チョコレート
5ma2tgcf
DONE現代AU晏沈のちょこれーとぷれいです苺とチョコレート ハンガーにコートを掛け、手を洗い、買ってきた物を仕分けて片付ける。あとは、革靴にブラシをかけて、浴槽にお湯を張って、……と、帰宅早々沈嶠がきびきびと動いている間、一緒に帰って来た晏無師は真っ直ぐにキッチンへ向かっていた。きっと食品を冷蔵庫に入れているのだろう、と沈嶠は特に気にかけていなかったが、一通り片付けを終わらせた沈嶠がキッチンに向かうと甘い香りが漂ってくる。夕飯は食べて来たのに、と沈嶠はキッチンを覗き込んだ。
「何を作っているんです?」
「さっきのホテルのチョコレートソースは甘すぎたからな。私好みの味にブレンドしている」
尋ねてきた沈嶠に、晏無師は楽し気に返事をした。どうやら今日食べたチョコレートフォンデュを早速自分で作り始めたようだ。こだわりが強い晏無師らしい、と沈嶠は苦笑する。それなら私はお茶でも淹れよう、と沈嶠は茶葉の入った缶をいそいそと取り出し、電気ケトルの電源を入れた。お湯が沸くまでの間、晏無師の作業を隣で見守ることにする。調理台の上はいつの間に買ったのか様々な種類のチョコレートが所狭しと並び、小鍋の中ではこっくりとした色のソースが混ぜられていた。キッチンには芳醇なカカオの香りが充満し、口の中に唾液が湧く。
7339「何を作っているんです?」
「さっきのホテルのチョコレートソースは甘すぎたからな。私好みの味にブレンドしている」
尋ねてきた沈嶠に、晏無師は楽し気に返事をした。どうやら今日食べたチョコレートフォンデュを早速自分で作り始めたようだ。こだわりが強い晏無師らしい、と沈嶠は苦笑する。それなら私はお茶でも淹れよう、と沈嶠は茶葉の入った缶をいそいそと取り出し、電気ケトルの電源を入れた。お湯が沸くまでの間、晏無師の作業を隣で見守ることにする。調理台の上はいつの間に買ったのか様々な種類のチョコレートが所狭しと並び、小鍋の中ではこっくりとした色のソースが混ぜられていた。キッチンには芳醇なカカオの香りが充満し、口の中に唾液が湧く。
lachenhund3173
DOODLE【勝オル】未来捏造付き合いたてっぽいバレンタインの勝オルです。
かっちゃは中学時代とか、高校では他クラス・他校の女子からわんさかチョコレートもらってそうですが
もらってこんなんなるのはじめて!!っやつです。
オールマイトにしか出ない反応があるのです。 2
Bibi3Cuto
DONEあらすじ高校に入学してから初めて迎えたバレンタインデー。
中学が別だった頃は目にすることはなかったものの、改めて七緒が女子生徒からチョコレートをたくさん貰っている現場を目の当たりにしてしまい、分かってはいたけれど、それが面白くない海斗。
塞ぎ込む海斗に七緒が取った行動は……
海斗がチョコレートを嫌いになった理由が語られた、バレンタインストーリー。 12
ネオン(どシコりシコ太郎)
DONEバーテンの坂本×バーテンの岡田の現パロ。こいびとのふたりが同じお店でゆったりとやりたいお仕事をやっているカクテルバー『トロンプ=ルイユ』が2月13日、バレンタインの前日にだけ、ショコラトリーになる話です。ちょっと偏屈なチョコレートとカクテルを、どうぞお楽しみください。
とっておきを、君に ――昼の苦手なすすきのに、一軒の萎びた……いや失礼、一軒のオーセンティック・バーがあるのを知っているか。
賑わう横長のカウンターに腰掛けた男がひとり、得意の語り口でそう切り出す。艶やかな黒髪、どこか他人を冷やかすような色気のある笑み。
向かいに立っていた初老のロマンスグレーは、競合店の話を堂々とする無配慮な客を叱りもせずに、静かにその話に耳を傾けている。
「いいや、知らん」
そしてその問いに対しにべもない答えを返したのは、黒髪の隣に座る金髪の男だった。
「そもそも俺はこの土地に来るのすら初めてなもんでな」
すらりとした身形を包むシンプルな黒のロングジャケット、その胸元には人目を引く大きな鏡をモチーフにした首飾り。
8780賑わう横長のカウンターに腰掛けた男がひとり、得意の語り口でそう切り出す。艶やかな黒髪、どこか他人を冷やかすような色気のある笑み。
向かいに立っていた初老のロマンスグレーは、競合店の話を堂々とする無配慮な客を叱りもせずに、静かにその話に耳を傾けている。
「いいや、知らん」
そしてその問いに対しにべもない答えを返したのは、黒髪の隣に座る金髪の男だった。
「そもそも俺はこの土地に来るのすら初めてなもんでな」
すらりとした身形を包むシンプルな黒のロングジャケット、その胸元には人目を引く大きな鏡をモチーフにした首飾り。
いと(ito_rin_mori)
DOODLE20240211杏千バレンタイン2024
キ学軸 🧹(中2?)⇒🍠(27)へのチョコレート
せんくん無自覚。兄は…?
