ドロワ
ruka
DONE158回🔥❄️ワンドロワンライ「味見」 1時間強です。
転生した二人、大学生同士です。
いつも企画運営ありがとうございます。
また前作までの作品にスタンプありがとうございました。嬉しいです。
Squisito「杏寿郎、ちょっと味見してくれ」
渡された小皿に乗っていた大学芋を食べる。
「うまいっ!今日も美味しいぞ、猗窩座」
とても美味しく、思いのまま答えると猗窩座は
「そうか」
とだけ答えるが、月のような瞳が彼がホッとしたのを俺に知らしめた。
猗窩座は俺がいる時に作った料理に対して、俺に味を見るように言ってくる。
そうでなければ、俺が食べる時に少し不安そうに見てくる、俺の反応を伺うのだ。
そのことに気がついたのは付き合い始めて直ぐの事だった。
俺と猗窩座が再会したのは大学でのこと。
教育学部に進んだ俺は偶然彼と図書館で出会った。
少しだけ日が差し込む席に座り、静かにレポートを書いていた猗窩座がとても綺麗で眼が離せなかった。
2220渡された小皿に乗っていた大学芋を食べる。
「うまいっ!今日も美味しいぞ、猗窩座」
とても美味しく、思いのまま答えると猗窩座は
「そうか」
とだけ答えるが、月のような瞳が彼がホッとしたのを俺に知らしめた。
猗窩座は俺がいる時に作った料理に対して、俺に味を見るように言ってくる。
そうでなければ、俺が食べる時に少し不安そうに見てくる、俺の反応を伺うのだ。
そのことに気がついたのは付き合い始めて直ぐの事だった。
俺と猗窩座が再会したのは大学でのこと。
教育学部に進んだ俺は偶然彼と図書館で出会った。
少しだけ日が差し込む席に座り、静かにレポートを書いていた猗窩座がとても綺麗で眼が離せなかった。
Jeff
DOODLEお題:「高嶺の花」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/04/28
出待ちの陸せん騎💐
Etoile ヒュンケルは頬杖をつき、あらためて目の前の男をじっと見た。
ベンガーナ中心街をやや外れた、洒落た一角のカフェにて。
初夏の風を楽しむ余裕もないのか、ラーハルトは呆然と掌を見つめたままだ。
「そろそろじゃないか」
ヒュンケルが声をかけると、ああ、と蚊の鳴くような声で答える。いつもの鉄面皮はどこへやら、頬の産毛が数えられそうなくらい幼く見える。
久しぶりだ、相棒のこんな姿は。
ヒュンケルはほくそ笑んで、冷たいライム水を一口含んだ。
彼の相棒、世界一の戦士ラーハルトは。
意外なことに、惚れっぽい。
数年前なら、魔界まで踏み抜く大喧嘩に発展していただろう。実際何度か揉めて、罪もない山岳が半分消し飛んだりもした。
2438ベンガーナ中心街をやや外れた、洒落た一角のカフェにて。
初夏の風を楽しむ余裕もないのか、ラーハルトは呆然と掌を見つめたままだ。
「そろそろじゃないか」
ヒュンケルが声をかけると、ああ、と蚊の鳴くような声で答える。いつもの鉄面皮はどこへやら、頬の産毛が数えられそうなくらい幼く見える。
久しぶりだ、相棒のこんな姿は。
ヒュンケルはほくそ笑んで、冷たいライム水を一口含んだ。
彼の相棒、世界一の戦士ラーハルトは。
意外なことに、惚れっぽい。
数年前なら、魔界まで踏み抜く大喧嘩に発展していただろう。実際何度か揉めて、罪もない山岳が半分消し飛んだりもした。
AmakAsuka
DONE安赤ワンドロワンライ第108回 お題「杯」そしかい後。まだ付き合っていないけどお互いの想いはわかっている安赤の、花見酒。ネタバレというほどではありませんが、数行だけ今年の映画『100万ドルの五稜星』に触れています。 1349
kurokami_oichii
DONE #isrn版ワンドロワンライ お題「陽気」春に外でのんびりしてるisrn
タンポポの綿毛を見つけたからrnに吹いてやろ〜としたら、風向きで自分に飛んできたisgさん
- - - - - - - - - - - - - - - -
4/21追記:閲覧ありがとうございます。加筆修正したものを1枚目に追加しました 2
haiiro
DONEまとめ過去作「交流会7」曦澄漫画&イラスト
