銃
gemuyati3ta6
DOODLEマジで私だけが楽しい擬人化ネタ銃が好きで銃を愛用してる人の拳銃が擬人化するネタが大好きで~~その人に似ててもいいし似て無くてもいいんだけど今回は似せました。女の子なのは趣味。
デザートイーグル見た目と火力がド武骨なのでもっと武骨な女の子にしてもよかった気がするんですけど、こういう見た目の女の子の思想がド武骨なのが興奮するので可愛い寄りにしました 2
都築 祐
PASTアニメで探偵社設立秘話が放送された後に何か描きたいなぁ思って少し前に描いた、赤髪の二挺拳銃持ちの少年暗殺者。しょたさくって呼んでたけど、年齢的にはそろそろしょたじゃないのかもしれない。
小説だともっと感情読み取れない表情なイメージだったけど、アニメのカレーにだけデレを発動するのもそれはそれで捨てがたい。
小説、舞台、アニメ…と描かれ方が少しずつ違うのもまた楽しいなぁと思ったりなどしました。
miho
SPUR ME【23/3/21 薔薇咲展示】Promise Youラップ×名前有創作女マスター
召銃から初めての治療までの物語。
親愛ストを補完する形で書いていますが、初治療の描写を捏造しています。
今日に向けて執筆していたものですが間に合いませんでしたので抜粋で投稿いたします!全編完成させたい!
!流血注意!ワンクッション!
Ⅸ・Ⅹ、力を使った治療を受け入れられていないまま、作戦で重傷を負ったラップ。 2132
miho
SPUR ME【23/3/21 薔薇咲展示】Promise Youラップ×名前有創作女マスター
召銃から初めての治療までの物語です。
親愛ストを補完する形で書いていますが、初治療の描写を捏造しています。
開催おめでとうございます!
こちら、今日に向けて執筆していたものですが間に合いませんでしたので抜粋で投稿いたします……!全編完成させたい!
Ⅰ治療お断りの件とⅡ陛下登場です。
【薔薇咲展示】Promise You -Ⅰ- -Ⅱ-Ⅰ
「……いえ、マスター。治療は結構。」
淡々と語られる初めての任務についての報告の中で、この言葉もまたひどく淡白に発せられた。捲られたシャツから肘まで見えている腕には包帯が巻かれている。今日の曇り空のせいかもしれないけれど、白い肌は任務の前と比べてくすんで見えた。
「へ……?」
簡潔で解りやすかったはずの報告に、私の口からは息が抜けるような情けない声がこぼれ落ちる。
「ですから、傷の治療は結構です。」
治療は結構、ラップさんはそう言った。その左腕の真新しい傷は、彼が人間だったなら完治を待つしかない。でもラップさんは貴銃士で、私はその傷を治す力を持っている。その力を必要とされてここに居る。なのに……。
5861「……いえ、マスター。治療は結構。」
淡々と語られる初めての任務についての報告の中で、この言葉もまたひどく淡白に発せられた。捲られたシャツから肘まで見えている腕には包帯が巻かれている。今日の曇り空のせいかもしれないけれど、白い肌は任務の前と比べてくすんで見えた。
「へ……?」
簡潔で解りやすかったはずの報告に、私の口からは息が抜けるような情けない声がこぼれ落ちる。
「ですから、傷の治療は結構です。」
治療は結構、ラップさんはそう言った。その左腕の真新しい傷は、彼が人間だったなら完治を待つしかない。でもラップさんは貴銃士で、私はその傷を治す力を持っている。その力を必要とされてここに居る。なのに……。
miho
SPUR ME【23/3/21 薔薇咲展示】Promise Youラップ×名前有創作女マスター
召銃から初めての治療までの物語です。
親愛ストを補完する形で書いていますが、初治療の描写を捏造しています。
開催おめでとうございます!
こちら、今日に向けて執筆していたものですが間に合いませんでしたので抜粋で投稿いたします……!全編完成させたい!
すげなく治療を断られたマスターの強行突破(できない)の巻です。
【薔薇咲展示】Promise You -Ⅴ-Ⅴ
「マスター、この辺りで待ち伏せしようよ。」
「その茂みがいいと思う。」
「了解。」
悪戯慣れしたニコラとノエルの助言で、私は食堂脇の茂みに身を潜める。双子は食堂の外壁に体を沿わせて、窓から中の様子を確認してくれている。そんな姿は、度々基地内で見かける。その後には抜群のチームワークから繰り出される悪戯、悪戯、悪戯。
でも、今回私達がせんとしていることは悪戯ではない。ターゲットとの真剣勝負なのだ。この肩に担ぐ黒い筒はネットガン、今日の相棒。引き金を引けばターゲット捕獲用のネットが発射される。裏山に居る手負いの馬を捕まえて育てたいとお願いしたら、修理場の職人さんが作ってくれた。作戦立案はターゲットを熟知しているニコラとノエル。そうだ、私はみんなの力を借りているんだ。負ける訳にはいかない……!
2149「マスター、この辺りで待ち伏せしようよ。」
「その茂みがいいと思う。」
「了解。」
悪戯慣れしたニコラとノエルの助言で、私は食堂脇の茂みに身を潜める。双子は食堂の外壁に体を沿わせて、窓から中の様子を確認してくれている。そんな姿は、度々基地内で見かける。その後には抜群のチームワークから繰り出される悪戯、悪戯、悪戯。
でも、今回私達がせんとしていることは悪戯ではない。ターゲットとの真剣勝負なのだ。この肩に担ぐ黒い筒はネットガン、今日の相棒。引き金を引けばターゲット捕獲用のネットが発射される。裏山に居る手負いの馬を捕まえて育てたいとお願いしたら、修理場の職人さんが作ってくれた。作戦立案はターゲットを熟知しているニコラとノエル。そうだ、私はみんなの力を借りているんだ。負ける訳にはいかない……!
miho
SPUR ME【23/3/21 薔薇咲展示】Promise Youラップ×名前有創作女マスター
召銃から初めての治療までの物語です。
親愛ストを補完する形で書いていますが、初治療の描写を捏造しています。
開催おめでとうございます!
こちら、今日に向けて執筆していたものですが間に合いませんでしたので抜粋で投稿いたします……!全編完成させたい!
