haiiro
DONE曦澄オンリー2開催記念暴力や血塗れ注意
江澄と門弟
(オリジナル設定申し訳ありません
蓮華塢で裏仕事を担当設定の門弟です
蓮華塢の話に出てくるので公開してみました)
普段リスト公開してるものを
オンリー限定で公開します 4
つづり
DONE姉上さえ生きていてくれたらなぁと詮無きことを考える。江澄が江澄でいてくれるだけで良いって阿離から伝えて欲しい。姉と弟産まれたばかりの柔らかい甥を抱き、胸を赤子の香りでいっぱいにする。姉と甥のそばに居られる短い間は泣けば抱き、おしめが濡れれば代える。乳をやる以外のことは何でもやった。
「姉上、何故人は誰かを好きになるんです?」
寝もせず落ち着いた金凌を抱えて飽きもせずあやしながら、ふとそんな言葉を口にした。
人はどうして別の誰かを好きになるの。江厭離はそう尋ねたもう1人の弟を想った。
「阿澄にも好きな人が出来たの?」
それにしては思い詰めた表情だった。返事はなかった。「是」ということだろう。この子も難しい恋をしているようだ。
「宗主だからこんな人と結婚せねばとか、蓮花塢の為にと自分の心を犠牲にしてはだめよ。」
江澄は責任感が強い。悩んでいるのはそんなところだろう。一生を囚われようとしている弟が不憫でならなかった。
1416「姉上、何故人は誰かを好きになるんです?」
寝もせず落ち着いた金凌を抱えて飽きもせずあやしながら、ふとそんな言葉を口にした。
人はどうして別の誰かを好きになるの。江厭離はそう尋ねたもう1人の弟を想った。
「阿澄にも好きな人が出来たの?」
それにしては思い詰めた表情だった。返事はなかった。「是」ということだろう。この子も難しい恋をしているようだ。
「宗主だからこんな人と結婚せねばとか、蓮花塢の為にと自分の心を犠牲にしてはだめよ。」
江澄は責任感が強い。悩んでいるのはそんなところだろう。一生を囚われようとしている弟が不憫でならなかった。
shima_awaji
DONE蘭陵金氏プチオンリー、金蘭謳花の開催おめでとうございます!お題「家族」「似たもの同士」の4コマです。
陳情令の金凌についてる髪飾り最高なんですけど、付けた時こんなだったらいいなぁと妄想。困った叔父ばか二人と可愛い甥…絶対可愛がってて、こういう時は仲良いって勝手に思ってます。
金光瑤をちゃんと描いたの初めてで似てないのは許して…
R_Hatori
DONE『愛し美し吾子に誰そ揺籠を』小説:こむぎさん(@comugi0909)
発行:https://rinrinsirop.booth.pm/
2022年12月30日発行
表紙イラスト・小説抜粋画像・カラー漫画(10ページ)等の全21枚が見られます。
2023年1月28日までローソン・ファミマでネップリ出来ます。フチなしプリント推奨
PasswordとネップリIDは本の扉絵下部に掲載。 22
ushiai_41
MEMOねたいっぱい食べるきみが好き朝から忙しく食べる暇もなくてふらふらの曦臣が偶然入った居酒屋は思っていたよりも美味しく満足していた。
ほろ酔い気味で他のお客さんと世間話をしていたらお客のひとりが「そろそろハムちゃん来んじゃねえか?」と言い出し店主も「もうそんな時間だったかあ。準備するかね」と料理を仕込み始める。
ハムちゃん?なんだ?と思っていたら店に来たのは180cm越えの草臥れたリーマン。
よれたスーツを壁にかけている動作がどこか気だるげで艶っぽく見惚れてしまう。疲れた様子だがその顔はとても秀麗でとにかく目を引く。
「よお、いつものでいいかハムちゃん」
「ああ、頼む」
ハム。えっ。ハムちゃん…?あの人が?
