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    Rahen_0323

    @Rahen_0323

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    Rahen_0323

    DOODLEカキツバタのヒスイ入り番外編その4です。番外編のボリュームじゃなくなる予感がしてきました。
    以前書いた「置き去った男」と繋がる話です。そちらの1〜7と一緒に読むことをオススメします。それとシリーズなので「漂流譚」1〜3も先に読むことを推奨します。
    なんでも許せる方向け。2話目より仲良くなってる人とか初対面カットしてる人が居たりします。全部書いたら本当とんでもない長さになりそうなので……
    漂流譚 4オイラがヒスイ地方に迷い込んでから、数日。
    あの後コンゴウ団、シンジュ団、ギンガ団のことやこの地の詳細を伝えられ、それからオイラの処遇も教えられた。

    『本来なら得体の知れない余所者をおいそれと受け入れるわけにはいかないが……アンタの境遇は、ショウやあの人と何処か似ている。それにそのショウがお前を助けてやりたいみたいだからな。一先ずこのコンゴウ団リーダーのセキとギンガ団調査隊隊長シマボシを責任者として、暫くは村に置いといてやる』

    『怪我が良くなったら勿論働いてもらいます。この村に滞在したいのであればの話ですが……とにかく先ずはゆっくり休んで傷を癒してください。細かい部分はまた後ほど』

    どうにも、ショウと"あの人"とやらの助けに繋がるかも、という理由らしいが。それでも叩き出されることは無いようなのでホッとした。
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    Rahen_0323

    DOODLEカキツバタのヒスイ入り番外編その3です。今回はカキツバタ失踪時の現代サイドです。地獄です。番外編だから許されると思った。思うな。
    以前書いた「置き去った男」の1〜7と一緒に読むことをオススメします。
    なんでも許せる方向け。マジで誰も幸せじゃないです。カキツバタがフカマルといちゃいちゃしてる間にこうなってたのかと思うとお前早よ戻れやって思いますよね。私も思います。
    漂流譚 3交換留学生にしてチャンピオンだったハルトがブルーベリー学園を去り、少し経ったある日。
    「ふわあ……おはよー……」
    「おはようスグリ!」
    「おはようございます、スグリくん!」
    進級試験が無事に終わり、学園全員の進級と卒業が決まって、またなんてことない平和な一日が始まったと俺は暢気にリーグ部へ顔を出した。
    色々、本当に色々あったけど、ハルトや皆のお陰で幸せな日常が帰ってきた。この部屋を訪れる度に思い出していた罪悪感は最早薄れ、皆とも普通に笑い合えるようになった。
    俺は本当に恵まれてる幸せ者だ。甘えだと何処か自虐的な自分が言うけれど、その甘えを皆は受け入れてくれた。だったらもう迷うことは無くて。
    「スグリくん、ちょっとバトルのことで相談があるんだけど……」
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    DONEカキツバタとアオイとゆれないおまもり。ネタバレ、捏造、妄想、自己解釈注意。皆仲良しこよしの友達です。
    kktbtの日参加作品です!この時をずっと待っていました!開催ありがとうございます!
    賑やかしとして沢山小説を投稿する予定なのでどうかよろしくお願いします!尚準備不足で既に慌てています!頑張ります!
    あなたとおまもりとある日。私アオイが交換留学先としてやって来た、ブルーベリー学園にて。
    「無い!!無い、無い無い!!ウソ、どうしよう!!」
    私は朝早く故にガラガラだったリーグ部の部室にて、一人鞄をひっくり返して騒いでいた。

