ろひ
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
完結の巻(後編)前編はhttps://poipiku.com/1356905/6192603.html
展望デッキ、と書かれている案内を頼りにたどり着いたそこは随分と開けた場所だった。
ターミナルの六階に設置された展望デッキは、ごげちゃいろの板張りの床が滑走路に沿って長く伸びている。眼下には旅客機が何機も並んでいて、出久が周りをみている今も一機、滑走路を離れ、轟音とともに空へ羽ばたいていった。
「こんなとこあったんだなあ……」
本日の天候は晴れ。真冬は過ぎ、わずかにソメイヨシノの蕾がつきはじめた。開花まではまだ時間がかかるが、ずいぶんと過ごしやすくなった。しかし飛行機が離陸すると同時に巻き起こる風はまだまだ冷たい。
空の下にある展望デッキには薄手のアウターを来た利用客がぱらぱらといて、中にはカメラを構える人もいた。一組一組の間に距離がしっかりあって、会話を聞かれることはないだろう。いい意味で他人に無関心であれる場所だなと思った。カメラを持っている人は飛行機を撮るんだろうか、とまた一機大空に向かって飛び立っていく飛行機を見上げていれば、後ろから声を掛けられる。
11749ターミナルの六階に設置された展望デッキは、ごげちゃいろの板張りの床が滑走路に沿って長く伸びている。眼下には旅客機が何機も並んでいて、出久が周りをみている今も一機、滑走路を離れ、轟音とともに空へ羽ばたいていった。
「こんなとこあったんだなあ……」
本日の天候は晴れ。真冬は過ぎ、わずかにソメイヨシノの蕾がつきはじめた。開花まではまだ時間がかかるが、ずいぶんと過ごしやすくなった。しかし飛行機が離陸すると同時に巻き起こる風はまだまだ冷たい。
空の下にある展望デッキには薄手のアウターを来た利用客がぱらぱらといて、中にはカメラを構える人もいた。一組一組の間に距離がしっかりあって、会話を聞かれることはないだろう。いい意味で他人に無関心であれる場所だなと思った。カメラを持っている人は飛行機を撮るんだろうか、とまた一機大空に向かって飛び立っていく飛行機を見上げていれば、後ろから声を掛けられる。
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設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
完結の巻(前編)
出久がロディの制服姿を見るのは二度目になる。
一度目は再会当日。そして今回が二度目――に、なる、はずだ。出久の計画通り、ことが進めばの話だけれど。
国際便の受付カウンターがある広いロビーの椅子に、落ち着かない様子で出久はマスクを外さないまま腰を落とす。顔の半分が隠れていたら、案外ヒーローがプライベートで空港にいてもバレないものだ。
ざわざわと騒がしいロビーには午前中ということもあり随分と人が多い。あの家族はどこに行くんだろうなあ、なんて視界に入った楽し気な一家を眺め、マスクの下で口元を緩めた。
記憶にある一度目のロディの制服姿を出久は思い出す。すらりと伸びる手足を覆うパイロットの制服。とてもよく似合っていた。あれはロディの夢の形だ。
4412一度目は再会当日。そして今回が二度目――に、なる、はずだ。出久の計画通り、ことが進めばの話だけれど。
国際便の受付カウンターがある広いロビーの椅子に、落ち着かない様子で出久はマスクを外さないまま腰を落とす。顔の半分が隠れていたら、案外ヒーローがプライベートで空港にいてもバレないものだ。
ざわざわと騒がしいロビーには午前中ということもあり随分と人が多い。あの家族はどこに行くんだろうなあ、なんて視界に入った楽し気な一家を眺め、マスクの下で口元を緩めた。
記憶にある一度目のロディの制服姿を出久は思い出す。すらりと伸びる手足を覆うパイロットの制服。とてもよく似合っていた。あれはロディの夢の形だ。
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持つべきものは友の巻
「やらかしたんだ」
この世の絶望をすべて集めたような声が出た。頭を抱えてテーブルに突っ伏す出久を、誰がプロヒーローのデクだと思うだろうか。
