kura_purple
MOURNINGring(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17058817)を書いた後ちょっと書いて放置してたら本誌で正解が出たから供養。下書き落書きレベルです。※本誌ネタバレはありません
あまりにぶつ切りで終わってたので最後少しだけ付け足しました。
ringed「七海どこにいんの」
ヒュっと息を飲んだ伊地知の反応は、理解するには充分だった。
窮屈な箱から出たら人類はもういませんでした、なんて事が過らなかったわけじゃない。それに比べたらマシな方だろう。……人類にとっては。
「死んだの」
言い淀む伊地知がyesかnoで答えられる質問にする。
その声が我ながら明日の天気を聞くかのように、飲み会の出欠を聞くくらいの軽さで。
ごくごくありふれた会話のようなトーンは伊地知の心臓を殴ったらしい。
「五条さん!!」
伊地知がこんなにも声を荒げ、非難の目を向けた事はなかった。
僕の態度が気に入らないのは分かるけど、伊地知を気にしてる余裕はない。
「鍵」
「え、」
目の前に手を突き出してやれば怒っていたのも忘れたのか狼狽えて僕の手と顔を交互に見てくる。
1393ヒュっと息を飲んだ伊地知の反応は、理解するには充分だった。
窮屈な箱から出たら人類はもういませんでした、なんて事が過らなかったわけじゃない。それに比べたらマシな方だろう。……人類にとっては。
「死んだの」
言い淀む伊地知がyesかnoで答えられる質問にする。
その声が我ながら明日の天気を聞くかのように、飲み会の出欠を聞くくらいの軽さで。
ごくごくありふれた会話のようなトーンは伊地知の心臓を殴ったらしい。
「五条さん!!」
伊地知がこんなにも声を荒げ、非難の目を向けた事はなかった。
僕の態度が気に入らないのは分かるけど、伊地知を気にしてる余裕はない。
「鍵」
「え、」
目の前に手を突き出してやれば怒っていたのも忘れたのか狼狽えて僕の手と顔を交互に見てくる。
exc_1219(えー)
MAIKINGタイトルそのまま、遅くなりましたがバレンタイン話!バレンタインの後日に七海の元へチョコを強請りにやって来た五条が、さて、どうなるか!タイトルそのままになるか、タイトルが七海建人の災難に変わるのか……!バレンタインにチョコを強請りに来た五条悟の災難?「つぁっ!」
東北と関西で立て続けに一級事案が起き、珍しく連勤が続いていた日だった。
大阪市内のホテル、東京都立呪術高等専門学校が手配したビジネスホテルの三十二階で眠っていた七海建人は深夜に悲鳴をあげて飛び起きてしまった。気持ちよく眠っていた最中で脚に突然に重みが掛かったためで、反射的に伸ばした手を素早く引っ掴まれる。
「七海ィ、七日振り!」
「……は?」
深夜、どこか冷え冷えとした一室で陽気な声を張り上げたのは間違いなくパートナーの五条悟だった。二度、三度と瞬きを繰り返し、必死に眠気を追い払った七海はにこやかに笑う年上の男を険悪な顔で見据え、苛立ちが籠もった声をこぼす。
咄嗟に視線を流した時計は二時三十二分だった。
1063東北と関西で立て続けに一級事案が起き、珍しく連勤が続いていた日だった。
大阪市内のホテル、東京都立呪術高等専門学校が手配したビジネスホテルの三十二階で眠っていた七海建人は深夜に悲鳴をあげて飛び起きてしまった。気持ちよく眠っていた最中で脚に突然に重みが掛かったためで、反射的に伸ばした手を素早く引っ掴まれる。
「七海ィ、七日振り!」
「……は?」
深夜、どこか冷え冷えとした一室で陽気な声を張り上げたのは間違いなくパートナーの五条悟だった。二度、三度と瞬きを繰り返し、必死に眠気を追い払った七海はにこやかに笑う年上の男を険悪な顔で見据え、苛立ちが籠もった声をこぼす。
咄嗟に視線を流した時計は二時三十二分だった。
ぐ@pn5xc
DONE犬の話Twitterで2023.2.8
犬の話「昔、犬を飼っていたんだよ」
どういった流れでそうした話になったのか、七海は覚えていない。しかし話しながら「へへ」と笑う友人灰原の表情を今でも覚えている。
