朝日奈
akinokosame
DONE弓原凛×朝日奈唯、R18。かえでさんに「凛唯R18で凛くんが攻めてるお話」というリクエストをいただき、書かせていただきました。
パスワードは「yes」です。
恋人になったばかりの二人が、大人の一歩を踏み出したお話。
アイドルとの恋なら定番の悩みかな…と思いつつ、暗くならないように気をつけたのですが、苦手そうな方はお気をつけください。
この二人なら、こんな悩み蹴散らして幸せになれそうですよね!
唯ちゃんがちょっと(大分?)ポラリス強火ファンです。 10287
pagupagu14
DONE手を引くわけにはいかない/朔唯←慧ずっと寝かせていた朔夜好きな朝日奈から恋愛相談受ける月城のトライアングルです。朔夜が朝日奈取られそうになってむむむとなって本気になるとこ見たい。し、憧れの人に恋愛相談する朝日奈のタフさが見たかった
手を引くわけにはいかない 「――朔夜が、――で、――の時なんか――」
「…………君は朔夜のことが本当に好きなんだな」
しみじみとそう零せば嬉しそうに朝日奈さんは笑った。
「はい、大好きです!…あ、月城さんは別枠で大好きですからね!?憧れというかなんというか…」
そう弁明する姿がおかしくて笑ってしまう。
(散々朔夜が好きだの言っておいて……)
「俺からは充分仲良く見えるが…君たちは付き合ってないのか?」
そう問えば表情が曇り、それだけでそこまで至ってないことが見て取れる。
「告白はしていないのか?」
「してますよ!『大好き』とか『好きだよ』とか」
「……思うに、君の言葉が軽すぎて朔夜に本気と取られていないんじゃないか?」
ガーン、といった効果音が聞こえて来そうな表情をする朝日奈さん。
902「…………君は朔夜のことが本当に好きなんだな」
しみじみとそう零せば嬉しそうに朝日奈さんは笑った。
「はい、大好きです!…あ、月城さんは別枠で大好きですからね!?憧れというかなんというか…」
そう弁明する姿がおかしくて笑ってしまう。
(散々朔夜が好きだの言っておいて……)
「俺からは充分仲良く見えるが…君たちは付き合ってないのか?」
そう問えば表情が曇り、それだけでそこまで至ってないことが見て取れる。
「告白はしていないのか?」
「してますよ!『大好き』とか『好きだよ』とか」
「……思うに、君の言葉が軽すぎて朔夜に本気と取られていないんじゃないか?」
ガーン、といった効果音が聞こえて来そうな表情をする朝日奈さん。
さみぱん
MENU2022.10.9開催の笹唯webオンリー”恋のはじめはまばゆい音色”にて発行の笹唯本『Butterfly Effect』に収録サンプル⑤朝日奈ちゃん視点で、改めて笹塚さんとの距離感に戸惑うお話
書き下ろし冒頭8ページ分
違和感の正体 笹塚さんとはどうも距離感がおかしい気がする。
札幌から戻った日、朔夜にそのことを相談したら「君がそれを言うのか」って呆れた顔で言われてしまった。
確かに朔夜とだって銀河くん、じゃないや、一ノ瀬先生とだって他のひとより断然近いのは自覚してる。朔夜とは学年もクラスも同じだしお互い寮生だしおまけに楽器も一緒だから、自然と一緒にいることが多くなる。一ノ瀬先生とはブランクあったとはいえ子供の頃からの長いつきあいだから、ふたりとも当然と言えば当然だと思う。
でも笹塚さんはそういうのじゃない。
いま思えば、初対面であんな厳しいことを言われて近寄り難いはずなのに。何故だか気になって放っておけなくて、ついアジトへ顔を出すようになって。何でも録音しようとするのには少し困ったけど、見たこともない楽しそうな顔をするのがだんだん面白くなってきて。それがいつの間にか居心地が良くなってた。
3495札幌から戻った日、朔夜にそのことを相談したら「君がそれを言うのか」って呆れた顔で言われてしまった。
確かに朔夜とだって銀河くん、じゃないや、一ノ瀬先生とだって他のひとより断然近いのは自覚してる。朔夜とは学年もクラスも同じだしお互い寮生だしおまけに楽器も一緒だから、自然と一緒にいることが多くなる。一ノ瀬先生とはブランクあったとはいえ子供の頃からの長いつきあいだから、ふたりとも当然と言えば当然だと思う。
でも笹塚さんはそういうのじゃない。
いま思えば、初対面であんな厳しいことを言われて近寄り難いはずなのに。何故だか気になって放っておけなくて、ついアジトへ顔を出すようになって。何でも録音しようとするのには少し困ったけど、見たこともない楽しそうな顔をするのがだんだん面白くなってきて。それがいつの間にか居心地が良くなってた。
さみぱん
MENU2022.10.9開催の笹唯webオンリー”恋のはじめはまばゆい音色”にて発行の笹唯本『Butterfly Effect』に収録しました①8章札幌コンサート後に朝日奈ちゃんがネオンフィッシュのアジトへ行くお話
前半:朝日奈ちゃん
後半:笹塚さん
初出:2021.8.15
加筆修正:2022.9.4
※初出時は冒頭が仁科さん視点でしたが、笹唯本収録にあたり朝日奈ちゃん視点に変更となりました
昨日できた曲 札幌でのコンサートが無事に終わって本当に良かった。余韻に浸る間もなく打ち上げ会場へ移動して、挨拶やら記念撮影やらに駆り出され、少し疲れてしまったみたい。端っこの席に座って、会場をぼーっと眺めるのが楽しい。お皿に山盛りにした料理に舌鼓を打つ者、演奏について熱く語る者、何故か腕相撲をしている者たちなど、オケメンバーが思い思いに過ごしている。
あとまだ見かけてないのは、トラで参加してくれたあのひとだけかな。てっきりどこかの席でおなかを満たしているか、自分の世界に没頭しているんだと思っていたのに。
「朝日奈さん、もしかして笹塚のこと探してる? ごめん、先に帰らせた」
肩を叩かれて振り返ると、探していた笹塚さんの相方である仁科さんだった。
6178あとまだ見かけてないのは、トラで参加してくれたあのひとだけかな。てっきりどこかの席でおなかを満たしているか、自分の世界に没頭しているんだと思っていたのに。
「朝日奈さん、もしかして笹塚のこと探してる? ごめん、先に帰らせた」
肩を叩かれて振り返ると、探していた笹塚さんの相方である仁科さんだった。
irorism
DONE【追記】イベント終了につきパスワード外しました。-------------------------------------------------------------------------
パスワードは朝日奈唯&一ノ瀬銀河webオンリー「ただ君とゆくマエストロ!」【う7】スペースのお品書きをご確認ください。
ただマエロゴお借りしました😆 11
akinokosame
DONE一之瀬銀河×朝日奈唯。R18。ただマエ展示作品。
パスワードは「18歳以上ですか?」の質問にyesかnoでお答えください。
アホでエロでハッピーなお話を目指しました!
