三百
Y13F
DONE三百世界さん(@300syumibito)さんに素晴らしいイラストを描いていただき、そこから広がった妄想をお話として書かせていただきました。 数日前の仕事以降、Vは強化腱を入れた脚から時偶軋むような異音を聞いていた。痛みはなく、歩くのにも支障はない。しばらく放っておいても良いかとVは思っていたが、脳裏にちらつくサングラス越しの眉間の皺にとうとう屈した。用があるときよりない時の方が来たくなるのも変な話だ、などと考えながら、Vはリトルチャイナの通い慣れた道を歩いた。
昼前に着いたヴィクターの診療所には先客がいた。ヴィクターはVを一瞥すると、奥のソファーで待つよう目配せした。Vも勝手知ったるもので、軽く頷くと、ヴィクターの仕事の邪魔にならぬよう黙って奥に引っ込む。ソファーに身を横たえたVは、目を閉じる。Vはこうしてヴィクターと見知らぬ患者の雑談をなんとなく聞いているのが好きだった。だが、今日はいつもよりヴィクターの口数が少ないようだ。二言三言差し障りのない雑談をして、ヴィクターの客は帰っていった。
2543昼前に着いたヴィクターの診療所には先客がいた。ヴィクターはVを一瞥すると、奥のソファーで待つよう目配せした。Vも勝手知ったるもので、軽く頷くと、ヴィクターの仕事の邪魔にならぬよう黙って奥に引っ込む。ソファーに身を横たえたVは、目を閉じる。Vはこうしてヴィクターと見知らぬ患者の雑談をなんとなく聞いているのが好きだった。だが、今日はいつもよりヴィクターの口数が少ないようだ。二言三言差し障りのない雑談をして、ヴィクターの客は帰っていった。
sweets_m0gum0gu
DONE高銀2023年銀時誕生日話
※『三百円の料理』というお話の続きになります。そちらを読んでからの方が内容が分かり易いと思われます。
十月九日 子の刻数日前、高杉から文が届いた。
内容はたった一行。
十月九日 子の刻
差出人の記載もない。
けど、字を見ればわかる。多分ヅラと辰馬に見せても高杉からの文だってわかる。
まあそんな事は置いといて……今回ないのよ、アレが。
「んだよアイツ、今回文だけ? 依頼料なきゃ茶ァくらいしか出せないんですけど」
初回に言った事もあってか、高杉からの文には大抵依頼料も一緒に届く。なかなかいい金額を貰えるので少しだけ懐に入れては良い肉を買って鍋にしたり、俺にしたら高級魚の煮魚を作ってやったりしている。
それに慣れてきた頃合いの今、ここに来て文だけが送られてきた。
もしかして、ただ俺に会いに来るだけ?
「……んなワケあるかよ馬鹿馬鹿しい。ジャンプ買いに行こ」
2367内容はたった一行。
十月九日 子の刻
差出人の記載もない。
けど、字を見ればわかる。多分ヅラと辰馬に見せても高杉からの文だってわかる。
まあそんな事は置いといて……今回ないのよ、アレが。
「んだよアイツ、今回文だけ? 依頼料なきゃ茶ァくらいしか出せないんですけど」
初回に言った事もあってか、高杉からの文には大抵依頼料も一緒に届く。なかなかいい金額を貰えるので少しだけ懐に入れては良い肉を買って鍋にしたり、俺にしたら高級魚の煮魚を作ってやったりしている。
それに慣れてきた頃合いの今、ここに来て文だけが送られてきた。
もしかして、ただ俺に会いに来るだけ?
「……んなワケあるかよ馬鹿馬鹿しい。ジャンプ買いに行こ」
三咲(m593)
DOODLE三百字小説。ながれぼし称号。ランクインが条件だと分からなくて付かない付かないって悩んでる時間もまた楽しかった。
この星には、流れ星を見る方法があるらしい。
願って見られる流れ星など、この長い旅の中ですら、思い当たる例がない。生き物なのか、現象なのか、それともなにかの魔法なのか。それらしい話こそ集まったものの、断片は予想しか生まず、見当さえおぼろげになる。
四つの空を探して日々は経ち、世界は再び黒に覆われた。皆と剣を振るううちに、いつしか願うことさえ忘れて戦った。
幾筋もの闇を追い、空よりも遠い場所に、足を踏み入れたその先に。流れ星をつかんでいたことに、ライトは気付く。
「闇よ、お前だったのか」
流れ星はずっと隣にいた。願いごとはもう叶っていたのだ。答えるように、闇色の星の光は、両手の中でまたたいている。
305願って見られる流れ星など、この長い旅の中ですら、思い当たる例がない。生き物なのか、現象なのか、それともなにかの魔法なのか。それらしい話こそ集まったものの、断片は予想しか生まず、見当さえおぼろげになる。
四つの空を探して日々は経ち、世界は再び黒に覆われた。皆と剣を振るううちに、いつしか願うことさえ忘れて戦った。
幾筋もの闇を追い、空よりも遠い場所に、足を踏み入れたその先に。流れ星をつかんでいたことに、ライトは気付く。
「闇よ、お前だったのか」
流れ星はずっと隣にいた。願いごとはもう叶っていたのだ。答えるように、闇色の星の光は、両手の中でまたたいている。
三咲(m593)
DOODLE三百字小説。ラフロイグ&ガープ+アレス。もったいないからという言い訳。 いつも思ってたんだけど。
独り言のように始まった疑問は、魔皇の手元を見詰めて止まる。カップをつかむ形で置かれた手は、しかし持ち上げることなく離れていく。
「飲めないのにどうして入れるんだ?」
例えば、進行中の計画の確認。これからの提案と議論。そして一眠りからの気だるい時間。口にする茶は、銘柄こそ巡回するものの、どれもすっかり馴染んだ香りだ。
