名無し
おぢゃ
PROGRESS『良いあお空日和に見た僕は』2023.4.14ピクスクイベント「本日も良いあお空日和」企画参加イラストを元にした
SS作品です(イラストは企画spにて展示、おまけ超ラクガキ漫画が最後足しました)
not原作のキ学軸、名無しモブ視点の伊アオのお話、イラストを見なくても内容は分かります。文字書き初心者なので生温い目で読んでくれたら嬉しいです
PWはイベントお品書きにあります 13
miho
DONE2023/3/21薔薇は咲いていたでいただいたエアスケブ「シャスマス」です。学パロで演劇部もの、エースのシャスポーと脚本担当の名無しマスター。
シャスポーがマスターを先輩と呼びます。
転生のようなそうでないようななにか。
【薔薇咲_エアスケブ】緞帳のあちら「ツバメさん、小さなツバメさん。」
そう、彼は繰り返した。両の目蓋は下ろされ、薄く開いた唇から悲痛な声を発する。
「貧しい子供達の、声が聞こえないかい? お腹が空いたと広場の隅で泣いている。彼らは上着を着ているだろうか、靴は履いている? 私にはもう見ることはできない。だからどうか、教えてくれないか?」
ーー上着も、靴も、靴下すらもありません。幼い子ども達だけで身を寄せ合って、石畳の上で凍えています。ーー
「……あぁ……この寒空の下、かわいそうに……。」
悲しみに揺れる声の狭間に、震える息が溢れる。だけどその声は、そして心は、容易く侵されるようなものではない。きっと、届けたい人に届くだろう。
「ツバメさん、どうか、私の身体から純金を剥がしておくれ。そうして彼らに届けてほしい。広場の子ども達だけではなく、この街に住む貧しい人達へ。どうかお願い。苦しみの底で喘ぐ人達に、私の身体の欠片を分けて。剣のルビーも瞳のサファイアも、もうなくなってしまったから、この身体中の黄金を分けて。どうか、お願い、ツバメさん。」
3783そう、彼は繰り返した。両の目蓋は下ろされ、薄く開いた唇から悲痛な声を発する。
「貧しい子供達の、声が聞こえないかい? お腹が空いたと広場の隅で泣いている。彼らは上着を着ているだろうか、靴は履いている? 私にはもう見ることはできない。だからどうか、教えてくれないか?」
ーー上着も、靴も、靴下すらもありません。幼い子ども達だけで身を寄せ合って、石畳の上で凍えています。ーー
「……あぁ……この寒空の下、かわいそうに……。」
悲しみに揺れる声の狭間に、震える息が溢れる。だけどその声は、そして心は、容易く侵されるようなものではない。きっと、届けたい人に届くだろう。
「ツバメさん、どうか、私の身体から純金を剥がしておくれ。そうして彼らに届けてほしい。広場の子ども達だけではなく、この街に住む貧しい人達へ。どうかお願い。苦しみの底で喘ぐ人達に、私の身体の欠片を分けて。剣のルビーも瞳のサファイアも、もうなくなってしまったから、この身体中の黄金を分けて。どうか、お願い、ツバメさん。」
がんばるくん
DONE去年描いたものです⚠️
・屋上関連のストは読んでいるつもりですが原作との齟齬があるかも、あったらすみません
・モブが死んでます。名無し顔無しのモブが死んでいるだけなのでhappy!な話ではなくとも気持ちの悪い話ではありません。大丈夫だと思います。 23
みなせ由良
PAST2023年お正月のマスター礼装追加が嬉しかった記念個人的な弊デアマスターの設定として、実家は九州の片田舎の小さな神社と言う妄想をしてたので、とても理にかなっているなと思ったものです 古のマイキャラ厨は名無し主人公に色々妄想を抱く種族なんだよ…うちのマスターは藤丸立香じゃないんだよ…て言う痛設定とかもそのうち形にしたいもんです ひっそりと
凜太(りんた)
DOODLE人を好きになる経緯、色々。これはそのひとつの形。
バ〇オとかのマップに落ちてる日記や手記、メモとかそれ系な感じのもの。それを拾って読んでいく感覚でお楽しみ頂ければ。七氏の心情の変化を感じてみてください。
出会った頃の七氏の冷たさ、嫌いじゃないぜ。
卒業前、普通から友好あたりまで。
最後の「???」はオマケのエクストラステージ(?)
