七海
mijinko2929
SPUR ME七海のいない世界五条が獄門彊から出てきたら〜のif話
第二部 ハピエンまで フォロ限〜フォロワー様へのお礼の品〜の為
(第一部をご覧になってからの方が楽しめると思います。)
単行本の内容を含みます。
第二部完〜長らくお付き合いいただきありがとうございました!!🙏🙏🙏 27
9tca1
DOODLE龍水誕絵。動く龍水が見たい…早く…!!!
なんか嫌なことあっても脳内で龍水の笑い声聞いた気になると吹っ切れてしまうくらい元気も勇気ももらっている。
恩ある(←勝手に)君に幸あれかし。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原②*
ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
2556ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原①*
これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
6252これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
sakanagi_out
PROGRESS転生(?)した虎杖と七海の、怪奇とゆるい日々のものがたり。書きかけ序章、こんなかんじというお知らせ。
記憶の最初は中三の夏。
近所の神社でやっていた、夏祭りでのことだった。
「あれ?」
スピーカーからざらざらとした雑音と共に流れる祭り囃子を聞きながら出店を冷やかして回っていると、ちょうど金魚すくいと書かれたテントをよぎった瞬間に、その視線の端で何かがきらっと光ったような気がして虎杖悠仁は足を止めた。
(なんか今あの金魚……金色だった?)
思わずまじまじと平たい水槽を覗き混んだが、先程の一匹がいくらか他と見目が違ってはいたものの、ひらひらと泳ぐ金魚たちはみな一様に赤い。恐らく見間違えだったのだろう。だから、本当ならただ通りすぎてしまえば良かったのだ。
けれどその日、気紛れに尾ひれの綺麗だった一匹の金魚を掬い上げて連れ帰たことが、続く不可思議な日々のはじまりだった。
7766近所の神社でやっていた、夏祭りでのことだった。
「あれ?」
スピーカーからざらざらとした雑音と共に流れる祭り囃子を聞きながら出店を冷やかして回っていると、ちょうど金魚すくいと書かれたテントをよぎった瞬間に、その視線の端で何かがきらっと光ったような気がして虎杖悠仁は足を止めた。
(なんか今あの金魚……金色だった?)
思わずまじまじと平たい水槽を覗き混んだが、先程の一匹がいくらか他と見目が違ってはいたものの、ひらひらと泳ぐ金魚たちはみな一様に赤い。恐らく見間違えだったのだろう。だから、本当ならただ通りすぎてしまえば良かったのだ。
けれどその日、気紛れに尾ひれの綺麗だった一匹の金魚を掬い上げて連れ帰たことが、続く不可思議な日々のはじまりだった。
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TRAINING会社員七海と花屋の伊地知の話。やっと③書けた〜!!
今回は手荒れのお話。ぼちぼちまた続き頑張って書きます。
花屋の君③「いらっしゃいませ、七海さん。片付けますので少し待って頂いても良いですか?」
来店するとレジ前には細長い箱が二個積まれていた。
「大丈夫ですが…これは?」
「今日は生花の仕入れの日で、この箱の中に生花が入ってるんです」
ひとつの箱をパカっと彼が開いて見せてくれる。その箱には赤薔薇が収まっていた。
「この生花をキーパー…お花用の大きい冷蔵庫みたいな機械へ水に浸した状態でこの後入れるんです。ちょっと箱どかしますね」
細い腕で二箱を持ち運び店の奥へと持って行く。キーパーの中を見ると今日も花が綺麗に咲いている。
「お待たせしました。今日は花束三つでよかったですか?」
「はい、お願いします」
花束を取り出し、リボンをつけていく所を見ていた時だった。
2346来店するとレジ前には細長い箱が二個積まれていた。
「大丈夫ですが…これは?」
「今日は生花の仕入れの日で、この箱の中に生花が入ってるんです」
ひとつの箱をパカっと彼が開いて見せてくれる。その箱には赤薔薇が収まっていた。
「この生花をキーパー…お花用の大きい冷蔵庫みたいな機械へ水に浸した状態でこの後入れるんです。ちょっと箱どかしますね」
細い腕で二箱を持ち運び店の奥へと持って行く。キーパーの中を見ると今日も花が綺麗に咲いている。
「お待たせしました。今日は花束三つでよかったですか?」
「はい、お願いします」
花束を取り出し、リボンをつけていく所を見ていた時だった。
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DONEもだもだする七海さんと七海さんに執着する五条さん!七五です!愛のその次 心地よい眠りに身を任せていた七海は、寝室に響き渡る着信音に文字通り叩き起こされた。寝ぼけ眼で着信を確認すると、二週間前から海外出張中の恋人からだった。五条が海外に行っている場合は、一応時差に気を遣ってか、メッセージでの遣り取りが多い。
ーー緊急事態でも起きたのだろうか?