目をぱちくりさせ他のお客さんを見ると、お客さんはうんうんと頷いた。ハムちゃんというには些かいかつ…強めな見目をしているが。と困惑していると、どかんと大皿がハムちゃんの前に置かれる。山盛りの肉、野菜、そして昔話のように盛られた白飯。
1773ほろ酔い気味で他のお客さんと世間話をしていたらお客のひとりが「そろそろハムちゃん来んじゃねえか?」と言い出し店主も「もうそんな時間だったかあ。準備するかね」と料理を仕込み始める。
ハムちゃん?なんだ?と思っていたら店に来たのは180cm越えの草臥れたリーマン。
よれたスーツを壁にかけている動作がどこか気だるげで艶っぽく見惚れてしまう。疲れた様子だがその顔はとても秀麗でとにかく目を引く。
「よお、いつものでいいかハムちゃん」
「ああ、頼む」
ハム。えっ。ハムちゃん…?あの人が?
目をぱちくりさせ他のお客さんを見ると、お客さんはうんうんと頷いた。ハムちゃんというには些かいかつ…強めな見目をしているが。と困惑していると、どかんと大皿がハムちゃんの前に置かれる。山盛りの肉、野菜、そして昔話のように盛られた白飯。
R_Hatori
DONETwitterフォロワーさんとのリレー小説何故か結婚したがるチェリー江澄🍒と温晁🍑を温逐流🍌が邪魔する話
チェリモモ🍒🍑VS.バニャニャン🍌 晁「江澄が好き・・・胸が苦しい💞」
晁「江澄、今日も一緒にいてくれる?」
澄「お前が悪さしないように見張っている
(`・ω・)ω-*)ぎゅ」
晁「はぅ💕で、でも私!命令するだけでね、根絶やし!出来てしまぅ・・・から」
澄「ではその唇も塞いでおこうか」
晁「ぁ💕ぇ・・・ん(〃з(ε`*)」
澄「次はどこを塞ごうか」
晁「!⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄・・・ぅぅ・・・」
晁「江澄の声ずっと聞いていたい😔💕」
「若様、お呼びですか」
「は⁉︎お前なんか呼んでない!江澄と話してるんだからあっち行け!」
「私は護衛ですから若様のお傍に」
「江澄がいるから必要ない」
「では恋人ですから若様のお傍に」
「バッ…カ!誰が!」
「無論、私が」
10149晁「江澄、今日も一緒にいてくれる?」
澄「お前が悪さしないように見張っている
(`・ω・)ω-*)ぎゅ」
晁「はぅ💕で、でも私!命令するだけでね、根絶やし!出来てしまぅ・・・から」
澄「ではその唇も塞いでおこうか」
晁「ぁ💕ぇ・・・ん(〃з(ε`*)」
澄「次はどこを塞ごうか」
晁「!⁄(⁄ ⁄º⁄Δ⁄º⁄ ⁄)⁄・・・ぅぅ・・・」
晁「江澄の声ずっと聞いていたい😔💕」
「若様、お呼びですか」
「は⁉︎お前なんか呼んでない!江澄と話してるんだからあっち行け!」
「私は護衛ですから若様のお傍に」
「江澄がいるから必要ない」
「では恋人ですから若様のお傍に」
「バッ…カ!誰が!」
「無論、私が」
藍(lhk_wyb)
DONE創作邪祟プチ参加作品です!氷を溶かせば「江宗主危ない!」
そう言って江澄の前に飛び出して来た曦臣は、江澄と共に退治していた邪祟の攻撃をもろに受けてしまい、その攻撃と同時に放たれた光から二人が出てきた時には、曦臣は十歳くらい、江澄は座学に行っていた十五歳くらいの少年に、見た目が退化してしまっていた。
「くっ……!何がどうなっている……?」
微妙に大きく感じる校服に違和感を覚えながらも、まだ状況を把握しきれていない江澄と、何も言葉を発さない曦臣を心配し、藍氏、江氏の弟子たちが宗主の元へ駆け寄ってきた。
「宗主!お怪我はありませんか⁈」
「沢蕪君、ご無事で⁈」
皆それぞれに宗主に声を掛けるも、返事をするのは江澄だけで、曦臣の返事はない。その異変に気付いた藍景儀が曦臣がいた場所にいる見た事のない美しい子供に声を掛ける。
18724そう言って江澄の前に飛び出して来た曦臣は、江澄と共に退治していた邪祟の攻撃をもろに受けてしまい、その攻撃と同時に放たれた光から二人が出てきた時には、曦臣は十歳くらい、江澄は座学に行っていた十五歳くらいの少年に、見た目が退化してしまっていた。
