入学
karen_knbn7
DOODLE教師×生徒の紺紅♀です。・幼馴染で、入学前から付き合っています。
・紅ちゃん♀はギャルです、お友達はジョーカー♀です
・ジョーカー♀はバーンズと付き合ってます
ギャル紅ちゃん♀の初体験に関わるお話です 2575
asano5han
PROGRESS6月に行われるGSMBでお出ししたい兄弟の過去捏造本の進捗です。幼少期〜はば学入学に至るまでを描きたいと思っています。とりあえず、ADVのような一人称視点のこんな雰囲気の本、出した〜い!!
ケツ叩きの意味も込めて公開します。
多少推敲しましたが、まだベタ打ち状態なので文章色々おかしいです。すみません。
進捗サンプル 人間は、嫌な記憶の方が鮮明に残りやすいらしい。どこかで、そんな話を聞いたことがある。
だから、だろうか。
ルカが家に来た日のことは、今でもよく覚えている。
黒いランドセルを背負い、俺の両親に付き添われ玄関に佇む幼いルカは、俯きがちに申し訳なさそうな顔をしていた。
シン……と静まり返った玄関は、扉一枚を隔てて外の世界から切り離されてしまったように、冷たくて重い空気が漂っていた。
ほんの数秒前、扉が開いていた時に見えた外の世界は、春の日差しが地面を暖かく照らしていた。柔らかな風が木の葉を揺らし、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえてくるような、そんな麗らかな景色が広がっていた。
それなのに。扉を閉めただけで、ここだけがその世界から取り残されたみたいに重く、重く、沈んでいる。まるで誰かが泣いたあとみたいな、冷たい空気だった。
3840だから、だろうか。
ルカが家に来た日のことは、今でもよく覚えている。
黒いランドセルを背負い、俺の両親に付き添われ玄関に佇む幼いルカは、俯きがちに申し訳なさそうな顔をしていた。
シン……と静まり返った玄関は、扉一枚を隔てて外の世界から切り離されてしまったように、冷たくて重い空気が漂っていた。
ほんの数秒前、扉が開いていた時に見えた外の世界は、春の日差しが地面を暖かく照らしていた。柔らかな風が木の葉を揺らし、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえてくるような、そんな麗らかな景色が広がっていた。
それなのに。扉を閉めただけで、ここだけがその世界から取り残されたみたいに重く、重く、沈んでいる。まるで誰かが泣いたあとみたいな、冷たい空気だった。
sasacco89
DONE現パロ竹くく🎋📛前回の続きです。大学の入学式の朝の話。
「お近づきの印に高野豆腐渡すって何?」ってのは私自身が最も思ってます🤔なんだこれ。
入学式の朝「あ。」
「あ、おはようございます。」
今日は大学の入学式の日だ。この日のために田舎からやって来る両親と大学近くで待ち合わせをしていたので、それに合わせて家を出たところ、隣の久々知君も同じタイミングで出てきた。
「そうだ、この前は高野豆腐ありがとうございました。美味しかったです。」
「美味しかったですか!?って、もう食べてくれたんですか!?」
「え!?あ、はい、美味しかったですよ」
「あぁ、良かったです!あの高野豆腐セット、こんな機会じゃないと買えないと思って俺も買って食べてみたんですけど、本当に美味しいですよね!まずあの色合いと香りと、一口食べた時のあの食感と、旨味が…」
なんてこった。こんなに話す人だとは。
1135「あ、おはようございます。」
今日は大学の入学式の日だ。この日のために田舎からやって来る両親と大学近くで待ち合わせをしていたので、それに合わせて家を出たところ、隣の久々知君も同じタイミングで出てきた。
「そうだ、この前は高野豆腐ありがとうございました。美味しかったです。」
「美味しかったですか!?って、もう食べてくれたんですか!?」
「え!?あ、はい、美味しかったですよ」
「あぁ、良かったです!あの高野豆腐セット、こんな機会じゃないと買えないと思って俺も買って食べてみたんですけど、本当に美味しいですよね!まずあの色合いと香りと、一口食べた時のあの食感と、旨味が…」
なんてこった。こんなに話す人だとは。
POI11498894
DOODLE入学しき直後の⚡️⚔️何番煎じか分かんないけどさぁ……ッ!シノレバーに甘えんぼムーブしてるセベ勹はなんぼあってもいいと思ってさぁ……ッ!セベシルのことおねショタだと思ってるからさぁ……ッッ!!
