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    甘い

    まこつ

    DONEHiMERU誕のジュン要。大遅刻すみません。
    要の希望で誕生日にテーマパークに行くことになったジュンと要。兄の粋な計らいもあり、テーマパークデートを楽しむ二人の少しドタバタで甘い一日。
    要くん元気時空。付き合っていてキスは何回か。それ以上はまだ模索中。十条兄弟はES近くのマンションで同居中。
    オブリガート読了推奨です。
    precious/ジュン要「…これを」

    要の誕生日の1週間前。寮の談話室にいる時、瓜二つの兄からなにやら長細い封筒を手渡された。

    「何すか?」
    「まあ、紙で渡すようなものでもないのですが…開けてみてください」

    言われるがまま開封すると、出てきたのは三つ折りにされたコピー用紙。
    何かの書類かと折りを開き、書かれている内容を見てぎょっとした。

    「予約確認…7月7日◯◯ホテル……って、え!?な、なんすかこれ」

    誕生日当日、要の希望で某テーマパークへ行くことになっていた。
    行ったことがないというのはお互い様で、少し不安もあったがアプリもあるしなんとかなると経験者から聞いて安堵していたところだった。
    暑い時期。まだ病み上がりな要を長時間炎天下には置けないと出発は午後からのんびり行く予定になっている。要の体力を見て、もちろん当日中に帰る予定だった。
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    ya_so_yan

    DOODLEテキ、ジン、ウォカ三人組、在りし日にこんなこともあったらいいな〜というお仕事のお話。
    スピリッツ乱交祭りの賑やかしに、健全な乱交(???)を書こうと思ったんですけど、結局ただの仲良しサンコイチになりました。

    ※なんか兄貴が甘いかも……(いつものこと)
    ※時代的に一部の表現が昔風になっていますが他意はありません。
     ここまで面倒なことになるとは思わなかった。


     自身の身幅より太い柱にぴたりと背中を押し付けて座り込んだウォッカは、アタッシュケースを抱きしめるように抱えながら、両側を掠めていく弾丸をやり過ごしている。

    「くそッ……おぉい、無事かァ!?」

     廃工場に響き渡る、銃声に罵声に怒声――ひどく騒々しい中、少し離れた廃材の山に向かって声を張り上げる。

    「なんとか生きとるわぁ!!」

     威勢のいいダミ声が返ってきた。物陰で大柄な体を低く伏せ、帽子を頭に押し付けながら、テキーラも同じく銃弾を避けている。


     某国での仕事の最中、ウォッカとテキーラは想定外の事態に巻き込まれていた。
     もちろん、これまで敵対する組織や捜査機関と数々の争いを繰り広げてきた二人は、あらゆる事態に備えてはいた。そうはいっても、直接自分たちとは関係ない、取引相手と対抗するマフィアが武装して襲撃してきたのは予測できなかったし、どうしようもない。取り引き自体は成立した直後だったのが不幸中の幸いだった。
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    ssschelppp

    DOODLE新彰ワンドロワンライさんがお題「休日」だった時に思いついて書いてたけど没にしたやつ
    タグをつけさせてもらうとき、自分の中で勝手に「わかりやすく」「ハッピー」の縛りをつけているんだけど、これはなんか新が途中静かになっちゃうし、意味不明なこと言うし、
    そもそも状況説明が冗長だな、と思っていったん書くのを止めたから、推敲がクソ甘い
    あとこれも全然休んでない。
    休日B ぶんぶん手を振りながら近づいてきた男がデカい声でこっちに向かって「日曜日なのにすみませんー!」って言ったのに対して隣の遠野が「今日が日曜日なのは君のせいじゃないよ」と返した。それがどういう意味なのか咄嗟にわからなくて顔を見たら、なんか……外向けのうさんくさい笑顔だった。冗談のつもりなのか、もしかして嫌味なのか。知り合いだって聞いていたが、別に仲良くはないみてえだ。
     相手は特に気に留めてないのか、担いでいたデカいバッグを地面に下ろしながら挨拶もそこそこに今日の段取りについてべらべらと話し始めた。それを話半分に聞き流しながらオレらは連れ立って、地下のライブハウスに入る。と言っても今日はステージに立つわけでも裏方やるわけでもなくて、オレは初対面で遠野よりは年上に見える彼は自主製作映画を撮っているらしく、急遽、今からでも内部を撮影に使わせてもらえるハコがないかって遠野に連絡してきた。それが今朝の、八時すぎくらいの話だ。昨晩から遠野の家に泊まっていたオレはその時点でこいつが少し嫌そうな顔をしていたのを傍で見ていた。なら断ればいいだろって思ったんだが、どうやらそうもいかない関係の相手らしい。
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    住めば都