こちらは序章、ラップ召銃のシーンです。
【薔薇咲展示】Promise You -Prologue-Prologue
この瞳で初めて見た貴女は、柔らかい光の中にあった。年頃の女性の姿でありながら、その顔にはまだ少女の面影が息づいている。癖のないブルネットをうなじの辺りで纏め、黄色いキュロットスカートは風を含んで膨らんでいる。
やがて、軽く閉じた睫毛が僅かに震えて押し上げられる。現れたのは透き通った黄色。うららかな春の陽光を多分に含んで輝くまるい瞳が、見上げてひとつまばたきをする。
「わ、私は、ユウ・ド・ルクレールと言います。……よろしくお願いしますね。」
その声はややぎこちないものだったが、瞳も口許も柔らかく緩められていた。最後まで言うと結んだ口の両端を一層持ち上げた。
「よろしくお願いします。」
1674この瞳で初めて見た貴女は、柔らかい光の中にあった。年頃の女性の姿でありながら、その顔にはまだ少女の面影が息づいている。癖のないブルネットをうなじの辺りで纏め、黄色いキュロットスカートは風を含んで膨らんでいる。
やがて、軽く閉じた睫毛が僅かに震えて押し上げられる。現れたのは透き通った黄色。うららかな春の陽光を多分に含んで輝くまるい瞳が、見上げてひとつまばたきをする。
「わ、私は、ユウ・ド・ルクレールと言います。……よろしくお願いしますね。」
その声はややぎこちないものだったが、瞳も口許も柔らかく緩められていた。最後まで言うと結んだ口の両端を一層持ち上げた。
「よろしくお願いします。」
koga_hrt88
DONECoC:ノブシゲ=グルーエン23歳。
【LAST LUST!】HO1
※ネタバレなし。
家がエベレストにある物理的にも孤高のプライドエベレスト坊や。
人間嫌いだけど神話生物はもっと絶許なエクソシスト。
タバコとピアスは人避けも兼ねて。
ショットガンは銃口が3つのトリプルスレッド。
(絵面が見たかっただけなので、ステータスは12ゲージ・ショットガン2連式) 4
oitoku_toko
SPOILER⚠️トンエミ傀逅 一番好きなシーン描き起こし⚠️シナリオ・セッションのネタバレがあります。
※状況的に二人とも部屋着かと思いますが雰囲気重視で公式立ち絵衣装で描いています。
※色々描ききれてない部分は脳内補完・修正して頂けると幸いです。(銃MUZUKASHI-SUGI) 5
comeco
DOODLE銃三ひとりの休日 日曜日の昼下がり。普段なら仕事だが今日はたまたま非番だ。天気も良く心地よい風が窓から入ってくる。部屋の掃除をして、洗濯も終わり一段落してコーヒーを淹れて啜る。
週末の休みがあると恋人である山田三郎と過ごす事が多いのだが、今日は生憎萬屋の仕事が入っているらしくここには来られないと連絡があった。俺としてはそんな事より会いに来いと思うのだが、三郎は兄弟最優先主義のため俺は本日フリーになってしまった。
たまには一人で何処か行くか
そう思い美術館を検索してみる。しかし興味を惹かれるものは今から行くには遠すぎる。水族館、博物館など静かで楽しめる場所を携帯端末で漁っていたが、案内の写真を見ているだけで癒されてしまい行動にまでは至らなかった。
952週末の休みがあると恋人である山田三郎と過ごす事が多いのだが、今日は生憎萬屋の仕事が入っているらしくここには来られないと連絡があった。俺としてはそんな事より会いに来いと思うのだが、三郎は兄弟最優先主義のため俺は本日フリーになってしまった。
たまには一人で何処か行くか
そう思い美術館を検索してみる。しかし興味を惹かれるものは今から行くには遠すぎる。水族館、博物館など静かで楽しめる場所を携帯端末で漁っていたが、案内の写真を見ているだけで癒されてしまい行動にまでは至らなかった。
comeco
DOODLE銃三嫉妬「オオサカディビジョン……どついたれ本舗?ふざけてんのかよコント集団か?」
土曜の夜だから泊まりに行っていいかと急に聞かれちょっと期待しつつ了承した。それなのに来るなり隣にどかっと座るとタブレットを立ち上げぶつぶつと独り言を唱え始めたのは恋人の山田三郎だ。
わざわざ俺の家に来て何してるのかと思えば敵の情報に釘付けじゃないか。
「白膠木簓はお笑い芸人だし面白いんだよなー。ラップは知らないけど」
は?面白い?なんだお笑いなんか見るのか?意外だししかも割と好意的じゃないか。
「天谷奴零……はいいや。わけわかんないおっさんだし。コイツは無視‼︎」
あ、これは嫌いなんだな。まあ、親子ほど歳の差のあるおっさんだしな。
1186土曜の夜だから泊まりに行っていいかと急に聞かれちょっと期待しつつ了承した。それなのに来るなり隣にどかっと座るとタブレットを立ち上げぶつぶつと独り言を唱え始めたのは恋人の山田三郎だ。
わざわざ俺の家に来て何してるのかと思えば敵の情報に釘付けじゃないか。
「白膠木簓はお笑い芸人だし面白いんだよなー。ラップは知らないけど」
は?面白い?なんだお笑いなんか見るのか?意外だししかも割と好意的じゃないか。
「天谷奴零……はいいや。わけわかんないおっさんだし。コイツは無視‼︎」
あ、これは嫌いなんだな。まあ、親子ほど歳の差のあるおっさんだしな。
comeco
DOODLE銃三桜 ぽかぽかな春の昼下がり。ふと思いついて仕事中だというのに雑誌を取り出す。春のデート特集という記事に惹かれて買ってしまった。こんなの俺のパートナーには「バカじゃないのか」と一蹴されるに決まっているのだが、若者の喜ぶ事など全くわからず、かといって相手は素直に何がしたいだとかここに行きたいだとか言う事はなく、むしろそれは我儘だと思っている節もあるくらい頑なな性分だ。
甘いオヤツは好きそうだけど、二人で行くにはハードルは高いし、遊園地は……好きそうだとは思うが「子供扱いかよ!」って変に攻撃的になりそうでこちらからは誘い辛い。映画や美術館はもう行き飽きるくらい行っている。静かで人が少なく落ち着ける場所は二人とも気に入ってはいるが目新しさもない。結局一般的に流行りのところは好まないだろうという結論に至りパラパラとページを捲る。
