komaki_etc 波箱https://wavebox.me/wave/at23fs1i3k1q0dfa/北村Pの漣タケ狂い ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 224
komaki_etcDOODLE世界の終わりを前にした悠介と亨介世界の終わりを前にして世界の終わりを前にして。 「結局、勝ち逃げとはならなかったね」 「オレたちらしくない」 神様相手では、ゲームメイクも難しかった。 世界の終わりを前にして。 「二人っきりで生き残ったら、どうする?」 「人の助けがなきゃ、生きられないよ」 そもそも死体で溢れかえる大地では、暮らしたくないね。 世界の終わりを前にして。 「双子で産まれて、よかった」 「二人で死ねるもんな」 結構、楽しく生きられたんじゃない? それならやっぱり、俺たちの勝ちだよ。 世界の終わりを前にして。 「来世も、双子でいられますように」 「来世も、二人とも幸せでありますように」 襲いくる絶望に、二人分の希望を唱える。 じゃあね。じゃあな。また来世。 最後を笑顔で締めくくれたんだから、やっぱり二人の勝ちってことで。 346 komaki_etcDOODLE漣タケ吐息 吐息が白から透明に変わるのを見たくてわざと、はあ、と二酸化炭素を外に送り出す。それは一瞬で空気に溶けて、曇っていた視界がクリアになる。消えた吐息の先を辿るようにしてアイツの顔を覗いて見れば、鼻がすっかり真っ赤になっていた。 「はは、鼻赤ぇの」 ダッセェ、と笑う彼に、オマエもだろ、と応える。二人して交互に二酸化炭素を吐き出して、まるで機関車みたいだ。どこまでもいけるだろうか。線路の先は曇っていて見えないけれど、寒い空の下でこうして笑いあえることは、幸福だと思う。 234 komaki_etcDOODLE合理的サンタの三田兄弟赤い自転車 元々、家には赤い自転車があった。休日に買い出しをするのに購入したのだ。米を買った時、牛乳を買い溜めした時、それは大いに役に立つ。 赤って良い色だ。雑多な駐輪場で、両手に大荷物を抱えている時、遠目からでも俺を見つけてくれる。前カゴと後ろの荷台に荷物を乗せればずっしりと輝く。サンタのソリみたいだ、と思ったけど、ソリも赤かったっけ? 昔見た絵本を必死に思い出そうとするけれど、トナカイの鼻が赤いことしか思い出せなかった。サンタクロースの服が赤いせいで、赤は、クリスマスの色な気がする。 「惇兄」 昌太が眉根を顰めながら俺を出迎える。玄関の電気をつけてくれるだけでありがたい。俺は駐輪場からマンションの部屋までなんとか荷物を運び終わったところだった。 1527 komaki_etcDOODLE雨想シーグラス 三人で海に来たら、それはもうあっという間に、それぞれが別行動をする。クリスさんは海の中へ、雨彦さんはどこかへふらふら、そういう僕も浜辺をうろうろ。波の音だけが僕らを繋いでいる。 ふと、足元にコツンと何かが当たる。太陽の光をきらきらと柔らかく反射するそれは、貝殻でも珊瑚でもない。拾い上げてみれば、曇ったガラスの欠けら。いわゆるシーグラスだ。緑色の小さな輝きを拾い上げて、太陽に翳してみる。ここに辿り着くまで、どれだけの冒険をしてきたのだろう。僕が名前を知らないどこかの沖で、昔々の海賊が宴会中に放り投げた酒瓶だったら、浪漫がある。それとも案外、この浜辺でうっかり瓶を割っちゃっただけだったりして。くすくす、と込み上げる笑いを波の音に乗せていると、「綺麗だな」と雨彦さんが近付いてきた。 760 komaki_etcDOODLE漣タケプラネタリウム 施設で暮らしていた頃は、門限があった。だから冬の、陽が早い時期がチャンスだった。 