目に付いたものをザクっと放り込みました
漫画は
生誕日や曦澄ワンドロワンライ用に
描くことが多いです
画力まだまだですが
戦闘能力高そうな身体&えちちぃ場面を描けるようになるのが目標です
よろしくお願いします! 163
HajimeJime_prsk
PAST一筋縄ではいかない類との信頼関係に奮起する司の話。・司類ワンドロワンライに投稿した過去作を追記修正。お題は「コンビニ」「ゲーム」。
・ユニスト後~ワンハロ6話あたりの時間軸。
・司→→→→→類(ブロマンス)
・作中での司の行動はテーマに沿うための捏造なため、真実性は無し。苦手な方はご注意を。
アンコール 陽が傾いた夕方、司はフェニックスワンダーランドの近くに建つコンビニに向かった。悠々とした足取りで自動ドアを潜り、菓子コーナーで目的のものを見つけて少し悩んだ後、しっかりと手に取ってレジへと進む。カウンターにしっかりと置いたのはプラスチックケースに入ったラムネだ。司はそれを自分用ではなく、ユニットメンバーへ渡すためのプレゼントとして選んでいる。
『ワンダーランズ×ショウタイム』が結成されてから数日。司は座長としてメンバーの特徴を把握しようと自己紹介を提案した。名前はもちろん、通っている学校や好物、苦手なものといった少々深い内容まで披露するそれは、乗り気でない寧々を除き賛成された。
司の大声から始まり、えむの快活な紹介、寧々のシンプルな回答、類の芝居じみた語りと、実に個性的な自己紹介がなされた。そうして仲間のことを詳しく知った司は、さらに親交を深める方法としてそれぞれの好物を渡すことを思いついた。
4228『ワンダーランズ×ショウタイム』が結成されてから数日。司は座長としてメンバーの特徴を把握しようと自己紹介を提案した。名前はもちろん、通っている学校や好物、苦手なものといった少々深い内容まで披露するそれは、乗り気でない寧々を除き賛成された。
司の大声から始まり、えむの快活な紹介、寧々のシンプルな回答、類の芝居じみた語りと、実に個性的な自己紹介がなされた。そうして仲間のことを詳しく知った司は、さらに親交を深める方法としてそれぞれの好物を渡すことを思いついた。
takusan189
DONE花三ワンドロワンライに参加のため書きましたがまさかのアカウントがバンされたようで。機会を失いましたので、こちらにひっそりとあげておきます……ぬるいですがR18
pass:花三の背番号
追記
あんな様のご好意でシェアして頂きました🙏花三ワンライ参加できた嬉しい!😭
Xくんは今触っちゃダメだと言われているので、この場を借りて、本当にありがとうございます!!!! 9
Jeff
DOODLEお題:「修羅場」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/04/14
Deadline それは、ある晩突然やってきた。
否、既にそこにあったのに、あえて目を逸らしていたのだ。
「それで?」
ラーハルトは冷静を保ちつつ、机に突っ伏した相棒を見下ろした。
「助けて欲しい」
と、ヒュンケルはかすれ声で返す。
見事な銀髪はこんな時にも艶めいているが、てっぺんに紙屑が絡まっていた。
「いつからだ」
重々しく問うと、罪深き男はおもむろに視線を上げた。
徹夜明けの頬に謎の文字が転写されている。インクが乾かぬまま寝入ったのだろう。
「……三日」
「本当は?」
「一週間」
「正直に言え」
「一か月、くらいだ」
「締め切りは、一か月前?」
こくり、と頷くヒュンケル。
「誤解しないでくれ、ラーハルト。これは単純なミスだ。姫の提示する原稿提出期限にはかなりの余裕がある。一か月くらい超過して丁度いい。いつもなら問題ないんだ。だが、複数の記事を請け負っていたことをすっかり忘れていて」
1874否、既にそこにあったのに、あえて目を逸らしていたのだ。
「それで?」
ラーハルトは冷静を保ちつつ、机に突っ伏した相棒を見下ろした。
「助けて欲しい」
と、ヒュンケルはかすれ声で返す。
見事な銀髪はこんな時にも艶めいているが、てっぺんに紙屑が絡まっていた。
「いつからだ」
重々しく問うと、罪深き男はおもむろに視線を上げた。