家に犬がいるってさ、なんかいいものだよ、七海。心の中に宝物があるみたいで。たとえば学校の帰りとかにもうすぐ家が近づくだろ。そのときすぐ顔が浮かぶんだよ。道を歩いててもさ、何でもないところでふいに犬の名前が頭に浮かぶときがあって、頭の中で二回くらい名前を呼べば、胸の中がさ、何だかポウっとするんだよね。
僕も妹も可愛がっていたんだけど、高専に入学するちょっと前に死んじゃってね。寿命だったからしょうがないんだけど…
でも、忘れられない。と、少し遠い目をして、しかし七海を振り返って「へへ」と笑った灰原のことを七海はずっと覚えていた。
1210どういった流れでそうした話になったのか、七海は覚えていない。しかし話しながら「へへ」と笑う友人灰原の表情を今でも覚えている。
家に犬がいるってさ、なんかいいものだよ、七海。心の中に宝物があるみたいで。たとえば学校の帰りとかにもうすぐ家が近づくだろ。そのときすぐ顔が浮かぶんだよ。道を歩いててもさ、何でもないところでふいに犬の名前が頭に浮かぶときがあって、頭の中で二回くらい名前を呼べば、胸の中がさ、何だかポウっとするんだよね。
僕も妹も可愛がっていたんだけど、高専に入学するちょっと前に死んじゃってね。寿命だったからしょうがないんだけど…
でも、忘れられない。と、少し遠い目をして、しかし七海を振り返って「へへ」と笑った灰原のことを七海はずっと覚えていた。
ぐ@pn5xc
DONETwitterでとこのべさん@tokonobe75が七海の元カノが恋愛相談するとしたらとお話されていて、書きました😊サラリーマン時代の七は絶対モテたはず、でも… 2023.1.13七海の元彼女のお話 今お付き合いしている彼のことなんですが、見た目は完璧。デートのときも完璧にエスコートしてくれて友達にも羨ましいって言われています。でも私の話は聞いてくれるんですが、彼自身の話はあまりしてくれないんですよね。この間ベッドの後で何故か遠い目をしている彼を見てしまい、そういえば彼の心からの笑顔を私は…
その後、違和感を抱えながらも彼女はお付き合いを続ける。時々問い正しても「そんなことはないですよ」と静かな笑顔で躱される。彼女が疲れているとき彼は甘いものを買ってきてくれる。高級なものが多いが何故かコンビニスイーツなども買ってくる。彼女は実は甘いものはそう得意ではない。何回目かにそれを伝えたとき、彼は一瞬黙った後ひどく狼狽してしまった。
1119その後、違和感を抱えながらも彼女はお付き合いを続ける。時々問い正しても「そんなことはないですよ」と静かな笑顔で躱される。彼女が疲れているとき彼は甘いものを買ってきてくれる。高級なものが多いが何故かコンビニスイーツなども買ってくる。彼女は実は甘いものはそう得意ではない。何回目かにそれを伝えたとき、彼は一瞬黙った後ひどく狼狽してしまった。
しがない
DOODLE雰囲気ポエミー小説(?)です。さとるの独白で暗め。⚠ご注意事項⚠
・死や薬物を匂わせる表現があるので、苦手な方はご注意ください
・タグは一応七五にしましたがカプはないかもしれません
・正直に申し上げますと、推しの曲からインスピ受けまくっております 1197
ぐ@pn5xc
DONEバレンタインデーのおバカな話😊🍫💖前にポッキーの日に書きかけてそのままになってたのをこちらに回しました(笑)2023.2.14
五条がバレンタインに巨大ポッキーを持ってきた話11月11日のポッキーの日には、五条は毎年飽きもせず赤い箱を持ってやってきた。
「な〜なみ♪ポッキーゲームしよ♡」
他愛ない遊びだが恋人が喜ぶならと付き合っていた七海だったが、五条は七海が思う以上にこれを気に入っていたらしい。それがわかったのは今日、2月14日バレンタインデー。様相は大きく違っていた。
「な〜なみ♪ポッキーゲームしよ〜♡♡」
「………何ですか?それは」
五条が手にしているのは長さにして40センチ、直径5、6センチはありそうな、巨大な、それをポッキーというのならば、ポッキーであった。
「うふふ、バレンタインバージョン♪特注だよ〜」
特注ということは作らせたということか。
どこに?何と言って??