在学中、ふたりが晴れて(?)結婚するお話です。
オケメン全員が出てるので、他の自推しの前で、銀河くんと唯ちゃんが結ばれるのを見たくない方はご注意ください。
フォロイさんに、「銀唯」「在学中」「〇〇し」という難題をだされて、いかにふたりが合法にいちゃつける時空にするかに腐心して、こうなりました…。
ふたりがじつは結婚しているが公然の秘密という設定はフォロイさんに捧げたフリー素材ですので、よろしければどうぞお好きなように調理していただきたいです。
大手をふっていちゃつく銀唯がもっと見たい…!! 9505
akinokosame
DONE一之瀬銀河×朝日奈唯前提のオールキャラわちゃ。ただマエ展示した銀唯「ob-la-di ob-la-da」の後日談(お読みになってないと意味不明かも)。
たびログ参加の小話です。
新婚銀唯夫婦が、その後どう秘密のハッピーライフするかを書きたかったのですが、どちらかというと仲良し銀唯にふりまわされるオケメンがメインの話になってしまいました(ヘキなので…)。個人的には、唯ちゃんが銀河くんと結ばれる場合が、スタオケの雰囲気がなんだかんだ一番変わらないんじゃないかなと思っています。なお、オールキャラと書きつつ、篠森先生は出てません(すみません、篠森先生が来るとガチモメ案件なので…(汗))
他の自推しの前で、銀唯がいちゃついたり、それにふりまわされたりしているのが苦手な方はご注意ください。
(スタインベックは読んだことないです、銀河くんに賢そうにしてほしかったのでググりました)
(あと、ついつい成宮が多めで申し訳ないです…)
旅は結婚のようなもの(ob-la-di ob-la-da後日談) 朝日奈と銀河の電撃結婚もとい『婚約』事件から数週間が経過した、ある日曜の朝。
スターライトオーケストラは前日も遅くまでコンサートがあったが、次の金曜にべつの新曲を披露する路上ライブがひかえており、朝も早くから合同練習を予定していた。
それでも疲れを隠せないオーケストラメンバーが、三々五々と食堂へ下りてきたのは9時手前。朝食の支度はすっかりできているようなのに、肝心の、それを作っていたらしく男の姿が見当たらず、集まったメンバーは顔を見合わせた。この場に来ていないのは、成宮、竜崎、朝日奈、そして一ノ瀬ぐらいだ。
「どうする、先に食べちゃう?」
空腹に耐えかねたようにおなかをおさえながら、榛名がつぶやく。
4424スターライトオーケストラは前日も遅くまでコンサートがあったが、次の金曜にべつの新曲を披露する路上ライブがひかえており、朝も早くから合同練習を予定していた。
それでも疲れを隠せないオーケストラメンバーが、三々五々と食堂へ下りてきたのは9時手前。朝食の支度はすっかりできているようなのに、肝心の、それを作っていたらしく男の姿が見当たらず、集まったメンバーは顔を見合わせた。この場に来ていないのは、成宮、竜崎、朝日奈、そして一ノ瀬ぐらいだ。
「どうする、先に食べちゃう?」
空腹に耐えかねたようにおなかをおさえながら、榛名がつぶやく。
あもり
DOODLEスタオケ/ssメーカーまとめ。・3章後のグランツに当てられた朝日奈の決意、
・香坂先輩グランツ離脱後の珊瑚ちゃん※
・7章後の黒橡の地獄の道すがら
の計3枚?です
(※この時まだ楽器判明していなかかったため珊瑚ちゃんの楽器違います) 3
akinokosame
DONE成宮智治×朝日奈唯。R18。パスワードは、「あなたは18歳以上ですか?」の質問にyesかnoでお応えください。
#唯受けオトナのリレドロライ 参加作品
お題「麦茶」
付き合っている二人の、いわゆる不謹慎な状況でのエッチな話です。
状況的に苦手そうな方は、ご注意ください。
(ちょっとだけ二人の関係を知っててフォローしてくれる立ち位置の朔夜くんも出てきます。苦手な方はご注意ください)
今回こそはオトナ向けリレドロライに、成唯で出たい!と意気込んで、書きました。
隠れお題に「先輩の快楽堕ち」があったのですが、それなりにクリアできたかも?と思うくらいのエロさなので、もしかしたら大分、ドン引きされるレベルでエッチかもです(企画に出す自分にも引くレベル)。お苦手な方はご注意くださいませ。 13062
akinokosame
DONE唯ちゃん無自覚の銀河→←唯前提の仁→唯です。仁唯はつきあってます。家電あんさんにいただいたリクエストで書かせていただきました。
パスワードは18歳以上ですか?の質問に、yesかnoでお答えくださいませ。
※あんさんのリクエストは「めちゃくちゃ嫉妬する仁科の仁唯でR18で、嫉妬相手は
銀河くんで、読むと感情がグチャグチャになる話」でした。
(一部🦍の記憶に齟齬ありました)
調子に乗って、いままで絶対に使ってこなかったような、男子が
男子同士でしか使わないような用語を、仁科さんにいっぱい言ってもらいました。
初の仁唯が、こんなネオロマ的にNG行為NG行為NGワードNGワードみたいなんで
本当にいいのか、死ぬほど心配です…(心配です)
仁科さんから時々感じる「男子校の男子」っぽさが、結構好きでして…。
女の子慣れしてスマートでクールに振舞っているのに、女子という存在に対する
距離感と夢みたいなものが、環境に無理矢理植え付けられている感じがするというか…
「男子校の男子高校生ならでは」な振舞いを、かなり盛らせていただいてます。
プレイ的にもだいぶアウトだし、使ってる言葉もだいぶアウトだし
私が妄想できる範囲で、一番最低でダメな子な感じの仁科さんにしてしまったので
苦手な方、嫌いな方はご注意です。マジで……
リクで書いているので、本当に仁科さんがこんな人だとは思ってません!!
これはマジです!!!!仁科さんはもっとスマートでクールで優しいし気をつかえると思います!!
私の解釈より、ダメな男子校男子度&雄度25倍増しくらいにしてしまったのですが、
そこはリクエストに応えるためですので!!!マジのマジです!!!許してください!!!!!
