伽羅
里8倉庫
MOURNING【刀剣乱夢|軍曹と本丸】だいぶ前に連載してたとうらぶシリーズの後日談編を書こうと思いつつ筆が止まってしまって二年くらい死蔵していたものがあったので供養です
何かの拍子に書けないかな〜と諦め悪く思っているので今後もしかしたらどうにかなるかも…ならなさそうだな…
・男審神者と大倶利伽羅とこんのすけ
・恋愛は絡まない
・ごはんネタ
・元ブラック本丸産刀剣引き継ぎネタ 7633
kana_ta1001
DONE肥前のことが気になっていたがその気持ちがなんなのか分からず南海先生に聞いたり近侍の大倶利伽羅に愚痴ったりしているひぜさにの話本人に言え幕末の人斬りの刀として顕現した肥前忠広への情愛を意識したきっかけはなんだったかと彼女は思い出そうとするが、思い出せなかった。ただ、この刀は息をするように彼女のそばにいた。特に何をするわけでもない。会話もこれといって無い。勿論近侍に指定した際には文句を言いつここなす。或いは時折食べ物をねだりに顔を出しては目敏く書類のチェックをして去っていく。そして、彼女が他の刀たちと交流している時には姿を見せない。けれど、いつも気配を感じていた。
そんな肥前の存在は彼女にとってありがたくもあり、少し困惑していた部分もある。それは。
「君を庇護の対象だと認識しているからだと思うよ」
そんな肥前に先生、と呼ばれる南海太郎朝尊は穏やかに笑みを浮かべて答える。眉を潜め、欲しい答えではないという表情をする彼女を見て肩を竦めた。
4957そんな肥前の存在は彼女にとってありがたくもあり、少し困惑していた部分もある。それは。
「君を庇護の対象だと認識しているからだと思うよ」
そんな肥前に先生、と呼ばれる南海太郎朝尊は穏やかに笑みを浮かべて答える。眉を潜め、欲しい答えではないという表情をする彼女を見て肩を竦めた。
Nyaldeee
MOURNINGわりとBLのキス絵は目を閉じて一生懸命キスしてる受けと「かわいいな~」で見つめる攻めみたいな構図が好きだしよく見るんだけど大倶利伽羅君に関しては相手のこと睨みつけて(というかガン見)しながらキスされてる感じしない!?という考えが捨て切れなかった差分ちーずけーき
DONE『それを奇跡と呼ぶのなら』零號悪魔と天使候補生番外編(R18 最後まではしていません)
※2022年5月3日に配布したペーパー用小説でした
2023/1/19 一般公開開始しました。 12
906
DONE伽羅ちゃんが年長さん→小学生の謎時空ネタ4作目。何でも許せる方向けのちび🌰を愛でたいだけの小話です。今回は小学校入学編。
全話通して、かっこいい長谷部が好きな方には向かない傾向があります。
あ、でももしかしたら、今回は拙作イチかっこいい長谷部かもしれません。(当社比です)
からちゃんがっこうへいくへし切長谷部は頭を抱えたかった。いや、心のうちではとっくに頭を抱えていた。
ここはちいさな大倶利伽羅が通っている小学校の一室である。
部屋の入り口を、時折副校長が通りががかる。
時刻は9:20。始業時間の8:20はとっくに過ぎていた。
「どうするんだ、俺も本丸に戻って仕事があるんだが」
そう声をかけると、部屋の片隅の椅子の上に乗っていた塊がぴくりと動いた。ちいさな大倶利伽羅である。
「…あと10分。で長谷部とお別れする…」
視線が合わないまま絞り出された頼りなげな声に、長谷部は罪悪感でいっぱいになった。
だが、近侍である己が戻らねば職務が滞る。すぐにさぼりたがる何某がたくさんいるのだ、幣本丸には。
心を鬼にして10分後に部屋を出ると、やり取りが聞こえていたのか、副校長が現れた。長谷部が暇を告げると、
3417ここはちいさな大倶利伽羅が通っている小学校の一室である。
部屋の入り口を、時折副校長が通りががかる。