色めき立つ女の子たちを尻目に、さっさと校舎を後にした。同じ学校の高等部の教師である兄上に会わないためだ。正確には、兄上に会わない、というよりは兄上が女子生徒からチョコレートをもらう場面に遭遇したくないからだ。毎年、あれだけ多くのチョコレートを紙袋に詰めて帰ってきていたのだ。生徒から大量にプレゼントされているのは、入学前から認識していた。生徒はイベントに参加したいだけだから教師は丁度いいんだ、と貰った本人は笑い飛ばしていたけれども、絶対にそんなことはなかった。確かに冷やかしや友チョコの延長のようなチョコが入っているのは、否定できなかった。しかし、中には明らかに手の込んだラッピングの手作りの品や高級ブランドの箱が含まれていたのだ。それらが「丁度いいから」なんて、適当な理由で他人に渡しやしないだろう。まぁそうなんだろうな、と思ってはいたが、実際のその現場を目にすると破壊力がある。そう、僕は去年、兄上が本命チョコをもらう場面に遭遇してしまったのだ。危うく声が出そうになったが、寸で止めた。そのまま立ち去ればよかったものを、思わず覗き込んでしまった。フルフルと震える細い手は見えた。表情は窺いきれず、声は聞こえない。聞こえずとも、出刃が目には違いないのだから、とっとと立ち去るべきだった。なのに、まるで地面に足が縫い付けられているかのように動けなくなってしまった。そもそも、兄弟の恋愛に触れるなって嫌なもんだ。ましてや、年が離れているから兄上の恋愛事情なんて知らない。でも、僕の胸のモヤモヤは、そういうものとは違うような気がした。
2838TRPG03449901
DONE着弾(物理)を確認したのでこっちにもぽい!バレンタインのチョコレートと一緒に奈月さんに送りつけたやつ
ネタバレもR18指定もないですが八高でいちゃついているのでワンクッション
トレス素材お借りしております
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。TF主くんがルチをデパートのチョコレート売場に連れていく話です。催事場 デパートの上階は、たくさんの人で溢れていた。催事場を埋め尽くすように、黒い頭の生き物が蠢いている。大抵の人はコートを着ているから、視界を覆うのは茶色か黒の二色だ。たまに赤やピンクのような鮮やかな色が混ざっていて、特に僕たちの目を引いた。
「本気で、この人混みに入っていくつもりかよ」
隣からは、子供の呆れたような声が聞こえてくる。コートに身を包んだルチアーノが、ちらりと僕に視線を向けていた。人間の集団が苦手な彼は、苦々しい顔を浮かべている。
「もちろんだよ。早くしないと、お目当てのものが売り切れちゃうからね。はぐれないように、しっかりと手を繋いでてよ」
「ここで待ってるんじゃ駄目なのか? どうしてわざわざ好き好んで、こんな人混みに飛び込まないといけないんだよ」
2670「本気で、この人混みに入っていくつもりかよ」
隣からは、子供の呆れたような声が聞こえてくる。コートに身を包んだルチアーノが、ちらりと僕に視線を向けていた。人間の集団が苦手な彼は、苦々しい顔を浮かべている。
「もちろんだよ。早くしないと、お目当てのものが売り切れちゃうからね。はぐれないように、しっかりと手を繋いでてよ」
「ここで待ってるんじゃ駄目なのか? どうしてわざわざ好き好んで、こんな人混みに飛び込まないといけないんだよ」
ほりうち
DONEクリコン2023及川はくだらないことに全力だから自分を犠牲にして自分の全身の形を取ってチョコを流し込んでいると思う、何故死なない