出久の隣に座る轟と、テーブルを挟んで向かいに座る飯田が苦笑している気配を感じる。実際「この前、協会への書類提出忘れてたときよりへこんでねえか?」「いや、オールマイトのフィギュア先行販売のチケットに外れたときよりへこんでいるんじゃないだろうか」なんて会話を、出久の頭の上でしている。うん、そう。そうです。そのときよりへこんでいます。だから、今日現場が一緒になったふたりがきっと飲みに誘ってくれたのだろう。きっとひどい顔をしていたから。昔からふたりは本当に優しい。
「まあ話は聞くから。とりあえず飲めよ、緑谷」
4391この世の絶望をすべて集めたような声が出た。頭を抱えてテーブルに突っ伏す出久を、誰がプロヒーローのデクだと思うだろうか。
出久の隣に座る轟と、テーブルを挟んで向かいに座る飯田が苦笑している気配を感じる。実際「この前、協会への書類提出忘れてたときよりへこんでねえか?」「いや、オールマイトのフィギュア先行販売のチケットに外れたときよりへこんでいるんじゃないだろうか」なんて会話を、出久の頭の上でしている。うん、そう。そうです。そのときよりへこんでいます。だから、今日現場が一緒になったふたりがきっと飲みに誘ってくれたのだろう。きっとひどい顔をしていたから。昔からふたりは本当に優しい。
「まあ話は聞くから。とりあえず飲めよ、緑谷」
chiffon_leo
DONEペーパーラリーです。プロヒーローとして派遣されている二人の小話(※付き合ってはない)
ネットプリント(セブンイレブン)→番号:68358588(2月19日まで)
※申し訳程度の描き下ろしを一枚追加しております。
※白黒印刷、できあがり用紙サイズA4、小冊子(右閉じ)の設定をお願いします。 5
mame
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設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
おわりのはじまりの巻
玄関に実家で持たされた大量の紙袋を床へ下ろして、出久は壁に手をつきながら片足ずつ赤いスニーカーを脱ぐ。いつのまにか出久のトレードマークみたいになっている赤いスニーカーを、以前ロディは「デクが赤って意外だよな」といって、出久が発言するよりもはやく、呆れた顔をして「ああ、オールマイトか」とひとりで一問一答し、納得していた。理解が早くて助かった。
そんなことを思い出しながら、ヒーロー活動よりも疲れた体で大量の紙袋を持ち直し、部屋に上がる。今日休みが取れたので、昨日は仕事終わりのその足で実家に帰っていたのだ。そして夕方にこのセカンドハウスに帰宅したわけである。
ダイニングテーブルにどさりと紙袋を置くと、持たされた品が視界にはいる。青色の蓋がされたタッパーには大根と手羽先の煮物、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、から揚げが入っている。昨晩の内に母親が作ってくれていたらしい。出久が滅多に自炊しないことを知っているので、実家の食卓でしっかりとおふくろの味を堪能させてもらったのに、さらに作り置きまで用意してくれた。付箋で作られた日付と何日以内に食べてねとぺたりと貼られているそれを見て、出久は苦笑する。大人になったと思っていても、母親にとって出久は何歳になっても子どもらしい。
6861そんなことを思い出しながら、ヒーロー活動よりも疲れた体で大量の紙袋を持ち直し、部屋に上がる。今日休みが取れたので、昨日は仕事終わりのその足で実家に帰っていたのだ。そして夕方にこのセカンドハウスに帰宅したわけである。
ダイニングテーブルにどさりと紙袋を置くと、持たされた品が視界にはいる。青色の蓋がされたタッパーには大根と手羽先の煮物、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、から揚げが入っている。昨晩の内に母親が作ってくれていたらしい。出久が滅多に自炊しないことを知っているので、実家の食卓でしっかりとおふくろの味を堪能させてもらったのに、さらに作り置きまで用意してくれた。付箋で作られた日付と何日以内に食べてねとぺたりと貼られているそれを見て、出久は苦笑する。大人になったと思っていても、母親にとって出久は何歳になっても子どもらしい。