「くっ……!何がどうなっている……?」
微妙に大きく感じる校服に違和感を覚えながらも、まだ状況を把握しきれていない江澄と、何も言葉を発さない曦臣を心配し、藍氏、江氏の弟子たちが宗主の元へ駆け寄ってきた。
「宗主!お怪我はありませんか⁈」
「沢蕪君、ご無事で⁈」
皆それぞれに宗主に声を掛けるも、返事をするのは江澄だけで、曦臣の返事はない。その異変に気付いた藍景儀が曦臣がいた場所にいる見た事のない美しい子供に声を掛ける。
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PROGRESS⚠️なんでも許せる方向け☑︎平和世界線
☑︎先天性女体化夫婦曦澄♀
☑︎捏造子有
I was born (You Are My Sunshine:妊娠中江澄と虞紫鳶、江楓眠夫婦)You are my sunshine
「産みたいのです」
己に悪しくも似た意志の強い瞳で娘は言った。今はその気質が憎らしくすらある。
子を宿してから悪阻はひどくなるばかり。医者に妊娠の中断をすすめられるほど苦しみながら強情を張る娘に虞紫鳶は苛立っていた。
未だ見たこともない孫と、今目の前で息も絶え絶えの己が産んだ子と、どちらを優先するかなど考えるまでもなく明白だ。
「阿澄、貴方の命が危険なのよ。これ以上は見過ごせないわ」
汗で額に張り付いた髪を後ろに流してやれば娘は隈の浮いた目元を細めた。
「母上」
か細いながらも芯の通った声だ。
「母上」
虞紫鳶がそこにいるのかと、たしかに聞いているのかと確かめるように二度も呼ばれる。愛娘の声をよく聞こうと顔を近付ければ胸元に手が伸ばされた。そのまま病み細った指が力強く衣を掴む。赤子が手に触れたものをその幼い力のめいっぱいで握りしめるように江澄も確かに強く母の衣を握る。
1456「産みたいのです」
己に悪しくも似た意志の強い瞳で娘は言った。今はその気質が憎らしくすらある。
子を宿してから悪阻はひどくなるばかり。医者に妊娠の中断をすすめられるほど苦しみながら強情を張る娘に虞紫鳶は苛立っていた。
未だ見たこともない孫と、今目の前で息も絶え絶えの己が産んだ子と、どちらを優先するかなど考えるまでもなく明白だ。
「阿澄、貴方の命が危険なのよ。これ以上は見過ごせないわ」
汗で額に張り付いた髪を後ろに流してやれば娘は隈の浮いた目元を細めた。
「母上」
か細いながらも芯の通った声だ。
「母上」
虞紫鳶がそこにいるのかと、たしかに聞いているのかと確かめるように二度も呼ばれる。愛娘の声をよく聞こうと顔を近付ければ胸元に手が伸ばされた。そのまま病み細った指が力強く衣を掴む。赤子が手に触れたものをその幼い力のめいっぱいで握りしめるように江澄も確かに強く母の衣を握る。
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PROGRESS⚠️なんでも許せる方向け☑︎平和世界線
☑︎先天性女体化夫婦曦澄♀
☑︎捏造子有
I was born (愛は枯れ、君は絶える:曦澄♀の息子藍攸独白)愛は枯れ、君は絶える
毎朝毎晩指折り数えて、何度も繰り返し数えてやっとその日。
雲深不知処では質素倹約が基本だ。宗主の公子といえども例外はない。
叔父に頼んで連れて行って貰った彩衣鎮で悩み抜いて買った練り香を袖に入れ預かり物を持ち縁側に座る。
「母様、藍攸が参りました」
紫の花が咲く庭がある離れに母は一人暮らしている。
静かに戸を開けると母は静かに座っていた。
髪を複雑に編んで結い上げ簪を挿している。衣は壮麗な刺繍が施され薄い青と白、紫が品良く合わされている。爪は整えられ薄く色付き肌は一点の曇りも傷もない。まるで腕の良い人形師が作った完璧な人形を見ているようだ。
「母様、お元気でいらっしゃいますか」
2783毎朝毎晩指折り数えて、何度も繰り返し数えてやっとその日。