満点の星空、は、都会ではなかなか見られない。オリオン座を見つけるのもやっとで、それがオリオン座だと認識できないうちは、本当に豆粒程度の光を捉えるのがせいぜいなくらいだ。 田舎では、降るような星が、毎日空を満たしていた。はあ、と息を吐くと、白いちらちらした空気が上へのぼっていって、ふわっと溶けて消えていく。あの、途方もない広がり方が好きだった。どこまでも飛んでいけそうな自由さがそこにはあった。 「プラネタリウム?」 「部屋を真っ暗にして、スイッチを押すんだ」 それは、男道らーめんに来たお客さんからのお土産だという。お菓子でもなくお店に飾れる置き物でもなく、随分変わった差し入れだ。 1747 komaki_etcDOODLE漣タケ だいぶポエム 1180 komaki_etcDOODLE想楽休講 寒さで手が悴む。親指の感覚がない。それは久しぶりの雪で、僕は履いてくるべき靴を間違えたことを早くも後悔していた。 都心に雪は積もりづらい。整備されたアスファルトは水捌けが悪く、水たまりに雪が溶けてぐちゃぐちゃだ。街路樹の根元くらいだ、「真っ白」が存在するのは。どろどろのみぞれをかき分けて、大学への道を歩む。 自販機で缶コーヒーを買う。早く温まりたいのに、缶の外側が熱くて火傷しそうになる。人間の体って不便だ。セーターの袖を指先まで持ってきて、服越しに持つことでなんとか耐えた。舌先に苦さが広がって、こんな日くらいは砂糖の加わった方を買っても良かったかな、と思いながら喉奥へ流し込んでいく。 バスは遅延していた。缶コーヒーを空にしながら、手の温度が元に戻っていく感覚を味わっていた。バス停に人は少ない。ぼうっと空から落ちる白い粒を眺めているうち、疲れ切ったような顔のバスが来る。 507 komaki_etcDOODLE漣タケのようななにか孤独じゃない人 同情は苦手だ。望んでいない感情を向けられると、どうしていいかわからない。もちろん受け止めるし応えるけれど、おそらく相手の求めている反応にはならない。 「ご両親がいないの、可哀想ね」 「一人でいるの、大変でしょう」 そんなことはない、平気だ、これが当たり前だから、慣れてる、どの言葉を選べば果たして正解なのだろう。強がりでは決してないのに、未成年の主張というものはどうにも曲解される。勝手に俺を「寂しい人」として扱われると、途端にそういう膜のようなものに覆われた心地になって、息が苦しくなる。 俺は一人じゃない。 頼れる仲間が、プロデューサーが、応援してくれるファンがいる。 孤独じゃない。愛されている。 ――愛、なんて、あいまいで、あやふやなもの。 577 komaki_etcDOODLE歩きながら書いたのでしっちゃかめっちゃかマヨネーズ マヨネーズがなくなった。唐揚げにつけすぎたかもしれない。 小さい頃は、なんとなく苦手だったように思う。酸味のせいか、とろりとした舌触りのせいかは思い出せないけど、きっとブロッコリーのせいだ、と思う。施設にいた頃、夕飯に肉料理が出た時は、必ず付け合わせにブロッコリーがいたのだ。 あの凝縮されたつぶつぶと、硬い茎が嫌いだった。歯の間に挟まるし、青臭いし、それはマヨネーズで覆ってもなかなか消えるものではなかった。 ボクサーになってからは、それまでが嘘のようにブロッコリーを食した。嫌いだとか言ってる場合じゃなかった。食べるしかなかったから食べた。もう一生分食べたんじゃないだろうか。ささみとかツナとかゆで卵とか、組み合わされるものは大抵同じで、今でも容易に舌の上に味を再現できる。そこにはマヨネーズはいなくて、唐揚げにつけたりもしなかったから、冷蔵庫にもしばらくあのべこっとした容器を置くことはなかった。 981 komaki_etcDOODLEファンクロ焚き火 ぱちぱちと弾ける炎を見て、何を思う。 