麿
Tears_reality
MEMOフォロワーさんのお出かけを引き止める水くんを見て思いついたネタペット麿水(お出かけの段)「清麿、行ってはダメだ!」
「え、いきなりどうしたの?水心子」
「今出かけたら清麿は雨に濡れる」
「こんないい天気なのに?」
「猫が顔を洗うと雨が降るんだ」
「うん、知ってる。でも水心子は毎日顔を洗ってるよね」
「なっ…」
清麿の返事に水心子は答えにつまる。今日は久々の休みで甘え倒そうと思っていたのに清麿は出かけようとしている。すぐ帰ってくると言うが清麿不足の水心子は甘えたくて仕方がない。かと言って素直に甘えたいと言えるかと思えばやはりプライドが邪魔をする。ここで自分が本当に猫だったら足にしがみついて邪魔するのに。このからだでも出来なくはないがやはり恥ずかしい。ということで最もらしいいいわけを思いついて出かけるのを邪魔してるのだがそう簡単にはいかないわけで。
819「え、いきなりどうしたの?水心子」
「今出かけたら清麿は雨に濡れる」
「こんないい天気なのに?」
「猫が顔を洗うと雨が降るんだ」
「うん、知ってる。でも水心子は毎日顔を洗ってるよね」
「なっ…」
清麿の返事に水心子は答えにつまる。今日は久々の休みで甘え倒そうと思っていたのに清麿は出かけようとしている。すぐ帰ってくると言うが清麿不足の水心子は甘えたくて仕方がない。かと言って素直に甘えたいと言えるかと思えばやはりプライドが邪魔をする。ここで自分が本当に猫だったら足にしがみついて邪魔するのに。このからだでも出来なくはないがやはり恥ずかしい。ということで最もらしいいいわけを思いついて出かけるのを邪魔してるのだがそう簡単にはいかないわけで。
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MEMOペットパロ麿水黒猫は砂糖菓子の夢を見る。うろうろ。
うろうろ。
「一体いつになったら帰ってくるんだ!」
物音がする度に玄関が開かれることを期待すること数回。水心子は飼い主に対する不満を口にしてしまった。いつもだったらとっくのとうに帰ってきて遊んでくれるのにその気配すらない。水心子はペットショップの売れ残りだった。血統書付きで可愛い盛りの子猫といえば誰でも飛びつくだろうと思いきや水心子にはいつまでたっても買い手がつくことがなかった。なのに買い手がつかなかったのは飼い主の都合である。水心子は知らないが飼い主と水心子の出会いは今から3ヶ月前。そしてそれから3ヶ月経って水心子は今の飼い主に迎えられた。
水心子の飼い主はモデルという職業をやっているらしく仕事の時間はサラリーマンと違ってとても不規則だ。なのに水心子を大切にしてくれている。夜遅くなる時はご飯を用意してくれるし、仕事の合間にビデオ通話もしてくれる。とても優しい飼い主だ。なのに今日に限ってそれすらない。思わず悪い方向に想像してしまったがそれは無い。清麿に限って自分を捨てるなど。
1801うろうろ。
「一体いつになったら帰ってくるんだ!」
物音がする度に玄関が開かれることを期待すること数回。水心子は飼い主に対する不満を口にしてしまった。いつもだったらとっくのとうに帰ってきて遊んでくれるのにその気配すらない。水心子はペットショップの売れ残りだった。血統書付きで可愛い盛りの子猫といえば誰でも飛びつくだろうと思いきや水心子にはいつまでたっても買い手がつくことがなかった。なのに買い手がつかなかったのは飼い主の都合である。水心子は知らないが飼い主と水心子の出会いは今から3ヶ月前。そしてそれから3ヶ月経って水心子は今の飼い主に迎えられた。
水心子の飼い主はモデルという職業をやっているらしく仕事の時間はサラリーマンと違ってとても不規則だ。なのに水心子を大切にしてくれている。夜遅くなる時はご飯を用意してくれるし、仕事の合間にビデオ通話もしてくれる。とても優しい飼い主だ。なのに今日に限ってそれすらない。思わず悪い方向に想像してしまったがそれは無い。清麿に限って自分を捨てるなど。
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MEMOフォロワーさんと話してて思いついたネタ歪んだ想い「きーよーまーろー、起きろー!」