sasacco89
DONE現パロ竹くく🎋📛同じアパートのお隣さんで、同じ大学に入学します。
出会い ピンポーン。
大学の入学式を数日後に控えたある日の夕方、アパートの呼び鈴が鳴った。
スーパーから帰ってきたばかりの八左ヱ門は、買ってきた食材を急いで冷蔵庫にしまいながら「はーい」と返事をした。
「今度、501号室に越してきた久々知です。ご挨拶に伺いました。」
ドアを開けた途端、あまりの眩しさに目を細めた。西陽が強かったせいもあるが、黒く艶のある髪に白い肌、整った顔立ちでスレンダーで、凛とした空気を纏った青年がそこにいた。これまでに出会ったことがないタイプの青年を目の前にして、「都会にはこんなに綺麗な人がいるんだなぁ」と思わず息をのんだ。
「挨拶が遅くなってすみません、一昨日も伺ったんですがいらっしゃらなかったので」
829大学の入学式を数日後に控えたある日の夕方、アパートの呼び鈴が鳴った。
スーパーから帰ってきたばかりの八左ヱ門は、買ってきた食材を急いで冷蔵庫にしまいながら「はーい」と返事をした。
「今度、501号室に越してきた久々知です。ご挨拶に伺いました。」
ドアを開けた途端、あまりの眩しさに目を細めた。西陽が強かったせいもあるが、黒く艶のある髪に白い肌、整った顔立ちでスレンダーで、凛とした空気を纏った青年がそこにいた。これまでに出会ったことがないタイプの青年を目の前にして、「都会にはこんなに綺麗な人がいるんだなぁ」と思わず息をのんだ。
「挨拶が遅くなってすみません、一昨日も伺ったんですがいらっしゃらなかったので」
まほろ
DONE現代王女軸。プラ様高等部入学直前の春休み、キラキラ楽しい高校生活を送るために、あることを練習したいプラ様の話。
それに巻き込まれるアサ君。
プラ様とアラ・カラ・エリ先輩たちとの「初めまして」を捏造しています。 10
rico_coris11
DOODLE【成長きり→乱】※一つ前のポイピクに載せたお話から若干続いてます。
最近のアニメを見てると乱太郎って大分寂しがり屋な印象を受けたので、入学したての頃はふにゃふにゃ赤ちゃん👶で1人で生きてきたきり丸に「こいつこんなんで大丈夫か…??」って思われてた時期もあったのかな〜っていうかなりifなお話…ちょうど良い感じに前回の話と繋がるかなと思って繋げちゃいました… 2
@ようかいとういか14
MEMO受験期に勉強放ったらかして描き溜めたTF転生ものの設定とかまぁ妄想ですな
受験終わったら漫画とか描いてTFの二次創作してぇ〜って思ってたが、普通にまず初代アニメ本編を見終わらんとあかんのよな
言うてる間に入学式来て忙しくなりそうなんだが… 4
nin_yuzuTEE
DOODLEpkmnより。iPadの背面ステッカーを見た家族が「先輩が忍術学園に入学したみたい」って言ったので描いてみた。最初は断るけど、押しに負けて着てくれるはず。(最終的にノリノリ)
しんした
DONE呪専七灰。入学して間もない授業中のひとコマ。
些細なやりとりから仲良くなっていったらいいなぁ、という幻覚です。
七灰ワンドロワンライ49.『手紙』.