七ツ森氏視点、マリィさんは元気いっぱい名無し子さん。
移ろいと確信。SCENE1
「な、な、つ、も、り、くーん!!」
どこからともなく自分を呼ぶ声がする。それも、遠くから。
マジで勘弁して……。
「な、な、つ……あ!おーい!」
校舎を見上げると、窓の一つから手を振る人物が目に入る。
俺が見上げていると、彼女は笑顔で大きく手を振っている。
トテモゲンキデスネ……。目立つようなコトをしないでもらいたいんですが?
俺は手を振り返さずに、無視するコトにした。
SCENE2
「七ツ森くん!今日もかっこいいね」
「……それはドーモ」
「そういえば、昨日ね、七ツ森くんがはばチャで……」
「待て」
「え?……あっ」
彼女は慌てて自分の口を押さえる。
時々ポロッと出てくるから困る。バレたらどうすんだ。ホント、マジで勘弁して。最近、俺をNanaって呼ばなくなったと思ったら今度はこうだよ、勘弁してくれ……。
5468「な、な、つ、も、り、くーん!!」
どこからともなく自分を呼ぶ声がする。それも、遠くから。
マジで勘弁して……。
「な、な、つ……あ!おーい!」
校舎を見上げると、窓の一つから手を振る人物が目に入る。
俺が見上げていると、彼女は笑顔で大きく手を振っている。
トテモゲンキデスネ……。目立つようなコトをしないでもらいたいんですが?
俺は手を振り返さずに、無視するコトにした。
SCENE2
「七ツ森くん!今日もかっこいいね」
「……それはドーモ」
「そういえば、昨日ね、七ツ森くんがはばチャで……」
「待て」
「え?……あっ」
彼女は慌てて自分の口を押さえる。
時々ポロッと出てくるから困る。バレたらどうすんだ。ホント、マジで勘弁して。最近、俺をNanaって呼ばなくなったと思ったら今度はこうだよ、勘弁してくれ……。
凜太(りんた)
DOODLE七マリさんです。テキストライブで書いたワンドロです。
高校在学中、ときめき状態。
七氏視点、マリィさんは名無し子ちゃん。
ゆき。 雪が降っている。
寒すぎる。ゼッタイ外は寒い。寒いのはキライだ。マジムリ、勘弁して。
窓の外を眺めていると、寒気がしてフルッと体が勝手に震えてくる。
今日は休日。学校がなくてよかったと喜ぶはずが、よりによってこんな日に仕事なんてあんまりだろ。
どんなに天候を恨んでも憎んでも、いきなり晴れて暖かくなるワケでもなし、ノロノロと出かける準備をする。準備が終わる頃くらいには、気持ちが切り替わっているはずだ。
元々、今日はオフだった。普通に休みの日でも仕事はあるし、急に「Nanaくん、悪いんだけど」って仕事が入る事もある。
窓から外を見ると、地面が白くなっていてそれなりに積もっているのが遠くでもよくわかる。
1958寒すぎる。ゼッタイ外は寒い。寒いのはキライだ。マジムリ、勘弁して。
窓の外を眺めていると、寒気がしてフルッと体が勝手に震えてくる。
