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    食事

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    PROGRESS新刊書き下ろし分のゴーストの子どもを面倒みることになったトレジェイのお話サンプルです。※魔法やゴースト、NRCに関しての拡大解釈あり。
    このあと大食堂で駄々こねる子どもの食事の面倒を見るジェにトレがご飯を食べさせてあげたりする光景があったりする。
    藍より青く青より碧く【サンプル】「週末、近くのマーケットに行かないか」

    そう誘ったのはトレイの方だった。月頭のマーケットは変り種の食材や様々な国から輸入してきた雑貨などが多く並び普段よりも目を見張るものがある。普段の店並びだけでも充分に面白いのにそれ以上に素材が溢れ出すのかと思うと珍しいもの好きのジェイドの胸も逸った。

    「トレイさん、僕あっちの雑貨の方も見てきていいですか?」
    「ああ、俺はもう少し食材見ていくから。そうだな……買い物が終わったらあの青いテントの店で待ち合わせにしよう」
    「承知しました。ついうっかり買いすぎないようにしてくださいね」
    「それはお互い様だろ?」
    「そうですね、では行ってきます」

    ジェイドが足を踏み入れた民芸品の雑貨が多く立ち並ぶエリアには異国のガラス細工や彫刻品、アクセサリーなども種類豊富に売られていて、その狭い道を歩いているだけで様々な国へ旅行をしているような気分になった。
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    MEMOちまちま続き書いてた鮫ロナ君監禁話その3。ドちゃ視点で初めての食事まで。
    吸血鬼と鮫の人魚③ 再会した時に見せたあの表情は、確かに喜びに満ちていたのに。ここに来てロナルド君が最初に見せたのは怯えた表情だった。なにが怖かったのだろう、こんな脆弱な私に恐怖する要素なんてないはずなのに。私を殺した後は恐怖の色が消し飛んでいたので、これで元に戻るかと期待したけれど、あの柔らかい表情は戻らなかった。
     しばらく窓の外を見ていた彼がひとつ大きなため息をついた後、尾ビレで床を叩いて水槽に飛び込んだ。その際の水飛沫が身体を貫き、私はまた砂になった。
    「えっ、簡単に死にすぎだろ!前は外で風もあったのに平気だったじゃねぇか、あっ、もしかして俺がお前の砂食べたから?」
     ロナルド君はその生まれ持った強さに似合わない精神構造をしている。自分は怖がられる存在であることを受け入れているし、その恐怖を与えられる力を求められているとも理解している。海では神格化され、実際に力を行使すれば敵無しな事実もあるのに、何故か自分に全く自信がなく、自らの行動が他者に与える影響はよくないものだと思い込んでいる。だから殺しにかかって殺せなかった私の心配までしてしまう。
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