だからこそ、どんな時でも変わらずこなせる。習慣のようなものだと答えると、そういうもんか、とアレスはカップに目を落とす。
そこで終わるかと思われた疑問が、自分の手元まで伸びていることに、ガープは気付いた。減ることのない茶は、誤魔化すための行き先を、まだ決め兼ねている。
310独り言のように始まった疑問は、魔皇の手元を見詰めて止まる。カップをつかむ形で置かれた手は、しかし持ち上げることなく離れていく。
「飲めないのにどうして入れるんだ?」
例えば、進行中の計画の確認。これからの提案と議論。そして一眠りからの気だるい時間。口にする茶は、銘柄こそ巡回するものの、どれもすっかり馴染んだ香りだ。
だからこそ、どんな時でも変わらずこなせる。習慣のようなものだと答えると、そういうもんか、とアレスはカップに目を落とす。
そこで終わるかと思われた疑問が、自分の手元まで伸びていることに、ガープは気付いた。減ることのない茶は、誤魔化すための行き先を、まだ決め兼ねている。
三咲(m593)
DOODLE三百字小説。クロムとマーリン。脳内ではきちんとお別れしてきたイメージです…が。 底にあった本はずいぶん分厚いものだった。
この部屋が彼のこれからになる。持てるだけ持ってきたという私物は、彼にしてはいくぶん少ない。思ったのは、彼の人となりがすでに、日々に馴染んでいるからだろうか。
どこに置くかをたずねながら、向けた視線が固まっていた。握られた留め具の意匠は、彼の師が身に着けていたものだ。困惑が本に重みを加えたのは、クロムの気のせいではないだろう。
「わりぃ、勝手に触っちまった。大切なものなんだろ」
「いや、いいんだ……ありがとう」
本を受け取ったマーリンは、どこかぎこちなく笑ってみせる。
紐をかけていく指は、どんな思いをなぞっているのだろうか。その形を知るにはまだ、もう少し時間がいる。
311この部屋が彼のこれからになる。持てるだけ持ってきたという私物は、彼にしてはいくぶん少ない。思ったのは、彼の人となりがすでに、日々に馴染んでいるからだろうか。
どこに置くかをたずねながら、向けた視線が固まっていた。握られた留め具の意匠は、彼の師が身に着けていたものだ。困惑が本に重みを加えたのは、クロムの気のせいではないだろう。
「わりぃ、勝手に触っちまった。大切なものなんだろ」
「いや、いいんだ……ありがとう」
本を受け取ったマーリンは、どこかぎこちなく笑ってみせる。
紐をかけていく指は、どんな思いをなぞっているのだろうか。その形を知るにはまだ、もう少し時間がいる。
rnai1155
MOURNING7-11net限定プリント 有効期限2023/04/01 23:59※罂粟花くり 482GD3GH
※罂粟花つる C97JJYXP
※刀帳番号日くりつる 6YCET7N5
※葵咲&三百年(初演)ミュ衣裝くりつる SM9GAXLT 5
mct_ichi
PAST石かり 三百年大好きがよくわかる話。自分のことには青江鈍そうって思ってる。村正、いい味出せたと思う。石かり 今剣視点。三条の中では常識刀のイメージな今剣ちゃんが恋に悩む石切丸ウザーって言いながらも気になっちゃうの可愛い。
へしへし 長谷部が二振りいる本丸。極は主とデキてる。そんなところで鬱屈した感情を抱いた特長谷部は。歪んだ愛情書けた。
大鶯 大包平は大包平なんだよ、って表現できたはず。 4
furutori
DOODLEヒト型とれるようになった辺りでおねだりされて度々山を降りて人里でおデートするようになる市場のモブ商人に訊かれて悪びれずに「嫁だ」って言う狗ヨさん
仔たぬソちゃんも元気に「ヨメです!😃」
所有欲の甘い味を知った狗ヨさん
三百年くらい連れ添った後は逆に「…兄弟だ」って誤魔化すようになる
そして完全成体で海千山千の化け狸になったソちゃんに「俺ァあんたの嫁のつもりなんだけどなぁ?」ってニヤニヤされる
陈肥驴零号机
MEMO耳坠“纯君!过来,给我戴耳坠呢。”
“来了。”听到那位前辈的吩咐,涟纯只得把手头的事先放到一边。
显然巴日和已经和那个见鬼的耳洞做了好久的斗争,不耐烦三个字全写在脸上了。
印象中从他认识巴日和起他的右耳就打了耳洞,作为Eden之中唯一有耳洞的成员,耳坠成了巴日和特有的魅力点,即使是不用演出的时候也会戴上一个简单的黑曜石耳钉。
巴日和第一次叫涟纯帮他戴耳坠却是在他们正式交往后的第二天,涟纯总觉得这件普通的小事被赋予了非常的意义。
涟纯没有耳洞,那是涟纯第一次戴耳坠。他用指腹轻轻托起巴日和的耳垂,和摸自己的耳垂的触感完全不同,巴日和的耳垂像天上的云一样温柔,泛着淡淡的粉色,从相贴的方寸肌肤传来柔软的温度,像是捧着一只刚破壳的雏鸟。
711“来了。”听到那位前辈的吩咐,涟纯只得把手头的事先放到一边。
显然巴日和已经和那个见鬼的耳洞做了好久的斗争,不耐烦三个字全写在脸上了。
印象中从他认识巴日和起他的右耳就打了耳洞,作为Eden之中唯一有耳洞的成员,耳坠成了巴日和特有的魅力点,即使是不用演出的时候也会戴上一个简单的黑曜石耳钉。
巴日和第一次叫涟纯帮他戴耳坠却是在他们正式交往后的第二天,涟纯总觉得这件普通的小事被赋予了非常的意义。
涟纯没有耳洞,那是涟纯第一次戴耳坠。他用指腹轻轻托起巴日和的耳垂,和摸自己的耳垂的触感完全不同,巴日和的耳垂像天上的云一样温柔,泛着淡淡的粉色,从相贴的方寸肌肤传来柔软的温度,像是捧着一只刚破壳的雏鸟。
陈肥驴零号机
MEMO圣诞老人?“阿日前辈都这个年纪了还会相信圣诞老人的故事吗?”