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設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
初の自宅へご招待の巻・後編(前作/https://poipiku.com/1356905/6157968.html の続き)
出久が選んできたお惣菜を食べて、出久が選んできた酒を飲んで。コンビニに行くかどうかふたりで悩んで。うだうだ言いながらダイニングテーブルからリビングのソファに移動して。ソファとローテーブルの距離が微妙と文句をつけたロディがラグに直接腰をおろして。じゃあ僕も、とその隣に出久も腰をおろして。座ってから、肩と肩が触れそうな距離なことに気づいて、鼓動がはやくなったりして――そんな、日常になったらいい非日常を笑いを絶やすことなく過ごした。
そうしてテーブルの上にあるせんべいを取ろうとして、ロディの指先と出久の指先が触れ合って、同時にピノがこちらに背を向け顔を隠したのは、ふたりとも随分酔いが回ったタイミングだった。まさに落雷。突然の出来事だった。そして出久はそのときにやっと自分たちが肩が触れそうな距離に横並びで座っていることに気づいた。近い。
7417そうしてテーブルの上にあるせんべいを取ろうとして、ロディの指先と出久の指先が触れ合って、同時にピノがこちらに背を向け顔を隠したのは、ふたりとも随分酔いが回ったタイミングだった。まさに落雷。突然の出来事だった。そして出久はそのときにやっと自分たちが肩が触れそうな距離に横並びで座っていることに気づいた。近い。
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設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
初の自宅へご招待の巻・中(前作/https://poipiku.com/1356905/6121882.html の続き)
仕事を終わらせ、一度セカンドハウスに寄り、部屋を片付けた出久が最寄り駅についたのは、ロディがトークアプリに送ってくれた到着予定時刻からして十分前だった。ちょっと気合が入りすぎているだろうか、なんて照れ臭くなりながら、ロディに出久が中央改札前で待っていることを送れば、すぐ既読が付き、シンプルにAightと返ってくる。これはよくロディが使う単語だ。初回はどういう意味かわからず調べたところ、日本でいう「りょ」と一緒の意味だとわかった。わかったと同時に、かわいいな、と反射で考えた時点で出久は大分末期だと思う。その癖にロディへの想いを自覚したのは最近だ。
そんなことを考えていれば、改札の向こうに一気に電車から降りてきたのだろう乗客たちが押し寄せていて、その中にキャメルのロングコートと暗めのワインレッドのマフラーを巻いたロディを見つける。ロディが出久の生活圏に足を踏み入れてくれたことが嬉しくて思わず大きく手を振ってしまい、ICカードを改札に押し付けたロディが出久に気づくと同時に息を漏らしながら笑った。白い息が冷たい空気に溶ける。ロディが改札を抜けたタイミングでピノが先行して人の間をすり抜け、出久の元へ小さい羽をパタパタと動かしながら飛んでくるのが酷く愛しい。ふにゃりと笑いながら、手袋をつけたままの右手を持ち上げると、ピノはすっかり慣れた様子で止まり木替わりに着地する。
3812そんなことを考えていれば、改札の向こうに一気に電車から降りてきたのだろう乗客たちが押し寄せていて、その中にキャメルのロングコートと暗めのワインレッドのマフラーを巻いたロディを見つける。ロディが出久の生活圏に足を踏み入れてくれたことが嬉しくて思わず大きく手を振ってしまい、ICカードを改札に押し付けたロディが出久に気づくと同時に息を漏らしながら笑った。白い息が冷たい空気に溶ける。ロディが改札を抜けたタイミングでピノが先行して人の間をすり抜け、出久の元へ小さい羽をパタパタと動かしながら飛んでくるのが酷く愛しい。ふにゃりと笑いながら、手袋をつけたままの右手を持ち上げると、ピノはすっかり慣れた様子で止まり木替わりに着地する。