徹夜明けの頬に謎の文字が転写されている。インクが乾かぬまま寝入ったのだろう。
「……三日」
「本当は?」
「一週間」
「正直に言え」
「一か月、くらいだ」
「締め切りは、一か月前?」
こくり、と頷くヒュンケル。
「誤解しないでくれ、ラーハルト。これは単純なミスだ。姫の提示する原稿提出期限にはかなりの余裕がある。一か月くらい超過して丁度いい。いつもなら問題ないんだ。だが、複数の記事を請け負っていたことをすっかり忘れていて」
ruka
DONE🔥❄️ワンドロワンライ「唇」「らしくない」
教師×生徒
時間は45分くらい。短めです。
Honey何故だか、目が離せなかった。
いつもと変わらぬはずなのに、ほんの少しきらりとしているような、艶やかに見えたせいか。
「杏寿郎、おはよう!」
「先生をつけなさい。それからおはようございますだろう?」
といつも通りだったのだ。
目に入るまでは。
彼の、猗窩座の唇が。
その瞬間に胸がどくっと脈打った。
見てはならないのに、目が離せないような不可思議な感覚は何故だか気恥ずかしいような気もして。
有り体にいえば、欲を感じてしまったのだ。
前世では宿敵である鬼、今は自分の生徒となった猗窩座に。
「杏寿郎?」
「……」
「おーい、どうかしたのか?」
「っ!……いや、なんでもない。
ちょっとしなければならないことを思い出しただけだ」
「そうか。じゃあ俺は行く。
1161いつもと変わらぬはずなのに、ほんの少しきらりとしているような、艶やかに見えたせいか。
「杏寿郎、おはよう!」
「先生をつけなさい。それからおはようございますだろう?」
といつも通りだったのだ。
目に入るまでは。
彼の、猗窩座の唇が。
その瞬間に胸がどくっと脈打った。
見てはならないのに、目が離せないような不可思議な感覚は何故だか気恥ずかしいような気もして。
有り体にいえば、欲を感じてしまったのだ。
前世では宿敵である鬼、今は自分の生徒となった猗窩座に。
「杏寿郎?」
「……」
「おーい、どうかしたのか?」
「っ!……いや、なんでもない。
ちょっとしなければならないことを思い出しただけだ」
「そうか。じゃあ俺は行く。
yue
DONEカラプラ真ん中バースデー企画のワンドロワンライ思いっきり遅刻投稿ですが(苦笑)
正味一時間半!時間オーバーでした……
カラプラ婚約者軸でふんわり夜の気配が漂ってますのでご注意を🙏匂わせ程度ですが念の為ワンクッションです 3
ほりヲ
DONE聖剣ワンドロワンライのお題「ホークアイ」で投稿させて頂いたイラストです。下書きの時点では不適な笑みを浮かべてたんですがペン入れで口を封じられました。口元だけでかなりイメージ変わりますね^ ^ 3きたはら
DONE千ゲワンドロワンライのお題【オーケストラ】で書いたもの。大遅刻したのとがっつり最中なのでこちらに。
R18ですが、描写はたいしたことないのでそこを期待すると残念なことになります。
あとワンドロは推敲している余裕ないので誤字脱字たくさんです😅
それでもよいという方だけお進みください。
18歳以上ですか?(英単語全て小文字で) 4
強めの幻覚
DONEとうけん短文#光忠兄弟ワンドロワンライ
お題「卵」をお借りしました。
一度は焼けてしまったにも関わらず刀の誇りを失わずに在り続け、よく斬れる実践刀の刀剣男士として復活したうちの弟最高尊い!祝福しなきゃ!という気持ちが爆発した兄たちとよく分かってない弟の話です 4
ほりヲ
DONE聖剣ワンドロワンライに投稿させて頂いた3点です。アン様、シャドナイ様はほぼコピックエアブラシ、シャルロットは背景だけエアブラシ。急いで描くと進捗写真撮るの忘れがちです
。゚(゚´ω`゚)゚。 5
Jeff
DOODLEお題:「くしゃみ」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/04/07
Blessing 朝風呂は最高の贅沢だ。
と、ラーハルトは思う。
春風そよめくこの家に帰ってくると、つい所望してしまう。