    DONEあくねこ、ハウレス夢
    本編2章の直後くらいに、セラフィムの騙った主様の処刑を夢に見るハウレスの話。

    始めたばっかりですが、生きてるだけで褒めてくれるあくねこくんにズブズブです。
    本編は3章1部まで、イベストは全て読了、未所持カードばっかりだし執事たちのレベルもまだまだなので解釈が甘いところも多いかと思いますが、薄目でご覧いただければと思います( ˇωˇ )
    悪夢のしりぞけ方 ハウレスはエスポワールの街中に佇んで、呆然と雑踏を眺めていた。
     多くの商店が軒を列ねる大通りは、日頃から多くの人で賑わっている。幅広の通りはいつものように人でごった返していたが、いつもと違い、皆が同じほうを目指して歩いているのが奇妙だった。
     なにかあるのだろうか。興味を引かれたハウレスは、足を踏み出して雑踏の中へ入った。途端に、周囲の興奮したような囁き声に取り囲まれる。
    「火あぶりだってさ」
    「当然の方法だよ。なにしろ奴は人類の敵なんだから」
    「天使と通じてたなんて、とんでもない悪女だな」
    「許せないよ。死んで当然だ」
     虫の羽音のような、不快なさざめきが寄せては返す。悪意と恐怖、それから独善的な正義。それらを煮つめて凝らせたような感情が、人々の声や表情に塗りたくられていた。
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    hiromu_mix

    DONEアイスクリームパレット:ダブル✨
    パイナップル🍍(完全無欠 / とける / 熱帯夜)
    マンゴー(甘い囁き / バカンス / 火照る)
    ウチの彼氏が最高すぎる沖縄までファットガムと二人、チームアップに来て、無事に任務完了。
    ここまで来て、仕事だけして帰るなんて勿体ねえけどまあ仕方ねえかって思いつつ。沖縄にもこんなホテルあんだなって意外に思ったシンプルなビジネスホテルの、そんな窓からでも見えるきらきらと朝日を跳ね返して輝く、コバルトブルーの海を切島は少しばかり恨めしく睨んだ。初めて来たっていうのに一度も海に入ることもなく。体験したのは、想像していた以上の暑さと太陽の近さと、熱帯夜だけで。
    部屋で荷物をまとめてロビーまで降りれば、すっかり脂肪を使い果たしたファットガムがちょうど、隣のエレベーターから出てきたのでそのまま合流。黄色に、真っ赤なハイビスカスが付いたやけに派手なアロハシャツは、多分最初から持ってきたものではないはずで。いつのまに買ったんだろとぼんやり、切島が見上げていれば、ファットガムは手慣れた様子でチェックアウトを済ませていた。終わったでと言いながら切島の分まで荷物を持ち上げたので、慌てて持ちますと言えば、ええねん、とファットガムは笑って。そして、てっきり空港まで直通のリムジンバスを待つのかと思いきや、ホテル前のロータリーを逆方向に向かって歩いて行くので、切島は慌ててその背を追いかけた。
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    karangonn

    MOURNING甘いいずレオを書こうとしてたはずなのに後悔してるんだかしてないんだかよく分からなくなったうえ解釈違いの方向に進みそうで修正しようがなくなってしまったので供養
     例えば、たくさん並んだパンの中から選び取る一つだとか、色とりどりのお皿の中から掴み取る一皿だとか。お花屋さんをとおり過ぎた時にふと目に入る一輪だとか、練習を見ている時に声をかける後輩だとか。
     望んで横に立っているけれど、そういった違いが愛しいと思えない時が、煩わしくなってしまう時がある。それはきっと間違いなく俺の悪いところだし、直すべきところであると、そう思っていた。自分を変える気なんてさらさらないが、そんな微かな不和を積み重ねた結果また失うくらいならといった考えがあるのは確かだった。口では今更その程度で心変わりなんてありえないでしょと言っておきながら、結局理解しきることのないその心の内側に入ることを恐れている節があった。もうステージから逃げるかもしれないなんて思わないけれど、いつ何がきっかけで壊れるかなんて分かったもんじゃない。少しずつ、不穏な噂が溜まっていく度に胸のすき間にも何かが溜まっていた。言葉を交わして、笑顔を交わして、想いを交わして、大丈夫だと思っていたのと同時に、認めたくはないけれど一度崩壊を知ったことからくる恐れが耳の後ろに確かにあった。そうして時々囁くのだ。今のままで良いのかと。
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