珍しく午後からも座学が詰まっている日だった。
いつもなら午後は身体を動かす実技が中心で、昼食後特有の眠気など感じる暇もなくあっという間に時間は過ぎていく。しかし、春の陽射しでぬくもった教室は時間の流れが外よりもゆっくり流れているのか、黒板の上にあるアナログ時計の針はさっきからほとんど進んでいるように思えない。慣れない任務で疲労が積み重なってきたことと、教科があまり得意ではない日本史であることも、時間の流れを遅く感じさせる要因の一つだった。
睡魔が眠りの世界へ誘おうと、瞼をどんどんと重くしていく。シャーペンを持つ右手はなんとか板書を続けているが、肘をついている左の頬は体重がかかって不格好な形に歪んでいることだろう。
2220珍しく午後からも座学が詰まっている日だった。
いつもなら午後は身体を動かす実技が中心で、昼食後特有の眠気など感じる暇もなくあっという間に時間は過ぎていく。しかし、春の陽射しでぬくもった教室は時間の流れが外よりもゆっくり流れているのか、黒板の上にあるアナログ時計の針はさっきからほとんど進んでいるように思えない。慣れない任務で疲労が積み重なってきたことと、教科があまり得意ではない日本史であることも、時間の流れを遅く感じさせる要因の一つだった。
睡魔が眠りの世界へ誘おうと、瞼をどんどんと重くしていく。シャーペンを持つ右手はなんとか板書を続けているが、肘をついている左の頬は体重がかかって不格好な形に歪んでいることだろう。
Fallen000_
DOODLE一年の頃。入学から一か月と少しでさほど時間が経っておらず、むたがまだ恋心を抱く前の捏造話。呪いの世界でなければ傀儡という異質な存在であるメカ丸に躊躇いも抵抗もなく、ただただ普通に手を差し出してくれたのも、手を握って引いてくれたのも。その初めてがみわであり、みわにとってはなんてこともない日常の一場面だけどむたにとって印象に残る出来事だった、みたいなことを書きたかった。 2136
えや🐥
PAST昔描いた転生現パロの藍平。平が転生先の家族と旅行してた時に浦と出会ってお互い思い出して今回同い年だし同じ高校に入学しよ〜ってなって浦の住んでる所に行きたいって親に伝えたら何かどっかから家庭教師として藍が来てしれっと平の保護者代わりしてたっていう感じのパロでした(説明下手すぎるし雑設定すぎる) 8マ!?
DONEきりたんとウナちゃんが和気あいあいとチョコ作ってるのを見て「す、好きな子がいるのか……!?」という動揺とともにこの前入学したばっかなのにって小学生の成長の速さ感じたいしばらくして「余ったチョコで作ったのあげます!」って貰った、溶かして固めてカラースプレーのせただけのチョコ数個をこれまた余ったラッピング袋に適当に入れただけのや~つを大事に大事に前歯でちょっとずつ削って味わいたい
前歯折れちゃった…
茉莉小
DOODLE某RPG化計画にうちの子も混ざりたくて絵柄似せて書いたRKRN夢主。14年前に作った。名前は大堂 籟歌(ダイドウライカ)。由来あったけど忘れた。
6年は組の学級委員長。
本来くの一教室に通うところ、同級生、下級生のくの一がいなかったため開校せず。学園長に相談して女の子であることを隠して忍術学園に入学。
自己紹介で10歳の女の子と自分で暴露して初日で性別バレ。以後形としては男装し、文字数足らん
QlCts
DONEお誕生日に、と思ってリスペクトで書いたのに自分の癖が強めで差し出しそびれた俳優パロのロナドラ※直接的な描写はありませんが、褥の中のお話なので高校入学前の方は読まないでください。(r15)
※ほぼ初夜くらいの2人なので、受け優位要素があります 3