涟纯难得的圣诞假期十分理所应当地被巴日和强行征用了,他踩在晃晃悠悠地叠成高塔的凳子上,一边把红红绿绿的圣诞拉花粘到天花板上一边暗自腹诽。
阿日前辈这个人,明明自己个子比我高,偏偏还要叫我来做这种事,真是拿他没办法。
视线穿过拉花和灯带眼花缭乱地交织出的万花筒,涟纯瞥见巴日和的床头挂了一个红白条纹的圣诞节袜子。
“当然不相信啦!纯君当我是笨蛋吗?这是圣诞节的仪式感,纯君真是不懂!”
“嘛,是……我想阿日前辈自己来挂这些东西会比坐在沙发上喝茶更有仪式感一点。”
巴日和很自然地选择性无视了涟纯的抱怨,自顾自地滔滔不绝起来。
“嗯说起来,我小的时候,还是对圣诞老人的故事深信不疑的呢,圣诞节早上醒来第一件事,就是看看今年圣诞老人给我送了什么礼物呢。15岁那年的平安夜,我为了亲口跟圣诞老人说声圣诞快乐,可是熬到了半夜都没睡呢。也是直到那天我才知道,原来根本没有什么圣诞老人,这么多年来袜子里的礼物都是哥哥放进去的。不过从那以后我就再也没有收到过圣诞礼物了呢。”
1316涟纯难得的圣诞假期十分理所应当地被巴日和强行征用了,他踩在晃晃悠悠地叠成高塔的凳子上,一边把红红绿绿的圣诞拉花粘到天花板上一边暗自腹诽。
阿日前辈这个人,明明自己个子比我高,偏偏还要叫我来做这种事,真是拿他没办法。
视线穿过拉花和灯带眼花缭乱地交织出的万花筒,涟纯瞥见巴日和的床头挂了一个红白条纹的圣诞节袜子。
“当然不相信啦!纯君当我是笨蛋吗?这是圣诞节的仪式感,纯君真是不懂!”
“嘛,是……我想阿日前辈自己来挂这些东西会比坐在沙发上喝茶更有仪式感一点。”
巴日和很自然地选择性无视了涟纯的抱怨,自顾自地滔滔不绝起来。
“嗯说起来,我小的时候,还是对圣诞老人的故事深信不疑的呢,圣诞节早上醒来第一件事,就是看看今年圣诞老人给我送了什么礼物呢。15岁那年的平安夜,我为了亲口跟圣诞老人说声圣诞快乐,可是熬到了半夜都没睡呢。也是直到那天我才知道,原来根本没有什么圣诞老人,这么多年来袜子里的礼物都是哥哥放进去的。不过从那以后我就再也没有收到过圣诞礼物了呢。”
陈肥驴零号机
MEMO包含我流对俊身高的理解1cm或许是今天穿了厚底运动鞋的缘故,或许是阿日前辈一直在边上没完没了地揶揄他,才让他忍无可忍地抻着脖子反驳的缘故,或许是测量的机器出现了正常范围之内的误差的缘故,总之在拿到今年es的例行体检报告单之后,涟纯很快注意到,填在身高那一栏的数字终于从多年未变的173变成了174。
啊,说起来到底是从什么时候开始的呢?仔细想想大概是在和巴日和成为恋人这样的关系后,涟纯发现他开始对他与巴日和那4cm的身高差距格外在意。
对于长高的憧憬,在以前也不是没有过。对十来岁的少年人来说,长高是一件如诸神开辟天地一般值得被镌刻在墙壁之上的事。在涟纯的卧室里,阴暗的衣柜之后,他用黑色的铅笔把怨恨一道一道刻在雪白的墙壁上,留下丑陋的伤疤。
1360啊,说起来到底是从什么时候开始的呢?仔细想想大概是在和巴日和成为恋人这样的关系后,涟纯发现他开始对他与巴日和那4cm的身高差距格外在意。
对于长高的憧憬,在以前也不是没有过。对十来岁的少年人来说,长高是一件如诸神开辟天地一般值得被镌刻在墙壁之上的事。在涟纯的卧室里,阴暗的衣柜之后,他用黑色的铅笔把怨恨一道一道刻在雪白的墙壁上,留下丑陋的伤疤。
三咲(m593)
DONE三百字小説。ガープとラフロイグ。ラフ様のトレーニングメニューは半端ないんだろうなあというイメージでした。 人心地着いたところで、魔皇は早々に立ち上がった。
合戦が近い。演習を繰り返した分、彼も消耗しているはずだ。ガープの心配をよそに、体はまだ十分動く、と得物を掲げて見せる。
頂点としてふさわしい強さを。楔のようになっていた鍛錬は、今はただ、自分らしくあるための習慣になったという。その楽しみを添えたのが自分たちだったと、かつて語った顔が今、笑い顔に重なっている。
「少し走り込んでくる。貴様もどうだ?」
言いながらその場で駈けている足は、すぐにでも走り出しそうだ。休憩をしたら合流を。答えて見送った背中はもう、柱の向こうに消えている。
彼の言う「少し」は少しでは済まない。その事を思い出したのは合流したあとだった。
310合戦が近い。演習を繰り返した分、彼も消耗しているはずだ。ガープの心配をよそに、体はまだ十分動く、と得物を掲げて見せる。
頂点としてふさわしい強さを。楔のようになっていた鍛錬は、今はただ、自分らしくあるための習慣になったという。その楽しみを添えたのが自分たちだったと、かつて語った顔が今、笑い顔に重なっている。
「少し走り込んでくる。貴様もどうだ?」
言いながらその場で駈けている足は、すぐにでも走り出しそうだ。休憩をしたら合流を。答えて見送った背中はもう、柱の向こうに消えている。
彼の言う「少し」は少しでは済まない。その事を思い出したのは合流したあとだった。
三咲(m593)
DONE三百字小説。アレスとガープ。なにかとそっくりでビックリしたのは「こっち側」だけじゃなかったのかなとか。 新しい主はその日変わった。頼りなげだった面差しは消え、大ぶりな武器も自在に操る。
なによりその振る舞いは、亡き魔皇を思わせる。今もまた、仕草や声色さえもかたどって、アレスは満足げに息をつく。
「お前の入れた茶は、甘くてうまいな」
服の裾に火が点いた、ガープはそんな心地がした。食器を鳴らしたことを詫びながら、かしげている首から、逃げるように席を立つ。
力を与えたとは聞いているが、これではまるで生き写しだ。不意に火の粉が触れるたび、浮かんだ熱が感傷を炙り出す。
だからきっと、茶の代わりも必要だろう。同じ手順をなぞりながら、手元と記憶に繰り返した日々を追う。