雲深不知処では質素倹約が基本だ。宗主の公子といえども例外はない。
叔父に頼んで連れて行って貰った彩衣鎮で悩み抜いて買った練り香を袖に入れ預かり物を持ち縁側に座る。
「母様、藍攸が参りました」
紫の花が咲く庭がある離れに母は一人暮らしている。
静かに戸を開けると母は静かに座っていた。
髪を複雑に編んで結い上げ簪を挿している。衣は壮麗な刺繍が施され薄い青と白、紫が品良く合わされている。爪は整えられ薄く色付き肌は一点の曇りも傷もない。まるで腕の良い人形師が作った完璧な人形を見ているようだ。
「母様、お元気でいらっしゃいますか」
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PROGRESS⚠️なんでも許せる方向け☑︎平和世界線
☑︎先天性女体化夫婦曦澄♀
☑︎捏造子有
I was born (血は水よりも、或いは:婚前おじおばばか双傑)「阿凌」
腕の中の幼子はあたたかくずっしりと重い。小さな手足を丸めて眠り込んでいるのを見ていると自然と口が笑む。
「江澄は叔母馬鹿だな」
「魏無羨!お前だって姑蘇から飛んで来たくせに言えた口か⁈自分のそのにやけた顔を鏡で見てこい」
意地の悪い笑みを浮かべる兄に考えるよりも先に憎まれ口を叩いてしまうが少しも気分を害した様子はない。
「俺だって叔父馬鹿だな。こんなに可愛い子はどこを探したっていない」
「そうだな」
今度は素直に頷けた。
「でも同じくらい可愛い子はいるだろうな」
笑んだ口から放たれたその言葉は江澄の導火線に火を付けた。
「阿凌が世界で一番可愛い!同じくらいなんているわけない!」
「おまっ、どんだけ叔母馬鹿なんだ⁈それこそお前ほどの叔母馬鹿こそ世界を探したっていないよ」
4187腕の中の幼子はあたたかくずっしりと重い。小さな手足を丸めて眠り込んでいるのを見ていると自然と口が笑む。
「江澄は叔母馬鹿だな」
「魏無羨!お前だって姑蘇から飛んで来たくせに言えた口か⁈自分のそのにやけた顔を鏡で見てこい」
意地の悪い笑みを浮かべる兄に考えるよりも先に憎まれ口を叩いてしまうが少しも気分を害した様子はない。
「俺だって叔父馬鹿だな。こんなに可愛い子はどこを探したっていない」
「そうだな」
今度は素直に頷けた。
「でも同じくらい可愛い子はいるだろうな」
笑んだ口から放たれたその言葉は江澄の導火線に火を付けた。
「阿凌が世界で一番可愛い!同じくらいなんているわけない!」
「おまっ、どんだけ叔母馬鹿なんだ⁈それこそお前ほどの叔母馬鹿こそ世界を探したっていないよ」
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PROGRESS⚠️なんでも許せる方向け☑︎平和世界線
☑︎先天性女体化夫婦曦澄♀
☑︎捏造子有
投稿ずみのお話のおじさま視点です。
I was born (忘れえぬ女:藍啓仁視点)「藍先生」
高く踏み鳴らす足音と走っている気配にまた座学のひよこ達かと注意しようかと思えば角から顔を出したのは甥の妻である江晩吟だった。
今朝挨拶に来た時は複雑に結い上げられていた髪は解かれ風に揺れ襟元も乱れている。甥の妻として、人妻として端的に言えば外聞が悪い状態で茫然自失な彼女を自室へ招き入れた。
「……何があった?」
縋るように呼ばれた時の姿を思い出す。まるで寄る辺のない子供のような顔。親兄弟も友人もいないかのような…昔からそうだった。
毎日のように素行が悪い魏無羨に怒鳴っていれば隣で真面目な江晩吟が可愛くなるのも当たり前だ。勤勉な様に関心していつだか褒めたことがある。その時の生まれて初めてそうされて驚きながらも喜びを堪える顔は年相応というよりも幼さが勝っていた。
4844高く踏み鳴らす足音と走っている気配にまた座学のひよこ達かと注意しようかと思えば角から顔を出したのは甥の妻である江晩吟だった。