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 エピローグ あの決闘から一週間が経った。
あの直後から開始した、寮内の改革に大忙しのボクは、目まぐるしいほどの忙しさにまさに忙殺されていた。
まずは、ハリネズミとフラミンゴの飼育小屋の改善、そして彼らの体調管理を急務とし。一番最初に手を付けた。彼らは非常に協力的で、掃除の間も暴れることなく大人しくしてくれた。
被害の大きかったハリネズミ小屋はほとんど作り直しで、新しい小屋の設計はハリネズミたちの要望を大いに取り込み、半壊する原因となった元寮長とそのお友達に作り直させた。元寮長は手先が器用で、ムスッとしながらもハリネズミたちの要求を全て盛り込んだ小屋を作り、やっと彼らに許しを得たようだ。
フラミンゴ小屋も、循環式の水場のポンプが壊れていて、魔導工学が得意なイグニハイド寮生に修理してもらうとケイトが言って、トレイの作ったタルトと引き換えに修理してもらっていた。これで水が循環されて病気になるフラミンゴたちも少なくなるだろう。
2120あの直後から開始した、寮内の改革に大忙しのボクは、目まぐるしいほどの忙しさにまさに忙殺されていた。
まずは、ハリネズミとフラミンゴの飼育小屋の改善、そして彼らの体調管理を急務とし。一番最初に手を付けた。彼らは非常に協力的で、掃除の間も暴れることなく大人しくしてくれた。
被害の大きかったハリネズミ小屋はほとんど作り直しで、新しい小屋の設計はハリネズミたちの要望を大いに取り込み、半壊する原因となった元寮長とそのお友達に作り直させた。元寮長は手先が器用で、ムスッとしながらもハリネズミたちの要求を全て盛り込んだ小屋を作り、やっと彼らに許しを得たようだ。
フラミンゴ小屋も、循環式の水場のポンプが壊れていて、魔導工学が得意なイグニハイド寮生に修理してもらうとケイトが言って、トレイの作ったタルトと引き換えに修理してもらっていた。これで水が循環されて病気になるフラミンゴたちも少なくなるだろう。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day7-2——入学したての1年生が3年に寮長の座をかけて挑むって? そりゃ無謀すぎんだろ。
——今年の新入生代表だったらしーぜ。
——あ〜〜、『ぼくちゃんは頭が良いから、寮長になれるんですぅ〜!』って頭でっかちの勘違い野郎かよ。
——それが、1年なのに火魔法でヤバい炎出したとかなんとか。もしかしたら、もしかしてがあるかもよ?
——そりゃおまえ、1年では確かにすごいかも知れないが、3年になったら出来ないこともないだろ。まぁ、俺はできんけど。
——出来ねーのに言ってんのかよ!!
——ハーツラビュル現寮長と、1年首席入学のリドル・ローズハート! さぁみんなどっちに賭ける!?
——俺は現寮長に1000マドルだ!!
——オレもオレも!! 現寮長500マドル!!
3403——今年の新入生代表だったらしーぜ。
——あ〜〜、『ぼくちゃんは頭が良いから、寮長になれるんですぅ〜!』って頭でっかちの勘違い野郎かよ。
——それが、1年なのに火魔法でヤバい炎出したとかなんとか。もしかしたら、もしかしてがあるかもよ?
——そりゃおまえ、1年では確かにすごいかも知れないが、3年になったら出来ないこともないだろ。まぁ、俺はできんけど。
——出来ねーのに言ってんのかよ!!
——ハーツラビュル現寮長と、1年首席入学のリドル・ローズハート! さぁみんなどっちに賭ける!?
——俺は現寮長に1000マドルだ!!
——オレもオレも!! 現寮長500マドル!!
