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    入学

    足田おし

    DOODLE向日岳人と忍足侑士がおともだちしているだけ。
    親友な2人の入学式次の日エピソード的な。
    忍足侑士は、困っていた。

    「なぁオシタリってなんで関西弁?」

    「ねー!ユウシくんって何かスポーツやってる?やってそう!」

    転校日初日。というか入学式の次の日。
    入学式には来なかったが、式後に非公式で行われたテニス部での試合。
    そこで入学初日から学園(ほぼ)全員に慕われていた『跡部様』と熱戦を繰り広げた彼は案の定注目の的だった。

    平均より高い身長。
    独特の雰囲気を醸し出すセミロングと丸眼鏡。
    そして何より関西弁という、こちらの地方ではメディアを通さないと聞かないような不思議な言葉遣い。

    新入生といえど周りはほぼエスカレーター式で上がってくる学生ばかりだ。転校生とほぼ変わらない。

    こうして”珍しい人間”扱いされるに十分すぎる要素を揃えた忍足侑士の周りには人が集まるようになっていた。もっとも、野次馬のようなものだが。

    わいわい周りに話しかけられるのには慣れている。転校6回。珍しさに寄ってくる人間の対応などお茶の子さいさいである。

    と、思ったのに。

    ここの人間はどうやら一筋縄じゃいかないらしい。

    「跡部様とはどんな関係なの?」

    「もしかして一緒にイギリスからきたの!?」
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    DONE貴方とカメラで想い出を。

    ※伏入学後・虎入学前
    ※初任給でカメラを買った伏の話

    フォロー様のお誕生日記念に書いた、五伏の短編小話です。
    こっちに上げるの忘れてたことに気がついたので、今更ですがぽいぽい!
    「カメラを買いました」
    「……んんん?」
    「いや、アンタが聞いてきたんでしょうが。なんでそんな面白い顔すんですか」
    「だって恵とカメラって組み合わせがあまりにも噛み合わなくて……え、高校デビュー? あっ、高専デビュー?」
    「違います。てか相当失礼だな」
    「えー、でもそうじゃん。らしくないって自分でも思ってるでしょ」
    「……まぁ、はい」

     そう言いながらカメラを持つ恵に、僕はやっぱり疑問符を浮かべてしまう。だってカメラ。このご時世、スマートフォンのカメラ機能も発達してる中でわざわざカメラを買うなんて、余程こだわりのある奴か、何か『撮りたい物』のある奴以外いないだろう。加えて恵が今持っているカメラはデジカメじゃなく、いわゆる『一眼レフ』というタイプのものだ。カメラ本体とレンズが分かれてて、用途に合わせて望遠レンズとか接写用のマクロレンズとかに付け替えれるタイプ。まぁつまり、ゴツくてお高いタイプのもの。
     そんな本格的なカメラを、大して写真に興味のない恵が買ったと言うのだ。しかも呪術師としての初任給を、ほかでもない『それ』に当てたと言うのだ。そんなの疑問に思って然るべきだろう、面白い顔と言 2560