渋谷
yu_2710_
DONE五七版夏の企画に参加したかったけど時間間に合わなかったのでタグ無しで。お題は『アリス』をお借りしました。
渋谷後、生存ifですのでご注意を。
二人が会ってるのは現実世界ではないのでそれもご注意です。 1629
Hachiinoki
MAIKING推しの命日というハロウィンをなんとか自分なりに消化しようとしたけどできなかったもの。こないだ渋谷行ったら余計に消化できなくなった…今年のハロウィンも1日中泣いてるかもしれないrepainting the night「私と憂憂くんで、ですか?」
「はい…、お願いできますでしょうか?」
「憂憂くんと親子、または兄弟の設定で潜入するのであれば…私ではなく、どうして冥さんにお願いしないのですか?まさか、冥さんに内緒で憂憂くんを派遣するつもりですか?」
「いえいえ!とんでもない!あの…そのぉ…、どうしても今回の調査任務に子どもの呪術師が必要で、憂憂くんの派遣をお願いしたいと冥さんにお伝えしましたところ…、かなり足元見られてしまいまして…ずいぶんな額を吹っかけられてしまって…」
だから冥さんまで派遣要請する予算がありませんで…とハンカチで冷や汗を拭きながら、眉を八の字に曲げて歯切れも悪く伊地知は言った。
事の発端は、とある宗教団体がハロウィンの日にお菓子を配ると大々的に宣伝を打ったことから始まる。
8420「はい…、お願いできますでしょうか?」
「憂憂くんと親子、または兄弟の設定で潜入するのであれば…私ではなく、どうして冥さんにお願いしないのですか?まさか、冥さんに内緒で憂憂くんを派遣するつもりですか?」
「いえいえ!とんでもない!あの…そのぉ…、どうしても今回の調査任務に子どもの呪術師が必要で、憂憂くんの派遣をお願いしたいと冥さんにお伝えしましたところ…、かなり足元見られてしまいまして…ずいぶんな額を吹っかけられてしまって…」
だから冥さんまで派遣要請する予算がありませんで…とハンカチで冷や汗を拭きながら、眉を八の字に曲げて歯切れも悪く伊地知は言った。
事の発端は、とある宗教団体がハロウィンの日にお菓子を配ると大々的に宣伝を打ったことから始まる。
ononononoko
MAIKING※腐向け。※モブ女がいます。理帝4頁。シブヤとギャルとデート。
ストリップ劇場の開演待ち中に渋谷うろうろしながら考えたやつ。(渋谷にあるけれど渋谷道頓堀劇場と言うよ。道玄坂劇場と看板を作ろうとしたら間違って道頓堀と作られちゃったらしいよ。へえ。)だけれど肝心の背景まで描く元気がなかったやつ。 4
hina_labo
SPOILERハロ嫁後日談SS。渋谷の爆弾を無事止めた後、安室さんの家に泊まる安コのお話。
5/29インテの無配の再掲です。
ハロ嫁後日談SS「本当にいいの? お邪魔しちゃって」
「もちろん。今日も蘭さんは病院に泊まりだろう?」
「そうだけど……」
無事渋谷のスクランブル交差点に仕掛けられた爆弾を止め、今晩は博士の家に泊めてもらおうとしたコナンを呼び止めたのは安室だった。いつもなら喜んで誘いに乗るところだが、いつ爆発するか分からない爆弾からようやく解放されたのだ。一人でゆっくり休みたいだろうと遠慮したが、「今晩は君と一緒に過ごしたい気分なんだ。ダメかな?」なんて年上の恋人に甘えるように言われたらついて行くしかない。
「コナン君、先にシャワー浴びておいで」
「えっ、いいよ。安室さん先に入って」
「僕は先に手当をしないといけないから、お先にどうぞ」
1902「もちろん。今日も蘭さんは病院に泊まりだろう?」
「そうだけど……」
無事渋谷のスクランブル交差点に仕掛けられた爆弾を止め、今晩は博士の家に泊めてもらおうとしたコナンを呼び止めたのは安室だった。いつもなら喜んで誘いに乗るところだが、いつ爆発するか分からない爆弾からようやく解放されたのだ。一人でゆっくり休みたいだろうと遠慮したが、「今晩は君と一緒に過ごしたい気分なんだ。ダメかな?」なんて年上の恋人に甘えるように言われたらついて行くしかない。