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day7-1「では、確かに……確かに受け取りました。が——」
ボクの目の前、学園長はボクが提出した“決闘申請書”の上から下までを読んで、学園長の机の上にある大きな木製の判を手にし、ボクを見た。
「本当に決闘しちゃうんですか? 今のハーツラビュルの寮長をしてる子は、生活態度はアレですけど、魔法に関しては学年でも上位の成績を修めてるんですけど……入学したての一年生がどうにか出来る程、彼は弱くないですよ。怪我とかして、もしも親御さんから苦情が来たら……! あ〜もう! 考えただけで胃に穴が!!」
「例え上級生であっても、ボクは負けるつもりはありません」
「決闘を挑む子は、大体そう言うんですよ。まぁいいです、受理はしましたから、途中でやめた! は簡単にできませんからね!!」
1489ボクの目の前、学園長はボクが提出した“決闘申請書”の上から下までを読んで、学園長の机の上にある大きな木製の判を手にし、ボクを見た。
「本当に決闘しちゃうんですか? 今のハーツラビュルの寮長をしてる子は、生活態度はアレですけど、魔法に関しては学年でも上位の成績を修めてるんですけど……入学したての一年生がどうにか出来る程、彼は弱くないですよ。怪我とかして、もしも親御さんから苦情が来たら……! あ〜もう! 考えただけで胃に穴が!!」
「例え上級生であっても、ボクは負けるつもりはありません」
「決闘を挑む子は、大体そう言うんですよ。まぁいいです、受理はしましたから、途中でやめた! は簡単にできませんからね!!」
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day6-2 静かな場所を好むハリネズミたちの飼育小屋は、寮より少し離れた森に近い場所にある。いつもは雑音すらしない場所が、近づくにつれて酷く騒ぎ立てる音を酷く響かせている。
小屋の前に到着すれば、寮長とその友人達の手には、まだ体調の戻っていないフラミンゴやハリネズミが握られ、そんな彼らを使って“なんでもない日”でもない今日、クロッケーをしていた。
マレットの代わりに手に握られたフラミンゴや、ボールの代わりに地面に転がるハリネズミ達はぐったりし、近くには負傷したトレイとケイト先輩を心配するように、ルームメイトたちが背中を支えていた。ハリネズミ小屋は半壊し、寮長が魔法で浮かせたハリネズミたちをフラミンゴで打てば、周りの友人は「ナイスショット!」と笑っている。
2357小屋の前に到着すれば、寮長とその友人達の手には、まだ体調の戻っていないフラミンゴやハリネズミが握られ、そんな彼らを使って“なんでもない日”でもない今日、クロッケーをしていた。
マレットの代わりに手に握られたフラミンゴや、ボールの代わりに地面に転がるハリネズミ達はぐったりし、近くには負傷したトレイとケイト先輩を心配するように、ルームメイトたちが背中を支えていた。ハリネズミ小屋は半壊し、寮長が魔法で浮かせたハリネズミたちをフラミンゴで打てば、周りの友人は「ナイスショット!」と笑っている。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day6-1 昨日はあの後、図書館で調べた餌のレシピ集を控え、ハーツラビュルの厨房でトレイたちと栄養価も味も美味しくハリネズミたちやフラミンゴのための餌を手作りした。手作りといっても、ほとんどトレイが作ってしまい、ボクたちは捏ねて彼らが食べやすい形状に整えるだけだったのだけれど、それでも料理をするのは初めてで少し楽しいと思ってしまった。何でもない日のパーティーの準備をする様になったら、ボクもトレイを手伝って、甘いスイーツや軽食を作れるようになってみたい。それに、ナイトレイブンカレッジには“マスターシェフ”という選択科目がある。将来的にお母様の元を離れて自立するとなれば、料理が出来る方がいいはずだと、ボクの中の『ナイトレイブンカレッジでやりたいことリスト』の項目が一つ増えた。
2354おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day5 翌朝、まだ寮長やその友人たちが起きる前、トレイとケイト先輩がこっそりとハリネズミの飼育小屋に向かえば、昨日置いていった餌はすべて食べてあったらしい。