「はい。七海です」
「七海のチーズケーキが食べたい。」
その言葉に、何事かと身構えていた七海は溜め息をつく。
「人を叩き起こしておいて、開口一番たかりはどうかと思いますが。」一気に声が低くなる七海を誰が責められよう。通話を切り、寝直したいが、後々面倒な事になるのは目に見えている。仕方なしに七海は耳を傾けた。
「たかりじゃないよ。可愛い恋人からのおねだりだろ。僕への愛が足りないんじゃない?僕はこんなに七海の事愛してるのに。薄情者!」
7935ーー緊急事態でも起きたのだろうか?
「はい。七海です」
「七海のチーズケーキが食べたい。」
その言葉に、何事かと身構えていた七海は溜め息をつく。
「人を叩き起こしておいて、開口一番たかりはどうかと思いますが。」一気に声が低くなる七海を誰が責められよう。通話を切り、寝直したいが、後々面倒な事になるのは目に見えている。仕方なしに七海は耳を傾けた。
「たかりじゃないよ。可愛い恋人からのおねだりだろ。僕への愛が足りないんじゃない?僕はこんなに七海の事愛してるのに。薄情者!」
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TRAINING会社員七海と花屋の伊地知。五条さんが出ます(五条さん初めて書いたので話し方曖昧です、ご容赦ください)
花屋の君(番外編)ある日の昼下がり。
「やっほ〜!七海元気ぃ?僕は超元気〜!」
彼の名前は五条悟、七海の先輩であり現在は別支社の支部長として働いている。
「お久しぶりです、五条さん。では失礼します」
足早に去ろうとする七海の前に移動し、立ちはだかる。
「ちょっとちょっと〜!短くない?僕、七海ともっと話したいんだけど!」
「お気遣いなく。貴方は今日、ここの支部長と会議がこの後控えているのでは?」
七海の言う通り、五条悟にはこの後会議が数分後に控えていた。その為に、七海の勤め先に来たのだ。
「うん、方針決める会議あるけど正直僕居なくても決めれるよねって感じ」
「そんな訳ないでしょう。わざわざ来たんだったら会議に出てさっさと帰って下さい」
1878「やっほ〜!七海元気ぃ?僕は超元気〜!」
彼の名前は五条悟、七海の先輩であり現在は別支社の支部長として働いている。
「お久しぶりです、五条さん。では失礼します」
足早に去ろうとする七海の前に移動し、立ちはだかる。
「ちょっとちょっと〜!短くない?僕、七海ともっと話したいんだけど!」
「お気遣いなく。貴方は今日、ここの支部長と会議がこの後控えているのでは?」
七海の言う通り、五条悟にはこの後会議が数分後に控えていた。その為に、七海の勤め先に来たのだ。
「うん、方針決める会議あるけど正直僕居なくても決めれるよねって感じ」
「そんな訳ないでしょう。わざわざ来たんだったら会議に出てさっさと帰って下さい」
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TRAINING※モブが少しだけでます会社員七海と花屋の伊地知。
花屋の君②『七海、また前の花屋さん行ってくれないか?仕事の商談が入ってしまって行けなくてな』
またもや予約していた花束を受け取りに店に入ると彼が真剣な面持ちで作業をしていた。
私が入ってきた事にさえ気付かず、小さな袋の中に一枚ずつピンセットで何かを詰めている。
そして詰め終わったのか布の口をきゅっと紐で縛った。