    「無い!!『ゆれないおまもり』が……無い!!なんで!?」

    そう、こんなに取り乱している理由は、一つの、それでいてとても大事な物である『ゆれないおまもり』を失くしたからだ。
    何度荷物を探っても幾ら自分の部屋や部室を捜索しても見当たらず、私はすっかり青褪めていた。
    昨日のお昼までは確かにリュックに掛かってあった。ブルレクで撮った自撮り写真にしっかり写っていたので、それは確かだ。
    だけどそれ以降が分からない。BPがある程度溜まったので引き揚げて、それから休憩がてらお昼ご飯を食べて、ライバル達と勝負して一日は終わった。そして今朝起きたらおまもりが無くなっていた。なら校舎内の何処かにある筈、と探してるのにまるで見つからない。
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    DOODLEカキツバタのヒスイ入りヒスイ編その2です。ややこしい。
    以前書いた「置き去った男」とつながる話です。そちらの1〜7と一緒に読むことをオススメします。あとこの話は2話目なので1話目から読まないとよく分からないと思います。
    なんでも許せる方向け。カキツバタがドラゴンにデレデレしたりしてます。余談ですが私はずっと旅パにガブリアスを入れてるのでフカマルが可愛くて仕方ありません。その感情が割と出てるな。
    漂流譚 2「カキツバタ、飯持って来たぜー」
    「んぅ……」
    見知らぬ場所だってのにオイラにしてはよく眠っていたところ、ふとセキさんに起こされた。
    生憎あまり寝起きが良い方ではないので、ちょっとグダグダしながら目を開ける。
    「やっと起きたか。疲れてるのは分かるが、もう少しサッと起きた方が時間を無駄にしないぜ?」
    「しょーがねえだろぃ……朝に弱えんだもん……」
    「今はもう夕刻だがな」
    「頭のカテーやつ」
    欠伸して頭を庇いながらゆっくり起き上がる。薬が使われたのか、痛みは少し引いていた。
    ……それでも現代の痛み止めと比べちゃお粗末だろうから、普通に痛いけど。こればっかりは仕方ない。
    「さて!腹が減ってはってやつだぜ。約束通りイモモチを作ったからよ、食っときな」
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    MOURNING押せ押せ全力投球鋼鉄メンタル主人公アオイとトラウマ持ちで結構マトモでアオイに特段そういう興味の無いカキツバタの続きです。くっつかないカキアオです。途中で終わります。
    前回と前々回の話から読むことをオススメします。
    カキ←←←アオ要素とモブツバの香りがあります。捏造妄想自己解釈だらけ。ご注意を。
    ドラゴン兄妹がかなり仲良しです。重いくらい仲良しです。兄妹は仲良くあれ〜〜〜
    くっつかないカキアオ 3また次の日。交換留学終了まであと五日。

    「カキツバタ先輩!!昨日はごめんなさい!!」
    「いーよいーよ許す許す」
    「早い!!軽い!!もっと気にして!?」
    今日は部室にカキツバタ先輩が居たので秒で頭を下げたら秒で許された。
    なんだこの人のこう、この、寛容さというか、危機感の無さは。ブン殴ってくれても全然良かったのに。なんで?
    え、もしかして、口先だけで実は私のこと……?
    「おめでたい勘違いをしてるとこ悪ぃけど、別にそういうんじゃないからな?シンプル気にしてないだけだぜぃ?」
    「もうちょっと夢見させてくださいよ!!」
    「見させて言い触らされたら堪ったもんじゃないし」
    「言い触らしませんよ!!」
    「へっへっへ。信用ならないねー」
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    DOODLEカキツバタのヒスイ入りの話です。以前完結させた「置き去った男」と繋がっています。が、度々言っている続編とはまた違います。番外編です(ややこしい)。
    ヒスイでの出来事を続編では細かく描写出来ないかもなあでも書きたいなあ。せや!書こ!って流れなので続くかは分かりません。テキトーに期待せず読んでね。
    なんでも許せる方向け。「置き去った男」の1〜7と一緒に読まないと分からない部分もあるかもしれません。
    バツン。