人間を警戒していたフラミンゴも、そのハリネズミ達の協力があって、トレイやケイト達は他の人とは違うと説得してもらい、餌に口をつけるようにはなってくれた。
ボクが保護した子は、昨日よりもずいぶん落ち着きはしたけれど、やはりまだいつ体調が急変するかはわからない状態だ。ルームメイトたちと交代で授業の合間合間、休み時間に寮の部屋に帰って様子を見たが、餌を食べれるほどにはまだ回復していない。
放課後の図書館、ボクはハリネズミやフラミンゴの飼育に関する本や、動物の体力回復に良いポーションの作り方などの本を読み込んだ。
1824人間を警戒していたフラミンゴも、そのハリネズミ達の協力があって、トレイやケイト達は他の人とは違うと説得してもらい、餌に口をつけるようにはなってくれた。
ボクが保護した子は、昨日よりもずいぶん落ち着きはしたけれど、やはりまだいつ体調が急変するかはわからない状態だ。ルームメイトたちと交代で授業の合間合間、休み時間に寮の部屋に帰って様子を見たが、餌を食べれるほどにはまだ回復していない。
放課後の図書館、ボクはハリネズミやフラミンゴの飼育に関する本や、動物の体力回復に良いポーションの作り方などの本を読み込んだ。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day4 今日は夕方から、トレイとケイト先輩が寮で飼育しているハリネズミの世話当番だと聞いて、一緒に見に行くことになった。
寮で飼育しているハリネズミとフラミンゴは、ハーツラビュル寮で大事な催しである“なんでもない日”のパーティーで、ハートの女王が愛したクロッケーを再現し、槌の代わりにフラミンゴを、ボールの代わりにハリネズミを使用する。そのために彼らは寮で大事に飼育・しつけをされているはずだった……が、2人に付いて小屋を訪れた先、ボクは言葉を失った。
ハリネズミの飼育小屋は荒れて、半壊しかねない状態だ。しかも外壁には的が描かれており、話に聞くと寮長がこの的にハリネズミたちをぶつけて遊んでいたことがあったらしい。
1927寮で飼育しているハリネズミとフラミンゴは、ハーツラビュル寮で大事な催しである“なんでもない日”のパーティーで、ハートの女王が愛したクロッケーを再現し、槌の代わりにフラミンゴを、ボールの代わりにハリネズミを使用する。そのために彼らは寮で大事に飼育・しつけをされているはずだった……が、2人に付いて小屋を訪れた先、ボクは言葉を失った。
ハリネズミの飼育小屋は荒れて、半壊しかねない状態だ。しかも外壁には的が描かれており、話に聞くと寮長がこの的にハリネズミたちをぶつけて遊んでいたことがあったらしい。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day3 ナイトレイブンカレッジに入学して三日目……昼食をトレイとケイト先輩と共にするボクは、すでに昼休憩の段階で疲れ果てていた。
寮が荒れていることも、先輩方——上級生の生活態度に問題があることも、精神的に受け入れがたくはあるが、上級生の言葉が寮のルールならそれに従うしかない。それよりも……だ。
「ねぇ、金魚ちゃん何食べてんの?」「あはっ! 海の稚魚でももっと食べるよ?」「オレの食べる? これ、今食いたい味と違ってさぁ」「え、カロリー計算? うんなメンドクセーことしてんのアズール以外にいたんだぁ〜ウケる」
トレイとケイト先輩との楽しい食事のはずなのに、ボクの隣を陣取ったフロイドが、先程からずっと話しかけてきて、さらには今食べたい味と違ったからと、ボクのお皿の方に自分の皿を近づけ「食べていいよぉ」なんて言ってくる。ボクには、お母様に決められた1日の摂取カロリーや栄養素がある。フロイドのやたらとカロリーばかりが高そうな肉料理を食べれば、きっとそんなもの直ぐに過剰摂取になってしまう。
2467寮が荒れていることも、先輩方——上級生の生活態度に問題があることも、精神的に受け入れがたくはあるが、上級生の言葉が寮のルールならそれに従うしかない。それよりも……だ。
「ねぇ、金魚ちゃん何食べてんの?」「あはっ! 海の稚魚でももっと食べるよ?」「オレの食べる? これ、今食いたい味と違ってさぁ」「え、カロリー計算? うんなメンドクセーことしてんのアズール以外にいたんだぁ〜ウケる」
