Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    不思議

    sheep_lumei

    DOODLEサンポと星ちゃんが色々あって二人で買い物に行く羽目になる話 宇宙ステーションヘルタの「不思議なコーヒー」の話が少し含まれます
    作業スペースで書いた落書きなので誤字脱字とか普段より多いかも あとコーヒーがベロブルグにあるかは忘れたけど無かった気もする あるっけ ないか まあ知らん……
    コーヒーと服と間接キス「あ」
    「え」

    ベロブルグの街角で、星はブラックコーヒー片手に呑気に歩いていた。前に年上の綺麗なお姉さんたちがコーヒー片手に街を歩いていたのが格好良くて真似してみたかったのだが、星は開始十秒でその行動を後悔する羽目になる。

    ベンチでブラックコーヒーを堪能するために角を曲がろうとした瞬間、勢いよく角の向こうから出て来た人影とそれはもう漫画やドラマで見るくらいの綺麗な正面衝突をした。違う。綺麗な、というより悲惨な、が正しい。考えて見てほしい、星の手には淹れたてほやほやのコーヒーが入っていたのだ。

    「っ!? ちょ、あっつ、熱いんですけどぉ!?」
    「ご、ごめん……?」
    「疑問形にならないでもらえます!?」

    勢いよく曲がって来た相手ことサンポの服に、星のブラックコーヒーは大きな染みを作ってしまったのである。幸いにも何かの帰りだったのか普段の訳が分からない構造の服ではなくラフな格好をしていたサンポだが、上着に出来た染みはおしゃれとかアートとか、その辺りの言葉で隠せそうにはないほど酷いものになっていた。
    4115

    8kawa_8

    DONEブラレノです。
    マーキングされるブラレノというお題でしたが、多分お題をくださった方の意図していない男にマーキングをされています。すみません。筆が乗ってしまった。
    NTRを書こうと意気込んだわけではないのですが、略奪的なテーマが含まれている不思議な話になっちゃいました。
    【朗報!】ボスが羊飼いを口説き落とすのに成功してお付き合いしてる世界線
    【ブラレノ】残滓は捨てて、飲み干した げぇ、と。言葉を口にしたわけではなかったが。きっとその表情に台詞を当てるとなったら、そんな音が適切だろう。
     眉間に皺を寄せて、如何にも不快感を露わにしたブラッドリーを至近距離で見つめながら。そんなに嫌だっただろうかと、レノックスは問いかける。その問いかけにブラッドリーの眉間の皺はますます深まり、「おまえ、本気でそれを言ってるのかよ……」とかぶりを振った。
     単刀直入に言うならば。レノックスから、フィガロの魔力の気配がしたのだ。


     フィガロといえば、現在は南という厚すぎる皮を被っている、北の国の魔法使いだ。ブラッドリーよりも千年以上もの長い時を悠に生きる魔法使いで、多くの北の魔法使いにとってはオズや双子に並んでの天敵ともいえる。単純な魔力の強さを測ればオズほどに圧倒的なものを持っているわけでもないので、たとえばミスラを味方につけたブラッドリーであれば勝機は見えるのかもしれない。しかし実際にはミスラを手玉に取って意のままに操りながら、フィガロの智謀の裏を掻く必要があるわけなので、その勝利の仮定はあまりに現実的なものではなかったのだ。
    4633

    真砂長文倉庫

    DONE蔵王サークルさんにお渡しした「あまおう いちごみるくキャンディー」から着想。
    いちごみるくそのものは、既にとてもキュートな蔵王作品が存在するので(めっちゃ可愛くて大好き…)、あまおうに焦点を当てました。

    作中に登場する絵本は「いちごばたけのちいさなおばあさん」です。
    小さな世界でこつこつ働くおばあさんといちごの成長がちょっと不思議なのにキラキラしていて、優しい絵柄で大好きでした。
    いちご狩り蔵王「pretty pretty strawberry picking」「ねえクラウチ、この後時間ある?」
    文字通りの五月晴れの空の下、防衛任務明けの王子が負けじと爽やかな微笑を湛えて4センチ上方の柘榴石を捉えた。
    選抜試験を終えたばかりで未だ生活リズムを整える為のこの期間、防衛任務も通常より短く設定してくれる上層部の思い遣りに感謝しつつも時間は惜しい。もし遠征部隊に選ばれても、防衛任務を任されても、入学したばかりの大学生活に影響を及ぼすだろうことは明白だろう。
    本業を疎かにしないことは大前提だから、プライベートを充実させるのは己次第である。幸い今回の防衛任務はそれほど心身の疲労は無かったため、午後を存分に満喫することはできるはずだった。
    橘高は充血させた目を輝かせて「連休明けまで連絡取れないから」と宣言後大荷物と共に速攻帰途についたし、樫尾は両親と祖父母の家に赴くという。「動けるチーム」の名に恥じない王子隊の面々は早々に解散した、その直後の台詞である。
    4827