答えは、何も。 海と同じだ。頭の中が空っぽになって、つま先まで「無」が満たしていく心地。自分が自分である、ただそれだけでいい、そんな感じ。 「……乾いたら行くぞ」 僕もファングもびしょ濡れで、それは思いがけない水浴びで。まさか噴水が降ってくるなんて思わないじゃないか。B級映画のカーチェイスよりハラハラした。 「薬莢無事かな」 「無事だろうし使わねえだろ」 残るミッションは闇に乗じて帰還するだけ。だから急ぐ必要も焦る必要もない。僕らを知る人間なんか、この時間に生息してない。一匹残らず地獄にいると思う。 「……聞いてんのか」 「なーに」 「乾いたら行くぞ、って」 「乾かないよ、当分」 900 komaki_etcDOODLEリクエスト「イッチャイチャしてるれおたい」情事匂わせまくってますキスマーク つけるなって、言った、のに。 朝、太陽もまだ微睡んでいる頃、軋む身体を無理やり起こしてトイレに立った。先輩の腕の中はあたたかくて心地よくて、この世に生まれてきたことすべてを肯定してもらえているみたいで、いつまでもここにいたいと思ったけれど、生理現象にはかなわない。先輩の家――狭い簡素なワンルームだ――のユニットバスの鏡で、俺は俺の身体を二度見する。 それは首筋からはじまり、鎖骨、胸元、肩にまで広がっていた。きっと耳裏やうなじにも咲いているのだろう赤い跡を、おそるおそる指でなぞる。 「どーすんだコレ……」 今日明日は学校は休みだ。しかし、果たしてそんな短期間に治るものだろうか。小さい内出血は上からこすっても取れるわけがなく、服を捲れば腹回りにも点々とそれは主張しており、見なかったことにしようとするも頭はすっかり覚醒していた。 1926 komaki_etcDOODLEリクエスト「第三者からみた公然イチャコラ漣タケ」防水スプレー めずらしく都内を大雪が襲い、道も真っ白に化粧された。 家が遠い者は事務所に泊まろう、朝には止んでるだろう、という話声を何度も何度も耳にしながら、さて俺はいつ外に出る勇気を振り絞ろうかと窓の外を見やる。 「オマエ、うち来るだろ」 「たりめーだろ」 大河と牙崎が荷物をまとめながら小競り合いをしているのが目に入った。思わず声をかける。牙崎はてっきり、外に出るのを嫌がって事務所に残るだろうと思っていたからだ。 「えっ、牙崎、大河の家泊まるのか」 「あ? テメーにカンケーあんのかよ」 うっかり首をつっこんでしまったが最後、牙崎に睨まれる。 「ああ、コイツ、たぶんこんだけ賑やかだと夜眠れないと思って」 事も無げに言う大河は、プロデューサーに借りた防水スプレーを自分と牙崎の靴にかけている。いやだから、なんでそいつの分まで。 1557 komaki_etcDOODLEリクエスト れおたい地下鉄 じゃあ、海にでも行こうか、そう言ったのは先輩だった。一体何が「じゃあ」なのかわからなかったけど、反射で俺も「そっすね、じゃあ」と答えたので、そこはお互い様である。 駅で待ち合わせして、数駅乗って、乗り換えて。開けた場所に辿り着きたいというのに、長い長いトンネルの中にいる。密閉された空間に時折入ってくる外の風が心地よかった。 「……先輩って」 「なに」 「泳げますっけ」 「ある程度? つか、今日泳げねーぞ」 「わかってますって」 だって、海だから。想像するのは、夏の青い空じゃないか。春になりたての今、海開きはまだまだ先だ。 「虎斗は」 「……ある程度」 「くはは」 まあ、この歳まで水泳の授業を受けてたら、そこそこ泳げるようになるもんだ。聞くまでもなかった。 880 komaki_etcDOODLEリクエスト 寒い日の漣タケホットココア 自動販売機の、お釣りの取り出し口に手を突っ込んでいる時って、なんだか不恰好だ。 