トレイとケイト先輩との楽しい食事のはずなのに、ボクの隣を陣取ったフロイドが、先程からずっと話しかけてきて、さらには今食べたい味と違ったからと、ボクのお皿の方に自分の皿を近づけ「食べていいよぉ」なんて言ってくる。ボクには、お母様に決められた1日の摂取カロリーや栄養素がある。フロイドのやたらとカロリーばかりが高そうな肉料理を食べれば、きっとそんなもの直ぐに過剰摂取になってしまう。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day2-2「じゃあリドル、また昼になったら」
「リドルちゃん、またね!」
「うん、はい……トレイ、ケイト先輩。またお昼に……」
お母様は、人に向かって大きく手を振る仕草を下品だと言われたが、ケイト先輩が明るく振る舞って手を振る姿を見ると、その好意を返したくて、どうしても同じ様に手を振り返したくなり、ボクは2人に小さく手を振った。
2人との朝食はとても楽しかった。トレイからはチェーニャの話や学園の話、ケイト先輩はマジカメとやらに夢中なのか、食事の前に「記念の1枚」と3人揃った写真を撮られ、他にもケイト先輩が頼んだメニューが盛られたプレート、食事中のトレイやボクの写真を撮影し、流石に食事中にマナーが悪いのでは? とボクの考えが顔に出ていたのか、ケイト先輩は「ごめんねリドルちゃん」とニコリと笑ってスマートフォンをポケットに入れた。
3353「リドルちゃん、またね!」
「うん、はい……トレイ、ケイト先輩。またお昼に……」
お母様は、人に向かって大きく手を振る仕草を下品だと言われたが、ケイト先輩が明るく振る舞って手を振る姿を見ると、その好意を返したくて、どうしても同じ様に手を振り返したくなり、ボクは2人に小さく手を振った。
2人との朝食はとても楽しかった。トレイからはチェーニャの話や学園の話、ケイト先輩はマジカメとやらに夢中なのか、食事の前に「記念の1枚」と3人揃った写真を撮られ、他にもケイト先輩が頼んだメニューが盛られたプレート、食事中のトレイやボクの写真を撮影し、流石に食事中にマナーが悪いのでは? とボクの考えが顔に出ていたのか、ケイト先輩は「ごめんねリドルちゃん」とニコリと笑ってスマートフォンをポケットに入れた。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day2-1 朝、目覚まし時計より早く目が覚めると、窓から差し込む光で室内に舞う埃が見えた。ベッドから這い出して窓を開ければ、窓の向こう側は手入れのされていない庭木が見える。それでも、埃っぽい空気が少しマシになったように感じる。
ルームメイトを起こさぬように、タオルと歯ブラシを持ったボクは、ハーツラビュル本館2階にある洗面室に向かった。
昨日は精神的に疲れていたのもあってあまり良く見ていなかった洗面室は、まるで小人になって野原に放おり出されたかのような気分になる内容だった。花の中央に埋め込まれた鏡を見れば、なんだかひどい顔をしたボクが映っている。まだ幼かった頃、お母様に言いつけられた範囲まで進めることが出来ず、深夜まで参考書を解いていたあの頃も、翌朝よくこんな顔になっていた。
2878ルームメイトを起こさぬように、タオルと歯ブラシを持ったボクは、ハーツラビュル本館2階にある洗面室に向かった。
昨日は精神的に疲れていたのもあってあまり良く見ていなかった洗面室は、まるで小人になって野原に放おり出されたかのような気分になる内容だった。花の中央に埋め込まれた鏡を見れば、なんだかひどい顔をしたボクが映っている。まだ幼かった頃、お母様に言いつけられた範囲まで進めることが出来ず、深夜まで参考書を解いていたあの頃も、翌朝よくこんな顔になっていた。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day1-3「どうしてあんな事をしたんです!? お陰でまた今年も入学式はめちゃくちゃですよ、まったく!!!」
信じられないと嘆く学園長は、何故かボクひとりだけ悪いかのように責め、あまりにも理不尽だ。全てはあの男がボクの髪を掴んで、馬鹿にしたことが悪い。ボク一人を断罪するなんて間違っている。