1478甘いオヤツは好きそうだけど、二人で行くにはハードルは高いし、遊園地は……好きそうだとは思うが「子供扱いかよ!」って変に攻撃的になりそうでこちらからは誘い辛い。映画や美術館はもう行き飽きるくらい行っている。静かで人が少なく落ち着ける場所は二人とも気に入ってはいるが目新しさもない。結局一般的に流行りのところは好まないだろうという結論に至りパラパラとページを捲る。
comeco
DOODLE銃三夜景 いつもながら何を考えているのかわからない。突然泊まりに行ってもいいかと連絡が入り迎えに行くと助手席に乗るなり窓を開け外をじっと眺めている。夜の帷が下り始めたヨコハマの風が冷たい。
「あのさ」
急に口を開きだした。顔は窓の外を見たままだ。
「銃兎が僕の歳の頃ってさ、僕まだ産まれてないじゃん」
なんだ急に痛い所を突いてきやがって。
「そうだな」
「どんな世の中だった?」
「どんな?」
「うん。僕肩に傷痕があるじゃん。あれ、戦争中に負った傷なんだ」
「あー…でかいな、あの傷痕。そうなのか」
戦争孤児なのだからそれも頷けるがそれとどういう関係があるんだ、今の疑問。
「家族と銃兎しか知らないんだよ、傷があるの」
「え?プールの授業とかあるだろ」
1049「あのさ」
急に口を開きだした。顔は窓の外を見たままだ。
「銃兎が僕の歳の頃ってさ、僕まだ産まれてないじゃん」
なんだ急に痛い所を突いてきやがって。
「そうだな」
「どんな世の中だった?」
「どんな?」
「うん。僕肩に傷痕があるじゃん。あれ、戦争中に負った傷なんだ」
「あー…でかいな、あの傷痕。そうなのか」
戦争孤児なのだからそれも頷けるがそれとどういう関係があるんだ、今の疑問。
「家族と銃兎しか知らないんだよ、傷があるの」
「え?プールの授業とかあるだろ」
comeco
DOODLE銃三一緒にお勉強「ねえ、これは?この発音」
「どれですか?」
ただいま英語のスピーチを特訓中。
この間課題で作文を提出した。うちでやっててもうるさくて落ち着かないから静かな銃兎の家で書いていた。その日は銃兎はたまたま休みで僕の隣で静かに本を読んでいた。
ふとラップしててもやたらと発音のいい銃兎に英語が得意なのかと聞いたら「まあ」という返事。こいつの気のない返答はそんなの当たり前だろって事だ。努力して得たモノは得意げに話してくるから。それならと思い英文の間違いがないかを銃兎に確認してもらって言い回しとか少し直されたのを提出したのだがそれが何故かスピーチコンテストに選ばれてしまった。
僕は英文はまあわかるんだけど発音はどちらかと言えば苦手だ。今日は書いた作文のコピーを銃兎に渡し「ごめん、教えて欲しい」と言ってスピーチコンテストに出る事を伝えた。休みを二回も勉強に費やすのは気が引けたのだけど他に教えてくれそうな人に心当たりもない。銃兎は「へー。すごいな」と言うから「こんなつたない英語でコンテストなんてって思う?」と聞くと「いや文章自体はちゃんとしてる。ただ割と難しい単語もあるから読むのは大変だなと思ってな」
1291「どれですか?」
ただいま英語のスピーチを特訓中。
この間課題で作文を提出した。うちでやっててもうるさくて落ち着かないから静かな銃兎の家で書いていた。その日は銃兎はたまたま休みで僕の隣で静かに本を読んでいた。
ふとラップしててもやたらと発音のいい銃兎に英語が得意なのかと聞いたら「まあ」という返事。こいつの気のない返答はそんなの当たり前だろって事だ。努力して得たモノは得意げに話してくるから。それならと思い英文の間違いがないかを銃兎に確認してもらって言い回しとか少し直されたのを提出したのだがそれが何故かスピーチコンテストに選ばれてしまった。
僕は英文はまあわかるんだけど発音はどちらかと言えば苦手だ。今日は書いた作文のコピーを銃兎に渡し「ごめん、教えて欲しい」と言ってスピーチコンテストに出る事を伝えた。休みを二回も勉強に費やすのは気が引けたのだけど他に教えてくれそうな人に心当たりもない。銃兎は「へー。すごいな」と言うから「こんなつたない英語でコンテストなんてって思う?」と聞くと「いや文章自体はちゃんとしてる。ただ割と難しい単語もあるから読むのは大変だなと思ってな」
comeco
DOODLE銃三バトル 一回戦を終え力は出し切った。あとは結果を待つしかない。
僕らBusters Brosはまた一番手であとの対戦は傍聴席から見る事になった。
「お前、凄かったな」
隣に二郎。いち兄とケンカ?してから気まずいのか僕に付き纏ってくる。今までだったら「にいちゃん、オレがんばったよ‼︎」アピールでいち兄の周りをまとわりついていたのに今回はちょっと距離を取っている。まあ気持ちはわからなくはないから仕方なく文句言わずに隣に居させてやる。褒めてくれたし。
「なあ、アイツら怖くね?」
眼下ではシブヤとヨコハマのバトルが繰り広げられている。シブヤはいつものように人を食ったような態度だけど前回よりも熱が入っているように見える。ヨコハマは…僕には殺意しか見えてこないんだけど。普段とは違う怒気をビリビリ感じる。
990僕らBusters Brosはまた一番手であとの対戦は傍聴席から見る事になった。
「お前、凄かったな」
隣に二郎。いち兄とケンカ?してから気まずいのか僕に付き纏ってくる。今までだったら「にいちゃん、オレがんばったよ‼︎」アピールでいち兄の周りをまとわりついていたのに今回はちょっと距離を取っている。まあ気持ちはわからなくはないから仕方なく文句言わずに隣に居させてやる。褒めてくれたし。
「なあ、アイツら怖くね?」
眼下ではシブヤとヨコハマのバトルが繰り広げられている。シブヤはいつものように人を食ったような態度だけど前回よりも熱が入っているように見える。ヨコハマは…僕には殺意しか見えてこないんだけど。普段とは違う怒気をビリビリ感じる。
comeco
DOODLE銃三昼下がり ぽかぽか暖かい春の午後。
ヨコハマに呼ばれて昼ごはんを食べた後のまったりした時間。ソファに座って本を読んでいる銃兎に「何読んでるの?」と銃兎の太腿の上に頭を乗せてソファに寝転ぶ。相手にしてもらえなくて寂しかった訳じゃなくて単純にどんな内容なのか知りたかっただけ。