「コナン君、先にシャワー浴びておいで」
「えっ、いいよ。安室さん先に入って」
「僕は先に手当をしないといけないから、お先にどうぞ」
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MEMOいたふし。渋谷より前。虎杖のことが好きな伏黒、そのことを察している虎杖、両方から話をきいている釘崎が映画を見たり願いごとについて話したりします。(ワンドロで書いた3篇を2021年6月7日にピクシブにまとめた文章。これは同年12月に本にした際のバージョンです。本では最初の章でした)
摸造のピクニック2018.10
1
目を開ける。テレビ画面には映画が流れている。光が淡い。淡い光のなか、頭に布をかぶった子どもが顔を傾けてテーブルを睨んでいる。テーブルには液体をたたえたコップ、空のコップ、乾いたふうな瓶が並ぶ。セリフはない。コップがすべるように動いて子どものそばを離れていく。ひとりでに。子どもがなんらかの能力を使って動かしているということなのかもしれない。子どもの標的は瓶に、別のコップにと移り、テーブルに顔の側面を預けてしまった子どもがどこを見ているのか、もうわからない。空のコップはテーブルから落ちてしまった。
「あ、起きた?」
ベッドにもたれて画面を見つめる虎杖がこちらを振り向かないままで俺に訊ねる。音を立てたりしたつもりはなかったが、気配で察したのだろう。こいつのこういうところは獣みたいだといつも思う。
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目を開ける。テレビ画面には映画が流れている。光が淡い。淡い光のなか、頭に布をかぶった子どもが顔を傾けてテーブルを睨んでいる。テーブルには液体をたたえたコップ、空のコップ、乾いたふうな瓶が並ぶ。セリフはない。コップがすべるように動いて子どものそばを離れていく。ひとりでに。子どもがなんらかの能力を使って動かしているということなのかもしれない。子どもの標的は瓶に、別のコップにと移り、テーブルに顔の側面を預けてしまった子どもがどこを見ているのか、もうわからない。空のコップはテーブルから落ちてしまった。
「あ、起きた?」
ベッドにもたれて画面を見つめる虎杖がこちらを振り向かないままで俺に訊ねる。音を立てたりしたつもりはなかったが、気配で察したのだろう。こいつのこういうところは獣みたいだといつも思う。
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MEMOのばまき。渋谷後。オメガバース、β×Ω。
恋人同士だけど恋愛関係ではなくてちょっと暗い話です。まきまいを含みます。
(2021年11月14日)
もういないひと 最悪だ。またこの夢だ。暗闇のなかで2匹の美しい獣がたわむれている。猫。しなやかな筋肉、すらりとした細身の白い猫。2匹の白猫はお互いの尾を追いかけあってくるくると回っている。かわいい。ほほえましい。夢ってだいたいそういうかんじだけど、やっぱりこの夢でも「夢を見ている私」と「夢の中のその光景を見ている私」がいて、後者をわたしって呼ぶことにしようか。わたしはその光景がいとしくてたまらない。じゃれあう猫たちを見つめながらわたしは「いつまでもいつまでもそうしていなさいね」と心底おもっている。願っている。
私は早く目を覚ましたいのに目を離せない。
やがて──何度も繰り返し見ているとおりに──猫の片方が闇に溶けるように消えて、残された猫は片割れを探すように鳴き続ける。鳴き声が枯れてきたころ暗闇から汚れた芝犬が現れる。猫と同じか、少し小さいくらいの子犬だ。子犬の舌が猫の体を撫でるのを、猫が安心したように眠るのを、わたしは恍惚と眺めている。わたしにとってそれはどこか官能的な光景だった。でもそのうち怒りが湧いてくる。子犬を許さないとかんじる。大事なものを失った猫に寄り添うふりして子犬はまんまとじぶんの居場所を得たのだ。打算だ。わたしはその子犬を始末する方法を知っている。直接手をくだすまでもない。藁人形と五寸釘を取り出して、わたし自身の胸に当てる。わたしは金槌をじぶんに向かって振り下ろす。共鳴り。子犬はわたし自身なのだ。だからわたしが死んで子犬も死ぬ。