補足ですが…
この唯ちゃん、本人主観ではわりと仁科さんのこと本気で好きだという設定で書いてます。
でも、仁科くんが全くそれを分かっていないというか、求めるものが多きすぎるため、
まっすぐに受け止めることができず、どんどん深みにはまっていっているという設定です。
あっ、途中の成宮は欲望のままに出しました…(すみませんでした)。 13062
k_t_a10
DONEお題箱ガチャ。着々と過去が出来ていきますね[自分の負傷は雑な扱いのくせに、風祭優志郎の負傷にはやたらと敏感な朝日奈朔]×[さて、吐血が一旦収まって、ホッとして何気なく振り返ったら風祭優志郎が呆然と立ち尽くしていた朝日奈朔の明日はどっちだ]
【貴方を護る、盾にはなれないけれど】 朝日奈朔は記憶を無くした状態で路頭を彷徨い、(推定)17歳前後の時に奇跡的に風祭優志郎と出会い拾われ、それから10年もの月日が経った今でも、なんとか元気に生きている。優志郎に拾われ、名前も付けてもらい戸籍ももらった。そして、自身が生きる意味とその役割を与えてくれた優志郎のことを、朔は心から尊敬し、敬愛していた。
自身の主人として、そして兄のような存在として、一生この人に仕えていきたいと思っている。
だが、そんな朔には最近悩みがある。もちろん悩みの種は朔自身のことではなく、主人である優志郎のことだった。
最近、というかここ数年、優志郎が怪我をしていることが増えた。UGNに所属しているならやむを得ず戦闘することもあるから、怪我があっても多少のものなら目を瞑ってきた。だが、最近の優志郎の怪我はあまりにも増えすぎていった。
2861自身の主人として、そして兄のような存在として、一生この人に仕えていきたいと思っている。
だが、そんな朔には最近悩みがある。もちろん悩みの種は朔自身のことではなく、主人である優志郎のことだった。
最近、というかここ数年、優志郎が怪我をしていることが増えた。UGNに所属しているならやむを得ず戦闘することもあるから、怪我があっても多少のものなら目を瞑ってきた。だが、最近の優志郎の怪我はあまりにも増えすぎていった。
akinokosame
DONE「天使の戯れ」お題:雨音
乙音×唯。
付き合ってる二人が、すこし大人の関係に進む話。
めちゃくちゃギリギリに書いたので誤字だらけかも、すみません…!
#唯受けオトナのリレドロライ
天使の戯れ天使の戯れ
ようやく見つけた練習の合間に、朝日奈は南と公園の東屋で待ち合わせをしていた。徒歩一〇分ほどの赤レンガ倉庫での路上ライブがはじまるまで、あと五〇分。ようやくありつけた二人きりの時間に、朝日奈は駆け足になっていた。もうすでに到着していたらしい南は東屋のベンチに腰かけ、ボンヤリと、葉の色が濃く色づいてきた馬刀葉椎の枝を眺めている。「南さん!」と呼ぶと、ふりかえった南の顔に、やわらかな笑みが広がっていく。夕暮れがちかく金色を帯びてきた木漏れ日がさしこみ、その向こうには横浜の海が白銀に輝いていた。
「へへ、よかった~。やっと二人になれましたね!」
指をからめ、ならんで腰かけて海を眺めながら、朝日奈はすこし高い南の肩に頭をあずけた。ゆったりとふたりで海を眺めて過ごす南との時間が、せわしない朝日奈の心をなにより落ち着かせてくれる。無理にでも時間を作ってよかった、と朝日奈が満足しながら瞼をふせたところ、「なぁ、コンミスちゃん」と思案げな南の呼びかけがあった。
4295ようやく見つけた練習の合間に、朝日奈は南と公園の東屋で待ち合わせをしていた。徒歩一〇分ほどの赤レンガ倉庫での路上ライブがはじまるまで、あと五〇分。ようやくありつけた二人きりの時間に、朝日奈は駆け足になっていた。もうすでに到着していたらしい南は東屋のベンチに腰かけ、ボンヤリと、葉の色が濃く色づいてきた馬刀葉椎の枝を眺めている。「南さん!」と呼ぶと、ふりかえった南の顔に、やわらかな笑みが広がっていく。夕暮れがちかく金色を帯びてきた木漏れ日がさしこみ、その向こうには横浜の海が白銀に輝いていた。
「へへ、よかった~。やっと二人になれましたね!」
指をからめ、ならんで腰かけて海を眺めながら、朝日奈はすこし高い南の肩に頭をあずけた。ゆったりとふたりで海を眺めて過ごす南との時間が、せわしない朝日奈の心をなにより落ち着かせてくれる。無理にでも時間を作ってよかった、と朝日奈が満足しながら瞼をふせたところ、「なぁ、コンミスちゃん」と思案げな南の呼びかけがあった。
k_t_a10
MOURNINGお題箱ガチャ回した結果その①「純粋な感謝の言葉すら「自分に感謝するなんて、変なの」としか思わない朝日奈朔。×風祭優志郎「【急募】朝日奈朔からどうにかして頼ってもらう方法」」
後者のお題はちょっと変えた
永遠に主人を求める君と友人になりたい俺。 長年一緒にいると、ふと思うことがある。
「なぁ佐藤。ちょっと相談があんだけど」
「……え、ゆうしろさんがおれにそうだん? どうかしたんですか? 仕事つかれました?」
「はったおすぞ」
俺が[[rb:第3新東京支部 > ここ]]の支部長に任命という名の左遷をされてから早十数年。俺の従者をしている朔に次いで付き合いが長いのがパトリオット改め佐藤志士だった。
佐藤とは付き合いが長いせいかお互い気兼ねなく会話をし合えている……、と思いたい。まぁ俺が威圧感でも出していなければ大丈夫だろう。たぶん。
「やめてくださいよ! で、なんですか? そうだんって」
「……朔のことなんだけど」
「さくさん? さくさんがどうかしたんですか?」
1793「なぁ佐藤。ちょっと相談があんだけど」
「……え、ゆうしろさんがおれにそうだん? どうかしたんですか? 仕事つかれました?」
「はったおすぞ」
俺が[[rb:第3新東京支部 > ここ]]の支部長に任命という名の左遷をされてから早十数年。俺の従者をしている朔に次いで付き合いが長いのがパトリオット改め佐藤志士だった。
佐藤とは付き合いが長いせいかお互い気兼ねなく会話をし合えている……、と思いたい。まぁ俺が威圧感でも出していなければ大丈夫だろう。たぶん。
「やめてくださいよ! で、なんですか? そうだんって」
「……朔のことなんだけど」
「さくさん? さくさんがどうかしたんですか?」
小夜の倉庫
DONEスタオケの銀唯です。キスの日ということで書きました!