隣でマフラーに顔を埋める漣は、寒さに染まる薄灰色の道をぼんやりと眺めていた。お互いの吐息が視界をくすませる。 「ホラ」 ホットココアを二つ買い、片方を無造作に渡す。ペットボトルを熱く感じる程には、手が悴んでいたらしい。無言で受け取った漣も袖越しに掴んでいる。 ひとくち口に含めば、あたたかな甘さが喉にまとわりつき、頭と食道へ広がっていく。口内の温度は変わっているはずなのに、吐く息の白さは変わらない。 どこに行こうか、決めていなかった。この寒い空の下で、途方に暮れるように立ちすくむ。ただ何と無く、どこかに行かなければならない気がしたのだ。不安、焦燥感、そういった感情に押し潰されそうになって、二人で部屋を飛び出した。寒さのせいだとわかっている。部屋の外の方が寒いことも。だけど、飛び出さずにはいられなかった。じゃないと、自分が自分でなくなってしまうような、コイツと自分の境目が無くなってしまうような、そんな気がしたからだ。 912 komaki_etcDOODLEファンクロ。雰囲気文観測者は巡る、ランデブーのその先に/ファンクロ コードネームに意味があるのか、という議題は尽きない。議題というほどでもないが、この手の些細な突っかかりはささくれのように悪化するから、芽が出る前に踏み躙っておくのがいい。しかし答えのない論争ほど非合理なものはない。口寂しさに弁論を垂れても、それで腹が満たされるわけじゃない。久しぶりの日光は片目に眩しかった。 「いいんだよ別に。僕らに名前なんてなくたって。固有名詞が名付け前からその形を保っていたように、僕らは元から僕らであることに変わりはないんだから。今更名前を変えられても、観測者を殺せばいいだけじゃ無いか」 「風車に扇風機って名前つけるアホがいるか?規模が変わんだよ、価値が」 例えば今我々のコードネームが入れ替わったとて、自意識は変わらないかもしれないが、飛び込む仕事の内容は変わるだろう。そしていくつもの普段と異なる仕事を重ねれば、多少なりとも自意識に影響が出るかもわからない。 1353 komaki_etcDOODLEキバダン(pkmn)親友へクロックムッシュのためいき 卵は「完全栄養食品」と呼ばれ、ビタミンCと食物繊維以外の栄養成分をすべて含んでいる。こいつさえあればどうにかなる、そんな思いでいつもアイツに採れたてを押し付けていたものの。 「全ッ然、食ってないじゃないか!」 朝日よりも少し早めに起きて、苦いコーヒーを挽きながら――このミルも買ったのはオレさまだ――全身の気怠い甘さに包まれ寝ている愛しの人に、豪華な朝食でも作ってやろうと冷蔵庫を開けてみれば、卵が八個、狭そうに身を寄せ合っていた。 採れたての美味しさについて、今一度知らしめてやらないといけない。しかしそれは、今ではない。今出来ることは、今日一日のスケジュールもみっちり詰まっている彼の腹を満たせる、思わず目を覚ましてしまうような、そんな素晴らしい朝食を用意してやることだけだ。 1689 komaki_etcDOODLE親友からのお題提供でした 甘々な朝儘ならぬままに ひんやりとした窓に額を押しつけ、ベランダの隅の光を見つける。雪の死骸だ。周りに流されず溶け切らぬままいたら、取り残された小さな塊。そこにあるのはただの虚しさと、そういうものにしか宿らない美しさ。 気怠い体を起こそうとすれば、身体に腕を回され、思うように動けない。今朝はそんな日だった。日課のロードワークよりも、この温もりを優先するようになったのはいつからだったか。普段は寝汚い彼の、規則正しい寝息が心地よくて、いつまでも包まれていたいと思ってしまう。しかし、朝日は見たかった。窓ガラスが冷たい。 そのまま上半身を窓に預けていたら、腰のあたりに頭を寄せられた。