時刻は9:20。始業時間の8:20はとっくに過ぎていた。
「どうするんだ、俺も本丸に戻って仕事があるんだが」
そう声をかけると、部屋の片隅の椅子の上に乗っていた塊がぴくりと動いた。ちいさな大倶利伽羅である。
「…あと10分。で長谷部とお別れする…」
視線が合わないまま絞り出された頼りなげな声に、長谷部は罪悪感でいっぱいになった。
だが、近侍である己が戻らねば職務が滞る。すぐにさぼりたがる何某がたくさんいるのだ、幣本丸には。
心を鬼にして10分後に部屋を出ると、やり取りが聞こえていたのか、副校長が現れた。長谷部が暇を告げると、
31huji_tou
MAIKING5/29に出したいくりみつ現パロ/狼でひとの大倶利伽羅くんと大学講師の光忠さん、の後日談予定
★無校正の書きっぱなしです、ご愛嬌。
==========
ふい、と顔を上げて空を見るのに釣られ、光忠も視線を上げた。明るく澄んだ青が広がっている。ところどころに散らばる雲の白さがそろそろ眩しい。もう夏はすぐそこだ。いい天気だけど、と思うのを待っていたかのように大倶利伽羅が口を開く。
「…雨だ」
「すぐに降るかい?」
「――あぁ、近い」
なにかを確かめるようにじいと一点を見つめていた金色が光忠を映した。頷く動きで髪が揺れる。頬に落ちる影は色濃く、日差しの強さを教えてくれていたが、雨が降るらしい。
大倶利伽羅が言うのなら確実に降る。初めて教えてくれたときから外れたことなんて一度もなかった。
「じゃあ、急いで帰ろうか」
「………、」
もしかすると、急いだとしてもマンションに着くまでに降るのかもしれない。大倶利伽羅の眉根が少しばかり寄っているのに気づき、光忠は小さく笑う。狼であっても、人であっても、雨に濡れるのはあまり好きではないようなのだ。むつりと口を噤む大倶利伽羅の腕をゆるく引いて促し、足早に坂道を下りた。
1376「…雨だ」
「すぐに降るかい?」
「――あぁ、近い」
なにかを確かめるようにじいと一点を見つめていた金色が光忠を映した。頷く動きで髪が揺れる。頬に落ちる影は色濃く、日差しの強さを教えてくれていたが、雨が降るらしい。
大倶利伽羅が言うのなら確実に降る。初めて教えてくれたときから外れたことなんて一度もなかった。
「じゃあ、急いで帰ろうか」
「………、」
もしかすると、急いだとしてもマンションに着くまでに降るのかもしれない。大倶利伽羅の眉根が少しばかり寄っているのに気づき、光忠は小さく笑う。狼であっても、人であっても、雨に濡れるのはあまり好きではないようなのだ。むつりと口を噤む大倶利伽羅の腕をゆるく引いて促し、足早に坂道を下りた。
佐々本
DOODLEお風呂上がりの大倶利伽羅に遭遇したらいちごミルクくれたの図どうも髪の毛バッとひと拭きしておしまいにしちゃうイメージがある…
それでみっちゃんや貞ちゃんに怒られて捕まる日は捕まって乾かされる
水気放っていれば誰も近寄ってこないだろうと思っているのか、
それが逆に伊達の刀にはかまちょの種になっているのは確信犯か
ながら(半分収納場)
MOURNING顕現した鶴丸とお目付け役の大倶利伽羅。月間つるくりゆるゆる創作さんの12月お題「仏の顔も三度まで」 で没にした、自分に意味を見出さない鶴丸とそれが納得できない大倶利伽羅の話。
せめてひとよのかれむぐら「きみと再び見えるだなんて、随分と都合のいい夢じゃないか」
は、と乾いた笑いの欠片とともにその唇から洩れ出た言葉に、ああ、これは確かにあの刀だと確信する。かつて、暫くの間、同じ家にあった太刀の付喪神。
「…そうだな。いつかは醒める夢だ」
同意の言葉にぱちりと双つの黄水晶が瞬く。それを置き去りにして、大倶利伽羅は審神者の元へと足を向けた。
「自分の手足で動けるというのもなかなか不思議なものだな」