    そんな音が耳に届いて、ふと意識が浮上した。
    「んー?おー……こりゃあ、」
    目を開いて直ぐに『夢でも見てんのか』と感じる。

    そりゃあそうだ。オイラの最後の記憶はベッドの上での就寝で、周囲に広がる景色は暗黒ばかりだったのだから。

    それどころか浮遊感があり、事実どう身体を動かしても床や壁に当たる気配が無い。

    「大層な夢だこと」
    現実でないと分かれば諦めるのも早かった。平常運転でへらへら笑い、楽な姿勢へ切り替える。
    寝転ぶように身体を横にして、一度伸びをしてから両手を頭の後ろで組んだ。
    「ふあぁ〜〜……ま、もっかい寝りゃ覚めるだろぃ……」
    独り言を零しながら目を伏せる。最近進級の為にそこそこ真面目にやってきたのだ。どうせちょっと疲れているだけ…………
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    MAIKING記憶喪失カキツバタその4。準備の準備パートです。なにも憶えてなくて知らん人だらけって絶対めちゃくちゃ怖いしジジイとか特に怖いと思う。
    捏造妄想自己解釈過多、未来if要素があります。なんでも許せる方向け。シリーズなので「残花を手に」の1〜3を先に読むことをオススメします。
    全体で2万字超えたのにこの進行度で笑ってます。これちゃんと終わるかなという漠然とした不安。
    残花を手に 4アカマツは俺とタロ先輩にサンドウィッチを渡して、カキツバタには「まだ重たい物は辛いかもしれないから」と柔らかい野菜の入ったスープを出した。ねーちゃん達もそれぞれ購買や荷物から自分達の朝食を用意して、慌てて来てくれた先生も一旦戻って、ご飯を食べ始める。
    「どう先輩?美味しい?」
    「ん……なんかピリッとするけど、食べやすいし美味いよ」
    「よかった!でも無理して食べなくていいからね!お腹いっぱいになったらハルトのコライドンにでもあげちゃっていいよ!」
    「こらいどん?」
    「ウチの子を残飯処理係みたいに言わないで?いや食べるだろうけど」
    「アギャス!」
    「ああもう呼んじゃうから。ツバっさん残すか分からないし一先ず僕のサンドウィッチをお食べ」
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    DONEヒスイ帰りカキツバタ最終話です!一旦終わりです!
    シリーズ物なので「置き去った男」の1〜6を先に読むことをオススメします。なんでも許せる方向け。
    散々言った通り続編を書く予定なので若干半端かもしれませんが許して。続編はカキツバタとオリジナルのモブがメインになる予定です。ともあれ一旦完結です!突発で始まったシリーズでしたがお付き合い頂きありがとうございました!また続編と別の話でお会いしましょう!
    置き去った男 7(終)イッシュとシンオウまで赴き、そしてカキツバタの目的が果たされてパルデアに帰って来た後。
    皆は直ぐにアレコレ気を遣ってくれたが、あの地で出会った皆さんの言葉を受け止め切れなかったのか、カキツバタは数日間酷く情緒不安定になってしまった。
    ある時はまるで自分を痛めつけるように不自由が少し残ったらしい手足を強く握り掻き毟り、ある時は急に泣き出してしまったかと思えば気絶するように眠り。一日中ボーッとして動けない日もあった。暴れたりとか、そういったことは無かったが。
    どうにかシャガさんが利用していた宿に留まってもらって様子を見続けたけれど、ポケモン達も心配している。もう一度医者に掛かった方がいいのでは。

    そう俺達が考えていたタイミングだった。
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    DOODLEヒスイ帰りカキツバタその6です。目的を果たすパート。
    シリーズ物なので「置き去った男」の1〜5を先に読むことをオススメします。捏造過多でなんでも許せる方向け。諸々ポマとは繋がり無い。
    もっと身近な人に救って欲しい気持ちもあったけど今作に於ける彼にとっての全てを考えた結果ですね。次回で一旦完結ですが、呟いていた通り続編も書く予定です。ちゃんと幸せにしてあげたいし掘り下げるところ掘り下げたい感情。
    置き去った男 6なんだかんだ、カキツバタと再会した日から三ヶ月以上もの時が流れた。
    相変わらずの調子である元先輩は、しかし身体の方は殆ど元気で。怪我も治り一人でも歩けるくらいには回復した。病院の皆さんはそれはもう震えるほど驚いていて。

    「それで、カキツバタさんはこれからどうされたいですか?」

    ともあれもういつでも退院出来るだろうということで、トップが問い掛けたが。
    カキツバタの答えは変わらなかった。

    「ノボリさんとショウの家族と会いたい。……その後は、別になにも」

    ……元々「将来とか考えられない」って言うようなヤツだったけど、最早本気で楽しく生きる気すら無い様子に頭を抱えた。
    何事も楽しく、じゃなかったのかよ。今が楽しけりゃいいんじゃねえのかよ。なにがお前をそうさせたんだよ。
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    MOURNING以前投稿した押せ押せ全力投球鋼鉄メンタル主人公アオイとトラウマ持ちで結構マトモでアオイに特段そういう興味の無いカキツバタの続きです。くっつかないカキアオです。途中で終わります。
    前回の話から読むことをオススメします。
    カキ←←←アオ要素と薄っすらモブツバの香りがあります。捏造妄想自己解釈だらけ。ご注意を。
    とりあえず投稿しましたが次の更新がいつになるかは謎です。シリーズ抱え過ぎ問題。
    くっつかないカキアオ 2翌日。交換留学終了まで残り六日。