彼の相棒は、汚れてもいないのに長風呂なんて気が知れない、と、子犬のように疑り深い目を向けるけれど。一緒に入るかと揶揄うと、ヒュンケルは片眉を上げるだけで、古文書の解読に没頭してしまった。
パプニカ産の高級綿を肩にかけ、裸の胸を見せつけても、微動だにせずページを繰っている。
――この至福がわからぬとは、不幸な奴め。
煌めく水面に癒されたのち、草原の香りを胸いっぱいに吸い込んで。
途端に冷えが鼻腔を刺激し、ラーハルトは珍しくくしゃみをした。
「へっくし」
「ルビスの加護あれ」と、ヒュンケル。
「む……」
1107と、ラーハルトは思う。
春風そよめくこの家に帰ってくると、つい所望してしまう。
彼の相棒は、汚れてもいないのに長風呂なんて気が知れない、と、子犬のように疑り深い目を向けるけれど。一緒に入るかと揶揄うと、ヒュンケルは片眉を上げるだけで、古文書の解読に没頭してしまった。
パプニカ産の高級綿を肩にかけ、裸の胸を見せつけても、微動だにせずページを繰っている。
――この至福がわからぬとは、不幸な奴め。
煌めく水面に癒されたのち、草原の香りを胸いっぱいに吸い込んで。
途端に冷えが鼻腔を刺激し、ラーハルトは珍しくくしゃみをした。
「へっくし」
「ルビスの加護あれ」と、ヒュンケル。
「む……」
ruka
DONE🔥❄️ワンドロワンライ「待ち合わせ」 1.5時間くらい。
blaze「お兄さん、そんな所でなにしてるんだい?」
暗い路地。壁に持たれるように居た男に遊女のような服で赤い唇の女が声をかけた。
男はただ淡々と
「人を待っているんだ」
女に振り向くことなく答える。
「そんな奴放っておきなよ、私とイイ所にいかないかい?」
「……」
「最高に楽しいところさ」
男はその時になって初めて女を見た。
「どれほど楽しいところだとしても、俺はお前とは行かない。俺が待っているのは、魂が求める相手だからな」
その相手を思い出したのか、小さく笑った。
女は少し呆けた顔をした後で
「つまらない男だね。そんなにそいつがいいのかい?」
「ああ」
断言した男を見ながら諦めたように息を吐いた。
「じゃ、お先に行かせてもらうよ」
1866暗い路地。壁に持たれるように居た男に遊女のような服で赤い唇の女が声をかけた。
男はただ淡々と
「人を待っているんだ」
女に振り向くことなく答える。
「そんな奴放っておきなよ、私とイイ所にいかないかい?」
「……」
「最高に楽しいところさ」
男はその時になって初めて女を見た。
「どれほど楽しいところだとしても、俺はお前とは行かない。俺が待っているのは、魂が求める相手だからな」
その相手を思い出したのか、小さく笑った。
女は少し呆けた顔をした後で
「つまらない男だね。そんなにそいつがいいのかい?」
「ああ」
断言した男を見ながら諦めたように息を吐いた。
「じゃ、お先に行かせてもらうよ」
raku5gaki5
DOODLE⚠︎ケモ#ジュン茨ワンドロワンライ
お題:ハンガー
これしか思いつかなかった…
ケモなのでブルブルって水飛ばすだろうけどあえてずぶ濡れで🙏
風邪ひかないようにねと思いつつジュンくん鼻水出ててる 2
azusa_n
DOODLE「涙」「共同生活」「ごちそうさま」+最後だけモさん
#チェズルク版ワンドロワンライ
アロは出掛けてるタイミング。
帰ったら仲間がいる。そう思うだけでスキップしたくなるような気持ちで帰路についた。
「たっだいまー!」
「お帰りなさい、ボス」
わざわざ顔を出してくれたチェズレイを見て、家の鍵を落とした。
今日も笑顔で楽しい時間を過ごせるはずだと思っていたのにチェズレイの目が赤い。そう思ったら彼の頬を伝って一滴の雫が落ちた。浮かれていたのが恥ずかしくなるような光景だった。
「……チェズレイ、どうしたんだ?」
「っ……、…見苦しいものを失礼しましたね。どうぞお気になさらず」
僕に背を向けたチェズレイの肩に手を置く。
「いや、気にするに決まってるだろ! なにがあった?」
「ボスに伝えるようなことではありません」
「……僕には、話せないこと……?」
1326「たっだいまー!」
「お帰りなさい、ボス」
わざわざ顔を出してくれたチェズレイを見て、家の鍵を落とした。