「絵?」
「ん?ああ、この間行った美術展の画集だ」
「画集……」
本の方に頭を向けると美術の教科書に載っているような絵と少しの解説。休みの日に美術館やら博物館にはよく行くと言っていた。まだ一緒に行ったことはないけど、こんなの観てきてるんだと絵をじっと見ていた。
銃兎は何ページかめくり手を止める。
「この絵は素晴らしかった」
絵ねえ。僕がいるのにいつでも見れる画集なんか見るのかよ。
794ヨコハマに呼ばれて昼ごはんを食べた後のまったりした時間。ソファに座って本を読んでいる銃兎に「何読んでるの?」と銃兎の太腿の上に頭を乗せてソファに寝転ぶ。相手にしてもらえなくて寂しかった訳じゃなくて単純にどんな内容なのか知りたかっただけ。
「絵?」
「ん?ああ、この間行った美術展の画集だ」
「画集……」
本の方に頭を向けると美術の教科書に載っているような絵と少しの解説。休みの日に美術館やら博物館にはよく行くと言っていた。まだ一緒に行ったことはないけど、こんなの観てきてるんだと絵をじっと見ていた。
銃兎は何ページかめくり手を止める。
「この絵は素晴らしかった」
絵ねえ。僕がいるのにいつでも見れる画集なんか見るのかよ。
comeco
DOODLE銃三ホラーの結末 ゴールデンウィークという謎の連休で銃兎の家に来た。
自分の意思ではなく「連休なら遊びに来れるよな」という圧力が恋人からかかったからだ。無視してもよかったんだけど萬屋ヤマダは二郎のサッカーの試合があるからいち兄も応援行くからお休みで僕はヒマだし。
それでも昼間は連休前の最後の依頼で小学生向けの学習塾の手伝いをしてきた。そこの子供達に今学校で流行ってる配信動画の話を聞いた。どうやらホラーらしい。でも小学生に流行っているっていうんだから大して怖くも面白くもなさそうだな、と思いつつ、時間を持て余している今、少しの暇つぶしのつもりで動画サイトを開いた。
しんと静まり返った部屋で一人ホラーなんて見たことはなかった。大体二郎と二人で見てて、僕が少し怖いなと思うくらいでも二郎が涙目でガタガタ震えている状態になってて、運営の思惑以上のリアクションを取ったりするからその様子を嗜めて安心しながら気持ちを落ち着けていたんだなと今なら思う。
2120自分の意思ではなく「連休なら遊びに来れるよな」という圧力が恋人からかかったからだ。無視してもよかったんだけど萬屋ヤマダは二郎のサッカーの試合があるからいち兄も応援行くからお休みで僕はヒマだし。
それでも昼間は連休前の最後の依頼で小学生向けの学習塾の手伝いをしてきた。そこの子供達に今学校で流行ってる配信動画の話を聞いた。どうやらホラーらしい。でも小学生に流行っているっていうんだから大して怖くも面白くもなさそうだな、と思いつつ、時間を持て余している今、少しの暇つぶしのつもりで動画サイトを開いた。
しんと静まり返った部屋で一人ホラーなんて見たことはなかった。大体二郎と二人で見てて、僕が少し怖いなと思うくらいでも二郎が涙目でガタガタ震えている状態になってて、運営の思惑以上のリアクションを取ったりするからその様子を嗜めて安心しながら気持ちを落ち着けていたんだなと今なら思う。
comeco
DOODLE銃三キスの日
くちづけ「銃兎!チェスやろ!」
「チェス?今からか?」
すでにまあまあ深い時間。そろそろ零時に近い。
「だって眠くない。銃兎明日休みだしいいだろ」
「まあ、一戦だけな」
「やったあ!負けたら罰ゲームね」
「また罰ゲームか」
三郎はにこにこしながらセッティングしている。戦績は五分。他のゲームは三郎の方が強いのだが、チェスは俺も元々出来るからなんとかくらいつける。しかも夜中は勝率が高い。これは多分普段の生活の差だ。三郎は基本夜更かしはあまりしない。昼間学校だけでなく萬屋の手伝いをする事が多い。「山田一郎に迷惑をかけない」をモットーに生きている三郎は普段この時間はベッドにいる事が多いらしい。故に今元気にしているけど勝負がつく頃にはうとうとしている可能性が高いし、今までも途中でやめて盤をそのままにして朝に持ち越すこともある。
1256「チェス?今からか?」
すでにまあまあ深い時間。そろそろ零時に近い。
「だって眠くない。銃兎明日休みだしいいだろ」
「まあ、一戦だけな」
「やったあ!負けたら罰ゲームね」
「また罰ゲームか」
三郎はにこにこしながらセッティングしている。戦績は五分。他のゲームは三郎の方が強いのだが、チェスは俺も元々出来るからなんとかくらいつける。しかも夜中は勝率が高い。これは多分普段の生活の差だ。三郎は基本夜更かしはあまりしない。昼間学校だけでなく萬屋の手伝いをする事が多い。「山田一郎に迷惑をかけない」をモットーに生きている三郎は普段この時間はベッドにいる事が多いらしい。故に今元気にしているけど勝負がつく頃にはうとうとしている可能性が高いし、今までも途中でやめて盤をそのままにして朝に持ち越すこともある。
comeco
DOODLE銃三浮気現場 なんだ、これ。
今日は確かに来るって言ってなかった。それは僕も悪いのかも知れない。
………………
玄関には家主の靴が丁寧に並べてあった。リビングやキッチンに人の気配はない。
まだ寝てるのか?
そう思って寝室へと向かう。
ドアを開けようとした時中から声が聞こえた。
「おいおいそっちに行くな。こら!全く悪戯ばっかりして」
甘い声。こんな声色……あんまり平時には聞いたことがない。
頭が急激に冷えていく。同時に身体も心も。
「やめろ。そんなとこに乗るな。こーら。ふふ、くすぐったいな」
いやいやいや。なんだ?なんなんだ……
「撫でられるのはイヤか?柔らかくて気持ちいいな」
え……
ドアの前で硬直したまま動けなくなる。僕にさえこんなに自然な甘さで接してきた事もない気がする。
1066今日は確かに来るって言ってなかった。それは僕も悪いのかも知れない。
………………
玄関には家主の靴が丁寧に並べてあった。リビングやキッチンに人の気配はない。
まだ寝てるのか?