そのタイミングで「こんにちは」と声をかけると、彼がこちらを見た。
「七海さん、こんにちは…もしかして、入ってきてしばらく経ちますか…?」
しばらくではないが、わざと「そうですね」と答えると彼の顔がみるみる赤くなっていく。赤面を隠す為か両手で顔を抑えるも、残念ながらバレバレだった。
「すみません、気付かなくて。本当に申し訳ないです…」
2096またもや予約していた花束を受け取りに店に入ると彼が真剣な面持ちで作業をしていた。
私が入ってきた事にさえ気付かず、小さな袋の中に一枚ずつピンセットで何かを詰めている。
そして詰め終わったのか布の口をきゅっと紐で縛った。
そのタイミングで「こんにちは」と声をかけると、彼がこちらを見た。
「七海さん、こんにちは…もしかして、入ってきてしばらく経ちますか…?」
しばらくではないが、わざと「そうですね」と答えると彼の顔がみるみる赤くなっていく。赤面を隠す為か両手で顔を抑えるも、残念ながらバレバレだった。
「すみません、気付かなくて。本当に申し訳ないです…」
Zoo____ooS
DONE『地を這う者に翼はいらぬ』の続編です。(書き終わらなくてすいません…)呪詛師の七海と特級呪術師五条の五七。呪詛師と言いつつ、七海はほぼ原作軸の性格(のつもり)です。
某風俗業界の描写があります。具体的な行為等は書いてませんが、苦手な方はお気をつけください。
祈れ呪うな 前編いつもは閑散としている東京呪術高専事務室のお昼時だが、その日は常ならぬ緊張感がエアコンの効いた室内に満ちていた。電話番で一人居残っていた補助監督の山嵜の視線は、どうしても事務所の一角に吸い寄せられてしまう。高専の事務室は、主に補助監督や呪術師の労務管理を行う事務職員の仕事場で、高専の職員室は別にあるのだが、昼食で留守にしている事務員の机の前に、やたら大きな男が陣取っているのだ。白い髪に黒い目隠し、そして山嵜とは30センチは違うその長身。山𥔎は一度も口をきいたことはなかったが、この東京呪術高専、いや、日本全国の呪術師の中でも一番の有名人が、パソコンで何やら調べ物をしているのだった。
昼時、のんびりとネットサーフィンをしながらサンドイッチを齧っていた山嵜は、ノックもなく突然開いたドアからズカズカと挨拶もなく入り込んできた男の姿に、驚きのあまり思わず腰を浮かせた。
14069昼時、のんびりとネットサーフィンをしながらサンドイッチを齧っていた山嵜は、ノックもなく突然開いたドアからズカズカと挨拶もなく入り込んできた男の姿に、驚きのあまり思わず腰を浮かせた。
solt_gt0141
TRAINING※モブが出ます。会社員七海と花屋の伊地知。甘酸っぱいの書きたいと思って書きました。
花屋の君①「七海、お客様に渡す花束を受け取って来てくれ。会社名言えば店員さん分かるから」
そんな指示を受けて七海は先輩に言われた花屋の前に居た。いつもはその先輩が受け取って来るのだが、上司の急な呼び出しで自分が行く羽目になったのだ。
いつも注文しているという花屋は思ったより、広く生花だけではなくグリーンや多肉植物などバラエティに富んだ品揃えだった。
まともに花屋に来た事がない七海が物珍しく見ていると奥から物音がした。
「いらっしゃいませ!」
奥から出てきたのは自分より痩身で黒いアンダーリムの眼鏡をかけた男で胸元の名札には「伊地知」と書かれていた。
