Jeff
DOODLEお題:「束縛」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2025/04/27
Puzzle「アリアハンの酒場の主人、って誰だ」
しわくちゃになった紙片を睨んで、ラーハルトが言う。
「パティだ。出会いと別れの酒場の」
論文翻訳から目をあげずに、ヒュンケルが返す。
「頭文字が合わない」
ラーハルトは鉛筆の先でテーブルを叩く。
遅い夕食後。最近、二人は古代の遊びにはまっている。
ヒュンケルが引き取ってきた怪しげな古文書に連載されていた、十字の言葉パズルだ。
キーワードから正解の単語を類推して、紙面を縦横に埋めていく。
シンプルだが味わい深い。
「魔界語の名で言い換えると?」
問われて、ヒュンケルは数秒考えた。
「女主人ルイーダ。確か」
「それだ」
満足げに最後の行を埋めて、ラーハルトは伸びをした。
1410しわくちゃになった紙片を睨んで、ラーハルトが言う。
「パティだ。出会いと別れの酒場の」
論文翻訳から目をあげずに、ヒュンケルが返す。
「頭文字が合わない」
ラーハルトは鉛筆の先でテーブルを叩く。
遅い夕食後。最近、二人は古代の遊びにはまっている。
ヒュンケルが引き取ってきた怪しげな古文書に連載されていた、十字の言葉パズルだ。
キーワードから正解の単語を類推して、紙面を縦横に埋めていく。
シンプルだが味わい深い。
「魔界語の名で言い換えると?」
問われて、ヒュンケルは数秒考えた。
「女主人ルイーダ。確か」
「それだ」
満足げに最後の行を埋めて、ラーハルトは伸びをした。
そうこ
CAN’T MAKE #LH1dr1wrお題「束縛」所要時間2時間半程度
なりきれないヤンデレラーハルトVS色々クラッシャーヒュンケル
コメディに見せかけたなにか
束縛 コトコトと煮込まれるシチューの美味しそうな匂いが部屋に広がる。
なんの変哲もないシチューではあるが、これは会心の出来だろう、とラーハルトはこれからこれを食べるであろう人物を思い浮かべながら一人微笑んだ。
外を見ればすっかり日は落ち、そろそろ想い人が訪れるだろうとシチューを皿に移した。
そしてその一皿に小瓶から取り出した粉を振り入れる。同色の粒子の細かい粉は見ただけでは入っていることすらわからない。
ラーハルトはその皿を見つめ、寝室に目を移すと更に笑みを深くした。
直後に玄関の扉を叩く音が響く。
意識をそちらに向けると、勝手知ったる様子で扉を開け上がり込むヒュンケルの姿が見える。
「今日はシチューか」
3965なんの変哲もないシチューではあるが、これは会心の出来だろう、とラーハルトはこれからこれを食べるであろう人物を思い浮かべながら一人微笑んだ。
外を見ればすっかり日は落ち、そろそろ想い人が訪れるだろうとシチューを皿に移した。
そしてその一皿に小瓶から取り出した粉を振り入れる。同色の粒子の細かい粉は見ただけでは入っていることすらわからない。
ラーハルトはその皿を見つめ、寝室に目を移すと更に笑みを深くした。
直後に玄関の扉を叩く音が響く。
意識をそちらに向けると、勝手知ったる様子で扉を開け上がり込むヒュンケルの姿が見える。
「今日はシチューか」
きのこ
DONE #LH1dr1wr2025/04/25
お題「束縛」120分程。
無意識の束縛にも程がある。多分いつもは自分に縛り付けちゃいけないとか思ってそうなので、意識がなくなると的な…。ラー側は誰だどう見ても普段から束縛しまくりだけど(ヒュンは気にしていない) 4
Jeff
DOODLEお題:「空腹」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2025/04/20
Herbcandy 少々の侮辱に耐えられないことは、ない。
と、ラーハルトは反芻する。
――なんとまあ、魔族ですか。
――女王猊下、いくらなんでも。
――敵性人物を国際会議に招くとは。
人間社会の反応は辛らつだ。
主君ダイの思い人、賢者姫は眉ひとつ動かさずに言い返した。
「笑っちゃうわね。神々にとっては、我ら等しく見慣れぬ生き物では?」
大戦の記憶を軽んじるようなその言葉は、翌日の三面記事になった。
好奇の目。
護衛としてラーハルトを連れ出したレオナ女王の意図が分からなかった。
数日間、肌を焼く視線をまっすぐ跳ねのけ続けた。
触れたリンゴのみずみずしさすら感じ取れない程、指先が冷たくなっていた。
提供される豪奢なレセプション・ディナーは、ひとつも味がしなかった。
1225と、ラーハルトは反芻する。
――なんとまあ、魔族ですか。