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DOODLEいつも宝石ジャラジャラが当たり前のジジイが珍しくシンプルな指輪付けてるなと思って、どうしたか聞いたら「これか?安モンだろうよ」とドヤ顔で見せられて(聞くんじゃなかったな)と思ってるくろひーkureko1703
MOURNINGプロヒ勝×拉致監禁被害者デサラッとだけどモブレ要素あり。別垢で書いてて力尽きたやつ。デが無自覚に可哀想走ってる。
無題1つ…2つ…3つ…と、あまりの疲れと物理的に揺さぶられることで回る視界で、ぼんやりと天井のシミの数を数える。今日だけでいったい何人相手にしたかなど、片手を超えたあたりで面倒になりやめてしまった。「あっあっ」と揺さぶられる度に、高い声が気持ちよくもないのに生理的に出た。
そろそろ、疲労が限界に達していることにも気がついていたが、今日は組織内が何処かピリついていて僕が気絶しようがしまいがこの行為は終わらないということだけは確かだった。
別段それに関しては最早不満はない。むしろ、好き勝手させるだけでご飯が貰えて、命を保証してもらえるのだから儲けものだろう。
まだ僕は死にたくない。
僕…は、129番。本名はもう忘れてしまった。5歳の時にはここに居て、この組織の愛玩動物をしてる。それよりも前のことは覚えていない。楽しかった気もするし、苦しかった気もする。…ただ知っている事と言えば母が死んで借金が払えなくなったからこの組織が引き取ったということ。その時の年齢と、個性(?)が無いせいで碌に借金返済も出来ないからということで愛玩動物として飼われることになったって言うこと。
5743そろそろ、疲労が限界に達していることにも気がついていたが、今日は組織内が何処かピリついていて僕が気絶しようがしまいがこの行為は終わらないということだけは確かだった。
別段それに関しては最早不満はない。むしろ、好き勝手させるだけでご飯が貰えて、命を保証してもらえるのだから儲けものだろう。
まだ僕は死にたくない。
僕…は、129番。本名はもう忘れてしまった。5歳の時にはここに居て、この組織の愛玩動物をしてる。それよりも前のことは覚えていない。楽しかった気もするし、苦しかった気もする。…ただ知っている事と言えば母が死んで借金が払えなくなったからこの組織が引き取ったということ。その時の年齢と、個性(?)が無いせいで碌に借金返済も出来ないからということで愛玩動物として飼われることになったって言うこと。
柴漬け
DOODLEマミーヒルダちゃんクロヒルちゃんの子供は一姫二太郎で愛情たっぷりに育ててあげて欲しい…
ちなみに息子が持ってるのはホブズというパン🥖
ピタパンみたいな中に空洞のあるパンを指すみたいですがパン全体の総称としても使うそう。
パルミラはやっぱりアラブ系のイメージなだよなー
mame
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初の自宅へご招待の巻(前作/https://poipiku.com/1356905/5991012.htmlの続き)
突然の再会から、数えること五回。時間にしておよそ三ヵ月。
木々を彩っていた広葉樹の葉がすっかり歩道に落ち、日によっては灰色の街に雪がちらつく。ロディと出久が再会してからあっという間に時が経ち、初回で出久が連絡をしてくれとお願いしたのが効いたのか、ロディは日本に仕事で来るタイミングでメッセージを送ってくれているため、日本の四季のひとつを一緒に味わうことができている。ただ、ロディが出久に連絡をくれるタイミングが早くて二日前、基本的にフライト直前、そして下手すれば日本に着いたあとだったりするので、出久は連絡をもらった瞬間に毎度大慌てでシフトを調整している次第だ。約束を取り付ける連絡をするとそのたびにロディには「予定空けれたのか」なんて驚きの反応を返されるので、それならもっと早くに連絡頂戴よと思う出久である。
3037木々を彩っていた広葉樹の葉がすっかり歩道に落ち、日によっては灰色の街に雪がちらつく。ロディと出久が再会してからあっという間に時が経ち、初回で出久が連絡をしてくれとお願いしたのが効いたのか、ロディは日本に仕事で来るタイミングでメッセージを送ってくれているため、日本の四季のひとつを一緒に味わうことができている。ただ、ロディが出久に連絡をくれるタイミングが早くて二日前、基本的にフライト直前、そして下手すれば日本に着いたあとだったりするので、出久は連絡をもらった瞬間に毎度大慌てでシフトを調整している次第だ。約束を取り付ける連絡をするとそのたびにロディには「予定空けれたのか」なんて驚きの反応を返されるので、それならもっと早くに連絡頂戴よと思う出久である。