毎朝繰り返される光景。もう何度目だろうか。顕現してから数年は経っているだろうから両手では足りないと思う。寝起きの悪い僕を彼はいつも通り起こしてくれる。僕と違って水心子は規則正しい。人間で言うところの早寝早起きを実践している。なので夜は寝るのが早い。寝顔を見れるのは嬉しいけどちょっと寂しい。
「水心子、おはよう」
「おはよう。清麿。」
朝の挨拶をして食事の場所に向かう。なんてことの無い光景。そういつも通り。今日は確か戦闘訓練と身体検査が入ってた気がする。戦闘訓練は気にならないけど、あぁ、でもちょっと心配。水心子は戦闘訓練が苦手らしい。敵をただ斬るだけなのに。どこかで聞いた話を思い出す。
786毎朝繰り返される光景。もう何度目だろうか。顕現してから数年は経っているだろうから両手では足りないと思う。寝起きの悪い僕を彼はいつも通り起こしてくれる。僕と違って水心子は規則正しい。人間で言うところの早寝早起きを実践している。なので夜は寝るのが早い。寝顔を見れるのは嬉しいけどちょっと寂しい。
「水心子、おはよう」
「おはよう。清麿。」
朝の挨拶をして食事の場所に向かう。なんてことの無い光景。そういつも通り。今日は確か戦闘訓練と身体検査が入ってた気がする。戦闘訓練は気にならないけど、あぁ、でもちょっと心配。水心子は戦闘訓練が苦手らしい。敵をただ斬るだけなのに。どこかで聞いた話を思い出す。
フスキ
DONE幼児水麿小説、幼児の成長に絡むお話。すい視点です。後半出てくるすいは短刀くらい。
きみのからだはつめたいのがいい(幼児×通常水麿) ぼくはきよまろが好きだ。
水心子正秀、っていうのは、どうやらもっと大きくてぴしっとしてるみたい。せいふで顕現したときからぼくは子供で、せいふのひとたちはみんなびっくりしていた。
これじゃ戦えない、本丸へおくれない。そう騒いでいるおとなたちの中で、きよまろだけ、わらって手をさしのべてくれた。
『水心子、よろしくね。僕は君を守るために生まれてきたみたいだ』
そんなふうに言ってくれるのはきっととってもうれしいことなのに、ぼくはかなしかった。だってきよまろの身体は、周りのただの人間たちよりもずっとずっと細くって、ぽきって折れてしまいそうだって思ったから。
『ぴよまろのことは、だれがまもるの?』
おっきくひらいたお目目、きれいだったな。ぴんくいろがゆらゆらしたあとで、ゆっくり細められて、君が守ってくれるんだよってだきしめてくれた。
2527水心子正秀、っていうのは、どうやらもっと大きくてぴしっとしてるみたい。せいふで顕現したときからぼくは子供で、せいふのひとたちはみんなびっくりしていた。
これじゃ戦えない、本丸へおくれない。そう騒いでいるおとなたちの中で、きよまろだけ、わらって手をさしのべてくれた。
『水心子、よろしくね。僕は君を守るために生まれてきたみたいだ』
そんなふうに言ってくれるのはきっととってもうれしいことなのに、ぼくはかなしかった。だってきよまろの身体は、周りのただの人間たちよりもずっとずっと細くって、ぽきって折れてしまいそうだって思ったから。
『ぴよまろのことは、だれがまもるの?』
おっきくひらいたお目目、きれいだったな。ぴんくいろがゆらゆらしたあとで、ゆっくり細められて、君が守ってくれるんだよってだきしめてくれた。
フスキ
DONE水麿小説、他人に嫉妬してしまったまろくんがすいくんの本体を抱いて寝ていて、それをすいくんが発見して、のお話。君の嫉妬は醜くない(水麿) 笑顔ってきっととてもいいものだ。笑えるのは本当に素晴らしいことだ。分かっているのにみっともなく足は止まった。
廊下の先のほうで、畑へ向かう水心子が仲間と笑っている。――そんななんでもない当然のこと。そのくせ熱いスープをひっくり返したようなこの心地はなに。
胸を押さえて、死角に入って、必死に呼吸を繰り返した。ばくばく心臓が暴れている。向かうつもりだったのは彼がいるほうだったのに、清麿は駆けるように踵を返した。
――ねえ、その笑顔は。