――女王猊下、いくらなんでも。
――敵性人物を国際会議に招くとは。
人間社会の反応は辛らつだ。
主君ダイの思い人、賢者姫は眉ひとつ動かさずに言い返した。
「笑っちゃうわね。神々にとっては、我ら等しく見慣れぬ生き物では?」
大戦の記憶を軽んじるようなその言葉は、翌日の三面記事になった。
好奇の目。
護衛としてラーハルトを連れ出したレオナ女王の意図が分からなかった。
数日間、肌を焼く視線をまっすぐ跳ねのけ続けた。
触れたリンゴのみずみずしさすら感じ取れない程、指先が冷たくなっていた。
提供される豪奢なレセプション・ディナーは、ひとつも味がしなかった。
きのこ
DOODLE #LH1dr1wr2025/04/19
お題「空腹」120分程。今日は半分フライングしているので実際に掛かった時間よりも早い時間帯にアップしております。
どちらかというとラーの方が詳しいとは思うんですけど。
なお、弟弟子ズに話をリークしたのは多分ラー。うちの先生はいつだって被害者です。 3
asamag108
DOODLEワンライ「必殺技」(https://crepu.net/post/10588076)の余談的なやつ。ワンライの方がくるっぷにあるのでそっちに置いても良かったんですが、メモ程度の雑文はポイピクの方が気楽に放り込める気がした。
ラーヒュン前提ですがヒュンは出てきません。存命なのかどうかもよく分かりません。
いつか未来のラーハルトとダイ様の話。 1518
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「泣き顔」所要時間1時間半程度
ラーハルトの百面相とヒュンケルの独白。
何気ない日常の話。
泣き顔 朝の気配に瞼が上がる。
寝起きのぼんやりとした視界に映るのは愛しい人の寝顔。
穏やかな寝息をたてて眠る姿に思わず触れたくなるが、グッと堪えて身体を起こす。
静かにベッドを抜け出し寝室の扉を開けても恋人は起きる気配が無い。
そっと扉を閉めて朝の準備に取り掛かる。
そうして朝食を作っていれば、不意に寝室の扉が開いた。
音の先を見れば、まだ眠そうな目を擦りながらラーハルトがこちらを見つめている。
「おはよう、ラーハルト」
調理の手は止めずに挨拶をすれば、見た目にそぐわず掠れた声で小さな返事が返る。
「もうすぐ出来るから顔でも洗って目を覚ましてこい」
半分夢の世界にいるラーハルトが小さく頷き井戸へと向かう姿はどこか幼げで微笑ましい。
2826寝起きのぼんやりとした視界に映るのは愛しい人の寝顔。
穏やかな寝息をたてて眠る姿に思わず触れたくなるが、グッと堪えて身体を起こす。
静かにベッドを抜け出し寝室の扉を開けても恋人は起きる気配が無い。
そっと扉を閉めて朝の準備に取り掛かる。
そうして朝食を作っていれば、不意に寝室の扉が開いた。
音の先を見れば、まだ眠そうな目を擦りながらラーハルトがこちらを見つめている。
「おはよう、ラーハルト」
調理の手は止めずに挨拶をすれば、見た目にそぐわず掠れた声で小さな返事が返る。
「もうすぐ出来るから顔でも洗って目を覚ましてこい」
半分夢の世界にいるラーハルトが小さく頷き井戸へと向かう姿はどこか幼げで微笑ましい。
SKR
DOODLE「おそろい」 ラーヒュン ワンライ 2025.03.30. 勇者ダイがパプニカの城に住み始めた頃に。
「うちの国の三代前の王が、近所に住んでる魔物に国宝の宝石を強奪されちゃってね」
などと軽いノリで語ったのは、女王レオナだった。
「貴方ならチョット喧嘩したら取り返せちゃうんじゃないかしら」
まったく軽いノリだったが、ラーハルトは重々しく頭を下げた。
「では奥方様のために、その宝玉を奪還いたしましょう」
ダイだって、レオナが出来もしない仕事を無理強いしているのではないとは承知しているが。容易いことでも面倒ごとには違いないので、部下に苦笑を投げかけた。
「なんか、ごめんよ。おれが行ってもいいんだけど……」
王配という立場上、おいそれとは外出と武力行使ができなくなったダイに対して、ラーハルトは尚も身を折った。
2251「うちの国の三代前の王が、近所に住んでる魔物に国宝の宝石を強奪されちゃってね」
などと軽いノリで語ったのは、女王レオナだった。
「貴方ならチョット喧嘩したら取り返せちゃうんじゃないかしら」
まったく軽いノリだったが、ラーハルトは重々しく頭を下げた。
「では奥方様のために、その宝玉を奪還いたしましょう」
ダイだって、レオナが出来もしない仕事を無理強いしているのではないとは承知しているが。容易いことでも面倒ごとには違いないので、部下に苦笑を投げかけた。