kureko1703
DONE129の日で勝デク短編プロヒネタです。書きなぐり
オレが1番○○に出来ると牽制した話「ねぇねぇかっちゃん」
「あ?」
「今日僕の日なんだって」
互いに反対方向の肘掛に背中を凭れ、向かい合うように同じソファーの上でゴロゴロと狭苦しく寝転がってスマホを弄っていると、出久がふとそんな事を言い出した。
「は??寝言は寝て死ね」
「え〜寝言じゃないよ、ほらほら見て見て」
出久が見せてきた画面を渋々覗けば、#1月29日は129の日、と書かれたタグと、イラスト、写真、小説、ありとあらゆる媒体が某鳥のアプリ内で投稿されており、大変賑わっていた。どれもこれも、『デクの日おめでとう』や、『間に合った!129の日!』等、一言を付けられてお祭り騒ぎになっている。
「…ンだこれ」
「ほら、僕の名前って出久でしょ?それで、今日は1月29日だからそれの当て字なんだと思うよ」
2316「あ?」
「今日僕の日なんだって」
互いに反対方向の肘掛に背中を凭れ、向かい合うように同じソファーの上でゴロゴロと狭苦しく寝転がってスマホを弄っていると、出久がふとそんな事を言い出した。
「は??寝言は寝て死ね」
「え〜寝言じゃないよ、ほらほら見て見て」
出久が見せてきた画面を渋々覗けば、#1月29日は129の日、と書かれたタグと、イラスト、写真、小説、ありとあらゆる媒体が某鳥のアプリ内で投稿されており、大変賑わっていた。どれもこれも、『デクの日おめでとう』や、『間に合った!129の日!』等、一言を付けられてお祭り騒ぎになっている。
「…ンだこれ」
「ほら、僕の名前って出久でしょ?それで、今日は1月29日だからそれの当て字なんだと思うよ」
菊谷 昴
DONE忍法帖のショートストーリー『ナースナスナス』より。陣(→)(←)千で、あの後会議終わりの先生とバッタリ会ってたら…とか幻覚見えたので描いた。
きっとレインボーが助けてくれ…る?強く生きろヒーロー…!😂 2
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
ふたりの再会後の夜の話(はじめての飲み)
ロディと再会したその日、すっかり日本の居酒屋に慣れている素振りで「とりあえず生で」とアルコールを注文したロディに、衝撃を受けながら出久は根掘り葉掘り聞くことになった。
不躾かもしれないとは思ったがしょうがないだろう。なにせ十年ぶりの再会、かつ、ロディが日本にいて、しかもすでに慣れていた様子というのは、何から聞けばいいかわからないくらい疑問しか出久には芽生えてこなかったのだから。
「日本にはいつから……?」
「今年の春から」
ジョッキをぶつけあってから尋ねた最初の質問のロディの返答から出久は目を丸くすることになってしまったのだけれど。
「もう半年は来てるの!?」
「そういうことになるな」
「えっ、なんで連絡……」
4319不躾かもしれないとは思ったがしょうがないだろう。なにせ十年ぶりの再会、かつ、ロディが日本にいて、しかもすでに慣れていた様子というのは、何から聞けばいいかわからないくらい疑問しか出久には芽生えてこなかったのだから。
「日本にはいつから……?」
「今年の春から」
ジョッキをぶつけあってから尋ねた最初の質問のロディの返答から出久は目を丸くすることになってしまったのだけれど。
「もう半年は来てるの!?」
「そういうことになるな」
「えっ、なんで連絡……」
rizuki_airca
MOURNING大分前に考えてた学パロヒョウリネを形にしてみたモブが出てくるよ
一応ザイ魅も前提としてある
7月上旬、梅雨が明けていよいよ夏が始まろうとしている今日この頃。
朝練に励む生徒たちの掛け声を聞きながら、リネンはいつも通り校門をくぐった。
声をかけられればにこやかに挨拶を返し、よく知る友人がいれば自分から声をかけ。
これから訪れる変化に気付くこともなく。
「おはよー、魅朕ちゃん」
下駄箱に着き、そこにいた見知った顔の女子生徒に声をかける。
魅朕がむっつりした顔で見上げてくるのを気にするでもなく、リネンは自分を手で扇ぎながら話しかけた。