そう思って寝室へと向かう。
ドアを開けようとした時中から声が聞こえた。
「おいおいそっちに行くな。こら!全く悪戯ばっかりして」
甘い声。こんな声色……あんまり平時には聞いたことがない。
頭が急激に冷えていく。同時に身体も心も。
「やめろ。そんなとこに乗るな。こーら。ふふ、くすぐったいな」
いやいやいや。なんだ?なんなんだ……
「撫でられるのはイヤか?柔らかくて気持ちいいな」
え……
ドアの前で硬直したまま動けなくなる。僕にさえこんなに自然な甘さで接してきた事もない気がする。
m_makise
PROGRESS作業進捗4p目まともに銃兎さん描くの初めて…ピシッと黒髪キメてるイメージあるので遅れ毛を描くか悩んだんですが、私が好きなので描きました!独歩さんと合わせるとベタ率が超高くなるね。
comeco
DOODLE銃三プライベートタイム 捜査がやっと終わり二週間ぶりに休みをもぎ取り帰ってきたのは深夜。疲れ切っていていつもならそろえる靴も玄関で雑に脱ぎながら手袋を外す。ネクタイを緩めスッと引き抜きながらシャツのボタンも外す。ドサっとソファに背を預けフウーッと大きく息を吐く。
「疲れた」
スーツの上着を脱ぎ襟のアクセを外し腕時計もテーブルに投げる。脱いだ上着の内ポケットから煙草を取り出し火をつけて咥え胸いっぱいにニコチンを吸い込む。ふぅーっと一筋煙を吐き出せばやっと落ち着きを取り戻す。ふとテーブルに目をやると灰皿が綺麗になっている。
(ん?)
このところ疲れて帰ってはこんな夜を過ごしているので煙草は溜まったままにしてあったはずで片付けた覚えはない。
1515「疲れた」
スーツの上着を脱ぎ襟のアクセを外し腕時計もテーブルに投げる。脱いだ上着の内ポケットから煙草を取り出し火をつけて咥え胸いっぱいにニコチンを吸い込む。ふぅーっと一筋煙を吐き出せばやっと落ち着きを取り戻す。ふとテーブルに目をやると灰皿が綺麗になっている。
(ん?)
このところ疲れて帰ってはこんな夜を過ごしているので煙草は溜まったままにしてあったはずで片付けた覚えはない。
comeco
DOODLE銃三偶然は必然 中王区からディビジョン毎のグッズを渡されていち兄がリーダー招集から帰ってきた。
「なんですかいち兄、これ」
「ライブ会場で売り出すんだと。俺らもそれなんかしら身につけて歌えって渡された」
「あ、キャップあんじゃん!オレこれにしよー」
販促活動込みで身につけさせるって訳ね。まあ、デザインとかはいいと思うけど。二郎は何も考えずにキャップを手に取って鏡の前でポージングしている。
「だれがどれをとか決まってるんですか?」
「いやそんな事は言ってなかったな。ただ最低一つは身につけろって言ってたぞ。俺はめんどうだからパーカーでいいかな」
いち兄は何を着ても似合うしカッコいいからいいけど…僕どうしよう。
「いち兄、これって今回ずっと付けてないとダメなんですか?」
3109「なんですかいち兄、これ」
「ライブ会場で売り出すんだと。俺らもそれなんかしら身につけて歌えって渡された」
「あ、キャップあんじゃん!オレこれにしよー」
販促活動込みで身につけさせるって訳ね。まあ、デザインとかはいいと思うけど。二郎は何も考えずにキャップを手に取って鏡の前でポージングしている。
「だれがどれをとか決まってるんですか?」
「いやそんな事は言ってなかったな。ただ最低一つは身につけろって言ってたぞ。俺はめんどうだからパーカーでいいかな」
いち兄は何を着ても似合うしカッコいいからいいけど…僕どうしよう。
「いち兄、これって今回ずっと付けてないとダメなんですか?」
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ11日目です。合歓ちゃんとモブ舎弟が登場します。
Day.11【きぐるみを着て】 碧棺左馬刻、職業・ヤクザ。まさか、着ぐるみの中に入る日が来ようとは……。
碧棺左馬刻には生涯をかけて大切にすると決めている人間が二人いる。
一人目は、左馬刻にとって唯一の肉親である、妹の碧棺合歓。数年前、まだ高くそびえ立つ壁が存在していた頃、合歓はその壁の向こう側──中王区で行政監察局副局長として、その職務を全うしていた。内から再生する合歓と、外から破壊する左馬刻。両者それぞれの方法で中王区に立ち向かい、やがて崩壊したあとは、合歓は左馬刻の元に戻ってきたのだった。合歓の受けた真正ヒプノシスマイクによるマインドハックで兄妹が対立したこともあったが、折れかけた心を立ち直らせてくれた仲間のおかげで、こうして今を過ごすことができている。
2931碧棺左馬刻には生涯をかけて大切にすると決めている人間が二人いる。
一人目は、左馬刻にとって唯一の肉親である、妹の碧棺合歓。数年前、まだ高くそびえ立つ壁が存在していた頃、合歓はその壁の向こう側──中王区で行政監察局副局長として、その職務を全うしていた。内から再生する合歓と、外から破壊する左馬刻。両者それぞれの方法で中王区に立ち向かい、やがて崩壊したあとは、合歓は左馬刻の元に戻ってきたのだった。合歓の受けた真正ヒプノシスマイクによるマインドハックで兄妹が対立したこともあったが、折れかけた心を立ち直らせてくれた仲間のおかげで、こうして今を過ごすことができている。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ10日目です。今年はウサちゃんイヤーですね🐰
Day.10【獣耳】「じゅ〜とォ〜、どうしたんだよその可愛いお耳はよォ〜」
ちょんちょんとつついてはニヤニヤ笑みを零す。彼此二十分は繰り返されているその行為に、銃兎は引き攣る口元を隠すことなく持ち帰った仕事を終わらせるためにパソコンと向き合っていた。