「なんか、ごめんよ。おれが行ってもいいんだけど……」
王配という立場上、おいそれとは外出と武力行使ができなくなったダイに対して、ラーハルトは尚も身を折った。
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「仕方ない」所要時間3時間程度
「引っ越し」と話が繋がってますが読まなくても大丈夫です。
ラーヒュンと牙折れキラーパンサーが一緒に住んでる家が狭いので、引っ越し先を探しているヒュンケルが一匹のスライムと出会う話。
仕方ない その日ヒュンケルが訪れたのは、どこか物寂しい小さな村だった。
手狭になった現在の家から移り住む為、新たな土地を見て回っていたが中々条件の良い場所に出会えないでいる。
今は留守番をしている半魔と魔界の獣が不自由なく暮らすには、ある程度人里から離れたい。しかし人間のものである地上はどこも人の住む場所となっており、無人の地は定住出来そうにもない。
であれば人間とはそれなりに距離を置きつつ住み良い土地をと、ヒュンケルはあちこちを見て回っていた。
そんな中たどり着いたこの地は、人間が住まうには良い条件が揃っているにもかかわらず活気がない。
不思議に思いながらヒュンケルが村の中を歩いていると、一人の老人と遭遇した。
5409手狭になった現在の家から移り住む為、新たな土地を見て回っていたが中々条件の良い場所に出会えないでいる。
今は留守番をしている半魔と魔界の獣が不自由なく暮らすには、ある程度人里から離れたい。しかし人間のものである地上はどこも人の住む場所となっており、無人の地は定住出来そうにもない。
であれば人間とはそれなりに距離を置きつつ住み良い土地をと、ヒュンケルはあちこちを見て回っていた。
そんな中たどり着いたこの地は、人間が住まうには良い条件が揃っているにもかかわらず活気がない。
不思議に思いながらヒュンケルが村の中を歩いていると、一人の老人と遭遇した。
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「引っ越し」所要時間1時間半程度
ラーヒュンとキラーパンサーが3人で住んでる話。
やまも落ちも意味もない感じです。
キラーパンサーが可哀想な目にあっていたので苦手な方はご注意ください、今は幸せいっぱいです。
引っ越し「おい、止まれ!」
ヒュンケルの必死の叫びも虚しく、大型の獣は素早く動き回る小さな影を追いかけ回す。
掃除の為に開け放っていた玄関から入り込んだネズミは、いち早く大型の獣―キラーパンサーに補足され追いかけ回された結果、大混乱に陥っていた。
迫り来る魔の手から逃れようとネズミが隠れようとするが、逃げ込んだ先は空の壺の裏。
巨体に飛びかかられたそれは勢い良く倒れ、見るも無惨に砕け散った。
大きな破壊音にさすがのキラーパンサーも我に帰ったのか、目の前の惨状に耳を伏せている。
ヒュンケルは動きが止まったことに安堵し、手にしていた箒でネズミを追い立て外に逃がしてやった。
きゅーん、とキラーパンサーが情けない声を上げる。
2004ヒュンケルの必死の叫びも虚しく、大型の獣は素早く動き回る小さな影を追いかけ回す。
掃除の為に開け放っていた玄関から入り込んだネズミは、いち早く大型の獣―キラーパンサーに補足され追いかけ回された結果、大混乱に陥っていた。
迫り来る魔の手から逃れようとネズミが隠れようとするが、逃げ込んだ先は空の壺の裏。
巨体に飛びかかられたそれは勢い良く倒れ、見るも無惨に砕け散った。
大きな破壊音にさすがのキラーパンサーも我に帰ったのか、目の前の惨状に耳を伏せている。
ヒュンケルは動きが止まったことに安堵し、手にしていた箒でネズミを追い立て外に逃がしてやった。
きゅーん、とキラーパンサーが情けない声を上げる。
そうこ
DOODLE旅するラーヒュンが漁師の家でお世話になる話。ドラクエ7とのクロスオーバーっぽいですが、知らなくても問題はない作りになっているはずです。
郷愁を覚えながらも、今の家族はお互いなので。
楽園はそこにありて どこまでも続く海原を一艘の船が駆ける。
潮の匂いが含まれる風を受けながら、ラーハルトは片膝を立てて座りぼんやりと水平線を眺めていた。傍らには寝転んで空を見上げるヒュンケル。
二人の間に会話はないが、重ねられた手の温もりが穏やかな時間を作る。
大きな戦いが終わり、冒険の終わりに姿を消した勇者も帰還し平穏が戻ったこの世界で、ヒュンケルとラーハルトはあてのない旅に出ていた。
当初は人里離れた森の中に家を建て自給自足の生活をしており、慣れない生活に四苦八苦しながらも、唯一無二の存在と苦楽を共にすることはこの上ない充足感を生んだ。