「だってさ、いつものだとすぐに終わっちゃうじゃん?これなら長く楽しめると思って」
1823「な〜なみ♪ポッキーゲームしよ♡」
他愛ない遊びだが恋人が喜ぶならと付き合っていた七海だったが、五条は七海が思う以上にこれを気に入っていたらしい。それがわかったのは今日、2月14日バレンタインデー。様相は大きく違っていた。
「な〜なみ♪ポッキーゲームしよ〜♡♡」
「………何ですか?それは」
五条が手にしているのは長さにして40センチ、直径5、6センチはありそうな、巨大な、それをポッキーというのならば、ポッキーであった。
「うふふ、バレンタインバージョン♪特注だよ〜」
特注ということは作らせたということか。
どこに?何と言って??
「だってさ、いつものだとすぐに終わっちゃうじゃん?これなら長く楽しめると思って」
exc_1219(えー)
MOURNING吸死と七五のクロスオーバー。頭の中に話はあるが書き上がる気がしない。格好良く銃を撃つロナルドは書きたいが最強が居るので仕事できない気がする。ナニコレ。供養。94+75でクロスオーバー「遅っそいなぁ、いつ来るんだよ」
すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。
3963すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。
紫艶@silentrain69
DONE据え膳食わぬは何とやら?ちゃっかり夢でも頂きました。ほら、もっと脚拡げて下さい。
白うさちゃんは瓶持ったままコロンしちゃってそう。
🔞肌色超絶背後注意🔞
pass⇒18歳以上?(yes/no)
とこのべ
MAIKING9月の七五Webオンリー展示作品「五条さんの秘密」の七海視点。15歳以上の方のみお楽しみください。
(最後は尻切れトンボですのでご注意ください)
前作「五条さんの秘密」→https://poipiku.com/4819056/7552228.html 10394
15tb_xxxfura
DONE75afterparty開催おめでとうございます!体重何キロあるとおもってんの ベッドには、人が横たわっている。ベッドは簡易的なものではなく、決して小さくはない人物が、枕に頭をのせ、身体は新雪のように真っ白なシーツがかけられている。
悟は、ドアノブを握ったままなのを思い出し、手を離して脚を動かす。手をポケットに入れたとき、背後でドアが閉まる音がした。靴を履いていない足で歩みを進めるとそう広くはない部屋なのですぐにベッドにたどり着いた。
ベッドには、七海建人が横たわっている。高級感のあるマットレスは七海の体重を受け止めた分沈み込んでいた。悟は、七海の口元に手のひらをかざし、呼吸があるのを確認した。七海は生きてる。知らないうちに詰めていた息をふっと吐く。胸にわだかまっていた不安がすこし拭われた気がした。かざしていた手を七海の頬に滑らせる。あまりまろいところのない、彼の由来特有の削げた頬だ。血色は悪くはない。”労働はクソ”とは言いながらも、戦い続ける男の顔だ。
4143悟は、ドアノブを握ったままなのを思い出し、手を離して脚を動かす。手をポケットに入れたとき、背後でドアが閉まる音がした。靴を履いていない足で歩みを進めるとそう広くはない部屋なのですぐにベッドにたどり着いた。
ベッドには、七海建人が横たわっている。高級感のあるマットレスは七海の体重を受け止めた分沈み込んでいた。悟は、七海の口元に手のひらをかざし、呼吸があるのを確認した。七海は生きてる。知らないうちに詰めていた息をふっと吐く。胸にわだかまっていた不安がすこし拭われた気がした。かざしていた手を七海の頬に滑らせる。あまりまろいところのない、彼の由来特有の削げた頬だ。血色は悪くはない。”労働はクソ”とは言いながらも、戦い続ける男の顔だ。
15tb_xxxfura
PAST以前ツイッターにて公開していたものです!ねこちゃん!!七五です!