***
畑へ着いてからだった、ヘアピンを借りるのを忘れていたと気づいたのは。
近頃、ありがたくも手入れ部屋に世話になることがなかったため、横の髪の毛がだいぶ伸びてしまっていて、俯く仕事ではとても邪魔なのだ。
3780廊下の先のほうで、畑へ向かう水心子が仲間と笑っている。――そんななんでもない当然のこと。そのくせ熱いスープをひっくり返したようなこの心地はなに。
胸を押さえて、死角に入って、必死に呼吸を繰り返した。ばくばく心臓が暴れている。向かうつもりだったのは彼がいるほうだったのに、清麿は駆けるように踵を返した。
――ねえ、その笑顔は。
***
畑へ着いてからだった、ヘアピンを借りるのを忘れていたと気づいたのは。
近頃、ありがたくも手入れ部屋に世話になることがなかったため、横の髪の毛がだいぶ伸びてしまっていて、俯く仕事ではとても邪魔なのだ。
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MEMO水麿の水と麿水の麿が擬似親子の話「ねえ、水心子、ずっとずっと一緒だよ。僕を置いていかないって約束して?って約束したのに」
「だからそばにいるだろう。」
「…養子縁組なんてする必要どこにあったの?保護者に水心子の名前を書くくらいなら婚姻届に描きたかったんだけど」
そう言って清麿は前世と変わらぬ赤紫の目で水心子を睨みつける。この二人前世では刀の付喪神だった。そして今世での二人の関係は父親と息子だ。見つけてくれたことは嬉しいがこの関係は正直嬉しくない。前世からの親友をお父さんと呼ばなきゃいけないなんて。人前では親子を装っているが2人きりになるとその関係は前世そのもので。まあこの関係も嫌いではないが。それでも子供扱いされるのはやはり癪に触るわけで。
647「だからそばにいるだろう。」
「…養子縁組なんてする必要どこにあったの?保護者に水心子の名前を書くくらいなら婚姻届に描きたかったんだけど」
そう言って清麿は前世と変わらぬ赤紫の目で水心子を睨みつける。この二人前世では刀の付喪神だった。そして今世での二人の関係は父親と息子だ。見つけてくれたことは嬉しいがこの関係は正直嬉しくない。前世からの親友をお父さんと呼ばなきゃいけないなんて。人前では親子を装っているが2人きりになるとその関係は前世そのもので。まあこの関係も嫌いではないが。それでも子供扱いされるのはやはり癪に触るわけで。
フスキ
DONE春鍋さん(@yymnabe)と絵チャで合作させていただいた絵を元にした小説です。特命調査のあと、転送装置への攻撃ですいくんと離れ離れの本丸へ飛ばされたまろくんのお話。別個体(水麿)出ます。
どれだけ離れたって巡り会えるのさ(水麿)「本丸で、また会えたらさ」
水心子はそう言ってはにかんだ。この世に数多の同位体を持つ自分たちだけれど、この彼のことだけは間違うはずがない。
「今度こそいっぱい抱き締めるから、時間をかけて、好きだってこと伝えるから、……そうしたら、それからはずっと一緒にいてね」
泣き出しそうな語尾は転送装置に飲み込まれて消えた。先に本丸へと迎えられていった水心子を見送る。
政府職員が面食らった顔をしていた。これまで二人きりの時以外ではあんな柔らかい話し方をしたことがなかったのに、この施設での最後だったからなのだろうか。
「…大丈夫、すぐに行くよ」
そう呟く。本丸へ向かった水心子に反して、清麿はこれからまた江戸の地に赴くけれど、不安なんて微塵もなかった。
6590水心子はそう言ってはにかんだ。この世に数多の同位体を持つ自分たちだけれど、この彼のことだけは間違うはずがない。
「今度こそいっぱい抱き締めるから、時間をかけて、好きだってこと伝えるから、……そうしたら、それからはずっと一緒にいてね」
泣き出しそうな語尾は転送装置に飲み込まれて消えた。先に本丸へと迎えられていった水心子を見送る。
政府職員が面食らった顔をしていた。これまで二人きりの時以外ではあんな柔らかい話し方をしたことがなかったのに、この施設での最後だったからなのだろうか。
「…大丈夫、すぐに行くよ」
そう呟く。本丸へ向かった水心子に反して、清麿はこれからまた江戸の地に赴くけれど、不安なんて微塵もなかった。