今朝挨拶に来た時は複雑に結い上げられていた髪は解かれ風に揺れ襟元も乱れている。甥の妻として、人妻として端的に言えば外聞が悪い状態で茫然自失な彼女を自室へ招き入れた。
「……何があった?」
縋るように呼ばれた時の姿を思い出す。まるで寄る辺のない子供のような顔。親兄弟も友人もいないかのような…昔からそうだった。
毎日のように素行が悪い魏無羨に怒鳴っていれば隣で真面目な江晩吟が可愛くなるのも当たり前だ。勤勉な様に関心していつだか褒めたことがある。その時の生まれて初めてそうされて驚きながらも喜びを堪える顔は年相応というよりも幼さが勝っていた。
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PROGRESS⚠️なんでも許せる方向け☑︎平和世界線
☑︎先天性女体化夫婦曦澄♀
☑︎捏造子有
かけてるとこまでですがすみません💦
I was born (導入)ぼくのいちばんはじめのきおくは、きれいなねむりひめだ
ゆえんぐーぐがよんでくれたとつくにのおはなし
とげにゆびをさされてねむってしまったおひめさま
おうじさまのくちづけでめをさます
どうしておひめさまはめをさましたの?ときいたら
はじめに うぇいのおじうえはおうじさまがおひめさまに『しんじつのあい』があったからだといって、いつものいたずらをするときのようなかおでわらった
そして らんのおじうえはびっくりするほどやさしいかおでうぇいのおじうえをみながらくびをたてにふった
それから りんぐーぐはにがいものをたべたときみたいなかおをしてた
さいごに ゆえんぐーぐはどうしてだとおもう?といつもとかわらないやさしいかおとこえでぼくにきいた
11148ゆえんぐーぐがよんでくれたとつくにのおはなし
とげにゆびをさされてねむってしまったおひめさま
おうじさまのくちづけでめをさます
どうしておひめさまはめをさましたの?ときいたら
はじめに うぇいのおじうえはおうじさまがおひめさまに『しんじつのあい』があったからだといって、いつものいたずらをするときのようなかおでわらった
そして らんのおじうえはびっくりするほどやさしいかおでうぇいのおじうえをみながらくびをたてにふった
それから りんぐーぐはにがいものをたべたときみたいなかおをしてた
さいごに ゆえんぐーぐはどうしてだとおもう?といつもとかわらないやさしいかおとこえでぼくにきいた
wokogamashii
DONE交流会6でのネップリ双傑イラストクレジット極小版とおまけ漫画1pです。パスワードにはネップリに記載されたpass:の後の文字を「すべて小文字」でご入力ください。
双傑オンリーに併せ2022/12/5までのプリント番号をTwitterに掲示しています。
パス付ネップリは今後も参加イベントに併せて再掲することがあります。
おまけページは今後双傑本を作らない限り他の方法では公開しません。 2
巨大な石の顔
SPUR MEサンサーラシリーズ番外編。明知不可而為之(四)のつづきになりますが本編とするには短い話。うちの江澄もなかなか兄上を振り回しています。寒室の夜 寒室へ入ると、それまで誰もいなかったそこは外よりも冷たかった。
藍渙は江澄を抱きしめてきた。彼の体臭である花のように甘い香りが鼻をくすぐる。
このまま情事にもつれこむのだろうかと半ば覚悟するかのように江澄は瞳を閉じていたが一向に唇は合わされなかった。
「君は私に体を委ねても心は見せてくれない」
目を開ければ藍渙はみるからに悲しそうな表情を浮かべていた。顔の造りは違うのに、その表情はさきほど見かけた藍啓仁とよく似ている。
彼は江澄をまたしても詰ってきたわけではない。夜空のように深い色の瞳には手で雪をすくって溶けてしまうのを止めたくても止められないかのようなあきらめが浮かんでいた。
かつて父にお前は家訓をわかっていないと首を振られたときのように、江澄は胸が千々に乱れる思いがした。
2012藍渙は江澄を抱きしめてきた。彼の体臭である花のように甘い香りが鼻をくすぐる。