「今朝も暑いねぇ」
「そうね」
「魅朕ちゃん、そんな背中に髪垂らして平気なの?」
「そんな風に見える?」
柔らかく量が多い髪を梳きながらリネンが言うと、魅朕は元から鋭い目をさらに吊り上げながら手を払う。
7460朝練に励む生徒たちの掛け声を聞きながら、リネンはいつも通り校門をくぐった。
声をかけられればにこやかに挨拶を返し、よく知る友人がいれば自分から声をかけ。
これから訪れる変化に気付くこともなく。
「おはよー、魅朕ちゃん」
下駄箱に着き、そこにいた見知った顔の女子生徒に声をかける。
魅朕がむっつりした顔で見上げてくるのを気にするでもなく、リネンは自分を手で扇ぎながら話しかけた。
「今朝も暑いねぇ」
「そうね」
「魅朕ちゃん、そんな背中に髪垂らして平気なの?」
「そんな風に見える?」
柔らかく量が多い髪を梳きながらリネンが言うと、魅朕は元から鋭い目をさらに吊り上げながら手を払う。
tsunati
DONEヒバニキはスタバのカスタム詠唱出来そうよね、って幻覚です。現パロヒバハン♂です。
慣れれば詠唱出来ますよ! それなりの頻度で来店してくれるイケメン…店員の間で兄貴と呼ばれているお客様が今日も来店してくれた。兄貴は大人の余裕たっぷりで、でもちょっとヤンチャしてそうなオトナの男、という感じでいかにも兄貴肌、と思われるのでいつの間にか『兄貴』で定着していた。一人で来るのが常なのだが、今日は連れが居る。珍しい、と思わず観察してしまった。だってこんな綺麗な男の子…男の子?でいいんだよな?を間近に見るのは初めてだ。美人くんは左右で瞳の色が違うように見えるが、それを気にしてか前髪を垂らしていてハッキリしないが、声を聞く限り男の子でよさそうだ。銀髪というのだろうか、白髪とは違う光沢のある長い髪をハーフアップにした美人くんは恐らくこのタイプのコーヒーショップが初めてなのだろう、不安そうに兄貴に話し掛けては笑われている。気持ちはよくわかる、勤める前の自分もそうだった。
1738mame
DONE付き合ってない出ロデ プロヒ×パイロット副題:ろで~そ~るの脱出大作戦
ノック・ノック・ノック① 昔から、物の構造を把握したりするのは得意な方だった。おごり高ぶることなく、ロディは自身のことをそう評価している。
父親がパズルを与えてくれたり、家で飛行機や車のプラモデルを作ったり、飛行機の操縦教本に載っていた図解を食い入るように見つめていたりと、おそらくそういうことが影響していたのだとロディは思う。
だからといって、まさか自分に『鍵開け』なんて芸当ができるとは露ほどにも思っていなかったのだけれど。
ロディがそんな自分の知られざる才能を知るきっかけになったのは運び屋時代だ。言ってはなんだが、間抜けなヴィランとの仕事の時だった。
その日のロディの仕事は街外れのレストランの店主から受け取ったスーツケースを反対側の街外れの酒場に持っていくこと。どうやら貸し切っているらしい酒場に入る前にピノをコートのポケットに隠し、引き渡し相手であるヴィランに鍵付きのスーツケースを渡して、酒場の中で報酬の支払い待ちをしていたのだが、どういうわけかロディがケースを渡して以降、やけに焦りはじめたヴィランがなかなか支払いをしてくれなかった。
4023父親がパズルを与えてくれたり、家で飛行機や車のプラモデルを作ったり、飛行機の操縦教本に載っていた図解を食い入るように見つめていたりと、おそらくそういうことが影響していたのだとロディは思う。
だからといって、まさか自分に『鍵開け』なんて芸当ができるとは露ほどにも思っていなかったのだけれど。
ロディがそんな自分の知られざる才能を知るきっかけになったのは運び屋時代だ。言ってはなんだが、間抜けなヴィランとの仕事の時だった。
その日のロディの仕事は街外れのレストランの店主から受け取ったスーツケースを反対側の街外れの酒場に持っていくこと。どうやら貸し切っているらしい酒場に入る前にピノをコートのポケットに隠し、引き渡し相手であるヴィランに鍵付きのスーツケースを渡して、酒場の中で報酬の支払い待ちをしていたのだが、どういうわけかロディがケースを渡して以降、やけに焦りはじめたヴィランがなかなか支払いをしてくれなかった。
Izumo_Derode
DONEロ爆「101回目の告白」100回フラれたロくんのはなし
完成したのでまとめました!