しかし月日が流れ生活も安定すると、幼少より戦いの中で生きてきた二人は穏やかな日常に物足りなさを覚えるのも無理はない。
5064潮の匂いが含まれる風を受けながら、ラーハルトは片膝を立てて座りぼんやりと水平線を眺めていた。傍らには寝転んで空を見上げるヒュンケル。
二人の間に会話はないが、重ねられた手の温もりが穏やかな時間を作る。
大きな戦いが終わり、冒険の終わりに姿を消した勇者も帰還し平穏が戻ったこの世界で、ヒュンケルとラーハルトはあてのない旅に出ていた。
当初は人里離れた森の中に家を建て自給自足の生活をしており、慣れない生活に四苦八苦しながらも、唯一無二の存在と苦楽を共にすることはこの上ない充足感を生んだ。
しかし月日が流れ生活も安定すると、幼少より戦いの中で生きてきた二人は穏やかな日常に物足りなさを覚えるのも無理はない。
きのこ
DONE古民家で始めるラーヒュン生活シリーズ。本日も特に山もなく谷もなくゆるく生きているラーヒュン二人の日常です。
現パロにつき、ラーの見た目が違いますのでご了承下さい。
リクエストありがとうございました! 7
そうこ
DOODLE旅の中で見つけた廃教会で結婚式をすることになったラーヒュンの話。当然のように死者と会話をするヒュンケルがいます。
付き合っているのかいないのかは不明なのでお好きな方でお読みいただければ幸いです。
記念日 荒れた道に二つの足音が響く。
辛うじて人の手で作り上げられたであろう道は見えるが、もうずっと誰も歩いていないのか生茂った草がその姿を隠していた。
そんな道をしばらく歩くと、ぽつりぽつりと佇む廃屋が現れた。
「廃村か」
「そのようだな」
ヒュンケルとラーハルトは辺りを見回すが、どの建物も打ち崩され瓦礫しかない。
そんな中に一つだけ異彩を放つ建物があった。
所々朽ちているが屋根を飾る十字架は原型を留めている。
「あの教会……」
「どうしたヒュンケル」
ヒュンケルは引き込まれるようにふらふらとその建物へ足を進める。
訝しげに思いながらもラーハルトも後を追う。
そしてたどり着いた教会の横には、とうの昔に朽ちたと思われる骸が一つ転がっていた。
2608辛うじて人の手で作り上げられたであろう道は見えるが、もうずっと誰も歩いていないのか生茂った草がその姿を隠していた。
そんな道をしばらく歩くと、ぽつりぽつりと佇む廃屋が現れた。
「廃村か」
「そのようだな」
ヒュンケルとラーハルトは辺りを見回すが、どの建物も打ち崩され瓦礫しかない。
そんな中に一つだけ異彩を放つ建物があった。
所々朽ちているが屋根を飾る十字架は原型を留めている。
「あの教会……」
「どうしたヒュンケル」
ヒュンケルは引き込まれるようにふらふらとその建物へ足を進める。
訝しげに思いながらもラーハルトも後を追う。
そしてたどり着いた教会の横には、とうの昔に朽ちたと思われる骸が一つ転がっていた。
SKR
DOODLE「プレゼント」 ラーヒュン ワンライ 2025.02.21. ラーハルト、三十三歳の春の記念日休暇。
結婚十周年を迎えた彼は悩んでいた。伴侶たるヒュンケルへの贈り物についてだ。
生活に絶対に必要な物以外は買ったことがない。おかげでこの家はすっきりと片付いているが、粋だとか洒落だとかはとんと分からない。
こういう時には如何なる品を用意するべきでしょうか。と。
信頼する主君に尋ねてみたところ、彼自身は記念日に花を受け取ったとのことだった。
だっておれは手紙をもらっても読めない字が多いからさ、と照れくさそうに頬を掻きながら上目使いで付け加えられた。
つまり手紙や花が最適らしい。
ヒュンケルはじきに家に帰ってくるだろう。それまでに準備をしなければ。
まずは手紙をしたためた。
2543結婚十周年を迎えた彼は悩んでいた。伴侶たるヒュンケルへの贈り物についてだ。
生活に絶対に必要な物以外は買ったことがない。おかげでこの家はすっきりと片付いているが、粋だとか洒落だとかはとんと分からない。
こういう時には如何なる品を用意するべきでしょうか。と。
信頼する主君に尋ねてみたところ、彼自身は記念日に花を受け取ったとのことだった。
だっておれは手紙をもらっても読めない字が多いからさ、と照れくさそうに頬を掻きながら上目使いで付け加えられた。
つまり手紙や花が最適らしい。
ヒュンケルはじきに家に帰ってくるだろう。それまでに準備をしなければ。
まずは手紙をしたためた。
きのこ
DONE #LH1dr1wr2025/02/15
お題「甘~~~い!」75分程。