このまま情事にもつれこむのだろうかと半ば覚悟するかのように江澄は瞳を閉じていたが一向に唇は合わされなかった。
「君は私に体を委ねても心は見せてくれない」
目を開ければ藍渙はみるからに悲しそうな表情を浮かべていた。顔の造りは違うのに、その表情はさきほど見かけた藍啓仁とよく似ている。
彼は江澄をまたしても詰ってきたわけではない。夜空のように深い色の瞳には手で雪をすくって溶けてしまうのを止めたくても止められないかのようなあきらめが浮かんでいた。
かつて父にお前は家訓をわかっていないと首を振られたときのように、江澄は胸が千々に乱れる思いがした。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第三章。モブ門弟たち視点の兄上と江澄の話です。明知不可而為之(三.五) 旗未動、風也未動、是人的心自己在動
(旗未だ動かず風また未だ吹かず。揺らぐは人の心なり)
――映画『楽園の瑕』より
五年ほど前に金魔と呼ばれる肺の病が蓮花塢周辺で猛威を振るって以来、雲夢江氏では家宴の習わしは途絶えた。
以前より他の世家との交流が増え、他家で開かれる家宴のにぎやかな様子を小耳にはさむようになったこともあり多くの門弟たちは再開を望むものの、うちの宗主様は大変厳しい人で再び未知の疫病が発生したときのために備えを徹底していて、なかなか言い出しづらい。
金魔の拡大で蓮花塢を閉鎖中は家宴どころか、『食うに語らず』と姑蘇藍氏のように黙食を誰もが求められた。あのときに比べればまだましだ、と幼い頃匂いにつられ修練場の塀をよじ登って眺めた美味しそうな料理にあふれた家宴に憧れ雲夢江氏の門前に立った門弟たちは悔し涙を飲み込む。
10706(旗未だ動かず風また未だ吹かず。揺らぐは人の心なり)
――映画『楽園の瑕』より
五年ほど前に金魔と呼ばれる肺の病が蓮花塢周辺で猛威を振るって以来、雲夢江氏では家宴の習わしは途絶えた。
以前より他の世家との交流が増え、他家で開かれる家宴のにぎやかな様子を小耳にはさむようになったこともあり多くの門弟たちは再開を望むものの、うちの宗主様は大変厳しい人で再び未知の疫病が発生したときのために備えを徹底していて、なかなか言い出しづらい。
金魔の拡大で蓮花塢を閉鎖中は家宴どころか、『食うに語らず』と姑蘇藍氏のように黙食を誰もが求められた。あのときに比べればまだましだ、と幼い頃匂いにつられ修練場の塀をよじ登って眺めた美味しそうな料理にあふれた家宴に憧れ雲夢江氏の門前に立った門弟たちは悔し涙を飲み込む。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第三章。とうとう兄上と江澄がキスするお話。明知不可而為之(二) 藍宗主が閉関を解いてからときは少し進み、雲深不知処で何年かぶりに清談会が開かれた。当主の誕生日も近くその復帰祝いもかねていたので、暗黙の了解として常よりも仙門百家の人々は着飾って参加していた。
人々が驚いたのは、雲夢江氏宗主が会場へ現れたときである。金凌のように日ごろの厳格な江宗主をよく知る人物ほど今日の彼をみて顎が落ちそうになった。
今宵の江宗主は、普段結い上げている髪をしどけなく下ろし蓮の形をした銀の髪冠をつけ、動きやすさを重視した校服から袖も大きくゆったりとした優美な上衣に袖を通していた。色は夕暮れにかかる雲のような薄紫色で、合わせの隙間から宵闇のような黒い裳裾をなびかせている。人を寄せ付けないとげとげしい雰囲気も眉間に寄せる深い皺も今日は消え、衣に合わせた扇子を片手ににこやかに愛嬌をふりまいていた。
14755人々が驚いたのは、雲夢江氏宗主が会場へ現れたときである。金凌のように日ごろの厳格な江宗主をよく知る人物ほど今日の彼をみて顎が落ちそうになった。