「すみません、注文の品を取りにきました」
「はい、お名前をよろしいですか?」
1164そんな指示を受けて七海は先輩に言われた花屋の前に居た。いつもはその先輩が受け取って来るのだが、上司の急な呼び出しで自分が行く羽目になったのだ。
いつも注文しているという花屋は思ったより、広く生花だけではなくグリーンや多肉植物などバラエティに富んだ品揃えだった。
まともに花屋に来た事がない七海が物珍しく見ていると奥から物音がした。
「いらっしゃいませ!」
奥から出てきたのは自分より痩身で黒いアンダーリムの眼鏡をかけた男で胸元の名札には「伊地知」と書かれていた。
「すみません、注文の品を取りにきました」
「はい、お名前をよろしいですか?」
Zoo____ooS
DONE呪詛ミンと虎杖と五条。五七。前半はほとんど七海+虎杖ですがカップリングではありません。
【五七FESTA】でこの話の続きを展示するため、シリーズ第一話としてこの話をポイピクにもアップしておきます。続編更新しました!前編ですけども…
※pixivに上げているのとまったく同じものです。
地を這う者に翼はいらぬ 小さな蝿頭が、ふわふわと目の前を横切る。祓う気も起きずに目だけで追うが、すぐに通り過ぎる車に視線を切られ、虎杖は顔を正面に戻した。虎杖がいる国道沿いのコンビニの駐車場は街灯に照されしらじらと明るいが、その外は墨を流したように暗く、景色は闇に溶け込んでいる。
眠い。疲れた。腹減った。先生たちまだかよ。一日の疲労が膜のようにまとわりついて、頭がうまく働かない。眠気を追い出そうと目を強く瞑ってから、腕でごしごしと顔を擦った。
都内から電車で1時間ほどのベッドタウン、その国道沿いのコンビニ駐車場で、虎杖はぼんやりと迎えを待っていた。今日は伏黒と釘崎の三人で三手に分かれて低級呪霊を祓いまくるという学生向きの任務だったが、いくら低級でも流石に数が多く、任務完了がだいぶ遅い時間までずれ込んだ。伏黒と釘崎を車で拾ってこちらに向うと補助監督から連絡があったのがもう三十分ほど前。春も深まる季節とはいえ、夜更けともなれば少し肌寒い。制服の襟から出たパーカーをぐいっと喉元に巻きつけるように引き寄せる。ひどく腹が減っていたが、うっかり財布に金を入れ忘れたせいで目の前のコンビニでおにぎりを買う金もない。きゅうっと縮む胃に拳を当てて空腹を紛らわせながら、虎杖は星も見えない夜空を見上げては大きく欠伸をした。
9898眠い。疲れた。腹減った。先生たちまだかよ。一日の疲労が膜のようにまとわりついて、頭がうまく働かない。眠気を追い出そうと目を強く瞑ってから、腕でごしごしと顔を擦った。
都内から電車で1時間ほどのベッドタウン、その国道沿いのコンビニ駐車場で、虎杖はぼんやりと迎えを待っていた。今日は伏黒と釘崎の三人で三手に分かれて低級呪霊を祓いまくるという学生向きの任務だったが、いくら低級でも流石に数が多く、任務完了がだいぶ遅い時間までずれ込んだ。伏黒と釘崎を車で拾ってこちらに向うと補助監督から連絡があったのがもう三十分ほど前。春も深まる季節とはいえ、夜更けともなれば少し肌寒い。制服の襟から出たパーカーをぐいっと喉元に巻きつけるように引き寄せる。ひどく腹が減っていたが、うっかり財布に金を入れ忘れたせいで目の前のコンビニでおにぎりを買う金もない。きゅうっと縮む胃に拳を当てて空腹を紛らわせながら、虎杖は星も見えない夜空を見上げては大きく欠伸をした。
