32honeymoon
DONE◇勝手にファンSSシリーズ◇@bisko_gw 様のちいさなあきちゃんこと、ちみちゃんのイラストを元に書かせていただきました。ハロウィンにお似合いのほんわかしあわせ風味な短編となっております。
みんなだいすきちみちゃん、これからもままとぱぱと一緒に幸せでいてね。 12
リキュール
DOODLEお狐暁人くん小話つめ。Twitterのまとめたただの会話文。ほんのちょっと注意かもしれない。画面の中から·会話文詰めK暁·狐 喧嘩
「もー怒った!!許さない!!」
「はぁ?オレだって怒ってんだぞ」
「うるさい余裕ぶってられるのも今のうちだからな!」
「へーへー、そうかよ」
「これ、KKの昨晩の検索履歴」
「」
「これを拡散します」
「やっ…」
「手始めに凛子さんたちに」
「オレが悪かったからやめろ!!!!」
K暁·狐 こたつ
「ア"ー…あったけえ…」
『KK、それってまさか例の…!?』
「例のってなんだよ、ただのこたつだろ」
『神社の絵馬に欲しいって書いてた人がいたんだよ。僕も入っていい?』
「いいぜ。絵馬にこたつって七夕かなんかと勘違いしてねえか?」
「そういう人結構いるよ。ネットだから気軽に書けるし…あったかーい…」
「おーおー、溶けてらあ。そんなに気に入ったか」
2639「もー怒った!!許さない!!」
「はぁ?オレだって怒ってんだぞ」
「うるさい余裕ぶってられるのも今のうちだからな!」
「へーへー、そうかよ」
「これ、KKの昨晩の検索履歴」
「」
「これを拡散します」
「やっ…」
「手始めに凛子さんたちに」
「オレが悪かったからやめろ!!!!」
K暁·狐 こたつ
「ア"ー…あったけえ…」
『KK、それってまさか例の…!?』
「例のってなんだよ、ただのこたつだろ」
『神社の絵馬に欲しいって書いてた人がいたんだよ。僕も入っていい?』
「いいぜ。絵馬にこたつって七夕かなんかと勘違いしてねえか?」
「そういう人結構いるよ。ネットだから気軽に書けるし…あったかーい…」
「おーおー、溶けてらあ。そんなに気に入ったか」
らいか⛩
DONEK暁の短編ですとある曲を聴いた時これは閃いた!となったやつです。この後KKは暁人くんを死に物狂いで探すんでしょうね…
この話の続きは書けたら書きます
些細な喧嘩だった。内容はもう覚えていないぐらいくだらない口喧嘩。時間が経てば笑い話になる程の…。
テーブルを挟んで向かい合うKKと暁人は周りに人がいない為口喧嘩は収まることなく関係ない話にまで発展した。それを止めたのはKKの深いため息だ。
そのため息にハッとなった暁人はKKに謝ろうと顔を見るとKKはあからさまに瞳をそらす。
その瞬間暁人の中にある想いが散るなんて思っていなかった…。
閉じ忘れて開いたままだった窓から雨音と共にどこからか聴こえるピアノの音、まるで唄ってるかのように…
目の前のKKは一言も話さず目も合わせてくれない。いつもなら些細な喧嘩でも謝りあって仲直りして抱きしめてくれるのに…嗚呼…終わりなのか…と暁人は俯き涙を一筋零す。
863テーブルを挟んで向かい合うKKと暁人は周りに人がいない為口喧嘩は収まることなく関係ない話にまで発展した。それを止めたのはKKの深いため息だ。
そのため息にハッとなった暁人はKKに謝ろうと顔を見るとKKはあからさまに瞳をそらす。
その瞬間暁人の中にある想いが散るなんて思っていなかった…。
閉じ忘れて開いたままだった窓から雨音と共にどこからか聴こえるピアノの音、まるで唄ってるかのように…
目の前のKKは一言も話さず目も合わせてくれない。いつもなら些細な喧嘩でも謝りあって仲直りして抱きしめてくれるのに…嗚呼…終わりなのか…と暁人は俯き涙を一筋零す。
りんご
DONEK暁デー 『いたずら』 そして表題に戻る系。そんなつもりなかった二人がその気になる話です。
せめて飴くらいは手元に置いとけばよかった!「ご飯? お風呂? それとも僕?」
「オマエ」
というわけでこの話は終わった。
「そんな訳ないでしょ! 何考えてんだよKK!!」
「いや何なんだよオマエ」
「こっちが何なんだよ だよ!」
「なんなんなんだよだよだよ」
「あああ呪文にするなよ…」