「なにを浸っている」と、別の笑い声が背中を小突いた。
312なによりその振る舞いは、亡き魔皇を思わせる。今もまた、仕草や声色さえもかたどって、アレスは満足げに息をつく。
「お前の入れた茶は、甘くてうまいな」
服の裾に火が点いた、ガープはそんな心地がした。食器を鳴らしたことを詫びながら、かしげている首から、逃げるように席を立つ。
力を与えたとは聞いているが、これではまるで生き写しだ。不意に火の粉が触れるたび、浮かんだ熱が感傷を炙り出す。
だからきっと、茶の代わりも必要だろう。同じ手順をなぞりながら、手元と記憶に繰り返した日々を追う。
「なにを浸っている」と、別の笑い声が背中を小突いた。
三咲(m593)
DONE三百字小説。バルトと煉獄に向かうアレス。 荷物を詰め終わったところで、バルトが部屋を訪ねて来た。行くべき場所が出来た。ずいぶん濁した説明に、彼は多くを聞かないまま、仲間と背中を押してくれた。
「遠からん者は腹にも聞け! 食事と睡眠、鍛錬は怠るな。それから……」
互いに予想外だったのだろう。ぽかんと口を開けたアレスに、自分だって冗談くらいは言うのだと、真っ赤な顔が目を伏せる。ようやく追いついた笑い声に、彼もまた笑みを返した。
「また皆で食事をしよう。いつでも帰って来るといい」
「おっしゃー! 将軍の奢りだー!」
高らかな宣告にたじろいだ彼は、よかろう、と渋い顔でうなずく。
持って行けるものはもう、十分だ。両腕いっぱいに抱え、アレスは大股で歩き出す。
310「遠からん者は腹にも聞け! 食事と睡眠、鍛錬は怠るな。それから……」
互いに予想外だったのだろう。ぽかんと口を開けたアレスに、自分だって冗談くらいは言うのだと、真っ赤な顔が目を伏せる。ようやく追いついた笑い声に、彼もまた笑みを返した。
「また皆で食事をしよう。いつでも帰って来るといい」
「おっしゃー! 将軍の奢りだー!」
高らかな宣告にたじろいだ彼は、よかろう、と渋い顔でうなずく。
持って行けるものはもう、十分だ。両腕いっぱいに抱え、アレスは大股で歩き出す。
陈肥驴零号机
MEMO一点🔞笨蛋游戏“所以说.....到底为什么要做这样的事啊”
“不知道呢,但是纯君现在的表情很有趣不是 吗”
涟纯就这样突然被瘦瘦高高的前辈压在了沙发上,温热的呼吸喷在他的脸侧。他下意识地想去扶住巴日和的腰,却被一掌拍开了。
“来吻我吧纯君,拼上你这条小命来取悦我吧!”巴日和那紫色的眼瞳中闪着戏谑的光,此刻他像一头健美的豹子,桀骜的鬣狗已然成为他掌中的猎物。
涟纯扯起嘴角,露出危险的信号,不甘示弱地望回巴日和的眼底。既然是游戏,他可是不会轻易认输的。
阿日前辈今天涂了草莓味的唇釉。精明的商人乐于将人们喜爱的东西进行组合,以期获得更高的回报,比如抹茶冰激凌,炒面面包, 再比如,草莓味巴日和。甜蜜的味道混着一些脂蜡难以形容的怪异口感,像尼古丁一样一缕缕钻进涟纯唇齿之间。
1030“不知道呢,但是纯君现在的表情很有趣不是 吗”
涟纯就这样突然被瘦瘦高高的前辈压在了沙发上,温热的呼吸喷在他的脸侧。他下意识地想去扶住巴日和的腰,却被一掌拍开了。
“来吻我吧纯君,拼上你这条小命来取悦我吧!”巴日和那紫色的眼瞳中闪着戏谑的光,此刻他像一头健美的豹子,桀骜的鬣狗已然成为他掌中的猎物。
涟纯扯起嘴角,露出危险的信号,不甘示弱地望回巴日和的眼底。既然是游戏,他可是不会轻易认输的。
阿日前辈今天涂了草莓味的唇釉。精明的商人乐于将人们喜爱的东西进行组合,以期获得更高的回报,比如抹茶冰激凌,炒面面包, 再比如,草莓味巴日和。甜蜜的味道混着一些脂蜡难以形容的怪异口感,像尼古丁一样一缕缕钻进涟纯唇齿之间。
陈肥驴零号机
MEMO非原著向一罐火漆“早上好叔叔!我叫涟纯,今天有我的信吗?”
星期一,是玲明学园开信箱的日子。
玲明学园是全封闭式管理的寄宿学校,被送到这里的孩子,他们的父母大多忙于工作无暇顾及他们,一张四四方方的信纸,便成为他们与父母唯一的交流。
星期一,是希望的日子。
一如既往地,这个叫涟纯的孩子一大早就叼着三明治,趴在传讯室窗台上等着属于他的信。
可是,传讯室从来没有收到过那封寄给涟纯的信。
传讯室的大叔知道,今天也不会有涟纯的信的,不过他还是把那厚厚的一沓信封拿到在涟纯面前,一封一封地翻起来。
第一封,不是。第二封,不是。第三封,不是……随着大叔手里的厚度慢慢减少,涟纯金色的眼瞳也暗淡了下去。
“唉?”大叔的手突然停住了,“纯,今天有你的信哦。”
1246星期一,是玲明学园开信箱的日子。
玲明学园是全封闭式管理的寄宿学校,被送到这里的孩子,他们的父母大多忙于工作无暇顾及他们,一张四四方方的信纸,便成为他们与父母唯一的交流。
星期一,是希望的日子。
一如既往地,这个叫涟纯的孩子一大早就叼着三明治,趴在传讯室窗台上等着属于他的信。
可是,传讯室从来没有收到过那封寄给涟纯的信。
传讯室的大叔知道,今天也不会有涟纯的信的,不过他还是把那厚厚的一沓信封拿到在涟纯面前,一封一封地翻起来。
第一封,不是。第二封,不是。第三封,不是……随着大叔手里的厚度慢慢减少,涟纯金色的眼瞳也暗淡了下去。
“唉?”大叔的手突然停住了,“纯,今天有你的信哦。”
陈肥驴零号机
MEMO特别鸣谢:哀酱玩具枪与玫瑰花叮咚——玄关处响起门铃声。
“阿日前辈——你的快递到了,来签字。”
涟纯探出头,对着沙发那头的懒蛋前辈喊道。
巴日和正盘坐在毛绒地毯上,揪着玛丽的小尾巴去挠她的鼻子,逗得小玛丽追着自己的尾巴团团转。巴日和敷衍地应道:“知道啦知道啦,纯君给我签掉就好了嘛。”
涟纯无奈地翻着白眼,熟练地在快递单上签下巴日和的名字,还不忘在后面画上一个小太阳——巴日和千叮咛万嘱咐他必须这样做。
“辛苦你了!”
