わたしがかんがえたかっこいいバンの回(?)その19昨日のあらすじ。
けっこんしきやってるむらにきたら、けっこんしきにまきこまれたよ!
しかもばんがようせいさらいとかんちがいされそうになったから、ばんはようせいさらいではなくてだんなさんなの!っていいました。そしたらなぜかみんなしーん!ってなってしまったわ。なんで?だんなさんってつがいのかたっぽのことだよね?!ちがうのかな?!?
(エレイン談)
私、なにかまずいこと言ったのかしら
焦りを覚えたエレインが次の言葉を探す間もなく、次の瞬間にはどっと歓声が上がり、音楽もさらにアップテンポで楽しそうなものになった。
「へ? え?!」
「妖精姫と英雄だ!」
「二人を中へ! さぁこちらへどうぞ、お酒もお菓子も!」
理由もわからず輪の真ん中へ引っ張り出されたエレインが目を白黒させつつバンに救いを求めようとすると、そこにいた男女が頭を下げた。
「私たちの結婚式においでくださってありがとう」
「祝福をお授けください」
「え、私、なんかそういう有難いアレでは」
さらにおろおろするエレインに、輪に引っ張り込んだ村長と思しき男が「この地方では、突然の来客は縁起が良いものなんです」と耳打ちした。
「そうなのね。私はどうすればいいのかしら」
「おめでとう、でいいんじゃねぇか? 妖精姫からの祝福なんて、もれなく何でも間違いなく有難いもんだぜ♪」
「んもう、からかって! でも……」
エレインは新郎と新婦の顔を見る。美しく着飾り、佇む二人は幸せそのものといった様子だ。彼らの心の声が聞こえてくる。エレインやバンの来訪を喜ぶ気持ち、今日この日の幸せ、お互いの愛と未来への希望に満ちた声が。
「貴方達の歩む未来が、神樹の恵みと共にありますように」
だからエレインは二人の為に、心からそう願った。
結婚式はその後も二人を巻き込んで大いに盛り上がった。エレインもみんなの輪に入って踊ったし、バンは男連中と酒を酌み交わして大盛りあがりだ。調子に乗って腕相撲をして、村の男全てを倒してご満悦である。
結局その日はその村に一泊させてもらうことになり、翌朝もごきげんなバンが宿賃代わりとばかりに村の連中に朝食を作ってやったのだった。
「妖精姫さま、英雄さま」
二人が発つ時、昨日夫婦になったばかりの二人が先頭に立って見送りに来た。
「本当にありがとうございます。これはささやかですが、私達の感謝の気持です」
そう言って差し出してきたのは、二本の銀のさじだった。柄に施された装飾が繊細で美しい。
「おさじ?」
「オイオイ、こりゃなかなかの品だぜ♪ これから物入りになるんだ、ムリしねーで取っとけ♬」
バンの言葉にエレインはキョトンとしてから、少し嬉しくなる。《強欲の罪》がこんな事言うようになったわよ、兄さん!
そんな視線に気づいたのか、バンはチッと舌打ちして「世話になったからいいんだよ!」とぶっきらぼうに付け足した。
「いえ、実は私が作ったんです。職人でして……」
新郎のほうが進み出て説明する。「ですから、どうかお受け取りください」
そこまで乞われれば受け取らない理由はないし、何よりもエレインにはそれが本心と伝わったので、有り難く頂戴した。
「あんたいい職人だな。でも二本ってのは困るんだよなぁ♪」
ところがバンが帰り際、こんな事を最後に言いだしたので夫婦はびっくりした。エレインは驚かなかった。なぜならバンの意図は読めているので。
「俺達の旅行中、セガレが留守番してるんだ。もう一本は売ってくれや♬」
けっこんしきにとつぜんさんかしました!けこんしきにきょうみはあんまりないけどすtてきなしゅうかんだおもいます。けっこんしきしたでぃあんぬとにいさんのきもちもわかるわ!
きれいなおさじをおにやげにもらいました。まごころのおれいでした。
こころのよいにんげんもいっぱいいますね。
そしてなんとばんが、らんすろっとのぶんもちゃんとおかねとこうかんでもらいました!かっこよかたです!!
つぎにいこう!