※年齢操作※十数年後※爆プロヒ※ロくんが爆の事務所で働いてる
※色々捏造なんでも許せる人向け 9
jas_mlk
DONEぬまおほいちお兄さん名前:清白 縹(すずしろひょう)
年齢:29
身長:155cm
職業:法律事務所職員(公認会計士目指し中)
NPC鐘有氏とは大学時代のキャンパスメイト。
笑顔だけどどこか怖いお兄さんです、よろしくお願いします。
https://iachara.com/char/2045064/view 7
inoueyuQo
TRAININGLove Me Passionatelyせろの試し描き及びペン入れ用のペン確認のために描いたセロ上の漫画です。
背景がちゃんとしていないです。
未来捏造 プロヒ 成人済み 飲酒 両片思いの二人がわちゃわちゃしています。
最後の一枚はあとがきなので、あとがきが苦手な人はパスしてください。 33
MichaelAsobo
MEMO21ぐらい出 プロヒ
ロデ 学生
ラ 中学
ロ 高校
なんだかんだあってヒーロー協会から日本に一時的在住して学校に通うことになったロデ
デクとの交流はオセオン以来
数日たったあと????
ろでで妄想「あのさ、その…俺、……デクのことが」
(車の音)
「…………あ、えっ!?えっと…その、
今のってそ、そう言うことだよね……。」
(失敗した、
そのことを瞬時に理解して、
今までの人生で一番後悔をした。
わかりきっていた反応、言わなければ良かったと言う取り返しのつかない感情
でもデクは優しいから、この関係をまだ続けてくれるらしい)
______
家の中で机に不貞腐れてうつ伏せてくたばってるロデとピノ
(あー、こりゃフラれたな…)
「にぃちゃん、とりあえず着替えてきなよ。」
「ほらぁ、だから私言ったじゃん!
そもそもデクと会うのなんて何年振りだと思ってるの?いくらなんでも早すぎ
2人で壮大な冒険したからって相手も同じとはk…」
1923(車の音)
「…………あ、えっ!?えっと…その、
今のってそ、そう言うことだよね……。」
(失敗した、
そのことを瞬時に理解して、
今までの人生で一番後悔をした。
わかりきっていた反応、言わなければ良かったと言う取り返しのつかない感情
でもデクは優しいから、この関係をまだ続けてくれるらしい)
______
家の中で机に不貞腐れてうつ伏せてくたばってるロデとピノ
(あー、こりゃフラれたな…)
「にぃちゃん、とりあえず着替えてきなよ。」
「ほらぁ、だから私言ったじゃん!
そもそもデクと会うのなんて何年振りだと思ってるの?いくらなんでも早すぎ
2人で壮大な冒険したからって相手も同じとはk…」
mame
DONE出ロデ プロヒ×パイロット※互いに両想いなのはわかってるけど付き合ってないふたり
設定・過去作( https://twitter.com/i/events/1431533338406178824)
小雨が降った夜の話の巻(好き放題書いてるので情報は真に受けないでください)
「あれ? このスープなんだか……」
「お、気付いたか?」
両手で持ったマグカップから白い湯気が立ちのぼる。出久はふうと息を吹きかけその湯気を散らしてからマグカップの中身を一口含んだ。熱すぎるくらいのそれは出久が知るものよりも随分とコクがあって目を見張る。
透明で黄金色の、わずかに波立つスープを見つめてから、出久が顔を上げ問いかければ、ダイニングテーブルを挟んで向かい側に座ったロディがにんまりと得意げな笑みを浮かべてみせた。その表情にくすりと笑いながら、もう一口。舌の上でで熱々のスープを転がしてから、片肘で頬杖をついて変わらず笑みを浮かべるロディに首を傾げた。
「コンソメスープ、だよね?」
「ん、そう」
5302「お、気付いたか?」
両手で持ったマグカップから白い湯気が立ちのぼる。出久はふうと息を吹きかけその湯気を散らしてからマグカップの中身を一口含んだ。熱すぎるくらいのそれは出久が知るものよりも随分とコクがあって目を見張る。