今日は休日。学校がなくてよかったと喜ぶはずが、よりによってこんな日に仕事なんてあんまりだろ。
どんなに天候を恨んでも憎んでも、いきなり晴れて暖かくなるワケでもなし、ノロノロと出かける準備をする。準備が終わる頃くらいには、気持ちが切り替わっているはずだ。
元々、今日はオフだった。普通に休みの日でも仕事はあるし、急に「Nanaくん、悪いんだけど」って仕事が入る事もある。
窓から外を見ると、地面が白くなっていてそれなりに積もっているのが遠くでもよくわかる。
okayuperopero
ArtSummary2022@note名無し(先輩) SIZ15 細め 眼鏡はあまり透けないけど透けてても良いです メガネを中指と人差し指でクイッでするのが癖
幽鬼(後輩) SIZ16 眼帯の下に傷あり 良い子 8
3914_cherry
DONE「トワイライト・トライスト」MTP SchoolAU webanthology【キニナルアノヒト】に寄稿させて頂く、生徒×生徒なシャーウィリ未満短文です。
現パロのつもりで書いたけど、現代要素あんまりないです…
名無しのモブ女子クラスメイトが出ますので、苦手な方はご注意下さい。
原作からランボー先生の名前もちょこっと…
いつも書いてる生徒×先生の世界線とは違う、学パロとなっております。 17
凜太(りんた)
DOODLE一応、七マリです。出会った当初の七マリさん。マリィさんは名無し子さん。
心の底から意味が分からない短い話。
単にマリィさんにもぐもぐでポロポロして欲しかっただけの話。
もぐもぐ。 最近Nanaである事がバレて、何かにつけ話すようになってきた同級生が中庭に座っていた。
肉まんかあんまんか……一つの中華まんを両手に持って膝を立てて食べているのが遠くから分かった。
近づくにつれて、彼女の顔がはっきり見えてきた。
そして、七ツ森はぎょっとする。
彼女が泣いているのだ。中華まんをはむはむとしながら。
七ツ森の足取りが遅くなる。校舎に戻るには彼女の前を通らなくてはいけない。
つまり、素通りするか声をかけるかどちらかになる。
彼女の間近に来て、七ツ森は横目で彼女を見やる。
ずずっと鼻をすすって、彼女は中華まんを見ていた。
──気づいてないか?
少し面倒に感じている自分と、何となくほっとけない自分。
1995肉まんかあんまんか……一つの中華まんを両手に持って膝を立てて食べているのが遠くから分かった。
近づくにつれて、彼女の顔がはっきり見えてきた。
そして、七ツ森はぎょっとする。
彼女が泣いているのだ。中華まんをはむはむとしながら。
七ツ森の足取りが遅くなる。校舎に戻るには彼女の前を通らなくてはいけない。
つまり、素通りするか声をかけるかどちらかになる。
彼女の間近に来て、七ツ森は横目で彼女を見やる。
ずずっと鼻をすすって、彼女は中華まんを見ていた。
──気づいてないか?