どこにもいかない、と伝えるように頭を撫でるが、その手に吸い寄せられるように太ももの上に乗っかられてしまった。まるで膝枕のように。まるでじゃない、実際に今そうなっている。銀髪がさらさらと指に溶けていく。 1152 komaki_etcDOODLEBoHのファング(漣)豚に反吐 ターゲットの男の息遣いと、自分の革靴の音。暗い室内でも、相手の輪郭は逃さない。 「それ以上近付くと、う、撃つぞ!」 震える手で狙われても、何の緊張感も起きない。壁際に追い詰められたターゲットは、最後の手段とばかりに懐から銃を取り出した。そんな物、今ここで出されたとて、脅しにもならない。撃ち慣れていませんと自己紹介しているようなものじゃないか。 「安全装置つけっぱなしだぞ。普段から練習しとけ」 「えっ」 激しく動揺した男の手元が泳ぐ。その隙を突いて心の臓を貫いた。発砲音が無機質な部屋にこだまする。細い硝煙が墓標のように揺蕩った。 「リボルバー式の銃に安全装置なんか付いてるわけねーだろ、バーカ」 豚に真珠だ。真珠なんて綺麗なものでもない、反吐だ。豚に反吐。海に沈めた後、コイツも豚のように食用になる。肥えた魚の多い海を想像して、やはり反吐が出た。一つになった呼吸音は、やがて跡形もなく消えていく。 404 komaki_etcDOODLE雨想唇 痛みを感じてから、今自分が何をしていたか理解する。唇が切れた。 知らぬ間に歯でいじっていたらしい。人前じゃなくてよかった。そんなみっともないところ見せられない。 持ち歩いている手鏡を覗き込むと、少しばかり赤い線が唇を走っていた。被害は最小限、この分なら早く治るだろう。指先でなぞっていると、背後に大きな身体が映り込む。 「紅でも引くのかい」 「そんなわけないでしょー」 雨彦さんはケラケラと笑い、鏡越しに僕の顔を確認する。 「乾燥してるからな」 「リップクリーム、塗ってたんですけどねー」 「どれ、見せてみな」 頬を撫で、顎を掬う手の大きいこと。彼に視線を合わせる時、反らす背中が少し悔しい。 「……ありきたりな錆の味だな」 746 komaki_etcDOODLE鋭百 カニバリズムについて※行為をしてるわけではありませんカニバリズム/鋭百「カニバリズムって、あるじゃない」 「……物騒だな」 百々人は天気の話題を出すような気軽さでその言葉を口にした。ミステリを読んでるわけでも、サイコホラー映画を見ているわけでもない。打ち合わせ待ちの会議室、秀とプロデューサー待ちの僅かな時間に、はたして持ち出す話題だろうか。 「両方とも合意だとしたらさ、食べ終わった時に残るのは幸せなのかな」 「……どんな状況かによるだろう。と言うよりも」 百々人の瞳は澄んでいて、しかしその奥を見透かすことは出来ない。底なし沼に足を落としたような浮遊感が胸を襲う。 「そういった行為に、興味あるのか」 「ううん、ただなんとなく」 彼の手元には、時かけの数学の宿題が広がっていた。わからない、というよりは、飽きたのだろう。数学を解くのに飽きて、手持ち無沙汰で、考えることがカニバリズムとは。カニバリズム――人間が人間を喰らう行為。 1592 komaki_etcDOODLEファンクロ(漣タケ)タバコ吸ってます クローがモブに襲われてる描写があります煙草「……ペッ」 相手の男――だったもの、が倒れる床に、彼から排出された唾液を吐き出す。床というか、彼自身に。 僕は童顔だ。背も低い。こればかりは天からの授かりものだから、悔やんでも仕方ない。逆に利用する他ない。だけど、こう何度もペド野郎の相手をさせられるのも、いい加減堪忍袋の尾が切れそうだ。 「なーにが可愛い坊や、だよ。ゲスが」 彼に弄られた臀部を数回手で払い、撫で回された頬を肘で拭う。