古民家で生活してる現パロラーヒュンシリーズの二人です。
ヤマもオチもなにもない日常の一幕って感じで。
個人的にさつま芋の旬は今からだと思っている。蔵出しさつまいもはうまい(宣伝) 2
きのこ
DONE2025/2/14~2025/2/15開催の『にょたヒュン♥アラモードVDFes』の展示その②です。※ヒュンが女体化しています!苦手な方はご注意ください。
出来てるタイプのラーヒュン♀。姫からお願いされてパーティに出ることに…。 9
きのこ
DONE2025/2/14~2025/2/15開催の『にょたヒュン♥アラモードVDFes』の展示その①です。※ヒュンが女体化しています!苦手な方はご注意ください。
出来てないラーヒュン♀。いきなりラーからプロポーズされて…? 14
chokomoo
DOODLEラーヒュン(⚠️裸注意一応r18)ポイピク、R18設定にしてるとワンクッションにならない💦
ワンクッションとR18同時置きにしたいんだけども…
パス制にするしかない?
リアクションありがとうございます!
SKR
MOURNING「本命」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.26. 恋人同士という状況にヒュンケルは舞い上がっていた。
体を求められればすぐさま承諾の返事をした。
宿を取り、ラーハルトと二人、大きなベッドの前でいよいよ、というとき。
「身を清めてくるが、準備はしておく方がいいか?」
ヒュンケルは丁寧に相手の要望を伺おうとしたのだが。
「え?」
ラーハルトは怪訝そうに目を眇めた。
「だから、後ろの準備だ。すぐに突っ込みたがる者もいれば、自分で開きたがる者もいたからな。統計的には前者が多かったが、おまえはどちらがいい?」
みるみる顔を強張らせたラーハルトが低く問うてくる。
「……聞くが、ヒュンケル。おまえ今までどれほどの人数を相手にしてきた?」
数えたことなどないが。
「百人くらいだろうか」
3598体を求められればすぐさま承諾の返事をした。
宿を取り、ラーハルトと二人、大きなベッドの前でいよいよ、というとき。
「身を清めてくるが、準備はしておく方がいいか?」
ヒュンケルは丁寧に相手の要望を伺おうとしたのだが。
「え?」
ラーハルトは怪訝そうに目を眇めた。
「だから、後ろの準備だ。すぐに突っ込みたがる者もいれば、自分で開きたがる者もいたからな。統計的には前者が多かったが、おまえはどちらがいい?」
みるみる顔を強張らせたラーハルトが低く問うてくる。
「……聞くが、ヒュンケル。おまえ今までどれほどの人数を相手にしてきた?」
数えたことなどないが。
「百人くらいだろうか」
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「転職」所要時間70分程度
踊り子に転職したヒュンケルの話。
「朝帰り」と何となく繋がってますが単体でも読めます。
サラッとダーマ神殿がある世界線の話です。
転職 夜も更け賑わう酒場、その出入口近くでラーハルトは1人静かに杯を傾けていた。
ちらりと一際騒がしい一団を見やる。人数は5人、その中で小太りの中年男がリーダー格のようで、話しているのはほぼその男だった。
思い思いに過ごす人々の音の中に、唐突にギターの音色が鳴り響く。
客達は驚き音の元を見ると、そこにはそれぞれ楽器を携えた楽団がいた。
静寂に包まれた酒場に、そっとギターが弾かれ旋律が始まる。追従して増える音色は古くから伝わる楽器がほとんどで、どこか郷愁を誘う音だ。
悪くないな、とラーハルトは思いながら杯を空けると、急に曲調が変わった。
ゆったりした音楽から一変、アップテンポの明るい音は酒場に相応しく、踊り子の参入に更に盛り上がりを見せた。
2524ちらりと一際騒がしい一団を見やる。人数は5人、その中で小太りの中年男がリーダー格のようで、話しているのはほぼその男だった。
思い思いに過ごす人々の音の中に、唐突にギターの音色が鳴り響く。
客達は驚き音の元を見ると、そこにはそれぞれ楽器を携えた楽団がいた。
静寂に包まれた酒場に、そっとギターが弾かれ旋律が始まる。追従して増える音色は古くから伝わる楽器がほとんどで、どこか郷愁を誘う音だ。
悪くないな、とラーハルトは思いながら杯を空けると、急に曲調が変わった。
ゆったりした音楽から一変、アップテンポの明るい音は酒場に相応しく、踊り子の参入に更に盛り上がりを見せた。
SKR
DOODLE「お風呂」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.15. 念願かなって、ラーハルトがスイートハート・ヒュンケルと一つ屋根の下で暮らし始めてから早数年。毎日がバラ色であった。