面を通した審神者の隣には旧知の刀。一通りの説明を受けたのちに、その旧知に連れてこられたのは板張りの道場であった。木刀が一本、投げて寄越される。
「真剣じゃあないのかい」
「ここは抜刀禁止だ」
「そりゃあ残念」
「…はじめは此処で手合わせだ。その器に慣れろ。刀を握るのはそれからだ」
2811は、と乾いた笑いの欠片とともにその唇から洩れ出た言葉に、ああ、これは確かにあの刀だと確信する。かつて、暫くの間、同じ家にあった太刀の付喪神。
「…そうだな。いつかは醒める夢だ」
同意の言葉にぱちりと双つの黄水晶が瞬く。それを置き去りにして、大倶利伽羅は審神者の元へと足を向けた。
「自分の手足で動けるというのもなかなか不思議なものだな」
面を通した審神者の隣には旧知の刀。一通りの説明を受けたのちに、その旧知に連れてこられたのは板張りの道場であった。木刀が一本、投げて寄越される。
「真剣じゃあないのかい」
「ここは抜刀禁止だ」
「そりゃあ残念」
「…はじめは此処で手合わせだ。その器に慣れろ。刀を握るのはそれからだ」
greenhercles
SPOILERあぐりさんに回してもらったハンドカフト!がめっちゃ楽しかったというソレ。「俺の流儀は『やりたいことをやりたいように、欲しいものを欲しいままに。』」
「俺はお前が欲しい。お前、俺の女になれ。」
大した俺様ヤローですよ。まあ伽羅ちゃんが可愛すぎたのがいけないんでホント。
ちっちゃくて元気で健気な良い娘だが、仮にも犯罪集団のリーダーと付き合うことになってしまった彼女の明日はどっちだ。
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DONE伽羅ちゃんが年長さんくらいの謎時空ネタ3作目。何でも許せる方向けの卒園式話。
全話通して、かっこいい長谷部が好きな方には向かない傾向があります。
日本号&福島光忠が出ます。
おもいでのアルバム松の内も明け、本丸は日常を取り戻していた。
ちいさな大倶利伽羅は、無事ランドセルの準備も終わり、春から小学校に通うのを楽しみにしていた。無論、本人は嬉しそうな素振りだなど見せているつもりはないが、ランドセルを見つめると、思い出したように舞う薄紅色の花弁は、ごまかしようのない大倶利伽羅の気持ちを表していた。
「「「出席は2人まで!?」」」
常日頃から賑やかな伊達組の部屋に、3人分が重なった声が木霊する。
正面に座るちいさな大倶利伽羅は、その勢いに吹き飛ばされそうで、腹に力を込めて、なんとか持ちこたえた。
「…せんせいが、今は密になるのはいけないからだ、と言っていた」
キリっとした表情に「伽羅ちゃんはやっぱりカッコいいねぇ」と相好を崩しているのは燭台切光忠だ。
3885ちいさな大倶利伽羅は、無事ランドセルの準備も終わり、春から小学校に通うのを楽しみにしていた。無論、本人は嬉しそうな素振りだなど見せているつもりはないが、ランドセルを見つめると、思い出したように舞う薄紅色の花弁は、ごまかしようのない大倶利伽羅の気持ちを表していた。
「「「出席は2人まで!?」」」
常日頃から賑やかな伊達組の部屋に、3人分が重なった声が木霊する。
正面に座るちいさな大倶利伽羅は、その勢いに吹き飛ばされそうで、腹に力を込めて、なんとか持ちこたえた。
「…せんせいが、今は密になるのはいけないからだ、と言っていた」
キリっとした表情に「伽羅ちゃんはやっぱりカッコいいねぇ」と相好を崩しているのは燭台切光忠だ。
ちゅきこ
DONE(みつくり×現パロ)ヨルシカさんの「爆弾魔」の雰囲気なんとなくで描き始めた終わりの見えない妄想です。
リーマン光忠さん×高校生大倶利伽羅
実在の地名が出てきますが緩めのファンタジーとして見てください。
大倶利伽羅の身体の一部に欠損の描写が出ます。
大丈夫な方だけどうぞ!