ヤるに至らなかったからまだマシだ。懐から煙草を取り出し、口に咥える。一刻も早く、彼の体液の味を忘れたかった。煙草も嫌いだけれど、こういう時に役立つから仕方なく持ち歩いている。マッチを二、三回擦り火を起こす。肺いっぱいに煙を吸い込めば、喉の辺りが焼けた心地がした。初めて煙草を口にした日のことを思い出す。 1804 komaki_etcDOODLE合理的なサンタクロースの朗読劇です当たり前のように同棲惇平と昌太の正月「惇兄、起きて」 「ゔーん……あと五分……いや五時間」 「どんだけ寝るつもりなんだよ」 朝日も昌太もうるさい、眩しい朝だ。スマホに指を滑らせれば、まだ午前九時。寝坊というには早すぎるだろう。鳥ですら囀りをさぼっている。 「正月くらい休ませてくれよー、ブラック企業にとっての貴重な休みなんだよー!」 「わかってるけど、身体鈍る」 せっかく鍛えてたのに衰えていく一方じゃ勿体ないでしょ、と言うのが、弟の言い分だった。うるさいうるさーい!ブラック企業は体力勝負なんじゃい!衰えてなんかいないやい! 「せっかくだから、初詣行かない?」 「……サンタが行っても怒られないかな」 「平気でしょ、そんくらい。そしたら日本中のお父さんとお母さん、行けなくなる」 510 komaki_etcDOODLELegendersより2023年1月5日のプロデューサーへLegendersより 2023年1月5日のプロデューサーへ「行っちゃったねー」 忘れもしない、オーディション当日。リリースイベント。テレビや舞台の初出演。一つ一つの積み重ねが、思い出となって脳を駆け巡る。 「今生の別れじゃない。何ならすぐ会える距離だ」 ぽんぽんと僕の頭に手をやる雨彦さん。子供扱いしないでくれと再三伝えているが、彼も感傷に浸っているのかもしれない。厚い掌を、今だけは許してやろう。 「我々には、LINKも、電話も、手紙もあります」 寂しそうに笑うクリスさん。あなたの膨大な情熱を受け止める貴重な人だよ、簡単に手放しちゃだめだからね。 「だから、落ち込まないでください、想楽」 「落ち込むな。北村」 全く、うちの大人たちは。繊細な感情表現を、若者の僕に任せるんだから。泣くのは年少に任せておけばいい、自分達は大人らしく切り替えている、そんな風に見せたいのだろうか。不器用な、暖かい仲間。 714 komaki_etcDOODLE相方のイラストに添えて書きましたhttps://poipiku.com/3142904/8095787.html見ないと意味わからないと思いますのでぜひ…… 2639 komaki_etcDOODLE漣タケ、姫はじめその2。対面座位です。潮を吹きます。 3380 komaki_etcDeep Desire漣タケ 姫はじめ 2947 komaki_etcDOODLE漣タケ、れおたい。やってるだけSS 1039 komaki_etcDOODLEPタケはじめて書きました。挿入はしてません。フェラ、素股、兜合わせ。 2567 komaki_etcDOODLE漣タケ。タケルのアナルに酒を注いでいます。潮を吹いています。 4228 komaki_etcDOODLEタケル先天性女体化、漣タケです。生理の話です。 2139 komaki_etcDOODLE漣タケです。ケンカしてません、甘々セックスしかしてません。♡喘ぎしてます。チョコまみれです。スパンキングして謝らせたりしてます。淫乱です。チョコまみれです。 5918 komaki_etcDOODLEストラグルハートのエチュードレッスンのシーンで「オニイサマに向かって」と言っている漣がシコすぎるという話から作り上げた"ヘキ"です。やってるとこからはじまりやりおわります。やってるだけ。 3329 12345