人間などという惰弱な種族は大嫌いだったはずが、それが相手がヒュンケルとなると、痛がっていたら撫でてやろうと思うし、寒がっていたら温めてやろうと思うのだ。儚さが庇護欲をそそる。しかしながら、いざ戦いとなるとビシバシに闘気で焼き尽くしてくるという苛烈さ。脆いくせに強い、その危なっかしいギャップも堪らない。まさに魅力のデパート。唯一無二。
勇者ダイが雄々しい獅子のようでおもわず平伏したくなるタイプだとしたら、ヒュンケルは鋭い目付きなのに触ればモチフワの柔らかい猫のようでおもわず揉みたくなるタイプ。事実揉んでいる。まさに猫かわいがり。でも猫よりかわいい。
3798人間などという惰弱な種族は大嫌いだったはずが、それが相手がヒュンケルとなると、痛がっていたら撫でてやろうと思うし、寒がっていたら温めてやろうと思うのだ。儚さが庇護欲をそそる。しかしながら、いざ戦いとなるとビシバシに闘気で焼き尽くしてくるという苛烈さ。脆いくせに強い、その危なっかしいギャップも堪らない。まさに魅力のデパート。唯一無二。
勇者ダイが雄々しい獅子のようでおもわず平伏したくなるタイプだとしたら、ヒュンケルは鋭い目付きなのに触ればモチフワの柔らかい猫のようでおもわず揉みたくなるタイプ。事実揉んでいる。まさに猫かわいがり。でも猫よりかわいい。
SKR
DOODLE「誘う」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.12. ヒュンケルの人生のほとんどは、砦にいるか、旅をしているかだった。否応無く、そうであった。
物心つけば魔王軍に居た。アバンに会ってからは程なく放浪に出た。軍団長になるまでは闇の修行に明け暮れた。大魔王が討たれてからはラーハルトと共に消えた勇者を探す旅をした。
すべての行動が、必要に迫られてのことであった。
そして、勇者の帰還がなされた今。
ヒュンケルは一人暮らしをしていた。
仕事は、パプニカ復興のための労働に従事しているが、それは四六時中を費やせる役務でもない。空き時間を自由に過ごせといわれても、どこに行って何をしても良いなど生まれて初めてだった。自由度が高すぎて困る。
すべきことは、特にない。
2693物心つけば魔王軍に居た。アバンに会ってからは程なく放浪に出た。軍団長になるまでは闇の修行に明け暮れた。大魔王が討たれてからはラーハルトと共に消えた勇者を探す旅をした。
すべての行動が、必要に迫られてのことであった。
そして、勇者の帰還がなされた今。
ヒュンケルは一人暮らしをしていた。
仕事は、パプニカ復興のための労働に従事しているが、それは四六時中を費やせる役務でもない。空き時間を自由に過ごせといわれても、どこに行って何をしても良いなど生まれて初めてだった。自由度が高すぎて困る。
すべきことは、特にない。
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「初夢」所要時間2時間半程度
どんなに良い夢でも場所でも、愛する者がいなければ意味が無い。
謎のモンスターはナスビナーラです。
そこはかとなく5要素がありますがあまり関係はないです。
初夢 ヒュンケルは一人森の中で一匹の魔物を追いかけていた。
その魔物の風体は見た目はヒュンケルの身長の半分ほどの巨大な茄子だが、ツルのような手足が生えている。見たことも聞いたこともないその魔物は、導くように軽快に森を駆けている。
どれだけ追いかけたかわからくなった頃、ようやく目的地にたどり着いたのか、謎の魔物は足を止めた。
目の前には崖のような山がそびえ立っていた。山頂は雲に隠れ、全貌が見えない。
「さぁ、この山を登るんだ!」
突然頭上から声が響く。
ヘルコンドルだ。いつの間にかそこにいたのだろう、とヒュンケルは疑問に思うがそれよりも気になることがあった。
「登ると、何があるんだ」
「この山を登れば、光の国があるぞ!」
2488その魔物の風体は見た目はヒュンケルの身長の半分ほどの巨大な茄子だが、ツルのような手足が生えている。見たことも聞いたこともないその魔物は、導くように軽快に森を駆けている。
どれだけ追いかけたかわからくなった頃、ようやく目的地にたどり着いたのか、謎の魔物は足を止めた。
目の前には崖のような山がそびえ立っていた。山頂は雲に隠れ、全貌が見えない。
「さぁ、この山を登るんだ!」
突然頭上から声が響く。
ヘルコンドルだ。いつの間にかそこにいたのだろう、とヒュンケルは疑問に思うがそれよりも気になることがあった。