瞬く星は終に爆ぜない渋谷で捕まえた男の子を家まで連れ帰った。名前は知らない、住んでいるところも、今は何歳で、どこの学校に通っているかも聞いていない。いくつかの質問は聞こえなかったかのように流されて、続きを問うのを諦めた。
タクシーを降りてマンションのエントランスに入る。少し足を引き摺っているような動きだ。怪我でもしているのだろうか。
はじめは職場の隣のビルで起こった小火だった。終業過ぎ、かなり立て込んだ案件で深くまで残業した日の夜だった。
消防のサイレンを聞きつけ、野次馬となり外へ出た時に、その群衆に彼がいたのを見たのだ。小火が出たビルの上階をじっと見て、慌てる様子もなくそこへ佇んでいた。
次に見かけたのはセンター街だった。金曜の夜に同僚と飲んだ帰り、潰れた同期を支えながら駅までだらだらと歩いていく。その時になぜ嗅ぎ分けられたのかは分からないが、急にきな臭さを感じた。
8658タクシーを降りてマンションのエントランスに入る。少し足を引き摺っているような動きだ。怪我でもしているのだろうか。
はじめは職場の隣のビルで起こった小火だった。終業過ぎ、かなり立て込んだ案件で深くまで残業した日の夜だった。
消防のサイレンを聞きつけ、野次馬となり外へ出た時に、その群衆に彼がいたのを見たのだ。小火が出たビルの上階をじっと見て、慌てる様子もなくそこへ佇んでいた。
次に見かけたのはセンター街だった。金曜の夜に同僚と飲んだ帰り、潰れた同期を支えながら駅までだらだらと歩いていく。その時になぜ嗅ぎ分けられたのかは分からないが、急にきな臭さを感じた。
もえこくん🐻❄️のピク
PROGRESS麻雀🀄貘さん描きます(多分)ずっと貘さんに麻雀して欲しいと思ってたので頑張る、、
役はめちゃ迷うけど九連宝燈で。絶対役満であがって欲しいけど、国士無双とかであがる感じじゃないよな〜と思って、、、
九連宝燈はあがったら次の日死ぬって言われてるくらいめちゃくちゃレアな役らしいので貘さんにぴったりだよね🥰
貘さん麻雀には触れてきて無さそうだから生まれ的に知ってそうな伽羅さん教えてあげてくれ♡
kuusui
TRAINING本丸で光忠のお兄ちゃんの歓迎会が開かれ、そこで日本号との回想が繰り広げられて、それを大倶利伽羅が目撃したというIFくりみつ。光忠回想も合わせて目撃しています。梅の木で逢いましょうのお話の続き。
拗らせ大倶利伽羅さんがその特別に気付いちゃったお話。
※ちゃん呼びを最初は嫌がっていたという捏造を含みます。
※同室くりみつのいるとある本丸設定のお話。
梅の木で逢いましょう 04 俺の好きな奴には、その両手で抱きしめるほどの世界がある。
朝起きておはようの声とともに、腹の減るような米の匂いがする。飯椀を無言で押し付ければ、にこやかな笑顔とともに炊き立てのご飯がこんもりと返って来る。アイツが洗濯物を干せば、調子の外れたよくわからない唄を口ずさむ。あまりにも楽しそうなのでそれを茶化すものもいない。
そのあたたかな、郷愁すら呼び起こしそうな温もりのあるやさしい世界。それはアイツにはよく似合っていると心から思う。光忠はそんな世界に必要とされている。
だから――そんなお前の、”世界”を取り上げることができたらなんて。
俺は一体、何度その傲慢を思い描いて来たことだろうか。
活気のある宴会部屋を離れ、縁側の廊下を伝って静かな自室へと帰って来た。
7038朝起きておはようの声とともに、腹の減るような米の匂いがする。飯椀を無言で押し付ければ、にこやかな笑顔とともに炊き立てのご飯がこんもりと返って来る。アイツが洗濯物を干せば、調子の外れたよくわからない唄を口ずさむ。あまりにも楽しそうなのでそれを茶化すものもいない。
そのあたたかな、郷愁すら呼び起こしそうな温もりのあるやさしい世界。それはアイツにはよく似合っていると心から思う。光忠はそんな世界に必要とされている。
だから――そんなお前の、”世界”を取り上げることができたらなんて。
俺は一体、何度その傲慢を思い描いて来たことだろうか。
活気のある宴会部屋を離れ、縁側の廊下を伝って静かな自室へと帰って来た。
永劫ミカン
TRAININGくりんばワンドロワンライ一本勝負様よりお題をお借りしました第3回 お題【バレンタイン】