涟纯一边鞠躬,一边把看着快递单表情复杂的快递员小哥送出了门。
涟纯把快递盒扔给巴日和,靠着沙发坐下,再次忍不住抱怨起来:“又买了什么啊阿日前辈,都跟你说不要在网上看到什么都买回来啊,家里都快被那些乱七八糟的东西堆满了,打扫卫生很麻烦的啊……”
682“阿日前辈——你的快递到了,来签字。”
涟纯探出头,对着沙发那头的懒蛋前辈喊道。
巴日和正盘坐在毛绒地毯上,揪着玛丽的小尾巴去挠她的鼻子,逗得小玛丽追着自己的尾巴团团转。巴日和敷衍地应道:“知道啦知道啦,纯君给我签掉就好了嘛。”
涟纯无奈地翻着白眼,熟练地在快递单上签下巴日和的名字,还不忘在后面画上一个小太阳——巴日和千叮咛万嘱咐他必须这样做。
“辛苦你了!”
涟纯一边鞠躬,一边把看着快递单表情复杂的快递员小哥送出了门。
涟纯把快递盒扔给巴日和,靠着沙发坐下,再次忍不住抱怨起来:“又买了什么啊阿日前辈,都跟你说不要在网上看到什么都买回来啊,家里都快被那些乱七八糟的东西堆满了,打扫卫生很麻烦的啊……”
陈肥驴零号机
MEMO7/247月24日,小雨转阴,今天不是个好日和。
这是巴日和第一次在事务所度过他一年之中最重要的日子——他的生日。平日被沉闷的工作氛围笼罩的事务所,此刻也被生日蛋糕的甜蜜味道和孩子们欢乐的笑声填满,甚至连一向埋头于工作的七种茨也忍不住拿走了桌子上的一盘焦糖布丁。而这场生日派对的主角又在哪里呢?涟纯四下寻找着,终于在事务所的小型露台上找到了他失踪的前辈,他端起桌上那被切下的一小块法式咸派,离开了人群。
七月的东京,有近一半的日子在这样湿漉漉的天气里度过。此时刚刚停了小雨,露台被淋地湿答答的,只有巴日和一个人,他背着手立在栏杆边,望着远处不知在想些什么。
“阿日前辈?在做什么呢,身为派对的主角却丢下大家一个人跑到这里来,这可不像阿日前辈会做的事哦。”涟纯走到巴日和身边,把手里盘子递给他,“我可是特地做了你喜欢的咸派,不够的话里面还有。”
831这是巴日和第一次在事务所度过他一年之中最重要的日子——他的生日。平日被沉闷的工作氛围笼罩的事务所,此刻也被生日蛋糕的甜蜜味道和孩子们欢乐的笑声填满,甚至连一向埋头于工作的七种茨也忍不住拿走了桌子上的一盘焦糖布丁。而这场生日派对的主角又在哪里呢?涟纯四下寻找着,终于在事务所的小型露台上找到了他失踪的前辈,他端起桌上那被切下的一小块法式咸派,离开了人群。
七月的东京,有近一半的日子在这样湿漉漉的天气里度过。此时刚刚停了小雨,露台被淋地湿答答的,只有巴日和一个人,他背着手立在栏杆边,望着远处不知在想些什么。
“阿日前辈?在做什么呢,身为派对的主角却丢下大家一个人跑到这里来,这可不像阿日前辈会做的事哦。”涟纯走到巴日和身边,把手里盘子递给他,“我可是特地做了你喜欢的咸派,不够的话里面还有。”
陈肥驴零号机
MEMO辉夜夜跑结束,这一天才算完整地画上句号。涟纯站在公寓门口,掀起衣摆扇动着,让风带走一些身上难闻的汗味,这才掏出钥匙开了门。
家里安静得吓人,既没有声响也没有亮光。涟纯出门的时候,巴日和明明抱着玛丽在客厅看综艺节目,还嚷着叫他不要带着一身汗臭味回来,可现在,黑暗仿佛将巴日和的痕迹从他的生活中抹去了一般。涟纯伸手按了墙上的开关,试了几次都没有反应,直到拿出手机,看到社区发来的停电通知才明白是怎么回事。
“阿日前辈……?”
涟纯打开手机的手电筒,他试探着喊了一声,可没有人回应。他有那么一瞬间的慌张,换好拖鞋还被玄关的台阶绊了一下,他害怕巴日和是不是又要不辞而别,不过好在他很快就在阳台上找到了那个人。
巴日和搬了餐厅的椅子,在阳台上静静地坐着,还没有注意到涟纯的出现。玛丽在他脚边蜷伏,面前的手机屏幕发出微弱的亮光,他孤零零的像今晚天上的月亮。
1591家里安静得吓人,既没有声响也没有亮光。涟纯出门的时候,巴日和明明抱着玛丽在客厅看综艺节目,还嚷着叫他不要带着一身汗臭味回来,可现在,黑暗仿佛将巴日和的痕迹从他的生活中抹去了一般。涟纯伸手按了墙上的开关,试了几次都没有反应,直到拿出手机,看到社区发来的停电通知才明白是怎么回事。
“阿日前辈……?”