今日も笑顔で楽しい時間を過ごせるはずだと思っていたのにチェズレイの目が赤い。そう思ったら彼の頬を伝って一滴の雫が落ちた。浮かれていたのが恥ずかしくなるような光景だった。
「……チェズレイ、どうしたんだ?」
「っ……、…見苦しいものを失礼しましたね。どうぞお気になさらず」
僕に背を向けたチェズレイの肩に手を置く。
「いや、気にするに決まってるだろ! なにがあった?」
「ボスに伝えるようなことではありません」
「……僕には、話せないこと……?」
Akisame_7_18
DONEワンドロ「卒業」乳離れ(卒乳)出来ないngの話
⚠︎致しませんが一応ワンクッション
⚠︎とてつもなく短い
#ngbrワンドロワンライ3
@3ngbr_1d1w
フォロワー様からのリクエストで書かせて頂きました❁¨̮ 974
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「桜」お借りしました
かおる桜で、素敵なティータイムを らしくないなあ、と思った。
とあるカフェの、春の新作発表のCMをたまたま寮の共有ルームで見たとき、斑はそう思った。桜をモチーフにした甘いドリンクは確かに彼によく似合ったけれども、当の本人が桜に対して良い思いを持っていないことを斑は知っている。だからそのCMを見たとき、持てる武器は何でも使って勝負をするのだなと感心した一方で、言いようのない胸のざわつきを覚えた。
かおる桜で、素敵なティータイムを。君と一緒に。
それを見てから数日後、今度は街の中でこれまた偶然こはくを見つけた。
声をかけようとして、慌てて口を閉じた。こはくの隣には藍良がいた。別に遠慮なく絡みに行ってもいいのだけれど、他の人間がいるのならあまり締まりのない顔をするわけにはいかない。
1351とあるカフェの、春の新作発表のCMをたまたま寮の共有ルームで見たとき、斑はそう思った。桜をモチーフにした甘いドリンクは確かに彼によく似合ったけれども、当の本人が桜に対して良い思いを持っていないことを斑は知っている。だからそのCMを見たとき、持てる武器は何でも使って勝負をするのだなと感心した一方で、言いようのない胸のざわつきを覚えた。
かおる桜で、素敵なティータイムを。君と一緒に。
それを見てから数日後、今度は街の中でこれまた偶然こはくを見つけた。
声をかけようとして、慌てて口を閉じた。こはくの隣には藍良がいた。別に遠慮なく絡みに行ってもいいのだけれど、他の人間がいるのならあまり締まりのない顔をするわけにはいかない。
yellow_okome
DONE #鉢尾版ワンドロワンライ +5minお題 第127回『サプライズ』
*現パロ
*年齢大人
鉢尾 #127 ワンドロ 迂闊だったと後に鉢屋三郎は語る。喜ばしいことではあるのが余計に後の笑い話になってしまうことの未来に備えて、今から羞恥で身体中がそわそわしてしまう。
「ただいま」
もう少し広い部屋に住んでもいいのではないかと指摘をされたもののこぢんまりとした空間が好きな三郎は譲らず1DKに棲んでいる。もっとも、そう言った文句をいうのは勝手に上がり込んできている男一人だけだ。だから三郎はいつも彼に対して「ワンルームよりはマシだろう」と答えていた。そもそも一人暮らしの部屋としては充分過ぎるくらいなのだから、文句を言われる筋合いはない。だのにベッドが狭いとか俺の漫画が置けないとかそう言ったことを言いだすアイツの方が図々しいと思う。
2329「ただいま」
もう少し広い部屋に住んでもいいのではないかと指摘をされたもののこぢんまりとした空間が好きな三郎は譲らず1DKに棲んでいる。もっとも、そう言った文句をいうのは勝手に上がり込んできている男一人だけだ。だから三郎はいつも彼に対して「ワンルームよりはマシだろう」と答えていた。そもそも一人暮らしの部屋としては充分過ぎるくらいなのだから、文句を言われる筋合いはない。だのにベッドが狭いとか俺の漫画が置けないとかそう言ったことを言いだすアイツの方が図々しいと思う。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、開催ありがとうございます!お題「リボン」お借りしました!