ねこちゃん!「 いっっって!!」
五条悟は肩にはしった鋭い痛みに悲鳴をあげた。反射的に、座っていたラグから腰が浮く。背後を振り向き、犯人をにらみつける。自身の肩をなでるとぬるり、とした感触があり、犯人は噛みついたのだと理解する。そしてその犯人が、ソファにくつろぐ七海建人だということはとっくにわかっていた。なぜなら二人はともに暮らし、二人の家のリビングでくつろいでいたからだ。
「七海くぅ~ん?なんでかんだの~?」
「いえ、特に理由はないですね」
七海はしれっと答え、先ほどまで読んでいた文庫本をテーブルに置いた。
「は?オマエは目の前に人がいたら噛みつくようなシュミしてんの?」
「そんなシュミはないですね」
そういうと七海はおもむろに五条に両手をのばして、瞳をさえぎるサングラスをはずし文庫本の上に置いた。強いて言うなら、と前置きし、
1906五条悟は肩にはしった鋭い痛みに悲鳴をあげた。反射的に、座っていたラグから腰が浮く。背後を振り向き、犯人をにらみつける。自身の肩をなでるとぬるり、とした感触があり、犯人は噛みついたのだと理解する。そしてその犯人が、ソファにくつろぐ七海建人だということはとっくにわかっていた。なぜなら二人はともに暮らし、二人の家のリビングでくつろいでいたからだ。
「七海くぅ~ん?なんでかんだの~?」
「いえ、特に理由はないですね」
七海はしれっと答え、先ほどまで読んでいた文庫本をテーブルに置いた。
「は?オマエは目の前に人がいたら噛みつくようなシュミしてんの?」
「そんなシュミはないですね」
そういうと七海はおもむろに五条に両手をのばして、瞳をさえぎるサングラスをはずし文庫本の上に置いた。強いて言うなら、と前置きし、
とこのべ
DONE結婚する七五♀が五条家に挨拶にいくお話。(五は先天性女体化)
2022年12月25日七五Webオンリー「75afterparty」展示小説です。
パスワードはイベントのお品書きにあります。 10766
yuuki_1132
MAIKING七誕の話(2年目)。2022.12.25 P3-5追加。
2023.7.3 P6追加
お話としてはまだ途中。
続き→https://poipiku.com/472572/9013476.html
1年目の牛(イメージ画)がpixivの方にいます。
一枚目が2年目の牛で二枚目が1年目の牛です。
https://www.pixiv.net/artworks/99765472 7
ぐ@pn5xc
DONE第57回七五ワンドロワンライ延長戦お題「いけないこと」
七海が高専に戻ってから桜の季節まで。まだ始まる前の七と五です。Twitterに載せたものをほんの少し修正しました。2022.12.4
いけないこと 高専を離れ、この呪術界からも離れていた男が帰ってきた。本人自らの連絡を受けたとき思うことはいくつもあったが、姿を見れば心の底から単純に嬉しかった。
数段に逞しくなった身体。背も伸びたようだが自分を追い越すことはなかったようだ。頬がこけているのは大人になってそういう輪郭になったということか。さらさらと繊細に流れていた髪は襟足は短く刈られ、サラリーマンだった名残か七三に分けられている。髪質は変わったのだろうか。
「老けたね」と言えば、「開口一番がそれですか」と、深く吐いたため息と、真っ直ぐに見返してきた妙な形のサングラスの奥の目だけは、翠緑に、あの頃と変わらなかった。
七海の姿を目で追っていることに気付いた。可愛い後輩が帰ってきたのだからと自分に言い訳をしていられたのも最初のうち。程なくして、いや、これは…と、自分の心を御せなくなっていた。
1769数段に逞しくなった身体。背も伸びたようだが自分を追い越すことはなかったようだ。頬がこけているのは大人になってそういう輪郭になったということか。さらさらと繊細に流れていた髪は襟足は短く刈られ、サラリーマンだった名残か七三に分けられている。髪質は変わったのだろうか。