涟纯打开手机的手电筒,他试探着喊了一声,可没有人回应。他有那么一瞬间的慌张,换好拖鞋还被玄关的台阶绊了一下,他害怕巴日和是不是又要不辞而别,不过好在他很快就在阳台上找到了那个人。
巴日和搬了餐厅的椅子,在阳台上静静地坐着,还没有注意到涟纯的出现。玛丽在他脚边蜷伏,面前的手机屏幕发出微弱的亮光,他孤零零的像今晚天上的月亮。
陈肥驴零号机
MEMO距离七小时刚刚躺下准备午睡的涟纯接到了巴日和从地球的另一边打来的视频电话。在几天前,巴日和参加了以巴黎街头为主题的街拍企划,现在是他们第一次进行跨越七个小时的会面。
涟纯没由来地有些紧张,按下了接通键,还穿着睡衣的巴日和出现在平板电脑的屏幕上,他那一头若草色的卷发此刻还是一副乱糟糟的模样呆在他头上。巴日和揉着勉强睁开的眼睛,音量也比平时小了许多。
“喂喂喂,纯君纯君,你在哪里?”
涟纯这才想起,他刚刚是准备要午睡,拉上了遮光窗帘的房间从镜头里看黑漆漆地一片,涟纯一边翻身从床上下来,一边向屏幕里的巴日和道歉:“抱歉阿日前辈,请稍等一下哦。”
“好~好~纯君要带我去哪里?不可以把我夹在腋下!坏日和!”
啊啊,这个人还真是一如既往的麻烦啊。涟纯把平板电脑架在餐桌上,镜头里的画面终于变得明亮起来,涟纯调整着角度,让自己完整地出现在屏幕的右上角。
1324涟纯没由来地有些紧张,按下了接通键,还穿着睡衣的巴日和出现在平板电脑的屏幕上,他那一头若草色的卷发此刻还是一副乱糟糟的模样呆在他头上。巴日和揉着勉强睁开的眼睛,音量也比平时小了许多。
“喂喂喂,纯君纯君,你在哪里?”
涟纯这才想起,他刚刚是准备要午睡,拉上了遮光窗帘的房间从镜头里看黑漆漆地一片,涟纯一边翻身从床上下来,一边向屏幕里的巴日和道歉:“抱歉阿日前辈,请稍等一下哦。”
“好~好~纯君要带我去哪里?不可以把我夹在腋下!坏日和!”
啊啊,这个人还真是一如既往的麻烦啊。涟纯把平板电脑架在餐桌上,镜头里的画面终于变得明亮起来,涟纯调整着角度,让自己完整地出现在屏幕的右上角。
陈肥驴零号机
MEMO蝉鸣窗外的蝉鸣好像是在一夜之间突然变响的。
每到这个季节,巴日和就开始以节省电费为借口抱着枕头往涟纯房间里跑。涟纯想这个借口可真是有够蹩脚的,他这样锦衣玉食的少爷哪里会在意多一点少一点电费,可是涟纯却不去拆穿他。
刺眼的阳光被窗帘筛成细碎的星星,穿过织物的缝隙,铺洒在房间的地面上,床单上,以及涟纯和巴日和的身上。淡蓝色的薄被下,巴日和两条光洁的腿和男友被肌肉覆盖着的腿交缠在一起,摩擦着,亲吻着。明明是比涟纯高的个子,却要抱着他的手臂往他颈窝里钻,那一团若草色的卷发像毛绒绒的小动物一样,挠地涟纯脖子和心口痒痒的。得益于空调的发明,即使是这样燥热的季节,巴日和也可以毫无顾忌地和涟纯进行亲密的肢体接触,不用担心令人讨厌的汗液把皮肤变得黏糊糊的。
782每到这个季节,巴日和就开始以节省电费为借口抱着枕头往涟纯房间里跑。涟纯想这个借口可真是有够蹩脚的,他这样锦衣玉食的少爷哪里会在意多一点少一点电费,可是涟纯却不去拆穿他。
刺眼的阳光被窗帘筛成细碎的星星,穿过织物的缝隙,铺洒在房间的地面上,床单上,以及涟纯和巴日和的身上。淡蓝色的薄被下,巴日和两条光洁的腿和男友被肌肉覆盖着的腿交缠在一起,摩擦着,亲吻着。明明是比涟纯高的个子,却要抱着他的手臂往他颈窝里钻,那一团若草色的卷发像毛绒绒的小动物一样,挠地涟纯脖子和心口痒痒的。得益于空调的发明,即使是这样燥热的季节,巴日和也可以毫无顾忌地和涟纯进行亲密的肢体接触,不用担心令人讨厌的汗液把皮肤变得黏糊糊的。
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MEMO向日葵巴日和收到一个粉丝寄来的包裹,打开来看是一盆含苞的向日葵。
确实是一件很别致的礼物呢。这盆向日葵被放在了阳台上,巴日和一开始很心血来潮,说是要亲自照顾它直到开花,不过不出意料地,过了没几天这就完全变成了涟纯的任务。
“没什么不同的吧,不管是我照顾还是纯君照顾,毕竟我们可是一心同体的不是吗?”巴日和如是说。
涟纯认真地在想一心同体不是这个意思。
某天晚上涟纯起夜,眼睛要睁不睁地看到阳台上亮着一团微光,他走过去看。
“……阿日前辈?这么晚了你在干什么?”
“纯君!你快来看,我们的向日葵要开花了哦。”
涟纯蹲到巴日和身边,两个脑袋凑在一起,就着手机屏幕的亮光,看到原来嫩绿色的花盘已经完全变成了黑色,花瓣也渐渐变成了金黄色,有了舒展开来的趋势,被最外层的花萼包裹着像一盏睡莲。
779确实是一件很别致的礼物呢。这盆向日葵被放在了阳台上,巴日和一开始很心血来潮,说是要亲自照顾它直到开花,不过不出意料地,过了没几天这就完全变成了涟纯的任务。
“没什么不同的吧,不管是我照顾还是纯君照顾,毕竟我们可是一心同体的不是吗?”巴日和如是说。
涟纯认真地在想一心同体不是这个意思。
某天晚上涟纯起夜,眼睛要睁不睁地看到阳台上亮着一团微光,他走过去看。
“……阿日前辈?这么晚了你在干什么?”