For You 二十歳の誕生日、その次の日になる深夜一時のことである。散々飲まされて、歌って踊って笑ってどついて、ユニットの仲間やスタッフたちと羽目をはずしたこはくは、この時間になってやっと自宅に帰ってきた。
ESの管理する寮を出たのは二年ほど前のことだった。最後までどうにも他人の多い空間には慣れなかったが、あの場所にも、去るには惜しいと思える程度には愛着も湧いていた。それでも寮を出たのは、自立した一人での生活を経験してみたかったから、そしてとある男の安心できる居場所を一つでも多く増やしておきたかったからだった。
斑は現在、海外に拠点を置き、主にそちらで活動している。数ヶ月に一度帰国してESに顔を見せるが、すぐにまた海の向こうへ旅立っていく。海外に置かれたESの拠点となる場所を中心に活躍の場を広げているらしい。色々と葛藤や悩みもあるそうだが、帰ってくるたびにこはくにそんなことをこぼせるようになったのは、大きな成長とも言えよう。
2258ESの管理する寮を出たのは二年ほど前のことだった。最後までどうにも他人の多い空間には慣れなかったが、あの場所にも、去るには惜しいと思える程度には愛着も湧いていた。それでも寮を出たのは、自立した一人での生活を経験してみたかったから、そしてとある男の安心できる居場所を一つでも多く増やしておきたかったからだった。
斑は現在、海外に拠点を置き、主にそちらで活動している。数ヶ月に一度帰国してESに顔を見せるが、すぐにまた海の向こうへ旅立っていく。海外に置かれたESの拠点となる場所を中心に活躍の場を広げているらしい。色々と葛藤や悩みもあるそうだが、帰ってくるたびにこはくにそんなことをこぼせるようになったのは、大きな成長とも言えよう。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、開催ありがとうございます!お題「ありがとう」「蕾」お借りしました
帰るべき場所にてほころぶ花の香 一人で立つことには慣れている。ステージの上でも、日常生活においても、身軽で気軽に動けるおひとりさまという生き方を気に入ってもいる。無理に誰かに合わせることも、逆に誰かに気を遣わせてしまうこともない。力加減を間違えて周囲を傷つけてしまったり、距離感を間違えてこちらの事情に罪のない人を巻き込んでしまったり。そういったことも、もう御免だ。
黒いバックパック一つを背負って、斑は星空を見上げながらのんびりと歩いている。
数ヶ月に渡る海外でのライブツアーが無事に終了した。初めて渡航する国であったけれども、手応えは上々。ESが近頃目をつけている地域なだけあって、アイドル文化はよく浸透し、誰もが異国からやってきた新しい風を歓迎してくれた。一身に浴びた歓声と拍手とを思い出すと、寒さからではない震えが今も湧き上がってくる。
2183黒いバックパック一つを背負って、斑は星空を見上げながらのんびりと歩いている。
数ヶ月に渡る海外でのライブツアーが無事に終了した。初めて渡航する国であったけれども、手応えは上々。ESが近頃目をつけている地域なだけあって、アイドル文化はよく浸透し、誰もが異国からやってきた新しい風を歓迎してくれた。一身に浴びた歓声と拍手とを思い出すと、寒さからではない震えが今も湧き上がってくる。
ゆうや
DONE第6回ngbrワンドロワンライ3お題
(無意識)
馬狼にはいくつか癖がある。
暇だったり考え事をしてたり、自分の思い通りにならなかった時に唇を尖らせてムッスリとする。
この癖は俺たちがまだ青い監獄にいた時からあったもので、ツンっと尖った馬狼の唇は案外柔らかいと知ってからは毎回摘んでみたい気持ちを押し留めるのに苦労する。
そして馬狼と同棲するようになってから、最近唇をふにふにとの指で触る癖も追加された。
同棲し始めの頃はしてなかった筈で、いつからなのかは分からないけどふと気づいた時には触るようになってた。
きっと無意識のうちにしているだろうその行動をぼんやりとソファに身体を預けながら眺める。
今もダイニングテーブルに肘を付いて、手のひらに顎をのせむにむにふにふにと自分で自分の唇を触っている馬狼はぼーっと壁にかかった時計を見てる。
2526(無意識)
馬狼にはいくつか癖がある。
暇だったり考え事をしてたり、自分の思い通りにならなかった時に唇を尖らせてムッスリとする。
この癖は俺たちがまだ青い監獄にいた時からあったもので、ツンっと尖った馬狼の唇は案外柔らかいと知ってからは毎回摘んでみたい気持ちを押し留めるのに苦労する。
そして馬狼と同棲するようになってから、最近唇をふにふにとの指で触る癖も追加された。
同棲し始めの頃はしてなかった筈で、いつからなのかは分からないけどふと気づいた時には触るようになってた。
きっと無意識のうちにしているだろうその行動をぼんやりとソファに身体を預けながら眺める。
今もダイニングテーブルに肘を付いて、手のひらに顎をのせむにむにふにふにと自分で自分の唇を触っている馬狼はぼーっと壁にかかった時計を見てる。