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    テキスト

    natsubi_gbf

    MOURNINGショウ→エルが前提にあるテキスト、モブが出てきます。悪人顔ネタがあるから、どこがいいんだろうってきっと言われるよな…って思って。
    ※ラクガキなので途中までしかないです。
    小ネタ--

     騎空団で受けた簡単な依頼を、エルモートがひとりでこなした帰り道だった。
     ふと視線の先に石畳を歩む男の足が映る。このまま進むとぶつかってしまう。郊外でひとけが少ないとはいえ、往来でのことだったので、エルモートは違和感を覚えることなく歩みを横にずらした。しかし、すぐにまた別の男とぶつかりそうになり、ようやくエルモートは顔を上げた。明らかなチョッカイに、「面倒くせェな」と口の中で呟く。
     いかにも風体の悪い男が三人、こちらを囲むように寄ってくる。
    「よう、兄ちゃん」
     金品を巻き上げるカツ上げの類が脳裏を過る。男の一人が暗い路地を顎で示す。
    「ちょっとお話いいかい?」
    「よかねェよ」
     エルモートはするりと三人の間をすり抜けた。悪漢たちはあっと驚いた顔をする。たいした輩ではなさそうだと踏んで、エルモートはこのまま走れば逃げきれそうだと考えた。しかし、その瞬間、まったく気配のなかったところから男の手が伸びてきてエルモートの腕を掴んだ。同時に行く先を遮るように逞しい身体が立ち塞がった。
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    かいと

    TRAINING4回目の鍾タルワンドロ・ワンライ お題「両片思い」「寂しがり」に投稿してたssです。画像で投稿してたのでこちらにはテキストでうpしときます。
    一応ハッピーエンドのつもりですがキャラ死ネタも含むので注意
    元ツイート→https://twitter.com/kaito_012/status/1416398462430564355?s=20
    寂しがりの神様へ スネージナヤでは珍しく吹雪が止んでいる日だった。人里離れた場所で灯りは無いが今は雪を降らすぶ厚い雲も無く、夜空に瞬く満天の星とその光を溶ける事の無い雪が反射して辺りは明るいぐらい筈だったけれど、どんどん薄暗くなってくる。自分の視界が閉ざされてきていたからだった。濁音交じりの呼吸が煩わしい。手足の感覚が鈍い…と言うか、“無い”のかもしれない。

    「(珍しく、暫くはスネージナヤに居れそうだったのに…)」

     本当に珍しく本国での任務を与えられていた。執行官になってからは女皇様への報告のついでか、休暇を作ってやっと数日間家に顔を出せるぐらいだったから、毎日では無いものの週末とかに気軽に顔を出せるのでテウセルが凄く喜んでくれた。トーニャが母さんと一緒に作ってくれた手料理も頻繁に食べれるし、やっぱり家族と側に居れるのは良いなと思った。だからと言って油断していたつもりは無かったのだけれど。
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    tokinoura488

    DONE【解くの者は誰ぞ】①
    緊縛リンク【縄痕―じょうこん―】の続話
    その後、リンクが再び縛られても、姫様が縛られても美味しいよな……という気持ちから派生した続編です。途中までできたので投げておきます。
    先日テキストライブで書いてたやつです。全部書いたら手直しして支部にアップ予定
    こちらは緊縛リンクバージョン★
     その痕に気づいたのは、野盗が築いた半地下の根城から脱出した直後のことだった。
     これはなんだ? 縄痕? 
     肘に近い部分に赤黒い渦。巻き貝の形に似たその痕は他の傷とは違う痛みを肌に走らせている。いや、今は自分の些事に気を取られている場合ではない。稲光が走る雲居の下、リンクはゼルダの手を取り走っていた。長い下草がやけに足に絡む。グンと後方に引かれる感覚に振り向く。
    「すみません。急ぎすぎましたか」
     ゼルダは首を横に振る。しかしその大きく上下する肩と赤らんだ頬が限界であることを告げている。バリバリと空気を裂く稲妻。雨が降るのも時間の問題。リンクは周囲に目を走らせた。
    「こちらへ」
     岩壁に黒々とした洞が開いている。ゼルダの背を支えるようにして、リンクはそこへと走り込んだ。廃坑道だろうか、奥へと深く続く洞。駆け込んだ途端、雨が一気に地面を叩いた。
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    toma_d2hp

    DONEポイピクさん、テキストも投稿できることにはじめて気づきました…。平和になった世界でのヒュンポプ。ヒュンケルがパプニカを去る日、ポップがヒュンケルに渡したものは…(同人誌からの再録です)水と石の歌


     絶えまなく落下しつづける水の音が、次第に近づいてくる。
     密に茂った樹々の枝をかきわけながら、急な斜面を慎重にくだる。
     やがて目前に、つややかに黒い岩の上を幾重にも分かれて流れ落ちる滝が、姿をあらわした。
     両岸から投げかけられた大きな腕のような梢に守られ、鬱蒼と暗いなかに、水だけは光のように白く流れ落ちていた。
     水面からは、飛沫が霧のようにたちのぼる。
     近づくほどに、落下する水の轟きだけが、身体中を満たす。
     響きにひかれるままに、ここまで来てしまった。
     幼い頃も、遠くこの音を聴いていた。
     石の床に横たわり、見えない水の音を聞きながら眠った。
     触れると滲みだした地下水が冷たく指をぬらした、地底の城の壁の感触がふいに甦る。
     ヒュンケルは、流れに踏み込んだ。水面に突き出した岩を渡り、全ての思考を吹き飛ばすような轟音のなか、豊かに流れ落ちる水に手をのばした。
     水は、激しくヒュンケルの手のひらを打つ。決してとどまることなく。
     ああ、そうだ。こんな場所がいいかもしれない。
     暗い滝を過ぎ、光あるほうへ走り出す水が歌う場所。
     ヒュンケルは水に濡れた手で、首か 4483

    (*ΦωΦ*)

    DOODLEテキストお試し(今更ァ)、文字数オーバーで壁になり損ねたもの。小学生のみつひかちゃん。ユニクロのパジャマ着て寝た時、なんか毛布の感触を身近に感じられるー(?)と思ったと同時に妄想したやつ。どうしてもキスさせたい芸人 椅子の高さが異なる二つの勉強机。それぞれの机に置かれた同色のランドセルの時間割は既に合わせてある。
    「電気消すぞ」
    「うん、お願い」
     入ったばかりのベッドは冷たく、光は縮こまって答えた。電気を消した充もすぐにベッドに潜り込んだ。
     並べた枕に頭を乗せて仰向けに寝転がり、静かに布団が温まるのを待つ。しかし、一星兄弟を包み込む布団はなかなか温まってくれない。
    「ねえ、兄ちゃん」
     光は腕をさすりながら、隣に居る充の方に体を向ける。布団の中で姿勢を変えた意図が、話さずとも分かったらしい。充も光と向き合うかたちに姿勢を変え、何も言わずに光を抱きしめた。
     寒い時抱き合うのはいつものことだ。しかし、いつにも増して温もりを求めていたせいか。しっとりとした肌触りの寝間着、その下の肌を強く意識した瞬間、光は心臓が跳ねた。
    「ん? どうしたんだ、光」
     不思議そうな、少し心配の響きを含んだ充の言葉で、早くなった鼓動が伝わっていたことを知り、今度は耳がじわじわと熱くなる。
     このまま誤魔化していては、頬や額を触られて熱があるのではと心配されるのも時間の問題であろう。
    「えっと、ね? パジャマで抱き合う 1621