そして及川は手先だけは器用(まつ毛のセットで培った繊細な手さばき)なため、右から左へ穴が開き首で折れた楓くん1号を溶かしたチョコレートで修復した姿がカライラになります。
最後の台詞は「間違えた」でもよかった 間違えて刺したのか、本物と間違えたのか 2
座敷@zashiki3
MOURNING11/11はポッキー&プリッツの日なので、shizunとポッキーゲームをしようと目論んだらshizunに「犬にチョコレートは駄目だからな」って箱ごと取り上げられてしまったpupちゃんがいると思います。これを見た皆さんの脳内に。pupと、shizunと、ぽっきーげーむ『11/11はポッキー&プリッツの日!』
付けっぱなしのテレビから流れるCMに、pupの耳がピクリと震えました。
ぽっきー。かしこいpupは、その名前と見た目に覚えがありました。
確か、この辺に。pupはごそごそとベッドの下を漁って、shizunの秘蔵の『うすいほん』を見つけます。
涎で汚してしまわないように気を付けながら器用に口と前足を使ってぺらりぺらりと頁を捲り、そうして、pupは確信を得ました。
漫画というらしい絵物語の中で、ぽっきーを両端から食べる登場人物二人のお口とお口がこっつんこ。つまり、接吻です。
きゃー。pupはぷにぷにの肉球で真っ赤なお顔を隠しました。
えぇ、勿論。pupはpupとshizunで妄そ……いえいえ、想像してしまったのです。
1124付けっぱなしのテレビから流れるCMに、pupの耳がピクリと震えました。
ぽっきー。かしこいpupは、その名前と見た目に覚えがありました。
確か、この辺に。pupはごそごそとベッドの下を漁って、shizunの秘蔵の『うすいほん』を見つけます。
涎で汚してしまわないように気を付けながら器用に口と前足を使ってぺらりぺらりと頁を捲り、そうして、pupは確信を得ました。
漫画というらしい絵物語の中で、ぽっきーを両端から食べる登場人物二人のお口とお口がこっつんこ。つまり、接吻です。
きゃー。pupはぷにぷにの肉球で真っ赤なお顔を隠しました。
えぇ、勿論。pupはpupとshizunで妄そ……いえいえ、想像してしまったのです。
もちこの本棚📖
DONE11月のK暁デー、お題は『チョコレートケーキ』『こたつ』で書かせていただきました!先月の話の続きにはなりますが、単体でも読めます👌🏻´-
甘美な菓子と炬燵の誘惑「週末の天気は晴れ、一二月下旬頃のような気温になり、最低気温は……」
テレビで流れる天気予報は、今週末が一段と冷えることを示していた。それを見ていた暁人が「早めに冬支度をしておいて、正解だったね」と夕飯の準備をしながらKKに語りかける。
「今年は随分と過ごしにくいな、日中は春みたいな気温だってのに」
「本当にね、体調崩さないようにしないと」
今日の夕飯は生姜をたっぷり使ったスープと、スタミナがつくようにと豚キムチにした。キッチンから香る美味しそうな匂いにKKの腹の虫が鳴く。
「お待たせKK、ご飯にしよっか」
ぱたん、と読んでいた本を閉じてKKが食事の準備を始める。ダイニングテーブルの上に色違いで購入したランチョンマットを敷いて、箸を置く。今日は酒を飲んでもいい日だと、グラスにビールを注いでいく。
2265テレビで流れる天気予報は、今週末が一段と冷えることを示していた。それを見ていた暁人が「早めに冬支度をしておいて、正解だったね」と夕飯の準備をしながらKKに語りかける。