状況を整理するにしても、普通の生活を詳細に描写する程度のことしかできない。今回の依頼はKK単独の小さなものだったので、資料をまとめることで一日を過ごした暁人は、せめて疲れて帰ってくる相棒のためにと彼の自宅にてご飯や風呂の準備をしていた。合鍵を使って堂々と入り、勝手知ったる様子で冷蔵庫を確認し、風呂の栓を抜いておく。暁人があれこれ始めたことで多少は解消されたが、KKのズボラさは相変わらずだ。買うものの算段を付けて、流しに残っていた食器を洗い、一度外へ出る。必要なものを買い足して再び家へ戻り、手早く下ごしらえを始める。疲れている時はとにかく手軽さ手早さを重視したほうがいいだろう。あの面倒くさがりは手の込んだものを食べるくらいなら、そのまま寝かねない。炊飯器のスイッチを押して、玉ねぎと牛肉を切って皿に移しておく。冷蔵庫へいったん入れて、掃除するべく浴室へ向かった。そこからは家主の帰宅まで散らかったものを拾っておく作業だった。
2601「オマエ」
というわけでこの話は終わった。
「そんな訳ないでしょ! 何考えてんだよKK!!」
「いや何なんだよオマエ」
「こっちが何なんだよ だよ!」
「なんなんなんだよだよだよ」
「あああ呪文にするなよ…」
状況を整理するにしても、普通の生活を詳細に描写する程度のことしかできない。今回の依頼はKK単独の小さなものだったので、資料をまとめることで一日を過ごした暁人は、せめて疲れて帰ってくる相棒のためにと彼の自宅にてご飯や風呂の準備をしていた。合鍵を使って堂々と入り、勝手知ったる様子で冷蔵庫を確認し、風呂の栓を抜いておく。暁人があれこれ始めたことで多少は解消されたが、KKのズボラさは相変わらずだ。買うものの算段を付けて、流しに残っていた食器を洗い、一度外へ出る。必要なものを買い足して再び家へ戻り、手早く下ごしらえを始める。疲れている時はとにかく手軽さ手早さを重視したほうがいいだろう。あの面倒くさがりは手の込んだものを食べるくらいなら、そのまま寝かねない。炊飯器のスイッチを押して、玉ねぎと牛肉を切って皿に移しておく。冷蔵庫へいったん入れて、掃除するべく浴室へ向かった。そこからは家主の帰宅まで散らかったものを拾っておく作業だった。
りんご
PROGRESS長めなのとちょっと暗いと思うので、範囲はマジで楽しみしてくれてる人だけにしときます。本当にごめんね! こっちが本来よく書くタイプのジャンルです。今必死に産み落とし中のほう。
K暁(痩)で痩戦まるっと。戦いが終わったら何が始まる?戦いだ。 3133
りんご
DONEK暁デーどっちも『おはよう』を楽しみにしている。
タイトル詐欺みたいなほのいちゃK暁(当社比)
おはようまでお楽しみ音をたてないようにノブを限界まで回してからドアを開けると、すっかり穏やかな寝息を立てて眠る彼の姿があった。起きててほしかったという残念さと、でもしんどいだろうから寝ていてほしい気持ちが混ざり合って、それが『やっぱり会えてうれしい』になってしまう自分の甘さに苦笑する。職業柄なにかと敏感なので、間違っても起こしたりしたくない。いつからか後ろ手のドアは金具に差し込めるギリギリまで元に戻して、締め切らないようになってしまった。
依頼や他の行事で二人の時間がずれることが増えた。大半はKKが戻ってこないことが多いが近ごろはその逆で、就職活動や卒業間近のあれこれで帰りが日付線を超えることもしばしばだ。かつては一人で先走るところもあった典型的な前時代型の彼だが、意外にも気を揉んだりあからさまに機嫌が悪くなるようなことはない。内弁慶気味な彼をして当初は肩透かしを食らっていたが、これが彼なりの気遣いなのだと、最近になって分かり始めている自分がいる。時間が経つのは、楽しい。大切なものばかりすり抜けていた日々の、本来の在り方を初めて暁人に教えてくれた人だった。だからこそ少しだけ、ほんの…少しだけ、寂しさはあってもこの瞬間を損ないたくなかった。傍らにしゃがみ込み、暗がりに浮かぶ彼の寝顔をじっと眺める。以前はこの時点で起きていたことを思えば、これはとんでもない進歩だ。渋谷事変の時のような魂が結び合う感覚とはまた違う、気配が混ざっていると分かる瞬間に頬が緩むのを止められない。弾む気持ちのままに乱れた髪を撫で、顔をつついたのはまずかっただろうか。眉を寄せ寝返りを打ったので、息を止めて見守っていた。そこから変化のないことをよく確認しつつ、こちらを向いたKKをつぶさに観察する。
