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    ファンタジー

    pemon_nek

    DOODLEXに投稿中の「神さまズちゃんねる」シリーズの前日譚(?)のようなもの。クソ長いのでごくまれーに更新します、多分。
    ヘルセムやミストたちが戦い、戦神が「箱庭」と呼ばれるこの世界を統治するまでの話。
    ほぼ恋愛要素はなし。ファンタジー重視。アダルトは後半にあるかないか程度。親子愛が中心です。
    雷は空を昇る:日常軍事国家・コンバハットに本拠地を構える民間軍事機関、アーマーシェルド略してA.S.は数年前に終結した大陸全土を巻き込んだ大戦の残り火で今日も潤っている。全隊員、職員に衣食住を担保し、給料も大陸全土を見渡しても高水準で、それでいながら大抵の志望者を雇用する。兵役から生きて帰ってこられた者の大半は食や家を失っていたから実に良い就職先なのだ。それにコンバハット国は大陸の北に位置する1年の半分以上が冬、という極寒の地であり、暖を取る家がない、ということは死と同義だった。今回の戦争で元から大きかった貧富の差は更に広がり、持たざる者たちは死ぬかなりふり構わず生きるか、どちらかを迫られていた。それゆえ戦争で恩恵を受けていたという嫌味な側面があっても、衣食住の揃ったA.S.は国民たちにとって魅惑的であった。
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    無理太郎

    DONEX(Twitter)に載せている現パロ風守護獣ファンタジー小説の第1話です。守護獣と呼ばれるものが人間に憑いて護っているという世界観です。一応恒刃です。
    狐火「応星さん?」
    目が覚めた。長い間、朧げに夢を見ていたようだ。碧い眼をした青年が俺の顔を覗き込みながら話しかけてくる。電車の中には俺達二人しか居ない。
    「もうすぐカフカさんから言われた駅に着くが…大丈夫か?」
    「…ああ、ありがとう。」
    俺達はカフカという雇い主からの依頼で、電車に乗ってとある辺境の田舎に来ていた。といっても、この青年は俺と違い雇われでも何でもなく、良心と少量のお駄賃程度で俺の仕事に付いてきてもらっている。名は丹恒という。
    「折角の休みなのにこんな依頼に付き合わせて悪かった」
    「いや、本当に気にしないでくれ。俺が付いてきたくて付いてきたようなものだから。」
    それにちょっとした旅行のようで気分転換になる、と隣の青年は軽く笑う。こう言って貰えると俺も罪悪感を抱かずに済む。名前はさん付けなのに敬語ではないのは、彼に敬語を使われるのに異常な違和感があった俺が使うなと頼んだからだ。けれど俺より年齢が一回りは下の彼には流石に呼び捨ては躊躇われたらしい。
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    yowailobster

    DOODLE20211029 デレキ 捏造爆盛り原型皆無パロディ 行為の匂わせ でもファンタジーなら無問題やったね
    童話好きだからもだけどデレキ 本編のある意味好IFがちらほらあるとこが大好き 見つけられたことで自分を見失わずに済んだレキ一回離れられてるカオルとコジロウ主人を止められた犬 一回壊れたから生まれるものもあると思うからどっちが良いかは何ともだけど本編以上にモラルが低下すると世界が平和になるの面白い
    ハッピーエンドはずっと先 昔々のお話です。あるところに名前のない王子様とお姫様。ただきれいなお城で繰り広げられるはたのしいばかりの物語。ラストは当然お約束、二人はいつまでも幸せにsし%あ鸞-^pわ>sえlに??
     昔々――いえ。これは今から始まるお話。王子様にはあの子を据えて、それで終わりの物語。寂しいお城で王様があなたのことを待っている。逃げないで。目を逸らさないで。無かったことになんてしないで。 
     どうか恐れないで。お決まりの酷い結末を共に受け入れてくださいな。
     
     
     これも社会勉強と雪の国から送り出され早数か月。
     新しく出会えた大切な相手と滑る日々は楽しく、美味しい食事にフォークも止まらない。最高の環境だ。これで暇でさえなければ。武闘会もめっきり減ったことで本当に仕事が無くなってしまった。食べてばかり、世話されてばかりの環境は楽だが居心地が悪い。
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    ar_rn_3150

    MAIKING小説家の蟻生(32)
    大学生の凛(19)
    が同じアパートに住んでいて隣人だったらいいな〜!蟻生くんに煙草吸ってほしいな〜!という願望です

    猫飼いは煙草を吸わないべきですが、BLはファンタジーなので許してください
    小説家隣人パロ その男は、まるで風景でも見るかのように俺を一瞥して通り過ぎたあと、ぎょっとした顔をして振り返った。頭のてっぺんから爪先までぐっしょりと濡れて、古びて少し傾いたアパートの外廊下に座り込んでいる人間を見たら誰でも驚くだろう。驚かせて申し訳ない、と思った。
     しかしそいつはその後、何事もなかったかのようにドアノブに手をかけると手前に引き、その隙間に薄い体を滑り込ませると静かに扉を閉めて姿を消した。それで俺はやっと、そいつがアパートの左隣の部屋に住む人間だったことを知る。
     数ヶ月、前引っ越しの挨拶をするために訪ねた時は留守にしていたそいつの顔を、俺はこれまで一度も見たことがなかった。ドアに鍵をかけていないのか。不用心な奴だ。こんなボロアパートの鍵などあってないようなものだが、なるほど。鍵をかけなければ俺は今こんな状況に陥っていないわけだから、あいつのやり方も道理にあっているのかもしれないと、冷えた体でぼんやりと考えながら今日の災難について思い返していた。
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