「老けたね」と言えば、「開口一番がそれですか」と、深く吐いたため息と、真っ直ぐに見返してきた妙な形のサングラスの奥の目だけは、翠緑に、あの頃と変わらなかった。
七海の姿を目で追っていることに気付いた。可愛い後輩が帰ってきたのだからと自分に言い訳をしていられたのも最初のうち。程なくして、いや、これは…と、自分の心を御せなくなっていた。
0_46mk
INFO通頒分も完売いたしました!ありがとうございました!(12/19 23:30)12/11新刊サンプル
色っぽい事は何も起こりません!始まってない始まりそうな呪専七五。
(追記)12/19(月)22:00頃より通頒ページ公開します。
もしパスワードを求められたら、「七五を数字で」入れてください。
https://www.b2-online.jp/folio/17051100087/001/ 5
ぐ@pn5xc
DONE第56回七五ワンドロワンライ延長戦お題「慣れないこと」
R18程ではないですけど性表現あります。
R15くらい? 2022.11.27
慣れないこと「今日は僕がお前を気持ち良くしてあげる」
その日、ベッドの上で五条さんは宣言した。
「…いつも気持ち良くさせていただいてますけど」
「だからそーじゃなくて!」
口元が上がる。そのまま赤い舌をチラリと覗かせ上唇を舐めるのはわざとやっているのかそうではないのか。
「お前をあんあん言わせてやるからさ」
悪い予感しかしない。大体この場に似つかわしくない程、目がキラキラとしすぎている。
「慣れないことはしない方がいいですよ」
「何言ってんの?僕を誰だと思ってんの?僕に出来ないことなんかこの世にないんだからね!」
じゃーん!
そう言って五条さんは手にした布をこちらに見せつけてきた。
「…ネクタイですか」
「そう!はい、ななみ、両手バンザイして」
2519その日、ベッドの上で五条さんは宣言した。
「…いつも気持ち良くさせていただいてますけど」
「だからそーじゃなくて!」
口元が上がる。そのまま赤い舌をチラリと覗かせ上唇を舐めるのはわざとやっているのかそうではないのか。
「お前をあんあん言わせてやるからさ」
悪い予感しかしない。大体この場に似つかわしくない程、目がキラキラとしすぎている。
「慣れないことはしない方がいいですよ」
「何言ってんの?僕を誰だと思ってんの?僕に出来ないことなんかこの世にないんだからね!」
じゃーん!
そう言って五条さんは手にした布をこちらに見せつけてきた。
「…ネクタイですか」
「そう!はい、ななみ、両手バンザイして」
ぐ@pn5xc
DONE月よりも綺麗なあなた初めて書いた七五です。Twitterに載せました。2022.11.18
月よりも綺麗なあなた「月が綺麗ですねって…」
ベランダに面した窓から空を見上げて、こちらを向かないまま五条が言う。
「…漱石ですか?」
酒の入ったグラスの氷をカランと鳴らし、七海は恋人の方を見た。
「うん、それ」
「愛の告白…でしたっけ」
「うん、そう、それそれ」
確かに洒落てるなあとは思うんだけどさ、と五条はまた窓の外を見る。
「月、ほんとに綺麗だったらどうするの? たとえば誰かと一緒にいてさ、月が本当に綺麗だったら」
言えないの? その言葉。
「ちょっと面倒だと思うんだよねえ、僕は」
「言いたいですか? 誰かに」
「うん。たとえば硝子でも。悠仁とか恵でも」
ふっと笑って、
「パンダでもさ」
綺麗なものを綺麗だって言いたいじゃない。まああんまりそんな場面はないかもしれないけど。
797ベランダに面した窓から空を見上げて、こちらを向かないまま五条が言う。
「…漱石ですか?」
酒の入ったグラスの氷をカランと鳴らし、七海は恋人の方を見た。
「うん、それ」
「愛の告白…でしたっけ」
「うん、そう、それそれ」
確かに洒落てるなあとは思うんだけどさ、と五条はまた窓の外を見る。
「月、ほんとに綺麗だったらどうするの? たとえば誰かと一緒にいてさ、月が本当に綺麗だったら」
言えないの? その言葉。