2791依頼や他の行事で二人の時間がずれることが増えた。大半はKKが戻ってこないことが多いが近ごろはその逆で、就職活動や卒業間近のあれこれで帰りが日付線を超えることもしばしばだ。かつては一人で先走るところもあった典型的な前時代型の彼だが、意外にも気を揉んだりあからさまに機嫌が悪くなるようなことはない。内弁慶気味な彼をして当初は肩透かしを食らっていたが、これが彼なりの気遣いなのだと、最近になって分かり始めている自分がいる。時間が経つのは、楽しい。大切なものばかりすり抜けていた日々の、本来の在り方を初めて暁人に教えてくれた人だった。だからこそ少しだけ、ほんの…少しだけ、寂しさはあってもこの瞬間を損ないたくなかった。傍らにしゃがみ込み、暗がりに浮かぶ彼の寝顔をじっと眺める。以前はこの時点で起きていたことを思えば、これはとんでもない進歩だ。渋谷事変の時のような魂が結び合う感覚とはまた違う、気配が混ざっていると分かる瞬間に頬が緩むのを止められない。弾む気持ちのままに乱れた髪を撫で、顔をつついたのはまずかっただろうか。眉を寄せ寝返りを打ったので、息を止めて見守っていた。そこから変化のないことをよく確認しつつ、こちらを向いたKKをつぶさに観察する。
りんご
DONE人魚(マーメイド)は嫉妬の幻獣だそうです。前回ワンライのふたりの設定ですが、時系列は前後してる可能性あります。
当日予定が入っているので先に作ってしまってます。(一応ワンアワー計ってますが、やっぱ無理でした;;)ごめんね!その分ちょっと容量多めなのでユルシテ
鰭さえ焦がす炎で死を恋う『今回の依頼は何があっても私が行く!』と息巻いていた凛子さんが、まさかまさかの辞退。しかも名前を言ってはいけない例の感染症ゆえに絵梨佳ちゃんも動けず、急遽白羽の矢が立ったのは必然的だった。とりあえず必ずいるだろうものを準備していると、背後に音もなくKKが立つ。
「オレも行く」
簡潔かつ明確な一言で、僕は二重に驚いてひっくり返りそうになる。それなりに馴染んでいたはずの空気や存在が急にわからなくなるのはこんな時だ。逆光になった彼の瞳には光がない。だから、それがどんな感情を伴って告げられているのか、咄嗟に判断できなかった。
「いいな、連れてけ」
「えっと……うん ハイ」
そんな感じで決まった急遽二人の出張行脚。僕は緊急事態だと言われたので詳細をあまり聞かずに頷いていた。少なくとも、KKはそれを分かっているようだった。結局僕らはどこに行くんだっけ。出来るだけ穏便に訊ねたつもりだったのに、これ見よがしに大きなため息を吐いたKKは、目線を逸らして小さく拗ねた。
3254「オレも行く」
簡潔かつ明確な一言で、僕は二重に驚いてひっくり返りそうになる。それなりに馴染んでいたはずの空気や存在が急にわからなくなるのはこんな時だ。逆光になった彼の瞳には光がない。だから、それがどんな感情を伴って告げられているのか、咄嗟に判断できなかった。
「いいな、連れてけ」
「えっと……うん ハイ」
そんな感じで決まった急遽二人の出張行脚。僕は緊急事態だと言われたので詳細をあまり聞かずに頷いていた。少なくとも、KKはそれを分かっているようだった。結局僕らはどこに行くんだっけ。出来るだけ穏便に訊ねたつもりだったのに、これ見よがしに大きなため息を吐いたKKは、目線を逸らして小さく拗ねた。
りんご
DONEK暁デー 日課です。 日課とは?(困惑)好きな漫画がこんな感じで、めちゃくちゃどうでもいいこと話しながら敵をバッタバッタなぎ倒すんですよね。
そういう、日常感を出したかったはずでした…
KKは既に覚悟を決めてて、あっきーがもだもだしているタイプのK暁です。
狐だって鬼を噛む「暁人くんよ、ここで問題だ
なに、簡単な算数の話だぜ」
この状況にそぐわない軽さで、相棒はのんびりとそんなことを宣った。
またやってるな、なんて内心ぼんやりと受け取っている僕も似たり寄ったりかもしれない。
「前に4、後ろに7、上に3
この狭い路地裏で、オレたちはどうノルマ分けするのが得策でしょうか」
なんとなく自分たちのことを言われているのはわかるのだろう、あちこちにいるマレビトたちが低く身構える。どうしてこう、彼は無駄に相手を煽ってしまうのか。今まで穏便に生きてきた僕にはできない芸当だから呆れて…否、[[rb:尊敬 > ・・]]している。取り留めないことを考えていても仕方ないので、僕は根本的なところの訂正を試みた。
5036なに、簡単な算数の話だぜ」
この状況にそぐわない軽さで、相棒はのんびりとそんなことを宣った。
またやってるな、なんて内心ぼんやりと受け取っている僕も似たり寄ったりかもしれない。
「前に4、後ろに7、上に3
この狭い路地裏で、オレたちはどうノルマ分けするのが得策でしょうか」
なんとなく自分たちのことを言われているのはわかるのだろう、あちこちにいるマレビトたちが低く身構える。どうしてこう、彼は無駄に相手を煽ってしまうのか。今まで穏便に生きてきた僕にはできない芸当だから呆れて…否、[[rb:尊敬 > ・・]]している。取り留めないことを考えていても仕方ないので、僕は根本的なところの訂正を試みた。
りんご
DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
閻魔帳のきれはしには(1)
待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな
◆◆◆◆◆
『KK
今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』
凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。
自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
12617待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな
◆◆◆◆◆
『KK
今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』
凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。
自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
りんご
DONEK暁デー 『匂い』 請うんだか、恋うんだか。個人的ににおいに疎いので(日常的に)いつも同居人ににおいを確かめてもらいます、主になまもの腐ってないかとか。
という話くらいオチのない一幕です。
誘発するはこうこころ二人並んでテレビを見ている時だった。
様々なことを省略して必要部分だけ残したら随分と短くなっているが、これだけでは事実誤認は免れない。実際、二人は縦並びで暁人の脚の間にKKが収まっていた。暁人は外側からKKの腰に巻き付くように腕を回して背中に頬を預けているし、KKはそれを好きにさせながらビール缶を煽り、空いた手を後ろへ回し暁人を構っている。生え際の柔い部分から耳元をくすぐるように撫でては、肩を通り背を軽くたたいてあやす。KKからしたら子供を甘やかしているようなものだろうけれど、家庭背景の暗い暁人にとって、そのぬるま湯のような戯れも好きだった。彼はバランス加減も絶妙で、他愛ない触れ合いに暁人が少し物足りなさを覚えたころを見計らって、徐々に手指が胸先の敏感な部分や薄い腹を下へ辿っていく。そこから先のことは、KKは身のうちに大事に取っておきたいことであり、暁人に至っては途切れ途切れにしか思い出せない。それでも言えることは、互いがいかに今を大切にして、この関係性を温めているか、その一端でさえふたりきりで噛み締めていたいのだ。
2450様々なことを省略して必要部分だけ残したら随分と短くなっているが、これだけでは事実誤認は免れない。実際、二人は縦並びで暁人の脚の間にKKが収まっていた。暁人は外側からKKの腰に巻き付くように腕を回して背中に頬を預けているし、KKはそれを好きにさせながらビール缶を煽り、空いた手を後ろへ回し暁人を構っている。生え際の柔い部分から耳元をくすぐるように撫でては、肩を通り背を軽くたたいてあやす。KKからしたら子供を甘やかしているようなものだろうけれど、家庭背景の暗い暁人にとって、そのぬるま湯のような戯れも好きだった。彼はバランス加減も絶妙で、他愛ない触れ合いに暁人が少し物足りなさを覚えたころを見計らって、徐々に手指が胸先の敏感な部分や薄い腹を下へ辿っていく。そこから先のことは、KKは身のうちに大事に取っておきたいことであり、暁人に至っては途切れ途切れにしか思い出せない。それでも言えることは、互いがいかに今を大切にして、この関係性を温めているか、その一端でさえふたりきりで噛み締めていたいのだ。
_hinon_
MOURNING #毎月25日はK暁デーお題「いたずら」
Twitterに投稿してますが、こっちにもぶん投げときます。
ソファーでイビキをかき、口の端からよだれを垂らして寝ているKKを暁人は眺めていた。
KKは仕事柄気配に敏感で、少しの気配でも感じとると目を覚ますが、今回は珍しく熟睡していた。
暁人は音を立てないよう静かに近づき座り、
恐る恐るKKの頬に触れ優しく撫でる。
(ふふっ、気持ち良さそうに寝てる)
滅多に見れないKKの寝顔に暁人はうっとりとして見ていた。
そしてふつふつといたずら心が疼きだし、何かないかと辺りを見回す。
ローテーブルの上に視線をやるとその上にサインペンが置いてあるのを見つけ、それを手に取りキャップを開ける。
暁人の心臓が緊張でドキドキと高鳴り、KKの左頬に大きく『暁人』と自分の名前を書いた。
(っ~~!!か、書いちゃった・・・!!)