    「おはようございまーす!」
    「おはよー!」
    「おはようございますアオイさん!」
    私は朝からリーグ部に突撃して、即カキツバタ先輩の姿を探した。
    居ない。いつもは授業も仕事もサボってダラッと座ってるのに!今日に限って!昨日も出て行ったきり姿眩ましてたし!あの男は!
    「カキツバタ先輩は?」
    「授業だそうです」
    「要はアオイから逃げたべ」
    「間違い無く逃げたわね」
    「ぐぬぬ………都合が悪い時だけ授業に出るなんて…………」
    「まあアオイに告白される前から出席率は増えてたけどね」
    腹が立つけど、でも想定内だ。
    あの人はズルいし無駄に頭が回るから、私が帰るまで逃げまくってアヤフヤにすればいいとでも思ってるんだろう。
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    DOODLEヒスイ帰りカキツバタその4です。ポケモンとの再会パート。
    シリーズ物なので「置き去った男」の1〜3を先に読むことをオススメします。
    なんでも許せる方向けです。細かいことは気にしないで読んでください。
    普通にゲットしたとかタマゴから孵ったとかなら全然仲良くなれそうだけどなあ……と思いながら書いてた。皆幸せになって欲しい気持ちはある。
    置き去った男 4カキツバタが帰って来てそのまま入院した日から一週間が経った。
    あれからねーちゃん達も加わって、彼の体調も気にしながら七年分の積もり積もった話を毎日のように沢山した。俺達の仕事の話からリーグ部の皆が今どうしてるか、バトルについてやシンプルな世間の情勢まで。
    カキツバタは特に辛そうでもなく、むしろ俺達が元気にやってたことに安心した様子で相槌を打っていた。正直元気じゃない日もいっぱいあったし、リーグ部も彼の失踪で色々起きてたんだが。その心に燻ってる希死念慮が強まりでもしたら大変なので、暗い部分はあまり語らなかった。
    「カキツバタはどうしてたの?ヒスイでのこととか、話せる部分だけでも話して欲しいべ」
    安定した頃を見計らって聴取も受け、過去や未来であったことをオモダカさん達に少し口にしたらしいけど。やはりというか、俺達にもリーグや警察にも全てを打ち明けるのは難しいみたいで、詳細はバトルやポケモンの話くらいしか引き出せなかった。
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    Rahen_0323