アヤトキ
MAIKING⚠️微女装残業上がりの深夜、ヤケになってメイクしてる限界社畜の七海。
多分こんな感じの女装本が3月に出ます。(2021/10/21)
女の子は誰でも母はきれいな人だった。
そのままでも美人な母が化粧をすると更に華やいで魅力を増して、それはまるで魔法のようだと思った。自らに魔法をかけていく彼女を横でじっと見つめるのが好きだった。母のような魔法が使えるようになりたかった。自分も魔法使いになれるものだと疑いもしなかった。
当時は私も細くて小さくて、ふっくらとした頬を赤く染めているのがかわいらしいと、母によく似て美人だと周囲に褒められたものだから。
やがて成長するにつれて現実を知った。魔法は誰にでも使えるものではなかったのだ。少なくとも、私のためのものでは決してなかった。夜毎軋む骨。少し鍛えるだけでつく張りのある筋肉。突き出た喉仏に低い声。
鏡に映るそれらに散々打ちのめされて、それでもまだ、この惨めな真似事だけはやめられないでいる。
2189そのままでも美人な母が化粧をすると更に華やいで魅力を増して、それはまるで魔法のようだと思った。自らに魔法をかけていく彼女を横でじっと見つめるのが好きだった。母のような魔法が使えるようになりたかった。自分も魔法使いになれるものだと疑いもしなかった。
当時は私も細くて小さくて、ふっくらとした頬を赤く染めているのがかわいらしいと、母によく似て美人だと周囲に褒められたものだから。
やがて成長するにつれて現実を知った。魔法は誰にでも使えるものではなかったのだ。少なくとも、私のためのものでは決してなかった。夜毎軋む骨。少し鍛えるだけでつく張りのある筋肉。突き出た喉仏に低い声。
鏡に映るそれらに散々打ちのめされて、それでもまだ、この惨めな真似事だけはやめられないでいる。
sachi_noka408
DONEゆる伊ワンドロライ七伊お題「休日」
※事変後
※七伊ですが、七海は出てきません。
※時系列や地理が間違ってたらスミマセン……!
「休日」 七伊***
「伊地知さん、いい加減休んでください」
そう言ったのは、目の下に濃い隈を作った新田明だった。
自分だって疲れ切った顔をしているのに、心配そうに眉を下げてこちらを見上げている。
「いえ、私は大丈夫ですから」
「そうは見えません。こっちは平気ですから、明日は一日休んでください」
新田は、まるで縋りつくように伊地知の両腕を掴んだ。
『私は後回しで良いので、皆さんから先に休んでください』
そう言おうとしたが、その言葉が伊地知の喉から先に出てくることはなかった。
「今一番困るのは、伊地知さんに倒れられることなんです」
「しかし……」
「お願いします、伊地知さん。そんな顔色でいられたら、こっちも気になって仕事にならないっスよ」
3947「伊地知さん、いい加減休んでください」
そう言ったのは、目の下に濃い隈を作った新田明だった。
自分だって疲れ切った顔をしているのに、心配そうに眉を下げてこちらを見上げている。
「いえ、私は大丈夫ですから」
「そうは見えません。こっちは平気ですから、明日は一日休んでください」
新田は、まるで縋りつくように伊地知の両腕を掴んだ。
『私は後回しで良いので、皆さんから先に休んでください』
そう言おうとしたが、その言葉が伊地知の喉から先に出てくることはなかった。
「今一番困るのは、伊地知さんに倒れられることなんです」