969KKは仕事柄気配に敏感で、少しの気配でも感じとると目を覚ますが、今回は珍しく熟睡していた。
暁人は音を立てないよう静かに近づき座り、
恐る恐るKKの頬に触れ優しく撫でる。
(ふふっ、気持ち良さそうに寝てる)
滅多に見れないKKの寝顔に暁人はうっとりとして見ていた。
そしてふつふつといたずら心が疼きだし、何かないかと辺りを見回す。
ローテーブルの上に視線をやるとその上にサインペンが置いてあるのを見つけ、それを手に取りキャップを開ける。
暁人の心臓が緊張でドキドキと高鳴り、KKの左頬に大きく『暁人』と自分の名前を書いた。
(っ~~!!か、書いちゃった・・・!!)
32honeymoon
DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇10月のお題:いたずら・今回ちょっと変わり種です。小説というよりちょっとした小話。
・文章の中に簡単な謎解きが隠れています。その影響で読みにくいかもですが、そこは良ければ二人の気持ちになって探していただけたら。
ー今日もK暁と、K暁を愛する貴方が穏やかな気持ちで過ごせますように。 5
ふく波羅探題
DONE #毎月25日はK暁デーお題「いたずら」
多分ギャグです
都会育ちの僕に、獣道をスイスイ進むKKの後を追うなんて到底無理な話だった。もちろん足腰にも体力にも自信はある。だがろくに整備の行き渡っていない、暗く足場の悪い坂道は僕を散々手こずらせた。
それにしたって、と袖口で額の汗を拭いながら考える。 いくら足元に気を取られる下り坂と言えど、一度は登ってきた道だ。今までだって何度か山奥の依頼を受けたことはあるが、そう簡単にこれほど距離を開かれるなんてこれまでなかった。
それに加えて、先ほどから何度かKKに呼びかけても返事はない。スマホも圏外。辛うじて見えていたKKの背中も、完全に見失ってしまった。
とうの昔に人々から忘れ去られてしまった廃神社、依頼の異形は片付けたとしても別の怪異が蔓延っていたって不思議はない。
2581それにしたって、と袖口で額の汗を拭いながら考える。 いくら足元に気を取られる下り坂と言えど、一度は登ってきた道だ。今までだって何度か山奥の依頼を受けたことはあるが、そう簡単にこれほど距離を開かれるなんてこれまでなかった。
それに加えて、先ほどから何度かKKに呼びかけても返事はない。スマホも圏外。辛うじて見えていたKKの背中も、完全に見失ってしまった。
とうの昔に人々から忘れ去られてしまった廃神社、依頼の異形は片付けたとしても別の怪異が蔓延っていたって不思議はない。
らいか⛩
DONE毎月25日はK暁デーお題「いたずら」参加させて頂きました!
とても楽しかったです!