    DOODLEヒスイ入りして帰って来たカキツバタその3です。再会とよしよしパートです。続きは未定。
    シリーズなので「置き去った男」の1と2を先に読むことをオススメします。
    怪我や体調不良表現があります。細かいことはあんまり気にしないで読んで欲しい。なんでも許せる方向け。
    早く幸せになってくれ〜〜〜呟いてたりしてたけどアカデミーにでも行って普通に学校卒業してくれ〜〜〜
    置き去った男 3カキツバタが意識を失ってしまったので、聴取だとか細かいことは後回しになり、俺は一先ず放り出してしまっていたゼロゲートでの仕事を片付けておいた。仲間達も各々の業務に戻ったらしい。
    一応薬の投与でカキツバタの容体は落ち着いていたし、病室にはハルトを残したので大丈夫だとは思うが、それでもどうにも身が入らなくて。
    済むとリーグまで書類と端末を取りに行き、直ぐにあの嘗ての先輩の元へと戻った。
    「ハルト、カキツバタ」
    「! スグリ!おかえり」
    ノックを挟み静かに扉を開けば、ハルトもまたノートパソコンを立ち上げていた。訊けばハッサクさんが気を配って持って来てくれたらしい。同じリーグ職員でよかったよ、と笑ってた。
    「ツバっさん、丁度起きたところなんだ。薬の影響でちょっとボーッとしてるみたいだけど」
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    DOODLEヒスイ入りしてヌルッと帰ってきたカキツバタその2です。別にシリーズ化するつもりは無かったけど書きたいので書いた。続きを出すかは分からないです。
    怪我や体調不良の表現があります。カキツバタが中々メンタルブレイクな目に遭ってたりします。なんでも許せる方向け。結局皆不憫だな……幸せになるんじゃなかったのかよってね……
    置き去った男 2俺達は号泣して騒ぐハルトとハッサクさんをなんとか宥めて、落ち着いた頃にオモダカさんが咳払いをした。
    「それで、カキツバタさん」
    「あ、このまま話す感じ?いいけど」
    落ち着いた、とは言うがハルトはぎゅうぎゅうカキツバタにしがみついている。しかしどの道暫くはこのままだろうと我らがトップは開口した。
    「後々チリやアオキが国際警察と共に聴取に伺いますが」
    「おーおーデカく出たねぃ。そんな大事になってんのか。まあ音信不通行方不明で七年だもんなあ」
    「大事、どころか」
    「カキツバタさん、えと、言いづらいけどもうとっくに死亡届け出されてて」
    「へえーオイラ死んだのか。ウケる」
    「「「かっる」」」
    「死んだっていうか死んだことになってただけですよ!!ツバっさん生きてるでしょ!!生きて!!!」
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    DONE視界不良カキツバタその6です!大分駆け抜けてしまいましたが一旦完結でございます!
    捏造妄想自己解釈過多。特定のキャラに若干厳しいシーン有り。シリーズ的なものなので「閉じた世界」の1〜5を先に読むことをオススメします。
    まだ色々と書きたいシーンがあるのでそのうち番外編という名の補完話を書くと思われます。ですが一旦完結です。お付き合い頂きありがとうございました!また別のお話でお会いしましょう!
    閉じた世界 6ゼイユとハッサク先生と一緒に病室で落ち着かずに待っていると、やがてノックの音が響いた。
    「失礼する」
    「おーす」
    「ツバっさん!」
    「カキツバタ。案外早かったわね」
    「お疲れ様ですよ。シャガさん、カキツバタくん」
    やって来たのは、思った通りあの不器用な祖父と孫だった。僕は直ぐ様椅子から立ち上がってツバっさんの補助に向かう。躊躇いなく乗り換えられたお祖父さんはちょっとショックを受けていた。あ、なんかごめんなさい。
    とはいえシャガさんは少し空気が緩んでいて、ツバっさんも気まずそうだけど若干顔色が良くなっていて。

    仲直り、出来たのかな?

    そうホッと息を吐いた。
    「おや、他の患者達は」
    「皆さん『そこまで症状が重いワケでもないから』と、それぞれ出掛けました。中には今日退院予定だった方も居たようで」
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    Rahen_0323

    MAIKING記憶喪失になるカキツバタ、を書こうとした導入です。導入なのに長くなってしまった。早く記憶失ってくれ。
    捏造妄想自己解釈過多、未来if要素も含まれます。なんでも許せる方向け。
    ポケモンのゲットとかそういうのが伴ってもポケモンの調査はポケモンの為でもあるから、頼んでくる相手とか状況にもよるかもしれないけどこの子達は大概普通に引き受けそうだなあ、と思った(本文の補足)。
    残花を手にあの酷く眩しくも黒い日々が過ぎ去って、ブルーベリー学園の皆が進級・卒業してから暫く。
    休学していたのもあり単位がギリギリだったもののなんとか二年生になった俺、ブルベリーグ暫定二位のスグリと、なんだかんだグダグダ言いながら漸く三年生へ昇った現チャンピオン、カキツバタは、二人テラリウムドームのポーラエリアに来ていた。
    「はーっ、ダリィよおーかったりぃよおー」
    「文句言うなリーグ部長。仕事サボってたツケが回っただけだべ」
    腹立たしくも少し誇らしいことに、この男は俺に負けてから多少は爪を研ぐことを思い出せたようで。前チャンピオンである交換留学生、ハルトが去った後正式にチャンピオンに戻り、皆の進言もあってブルベリーグに復帰出来た俺を実力で叩きのめした。現在戦績は三対七くらいの割合でカキツバタが勝っていて、俺はランク二位に甘んじる他無くなった。
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