「しかし……」
「お願いします、伊地知さん。そんな顔色でいられたら、こっちも気になって仕事にならないっスよ」
しんした
PROGRESSタイトル通りの七灰③webオンリー合わせの新刊。
猫の姿で頑張る七海とめちゃくちゃ恋してる灰原くん。硝子さんがすごく後輩思い(私の願望です)
誤字脱字その他おかしいところはまた直します。
ご都合〜で猫になった七海と事情を知らない灰原くんのラブコメ③*
いつもより早く起きた灰原は、少し眠たげな顔をしながらもテキパキと朝食を用意してくれた。
「朝ご飯は車の中で食べるから、今日はケント一人で食べてね。夕方には帰るし、お昼ご飯は家入さんにお願いしてるからね。じゃあ、行ってきます!」
そう言って頭を撫でてから、灰原は廊下へ続く扉を開ける。その瞬間、七海は廊下へと飛び出して行った。
「え?ケント待って!」
灰原は集合時間の五分前には着くように部屋を出る。そして、今日同行する夏油も時間に少し余裕を持って行動するタイプだ。階段を駆けのぼり、二階にある夏油の部屋へ向かう。すると、予想通り夏油は自室から出てくるところで、七海は勢いよく夏油の脚へ飛び付いた。
「うわっ!?って七海か、どうしたんだ?」
5970いつもより早く起きた灰原は、少し眠たげな顔をしながらもテキパキと朝食を用意してくれた。
「朝ご飯は車の中で食べるから、今日はケント一人で食べてね。夕方には帰るし、お昼ご飯は家入さんにお願いしてるからね。じゃあ、行ってきます!」
そう言って頭を撫でてから、灰原は廊下へ続く扉を開ける。その瞬間、七海は廊下へと飛び出して行った。
「え?ケント待って!」
灰原は集合時間の五分前には着くように部屋を出る。そして、今日同行する夏油も時間に少し余裕を持って行動するタイプだ。階段を駆けのぼり、二階にある夏油の部屋へ向かう。すると、予想通り夏油は自室から出てくるところで、七海は勢いよく夏油の脚へ飛び付いた。
「うわっ!?って七海か、どうしたんだ?」
しんした
PROGRESSタイトル通りの七灰②webオンリー合わせの新刊予定。
灰原くんにお世話されまくって焦る七海と猫(七海)にめちゃくちゃおしゃべりする灰原くん。
夏油さんと硝子さんは二人恋路を楽しみつつ応援してる感じ。
誤字脱字その他おかしいところはまた直します。
ご都合〜で猫になった七海と事情を知らない灰原くんのラブコメ②*
午前中はペアでの呪術実習だったが、灰原一人しかいないため急遽自習となった。
「きみのお世話に充てていいって言われたから、とりあえずお風呂入ろっか!」
お風呂!?
七海はアワアワともがいたが、今は猫なのだから何の意味もなさない。灰原の部屋につき、そのまま脱衣所へ向かう。そっと床に降ろされたが、ぴっちりと扉を閉められてしまえばもうどこにも行くことはできない。背後で衣擦れの音がして、灰原が制服を脱いでいるのだと容易に想像できた。
今までも一緒の部屋で着替えたことはあるし、下着姿も見たことはある。だが、風呂となるとやはり何かが違うのだ。
「準備オッケー!ってあれ?」
そんな、まだ心の準備が。脱衣所の隅でじっと壁の方を向いたが、抵抗むなしく軽々と持ち上げられてしまう。
6898午前中はペアでの呪術実習だったが、灰原一人しかいないため急遽自習となった。
「きみのお世話に充てていいって言われたから、とりあえずお風呂入ろっか!」
お風呂!?
