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    ラブレター

    yo_lu26

    MENUアズジェイwebオンリー『深海のステラート』
    2022年8月6日(土) 22:30~翌日22:00

    展示品です。
    2022/7/23のアズジェイオンリー「契約にゴールデンドロップ」の無配SSに加筆修正したものです。7月のイベントで頒布したラブレター小説セットに付随する小噺です。
    水溶性のラブレターにまつわる後日談 深海にまで熱が届きそうな熱帯夜の午前2時。ピュア・ノワールの封筒の中身は、まだ僕だけしか知らない。


    ※※※


    拝啓 アズール

     このような形で僕たちが今までやりとりをすることは滅多にありませんでしたね。でも、今回はどうしても手紙という形で貴方にお伝えしたいことがありまして、筆をとりました。この手紙で、最近の僕の態度についての釈明をさせてください。僕が貴方を避けたり、ミスが増えてきたことを、さぞや訝しく思っていることでしょう。絶対に僕が出るようにと言われていたアズールとの打ち合わせも、代わりにフロイドに行ってもらいましたし、数ヶ月前から約束していた市場調査の約束も僕は当日になって、キャンセルしてしまいました。貴方は、それはもう怒っていましたね。無理もありません。約束を違えることは、信用を失うことですから。結局、市場調査はリドルさんと行かれたのでしたっけ。リドルさんの勉強時間をなんとか少しでも削ろうとする貴方の涙ぐましい努力が伺えて、僕は感服いたしました。行かれたカフェやレストラン、雑貨屋はいかがでしたか?リドルさんとの時間が貴方にとって有意義な時間になっていることを願います。
    6019

    enjiji

    DONEラブレターの日ということなので。同棲洋三でラブレター小ネタです。恥ずかしがり屋のラブレター


    いつもより、少し遅めに起きた休日の朝。
    リビングのテーブルに置かれた封筒へは【水戸へ】と書かれた三井さんの文字。
    なんだろう?と思いながら中を取り出せば便箋が一枚。
    二つ折りにされたそれを開いて目にしたものは。
    【俺はお前が思ってる以上にお前に惚れてるし、愛してんだかんな。あと、この気持ちはお前のと一緒にお前と俺ごと墓場まで持っていくつもりだから覚悟しとけ】
    「・・・・・」
    まったくもってこの人は・・・
    俺との関係を全然周囲には隠しはしないけど、変なとこで恥ずかしがり屋で、俺に面と向かっては「好きだ」とか「愛してる」とかはなかなか言わない。
    それなのに、こんな熱烈なラブレター寄越してくるなんて。
    「・・・マジで、何回惚れ直させたら気がすむの、あの人・・・」
    三井さんの文字をなぞりながら、俺は口許が緩んでいくのを止められない。
    きっとこれを書いてる最中も、封筒に入れ込む時も、顔を真っ赤にしてたんだろうなと、想像できてしまう。
    「帰ってきたら、三井さんにどんだけ嬉しかったか教えてやんなきゃな」
    真っ赤な顔して涙目で逃げを打とうとするだろうけど、逃がしてやる気 551