「今年は随分と過ごしにくいな、日中は春みたいな気温だってのに」
「本当にね、体調崩さないようにしないと」
今日の夕飯は生姜をたっぷり使ったスープと、スタミナがつくようにと豚キムチにした。キッチンから香る美味しそうな匂いにKKの腹の虫が鳴く。
「お待たせKK、ご飯にしよっか」
ぱたん、と読んでいた本を閉じてKKが食事の準備を始める。ダイニングテーブルの上に色違いで購入したランチョンマットを敷いて、箸を置く。今日は酒を飲んでもいい日だと、グラスにビールを注いでいく。
subaccount3210
DONE #毎月25日はK暁デー「チョコレートケーキ」「こたつ」「七五三」
付き合ってるけあき
こたつに入ってチョコレートケーキを食べながら暁人の七五三の写真を見ている。
「いや雑すぎるだろ」
「何が?」
「何がってわけじゃねえが……こう、雑だろ」
同じ言葉を繰り返すKKに暁人は首を傾けた。
こたつは高騰する電気代を少しでも節約するために安く入手したもので一人暮らしで暁人くらいしか来訪しないというかさせないKKの家にはちょうど良いサイズだ。
こたつ布団も安価なものですませているが、暁人が肌触りと洗濯できることを重視したので入ってみるとこれがなかなかいい。こたつ初体験だった暁人は時々コタツムリ(KKの命名だ)になって寝かけてKKにベッドにつれていかれるほど愛用している。
一度ここで事に及んだ時は暑さで死にかけたが。以降はKKが必ず電源を切るので逆にそれが合図になってしまった。
1882「いや雑すぎるだろ」
「何が?」
「何がってわけじゃねえが……こう、雑だろ」
同じ言葉を繰り返すKKに暁人は首を傾けた。
こたつは高騰する電気代を少しでも節約するために安く入手したもので一人暮らしで暁人くらいしか来訪しないというかさせないKKの家にはちょうど良いサイズだ。
こたつ布団も安価なものですませているが、暁人が肌触りと洗濯できることを重視したので入ってみるとこれがなかなかいい。こたつ初体験だった暁人は時々コタツムリ(KKの命名だ)になって寝かけてKKにベッドにつれていかれるほど愛用している。
一度ここで事に及んだ時は暑さで死にかけたが。以降はKKが必ず電源を切るので逆にそれが合図になってしまった。
霧風咲ちゃん妄想箱
DOODLE書きなぐりもの最初の伏せ字は上からキャンディ、チョコレート、キャラメルです。色々失敗してたらまぁ甘めに見てください。
あまいいきじごくに辛い現実を 辛い生き地獄にささやかなささやきをあまくてあまくてたまらない、かたちをかえるわたしはだあれ?
君は×××××。
あまくてにがいわたしはだあれ?
君は××××××。
あまくてはがとけるほどあまいわたしはだあれ?
君は○○○○○。
このよはあまさのいきじごく なまえをつけるあなたはだあれ?
…僕は、"天使"だ。
わたしにとってはかみさまよ。 わたしにとってもかみさまよ。 みんなにとってかみさまなんじゃないかしら。
僕はそんなものより大それた者じゃないよ。
でも、なまえをつけてくれたじゃない。 なまえをつけられるのはもうかみさましかいないのだもの、あたりまえよ。
名前は誰でも付けられるよ、人間でも君たちにも。
そうなのかしら、なんでもしっているのね。 もっとおはなしがききたいわ。
1896君は×××××。
あまくてにがいわたしはだあれ?
君は××××××。
あまくてはがとけるほどあまいわたしはだあれ?
君は○○○○○。
このよはあまさのいきじごく なまえをつけるあなたはだあれ?