10598私は早く目を覚ましたいのに目を離せない。
やがて──何度も繰り返し見ているとおりに──猫の片方が闇に溶けるように消えて、残された猫は片割れを探すように鳴き続ける。鳴き声が枯れてきたころ暗闇から汚れた芝犬が現れる。猫と同じか、少し小さいくらいの子犬だ。子犬の舌が猫の体を撫でるのを、猫が安心したように眠るのを、わたしは恍惚と眺めている。わたしにとってそれはどこか官能的な光景だった。でもそのうち怒りが湧いてくる。子犬を許さないとかんじる。大事なものを失った猫に寄り添うふりして子犬はまんまとじぶんの居場所を得たのだ。打算だ。わたしはその子犬を始末する方法を知っている。直接手をくだすまでもない。藁人形と五寸釘を取り出して、わたし自身の胸に当てる。わたしは金槌をじぶんに向かって振り下ろす。共鳴り。子犬はわたし自身なのだ。だからわたしが死んで子犬も死ぬ。
42_uj
MEMOいたふし。橋よりあと、渋谷より前。
1年たちがわちゃわちゃしてます。
(2022年4月25日:ドロライのお題「アイドル」を「偶像」として書いたもの)
顔のない幽霊/名前のない□□「か、かおが、ぶざま……」
俺の手が支える端末を覗き込み、虎杖がうめくように言った。
「そういう悪口はよくないわね」と釘崎も神妙な調子でうなずく。
アホふたりに挟まれて座る俺が「お前らなあ」とため息をついたところで、
「読み仮名振っておきましたよね、最初のページ」と運転席の伊地知さんから声がかかった。
「どれどれ」
釘崎の指が端末の画面をなぞり、現れた文字を虎杖が読み上げる。
「かお、が、な、さま……」
●[[rb:顔 > カオ]]ガ[[rb:無 > ナ]][[rb:様 > サマ]]
・顔ガ無様は顔を剥ぎ取られて死んだ子ども
・顔ガ無様は失くした顔を探している
・旧校舎の踊り場に顔ガ無様の肖像がある
9715俺の手が支える端末を覗き込み、虎杖がうめくように言った。
「そういう悪口はよくないわね」と釘崎も神妙な調子でうなずく。
アホふたりに挟まれて座る俺が「お前らなあ」とため息をついたところで、
「読み仮名振っておきましたよね、最初のページ」と運転席の伊地知さんから声がかかった。
「どれどれ」
釘崎の指が端末の画面をなぞり、現れた文字を虎杖が読み上げる。
「かお、が、な、さま……」
●[[rb:顔 > カオ]]ガ[[rb:無 > ナ]][[rb:様 > サマ]]
・顔ガ無様は顔を剥ぎ取られて死んだ子ども
・顔ガ無様は失くした顔を探している
・旧校舎の踊り場に顔ガ無様の肖像がある
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MEMOいたふし。渋谷の数年後捏造。
付き合ってるとかじゃない虎伏のふんわり最終決戦、ご都合ハッピーエンド。
ワンウィークドロライのお題「我儘」でツイッターに載せた文章を加筆修正しました。
(2022年2月19日)
さいごにひとつ「さいごにひとつ、わがままいいか」と伏黒が言う。
「伏黒のわがまま? 貴重じゃん」と俺はいつも通りみたく応えた。
[[rb:さいご > ・・・]]ってのが[[rb:最期 > ・・]]だってことはたやすく理解できてしまう。
重心を低く落としても足元はどこかおぼつかない。ああ血が足りんなってかんじだ。雲ひとつない快晴、抜けるようだった青空が、今は灰色に見える。地上にあるのは色のない瓦礫ばかりで、その上に俺たちの流した血が黒く点々と落ちている。白黒の映画のなかにいるみたいだった。
手の内はすべて見せたって伏黒が諦めの混じった声で言ったのも、もうだいぶ前のような気がする。