もな田🐈
DONEまろすいウェブオンリーまろすいびよりで展示していたまろすい漫画です☺まろすいちゃんたちがあいすを食べるお話となっております🍦
イベントではたくさんの方に見ていただいてとてもとても嬉しかったです✨ありがとうございました✨✨ 13
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DONEこれは南水なのかどうなのか。真面目に考えたらラブコメになりました。あとはもうどうにでもなれ。書いた本人もよく分からない代物。南水のようなもの。ねえ、肥前くん、この感情はどうしたらいいんだろうね。好かれて嫌な相手はいないと思うけど僕がこの感情を抱いているのは…
その日肥前忠広は自分とほぼ同時期に顕現した南海太郎朝尊と話をしていた。話と言ってもただの雑談だ。初対面は可も不可もなかったが肥前の出自を知ると南海はそこに興味をそそられたのか肥前の性格や元主のことについて聞きたがった。最初はなんだこいつだったが一緒に過ごすにつれ少し変わったやつという認識に落ち着いた。
最近の南海の話は先日顕現したばかりの南海の師匠である水心子の話ばかりだ。ちなみに初対面はとても最悪だった。仕事が一段落していたら政府職員に南海を捕まえてくるように言われてそして彼らと引き合わされた。
1683その日肥前忠広は自分とほぼ同時期に顕現した南海太郎朝尊と話をしていた。話と言ってもただの雑談だ。初対面は可も不可もなかったが肥前の出自を知ると南海はそこに興味をそそられたのか肥前の性格や元主のことについて聞きたがった。最初はなんだこいつだったが一緒に過ごすにつれ少し変わったやつという認識に落ち着いた。
最近の南海の話は先日顕現したばかりの南海の師匠である水心子の話ばかりだ。ちなみに初対面はとても最悪だった。仕事が一段落していたら政府職員に南海を捕まえてくるように言われてそして彼らと引き合わされた。
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DONE付き合いたての初々しいてんえどの話()過去に政府職員とのあれやこれやがまろにバレる話
初々しい天江戸の話「ねえ、水心子は上と下どっちやりたい?」
「上と下とは?」
「男役と女役。」
親友から返された言葉に水心子は大きくため息をつく。恋仲なのだからそういうのもあるのだろうと思ったがこんなに早く来るとは。ちなみに付き合ってまだ半年である。その間に二振りがしたことと言えば恋人繋ぎとお休みの口付けくらいである。現世ではあったその日に体を繋ぐものもいると言う。別にそれはそれで構わないがもう少しこう何とかならなかったものだろうか。
「水心子が望むなら僕はどちらでも構わないよ」
「清麿…私たちが付き合って何年目だ?」
「半年だね」
「半年だね、じゃない!一応この体は若い肉体ではあるが私にも心の準備というものがな」
「心の準備?それはいつになったらできるのかな」
977「上と下とは?」
「男役と女役。」
親友から返された言葉に水心子は大きくため息をつく。恋仲なのだからそういうのもあるのだろうと思ったがこんなに早く来るとは。ちなみに付き合ってまだ半年である。その間に二振りがしたことと言えば恋人繋ぎとお休みの口付けくらいである。現世ではあったその日に体を繋ぐものもいると言う。別にそれはそれで構わないがもう少しこう何とかならなかったものだろうか。
「水心子が望むなら僕はどちらでも構わないよ」
「清麿…私たちが付き合って何年目だ?」
「半年だね」
「半年だね、じゃない!一応この体は若い肉体ではあるが私にも心の準備というものがな」
「心の準備?それはいつになったらできるのかな」
フスキ
DONE発行している身長差水麿本2収録「せのたかいのとせのふつうの」のスピンオフです。他本丸のすいくんが自分のまろくんと再会するまで。女審神者いっぱい出ます(恋愛感情はありません)ふつうのぼくとぼくだけのきみ(身長差水麿スピンオフ) ――だって酷いと思ったんだ。政府にいた頃数多の『水心子正秀』と『源清麿』が集められた場で、一人だけ飛び抜けて頭が高い位置にあった自分の同位体。