「ちょっと面倒だと思うんだよねえ、僕は」
「言いたいですか? 誰かに」
「うん。たとえば硝子でも。悠仁とか恵でも」
ふっと笑って、
「パンダでもさ」
綺麗なものを綺麗だって言いたいじゃない。まああんまりそんな場面はないかもしれないけど。
kura_purple
DONE七五ワンドロワンライ54回に遅れ馳せながら参加させて頂きます【第54回 お題: お菓子作り】
お菓子作り発端はひと包みのカップケーキだった。
釘崎さんがクリスマスに向けて菓子作りの練習をしているところに虎杖君、伏黒君を巻き込んでの練習会になったらしい。
試行錯誤の末に出来上がったものを消費の名目で渡されたというカップケーキ。
三人からひとつずつ、計三つを順番に、五条さんが目の前で嬉しそうに頬張っていた。
「クリスマスに向けて今から練習は随分気合が入っていますね」
まだ11月に入ったところで、街並みもハロウィンから少しずつクリスマスムードに切り替え始めていた。
「野薔薇は真希に渡すから下手なもの作れないって頑張ってるらしいよ」
美味しかったと満足そうに笑いながら指を舐める五条さんを嗜めながらティッシュを渡す。断って手を洗ってくると席を立った五条さんが捨てた紙カップを見て、知らず眉間に皺が寄った。
2357釘崎さんがクリスマスに向けて菓子作りの練習をしているところに虎杖君、伏黒君を巻き込んでの練習会になったらしい。
試行錯誤の末に出来上がったものを消費の名目で渡されたというカップケーキ。
三人からひとつずつ、計三つを順番に、五条さんが目の前で嬉しそうに頬張っていた。
「クリスマスに向けて今から練習は随分気合が入っていますね」
まだ11月に入ったところで、街並みもハロウィンから少しずつクリスマスムードに切り替え始めていた。
「野薔薇は真希に渡すから下手なもの作れないって頑張ってるらしいよ」
美味しかったと満足そうに笑いながら指を舐める五条さんを嗜めながらティッシュを渡す。断って手を洗ってくると席を立った五条さんが捨てた紙カップを見て、知らず眉間に皺が寄った。
kura_purple
REHABILI平和な世界線での小話ハッピー?ハロウィン「Trick or treat!!」
「………ミイラ男…?」
「アタリ〜!」
「それ殆ど少し前のアナタですよね」
七海の指摘は最もで、五条が扮するミイラ男は包帯が少ない。手や腕に申し訳程度に巻き付け、少し前のスタイルを思わせるように目元を隠し、頭部にそれっぽく巻いただけの姿だった。
「細かいこと言わないでよ。そんなことよりお菓子ちょーだい?」
トリートトリートとご機嫌に差し出された五条の両手の平を見つめ、顔を見つめ、当然の疑問が湧き上がる。
「なんで教職のアナタがもらう側なんですか」
「生徒にはあげたよ?僕がもらうのは大人からだけ」
それこそ当然、とでも言いたげな五条を見ていると自然と溜息が溢れる。
「アナタに渡すお菓子はありませんよ」
1191「………ミイラ男…?」
「アタリ〜!」
「それ殆ど少し前のアナタですよね」
七海の指摘は最もで、五条が扮するミイラ男は包帯が少ない。手や腕に申し訳程度に巻き付け、少し前のスタイルを思わせるように目元を隠し、頭部にそれっぽく巻いただけの姿だった。
「細かいこと言わないでよ。そんなことよりお菓子ちょーだい?」
トリートトリートとご機嫌に差し出された五条の両手の平を見つめ、顔を見つめ、当然の疑問が湧き上がる。
「なんで教職のアナタがもらう側なんですか」
「生徒にはあげたよ?僕がもらうのは大人からだけ」
それこそ当然、とでも言いたげな五条を見ていると自然と溜息が溢れる。
「アナタに渡すお菓子はありませんよ」
紫艶@silentrain69
DOODLE着iえiろ妄想のさとるをメショメショにしたかった。仕事終わって寛いでいた七の家に来たさとる。
急にそのまま抱き着かれ、匂いを嗅がれ、まさぐられ押し倒された。
そんな事すんなバカ!!
僕っ仕事終わりで風呂も入ってないのにぃ!