時間がいやにゆっくり流れる。
5847「伏黒のわがまま? 貴重じゃん」と俺はいつも通りみたく応えた。
[[rb:さいご > ・・・]]ってのが[[rb:最期 > ・・]]だってことはたやすく理解できてしまう。
重心を低く落としても足元はどこかおぼつかない。ああ血が足りんなってかんじだ。雲ひとつない快晴、抜けるようだった青空が、今は灰色に見える。地上にあるのは色のない瓦礫ばかりで、その上に俺たちの流した血が黒く点々と落ちている。白黒の映画のなかにいるみたいだった。
手の内はすべて見せたって伏黒が諦めの混じった声で言ったのも、もうだいぶ前のような気がする。
時間がいやにゆっくり流れる。
42_uj
MEMOのばまき。渋谷より前。子どもの頃の写真について話すまきさんとのばらちゃんの話。
(2021年5月25日)
いつか誰にも見分けられない「ちょっと見てください」って真希さんの肩を叩いたのは交流戦の数日前だったと思う。真希さんは言われるままに私のスマホを覗きこんで、「なんだこれ、野薔薇か? かわいいじゃん」て笑ってくれた。
スマホの画面には私の小学生のころの写真があった。等身の低い黒髪の私が夕日のなかでかっこつけてカメラを睨んでいる。ふみちゃんが「部屋片付けてたら出てきた」ってスマホで撮影して、LINEで送ってくれた写真。もう忘れちゃったけど、誰か大人から、使ってなかったという使い捨てカメラをもらったんだったかな。ふみちゃんとふたりで「沙織ちゃんもここにいたらなあ」とか言いながら日が暮れるまで写真を撮り合い、ドキドキしながら現象に持って行った。結果はほとんどが光量不足で、たった数枚しかかたちにならなかった写真をどうしたのだったか、ずっと忘れていた。ふみちゃんがもっていてくれたんだね。
2292スマホの画面には私の小学生のころの写真があった。等身の低い黒髪の私が夕日のなかでかっこつけてカメラを睨んでいる。ふみちゃんが「部屋片付けてたら出てきた」ってスマホで撮影して、LINEで送ってくれた写真。もう忘れちゃったけど、誰か大人から、使ってなかったという使い捨てカメラをもらったんだったかな。ふみちゃんとふたりで「沙織ちゃんもここにいたらなあ」とか言いながら日が暮れるまで写真を撮り合い、ドキドキしながら現象に持って行った。結果はほとんどが光量不足で、たった数枚しかかたちにならなかった写真をどうしたのだったか、ずっと忘れていた。ふみちゃんがもっていてくれたんだね。
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MEMOのばまき。のばらちゃんの爪にマニキュアを塗るまきさん。
読みたいものを書きました。八十八橋後、渋谷前。
※虎伏におわせっぽいのがちょっとあります。
(2021年5月23日)
ほんとうの敵について あっいかん。これは盛大に投げられた、畜生。畜生っていうのはじぶんへの悪態で、パンダ先輩の悪口じゃないですからね。地面が遠くなって空がちょっと近づく。でもあわてない。怖くない。オーケー。なんなら空の朱色が綺麗。夕焼け。「おーやってるねえ」って真希さんの笑い声がきこえる。きこえるくらい私は冷静だ。滞空の高さがピークを超える。よし、正しく落ちるだけ。これくらいの高さなら呪力でかためる必要もない。前傾の姿勢をつくって衝撃を想像する。そのあとも戦いは続くってこと忘れちゃいけない。最初につま先が地面に触れるけど、そこで着地を脚に任せるのは間違い。体重が膝に乗る前に、用意していた上半身を丸めたまま倒す。落下の衝撃を回転に変えるのだ。両手のひらで地面を受けたら、斜めに前転。右腕、それから背中、左腿でひとつづきに地面をなぞるように転がる。うん、肘も肩も腰もちゃんと庇えた。回りきったらすぐに体を起こす。膝もぜんぜん平気だ。立ち上がりきる前に地面を蹴って、完璧うまい具合にスピードをのせれた。パンダ先輩の巨体に突っ込むみたいに走っていく。けど「よし、今日はここまでだな」と先輩が言うので急ブレーキ。「えっ、もうかよ」。つい気の抜けた声が出た。時計を仰ぐと確かに決められた時間が過ぎたところだった。私は汗まみれだしジャージも砂だらけだけど、でもまだまだやれるって気がする。