愕然とした。ああなれたら、どれだけ見える世界が違うだろう。自分の中でだってそう憧れたのに、隣にいた自分の親友が、かっこいいね、と笑ったものだから。
僕じゃ駄目なの、あれがいいの。自覚していた恋心がぐちゃぐちゃにうごめいた。胸を押さえて、そうだな、と呟いた。
背の高い同位体の横に寄り添っていた『源清麿』は、世界のすべてのしあわせを集めた笑顔をそれに向けていた。
天保江戸への経路が閉ざされた瞬間に、水心子の心も閉じた。迎えに行けなかった親友の柔らかな微笑み方だけを何度も反芻した。
9148愕然とした。ああなれたら、どれだけ見える世界が違うだろう。自分の中でだってそう憧れたのに、隣にいた自分の親友が、かっこいいね、と笑ったものだから。
僕じゃ駄目なの、あれがいいの。自覚していた恋心がぐちゃぐちゃにうごめいた。胸を押さえて、そうだな、と呟いた。
背の高い同位体の横に寄り添っていた『源清麿』は、世界のすべてのしあわせを集めた笑顔をそれに向けていた。
天保江戸への経路が閉ざされた瞬間に、水心子の心も閉じた。迎えに行けなかった親友の柔らかな微笑み方だけを何度も反芻した。
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MAIKINGDom/Subユニバースなてんえどちゃんdomな麿くんとSwitchなすいしんし君の話。気が向けば書き足します。
domなまろくんとSwitchな水心子君の話「ねえ、どうして僕から離れようとするの?」
「別に僕はっ…」
掴まれてる腕が痛い。どうしてこうなったんだっけ。水心子と清麿が出会ったのはマッチングアプリがきっかけだった。そのマッチングアプリな特殊なもので男女以外の性、いわゆる第三の性を持つものが番を探すために作られたものだった。
第三の性、それはダイナミクス性と呼ばれていてdom、Sub、Switch、Normalの4つに分類されている。水心子のダイナミクス性は幸か不幸かSwitchでいわゆるどっちつかずだった。Switchは本人次第によってはdomにもSubにもなれるらしい。水心子がマッチングアプリに登録したのは自分と同じ性を持つ人間の話を聞きたかったからだ。そしてあわよくば友人になれたらとそう水心子は考えていた。ただSwitchは希少らしく中にはダイナミクス性を忌避してる者もいるわけで。そんな時だった。domの清麿と出会ったのは。
1918「別に僕はっ…」
掴まれてる腕が痛い。どうしてこうなったんだっけ。水心子と清麿が出会ったのはマッチングアプリがきっかけだった。そのマッチングアプリな特殊なもので男女以外の性、いわゆる第三の性を持つものが番を探すために作られたものだった。
第三の性、それはダイナミクス性と呼ばれていてdom、Sub、Switch、Normalの4つに分類されている。水心子のダイナミクス性は幸か不幸かSwitchでいわゆるどっちつかずだった。Switchは本人次第によってはdomにもSubにもなれるらしい。水心子がマッチングアプリに登録したのは自分と同じ性を持つ人間の話を聞きたかったからだ。そしてあわよくば友人になれたらとそう水心子は考えていた。ただSwitchは希少らしく中にはダイナミクス性を忌避してる者もいるわけで。そんな時だった。domの清麿と出会ったのは。
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DONE見る人を選ぶ話。ストーカー麿と男性恐怖症水の話「やだ、やだ、やめてっ!」
「だーめ、逃がしてあげない。ずっと君の事見てたんだ」
近づいてくる相手。逃げようと思えば逃げられるのに僕の体は恐怖で動かなくて。誰かと思った瞬間僕は目を覚ました。辺りを見渡せば見慣れた自室。
「夢…」
僕の名前は水心子正秀。高校に進学するまでは