…僕は、"天使"だ。
わたしにとってはかみさまよ。 わたしにとってもかみさまよ。 みんなにとってかみさまなんじゃないかしら。
僕はそんなものより大それた者じゃないよ。
でも、なまえをつけてくれたじゃない。 なまえをつけられるのはもうかみさましかいないのだもの、あたりまえよ。
名前は誰でも付けられるよ、人間でも君たちにも。
そうなのかしら、なんでもしっているのね。 もっとおはなしがききたいわ。
hiromu_mix
DOODLEオル相で12.チョコレート「誘惑 甘い香り 舌を絡めた」
金曜日の香りオールマイトさんの香水は、どうやら曜日で変えているのだと気付いたのはいつだったか。
月曜日は柑橘のような爽やかな香り。火曜日は少しスパイシーな香辛料みたいな香り、と、多分使い分けているんだろう。どういう意図でそうしているのかは想像もつかない。単純に曜日を間違えないため、なんて単純な理由かもしれないけど。
――あ
デスクの後ろを通り抜けていくオールマイトさんから、ふわ、と漂う甘い香りに、俺は今日は金曜日だと思い出した。今週はテスト週間のせいで、忙しいわりに単調な一週間。普段の授業があれば時間割で把握してる曜日が、こういうときは頭からすっぽ抜けたりするので、オールマイトさんの香りは意外と便利だったりする。
2883月曜日は柑橘のような爽やかな香り。火曜日は少しスパイシーな香辛料みたいな香り、と、多分使い分けているんだろう。どういう意図でそうしているのかは想像もつかない。単純に曜日を間違えないため、なんて単純な理由かもしれないけど。
――あ
デスクの後ろを通り抜けていくオールマイトさんから、ふわ、と漂う甘い香りに、俺は今日は金曜日だと思い出した。今週はテスト週間のせいで、忙しいわりに単調な一週間。普段の授業があれば時間割で把握してる曜日が、こういうときは頭からすっぽ抜けたりするので、オールマイトさんの香りは意外と便利だったりする。
🐟️( ’-’ 🌭)
DOODLE自主的に始めたらしい>リアクション
ありがとうございます!大量のチョコレート!まさにチョコベビー(絵文字は板チョコだけど)
実際の写真も見てあげてください
https://twitter.com/sakanapan2/status/1712428242299470070
完全な俵型じゃないからたま~に立たないやつがあるね…
testnow55
DOODLE君が好きそうなチョコレートは用意出来なかったたけれど……という初恋を自覚しながら、その関係を壊したくなくて逃げていたという話。ほんのり織太を匂わせてますが、中太です。不器用なふたりに幸あれ。 15こまてゃ
DOODLEgndm×ぷりてぃシリーズロリ化注意
①あむこ、かみこ、ずどこ(赤字すまいる)
②ばなこ、はさこ
③ぐら美、マク美(生ハムちょこれーと)
④ろーら、すれった(そのままのひとびと)
⑤せつ子、みか(はるまげ)
⑥べる子(がるる)
⑦ひい子、りりお(冥土執事)
⑧シブ子(しぉぽょ)
⑨シャ美(べる) 9
liliput
MAIKINGついったで話が出たのでかつてバレンタイン用にこねていた書きかけを晒します。続きができるかどうかは未定です。うさちょむ前提うさしい、しいなさんが🐰さんちで一緒にチョコレートを作るだけの話です。多分……
ちらりと腕時計に目を走らせて時間通りであることを確認すると、しいなは深呼吸した。そして目の前のマンションの扉を見上げる。クラシックな雰囲気の品の良い低層集合住宅、いわゆるヴィンテージマンションと呼ばれるタイプのそれは、大きな都立公園の傍らの閑静な住宅地に佇んでいた。向こう十数年は絶対に価格が下がらないだろうそれは、銀行員が選ぶ物件としていかにもそれらしい。
しいなは意を決してインターフォンを押した。すぐに柔らかな男性の声がはい、と聞こえ、エントランスの扉が開く。建物の奥の角、彼の部屋の扉を叩くと、いつもと変わらぬ柔和な笑顔がしいなを出迎えた。
宇佐美銭丸、しいなの恐ろしい上司。