“纯君!你快来看,我们的向日葵要开花了哦。”
涟纯蹲到巴日和身边,两个脑袋凑在一起,就着手机屏幕的亮光,看到原来嫩绿色的花盘已经完全变成了黑色,花瓣也渐渐变成了金黄色,有了舒展开来的趋势,被最外层的花萼包裹着像一盏睡莲。
陈肥驴零号机
MEMO随笔放在这个tag暴雨窗外哗地下起了暴雨,街灯和夜景被冲刷地扭作一团。巴日和盯着手机屏幕的眼睛渐渐涣散,又被那突如其来的雨声惊地清醒,他手指飞动,并将打下的文字发送了出去:“纯君怎么还不回来!!??”
事情的起因是巴日和想吃街角那家甜品店今日限定的黑松露巧克力甜甜圈。
“阿日前辈,现在已经八点了。你应该还记得茨说的关于身材管理的事吧?”
“真是的纯君真啰嗦,不要让茨知道就好了吧!纯君去给我买嘛,我想吃我想吃~”
“真拿你没办法……知道了知道了,我去买就是了。”
半个小时后,那条消息下面依旧显示着红色的未读,巴日和生气地扁起嘴。他一边想着那个笨蛋好像没有带伞吧,一边拿起门口的伞出了门。
等走到甜品店巴日和的裤子已经被淋湿了大半,那把伞基本只起到形同虚设的作用。巴日和抖了抖黏糊糊地粘在腿上的布料,真是坏日和,这一切都是纯君的错!他向店员询问了一番,刚刚确实有一个蓝色头发的小哥来买了甜甜圈,不过已经走了。
826事情的起因是巴日和想吃街角那家甜品店今日限定的黑松露巧克力甜甜圈。
“阿日前辈,现在已经八点了。你应该还记得茨说的关于身材管理的事吧?”
“真是的纯君真啰嗦,不要让茨知道就好了吧!纯君去给我买嘛,我想吃我想吃~”
“真拿你没办法……知道了知道了,我去买就是了。”
半个小时后,那条消息下面依旧显示着红色的未读,巴日和生气地扁起嘴。他一边想着那个笨蛋好像没有带伞吧,一边拿起门口的伞出了门。
等走到甜品店巴日和的裤子已经被淋湿了大半,那把伞基本只起到形同虚设的作用。巴日和抖了抖黏糊糊地粘在腿上的布料,真是坏日和,这一切都是纯君的错!他向店员询问了一番,刚刚确实有一个蓝色头发的小哥来买了甜甜圈,不过已经走了。
choco_lateshow
DONE非公式イベント「春霞に酔ふ」「迷子石」(1~6P)
「花の香を追う」(7~14P)
「春霞に酔う」(15~18P)
でんわさんの三百さん、加賀野さんのはつりちゃんのつむさん、残骸さんの銅さん、ワタリガラスさんの縁切りさんをお借りしました。 20
梅春和歌
DONE『秒速三百四十メートル』硲山やあやあ我こそは、硲道夫にベタな口説き文句を言わせるの大好き侍と申す者。
花火と硲山の話。
季節を先取りしすぎた気がします(まだ6月)。
生粋の文系なので理系の花火事情は全て妄想です。化学は一切取ったことないので炎色反応の話すら危うい。薄目で見てください。 5
_三咲
DONE三百字小説。アスモデウス&ガープ。(ガープ×ラフロイグ要素あり)「また陛下に上着を取られたのか」顔を見るなり笑い出したアスモデウスに、ガープは思わずため息をつく。暖かいから仮眠をとるのに丁度良い。そう言っていつもの赤いコートは、魔皇に寝具代わりにされている。
「寝具の一枚くらい献上すれば良かろう?」
「部屋に籠られてしまう」
「不都合でもあるのか?」
大ありだと言おうとして、ふと言葉を詰まらせていた。ソファを取られる以外は、仕事の邪魔をされるわけでもない。特に支障は無いはずだが。
そんな逡巡に気付いたのか、なるほど、と彼はつぶやく。
「噂好きのマトになりたくなければ、その格好で出て来るのをまずやめることだな」
至極もっともな言い分に、ガープは今度こそ言い返せなくなった。 312
三咲(m593)
DONE三百字小説。ガープ&ラフロイグ。たぶん向こうも同じような感じ。どうしてまた部屋に居座っているのか。言いながらカップをもうひと揃い用意したガープに、魔皇は当然のように答える。「一人いなくなって、さぞ静かだろうと思ってな」
耳の早さは相変わらずだ。喧嘩別れのようになったことも、話すまでもないだろう。
「弟子が独り立ちしたのだ。喜ばしいではないか」
惜しいのはそれだけ肩入れをしていたからだ。代わりに出された言い訳を、流し込もうとして顔をしかめる。
いつだって計算以外は上手くやれない。肝心な部分はおぼろげで、目を向ける前にかすんでしまう。目の前の姿もまた、そうだった。
断りもなく加えられた砂糖が、残った悔恨に溶け込んでいく。ひと息に飲み干して、忘れていた甘さを思い出した。 310
atamaokashii12
DONE『三百六十五歩分のしあわせを』 下ちゃんと終わらすことが出来ました
上はポイピクにありますので良ければ読んでください〜
テストがひと段落したら!pixivに色々上げたいんだ!!!うわぁぁぁぁはよ終われテストォォ「ーーーん……」
泣き腫らしたあとの赤い眼が、ぐったりとした心と身体がまた活動を再開する。
「…やべぇ、今何時だ?」
そう口の中でぼそぼそ呟く。自分は一体いつから寝て何時間眠りこけてしまったのだろう。
いつも、自分の体がこうやって起きるタイミングを見計らっているのはどういう仕組みなんだろう、とスバルは思考に靄がかった状態で考えた。疲れた日は何時間も寝てしまったり、逆にいつもより早くに寝てしまった時は真夜中に起きてしまったり。と思ったらあんまり疲れの取れないままいつも通りの時間に起きてしまったりすることもあるから、本当に人間の体はどこまでも不思議で出来てるなぁなどとどうでもいいことを頭の中でぼんやりと考える。
