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    怪談

    おりや🎤

    DONE #ひふ幻ドロライ
    お題「怪談」

    ⚠️ひふ幻/SS/全年齢

    📚と二人で身を寄せ合って生きてきた🥂。いつものように夜のひとときを過ごしていると、凄まじい轟音と共に何かが砂漠に落ちてきて…。

    ⚠️ヒプクエ要素を含む、独自St☆llaパロ
    ※話術師→盗賊ですが、ゆくゆくは、しっかり話術師×盗賊になる二人です。
    君を連れ去る銀色の「——乾いた砂漠を吹き抜けていく、ヒュオオ、ヒュオオという寂しげな音に気を取られていると、不意に、背後からびちゃりと濡れた音がした」
     水晶の街を流れる清流のように涼しげなゲンタロウの声が、普段よりも低く、重々しげに言葉を紡いでいく。
     見渡す限りの砂、砂、砂。そんな砂漠の一角にある岩山の洞穴で、俺は寝台代わりに敷布をかけた細長い物入れに、ごろりと横になっていた。
     首元で一まとめに結んだ金の髪は、あと少しで毛先が鎖骨に届く。近々、はさみを入れて整えなきゃな。
     仕事用の貴族じみた上質な外套や、フリルの飾り袖がついたシャツなどはすべて、寝台を兼ねたこの物入れの中に仕舞ってある。
     代わりに身につけているのは、ねぐら用の安価な服だ。麻布で作られた、だぼっとしたシルエットの長袖シャツとズボンを身にまとい、ゲンタロウと二人きりの静かな時間を堪能している。
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    キツキトウ

    DONE2023/8/18
    山の中で笑う。誰にも見られたくないから。

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    お題ガチャ:https://odaibako.net/gacha/8955?id=20b52a0a6442401a96b515b882a609b2
    息抜き書きもの2。
    8/13が怪談の日だったの忘れてて、その日に何か投げれば良かったなと(少し前に呟怖絵また描こうかなと思ってはいた)。季節もの何時も遅刻する人です
    終煙怪奇譚:「山笑」――自分は森や木々の中を歩くのが好きで、ふとした時に山を登り歩く事が多かったのです。
    まぁ、本格的に登る人達のように、そう高い山を登る事は無いのですが。所謂ハイキングに近いのでしょうか。
    基本的には低すぎず、それでいて高すぎない山へ向かい、森の中の空気を楽しむんです。

    その日も知人と共に生きたい場所へ目星をつけ、森の中を進んでは景色を楽しんでいました。
    ただ登りも半分を過ぎ、森深い中を知人から少し離れては進み、疲労を産み始めた身体を感じてはそろそろ沢が見えてくる筈なので、そこで休息を取ろうかと考えていたんです。

    ふと辺りを見回しました。
    淡い色の何かが木々に絡まっているのが見えたんです。
    「何だろうか、自分の知らない植物でも絡んでいるのか」「ああ、絡まっているという事は蔦か何かなのだろうか?」と思いながらも後で知人とそれについて話したり、帰りがけにでもまた確認しながら行けばいいかと一先ず目的の場所まで向かう事にしました。
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    itundoEx

    DONE芸術家は二度死ぬ
    文筆家百物語怪談
    とある文芸作家の怪談 えぇえぇ、皆様皆様、お集まりの皆々様。
     どうもどうも、蒸し暑い日が続きますねぇ。私は一介の作家をしておりますものです。
     私の書いた作品がぁ、こんな遠い遠い未来にまで残っていること、そして今私がここにいるという事実現実、それが私にとってのホラーでございますが、皆様は私のコトをご存じでしょうか。おやおや、知らない人が多数ですかねぇ、ほらほら、遠慮なさらず手を挙げて構わねえんですよ? はは、私の背筋から冷たい汗が伝い落ちるところでございました。
     気を取り直しまして、襟を正させていただきましてっと……こんな場でお話をさせていただくなんてぇのは、まあそうないものでして。何せ私は筆で語る執筆屋、時には人に取材をした話やら、その地域に伝わる話やらをせっせせっせと集め回ったもんです。今はぁもしかしたらそういうコトもねえのかもしれませんねぇ。ここに来たときはぁまあ驚きました。知らぬ存ぜぬ機械に果てには芸術を社会制度に落とし込んじまっている、いやぁ、一介の作家の書く話ってのがぁ、芸術作品として残り続けている。こんな恥ずかしいことがぁありますか。きっと過去の文豪達もそうだそうだとお彼岸で頷いているコトでしょう。
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