10401p54wt
INFO2022年5月4日発行のぐだ綱の本のサンプルです。2人で渋谷へデートに行くお話です。Island in the Sun(うーん……)
ひと月にわたる大きな任務を終え、レポートを提出したオレは、思い切り伸びをした。これでしばらくは落ち着けるだろうか。
もっとも、日々のトレーニングに魔術や歴史の勉強、サーヴァントたちの世話など、やることは山積みだ。それでも、慣れたカルデアで慣れた面々と毎日を過ごせるだけで気持ちはずいぶんと楽だった。
「おーい。マスター君」
そんなことを考えていると、後ろから、ダ・ヴィンチちゃんに呼び止められた。
「どうしたの? レポート、何か問題あった?」
「まだざっと見ただけだけど、よくまとまっている。問題はないよ。ちょっと話があってね」
その声色が明るいことから、どうやら悪い話題ではなさそうだ。なあに、と問うと、彼女はこんなことを口にした。
2901ひと月にわたる大きな任務を終え、レポートを提出したオレは、思い切り伸びをした。これでしばらくは落ち着けるだろうか。
もっとも、日々のトレーニングに魔術や歴史の勉強、サーヴァントたちの世話など、やることは山積みだ。それでも、慣れたカルデアで慣れた面々と毎日を過ごせるだけで気持ちはずいぶんと楽だった。
「おーい。マスター君」
そんなことを考えていると、後ろから、ダ・ヴィンチちゃんに呼び止められた。
「どうしたの? レポート、何か問題あった?」
「まだざっと見ただけだけど、よくまとまっている。問題はないよ。ちょっと話があってね」
その声色が明るいことから、どうやら悪い話題ではなさそうだ。なあに、と問うと、彼女はこんなことを口にした。
kuroha_magokoro
MAIKINGなんか渋谷事変はあったけど死滅回遊はなくてなんだかんだ羂索倒してゆじが指20本飲んじゃった世界線!先生は封印解除ならず未だ箱の中でゆじが死刑されたとこ!!!
この後呪詛師堕ちした先生がゆじの首抱えながら生き返らせる話!
めっちゃ書き途中特i級i呪i物iパロ起
宵闇に紛れ、青年は逃げ惑う。その表情は異形となったあの日から幾度も季節を越え、随分と大人びていた。
絶望するでもなく、泣くでもなく、友と呼んでくれた人に助けを求めることも無く、もうすぐそばに迫った死を受け入れた顔をした青年。
ただ終わる前に、奇跡でも起きないかと、もしかしたら最期に一目だけでもあの人に会えるのではないかと、荒唐無稽な夢を見て受け入れた死を少しだけ否定する。
それが確率ゼロの馬鹿な選択だったとしても。
あの人に褒めてもらったワザも、仲間と共に立った戦場で身につけた技術も、対峙した強敵との戦いで得た能力も、相手には一切使えない。
なぜなら相手は人間で、自分を殺せと上層部に命令されて来た呪術師で、それは絶対的な正義であって、
2435宵闇に紛れ、青年は逃げ惑う。その表情は異形となったあの日から幾度も季節を越え、随分と大人びていた。
絶望するでもなく、泣くでもなく、友と呼んでくれた人に助けを求めることも無く、もうすぐそばに迫った死を受け入れた顔をした青年。
ただ終わる前に、奇跡でも起きないかと、もしかしたら最期に一目だけでもあの人に会えるのではないかと、荒唐無稽な夢を見て受け入れた死を少しだけ否定する。
それが確率ゼロの馬鹿な選択だったとしても。
あの人に褒めてもらったワザも、仲間と共に立った戦場で身につけた技術も、対峙した強敵との戦いで得た能力も、相手には一切使えない。
なぜなら相手は人間で、自分を殺せと上層部に命令されて来た呪術師で、それは絶対的な正義であって、