朝日奈が卒業後設定で、二人が付き合ってキスをしています。
想い知る時【銀唯】「ちょっ! 唯? とにかく落ち着こうか? な……?」
「私は冷静だよ」
フローリングに仰向けに押し倒された銀河を、唯が組み敷くような体勢で見下ろしている。背中にひんやりとした床の感触。ドラマだったらこのまま胸キュンな展開が始まるところだが、唯の表情はそれはそれは険しかった。
「唯〜。とりあえず、俺の上からどいてもらえないか? 話し合おう。な?」
銀河が諭すように告げると、唯の瞳からみるみるうちに涙が盛り上がってきた。次に瞬きをしたら、すぐにでもこぼれ落ちそう。唇もわなわなと震えている。
「銀河くんが悪いんだよ! だって、キスをしてくれないだもん!」
二人が修羅場になっている現場は、銀河のマンション。唯が高校を卒業して、法的に成人といえる年齢に達したところでようやく入ることが許された場所だ。二人の関係が歳の離れた幼馴染から恋人へと変化したこともあって、こうして週末はお家デートを楽しむようになった。そして今日も、二人きりでのんびりまったりと平和的に過ごしていたのだ。しかし、夜も更けてきたしそろそろ家に送ろうかとなったところで、唯にこの展開に持ち込まれてしまったのだ。銀河が押し倒される側だ。
2305「私は冷静だよ」
フローリングに仰向けに押し倒された銀河を、唯が組み敷くような体勢で見下ろしている。背中にひんやりとした床の感触。ドラマだったらこのまま胸キュンな展開が始まるところだが、唯の表情はそれはそれは険しかった。
「唯〜。とりあえず、俺の上からどいてもらえないか? 話し合おう。な?」
銀河が諭すように告げると、唯の瞳からみるみるうちに涙が盛り上がってきた。次に瞬きをしたら、すぐにでもこぼれ落ちそう。唇もわなわなと震えている。
「銀河くんが悪いんだよ! だって、キスをしてくれないだもん!」
二人が修羅場になっている現場は、銀河のマンション。唯が高校を卒業して、法的に成人といえる年齢に達したところでようやく入ることが許された場所だ。二人の関係が歳の離れた幼馴染から恋人へと変化したこともあって、こうして週末はお家デートを楽しむようになった。そして今日も、二人きりでのんびりまったりと平和的に過ごしていたのだ。しかし、夜も更けてきたしそろそろ家に送ろうかとなったところで、唯にこの展開に持ち込まれてしまったのだ。銀河が押し倒される側だ。
akinokosame
DONE #唯受けオトナのフリドロライお題「背中」
成唯
唯ちゃんが大学生になって、交際をはじめたふたりの話です。オトナムケふりどろらいに参加させていただきました。R15の加減がわからず、とてもほんのり程度になってしまいました…
いつでもお好きに「高3にお弁当作ってもらうなんて、やっぱり気が引けるなぁ…」
星奏大学に入学して朝日奈唯が借りたワンルームのマンションには、恋人である成宮智治が、毎日のように顔を出している。
「俺がやりたいだけって言ってるじゃないですか。先輩は気にせず課題を続けててください」
「でもさぁ…」
教材を広げていたローテーブル兼こたつから、朝日奈はのそのそと這い出る。キッチンで腕を振るう後輩のすらりとした背中は、よく見慣れた姿だ。卒業をわずかに残したころ、もう彼のこんな姿も見られなくなるのかと感慨を深めたものだが、ほどなく成宮に告白されて交際することになり、舞台が菩提樹寮から自分の部屋の狭いキッチンに移動しただけだった。置きっぱなしにしている焦げ茶色のエプロンをつけて、彼がこの狭い台所に立ってから、もう1時間は経っただろうか。
3228星奏大学に入学して朝日奈唯が借りたワンルームのマンションには、恋人である成宮智治が、毎日のように顔を出している。
「俺がやりたいだけって言ってるじゃないですか。先輩は気にせず課題を続けててください」
「でもさぁ…」
教材を広げていたローテーブル兼こたつから、朝日奈はのそのそと這い出る。キッチンで腕を振るう後輩のすらりとした背中は、よく見慣れた姿だ。卒業をわずかに残したころ、もう彼のこんな姿も見られなくなるのかと感慨を深めたものだが、ほどなく成宮に告白されて交際することになり、舞台が菩提樹寮から自分の部屋の狭いキッチンに移動しただけだった。置きっぱなしにしている焦げ茶色のエプロンをつけて、彼がこの狭い台所に立ってから、もう1時間は経っただろうか。
雪ブドウ
MOURNING・竜崎と赤羽+ちょっぴり朝日奈・二人が誕生日について語る話。竜崎誕の成分薄め(何故だ)
・朝日奈ちゃんがちょっとだけ登場します。
・竜崎家、赤羽家の両親について個人的な解釈で描写しております。公式と差異がありましたら、そういう世界線だと思って頂ければと……。
――これからも、この先も。 4
雪ブドウ
MOURNING・竜唯(と見せかけてほぼ竜崎)・診断メーカーで「頭をよしよしする竜崎」という可愛らしいシーンを貰ったので、思わず手が滑りました(朝日奈ちゃんの)
――これに、深い意味なんてないはずだ。
【ほのぼのなふたりの甘々な日々/診断メーカー】
雪ブドウの竜崎の場合:寝てしまった相手の隣にぴったりくっついて肩に寄り添い、思わず頭をよしよししました。 3
ゆめの
DONEもうじき本選、そしてクリスマスが待ち受けている。そんな中、朝日奈唯は京都で出会ったひとりの男性のことを忘れられずにいた。
目の前には札幌で出会った親切で優しい男性がいるにも関わらず……
※仁科さんは「都合のいい男」になっています。
「そんな彼は見たくない!」という方は閲覧をご遠慮ください
※すっきりした結末ではないです
2022.1.15.