「登ると、何があるんだ」
「この山を登れば、光の国があるぞ!」
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「下心」所要時間3時間程度
原作終了後別々に暮らしているくっついていないラーヒュンの様子がおかしい話。
下心 長かったような短かったような激動の日々は終わりを告げ、今オレは新たな主君ダイ様に仕える形でパプニカの国に居を構えている。
国といっても城からはそれなりに距離があり、街とも離れている、所謂僻地に家を建ててもらった。
今は別の国に住む友にして我が想い人は、この国に来ることを出来る限り避けている。しかし、己を尋ねることくらいは許されてもいいだろう、その期待を持って不便も厭わずこの人里離れた場所を選んだ。
別に今すぐにでなくていい、どこかでオレを思い出し、会いたいと願ってくれれば。自分にこんな殊勝な願いが生まれたことに驚きつつも、そのいつかを思い描きながら日々は過ぎていった。
そして、それぞれの新しい生活がようやく落ち着きを見せてきた頃、一通の手紙が届いた。ヒュンケルからだ。
4050国といっても城からはそれなりに距離があり、街とも離れている、所謂僻地に家を建ててもらった。
今は別の国に住む友にして我が想い人は、この国に来ることを出来る限り避けている。しかし、己を尋ねることくらいは許されてもいいだろう、その期待を持って不便も厭わずこの人里離れた場所を選んだ。
別に今すぐにでなくていい、どこかでオレを思い出し、会いたいと願ってくれれば。自分にこんな殊勝な願いが生まれたことに驚きつつも、そのいつかを思い描きながら日々は過ぎていった。
そして、それぞれの新しい生活がようやく落ち着きを見せてきた頃、一通の手紙が届いた。ヒュンケルからだ。
きのこ
DONE #LH1dr1wr2024/12/28お題「下心」80分程。
なんだかよくわからない話に…。つまりラーはいつだってあわよくば的な気持ちでヒュンの世話をしていたりする事もある的な感じです。
夜のティラミスの意味は各自調べてください。 3
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「靴下」所要時間70分程度
クリスマスっぽいなにかの準備をするラーヒュン。全てが捏造です。
終始ほのぼのというか会話だけ。サンタブーツはロマン。
全体的にゆるふわなので深く考えずにお読みいただければ幸いです。
靴下 ラーハルトが帰宅すると、そこには奇妙な光景が広がっていた。
大量の食料と思われる包みをテーブルに広げ、なぜか靴下の片方だけを持ち、包みを持ち上げては首を傾げるヒュンケルの姿だ。
よほど集中しているのか恋人の帰宅にも気づかない様子に、少しだけ面白くないラーハルトはいつもより少し大きな声で帰宅を告げた。
案の定予測していなかった声にヒュンケルは少し肩を跳ねさせ、驚きと申し訳なさを滲ませた顔で声の主を振り返る。
「気づかなくてすまないラーハルト、おかえり」
「別に気にしてない、随分と夢中のようだが何をしている?」
明らかに気にしている声音を感じ、ヒュンケルは眉を下げつつ手の中の靴下をラーハルトに見せる。
2140大量の食料と思われる包みをテーブルに広げ、なぜか靴下の片方だけを持ち、包みを持ち上げては首を傾げるヒュンケルの姿だ。
よほど集中しているのか恋人の帰宅にも気づかない様子に、少しだけ面白くないラーハルトはいつもより少し大きな声で帰宅を告げた。
案の定予測していなかった声にヒュンケルは少し肩を跳ねさせ、驚きと申し訳なさを滲ませた顔で声の主を振り返る。
「気づかなくてすまないラーハルト、おかえり」
「別に気にしてない、随分と夢中のようだが何をしている?」
明らかに気にしている声音を感じ、ヒュンケルは眉を下げつつ手の中の靴下をラーハルトに見せる。
きのこ
DOODLE #LH1dr1wr2024/12/7お題「待ち合わせ」130分程。
https://poipiku.com/5185671/9192921.html
https://poipiku.com/5185671/9200062.html
この辺の遙か先での続きの話です。
※死ネタに関する描写になります(ネタバレ) 3
SKR
DOODLE「朝帰り」 ラーヒュン ワンライ 2024.12.04. 如何ほどの戦いになるやら分からなかったゆえ、いつ戻るとは伝えられなかった。任務は魔界の一角を根城として世の支配を企てている集団の制圧だった。主から戦力として頼まれる事はラーハルトにとって何よりも誇らしく、無論、力の限りを尽くしてきた。