とある日の夜いつもならアジトに顔を出しているはずの伊月兄妹が揃って顔を見せに来ない。
今日はこねぇのか?いや、暁人は来るって言ってたはずと頭の中で考えているKKの耳にガチャリと扉が開く音が聞こえた。
「「お邪魔しまーす」」
その声は聞いたことのある馴染みの、そう、今まさにKKが考えていた人物達だった。
「おー、今日は遅かったな」
「あ、KK、お疲れ様。文化祭が近いからその準備にね…」
「私も学園祭の準備が忙しくてー…」
そう言う兄妹の顔はどこか疲れているような顔をしているのを見てそういうシーズンだったかとカレンダーを見遣る。
「お前たちはなにするんだ?」
「私のクラスはハロウィンが近いから仮装喫茶するって」
「僕のところはお化け屋敷かな」
2042今日はこねぇのか?いや、暁人は来るって言ってたはずと頭の中で考えているKKの耳にガチャリと扉が開く音が聞こえた。
「「お邪魔しまーす」」
その声は聞いたことのある馴染みの、そう、今まさにKKが考えていた人物達だった。
「おー、今日は遅かったな」
「あ、KK、お疲れ様。文化祭が近いからその準備にね…」
「私も学園祭の準備が忙しくてー…」
そう言う兄妹の顔はどこか疲れているような顔をしているのを見てそういうシーズンだったかとカレンダーを見遣る。
「お前たちはなにするんだ?」
「私のクラスはハロウィンが近いから仮装喫茶するって」
「僕のところはお化け屋敷かな」
置き場
DOODLE最近寝てる時に布団をかけ直すことが多くなってきたなあと思い、布団の中でぬくぬくするK暁を書こうと思ったらなんか違うものになりました。お前はいつだってそうだ。ベッドサイズはなんかこう、良い感じに補完してください… 3リキュール
TRAINING1日1K暁の140文字SSまとめ10日分③本編軸、IF、日常系、雰囲気ほんのりえっちなどいろいろなK暁。
140文字SSのお題お借りしています。
1日1K暁③21
雨上がりの渋谷を照らすネオンが水たまりに反射して極彩色に光る。最後の霊を送り、電話ボックスから出て夜空を見上げた。静かだ。霊の話し声が聞こえず、ヒトはもう自分だけなのだと思い知らされる。
「行くぞ、今日をこの世の終わりなんかにはさせねえ」
力強いその声に背を押され、僕は走り出した。
『終末の、過ごし方。』
(終末の終わりに)
22
ゆっくりと息を吸い込むと、チリ、と微かな音と共に赤い灯りが二つに別れる。
「様になってきたな」
煙を燻らせKKが目を細めて笑った。肺を満たす煙を細く吐き出す。体の中からKKの香りに包まれるような、満たされるような、犯されているような、そんな気分になり唇を舐めた。
「KKがそうしたんだよ」
1719雨上がりの渋谷を照らすネオンが水たまりに反射して極彩色に光る。最後の霊を送り、電話ボックスから出て夜空を見上げた。静かだ。霊の話し声が聞こえず、ヒトはもう自分だけなのだと思い知らされる。
「行くぞ、今日をこの世の終わりなんかにはさせねえ」
力強いその声に背を押され、僕は走り出した。
『終末の、過ごし方。』
(終末の終わりに)
22
ゆっくりと息を吸い込むと、チリ、と微かな音と共に赤い灯りが二つに別れる。
「様になってきたな」
煙を燻らせKKが目を細めて笑った。肺を満たす煙を細く吐き出す。体の中からKKの香りに包まれるような、満たされるような、犯されているような、そんな気分になり唇を舐めた。
「KKがそうしたんだよ」
リキュール
DONE日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!(遅刻)おめでたいと祝われるK暁です。本編後KK生存if、『黒猫』より少し前。
愛したくて仕方がないが我慢していたKK×子供扱いされたくない暁人のお話。
吉事あれば腹の内を晒せ「(おや、ちょうどいいところに)」
ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。
あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
8137ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。
あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
らいか⛩
DONE記憶喪失K暁です続きません!続かないです…!多分…!