あの男……本当に今思い返しても怒りでどうにかなりそうだ。髪を不躾に鷲掴むなんて、一体どういった教育を受けてきたんだ!? きっとお母様が言う所の“親も碌でもない”というやつだ。
未だグルグルと怒りに顔の熱が引かないボクに、周りの先生方が大きくため息を付く。
「ローズハート、学園では個人的な私闘は校則で違反とされている」
校則違反と言われ一瞬でボクの血の気が引いた。
3012信じられないと嘆く学園長は、何故かボクひとりだけ悪いかのように責め、あまりにも理不尽だ。全てはあの男がボクの髪を掴んで、馬鹿にしたことが悪い。ボク一人を断罪するなんて間違っている。
あの男……本当に今思い返しても怒りでどうにかなりそうだ。髪を不躾に鷲掴むなんて、一体どういった教育を受けてきたんだ!? きっとお母様が言う所の“親も碌でもない”というやつだ。
未だグルグルと怒りに顔の熱が引かないボクに、周りの先生方が大きくため息を付く。
「ローズハート、学園では個人的な私闘は校則で違反とされている」
校則違反と言われ一瞬でボクの血の気が引いた。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day1-2 ガタンと大きく揺れ棺の蓋が開けば、そこはもう、写真で何度も見たナイトレイブンカレッジの中だった。
「新入生の皆さん! 目が覚めた方から入学式会場になる“鏡の間”に移動してください!!」
学園の先生や各寮の寮長、そして副寮長と思わしき人たちに指示されながら、ボクは周りの波に沿って鏡の間に移動した。
式典の空気に合わせてあえて薄暗くされた廊下を歩き、ゾロゾロと移動する波の先、大きな両開のドアをくぐれば、原始に近い濃い魔力に満たされた鏡が鎮座した部屋にたどり着いた。そこが、このナイトレイブンカレッジを象徴するひとつ、“鏡の間”だ。
「新入生は適当に詰めて席に座れ。面倒事を起こすんじゃねぇぞ」
式典服を着慣れた上級生がめんどくさそうに指を指し、黒く塗られた椅子を指差す。着席してしまえば、ボクより平均10センチ違う周りの頭の高さのせいで、前がよく見えない。
2711「新入生の皆さん! 目が覚めた方から入学式会場になる“鏡の間”に移動してください!!」
学園の先生や各寮の寮長、そして副寮長と思わしき人たちに指示されながら、ボクは周りの波に沿って鏡の間に移動した。
式典の空気に合わせてあえて薄暗くされた廊下を歩き、ゾロゾロと移動する波の先、大きな両開のドアをくぐれば、原始に近い濃い魔力に満たされた鏡が鎮座した部屋にたどり着いた。そこが、このナイトレイブンカレッジを象徴するひとつ、“鏡の間”だ。
「新入生は適当に詰めて席に座れ。面倒事を起こすんじゃねぇぞ」
式典服を着慣れた上級生がめんどくさそうに指を指し、黒く塗られた椅子を指差す。着席してしまえば、ボクより平均10センチ違う周りの頭の高さのせいで、前がよく見えない。
おわり
PROGRESS🌹のnあるし入学一週間の話 Day1-1 お母様と二人で暮らす家は、薔薇の王国都市部よりバスで20分ほど離れた中流層が住まう住宅街だ。薔薇の王国の景観法に則った、小さな庭のある白漆喰の壁に緑屋根の2階建ての家……僕はそこで生まれ育ち、15年と少しという時を過ごした。
7月にミドルスクールを卒業し、先月やっと15歳になったばかりの僕にとって、お母様と暮らすこの家は、ボクのすべてだった。
僕は、そんな家を今日出ようとしていた。
「いい事リドル、全寮制の学園であろうと、お母様との約束はきちんと守ること、いいわね?」
「はい、お母様」
「あぁ! 心配だわ!! あなたは私がしっかり監視していないとズルをしかねないもの」
トントンと机の上を指先で叩きながら、苛立ちを隠せないお母様は、ボクが8歳の時に起こした過ちを、まるで昨日のことのようにお話になられる。
26567月にミドルスクールを卒業し、先月やっと15歳になったばかりの僕にとって、お母様と暮らすこの家は、ボクのすべてだった。
僕は、そんな家を今日出ようとしていた。
「いい事リドル、全寮制の学園であろうと、お母様との約束はきちんと守ること、いいわね?」
「はい、お母様」
「あぁ! 心配だわ!! あなたは私がしっかり監視していないとズルをしかねないもの」
トントンと机の上を指先で叩きながら、苛立ちを隠せないお母様は、ボクが8歳の時に起こした過ちを、まるで昨日のことのようにお話になられる。