今宵の江宗主は、普段結い上げている髪をしどけなく下ろし蓮の形をした銀の髪冠をつけ、動きやすさを重視した校服から袖も大きくゆったりとした優美な上衣に袖を通していた。色は夕暮れにかかる雲のような薄紫色で、合わせの隙間から宵闇のような黒い裳裾をなびかせている。人を寄せ付けないとげとげしい雰囲気も眉間に寄せる深い皺も今日は消え、衣に合わせた扇子を片手ににこやかに愛嬌をふりまいていた。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第三章。兄上と江澄がキスしそこなった話。明知不可而為之(一) いちばんになりたかった。
あいつに勝ちたかった。
誰よりも強く秀でていたかった。
ちがう、ちがう。
いちばんになって俺は褒められたかった。
さすが次期宗主だ、自慢の息子だって。
愛されたかった、父さんと母さんに。
庭に侵入者がいると思えば、それは江澄が幼い頃から気にかけている少女だった。彼女は向前看(シャンティエンカン。前を向いていこうという意味)という明るい名前のーー前(ティエン)を銭(ティエン)、尚銭看(お金に目をむけていこう)と実はかけているのではないかと江澄が疑っているーー霊剣へ今にも飛び乗ろうとしていた。
「小蓮!」
少女を見つけるなり呼び止めた。
「雲夢へ帰ったんじゃなかったのか。なぜこんな夜更けにまた金麟台にいる?」
12967あいつに勝ちたかった。
誰よりも強く秀でていたかった。
ちがう、ちがう。
いちばんになって俺は褒められたかった。
さすが次期宗主だ、自慢の息子だって。
愛されたかった、父さんと母さんに。
庭に侵入者がいると思えば、それは江澄が幼い頃から気にかけている少女だった。彼女は向前看(シャンティエンカン。前を向いていこうという意味)という明るい名前のーー前(ティエン)を銭(ティエン)、尚銭看(お金に目をむけていこう)と実はかけているのではないかと江澄が疑っているーー霊剣へ今にも飛び乗ろうとしていた。
「小蓮!」
少女を見つけるなり呼び止めた。
「雲夢へ帰ったんじゃなかったのか。なぜこんな夜更けにまた金麟台にいる?」
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ番外編。オリキャラに私の江澄への愛を叫ばせている話。時系列は天人五衰の五と六の間です。師父の姿絵「残忍」「気性が荒い」「人の話を聞かない独裁者」「しょっちゅう機嫌が悪くてうっぷん晴らしに子弟を殴っている」「六芸の大会で優勝しなかったら子弟は鞭打ちの刑に処される」「いつも人を貶してばかりでほめることはない」「夷陵老祖が憎くて鬼道を使ったやつをひっ捕まえて殺している」「自分が殺したくせに、気が触れて夷陵老祖は死んでないと思い込んでいる」「よみがえって復讐されるのが怖いから血眼になって探している」「温姓というだけで陳情に言っても門前払いだった」「庶民が困っていてもまったく助けてくれない」「血も涙もない鬼だ」「あんな冷酷でまわりをみていない宗主じゃ雲夢はもうだめだ。江楓眠さまのときが懐かしい」
蓮花塢そばの町の大人たちは酔えば二言目には江宗主のことを悪く言う。
11526蓮花塢そばの町の大人たちは酔えば二言目には江宗主のことを悪く言う。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第一章。兄上がとうとう天人から人間になる話。天人五衰(六) ほどなくして江宗主は上半身を動かせるようになった。下半身はしびれが残っていてまだしっかり床に立てそうになかったが確実に彼は回復してきていた。
雲夢江氏からは白蓮蓮によって毎日蓮の花のしずくが届けられている。雲深不知処からも滋養強壮にいい野菜や薬草が届けられた。届けにきたのは江澄が命がけで助けた少年だった。
少年は江宗主と藍宗主に挨拶へきた。太い眉が凛々しい彼は礼儀正しくかしこまっていて恭しかった。その折り目正しい様子から幼いときの弟を藍曦臣は懐かしく思い出す。
弟の藍忘機はいつの間にか兄を追い越して自分の道を歩き、運命を掴んだ。母が忘機には『お前は人間よ』とわざわざ言わなかった理由が今の兄には理解できた。弟は人間だったからだ、はじめから。