あの日は雨も酷く1日気分の悪い事ばかりで苛立ちが募っていた日で、だからといってあの時距離を置いてしまった自分を責め続ける事をやめれなかった。
本来は隣にいた優しい笑顔を向けてきた彼は今側にいない。いないのだ…。ずっと、そばにいたのに…。
そうなったきっかけは数ヶ月前に遡る……。
嫌な依頼ばかりで疲れていたKKは雨も相まって気分が沈み煙草もふやけ数本はダメにした。
舌打ちを零し煙草が入った箱をゴミ箱に荒々しく捨て本日最後の依頼を遂行する為現場に向かう。
現場に着くと既に相棒の暁人は現場に居て霊視を行なっていた。
暁人はあの夜程エーテルが扱える訳じゃなかった為専ら弓を主にKKの援護を担っていた。
KKは暁人に近付くと足音に気付いたのか暁人がKKに目線を寄越し笑顔を向ける。
2136本来は隣にいた優しい笑顔を向けてきた彼は今側にいない。いないのだ…。ずっと、そばにいたのに…。
そうなったきっかけは数ヶ月前に遡る……。
嫌な依頼ばかりで疲れていたKKは雨も相まって気分が沈み煙草もふやけ数本はダメにした。
舌打ちを零し煙草が入った箱をゴミ箱に荒々しく捨て本日最後の依頼を遂行する為現場に向かう。
現場に着くと既に相棒の暁人は現場に居て霊視を行なっていた。
暁人はあの夜程エーテルが扱える訳じゃなかった為専ら弓を主にKKの援護を担っていた。
KKは暁人に近付くと足音に気付いたのか暁人がKKに目線を寄越し笑顔を向ける。
作品置き場
DOODLEK→←暁 (KK視点) からの K暁2つ前の作品→https://poipiku.com/5677964/7141485.html
の続きです。皆が居るご都合世界
自傷・流血描写ありの為、閲覧は20↑で、何でも大丈夫な方のみ お進み下さい 12000
作品置き場
DOODLEK→←暁 (暁人視点) K暁にしたかった皆が居るご都合世界です。
自傷・流血描写ありの為、閲覧は20↑で、何でも大丈夫な方のみ お進み下さい
次→https://poipiku.com/5677964/7662321.html 5640
らいか⛩
DONEお狐パロK暁の暁人目線ですこれにて序章は終わりです
まだ序章…
今後この2人に一体何が起きるのでしょう…?
そしてKKの記憶は戻るのでしょうか…?
乞うご期待!(言ってみたかっただけですすみません)
大掛かりな浄化をして暫く経った頃暁人は目を覚ました。
「…うっ…こ、こは…」
「お兄ちゃん!」
小さく呻き身を起こすと麻里が手助けしてくれた。
そしてあたりを見渡すと見慣れている本殿で暁人は自分が運ばれたのだと理解した。
「もう!心配したんだから!」
「ごめん…」
布団の傍らに狐の面があるのに気付くと暁人はそれを取り右目を隠す様面をつけ、麻里から御神水の入った水筒を受け取ると中身を飲み干した。
「ふぅ…やっぱりここの御神水が1番だな」
「あははっそうだね」
御神水を飲んだ後暁人の体に光の粒子が集まり少しだけだが体力が回復したのを感じる。
「少し、外の空気が吸いたいな」
それを聞いた麻里は頷き支え無しで立ち上がれる様になった暁人の後を追った。
1127「…うっ…こ、こは…」
「お兄ちゃん!」
小さく呻き身を起こすと麻里が手助けしてくれた。
そしてあたりを見渡すと見慣れている本殿で暁人は自分が運ばれたのだと理解した。
「もう!心配したんだから!」
「ごめん…」
布団の傍らに狐の面があるのに気付くと暁人はそれを取り右目を隠す様面をつけ、麻里から御神水の入った水筒を受け取ると中身を飲み干した。
「ふぅ…やっぱりここの御神水が1番だな」
「あははっそうだね」
御神水を飲んだ後暁人の体に光の粒子が集まり少しだけだが体力が回復したのを感じる。
「少し、外の空気が吸いたいな」
それを聞いた麻里は頷き支え無しで立ち上がれる様になった暁人の後を追った。
らいか⛩
DONEお狐パロK暁です先に暁人目線にしちゃうと訳が分からなくなると思うのでKK目線を先に出します。
本当は思いついたネタの二次創作を書こうとしてたけどいつの間にかお狐パロの続きを書いていたと供述しており…
麻里が絵梨佳に御神水を持って帰ってきて欲しいとお願いしてるのを見ながらKKは暁人を抱えるとあまりにも軽く驚きそれを見た麻里は「よくある事だから人間でも抱えれるようにって兄が配慮してるんです」と声を掛けてきたのに納得して一歩足を踏み出そうとした瞬間尻ポケットから何かが落ちた。