七海はアワアワともがいたが、今は猫なのだから何の意味もなさない。灰原の部屋につき、そのまま脱衣所へ向かう。そっと床に降ろされたが、ぴっちりと扉を閉められてしまえばもうどこにも行くことはできない。背後で衣擦れの音がして、灰原が制服を脱いでいるのだと容易に想像できた。
今までも一緒の部屋で着替えたことはあるし、下着姿も見たことはある。だが、風呂となるとやはり何かが違うのだ。
「準備オッケー!ってあれ?」
そんな、まだ心の準備が。脱衣所の隅でじっと壁の方を向いたが、抵抗むなしく軽々と持ち上げられてしまう。
も ぶ
MOURNING呪霊のいない一般人五七と猫五七が存在する世界猫の悟さんが人の七海さんに出会う話と猫悟さんから見た同棲始めた五七の話
猫のいる生活吾輩は猫である。
なんて冒頭の文学がある事も知っている。俺は超賢い猫である。名前はもうある。最愛のご主人、七海がつけてくれたさとるという名だ。他人と重ね合わせて付けられた名に思うところが無くはないが、たしかに奴との共通点は多いし、顔だけはいいと言うことは周知の事実なのでまぁ良しとする。なにより七海が毎日「さとるさん」と優しく呼んでくれるからそれだけで俺はこの名を気に入った。
七海と俺の出会いは2年前。
両親はチャンピオン猫で申し分ない血統に加え、混じり気のない真っ白な毛並みと透き通るような青い瞳、そして愛らしさ抜群の顔立ちを持って生まれた俺はかなりの高額猫として猫舎で生まれた。ブリーダーも今までで1番だともてはやし、それはもう大事に大事に育てられたのだがある日ついに俺を飼うという人間がやってきた。超絶賢い俺は猫でありながらこの猫舎のシステムを既に理解していたため家族と離れることに抵抗はなく、どんな人間が飼い主になるのかとワクワクしていた。そこに現れたのが七海……ではない。そこに居たのは小太りのおっさんだった。ここに引取りに来る人間は化粧はキツいが綺麗な女性だったり、幸せを絵に書いたような裕福そうな家族だったりと女子供が多かった。予想外だったし正直少しがっかりした。おっさんが悪いわけではないのだが、ここに来てから俺達を見て頬を緩めるでもなく手早く手続きを進めようとする様子に「あ、こいつ猫が好きなわけじゃないな」と察してしまったからだ。家族に強請られて仕方なくならまだしも女を呼ぶためのアクセサリーとしてだった場合最悪である。まぁ俺はベタベタふれあいたいタイプじゃないし?最低限の手入れと飯だけ用意してもらえればいいし、最悪いつでも脱走してやろうと決めてキャリーへ入ってふて寝をした。
4848なんて冒頭の文学がある事も知っている。俺は超賢い猫である。名前はもうある。最愛のご主人、七海がつけてくれたさとるという名だ。他人と重ね合わせて付けられた名に思うところが無くはないが、たしかに奴との共通点は多いし、顔だけはいいと言うことは周知の事実なのでまぁ良しとする。なにより七海が毎日「さとるさん」と優しく呼んでくれるからそれだけで俺はこの名を気に入った。
七海と俺の出会いは2年前。
両親はチャンピオン猫で申し分ない血統に加え、混じり気のない真っ白な毛並みと透き通るような青い瞳、そして愛らしさ抜群の顔立ちを持って生まれた俺はかなりの高額猫として猫舎で生まれた。ブリーダーも今までで1番だともてはやし、それはもう大事に大事に育てられたのだがある日ついに俺を飼うという人間がやってきた。超絶賢い俺は猫でありながらこの猫舎のシステムを既に理解していたため家族と離れることに抵抗はなく、どんな人間が飼い主になるのかとワクワクしていた。そこに現れたのが七海……ではない。そこに居たのは小太りのおっさんだった。ここに引取りに来る人間は化粧はキツいが綺麗な女性だったり、幸せを絵に書いたような裕福そうな家族だったりと女子供が多かった。予想外だったし正直少しがっかりした。おっさんが悪いわけではないのだが、ここに来てから俺達を見て頬を緩めるでもなく手早く手続きを進めようとする様子に「あ、こいつ猫が好きなわけじゃないな」と察してしまったからだ。家族に強請られて仕方なくならまだしも女を呼ぶためのアクセサリーとしてだった場合最悪である。まぁ俺はベタベタふれあいたいタイプじゃないし?最低限の手入れと飯だけ用意してもらえればいいし、最悪いつでも脱走してやろうと決めてキャリーへ入ってふて寝をした。
しゅう
DONE呪詛師が持ってきた呪具で赤ちゃんになった五条を恋人の悠仁がお世話するお話。※五条は記憶持ったまま赤ちゃんになってます。
※五条と悠仁は恋人同士
※途中で七海出てきます。
おくるみはもうゴリゴリです!おくるみ 五条Ver.
