「ほぎゃぁー!」
…え?なにこの声。私の喉から出たの!?
「ぶきゃぁぁぁーー!」
視界がぼやけてる。でも、誰かに抱っこされてるのはわかる。
手足を思い切り動かしてみても、全然言うことをきかない。
確か、昨夜は自室の布団で寝たはずなのに――なんで赤ん坊になってるの!?
混乱していたら、さらに大きな声が出てしまった。
「ぎゃぁぁーーー!!」
「あはっ、元気な子ですね。オムツかな?ミルクかな?」
ちょっと失礼しますねと、私を抱いていた人からその声の主に抱き抱えられると、ふかふかした何かの上に寝かされる。
手際よくオムツを剥がされチェックされたかと思うと、「取りかえよっか」と顔を覗き込まれた。
…ヒュッ。
思わず喉が鳴った。その顔、まさか―
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