揺れる想いは雪に閉ざされて※ラストは公式展開を捏造しています
プロローグ
「ふう」
すっかりクリスマスのムードで溢れている銀座の街。
その一角のカフェで朝日奈唯は小さくため息をついた。
「また思い出したのかい、京都で会った彼のことを」
向かい側に座る仁科諒介が優しげで、それでいながら切なげに唯を見つめてくる。
「ごめんなさい」
何度も繰り返してきた光景。
彼と初めて会って間もないときから、唯はため息をついては仁科に心配をされた。
「いいよ」
こう返されるのも数えきれない程になる。
その言葉が彼の本心だとわかっているからこそ、余計申し訳ない気持ちになる。
それが彼ー仁科諒介と出会い、親しくなってから定期的に繰り返される光景だった。
窓から見える風景はすっかり日が落ちている。
16569プロローグ
「ふう」
すっかりクリスマスのムードで溢れている銀座の街。
その一角のカフェで朝日奈唯は小さくため息をついた。
「また思い出したのかい、京都で会った彼のことを」
向かい側に座る仁科諒介が優しげで、それでいながら切なげに唯を見つめてくる。
「ごめんなさい」
何度も繰り返してきた光景。
彼と初めて会って間もないときから、唯はため息をついては仁科に心配をされた。
「いいよ」
こう返されるのも数えきれない程になる。
その言葉が彼の本心だとわかっているからこそ、余計申し訳ない気持ちになる。
それが彼ー仁科諒介と出会い、親しくなってから定期的に繰り返される光景だった。
窓から見える風景はすっかり日が落ちている。
pon69uod
REHABILIビッグウエーブに乗り遅れたほくろの話無いとは言わせない「コンミスは黒子が好きなのか?」
「へ?!」
ずい、と大きな一歩を詰めて問う彼の顔は真剣だ。近すぎる距離から見上げる首が緊張で震える。彼――鷲上源一郎が穏やかで丁寧な性格をしていることを知っていてなお、このような真剣な顔をされると朝日奈は一瞬ぎくりと身構えてしまう。そんな朝日奈の動揺を察したのだろう。源一郎は怒ったり気に障ったりしたのではないということを示すかのように、やんわりと朝日奈の手を取る。大きく暖かな手と、意図して下げてくれたであろう目元に、縮こまった心がゆるゆるとほどけていく。そうだ、彼は単純に、興味から、質問をしているのだろう。
「ほくろ……ってあの黒子??なんで??」
「成宮と話をしているのを聞いた」
1722「へ?!」
ずい、と大きな一歩を詰めて問う彼の顔は真剣だ。近すぎる距離から見上げる首が緊張で震える。彼――鷲上源一郎が穏やかで丁寧な性格をしていることを知っていてなお、このような真剣な顔をされると朝日奈は一瞬ぎくりと身構えてしまう。そんな朝日奈の動揺を察したのだろう。源一郎は怒ったり気に障ったりしたのではないということを示すかのように、やんわりと朝日奈の手を取る。大きく暖かな手と、意図して下げてくれたであろう目元に、縮こまった心がゆるゆるとほどけていく。そうだ、彼は単純に、興味から、質問をしているのだろう。
「ほくろ……ってあの黒子??なんで??」
「成宮と話をしているのを聞いた」
333
DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】スタオケ版深夜の60分コンサートのお題【記念日】で
源唯を書かせていただきました。
anniversary鷲上源一郎×朝日奈唯
今日は朝から唯の様子がどこかおかしい。
どこか落ち着きがない、それでいて自分の様子をチラチラと伺っては目が合うとふい、と逸らされてしまう。
何か唯にとって、バイオリンの演奏もそぞろになってしまう程気がかりなことがあって、その原因に自分が大きく関わっているであろうことまで、源一郎は見当がついていたが、肝心の原因については皆目見当がつかなかった。
「コンミス、俺は何か気に障ることをしただろうか?」
源一郎にそう切り出されると、唯の肩がピクリと跳ねた。
「……やっぱり、源一郎君は今日が何の日か忘れてるよね」
「今日?」
気落ちしたような唯の言葉に、源一郎は片方の眉を上げて思案を巡らせる
何か特別な約束をした覚えはないし、唯の誕生日はこの間祝ったばかりだ。
1272今日は朝から唯の様子がどこかおかしい。
どこか落ち着きがない、それでいて自分の様子をチラチラと伺っては目が合うとふい、と逸らされてしまう。
何か唯にとって、バイオリンの演奏もそぞろになってしまう程気がかりなことがあって、その原因に自分が大きく関わっているであろうことまで、源一郎は見当がついていたが、肝心の原因については皆目見当がつかなかった。
「コンミス、俺は何か気に障ることをしただろうか?」
源一郎にそう切り出されると、唯の肩がピクリと跳ねた。
「……やっぱり、源一郎君は今日が何の日か忘れてるよね」
「今日?」
気落ちしたような唯の言葉に、源一郎は片方の眉を上げて思案を巡らせる
何か特別な約束をした覚えはないし、唯の誕生日はこの間祝ったばかりだ。
333
DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】診断メーカー想像して…ほらかわいい…のお題より
【陽に当たるとすぐ赤くなっちゃう源唯 日焼け止めクリーム塗ろうね 帽子もかぶろうか 倒れると大変だから水分と塩飴も持っていこうね】
おだいじに鷲上源一郎×朝日奈唯
それは梅雨明け間近の横浜が、今年の最高気温を更新した週末の出来事だった。
「源一郎君、大丈夫?!」
外れかかった木蓮館の二階の窓枠を修繕した源一郎が脚立を片付けて談話室に戻って来ると、
タオルを持って待っていた唯は半ば悲鳴のような声を上げた。
強い日差しの中で作業をしていた源一郎の白かった襟首は、痛々しく真っ赤に日焼けをしている。
「毎年の事だ、大した事はない」
「いやいや、大した事あるって!ちょっと待ってて!!」
パタパタとスリッパを鳴らして唯は談話室を飛び出した。
東北生まれの源一郎は子供の頃から、日に焼けても黒くならず、いつも赤く炎症を起こしてしまう体質だ。
これまではさほど気にした事もなかったが、唯がまるで我が身の様に心配するのは存外悪い気はしなかった。
1035それは梅雨明け間近の横浜が、今年の最高気温を更新した週末の出来事だった。
「源一郎君、大丈夫?!」
外れかかった木蓮館の二階の窓枠を修繕した源一郎が脚立を片付けて談話室に戻って来ると、
タオルを持って待っていた唯は半ば悲鳴のような声を上げた。
強い日差しの中で作業をしていた源一郎の白かった襟首は、痛々しく真っ赤に日焼けをしている。
「毎年の事だ、大した事はない」
「いやいや、大した事あるって!ちょっと待ってて!!」
パタパタとスリッパを鳴らして唯は談話室を飛び出した。
東北生まれの源一郎は子供の頃から、日に焼けても黒くならず、いつも赤く炎症を起こしてしまう体質だ。
これまではさほど気にした事もなかったが、唯がまるで我が身の様に心配するのは存外悪い気はしなかった。
333
DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】スタオケ版深夜の60分コンサートテーマ【札幌】で書かせていただきました。
8章walk台詞ネタがあります。
Tennessee Waltz鷲上源一郎×朝日奈唯
昼間は制服だけで過ごせる陽気だが、10月ともなれば北海道の夜風はそれなりに冷たい。
「うう、今度来るときは源一郎君のアドバイス通り帽子を持って来ないとだね」
そう言いながら唯は少し大げさに両手で肩をさすりながら源一郎を見上げた。
「俺がきちんと、横浜に居る時に伝えておくべきだった……すまない」
「源一郎君のせいじゃないよ、今だって源一郎君が風上に立ってくれてるおかげで寒さをしのげてるし」
「ああ、俺は生まれが青森だし京都も冬が厳しかったからな、寒さには慣れている
君の風よけになっているのなら良かった」
そう言いながら風上に立ってくれる彼のおかげで、幾分寒さがましとは言えども、
やはり冬の制服一枚では防寒と言うには心許ない。
853昼間は制服だけで過ごせる陽気だが、10月ともなれば北海道の夜風はそれなりに冷たい。
「うう、今度来るときは源一郎君のアドバイス通り帽子を持って来ないとだね」
そう言いながら唯は少し大げさに両手で肩をさすりながら源一郎を見上げた。
「俺がきちんと、横浜に居る時に伝えておくべきだった……すまない」
「源一郎君のせいじゃないよ、今だって源一郎君が風上に立ってくれてるおかげで寒さをしのげてるし」
「ああ、俺は生まれが青森だし京都も冬が厳しかったからな、寒さには慣れている
君の風よけになっているのなら良かった」
そう言いながら風上に立ってくれる彼のおかげで、幾分寒さがましとは言えども、
やはり冬の制服一枚では防寒と言うには心許ない。
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DONE【鷲上源一郎×朝日奈唯】多分一番最初に書いた源唯ちゃんです。
subject鷲上源一郎×朝日奈唯
子供の頃、母が作った俺のアルバムを見ながら、親戚の大人たちはどれも同じ顔で写る俺を見て、目を丸くしていた
感情がない訳ではないが、確かに人よりも表情に出にくい性質だとは自覚している。
そのせいだろうか、家族以外で俺にカメラを向ける者はほとんど居なかった。
──カシャ、カシャカシャ
小説を読んでいると横でシャッターを切る音が響き、源一郎が顔を上げるとスマホの画面を見ながら口元が緩んでいる唯の顔があった。
「あ、ごめんね源一郎君、読書の邪魔だったよね」
「いや構わない、ちょうどお茶でも淹れようと思っていたところだ、君も一緒にどうだ?」
読みかけのページに栞を挟むと、源一郎はそう言って立ち上がった。
1506子供の頃、母が作った俺のアルバムを見ながら、親戚の大人たちはどれも同じ顔で写る俺を見て、目を丸くしていた
感情がない訳ではないが、確かに人よりも表情に出にくい性質だとは自覚している。
そのせいだろうか、家族以外で俺にカメラを向ける者はほとんど居なかった。
──カシャ、カシャカシャ
小説を読んでいると横でシャッターを切る音が響き、源一郎が顔を上げるとスマホの画面を見ながら口元が緩んでいる唯の顔があった。
「あ、ごめんね源一郎君、読書の邪魔だったよね」
「いや構わない、ちょうどお茶でも淹れようと思っていたところだ、君も一緒にどうだ?」
読みかけのページに栞を挟むと、源一郎はそう言って立ち上がった。
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DONE鷲上源一郎君お誕生日おめでとうございます!!!!台詞だけですがスタオケメンバー全員登場させられたかな
(抜けてる人がいたらそっとおしえてください)
とりあえず日付が変わるのが待ち遠しくて待ち遠しいですッッ
Have a good one!源一郎お誕生日SS
八月二十七日金曜日、横浜の朝は今日も蒸し暑い。
「ちょっとコンミス、朝からそんな辛気臭い溜息吐くのやめてくれない?!」
浜辺に打ち上げられたくらげのように萎れて、盛大なため息と共に食堂の机に突っ伏す朝日奈の姿に、凜は露骨に眉間に皺を寄せた。
「コンミスちゃんどうしたの~、悩み事でもあるんさ~?」
「はあ……どうせ明日、鷲上の誕生日にあげるプレゼントが決まらないとか、そう言う事でしょう」
「う゛ッッ!」
「三上さん の 口撃 こうか は ばつぐんだ」
「流星、なにポケモンみたいに実況してんの」
「鷲上さんなら、先輩がプレゼントすれば何でも喜んでくれそうですけどね……ちなみに俺も、先輩からのプレゼントなら何でも大歓迎ですよ」
2377八月二十七日金曜日、横浜の朝は今日も蒸し暑い。
「ちょっとコンミス、朝からそんな辛気臭い溜息吐くのやめてくれない?!」
浜辺に打ち上げられたくらげのように萎れて、盛大なため息と共に食堂の机に突っ伏す朝日奈の姿に、凜は露骨に眉間に皺を寄せた。
「コンミスちゃんどうしたの~、悩み事でもあるんさ~?」
「はあ……どうせ明日、鷲上の誕生日にあげるプレゼントが決まらないとか、そう言う事でしょう」
「う゛ッッ!」
「三上さん の 口撃 こうか は ばつぐんだ」
「流星、なにポケモンみたいに実況してんの」
「鷲上さんなら、先輩がプレゼントすれば何でも喜んでくれそうですけどね……ちなみに俺も、先輩からのプレゼントなら何でも大歓迎ですよ」
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DONE【一ノ瀬銀河×朝日奈唯】銀河君に「今まで散々待ったんだ……今更、待てとか言うのなしだろ」
って言わせたくて書いた銀唯。
車のシートごと押し倒すシチュエーションが好きです。
夢見る少女じゃいられない一ノ瀬銀河×朝日奈唯
仰げは尊し わが師の恩
教えの庭にも はや幾年
思えばいと疾し この年月
今こそ別れめ いざさらば
銀河が菩提樹寮に着いたのは、時計の針が二十三時を指す少し前だった。
「ったく篠森の野郎~、こんな日にまで書類書類ってさあ……」
卒業式が終わり、木蓮館で教え子達の卒業の感慨に耽る間もなく
銀河はたまりにたまった書類を提出するために、篠森に連行されてしまった。
ようやく解放された銀河は憔悴しきった顔で菩提樹寮へと戻って来た。
「はあ~……何か食いもん残ってねえかな」
とぼとぼと食堂に向かうと、なぜか灯りが点いている。
「お前、何してんだこんなところで」
「ん~……あ、お帰り銀河君」
テーブルの上には白いクロスがかけられた皿が置かれていて
2405仰げは尊し わが師の恩
教えの庭にも はや幾年
思えばいと疾し この年月
今こそ別れめ いざさらば
銀河が菩提樹寮に着いたのは、時計の針が二十三時を指す少し前だった。
「ったく篠森の野郎~、こんな日にまで書類書類ってさあ……」
卒業式が終わり、木蓮館で教え子達の卒業の感慨に耽る間もなく
銀河はたまりにたまった書類を提出するために、篠森に連行されてしまった。
ようやく解放された銀河は憔悴しきった顔で菩提樹寮へと戻って来た。
「はあ~……何か食いもん残ってねえかな」