「何か落ちましたよ?」
「あぁ、悪い、大事なものなんだ。拾って持ってきてくれ」
そう言うと麻里はその落ちたものを拾おうとしゃがみ込み手を伸ばす。だがその物が何かを認識した途端ピタリと動きを止めた。
「これは…」
「ん?…大切な家族さ」
落としたものとは家族が写った写真を入れたパスケースだ。落ちた拍子に開き写真が入った方が上を向いてしまったが、それを見た麻里は「家族…」と呟きそれをジッと見た後そっと拾う。
1685「何か落ちましたよ?」
「あぁ、悪い、大事なものなんだ。拾って持ってきてくれ」
そう言うと麻里はその落ちたものを拾おうとしゃがみ込み手を伸ばす。だがその物が何かを認識した途端ピタリと動きを止めた。
「これは…」
「ん?…大切な家族さ」
落としたものとは家族が写った写真を入れたパスケースだ。落ちた拍子に開き写真が入った方が上を向いてしまったが、それを見た麻里は「家族…」と呟きそれをジッと見た後そっと拾う。
らいか⛩
DONEお狐パロK暁です今回はKK目線です(暁人の方書いた後別の書きたくなって書いたらKK目線忘れてたなんてそんな…)
後から追いつくと言った狐2人を置いて神主に着いていくと何処からか声が聞こえ立ち止まった
ーねぇ……また遊んでくれる…?……今度は…と一緒に…ー
なぜかその声は落ち着くような懐かしいような声でKKは謎の焦りを感じる。
「(何の声だ…?穢れにしてはおかしい声だ…)」
再び歩き出すも謎の声に気を取られていたからなのかいつの間にか穢れのせいで黒く澱む御神水の場に着いていた。
「こちらが御神水でございます」
「あぁ、ありがとさん。さて、さっさと祓っちまうか」
そう言うとKKは印を結び穢れを祓う。呆気ないほど早く穢れが祓えたことに本当にあいつはここの守り神か?と疑うもあの消えた尻尾を目の当たりにしていれば流石に信じざるを得ない。
2099ーねぇ……また遊んでくれる…?……今度は…と一緒に…ー
なぜかその声は落ち着くような懐かしいような声でKKは謎の焦りを感じる。
「(何の声だ…?穢れにしてはおかしい声だ…)」
再び歩き出すも謎の声に気を取られていたからなのかいつの間にか穢れのせいで黒く澱む御神水の場に着いていた。
「こちらが御神水でございます」
「あぁ、ありがとさん。さて、さっさと祓っちまうか」
そう言うとKKは印を結び穢れを祓う。呆気ないほど早く穢れが祓えたことに本当にあいつはここの守り神か?と疑うもあの消えた尻尾を目の当たりにしていれば流石に信じざるを得ない。
リキュール
TRAINING1日1K暁の140文字SSまとめ10日分②K暁がほとんど痩暁1つ。KK生存IFがメイン。日常系、本編後、パロっぽいのなど。ほんのり香る程度のえっちなのあり。
140文字SSのお題お借りしています。
1日1K暁②11
橙から濃紺へ変わる空を、隙間を開けた窓越しに眺める。手元からふわりと上がる白煙が外へ流れて消えた。夢を見ていたような気がする。KKと二人、なんてことない日々を過ごして夜を迎える、幸せの日常を。
吸えもしない煙草を小さくする赤い光をぼんやり見つめる。冷えた風が煙をたなびかせていた。
『幸せの終わり』
(白昼夢のような)
12
通り雨に降られじっとりと湿ったTシャツを脱ぎ、洗面所の籠に放おる。お風呂先入る?と聞いてくるアイツに返事ができない。上裸でタオルを頭から被った暁人が首を傾げた。むき出しの肌に雫が伝い、胸から臍、その下へ流れ落ちていく。無意識に喉を鳴らすと、脱衣所に鍵をかけ暁人を浴室に押し込んだ。
『据え膳食わぬは男の恥、だし?』
1699橙から濃紺へ変わる空を、隙間を開けた窓越しに眺める。手元からふわりと上がる白煙が外へ流れて消えた。夢を見ていたような気がする。KKと二人、なんてことない日々を過ごして夜を迎える、幸せの日常を。
吸えもしない煙草を小さくする赤い光をぼんやり見つめる。冷えた風が煙をたなびかせていた。
『幸せの終わり』
(白昼夢のような)
12
通り雨に降られじっとりと湿ったTシャツを脱ぎ、洗面所の籠に放おる。お風呂先入る?と聞いてくるアイツに返事ができない。上裸でタオルを頭から被った暁人が首を傾げた。むき出しの肌に雫が伝い、胸から臍、その下へ流れ落ちていく。無意識に喉を鳴らすと、脱衣所に鍵をかけ暁人を浴室に押し込んだ。
『据え膳食わぬは男の恥、だし?』