自本丸設定。大倶利伽羅がちょろすぎて心配(笑)
お題【バレンタイン】元来"なれつも"が信条の大倶利伽羅にとって今年の二月某日は非常に大きな意味があった。
例年この日と言えば、燭台切光忠をはじめ加州や短刀たちから寄越される"チョコレート"をウンザリしながらしぶしぶ受け取り一ヶ月後には素っ気なく返礼の菓子を渡し、その後数ヶ月かけてやっとの思いで大量過ぎるチョコをただ黙々と消費する、それだけのやっかいな催しだった。
だが今回は違う。密かに想いを抱いてきた相手との恋をついに実らせ付き合うに至った、そう山姥切国広がいる。
この日に彼の方からチョコレートを貰おうなどと浅はかな望みは毛頭なかった。自分から嬉々として贈り物をしてくる性格でないのは端から承知している。ただ、山姥切も大倶利伽羅同様貰ったチョコは無下にせずきちんと返しているのも知っていた。
2579例年この日と言えば、燭台切光忠をはじめ加州や短刀たちから寄越される"チョコレート"をウンザリしながらしぶしぶ受け取り一ヶ月後には素っ気なく返礼の菓子を渡し、その後数ヶ月かけてやっとの思いで大量過ぎるチョコをただ黙々と消費する、それだけのやっかいな催しだった。
だが今回は違う。密かに想いを抱いてきた相手との恋をついに実らせ付き合うに至った、そう山姥切国広がいる。
この日に彼の方からチョコレートを貰おうなどと浅はかな望みは毛頭なかった。自分から嬉々として贈り物をしてくる性格でないのは端から承知している。ただ、山姥切も大倶利伽羅同様貰ったチョコは無下にせずきちんと返しているのも知っていた。
かさちこ
DONE大倶利伽羅の真剣必殺の台詞とくりひぜに思いを馳せた結果。帰 土埃、硝煙の香り、地鳴りのような怒号、鍔迫り合いの音、立ち込める血の臭い。
脇腹を掠めた刃が思ったよりも深く肉を抉り白いシャツに夥しい赤を滲ませているが、既に痛みを越えじくじくとした熱さしか感じない。それよりも肌の彼方此方に付けられた大小の傷が土埃に触れる度の鈍い痛みに軽く眉をひそめ、つくづく何故、戦う為の受肉に人の身と同じような痛覚や血が必要だったのかと思考の片隅で思いながら、刀に纏った瘴気のような敵の血を振って払う。上がった呼吸を整え、ぼやけ始めた視界で敵を見据える。
どうやら身から流れた血が多過ぎたようだ。だが、ここで倒れる訳には行かない。
滑らないよう柄をきつく握り直し、口をついて出る言葉は、
1066脇腹を掠めた刃が思ったよりも深く肉を抉り白いシャツに夥しい赤を滲ませているが、既に痛みを越えじくじくとした熱さしか感じない。それよりも肌の彼方此方に付けられた大小の傷が土埃に触れる度の鈍い痛みに軽く眉をひそめ、つくづく何故、戦う為の受肉に人の身と同じような痛覚や血が必要だったのかと思考の片隅で思いながら、刀に纏った瘴気のような敵の血を振って払う。上がった呼吸を整え、ぼやけ始めた視界で敵を見据える。
どうやら身から流れた血が多過ぎたようだ。だが、ここで倒れる訳には行かない。
滑らないよう柄をきつく握り直し、口をついて出る言葉は、
永劫ミカン
TRAININGくりんばワンドロワンライ一本勝負(@krnb_1dr1wr)様よりお題をお借りしました第2回より『節分』『豆まき』
大倶利伽羅目線、モダモダとじれったいくりんば(笑)
【節分】 とある本丸。月が冴える如月の夜空を見上げる影が二つ。
今日は節分。昼間は本丸総出で豆まき大会、日が暮れてからは燭台切や歌仙の指揮の下、彩り良く仕上げられた太巻きと御神酒が供され、宴のただ中。一時の間抜け出してきた大倶利伽羅と山姥切国広だった。
特に言葉を交わさずとも、大倶利伽羅は傍らに国広の気配を感じながらの静寂を愉しんでいた。
その時予測だにしなかった事が起こった。
「…大倶利伽羅?」
おや?という様子で大倶利伽羅に視線を向けた国広がそっとうなじの辺りの髪、そう癖が強いその辺りに手を差し入れてきたのだ
ざわり
瞬間、大倶利伽羅は自分でも訳が分からないほどに込み上げてきた感覚に動揺し、身を固くした。それは国広にも伝わってしまい、
1418今日は節分。昼間は本丸総出で豆まき大会、日が暮れてからは燭台切や歌仙の指揮の下、彩り良く仕上げられた太巻きと御神酒が供され、宴のただ中。一時の間抜け出してきた大倶利伽羅と山姥切国広だった。