7320雲夢江氏からは白蓮蓮によって毎日蓮の花のしずくが届けられている。雲深不知処からも滋養強壮にいい野菜や薬草が届けられた。届けにきたのは江澄が命がけで助けた少年だった。
少年は江宗主と藍宗主に挨拶へきた。太い眉が凛々しい彼は礼儀正しくかしこまっていて恭しかった。その折り目正しい様子から幼いときの弟を藍曦臣は懐かしく思い出す。
弟の藍忘機はいつの間にか兄を追い越して自分の道を歩き、運命を掴んだ。母が忘機には『お前は人間よ』とわざわざ言わなかった理由が今の兄には理解できた。弟は人間だったからだ、はじめから。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第一章。毒に倒れた江澄の看病をする兄上のお話。天人五衰(五) 魏無羨たちが嵐のように来て帰った翌朝。ようやく江宗主の意識は戻ったが、四肢のしびれがとれず体を自由に動かせないのでしばらく金麟台へ滞在することになった。
当分は主管が雲夢江氏の執務を遂行するが、やはり宗主の判断や決定が必要なことなどはここまで来て江宗主と相談することになった。
江宗主が毒霧に倒れた事件により、その正体が金家の子弟にも知れ渡りつつある絵師はどうしたかというと、彼もやはり金麟台へ残った。
彼の身を案じるとともにそばから離れたくないという気持ちがあったからだ。
表向きは、『子弟の夜狩りを遠くから見守っていた藍宗主が、怪我をした姑蘇藍氏の子弟を助け毒霧を浴びてしまった江宗主にその恩を返すため彼の看病に金麟台へ残った』ということとした。事実にウソを混ぜ込むと事実は際立つのだ。
6463当分は主管が雲夢江氏の執務を遂行するが、やはり宗主の判断や決定が必要なことなどはここまで来て江宗主と相談することになった。
江宗主が毒霧に倒れた事件により、その正体が金家の子弟にも知れ渡りつつある絵師はどうしたかというと、彼もやはり金麟台へ残った。
彼の身を案じるとともにそばから離れたくないという気持ちがあったからだ。
表向きは、『子弟の夜狩りを遠くから見守っていた藍宗主が、怪我をした姑蘇藍氏の子弟を助け毒霧を浴びてしまった江宗主にその恩を返すため彼の看病に金麟台へ残った』ということとした。事実にウソを混ぜ込むと事実は際立つのだ。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第一章。兄上が江澄への片思いを自覚する話。オリキャラが出ます。天人五衰(四) 涅槃へ行って阿瑶へ謝ることさえも許されないのか。涅槃へ行っても彼らはまだいないのだ。
藍曦臣は嘆きのあまり顔を覆った。
彼らの魂が来世を望んであの狭い棺桶から抜け出るだろうと思い込んでいた。自身の見通しの甘さにも気分が悪い。どうして私はいつまでたっても愚かなのか。
聶懐桑が帰ってから寒室にいたときのように深い自己嫌悪の沼に陥っていた。
もはや金麟台に彼が滞在する意味を見出せなかった。明日にでも雲深不知処へ戻り再度の閉関をすべきだろうかと悩んでいたその矢先。
どんどんと激しく部屋の扉を叩かれた。
こんな夜更けに何ごとだろう、きっとろくでもないことだと今は気分がすこぶるよくない藍曦臣は無視を決め込んだ。しかし扉を叩く音は止むことはなかった。
7604藍曦臣は嘆きのあまり顔を覆った。
彼らの魂が来世を望んであの狭い棺桶から抜け出るだろうと思い込んでいた。自身の見通しの甘さにも気分が悪い。どうして私はいつまでたっても愚かなのか。
聶懐桑が帰ってから寒室にいたときのように深い自己嫌悪の沼に陥っていた。
もはや金麟台に彼が滞在する意味を見出せなかった。明日にでも雲深不知処へ戻り再度の閉関をすべきだろうかと悩んでいたその矢先。
どんどんと激しく部屋の扉を叩かれた。
こんな夜更けに何ごとだろう、きっとろくでもないことだと今は気分がすこぶるよくない藍曦臣は無視を決め込んだ。しかし扉を叩く音は止むことはなかった。