宅飲みを始めて、珍しく早々に出来上がった左馬刻はどこからか取り出した兎の耳を模したカチューシャを銃兎の頭に嵌めたのだ。
「ウサちゃんかぁいい」
酔っぱらいの戯言なんかに耳を貸すな。銃兎は自分にそう言い聞かせる。
「じゅーとぉー、無視すんなって」
「…………」
「本当は尻尾もあンだけどよ、ま、それは今度な。今日はお耳を可愛がりたい気分」
今度があるのか……と溜め息を吐こうとしたのだが、左馬刻の伸ばした手が、なぜか銃兎の耳──頭に着けられた兎の耳ではなく、銃兎自身の──に触れたせいで、吐こうとした溜め息は変な声へと変わって口から漏れ出た。
796ちょんちょんとつついてはニヤニヤ笑みを零す。彼此二十分は繰り返されているその行為に、銃兎は引き攣る口元を隠すことなく持ち帰った仕事を終わらせるためにパソコンと向き合っていた。
宅飲みを始めて、珍しく早々に出来上がった左馬刻はどこからか取り出した兎の耳を模したカチューシャを銃兎の頭に嵌めたのだ。
「ウサちゃんかぁいい」
酔っぱらいの戯言なんかに耳を貸すな。銃兎は自分にそう言い聞かせる。
「じゅーとぉー、無視すんなって」
「…………」
「本当は尻尾もあンだけどよ、ま、それは今度な。今日はお耳を可愛がりたい気分」
今度があるのか……と溜め息を吐こうとしたのだが、左馬刻の伸ばした手が、なぜか銃兎の耳──頭に着けられた兎の耳ではなく、銃兎自身の──に触れたせいで、吐こうとした溜め息は変な声へと変わって口から漏れ出た。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ9日目です。Day.9【友達と(みんなで)遊ぶ】『王様だ〜れだ!』
酔っ払った男たちのやることに、特に意味などない。考えるだけ無駄である。それは、「ハマの最凶最悪なヤロウドモ」と謳われた、ヤクザ・警察・元軍人であるアウトローな彼らも同じなのであった。
「あ、私ですね」
「銃兎が王様か」
「ウサちゃんは一体どんな命令すんだァ?」
銃兎はふわふわとした頭で思考を巡らせる。どうせなら自分に得のある命令にしたい。
「ふふ、じゃあ2番の人にマッサージでもしてもらいましょうかね」
「お、2番俺様だわ」
以前一度だけ受けたことのある理鶯のプロ顔負けのマッサージが恋しくなっていた銃兎は、「2」と書かれた割り箸を顔の横に掲げた声の主に顔を顰めた。
「げ、左馬刻かよ……」
「ンだよ、自分で命令したくせに」
1084酔っ払った男たちのやることに、特に意味などない。考えるだけ無駄である。それは、「ハマの最凶最悪なヤロウドモ」と謳われた、ヤクザ・警察・元軍人であるアウトローな彼らも同じなのであった。
「あ、私ですね」
「銃兎が王様か」
「ウサちゃんは一体どんな命令すんだァ?」
銃兎はふわふわとした頭で思考を巡らせる。どうせなら自分に得のある命令にしたい。
「ふふ、じゃあ2番の人にマッサージでもしてもらいましょうかね」
「お、2番俺様だわ」
以前一度だけ受けたことのある理鶯のプロ顔負けのマッサージが恋しくなっていた銃兎は、「2」と書かれた割り箸を顔の横に掲げた声の主に顔を顰めた。
「げ、左馬刻かよ……」
「ンだよ、自分で命令したくせに」
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ8日目です。Day.8【買い物】 熱い吐息と精を吐き出す。厭らしい水音を立てながら、左馬刻は自身をゆっくりと引き抜き、覆っていたゴムを外した。白濁の溜まったそれを縛って、ゴミ箱へ投げ入れる。ヘッドボードに置かれた箱の中から新しいゴムを取り出そうとして、左馬刻は顔を顰めた。
「チッ、クソが……」
「ハァ……ッ、どうした?」
「……ゴム、切れちまった」
箱をひっくり返して揺らす。中身の入っていない箱からは、当然何も落ちてくることはなかった。
「……お前がいきなり盛るから、残りを確認する暇もなく手持ちのゴムを使う羽目になったんだろ……」
「仕方ねぇじゃん、銃兎ン家でヤんの久しぶりなんだからよ」
左馬刻が口を尖らせながらベッドから立ち上がる。床に放られていた服を手に取って、着替え始めた。
873「チッ、クソが……」
「ハァ……ッ、どうした?」
「……ゴム、切れちまった」
箱をひっくり返して揺らす。中身の入っていない箱からは、当然何も落ちてくることはなかった。
「……お前がいきなり盛るから、残りを確認する暇もなく手持ちのゴムを使う羽目になったんだろ……」
「仕方ねぇじゃん、銃兎ン家でヤんの久しぶりなんだからよ」
左馬刻が口を尖らせながらベッドから立ち上がる。床に放られていた服を手に取って、着替え始めた。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ7日目です。またのタイトルをRap戦士『ふたりはサジュウ!』。
文字通りギャグなので、ゆる〜くお読み頂けたら幸いです。
ちなみに、女性しかいない中王区に潜入する時には女体化し、『プリティ♡サジュウ』になったり、将来的には理鶯が三人目のRap戦士なったりするという裏設定があったりするのですが、本文には全く登場しない設定ですので、気にせずお読み下さい。
Day.7【コスプレ】「やっぱり爺さんの作る炒飯は美味いな」
「職務中の警察官とは思えねぇ食いっぷりだったもんな」
「職務中の警察官を昼食に誘うヤクザもどうかと思いますがね」
「ハハッ、よく言うぜ」
なんでもないとある昼下がり。これから事務所に顔を出すという銃兎を誘って、左馬刻は贔屓にしている中華料理屋で昼食をとった。狭くこぢんまりとした店だが、店主の爺さんが作る炒飯が絶品で、左馬刻も銃兎もとても気に入っていた。