透明で黄金色の、わずかに波立つスープを見つめてから、出久が顔を上げ問いかければ、ダイニングテーブルを挟んで向かい側に座ったロディがにんまりと得意げな笑みを浮かべてみせた。その表情にくすりと笑いながら、もう一口。舌の上でで熱々のスープを転がしてから、片肘で頬杖をついて変わらず笑みを浮かべるロディに首を傾げた。
「コンソメスープ、だよね?」
「ん、そう」
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DONE出ロデ プロヒ×パイロット 三ヶ月記念日の話 なんとなく、浮かれて、花束を買った。
その花束を購入した花屋がたまたまプロヒーローである恋人が勤める事務所の近くで、自身の腕に嵌る時計の文字盤を見れば、もう彼の定時間近で。今日は絶対に定時で上がるから! とトークアプリに朝早くからメッセージが届いたことを思い出して、迎えに行ってみるか、なんて、気紛れに思った。
だからロディの耳に、恋人の働く事務所の前でヒーローコスチュームから着替えた私服姿の恋人本人と、おそらくその恋人の先輩ヒーローらしい人間との会話が聞こえたのは、本当に偶然だったのだ。
「今日、記念日なんですよ。だから飲み会はすみません、また今度誘ってください」
眉尻と頭をを下げた恋人である出久の姿を認めて、ロディが反射的に隠れてしまったのは特に理由はない。ただ、堂々と聞いてはいけない会話かもしれないと思ったのは確かだ。だからといって、隠れて聞いていいのかは定かではないのだけど、この時のロディはそれを良しと判断した。
2426その花束を購入した花屋がたまたまプロヒーローである恋人が勤める事務所の近くで、自身の腕に嵌る時計の文字盤を見れば、もう彼の定時間近で。今日は絶対に定時で上がるから! とトークアプリに朝早くからメッセージが届いたことを思い出して、迎えに行ってみるか、なんて、気紛れに思った。
だからロディの耳に、恋人の働く事務所の前でヒーローコスチュームから着替えた私服姿の恋人本人と、おそらくその恋人の先輩ヒーローらしい人間との会話が聞こえたのは、本当に偶然だったのだ。
「今日、記念日なんですよ。だから飲み会はすみません、また今度誘ってください」
眉尻と頭をを下げた恋人である出久の姿を認めて、ロディが反射的に隠れてしまったのは特に理由はない。ただ、堂々と聞いてはいけない会話かもしれないと思ったのは確かだ。だからといって、隠れて聞いていいのかは定かではないのだけど、この時のロディはそれを良しと判断した。
mame
DONE爆轟小話(11/7、パス外しました)※プロヒ
※同棲軸
※劇場版3のネタバレを若干含みます
10/31イベント無配 大きな紙袋を持って帰ってきた轟に、爆豪はなんだそれと言いかけてやめた。有名海外旅行会社のロゴが大きく入っていたからだ。ここのCMに起用されたと先日言っていた。今日は撮影だったのだろう。
「なんかパンフレットいっぱいもらったんだ」
「ハッ。押し付けられたの間違いだろが」
「そうともいうかもしれない」
「素直に認めろや」
本日爆豪は早番だった。そんなわけですでに風呂も夕食も済ませてある。轟も撮影のときに弁当が出たらしく、じゃあ軽く飲むかと轟がシャワーを浴びてくるのを待って、グラスと瓶ビール、先日遠征で行った地方の珍味なんかを出してリビングのローテーブルを二人で囲んだ次第だ。
乾杯をした直後に起きっぱなしにしていた紙袋をずるずると引き寄せ、轟が中身をテーブルに広げた。それらは4ページから12ページくらいの、旅程金額がずらりと並べられた小冊子だ。20冊くらいはあるだろうか。
2019「なんかパンフレットいっぱいもらったんだ」
「ハッ。押し付けられたの間違いだろが」
「そうともいうかもしれない」
「素直に認めろや」
本日爆豪は早番だった。そんなわけですでに風呂も夕食も済ませてある。轟も撮影のときに弁当が出たらしく、じゃあ軽く飲むかと轟がシャワーを浴びてくるのを待って、グラスと瓶ビール、先日遠征で行った地方の珍味なんかを出してリビングのローテーブルを二人で囲んだ次第だ。
乾杯をした直後に起きっぱなしにしていた紙袋をずるずると引き寄せ、轟が中身をテーブルに広げた。それらは4ページから12ページくらいの、旅程金額がずらりと並べられた小冊子だ。20冊くらいはあるだろうか。