そして今、まさに二ヶ月余りの遠征より凱旋し、恋人との住まいに帰り着いた。
勝利の後、パーティを解散した地からここまで休息も取らずに夜通し移動を続けた疲労は深い。我が家の玄関に立ったときには我知らず槍を杖突きながら溜息してしまったほどだ。
五体満足に生還できた安堵と、また彼の顔を見ることが出来るという期待に頬が緩み、喜び勇んでガチャと扉を開けてただいま、と、やってしまいそうになったが、しかし思い留まった。
2525そして今、まさに二ヶ月余りの遠征より凱旋し、恋人との住まいに帰り着いた。
勝利の後、パーティを解散した地からここまで休息も取らずに夜通し移動を続けた疲労は深い。我が家の玄関に立ったときには我知らず槍を杖突きながら溜息してしまったほどだ。
五体満足に生還できた安堵と、また彼の顔を見ることが出来るという期待に頬が緩み、喜び勇んでガチャと扉を開けてただいま、と、やってしまいそうになったが、しかし思い留まった。
そうこ
DONE #LH1dr1wrお題「朝帰り」
ヒュが遊び人に転職する話。
シリーズから色々とネタ拝借。橙世界線に無いものがあります。たぶんギャグです。
初投稿のため色々と至らない点もあるかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。
朝帰り 消えた勇者を探す道すがら、偶然見つけたその施設はどうやら転職を司る神殿だとか何とかで、望む者は職を変えることが出来るらしい。
戦士として死を迎えたヒュンケルはこれ幸いにと新たな職に就くことを喜んだが、どうにもタイミングが悪かった。
だいぶ前から道に迷いまともな休息をとれる場所もなく、食べるのもままならない状態で旅を続け、やっと見つけたのがこの施設だ。
久々のまともな寝食に無意識にテンションは上がり、そのままの勢いで新たな職について相談したものだから後先など考えるはずもなく。
魔王の脅威は過ぎ去ったがいまだ凶暴な魔物は絶えず、度々交戦は起こる。
竜の騎士に従事したオレが遅れをとる敵など存在しない、本来であれば。
3657戦士として死を迎えたヒュンケルはこれ幸いにと新たな職に就くことを喜んだが、どうにもタイミングが悪かった。
だいぶ前から道に迷いまともな休息をとれる場所もなく、食べるのもままならない状態で旅を続け、やっと見つけたのがこの施設だ。
久々のまともな寝食に無意識にテンションは上がり、そのままの勢いで新たな職について相談したものだから後先など考えるはずもなく。
魔王の脅威は過ぎ去ったがいまだ凶暴な魔物は絶えず、度々交戦は起こる。
竜の騎士に従事したオレが遅れをとる敵など存在しない、本来であれば。
きのこ
DONE #LH1dr1wr2024/11/30お題「朝帰り」100分程。
一人で囲まれてしまったらもうどうしようもない。隙をついて逃げられるほど運も良くないので、ただただ相手をするしかなかったわけで… 3
Jeff
DOODLEお題:「家族」現パロです
#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/11/23
Snowglobe「カタチだけだろ、そんなもの」
ラーハルトは顔も上げずに答える。
リズミカルにアンチョビを切り刻み、新鮮なチコリに乗せる。
「うん」
と、ヒュンケルはページを繰る。古書店で見つけたペーパーバックには、何かの花が挟まっている。
「それでも。クリスマスには、家に帰るんだ」
たっぷりのフルーツケーキを想像しながら、ヒュンケルは言う。
「そういうものなんだ」
たたき上げの審美眼で美術商の職を得たラーハルトと、そこそこ売れ始めた画家のヒュンケルが出会ったのは運命だった。
親の無い子供同士。
惹かれ合った二人が共に住み始めて、もう数年が経つ。
生きていける程度以上の収入と、一等地のアパルトマンと、やりがいのある仕事。
1425ラーハルトは顔も上げずに答える。
リズミカルにアンチョビを切り刻み、新鮮なチコリに乗せる。
「うん」
と、ヒュンケルはページを繰る。古書店で見つけたペーパーバックには、何かの花が挟まっている。
「それでも。クリスマスには、家に帰るんだ」
たっぷりのフルーツケーキを想像しながら、ヒュンケルは言う。
「そういうものなんだ」
たたき上げの審美眼で美術商の職を得たラーハルトと、そこそこ売れ始めた画家のヒュンケルが出会ったのは運命だった。
親の無い子供同士。
惹かれ合った二人が共に住み始めて、もう数年が経つ。
生きていける程度以上の収入と、一等地のアパルトマンと、やりがいのある仕事。