いらっしゃい、上がってくださいという声に従い、しいなは宇佐美の後に続いた。穏やかな冬の陽が射す室内は機能的ながら質の良い調度でまとめられ、すっきりと片付いている。一人暮らしにはやや広すぎるが、来客が頻繁にあるなら必要な広さなのかもしれない、という程度のゆったりとした間取りである。いかにも宇佐美の部屋、という印象だ。しいなは素早く室内の隅に目を走らせ、半ば職業的な癖で値踏みし、そして宇佐美らしい丁寧な資産維持に密かに感服した。宇佐美はそんなしいなの視線など全く気付かぬ態度でしいなをダイニングに通すと、どうぞ座ってくださいと言ってキッチンに立った。
3014しいなは意を決してインターフォンを押した。すぐに柔らかな男性の声がはい、と聞こえ、エントランスの扉が開く。建物の奥の角、彼の部屋の扉を叩くと、いつもと変わらぬ柔和な笑顔がしいなを出迎えた。
宇佐美銭丸、しいなの恐ろしい上司。
いらっしゃい、上がってくださいという声に従い、しいなは宇佐美の後に続いた。穏やかな冬の陽が射す室内は機能的ながら質の良い調度でまとめられ、すっきりと片付いている。一人暮らしにはやや広すぎるが、来客が頻繁にあるなら必要な広さなのかもしれない、という程度のゆったりとした間取りである。いかにも宇佐美の部屋、という印象だ。しいなは素早く室内の隅に目を走らせ、半ば職業的な癖で値踏みし、そして宇佐美らしい丁寧な資産維持に密かに感服した。宇佐美はそんなしいなの視線など全く気付かぬ態度でしいなをダイニングに通すと、どうぞ座ってくださいと言ってキッチンに立った。
nyan_nyan_ma
PAST以前ワンライ(お題:チョコレート)の時に書いてぷらいべったーに載せてたやつです。バレンタインのお話で付き合ってない4スレです。
ハート・ココロ・チョコレイト "それ"が聞こえてきたのは本当に偶然だった。昼休み、お弁当を買いに廊下を歩いていた道中、視界の端に映る沢山の人だかりの中に、見慣れた浅緑色の髪色が見えたから。反射的に近くの壁に隠れて、聞き耳を立ててしまった。何をしているかなんて見なくても分かる。何故なら、今日はバレンタインデーだから。ライブラリで見たアニメと同じように、この学園にも気になる異性や同性、友人にチョコレートを渡す文化は根付いているみたいで、ここに来るまでの間にもそれらしい光景は沢山見てきた。だから、彼が同じようにチョコレートを貰う光景も、当然見るものだと思っていた。それでも、反射的に隠れて聞き耳を立てるような真似をしているのは好奇心からなのか。それとも、───胸の中で渦巻いている、どうしようもないほどの不安のせいなのか。
11009r_elsl
DONEワンライに投稿させて頂きました。お題はチョコレート。アリヤ、リリッケもいます
想いを込めて「ばれん、たいん……?」
就寝前の準備、地球寮の女子の寝室でふと出た話題だった。呆気に取られたスレッタにリリッケは大きく相槌を打つ。
「アスティカシア学園の一大イベントですよ〜! 意中の相手にチョコレートを送るんです」
「最近はお世話になった人や友人に送るのも多く見かけるな。あの日は学園中が大賑わいするんだ」
ベッドに寝転がっていたアリヤが上半身だけ起こして会話に混ざる。
お世話になった人。まず心に浮かんだのが、いつも一緒にいるミオリネや地球寮の面々ではなく黄緑色の静かな瞳を湛える彼なのが不思議だった。
独房で孤独と空腹を抱えていた時。実習で困り果てていた時。いつも手を差し伸べてくれたからだと胸に灯った暖かさと共に納得する。それを意中の人と呼ぶことを、スレッタはまだ知らない。
4202就寝前の準備、地球寮の女子の寝室でふと出た話題だった。呆気に取られたスレッタにリリッケは大きく相槌を打つ。
「アスティカシア学園の一大イベントですよ〜! 意中の相手にチョコレートを送るんです」
「最近はお世話になった人や友人に送るのも多く見かけるな。あの日は学園中が大賑わいするんだ」
ベッドに寝転がっていたアリヤが上半身だけ起こして会話に混ざる。
お世話になった人。まず心に浮かんだのが、いつも一緒にいるミオリネや地球寮の面々ではなく黄緑色の静かな瞳を湛える彼なのが不思議だった。
独房で孤独と空腹を抱えていた時。実習で困り果てていた時。いつも手を差し伸べてくれたからだと胸に灯った暖かさと共に納得する。それを意中の人と呼ぶことを、スレッタはまだ知らない。