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TRAINING3/12ワンライお題【三途の川/キャリーオーバー/腹いせ】
訓練で渋谷に行ったさしすが色々おしゃべりしてる甘ったるいお話です。
チョコレートドリンク 渋谷の街は、三途の川に似ているとよく思う。
もちろん俺は死んでもいないから、そんな場所には行ったことがない。ただの概念としての見解だ。けれど会話のさざめきや、重なる足音、イヤホンをさした耳から漏れる音楽なんかが、どうもこの世のものとは思えない、って俺はあの場所を訪れる度に思った。
これをふとした話題として傑に言った時、傑はそれは地獄じゃないの? と言った。審判を受けた人々が蠢いている場所、それが渋谷なんじゃないかって。そしてあの交差点は、それぞれの地獄に向かっているんじゃないかって。
「地獄ね……」
俺は交差点がよく見えるカフェで、行き交う人を見ながら言った。隣には傑と、珍しく高専の結界の中から出た硝子がいる。今日の任務は細かな弱い呪霊を一度に祓うってものだった。そして夜蛾先生がその実習場所に選んだのが、あの交差点ってわけだ。強いものが出て来た時は高専に連絡するように言われていたが、正直全て祓ってしまった方がやりやすいっていうのが俺の考えだったし、傑も硝子もそうだったろうと思う。
2745もちろん俺は死んでもいないから、そんな場所には行ったことがない。ただの概念としての見解だ。けれど会話のさざめきや、重なる足音、イヤホンをさした耳から漏れる音楽なんかが、どうもこの世のものとは思えない、って俺はあの場所を訪れる度に思った。
これをふとした話題として傑に言った時、傑はそれは地獄じゃないの? と言った。審判を受けた人々が蠢いている場所、それが渋谷なんじゃないかって。そしてあの交差点は、それぞれの地獄に向かっているんじゃないかって。
「地獄ね……」
俺は交差点がよく見えるカフェで、行き交う人を見ながら言った。隣には傑と、珍しく高専の結界の中から出た硝子がいる。今日の任務は細かな弱い呪霊を一度に祓うってものだった。そして夜蛾先生がその実習場所に選んだのが、あの交差点ってわけだ。強いものが出て来た時は高専に連絡するように言われていたが、正直全て祓ってしまった方がやりやすいっていうのが俺の考えだったし、傑も硝子もそうだったろうと思う。
南乃夕凪
MEMO澄要の馴れ初め(文字only)陽キャの行く場所とかパパ活の場所とかが分からなすぎて、2人して「パパ活 場所」「陽キャ 遊ぶ どこ」とか検索しててウケた
多分渋谷とかです、知らんけど 14
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
七緒の大学の先輩・一美、彼女の真の姿は意外なものだった。
そして、七緒は行動に出るべく渋谷の街に行くが、そこにはたくさんの南蛮怨霊が現れ……
「永遠と刹那の狭間で」14.ついに破られる平穏14 ついに破られる平穏
空に漂っていたと思われる黒い龍はやがて人の姿を取り戻しながら地上に戻ってきた。
周りのものには見えていないのか、その様子を気にするものは七緒たち以外にはいなかった。
「関ヶ原が終わってまもなくしてからかな。空を舞っていたら召喚されたの。あまりに不意打ちで対処もできなくて捕らえられそうになったそのとき、私の一部が分裂してこの世界にきたの。そして、人間として生活するために交通事故で命を失いかけている少女の身体を借りることになったんだ」
念のため七緒たちの住むマンションに場所を移し、七緒・幸村・一美の三人はひとつのテーブルを囲む。
家を空けていたこともあり冷蔵庫は空のため、テーブルの上にあるのは自販機で買ってきたペットボトル。
3336空に漂っていたと思われる黒い龍はやがて人の姿を取り戻しながら地上に戻ってきた。
周りのものには見えていないのか、その様子を気にするものは七緒たち以外にはいなかった。