少し面倒に感じている自分と、何となくほっとけない自分。
kazuha
INFO2022年10/30全年齢ドラロナ新刊 A5サイズ36P/会場頒布価格500円(通販予価未定)11月の福岡にも持込→その後にフロマさんにて通販予定
タイトルのとおりのテーマでゆるふわっとドラロナの幸せについての短編2本
恋愛・性愛に絡まない名無しモブ出演有り。
文章サンプル→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18603287 8
○⚪︎○(ワッカ)
DOODLE作品タイトル:私は芋になりたい(by名無しのモブ)
人間には生まれたくありません。鬼にいじめられますから。
芋ならば🔥さんの深い愛の心に包まれて一つになり、何の心配もいりません。
次生まれ変わるのならば私は🔥さんに食べられる芋になりたいと思います。
(スルーして下さい。)
やまもと(旧)
DONE📿さんオンリーで展示した小説です。名無しオリキャラ視点で📿さん釈放時のお話です。
あの夜の件で、📿さんが一番不信になったのは自分自身と自分の感覚なのでは?という解釈に基づいています。
モブ同士の会話と独自解釈と妄想で出来ています、ご注意下さい。『📿に何が起こったか』と繋がっています。
或る道行独り。
暗い牢に座している男がいる。
額と、膝に置かれた両の拳にぞんざいに巻かれた包帯に、少なくない血が滲んでいる。
言葉もなく、動きもせず、ただ目を開いて格子の外を見ている…。
その目は像を結ばないと言っていたのは、先刻も話した上司だったか。
盲目の身で、9人もの子どもたちを世話し、共に暮らしていたという。
────そのうち7人を一夜のうちに惨殺したという、人の形をした化物が、座して涙を流し続けている。
拭いもせず、瞬きもせず、頬を流れ落ちるままに泣いている、異様。
ここに入って一昼夜、尋ねられた事に応える以外、木偶のように同じ様子でいる囚人に声を掛ける。
「悲鳴嶼行冥」
反応しない。
だが此方の仕事に応えは関係ない。
5948暗い牢に座している男がいる。
額と、膝に置かれた両の拳にぞんざいに巻かれた包帯に、少なくない血が滲んでいる。
言葉もなく、動きもせず、ただ目を開いて格子の外を見ている…。
その目は像を結ばないと言っていたのは、先刻も話した上司だったか。
盲目の身で、9人もの子どもたちを世話し、共に暮らしていたという。
────そのうち7人を一夜のうちに惨殺したという、人の形をした化物が、座して涙を流し続けている。
拭いもせず、瞬きもせず、頬を流れ落ちるままに泣いている、異様。
ここに入って一昼夜、尋ねられた事に応える以外、木偶のように同じ様子でいる囚人に声を掛ける。
「悲鳴嶼行冥」
反応しない。
だが此方の仕事に応えは関係ない。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※メフィスト家族の捏造あり
往年の名曲、レ○ッカのフレ○ズ。その歌詞です。
貴族様もきっと、口づけを交わした日はパパの顔さえも見れなかっただろうなぁ、という話。
口づけを交わした日は ぼんやりとして、目の前のことに集中できない。
自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
1624自分が今どこで何をしているかという現実よりも、脳内で何度も繰り返し再生される場面の方に意識を全て持っていかれる。
新聞部。放課後。本棚。留学生。……唇。
『メフィスト、好きだよ』
「……メフィストフェレス。聞いているのか」
父の声に呼ばれ、私は慌てて顔を上げた。
「はい、父上」
若干の苛立ちをはらんだ父の声は、何度か呼びかけても反応が無かった私の態度によるものだろう。父は夕食を食べる手を止め、テーブルの斜向かいから訝しそうに私を見つめていた。
テーブルの上にはメインディッシュの魚。家族揃ってダイニングテーブルに着席している。父と兄の様子を見て、まだ幼い顔をした弟も向かい側から心配そうに私の顔色をうかがっている。
福寿家の過去絵倉庫
PASTアイクラ!(創作人狼「狂愛者と人形屋の娘」の元ネタ)の過去落書き1,2上半分:葡萄酒 緒鼓(ブドウザケ チョコ)
3:笹音 中華(ササネ チャイナ)
4:一応 狂咲 みかん(クルイザキ ミカン)
5,7左下:木苺 マカロン(キイチゴ マカロン)
6:GM先輩(※名無し)
2-下から2番目:村雨 零(ムラサメ レイ)
2-最下:チャコ
7右上:綾野 十吾(アヤノ トオゴ) 7
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※MAJOLISH捏造設定あり
※留学生独自設定、モブ登場あり
※メタい話
お題「MAJOLISH」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は「人」と呼べるのか「んー、どうしようかな。……メフィスト、ごめん、やっぱりこっちのジャケットも着てみてくれる?」
俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
1978俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「水着」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を導けるのか 昼休みのRAD学食。