特に言葉を交わさずとも、大倶利伽羅は傍らに国広の気配を感じながらの静寂を愉しんでいた。
その時予測だにしなかった事が起こった。
「…大倶利伽羅?」
おや?という様子で大倶利伽羅に視線を向けた国広がそっとうなじの辺りの髪、そう癖が強いその辺りに手を差し入れてきたのだ
ざわり
瞬間、大倶利伽羅は自分でも訳が分からないほどに込み上げてきた感覚に動揺し、身を固くした。それは国広にも伝わってしまい、
佐々本
DOODLE刀ステ映画義伝見に行った勢いで黒鶴さんと黒伽羅ちゃん妄想あそこで鶴さんがヲンドリャアってしてなければ黒伽羅が生まれたのかな…って妄想してみたけど
元々黒めの格好だからインパクトほとんどなかった… 2
Norskskogkatta
DOODLE猫になった大倶利伽羅が主のところに結局来てしまう話大倶利伽羅、猫になったってよ「大倶利伽羅が猫になってしまったらしい……」
「……今度は猫かぁ」
刀剣男士はなにかと不安定なのだろうか。女の子の次は猫になったらしい。
「その当事者はどうした?」
「主に面会するよう言ったのだけど、どうせ言葉は話せないのだからと断られてしまったよ」
初期刀が申し訳なさそうにするのをあいつだから仕方ないさと肩を叩く。
運がいいのか悪いのか、今日は大倶利伽羅は出陣部隊ではなかった。顔を見せてくれないのは信頼されてないのかとほんの少し胸の内がもやつくが、この本丸の古参で伊達男の打刀だ。無様な姿を晒したくないと考えているのかもしれない。
「あとで俺のほうから様子を見に行くからさ、そこまで気にするなよ蜂須賀」
「そうだね、まずは今日の仕事を片付けてしまおう」
3440「……今度は猫かぁ」
刀剣男士はなにかと不安定なのだろうか。女の子の次は猫になったらしい。
「その当事者はどうした?」
「主に面会するよう言ったのだけど、どうせ言葉は話せないのだからと断られてしまったよ」
初期刀が申し訳なさそうにするのをあいつだから仕方ないさと肩を叩く。
運がいいのか悪いのか、今日は大倶利伽羅は出陣部隊ではなかった。顔を見せてくれないのは信頼されてないのかとほんの少し胸の内がもやつくが、この本丸の古参で伊達男の打刀だ。無様な姿を晒したくないと考えているのかもしれない。
「あとで俺のほうから様子を見に行くからさ、そこまで気にするなよ蜂須賀」
「そうだね、まずは今日の仕事を片付けてしまおう」
榛野🌸
DONE某たまごっち本丸の男士をお世話している伽羅ちゃんとその彼氏さん「ねえからち…」
「今みつただっちとさだむねっちを鍛錬に送り出すところだ。忙しい」
「……」
伽羅ちゃんは僕の方を振り向きもせず、てのひらの上の2つの球体を食い入るように見ている。
「そうだ、今日は畑当番だな。ああ…天気も良いな。体力づくりにも畑仕事は適している。さだむねっち、さぼるのは粋じゃないぞ。みつただっちを見習え」
「…………」
「ああ…よくやったな。随分とふくよかに実ったトマトだ。お前たちが日々頑張って世話した成果だ。このトマトはどうやって料理に使えば良い?みつただっち」
「今日はトマトたっぷりハヤシライスだよ」
「そうだハヤシラ………光忠、いたのか」
「ずいぶん前からね」
驚いたようにぼくを見つめる伽羅ちゃんの瞳は驚くほど澄んでいて、どうやら本気で僕の存在を今になって初めて認識したらしい。
1045「今みつただっちとさだむねっちを鍛錬に送り出すところだ。忙しい」
「……」
伽羅ちゃんは僕の方を振り向きもせず、てのひらの上の2つの球体を食い入るように見ている。
「そうだ、今日は畑当番だな。ああ…天気も良いな。体力づくりにも畑仕事は適している。さだむねっち、さぼるのは粋じゃないぞ。みつただっちを見習え」
「…………」
「ああ…よくやったな。随分とふくよかに実ったトマトだ。お前たちが日々頑張って世話した成果だ。このトマトはどうやって料理に使えば良い?みつただっち」
「今日はトマトたっぷりハヤシライスだよ」
「そうだハヤシラ………光忠、いたのか」
「ずいぶん前からね」
驚いたようにぼくを見つめる伽羅ちゃんの瞳は驚くほど澄んでいて、どうやら本気で僕の存在を今になって初めて認識したらしい。