「関ヶ原が終わってまもなくしてからかな。空を舞っていたら召喚されたの。あまりに不意打ちで対処もできなくて捕らえられそうになったそのとき、私の一部が分裂してこの世界にきたの。そして、人間として生活するために交通事故で命を失いかけている少女の身体を借りることになったんだ」
念のため七緒たちの住むマンションに場所を移し、七緒・幸村・一美の三人はひとつのテーブルを囲む。
家を空けていたこともあり冷蔵庫は空のため、テーブルの上にあるのは自販機で買ってきたペットボトル。
も ぶ
MAIKING五先生お誕生日おめでとう!渋谷事変の起きていない世界線で五七が付き合っていることを知っている生徒たちからのプレゼント🎁
続きはR指定でまた後日
プレゼントは…… 朝から1件仕事を片付けて校庭へと向かう。この後は生徒たちへの体術指導をして、その後はまた1件呪霊退治。その後はじじい共の無茶振り案件への対策を話し合うため会食。本当に人使いが荒いことだと常々思う。今日くらい休ませてくれてもいいのにと思うのも許されると思う。なんせ今日は僕の誕生日である。まぁ、朝一の相手は1級でも手こずるだろう相手だったし、生徒指導は時間がさけるうちにやっておきたい事だから仕方ないと思う。会食も内容はともかく相手は学長だしまだマシだ。繁忙期では無いだけゆったりしたスケジュールであるだけ良しと思わなければならい。夜には帰れるわけだし、お楽しみは退勤後だ。僕は持ち直した機嫌のまま陽気にグラウンドへと降り立った。
2509rei
MOURNING甘く苦い味※渋谷×榊
ハロウィンの時期に書いていたもの。
休日の午前出勤や特別審査は存在するか分からないですけど、世界観的にありそうかなぁと…
途中よくわからなくなってしまったが、雰囲気で読んでほしい…あと2人は付き合ってません。 6
kamoso
MOURNING仙才鬼才~渋谷騒乱篇~開催おめでとうございます!!!漫画も展示したいと、思っていました…思っていたんです…
先に謝っておきます大変申し訳ございませんでした…
それでも、何があるのか、気になるぜってお方がいらっしゃいましたら…おしながきの方に一応パスワード書いてはありますので……
夏五幸あれ…
追記︙仙鬼終了したので全体公開にしました 6
ICE
TRAININGクリームパン専門店・◯天堂渋谷ヒカリエ店の店長竈門炭治郎は、社員冨岡義勇に振られて傷心だ。そこに販売部長の煉獄が現れる。煉炭/炭治郎にベタ惚れの煉獄氏/煉獄さんの灼熱の片想い♥️/叙々苑で焼肉デート/クセが強い炭治郎/田◯みな実の呼吸❣️煉炭#13/◯天堂Switch・煉獄外伝クリームパン専門店・◯天堂渋谷ヒカリエ店の店長竈門炭治郎は、社員冨岡義勇に振られて傷心だ。
「竈門店長!今月も全国売上高首位おめでとうございます!💮👏🎉」
小鉄は店の作業台でノートパソコンを開き、炭治郎の敏腕ぶりを褒め称えた。
「何もおめでたくなんかない……」
浮かぬ表情でそう告げて、炭治郎はため息をついた。
先週、車の中で義勇に復縁を迫り、家に送り届けた後、早々LINEをブロックされたのだ。
明くる日、本社に張り込んでひたすら義勇が出てくるのを待っていたが風の噂で福岡に飛ばされた事を知った。
「はあ…。義勇、こんなふうに別れるんだったらもう一発ぐらいやりたかった」
炭治郎は意気消沈して、小鉄の淹れてくれた梅昆布茶をすすった。
5737「竈門店長!今月も全国売上高首位おめでとうございます!💮👏🎉」
小鉄は店の作業台でノートパソコンを開き、炭治郎の敏腕ぶりを褒め称えた。
「何もおめでたくなんかない……」
浮かぬ表情でそう告げて、炭治郎はため息をついた。
先週、車の中で義勇に復縁を迫り、家に送り届けた後、早々LINEをブロックされたのだ。
明くる日、本社に張り込んでひたすら義勇が出てくるのを待っていたが風の噂で福岡に飛ばされた事を知った。
「はあ…。義勇、こんなふうに別れるんだったらもう一発ぐらいやりたかった」
炭治郎は意気消沈して、小鉄の淹れてくれた梅昆布茶をすすった。