親元で暮らしていたが進学をきっかけに地元を「離れた。理由は先程まで僕を苦しめていた夢。あれは現実に起きた事だ。僕は中学生の時レイプされた。犯人はまだ掴まっていない。両親は一人息子がレイプされたと言う事実を受け入れることが出来ず被害届を出さなかった。あれ以来僕は大人の男がダメになった。見る分話す分には問題ないけど触れられるのはどうしてもダメで。いまだのその傷は僕の心を苦しめている。
2137「だーめ、逃がしてあげない。ずっと君の事見てたんだ」
近づいてくる相手。逃げようと思えば逃げられるのに僕の体は恐怖で動かなくて。誰かと思った瞬間僕は目を覚ました。辺りを見渡せば見慣れた自室。
「夢…」
僕の名前は水心子正秀。高校に進学するまでは
親元で暮らしていたが進学をきっかけに地元を「離れた。理由は先程まで僕を苦しめていた夢。あれは現実に起きた事だ。僕は中学生の時レイプされた。犯人はまだ掴まっていない。両親は一人息子がレイプされたと言う事実を受け入れることが出来ず被害届を出さなかった。あれ以来僕は大人の男がダメになった。見る分話す分には問題ないけど触れられるのはどうしてもダメで。いまだのその傷は僕の心を苦しめている。
フスキ
DONE狸寝入りと逆襲。水麿。眠り王子は逆襲する(水麿) 水心子正秀といったら、品行方正で真面目で努力家、それゆえの優等生でそれほど苦手な分野もない。秀才といえる部類だ。
――それがどうして嘘をつくこととなるとこんなに下手くそになってしまうんだろうねえ。清麿は最近買ったばかりのソファに横たわる彼を見つめる。
目は閉じられているけれど、瞼も腹の上で組んだ指も震えているし、唇に至っては酷く歪んでいる。力が入りすぎているのだと分かるその姿は、ある意味では悪いことができない彼らしいといえばそうなのだが。
湯浴みを終えて帰ってくるとこの有り様で、清麿はしばらく両手を腰に当てて思案した。こんな分かりやすい狸寝入りまでして、水心子は何を望んでいるのだろう。
ぺたぺた歩み寄り、ソファの横にしゃがんでみる。水心子の時折動く緊張した頬がよく見えた。
1709――それがどうして嘘をつくこととなるとこんなに下手くそになってしまうんだろうねえ。清麿は最近買ったばかりのソファに横たわる彼を見つめる。
目は閉じられているけれど、瞼も腹の上で組んだ指も震えているし、唇に至っては酷く歪んでいる。力が入りすぎているのだと分かるその姿は、ある意味では悪いことができない彼らしいといえばそうなのだが。
湯浴みを終えて帰ってくるとこの有り様で、清麿はしばらく両手を腰に当てて思案した。こんな分かりやすい狸寝入りまでして、水心子は何を望んでいるのだろう。
ぺたぺた歩み寄り、ソファの横にしゃがんでみる。水心子の時折動く緊張した頬がよく見えた。
seigaihaanother
TRAINING麿さに『今はまだ、しらない』#フレーズ指定小説
#刀さに企画
麿さに『今はまだ、知らない。』
始→「好きって言ったら怒る?」
終→花瓶には薔薇が一輪だけ差してあった。
※あまりに素敵企画で、書いてみました。
※別の鍵垢各納品。
友人リクエストによりこちらに再掲 3
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MEMO麿水麿?可愛い2人を書こうとしたら何故かこうなった「清麿、聞いた話だが現世では仲の良い者同士は距離感が違うようだ」
「たとえば?」
「後ろから抱きついたり、膝枕をするらしい」
水心子の言葉に清麿はむせそうになる。これはたぶんそういう事だ。この親友は時々思いよらないことを知識と仕入れてくる。水心子の言う仲の良いもの同士がすることは世間一般的に言う恋人同士がすることだ。後ろからハグはこの際除くとして。親友として色々心配になってくる。
任務において水心子は冷静沈着だ。新々刀の祖としてその振る舞いは申し分ないと思うが戦場を離れた彼はとても純粋で危なっかしさを感じる。ある時はストーカーから好きで埋め尽くされた恋文を、又ある時は明らかに使われた口にするものがおぞましいものが送られてきたり。そしてまたある時は清麿が不在の時に連れ込まれそうになったり。要は疑うことを知らないのだ。そんな水心子に清麿はいつしか愛おしさを覚えるようになった。それが恋と知ったのはつい最近のこと。任務には当然のごとく支障に出ないようにしてるが不意打ちに弱い。