「ということで、虎杖くん!頼みましたよ!」
「え!?ちょっ!伊地知さん!……先生…絶対に記憶持ってるだろ…」
「あー、うー?」
赤ちゃんにしては、絶対に浮かべないだろうの意味深の笑顔を浮かべる赤ちゃん五条に、悠仁は深いため息をついたのであった。
珍しく任務もなく、1人で自身の部屋で漫画を読んで暇を潰していた悠仁。お腹すいたし、そろそろお昼でも作ろうかなと考えていた時だった。
コンコンコン
今日は、誰も訪れる予定の無いはずの自身の部屋をノックする音が。伏黒は遠征任務で明日までいないし、釘崎なら、ノックしながら声掛けてくるだろうから、一体誰だろうと思い、部屋のドアを開けるとそこに居たのは、真っ青な顔をした伊地知と
4032「ということで、虎杖くん!頼みましたよ!」
「え!?ちょっ!伊地知さん!……先生…絶対に記憶持ってるだろ…」
「あー、うー?」
赤ちゃんにしては、絶対に浮かべないだろうの意味深の笑顔を浮かべる赤ちゃん五条に、悠仁は深いため息をついたのであった。
珍しく任務もなく、1人で自身の部屋で漫画を読んで暇を潰していた悠仁。お腹すいたし、そろそろお昼でも作ろうかなと考えていた時だった。
コンコンコン
今日は、誰も訪れる予定の無いはずの自身の部屋をノックする音が。伏黒は遠征任務で明日までいないし、釘崎なら、ノックしながら声掛けてくるだろうから、一体誰だろうと思い、部屋のドアを開けるとそこに居たのは、真っ青な顔をした伊地知と
yuuki_1132
DONE七誕の話(https://poipiku.com/472572/4878616.html)の続き。※軽度の性的描写があります。
※大した事ないですが「七海のバカ」のコマのフルバージョンが別にあります(R15)。
https://poipiku.com/472572/5230543.html
Twitter掲載分から微修正、順番を入れ替えてまとめたものです。 26
ほたる
MOURNINGコンプラ違反まだしてない七海が京都校の人らに絡まれる話。まだコンプラ違反はしていない!まだ!
くだらない話だからこっちにこっそり人知れずお知らせしないまま置いとく。
コンプラ違反の七海さん(まだ違反してません!)「すまないな七海」
「いえ、仕事ですし」
今日は京都への出張のついでとばかりに京都校へと立ち寄り、家入さんから預かった品を庵さんに渡しにきていた。
用事も済んだ事によりさっさと東京へ帰ろうと歩を進めていれば、訓練帰りらしい東堂くんに出くわした。
「お、ブラザーの彼氏の七海一級術師」
「やめて下さいその言い方」
「ブラザーの彼氏?」
「彼氏ですけどもその呼び方は、普通に七海と」
彼氏ですけども。
東堂くんに捕まりながら早く帰りたいと思って撒こうとすれば、京都校の女子三人が追い付いてきたようで私を見るなり驚いた様な表情をしていた。
「あら、東堂のブラザーの彼氏の七海一級術師」
「はぁ……その言い方どうにかなりません?」
「じゃあ、コンプラ違反の七海さん?」
576「いえ、仕事ですし」
今日は京都への出張のついでとばかりに京都校へと立ち寄り、家入さんから預かった品を庵さんに渡しにきていた。
用事も済んだ事によりさっさと東京へ帰ろうと歩を進めていれば、訓練帰りらしい東堂くんに出くわした。
「お、ブラザーの彼氏の七海一級術師」
「やめて下さいその言い方」
「ブラザーの彼氏?」
「彼氏ですけどもその呼び方は、普通に七海と」
彼氏ですけども。
東堂くんに捕まりながら早く帰りたいと思って撒こうとすれば、京都校の女子三人が追い付いてきたようで私を見るなり驚いた様な表情をしていた。
「あら、東堂のブラザーの彼氏の七海一級術師」
「はぁ……その言い方どうにかなりません?」
「じゃあ、コンプラ違反の七海さん?」