつが好きそうなものを作っちゃった……」
     思えば、真はどんなチョコレートが好き 3893

    sayutaba18

    DONE冬の朝その2 付き合ってないいずレオ(でもベッドは一緒)「ん……、……ん?」
     お腹あたりが重い。と手を伸ばすと、誰かの手に触れた。誰かっていうかセナしかいないはずだ。これで振り返ったら違う人だった……なんてことがあればそれはそれで面白いかもしれないけど。その場合セナがものすご~く怒りそうなのでそういう事態はご遠慮したい。
     おれは抱き枕のように、セナにがっちりと両腕で抱き締められていた。いつからこうされていたのだろう。全然気づかなかった。そもそも珍しい。セナはいつも上を向いて寝るか、反対側を向いて寝ることが多いのに。
     できることなら反対側を向きたい。どんな顔をしてこいつはおれを抱きとめているのだろう。あ、冬だからセナも人恋しくなったりするのか? よしよし、それならおれがあっためてあげるからな~!
     小さく身動ぎをして寝返りを打つ。ちょうどおれの頭のちょっと上にセナの顔が見えた。寝ている時はさすがに眉間に皺も寄っていない、気持ち良さそうに眠るセナ。寝息も静か。さすがだな。綺麗だな、と見つめていたら、たちまち頭の中に音楽が溢れだしてくる。これだからセナはほんと、勘弁して欲しい。
     お返しとばかりにセナのお腹に手を回して隙間なくくっついてみた 1713

    sayutaba18

    DONE正月はしゃぐいずレオ。「やっほ~セナ! 羽根つきしようよ!」
     そんな小学生みたいなセリフと共に、一月二日、レオが羽子板を持って瀬名家へとやってきた。
    「はぁ? なんで俺があんたと正月早々羽根つきなんてしないといけないわけぇ? ……とりあえず寒いから中に入りなよ」
    「セナ、ありがとう! お邪魔しま~す」
     分厚いダウンを着ている癖に、鼻と頬をリンゴのように真っ赤にしたレオが玄関先に現れたら、何の用かはさておき、暖めてあげないと、なんて思ってしまう訳だ。
     勝手に廊下へと歩み出すレオに「コーヒー入れるから中で待ってて」と声をかけると「はーい!」と返事が聞こえて、瀬名の部屋へと入っていく。
     手早くインスタントコーヒーを入れ、自室へと戻ると、レオはちょこんとテーブルの前に座っていた。
    「はい、コーヒー」
    「ありがと~! あ~温まる……セナの入れてくれたコーヒー……霊感が湧きそう……」
     やれやれと、引き出しからさっとノートとペンを取り出し手渡すと、さらさらとレオは音符を紙に踊らせていく。しばらくそれを眺めながら、瀬名が口を開いた。
    「れおくん何しに来たの? 人の家に作曲しに来たわけじゃないんでしょ~?」
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    sayutaba18

    DONEクリスマスのいずレオ。今日はクリスマス。骨つきで購入しておいた鶏肉に朝から包丁で切り込みを入れ、皮にフォークを何ヵ所も突き立てて下処理を終えた後、調味液に漬け込んでから仕事へと向かった。
     帰宅後は、ブロッコリーとミニトマトで簡易的なクリスマスツリーに見えるように盛り付けをし、ハムを星形にくりぬいて散りばめた。キャベツ、人参、たまねぎをくたくたになるまで煮たたせたコンソメスープも作ったので、これで今日の野菜摂取量とカロリーも大丈夫だろう。ここでシチュー系をリクエストされていたらカロリーオーバーになるところだった。主食は米かパンか悩んで、折角だからと帰りにパン屋に寄って中が軟らかそうなフランスパンを買った。もちろん既に食べやすい大きさに切り分けてある。オーブンを充分に温め、あとは仕込んでおいた鶏肉を焼けば、ローストチキンの完成だ。
     ……時刻はもうすぐ19時だ。これだけの量を食べるのならば、20時までには食べ終えておきたい。クリスマスだからといって自分を甘やかすほど能天気でもないのだ。ケーキは昨日ユニットでクリスマスパーティーをした時に、わざわざ凛月が焼いてきてくれたものを食べたのだから、本音を言えば今日は軽 2978