とぼとぼと食堂に向かうと、なぜか灯りが点いている。
「お前、何してんだこんなところで」
「ん~……あ、お帰り銀河君」
テーブルの上には白いクロスがかけられた皿が置かれていて
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DONE【一ノ瀬銀河×朝日奈唯】多分スタオケの処女作であるはずの銀唯。
アプリをインストした当時、チュートリアルガチャで銀河君のSSRが出てくるまで30分くらいリセマラし続けたのも今では良い思い出です。
(そしてすり抜けを重ねて一番最初に恒常で完凸してくれました)
銀河君のRストの破壊力は何なんでしょうか…色んな意味でズルい男だ
春の嵐一ノ瀬銀河×朝日奈唯
「銀河君、頼まれた楽譜持ってきたよ」
バスのドアを開けて中を覗いても、肝心の銀河君の姿がない。
鍵がささっていないとは言え、車のロックをかけないままどこかに行くなんて
不用心にも程があると言うものだけど銀河君のことだ、きっとカップ麺のお湯を求めて菩提樹寮の台所にでも行っているのだろう。
自分で楽譜を頼んだくせに、本当そう言うところはちっとも変わってない。
いつもふらりと現れて、そして気が付けばふらりとどこかへ行ってしまう
ふわふわと掴みどころのないまるで雲のような存在、それが一ノ瀬銀河と言う人間だ。
「毛布も出しっぱなしにして……」
座席に乱雑に置かれた毛布を畳もうとした時、テーブルの上に散らばった譜面に沢山の注釈が書き加えられていることに気が付いた。
1177「銀河君、頼まれた楽譜持ってきたよ」
バスのドアを開けて中を覗いても、肝心の銀河君の姿がない。
鍵がささっていないとは言え、車のロックをかけないままどこかに行くなんて
不用心にも程があると言うものだけど銀河君のことだ、きっとカップ麺のお湯を求めて菩提樹寮の台所にでも行っているのだろう。
自分で楽譜を頼んだくせに、本当そう言うところはちっとも変わってない。
いつもふらりと現れて、そして気が付けばふらりとどこかへ行ってしまう
ふわふわと掴みどころのないまるで雲のような存在、それが一ノ瀬銀河と言う人間だ。
「毛布も出しっぱなしにして……」
座席に乱雑に置かれた毛布を畳もうとした時、テーブルの上に散らばった譜面に沢山の注釈が書き加えられていることに気が付いた。
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DONE【笹塚創×朝日奈唯】タイトルはキッチン狂想曲です。
8章のアレがあまりにも可愛くてカッとなって書きました。
元々笹塚さんみたいな何考えてるか分かんない天才大好物なので、これからも本編で活躍して欲しいです
Küche rhapsodie笹塚創×朝日奈唯
今日も朝日奈はネオンフィッシュのアジトこと、笹塚宅のキッチンに立っていた。
「ごめんね唯ちゃん、笹塚ってば制作に没頭しちゃってここ何日かろくに食事もとってないんだ……君の手料理なら、あいつも興味を示すと思うから何か作りに来てくれないかな?」
仁科からそんな風に頼まれれば、朝日奈も悪い気はしない。
アジトへ向かう途中にスーパーで買ってきた食材を、勝手知ったる他人の家のキッチンで広げながら朝日奈は真剣な顔で唸っていた。
(う~ん、今日もシチューじゃ代わり映えしないよね)
人並みに料理が出来るとは言え、そこまでレパートリーが多いわけでもない。
そして、先日の鍋の中でミイラ化したカレーだかおでんだかの惨状を思い出せば、キッチンの調理器具を勝手に漁る勇気も失せてしまう。
1611今日も朝日奈はネオンフィッシュのアジトこと、笹塚宅のキッチンに立っていた。
「ごめんね唯ちゃん、笹塚ってば制作に没頭しちゃってここ何日かろくに食事もとってないんだ……君の手料理なら、あいつも興味を示すと思うから何か作りに来てくれないかな?」
仁科からそんな風に頼まれれば、朝日奈も悪い気はしない。
アジトへ向かう途中にスーパーで買ってきた食材を、勝手知ったる他人の家のキッチンで広げながら朝日奈は真剣な顔で唸っていた。
(う~ん、今日もシチューじゃ代わり映えしないよね)
人並みに料理が出来るとは言え、そこまでレパートリーが多いわけでもない。
そして、先日の鍋の中でミイラ化したカレーだかおでんだかの惨状を思い出せば、キッチンの調理器具を勝手に漁る勇気も失せてしまう。
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DONE【浮葉御門×朝日奈唯】7章が終わってカッとなって書いた浮唯。
柚木様とはまた違うけど一筋縄ではいかない浮葉様…
あの後半PUガチャが無かったときの絶望感と言ったらなかったですね。
でもホーム台詞だと割といつも唯ちゃん傍に置きたがってるし、何でもやってあげたい系なので実装が楽しみです!
さしも知らじな 燃ゆる思ひを浮葉御門×朝日奈唯
お願いだから、そんな顔で私を見つめないで
何もかもを捨てて、貴女を攫ってしまいたくなるではないですか。
「おやおや、名高いスターライトオーケストラのコンサートミストレスが、こんな遅くに独りでそぞろ歩きとは感心しませんね」
ええ、知っていますよ、貴女が随分前からこの門の前に立って居た事は。
泡沫の夢を奏でるその手が、可哀想な程真っ赤になっている。
「あ、えっと……」
「すみません、意地悪な物言いでしたね……少し暖まって行きませんか、京の夜は冷えますから」
私の言葉にホッとしたような表情を浮かべる貴女は、出会った頃と少しも変わらない。
彼女を客間に通して、二人分の茶を淹れる。
火鉢の炭が赤く弾けて崩れると、彼女は湯飲みに口を付けて湯気の立つ緑茶を啜った。
2353お願いだから、そんな顔で私を見つめないで
何もかもを捨てて、貴女を攫ってしまいたくなるではないですか。
「おやおや、名高いスターライトオーケストラのコンサートミストレスが、こんな遅くに独りでそぞろ歩きとは感心しませんね」
ええ、知っていますよ、貴女が随分前からこの門の前に立って居た事は。
泡沫の夢を奏でるその手が、可哀想な程真っ赤になっている。
「あ、えっと……」
「すみません、意地悪な物言いでしたね……少し暖まって行きませんか、京の夜は冷えますから」
私の言葉にホッとしたような表情を浮かべる貴女は、出会った頃と少しも変わらない。
彼女を客間に通して、二人分の茶を淹れる。
火鉢の炭が赤く弾けて崩れると、彼女は湯飲みに口を付けて湯気の立つ緑茶を啜った。
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DONE【堂本大我×朝日奈唯】スタオケ版深夜の60分コンサート 【花束】で書かせていただいた堂唯
タイトルは未必の故意とか秘密の恋とかそう言うのをかけてます。
堂本君絶対沼しかない男子なので、実装お待ちしてます……
みひつのこい堂本大我×朝日奈唯
コンサートが終わり制服に着替えた朝日奈が控室を出ると、廊下に緊張した面持ちの男子生徒が立っていた。