少し食べすぎたとばかりに腹を擦る銃兎を横目に見ながら左馬刻は笑う。銃兎の幸せそうに食べている様子は、何とも左馬刻にどストライクなのだった。
「あ、煙草買っていいか?」
「おう。ついでに俺様のも頼むわ」
「やだよ、自分で買え」
4979「職務中の警察官とは思えねぇ食いっぷりだったもんな」
「職務中の警察官を昼食に誘うヤクザもどうかと思いますがね」
「ハハッ、よく言うぜ」
なんでもないとある昼下がり。これから事務所に顔を出すという銃兎を誘って、左馬刻は贔屓にしている中華料理屋で昼食をとった。狭くこぢんまりとした店だが、店主の爺さんが作る炒飯が絶品で、左馬刻も銃兎もとても気に入っていた。
少し食べすぎたとばかりに腹を擦る銃兎を横目に見ながら左馬刻は笑う。銃兎の幸せそうに食べている様子は、何とも左馬刻にどストライクなのだった。
「あ、煙草買っていいか?」
「おう。ついでに俺様のも頼むわ」
「やだよ、自分で買え」
comeco
DOODLE銃三呼び方 入間銃兎と付き合うことになった。
経緯はさておき結果、そうなったのだが僕はお付き合いは初めての経験だ。うちにある漫画もラノベもアニメも恋愛が絡んだものはなんか頭ん中死んでんじゃないのかと思ってしまうほど甘くほんわかしたものばかり。兄達の趣味故に文句も言えないが僕がそんな頭の中空っぽな言動も行動も出来るわけはなく、何の参考にもならなかった。
あざとく取り入ることは得意だが、それは僕の本質を知らない人間にしか通用しない。それに初対面から最悪な態度を取り続けていた僕がかわいこぶったところで今更だろう。
「なんて呼んだらいいんだろ」
目下の悩みはこれ。「入間さん」「銃兎さん」「入間」……はさすがにダメだよな。
1809経緯はさておき結果、そうなったのだが僕はお付き合いは初めての経験だ。うちにある漫画もラノベもアニメも恋愛が絡んだものはなんか頭ん中死んでんじゃないのかと思ってしまうほど甘くほんわかしたものばかり。兄達の趣味故に文句も言えないが僕がそんな頭の中空っぽな言動も行動も出来るわけはなく、何の参考にもならなかった。
あざとく取り入ることは得意だが、それは僕の本質を知らない人間にしか通用しない。それに初対面から最悪な態度を取り続けていた僕がかわいこぶったところで今更だろう。
「なんて呼んだらいいんだろ」
目下の悩みはこれ。「入間さん」「銃兎さん」「入間」……はさすがにダメだよな。
comeco
DOODLE銃三+左馬刻+山田家同棲中 三郎の学校はヨコハマ
練習 おつかれさまの飛び交う舞台裏。
今日は中王区主催のライブがあり、表面上和気藹々と和やかに行われた。この後割と近い日程でバトルが控えていることもあり当然バチバチの相手同士なのだがデモンストレーションと称して仲良く見せろという勘解由小路無花果からの命で割と何事もなく終了した。
大体もともと知り合い同士のリーダー達は歌ってる時は大概楽しそうだし、本当は仲良くしたいんじゃないかと思う場面も多々ある。
ま、僕には関係ないけど。
「三郎、珍しく間違えたな。びっくりしたぞ」
「すみません、いち兄」
そう、僕は自分のパート以外のところを歌ってしまった。リハの時はきっちり確認して間違えないように気をつけていたのに本番でやらかしてしまった。
6432今日は中王区主催のライブがあり、表面上和気藹々と和やかに行われた。この後割と近い日程でバトルが控えていることもあり当然バチバチの相手同士なのだがデモンストレーションと称して仲良く見せろという勘解由小路無花果からの命で割と何事もなく終了した。
大体もともと知り合い同士のリーダー達は歌ってる時は大概楽しそうだし、本当は仲良くしたいんじゃないかと思う場面も多々ある。
ま、僕には関係ないけど。
「三郎、珍しく間違えたな。びっくりしたぞ」
「すみません、いち兄」
そう、僕は自分のパート以外のところを歌ってしまった。リハの時はきっちり確認して間違えないように気をつけていたのに本番でやらかしてしまった。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ6日目です。Day.6【衣装交換】 夜風が頬を撫でる。ひらりと揺れるカーテンの隙間からは、グレーのシャツを纏った背中が覗いていた。
「……左馬刻」
「お、かわいーカッコしてんじゃん」
煙草を片手にニヤリと笑みを向けられる。
「お前が俺のを着ていくからだろ」
「たまたま手に取ったのが銃兎のだったんだよ」
銃兎がふと目を覚ました時、隣で自分を抱きしめて寝ていたはずの左馬刻の姿はそこになかった。どうりで肌寒いはずだとベッドから降りて辺りを見渡せば、自分の脱いだシャツもなく、代わりに不在の男が脱いだアロハシャツだけが残されていたのだった。
「煙草」
「ん」
左馬刻の隣にやって来た銃兎は、煙草を一本受け取って口に銜える。チラ、と左馬刻を見れば、先端同士を重ね合わせて火を移してくれた。
696「……左馬刻」
「お、かわいーカッコしてんじゃん」
煙草を片手にニヤリと笑みを向けられる。
「お前が俺のを着ていくからだろ」
「たまたま手に取ったのが銃兎のだったんだよ」
銃兎がふと目を覚ました時、隣で自分を抱きしめて寝ていたはずの左馬刻の姿はそこになかった。どうりで肌寒いはずだとベッドから降りて辺りを見渡せば、自分の脱いだシャツもなく、代わりに不在の男が脱いだアロハシャツだけが残されていたのだった。
「煙草」
「ん」
左馬刻の隣にやって来た銃兎は、煙草を一本受け取って口に銜える。チラ、と左馬刻を見れば、先端同士を重ね合わせて火を移してくれた。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ5日目です。キスはキスでも……?