七海の変態!!!!(泣)
pass 七五なら何でもOK?(yes / no)
とこのべ
DONE七五webオンリーⅢ【不器用な大人たちの星月夜】展示作品①成立済み七五に直哉が絡む話。
直哉が五の強火オタクです(若干直→五)
※注意事項(お読みになる前にご確認ください)
・渋谷事変で五条が封印されず収束したif軸。
・色んな意味で差別的な表現がありますがご了承の上でお読みください。苦情は受け付けません。直哉を出す時点でお察しください。
pass:注意事項は読みましたか?(yes/no) 10780
とこのべ
DONE七五webオンリーⅢ【不器用な大人たちの星月夜】展示作品②付き合ってない七五で、五が手持ちのアナニーグッズを七に見られてすったもんだする話。
七があんまり紳士ではないです。
pass:15歳以上ですか?(yes/no) 8852
yuuki_1132
DONE『七誕の話(1年目)』(https://www.pixiv.net/user/4789388/series/141622 )の続き。※お誘い2(その後)はpptpパロ風味です。 15
ju__mati
DONE祓本なのに七五パロ、第四弾。祓本ガチ勢のモブ女子がナナミンの隣の部屋で盗聴してたら五条が遊びに来てあんこのおやき後初めてのキスやら何やらをしちゃう話。全年齢。
モブ女子視点で、キャラが濃いです。ご注意ください。
盗聴ストーカーモブ女子のある一日こんばんは、モブ女子です。
至って平凡な事務員二十×歳、祓本の大ファンでテレビは全部チェックしてるしラジオはヘビーリスナーだし動画チャンネルは登録してるしSNSも全部フォローしてる。夏油と五条のどっちが好きっていったらどっちもです。本当に。
祓本にハマったのは、もう三年以上前になるかなぁ。私は元々テレビをあんまり見ないタイプなんだけど、推してた地下アイドルが出るっていうから録画して見たその情報バラエティに、祓本の二人が映ってた。今は祓本といえば毎日テレビで見る人気芸人だけど、あれはまだ漫才の賞を取る前で、やっと世間に認知され始めた時期だった。
初めて目にする祓本は、まず、芸人にしては無駄に外見が良かった。
11235至って平凡な事務員二十×歳、祓本の大ファンでテレビは全部チェックしてるしラジオはヘビーリスナーだし動画チャンネルは登録してるしSNSも全部フォローしてる。夏油と五条のどっちが好きっていったらどっちもです。本当に。
祓本にハマったのは、もう三年以上前になるかなぁ。私は元々テレビをあんまり見ないタイプなんだけど、推してた地下アイドルが出るっていうから録画して見たその情報バラエティに、祓本の二人が映ってた。今は祓本といえば毎日テレビで見る人気芸人だけど、あれはまだ漫才の賞を取る前で、やっと世間に認知され始めた時期だった。
初めて目にする祓本は、まず、芸人にしては無駄に外見が良かった。
とこのべ
DONE繁忙期の七五+伊の後日談繁忙期を終えた七と伊の小話(五は出てきません)
繁忙期の七五+伊の後日談繁忙期をなんとか乗り切り比較的穏やかな時期に入ったある日、七海は高専に出向いていた。本日は都内の任務が1件入っており、七海に随行する補助監督は伊地知だった。彼は五条の任務に付くことが多いが、あの人は今日一日高専で教鞭を取れる日らしい。「丸一日生徒と過ごせるのって久々〜♪」と昨晩食卓を囲みながら満面の笑みで話していた姿はこの上なく可愛らしかった。きっと今は授業中だろうと思いを馳せていると、七海の待つロビーに伊地知が小走りでやって来た。
「七海さん!お待たせしてすみませんっ!」
「いえ、まだ時間前です。私が早めに着いただけですので」
立ち上がり頭を下げようとする伊地知を手で制すと、代わりとばかりに突然七海が頭を下げた。伊地知は驚いて目を剥く。
2951「七海さん!お待たせしてすみませんっ!」
「いえ、まだ時間前です。私が早めに着いただけですので」
立ち上がり頭を下げようとする伊地知を手で制すと、代わりとばかりに突然七海が頭を下げた。伊地知は驚いて目を剥く。