留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
1556留学生がいつにもなく真剣な面持ちでD.D.Dの画面を見つめている。ランチは既に食べ終わっているらしく、トレイに乗せたままの食器がテーブルの脇に寄せられたままになっている。
何を見ているのか知らないが、普段のダラダラとした「ながらスマホ」ではなく、何か真剣な悩みでもあるような雰囲気だ。
「調べ物か?」
「あ、メフィスト!?」
声をかけると、何をそんなに驚いたのか留学生の肩がビクッと大きく飛び跳ねた。
「座るぞ」
ランチセットのトレイをテーブルに置き、留学生の向かいの席に腰を下ろす。
「真剣な顔をして何を見ていたんだ」
留学生が大事そうに握るD.D.Dにチラリと視線をよこして問いかける。
鯖目ノス
DONE6月中に書き上げたかった神様K暁の祝言話。名無しモブ男視点。
気がついたら違う話が入ってきて話が逸れているのはいつも通り
旅人語るところには*旅人語るところには
しくじった、と男はじくじく痛む体を捩りながら土の上に転がった
見上げた時に目に入ったのは、いくらかの枯れ木とその隙間から覗き見える大きな月のみ
どうにか起き上がろうとして打ち付けた背中が悲鳴を上げるので、仕方なくまた転がる。先ほど痛みで目を覚ましてからずっと芋虫よろしく起き上がると転がるを繰り返していた。
男は旅人である。と言っても明確に何か目的があるわけでもなくただただ流浪するだけの根無し草だ。
まあ、もとを正せば働くわけでも田畑を起こすわけでもない男を郷の者たちが追い出したというだけなのだが
さて、そんな彼であるがつい二刻ほど前まではもう少し真面な道を歩いていた。一応最後の温情で必要最低限の荷物を持たされていた男が焼いた芋片手にひょうひょうとした顔でふらついていたところ、何者かもわからない輩に衣類以外の荷物をはがされた挙句斜面に突き飛ばされ山中に転がされたわけだ。
30086しくじった、と男はじくじく痛む体を捩りながら土の上に転がった
見上げた時に目に入ったのは、いくらかの枯れ木とその隙間から覗き見える大きな月のみ
どうにか起き上がろうとして打ち付けた背中が悲鳴を上げるので、仕方なくまた転がる。先ほど痛みで目を覚ましてからずっと芋虫よろしく起き上がると転がるを繰り返していた。
男は旅人である。と言っても明確に何か目的があるわけでもなくただただ流浪するだけの根無し草だ。
まあ、もとを正せば働くわけでも田畑を起こすわけでもない男を郷の者たちが追い出したというだけなのだが
さて、そんな彼であるがつい二刻ほど前まではもう少し真面な道を歩いていた。一応最後の温情で必要最低限の荷物を持たされていた男が焼いた芋片手にひょうひょうとした顔でふらついていたところ、何者かもわからない輩に衣類以外の荷物をはがされた挙句斜面に突き飛ばされ山中に転がされたわけだ。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「アイス」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔はどこまで欲しがるのか 暑い暑いと手をバタバタとさせながらうるさく入ってきた留学生が、いつもの場所にドスンと座る。腰を下ろすやいなや、右手にぶら下げていたビニール袋の中からアイスクリームらしきものを取り出し開封し始めた。毎度のことだが、新聞部を何だと思っているのか。
じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
969じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※色々な捏造
お題「パーティー」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を甘やかすのか 留学生を探して、クルーザーの中を歩き回る。
パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
2066パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「夢」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔の夢に味覚はあるか カチャカチャとキーボードを打つ音、廊下からたまに聞こえる学生たちの騒がしい声、それ以外はほとんど何の雑音もない。いつもの新聞部、いつもの放課後だった。
「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
2257「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
色んな捏造とセンパイ呼び。
※微エロ有
お題「夏祭り」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は靴擦れが痛いのか 下駄の鼻緒が切れてしまったメフィストを何とか歩かせ、車の後部座席に押し込んだ。
「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
1876「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。