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    殺伐

    ぎねまる

    MOURNING初登場前の、苛烈な時代の鯉登の話。わりと殺伐愛。
    過去話とはいえもういろいろ時期を逸した感がありますし、物語の肝心要の部分が思いつかず没にしてしまったのですが、色々調べて結構思い入れがあったし、書き始めてから一年近く熟成させてしまったので、供養です。「#####」で囲んであるところが、ネタが思いつかず飛ばした部分です。
    月下の獣「鯉登は人を殺したことがあるぞ」

     それは鯉登が任官してほどない頃であった。
     鶴見は金平糖を茶うけに煎茶をすすり、鯉登の様子はどうだ馴染んだか、と部下を気にするふつうの・・・・上官のような風情で月島に尋ねていたが、月島が二言三言返すと、そうそう、と思い出したように、不穏な言葉を口にした。
    「は、」
     月島は一瞬言葉を失い、記憶をめぐらせる。かれの十六歳のときにはそんな話は聞かなかった。陸士入学で鶴見を訪ねてきたときも。であれば、陸士入学からのちになるが。
    「……それは……いつのことでしょうか」
    「地元でな──」
     鶴見は語る。
     士官学校が夏の休みの折、母の言いつけで鯉登は一人で地元鹿児島に帰省した。函館に赴任している間、主の居ない鯉登の家は昵懇じっこんの者が管理を任されているが、手紙だけでは解決できない問題が起こり、かつ鯉登少将は任務を離れられなかった。ちょうど休みの時期とも合ったため、未来の当主たる鯉登が東京から赴いたのだ。
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    あおねぎ

    DONEAFJ君、お誕生日本当に本当におめでとうございます…!
    お誕生日の日のイヴァアル。殺伐は消えてしまった、甘々です。
    4th of july7月4日 23:45。
    アメリカは楽しかったパーティの余韻に浸りながらぼーっとスマートフォンを見つめていた。明日は休みだ。どうしても誕生日の次の日は休むと心に決め、仕事を前倒ししてなんとかもぎ取った休みである。本来であれば大好きな映画を鑑賞したりゲームをしていたかったが、そうもいかない事情があった。
    なんでかって?少し時を戻そうか。


    それは10時間と45分前のこと。
    盛大な花火と共にアメリカの誕生日パーティが始まった。色々な国に囲まれて賑やかにわいわいするのが好きなアメリカは、勿論のことながら自分の誕生日パーティが大好きだった。
    分厚いステーキに5段重ねのハンバーガー。これでもかとチーズをかけたピザにチリビーンズを乗せたホットドッグ。チョコをかけたドーナツ、カラフルなケーキにクリームをたっぷり乗せた色取り取りのアイス。アメリカの大好きな食べ物がたくさん並ぶテーブルは心踊る。華やかな装飾も派手な花火もアメリカ好みでわくわくさせてくれた。みんなが自分のために集まってくれるのも嬉しいし、色々な国とおしゃべりするのも楽しい。それに自分の誕生日パーティに集まった国々が自分と関係ないところでも楽しそうに笑っている光景が好きだった。実際、集まった国々は楽しそうに過ごしてくれてたので(途中から姿が見えなくなったイギリスを除けば)、アメリカは毎年のことだがパーティを開いて良かったと心から思った。
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    1kaitensitaato

    DONE◆二人とも記憶あり、復活してない世界線からの転生パロ、スザルル

    ◆今度こそルルーシュを正しい道に導かなきゃと思ってるので親友(※あたりがきつい)やってるけどなんだかんだルルーシュのことが好きなのも本当なスザクVS勘弁してほしいルルーシュ

    ◆キセキの誕生日観て、親友だけどルルーシュにあたりがきついスザクほんと栄養ある、二人で漫才やってくれ!と思って作った。殺伐してる。ハッピーエンド。
    【君のいる地獄に行きたい】(スザルル)「悪いな。送ってもらっちゃって」
    「いいのいいの!今日も見事な勝ちっぷり。ルルーシュってさあ、なんか欲しいものとかあんの?」
    「金は天下の回り物って言うだろ。元手があれば増やすのは簡単だ。いざという時のためさ」

    賭けチェスの代打ちのバイトは実に割がいい。ナナリーとロロの誕生日プレゼントは、常にその時贈れる最高のものを用意してやりたいが、学生という身分では資金面にやや不安がある。心臓の弱い弟のためには健康状態を常時見てくれるデジタル時計を贈りたいし、活発な妹にはマウンテンバイクの目星をつけている。短い拘束時間で稼ぐことができるのも、リヴァルという足がある賜物だ。俺は寮の近くまでつけてもらった感謝を込めて、来週のテストのヤマを書きつけたメモをリヴァルの手元に押しつけた。
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