Day.5【キスをする】 ひと仕事終えた後の一服は格別だ。マイクを使い終わった後の独特な高揚感を落ち着けてくれる。ふう、と煙を吐き出す銃兎は、隣で舎弟に連絡を入れている左馬刻を眺めていた。
元The Dirty Dawgの碧棺左馬刻。以前、一度だけ世話になったことがあるが、そんな彼に口説かれてチームを組んでいるなんて、なんとも不思議な縁だと思う。彼の隣で共に紡ぐリリックは、銃兎にとって特別なものだった。
通話を終えた左馬刻は紫煙を燻らせる銃兎を見つけると、自身も煙草を取り出して口に銜える。続けてライターを取り出そうとポケットに手を突っ込んだかと思うと、顔を顰めてから舌打ちを零した。そして、じい、と銃兎を見つめる。
「ん」
718元The Dirty Dawgの碧棺左馬刻。以前、一度だけ世話になったことがあるが、そんな彼に口説かれてチームを組んでいるなんて、なんとも不思議な縁だと思う。彼の隣で共に紡ぐリリックは、銃兎にとって特別なものだった。
通話を終えた左馬刻は紫煙を燻らせる銃兎を見つけると、自身も煙草を取り出して口に銜える。続けてライターを取り出そうとポケットに手を突っ込んだかと思うと、顔を顰めてから舌打ちを零した。そして、じい、と銃兎を見つめる。
「ん」
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ4日目です。Day.4【デートに行く】「銃兎さん、また例の奴が……」
作業中のデスクに申し訳なさそうにやってきた後輩からのお決まりの台詞に、銃兎は溜め息をつく。
「アイツも懲りませんねぇ……」
「本当ですよ!何度も何度も銃兎さんのお手を煩わせやがって……。どうします?一晩くらい放置してやってもいいと思いますけど」
キッと目を細めて怪訝そうな顔をする後輩に、銃兎は眉を下げる。
「そうしてやりたい気持ちは山々なんですがね……放っておくと却って面倒なので行ってきますよ。すみませんが、そこの書類の確認、お願いしてもいいですか?」
「分かりました」
納得はいっていない様子だったが、素直に応じてくれた後輩に銃兎はお礼を言って、自分のデスクを後にした。
コツコツと革靴の音を響かせながらしばらく廊下を進む。ようやく目的の場所へと辿り着くと、そこで待っていた人物にニヤリと笑みを向けられた。
2768作業中のデスクに申し訳なさそうにやってきた後輩からのお決まりの台詞に、銃兎は溜め息をつく。
「アイツも懲りませんねぇ……」
「本当ですよ!何度も何度も銃兎さんのお手を煩わせやがって……。どうします?一晩くらい放置してやってもいいと思いますけど」
キッと目を細めて怪訝そうな顔をする後輩に、銃兎は眉を下げる。
「そうしてやりたい気持ちは山々なんですがね……放っておくと却って面倒なので行ってきますよ。すみませんが、そこの書類の確認、お願いしてもいいですか?」
「分かりました」
納得はいっていない様子だったが、素直に応じてくれた後輩に銃兎はお礼を言って、自分のデスクを後にした。
コツコツと革靴の音を響かせながらしばらく廊下を進む。ようやく目的の場所へと辿り着くと、そこで待っていた人物にニヤリと笑みを向けられた。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ3日目です。【ゲームをする/映画を見る】より、【映画を見る】で書かせて頂きました。
※会報ネタを含みます
Day.3【映画を見る】 D.R.B通信。それは先月より始まった、中王区の運営するデジタルメディア企画である。全十八回にわたって行われるこの企画は、毎週金曜日の二十四時に更新され、専用サイトにてD.R.B出場者へのインタビューが一人ずつ掲載される。内容はバトルへの意気込みは勿論のこと、趣味などのプライベートなことにまで及び、多岐に渡る。チームごとに毎月担当が分けられており、企画の始まった先月はイケブクロ・ディビジョン代表のBuster Brosが、今月はヨコハマ・ディビジョン代表のMAD TRIGGER CREWが担当することになっていた。
Buster Brosの山田三郎の担当回が更新されてから一週間の休載を経て、今月のMAD TRIGGER CREWへとバトンが渡され、先週は左馬刻の担当回が更新された。左馬刻にしてみれば面倒臭いことこの上ないのだが、どうやらとても反響が大きかったらしく、更新日の翌日には舎弟たちにまで「アニキのインタビュー読みました!めっちゃ良かったッス!!」と報告を受けた程だった。
3135Buster Brosの山田三郎の担当回が更新されてから一週間の休載を経て、今月のMAD TRIGGER CREWへとバトンが渡され、先週は左馬刻の担当回が更新された。左馬刻にしてみれば面倒臭いことこの上ないのだが、どうやらとても反響が大きかったらしく、更新日の翌日には舎弟たちにまで「アニキのインタビュー読みました!めっちゃ良かったッス!!」と報告を受けた程だった。
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ2日目です。Day.2【抱きしめる】「疲労回復に効果のあるもの、か」
「ええ。最近本当に忙しかったので、疲れが溜まってて……」
パチパチと弾ける薪の音が心地よい、理鶯の野営地。ここは銃兎にとって、ほっと息をつける場所の一つでもある。
「仕事は片付いたのか?」
「つい先程ですけどね……。ここ数日は署に泊まり込みで捜査をしていたので、今日はもう家で休めと午前で帰らされたんですよ。まあ、結局理鶯のところに来ちゃいましたけどね」
理鶯から手渡されたマグカップを受け取って、白い湯気を立てる珈琲をふうふうと冷ます。理鶯の自家製農園で採れた珈琲豆で淹れた珈琲はコクが深く、左馬刻の淹れるものとはまた違って、とても美味しい。
「やはり一番効果的なのは良質な睡眠だろうな。銃兎の言い分だと、ここしばらく十分な睡眠が取れていないのだろう?」
3925「ええ。最近本当に忙しかったので、疲れが溜まってて……」
パチパチと弾ける薪の音が心地よい、理鶯の野営地。ここは銃兎にとって、ほっと息をつける場所の一つでもある。
「仕事は片付いたのか?」
「つい先程ですけどね……。ここ数日は署に泊まり込みで捜査をしていたので、今日はもう家で休めと午前で帰らされたんですよ。まあ、結局理鶯のところに来ちゃいましたけどね」
理鶯から手渡されたマグカップを受け取って、白い湯気を立てる珈琲をふうふうと冷ます。理鶯の自家製農園で採れた珈琲豆で淹れた珈琲はコクが深く、左馬刻の淹れるものとはまた違って、とても美味しい。
「やはり一番効果的なのは良質な睡眠だろうな。銃兎の言い分だと、ここしばらく十分な睡眠が取れていないのだろう?」
いちご
DONE左銃で30日CPチャレンジ1日目です。Day.1【手を繋ぐ】 冷たい風が頬を撫でる、冬の夜。ほう、と息を吐き出せば白く浮かび上がり、澄んだ寒空へと消えていく。ジッポライターで火を灯して、ゆらりと昇った煙草の煙もまた白く、銃兎はその煙を深く吸い込んでから、ゆっくりと吹かした。寒い中で吸う煙草は妙に美味しく感じる、と銃兎は思う。カラフルで華やかなヨコハマのイルミネーションも輝きを増す気がするのだ。美術鑑賞が好きな銃兎にとって、こうして美しく彩られた街を眺めることの出来る冬は好きだった。
時計を見ると、時刻は十九時半。比較的早く仕事の片付いた今日は、左馬刻と待ち合わせをしていた。特に何処に行くと決めているわけではないが、それくらいの方が俺たち二人にはお似合いだろう。
756時計を見ると、時刻は十九時半。比較的早く仕事の片付いた今日は、左馬刻と待ち合わせをしていた。特に何処に行くと決めているわけではないが、それくらいの方が俺たち二人にはお似合いだろう。