「あの、朝日奈さん、あなたのヴァイオリンのファンですッッ!これ、受け取ってください!」
そう言って半ば強引に押し付けられた衝撃で花束の花からひらりと一枚花びらが落ちる。
「えっと……あ、ありがとうございます」
その気迫に気圧された朝日奈がそう答えると、男子高生は顔を紅潮させて
「スタオケ、応援してます!!」
そう言って朝日奈が止める間もなく走り去って行った。
丁度グランツの控室から出てきた堂本は、あっけに取られている朝日奈の背中に声を掛ける事もせず、自販機のある反対側の曲がり角へと足を進めたのだった。
1511コンサートが終わり制服に着替えた朝日奈が控室を出ると、廊下に緊張した面持ちの男子生徒が立っていた。
「あの、朝日奈さん、あなたのヴァイオリンのファンですッッ!これ、受け取ってください!」
そう言って半ば強引に押し付けられた衝撃で花束の花からひらりと一枚花びらが落ちる。
「えっと……あ、ありがとうございます」
その気迫に気圧された朝日奈がそう答えると、男子高生は顔を紅潮させて
「スタオケ、応援してます!!」
そう言って朝日奈が止める間もなく走り去って行った。
丁度グランツの控室から出てきた堂本は、あっけに取られている朝日奈の背中に声を掛ける事もせず、自販機のある反対側の曲がり角へと足を進めたのだった。
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DONE【堂本大我×朝日奈唯】スタオケ版コンミス受け60分ライブ【ヴァイオリン】で書かせていただいた堂唯です。
タイトルのPaederiaは悪臭と言う意味ですが、これはヘクソカズラの学名から取りました。
花言葉が人嫌い、意外性って堂本君にぴったりでは?!と思ってます。(名前はアレですが)
Paederia Paradox堂本大我×朝日奈唯
それはそれは甘やかなヴァイオリンの音色。
あのお嬢さんの奏でる音は、どこまでも甘ったるくて、まるで絵空事のようで、その音色に酷く虫唾が走る。
「そんなに彼女の音が気に入りませんか?」
「ああ、気に入らないね」
中庭の紅葉が散り終わるのを眺めながら微笑む浮葉に、堂本大我はそう吐き捨てた。
気に入らない、あれは深淵など知らない、地獄など見たことのない、甘っちょろい夢物語を音楽に重ねているヤツの音だ、と堂本は脳にこびりつく朝日奈唯の音を評した。
堂本はそう言う人種が一番嫌いだ。
「随分と、良く見ているのですね、彼女を」
「……喧嘩売ってんのか、浮葉様ぁ~」
「いいえ、ただ私は、あなたが誰かに関心を向けるなんて久しぶりだと思っただけですよ」
1301それはそれは甘やかなヴァイオリンの音色。
あのお嬢さんの奏でる音は、どこまでも甘ったるくて、まるで絵空事のようで、その音色に酷く虫唾が走る。
「そんなに彼女の音が気に入りませんか?」
「ああ、気に入らないね」
中庭の紅葉が散り終わるのを眺めながら微笑む浮葉に、堂本大我はそう吐き捨てた。
気に入らない、あれは深淵など知らない、地獄など見たことのない、甘っちょろい夢物語を音楽に重ねているヤツの音だ、と堂本は脳にこびりつく朝日奈唯の音を評した。
堂本はそう言う人種が一番嫌いだ。
「随分と、良く見ているのですね、彼女を」
「……喧嘩売ってんのか、浮葉様ぁ~」
「いいえ、ただ私は、あなたが誰かに関心を向けるなんて久しぶりだと思っただけですよ」
yui_ame_o
DONE7章の京都組+朝日奈傘を忘れた朝日奈に貸してやる浮葉。
東京へ向かう新幹線の中の大我と浮葉。
弟子への想い。
地獄に降る雨「今日は、これで仕舞いといたしましょう」
やわらかな声が、けれど有無を言わさずにひとつ線を引く。
浮葉と源一郎の三人で練習や街頭演奏をするとき、たいていは彼のこの一言で終わりになった。源一郎が異を唱えるはずもなく、朝日奈ひとりがすこし物足りない顔をするのが最近のお約束となっていた。
この言葉を聞くたび、浮葉はスタオケの仲間ではないのだと思い出させられている気がして、朝日奈の胸の奥にある焦燥が鳴りを大きくするのだ。
「もう……ですか?」
「ふふ、名残を惜しむあなたはいとけなくて、私にできるすべてをしてあげたくなるようだ」
冗談とも本気ともつかない微笑みも、わずかに低められた声も、あわい甘さをまとっている。彼の庭で大輪の花を見せてもらったときに香ったあの、あるかなきかのほのかな甘さともすこし似ていた。月夜に香る寒牡丹――見たこともない光景が朝日奈の心に浮かぶ。きっと、彼のこの声と同じように静かに心の奥深くへ染みわたり、蕩けさせるのだろう。
3831やわらかな声が、けれど有無を言わさずにひとつ線を引く。
浮葉と源一郎の三人で練習や街頭演奏をするとき、たいていは彼のこの一言で終わりになった。源一郎が異を唱えるはずもなく、朝日奈ひとりがすこし物足りない顔をするのが最近のお約束となっていた。
この言葉を聞くたび、浮葉はスタオケの仲間ではないのだと思い出させられている気がして、朝日奈の胸の奥にある焦燥が鳴りを大きくするのだ。
「もう……ですか?」
「ふふ、名残を惜しむあなたはいとけなくて、私にできるすべてをしてあげたくなるようだ」
冗談とも本気ともつかない微笑みも、わずかに低められた声も、あわい甘さをまとっている。彼の庭で大輪の花を見せてもらったときに香ったあの、あるかなきかのほのかな甘さともすこし似ていた。月夜に香る寒牡丹――見たこともない光景が朝日奈の心に浮かぶ。きっと、彼のこの声と同じように静かに心の奥深くへ染みわたり、蕩けさせるのだろう。
yui_ame_o
DONE7章の途中朝日奈が、浮葉や源一郎と練習をするようになった頃の風景
憧憬 強い風が吹いた。
ひときわつめたいその手に引かれた朝日奈の指が強張り、あいまから音がばらばらとこぼれ落ちてゆく。
やわらかく響いていたクラリネットの音が枝にとまる鳥の翼のようにゆったりと広がってから収束し、それにつき従うオーボエがさえずりを止めた。
浮葉と源一郎の視線がこちらを向く。視線を向けるときでさえ、源一郎は浮葉の後に従うことを是としているようだった。
「すこし、休憩にいたしましょう」
「すみません……」
「どうかお気になさらず。私も指が冷えてまいりました。良い頃合いでしょう」
すべてを赦すような静かな微笑みとともに浮葉は、たおやかに指を朝日奈へ伸ばす。
「どうも、あなたは紅葉に好かれるようですね」
945ひときわつめたいその手に引かれた朝日奈の指が強張り、あいまから音がばらばらとこぼれ落ちてゆく。
やわらかく響いていたクラリネットの音が枝にとまる鳥の翼のようにゆったりと広がってから収束し、それにつき従うオーボエがさえずりを止めた。
浮葉と源一郎の視線がこちらを向く。視線を向けるときでさえ、源一郎は浮葉の後に従うことを是としているようだった。
「すこし、休憩にいたしましょう」
「すみません……」
「どうかお気になさらず。私も指が冷えてまいりました。良い頃合いでしょう」
すべてを赦すような静かな微笑みとともに浮葉は、たおやかに指を朝日奈へ伸ばす。
「どうも、あなたは紅葉に好かれるようですね」