無駄な想像に思いを巡らせ、スバルは自分が今置かれた状況に整理を付けることを先延ばしにしようとしていたが、目覚めてしまったものは仕方がない。
泣き疲れて眠ってしまうなんて、本当にこどもみたいだなと思いながら、目をしっかと開け意識を覚醒させた。するとまず天井が視界に入った。華美すぎず格調高く優雅さを持つ装飾で、黒を基調とした幾何学模様に赤いピアノ線みたいな細長い線が映 6918
三咲(m593)
DONE三百字小説。アレス&クロム&マーリン。帰還せよイベントのあとのイメージ。橋を渡ると友人が待っていた。傍らには見知った、しかしここでは新しい顔が並んでいる。「お前も来てくれたのか」とアレスが笑うと、照れくさそうに眼をそらす。ただ一言、「あちら側」は変わりないと伝えれば、その口元が綻んだ。
きっと同じ形には戻れない。この橋を渡った時に、何度も自分に言い聞かせた言葉だ。自分はどちら側にいるべきなのか。決意は何度も傾いて、結局選べなかった。
それでいいと言われたのは、どちらからだっただろう。ほんの少し大きかった声は、かかっていた霧を晴らしてくれた。傾いていたように見えた橋は、傾いてはいなかった。
変わらない、それでも少し違う景色。そうしてまた、自分は同じ気持ちで橋を渡っていく。 308
三咲(m593)
DONE三百字小説。アレス&アスモデウス。お迎えにあがりました、アレス様。そんな言葉から始まったさよならは、自分なりにちゃんと出来た、とアレスは思っている。今はただ、大切なこの場所に、自分の火がつかなくて良かったという、安堵だけが胸にある。
橋を渡った先には、一目でそれと分かる悪魔が待っていた。自分を主と呼んだ魔皇の配下は、今はもうただの敵陣ではない。
歩みを緩めたアレスに合わせて、彼もまた半歩後ろで足を止めた。
「名残惜しいか?」
「そういうわけじゃ、ないんだけどな……」
故郷だと思っていた街も、守るべき象徴として見上げた城も。きっともう、同じ気持ちで振り返ることはないだろう。
それでも行かなければならない、と思う。本当の自分の姿を知るために。 312
三咲(m593)
DONE三百字小説。アレス&ガープ。根を詰めてしまったようだ。椅子に上着をかけ、両肩を回したところで、少年と目が合った。「肩、揉んでやろうか?」
「……では、お願いします」
期待のこもった眼差しに、素直に従うことにする。
書き物で肩が凝ったならこの辺だろうか。そんな独り言とともに触れている手は、ずいぶん手慣れているようだ。聞けば、兵士として城勤めをする間、自分や仲間のケアをしながら、自然に覚えていたという。特に鎧を着慣れるまでが大変だったと、まだ鮮明な過去をたぐり寄せ、笑う。
もう少し、主君らしい振る舞いをしてほしい。ガープは常日頃からそう思っている。それでもこれが、彼の思う主らしさなら。今はもう見慣れた小さな手を、どこか大きく感じた。 307
三咲(m593)
DONE三百字小説。アレス&アスモデウス。「らしい」振る舞いのサポートとしてアスモ様は適任だったんだなとオレコマ文を読んで。陛下、と呼んで見上げた顔は、どこかぼんやりとしていた。「今まで通りでいい。アレスと呼んでくれ」
いきなりそう呼ばれるのは落ち着かない。目を細めた少年は、目元以外を覆った姿で、まだ彼らしい笑みを浮かべる。
彼の名を、かつて呼んでいた仲間はここにはいない。それでも彼は、彼らしい姿を求めて、この椅子に座った。
自分らしさなど、どこにでもあってどこにもない。名を失った先代も、魔皇という肩書きのまま、こうして遺志を留めている。
せめて自分が呼ぶことで、ずっと同じ音でいられるなら。そんな感傷に答えた顔は、どんな風にその名を象っていただろう。
思い出すまでもない。目の前にあるよく似た姿を、アスモデウスは記憶になぞる。 311
三咲(m593)
DONE三百字小説。ガープ&ラフロイグ。ラフ様はアブストラクト的なゲームが強そうなイメージ。彼にとって、休憩とは頭を休ませることではないらしい。丸まった背中がなにやら唸り声を上げている。額を押さえたガープは、顔をしかめながら手元の本を睨んでいる。「邪魔をしても良いか?」とのぞき込めば、ぜひ、とだけ帰ってきた。かれこれ三日は悩んでいる。そう言って示された升目は、駒の攻め方を解いたもののようだ。戦局を打開するための一手は、自分との勝負を想定しているのかもしれない。あっさりと解を示したラフロイグに、大きく見開いた目は、それでも挑戦的な光を返した。
「一戦願えますか」
「下剋上を狙うか? 受けて立とう」
一手たりとも気を抜けない。そんな相手だからこそ、この手の駒は強者として、今も盤上に並んでいる。 306
三咲(m593)
DONE三百字小説。ガープ&ラフロイグ。合戦終わった後のひとコマ。ようやく片付いた。その声に振り返ると、大魔皇が伸びをしていた。紙の束を見やって、ガープは思わず目を見開く。書かれている額は、気前が良いなどという程度では済まない。そんな反応もしっかり見ていたのか、小さな笑い声がこぼれる。
「強者に支援は惜しまぬ。最強であるにはなにかと必要であろう」
そのことは身をもって知っている。自身の理想も、彼の援助なしでは叶わなかったものだ。
自分を打ち倒す者が現れたら、すべて譲り渡すつもりだ。いつか口にしていた言葉も、あるいは本心なのだろうか。その者は果たして、彼の支えとなれるのだろうか。
「少々くたびれた……ここで休ませよ」
巡り始めた思考は、背後から伸びてきた腕に遮られる。 309