810「たとえば?」
「後ろから抱きついたり、膝枕をするらしい」
水心子の言葉に清麿はむせそうになる。これはたぶんそういう事だ。この親友は時々思いよらないことを知識と仕入れてくる。水心子の言う仲の良いもの同士がすることは世間一般的に言う恋人同士がすることだ。後ろからハグはこの際除くとして。親友として色々心配になってくる。
任務において水心子は冷静沈着だ。新々刀の祖としてその振る舞いは申し分ないと思うが戦場を離れた彼はとても純粋で危なっかしさを感じる。ある時はストーカーから好きで埋め尽くされた恋文を、又ある時は明らかに使われた口にするものがおぞましいものが送られてきたり。そしてまたある時は清麿が不在の時に連れ込まれそうになったり。要は疑うことを知らないのだ。そんな水心子に清麿はいつしか愛おしさを覚えるようになった。それが恋と知ったのはつい最近のこと。任務には当然のごとく支障に出ないようにしてるが不意打ちに弱い。
フスキ
DONE水麿小説、すいくんが夜爪を切っていたらまろくんが意識しちゃって、のはなし。えっちくはないですが行為を匂わせるネタです。みじかい。
(腐)爪切りと世界一かわいい恋人!(水麿) 背後で先程からずっとそわそわ動いている気配。ついほくそ笑んでしまう。自分は悪い男だろうか。
夕餉と湯浴みを終え、棚から物を取ろうとした時に指をぶつけて、右手中指の爪が少しだけ欠けた。欠けるほど伸びてしまっていたのかと少し驚いた。
水心子には恋人がいる。源清麿というずっと親友だった相手。その肩書きは今も変わらないが、恋人がひとつ追加された形だ。その彼と恋仲らしい行為に及ぶ時はいつだって爪を整えていたので、今日欠けた爪はそのまま二人が肌を重ねていない時間の長さを表していた。
ああそんなにしていなかったかな。そう思い、水心子はまあそれで片付けた。ひとまず爪を切らなければ引っかかるしまた欠けるかもしれないので、爪切りを取り出してごみ箱に向かい始めた訳だが。
1762夕餉と湯浴みを終え、棚から物を取ろうとした時に指をぶつけて、右手中指の爪が少しだけ欠けた。欠けるほど伸びてしまっていたのかと少し驚いた。
水心子には恋人がいる。源清麿というずっと親友だった相手。その肩書きは今も変わらないが、恋人がひとつ追加された形だ。その彼と恋仲らしい行為に及ぶ時はいつだって爪を整えていたので、今日欠けた爪はそのまま二人が肌を重ねていない時間の長さを表していた。
ああそんなにしていなかったかな。そう思い、水心子はまあそれで片付けた。ひとまず爪を切らなければ引っかかるしまた欠けるかもしれないので、爪切りを取り出してごみ箱に向かい始めた訳だが。
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DONE推しに甚平を着せたいから始まった話僕の親友は甚平が好き暑いのは嫌いだ。自分の戦装束は着込むものだから暑さは避けきれない。寝間着は着物。水心子の脳裏に浮かんだものは現世の雑誌で敬された夏用の寝間着。確か甚平という名前のものだった気がする。そうと決まれば注文しよう。水心子は自らのタブレットを取り甚平を注文した。
「あれ、水心子、その寝間着どうしたの?」
「あまりにも暑いから注文したんだ。通気性もいいし気持ちいいぞ」
甚平はすぐに届き水心子は早速言わんばかりに身を通していた。いつもと違う格好。着物と違って甚平は肌の露出が多い。鎖骨も見え隠れして風呂上がりのせいか首から滴り落ちる雫。これはやばい。でもいつもとは違う彼を見ていたい気持ちはある。清麿は色々な衝動を押え言葉を飲み込むと一呼吸置き平静を装って言う。
362「あれ、水心子、その寝間着どうしたの?」
「あまりにも暑いから注文したんだ。通気性もいいし気持ちいいぞ」
甚平はすぐに届き水心子は早速言わんばかりに身を通していた。いつもと違う格好。着物と違って甚平は肌の露出が多い。鎖骨も見え隠れして風呂上がりのせいか首から滴り落ちる雫。これはやばい。でもいつもとは違う彼を見ていたい気持ちはある。清麿は色々な衝動を押え言葉を飲み込むと一呼吸置き平静を装って言う。