aki
SPOILER※奏章Ⅳのネタバレしかありません※カドぐだ♀WEBオンリー用に書き下ろしたけどさすがにちょっと暗いな!?となったのでここに供養します……ファーストキスがテーマのお話です。 1423
Tsugusawa
DOODLE⚠️ネタバレ注意⚠️奏章Ⅳのカドぐだ♀話
時系列は20歌のあたり
滾りと心の整理とで一気に書き上げたもの
閲覧される際は、奏章Ⅳを最後まで読み終わってからにして頂けますと幸いです 2682
Tr32_kG
MOURNING奏章Ⅳが不穏すぎて現実逃避😇平和な時空の妄想も納め時と思ったのでつい
ストーリー次第で消すかも
カドぐだ♀とロリショタなカドとぐだ♀がいます
個人の性癖にしか配慮しておりません
春はやってくるカレンダーの上では穏やかな春を迎えたものの、相変わらず日々忙しくさせてもらっていて…けれど根を詰めすぎてもよくないからとしばらく休暇を与えられ、どうせならシミュレーターを使ってのピクニックを提案したである。
「よしっ、いい気分転換になりそうだよね!」
「何がよしっ、なんだ…毎回、僕を巻き込みやがってさ…」
「えぇ?人数多い方が盛り上がるじゃん?」
「疲れも溜まっているから、身体を休めろ…ってことじゃないのか、この休暇」
一人で行ってもつまらないから同じ状況のカドックに声をかけ、あれよあれよと準備を進めて今に至るわけだ…彼の言いたいことも何となく理解できるけれど、ジッとしていられない性分らしいのでその辺は許してほしい。
2250「よしっ、いい気分転換になりそうだよね!」
「何がよしっ、なんだ…毎回、僕を巻き込みやがってさ…」
「えぇ?人数多い方が盛り上がるじゃん?」
「疲れも溜まっているから、身体を休めろ…ってことじゃないのか、この休暇」
一人で行ってもつまらないから同じ状況のカドックに声をかけ、あれよあれよと準備を進めて今に至るわけだ…彼の言いたいことも何となく理解できるけれど、ジッとしていられない性分らしいのでその辺は許してほしい。
Tr32_kG
MOURNING今年のエイプリルフールもすごかった❣️カド先輩のぴっちりスーツは滾るね
ぐだ♀ちゃんも着ているってのは完全捏造💦
しっぽは性感帯とか皆が言うから(責任転嫁)
四月馬鹿とはよく言ったものVR、バーチャル・リアリティーという仮想的な空間を使った戦闘シミュレーションに付き合っていた最中の出来事…バグによってある種の懐かしさすら覚える面々とのあまり感動的ではない再会を果たしただけに留まらず、そこから繰り広げられた奇妙かつとんでもない展開に僕は悩まされることになる。
「さぁ、カドック!君も立派なクリプターの一員として、これに着替えるんだ!」
「何なんだよ、この服は…」
Aチームに所属していた頃のリーダー格で、何においても上位に君臨するから苦手意識すら持っていたヴォーダイム…そんな奴が目の前で虫歯菌のようなトンチキすぎる服を身に纏っており、あまつさえ僕にもそれを強要してくる状況にぜんぜん追いつけていない。
4750「さぁ、カドック!君も立派なクリプターの一員として、これに着替えるんだ!」
「何なんだよ、この服は…」
Aチームに所属していた頃のリーダー格で、何においても上位に君臨するから苦手意識すら持っていたヴォーダイム…そんな奴が目の前で虫歯菌のようなトンチキすぎる服を身に纏っており、あまつさえ僕にもそれを強要してくる状況にぜんぜん追いつけていない。
Tr32_kG
MOURNING息抜きで書いたマイルーム撮影会ネタ🏨ぐだ♀ちゃんに傅くカドパイセンが見たかっただけ👔
さぞやこの後盛り上がったことでしょう😁
まるで優雅な気分に今日も今日とてマイルームでの撮影会を開催中のわたしに、まだ続くのかと若干カドックは呆れているけれど…何だかんだ最後まで付き合ってくれるのは知っているから、セットを前にワクワクと心を弾ませていた。
「準備完了!今日のはね、ホテルのスイートルーム風だよ!見て、すごく広いの!」
「へぇ…かなりのリソースを割いているんじゃないか、無駄に」
しかし空間の設定はどうなっているんだと一言聞かれ、よくわからないので適当に誤魔化しつつ…細かいことはいいからと話を切り上げて、まずはフカフカのソファーへと腰を下ろす。
「お金持ちのお嬢様になった気分、かも」
「今の格好だけで言ったら、おまえでもそんな風に見えなくはないぞ」
「だ、だけって何か余計なんですけれど!?」
2115「準備完了!今日のはね、ホテルのスイートルーム風だよ!見て、すごく広いの!」
「へぇ…かなりのリソースを割いているんじゃないか、無駄に」
しかし空間の設定はどうなっているんだと一言聞かれ、よくわからないので適当に誤魔化しつつ…細かいことはいいからと話を切り上げて、まずはフカフカのソファーへと腰を下ろす。
「お金持ちのお嬢様になった気分、かも」
「今の格好だけで言ったら、おまえでもそんな風に見えなくはないぞ」
「だ、だけって何か余計なんですけれど!?」
Tr32_kG
MOURNINGマイルーム撮影会からの多大なる妄想話水族館🐬🐠🪸での一幕のような何か
🇵🇱語は翻訳機能使ったけど合ってるかわからんのでご了承ください
どこかにあった、夢のような某月某日、待ちに待った修学旅行をエンジョイ中なのだが…わたし、藤丸立香はなぜだか知らないけれど置いてけぼりを食らっていた。
「声、かけてくれてよかったのに…ボーッとしていた、わたしも悪いけれどさ」
ブツブツと文句を言いながらも、今日は自由行動が許されている日なので…時間までに宿泊先のホテルに帰っていればそれで問題ないだろうと、すぐに頭を切り替える。
「とりあえず、連絡は入れておかなきゃ…っと」
同じグループで行動していた友達に電話をかけたら、屋上にあるフォトスポットにいるとのこと…どうせまた移動するし、最終的に最寄り駅での待ち合わせとなった。
「よぉし…せっかくなら、全部見ないともったいないよね!」
ちなみに今わたしがいるのは、とある水族館の一番大きな展示エリアの前…色んな種類の生き物達が、キラキラと光を反射して泳ぐ姿に小さく感嘆の声を上げながら見惚れている。
3160「声、かけてくれてよかったのに…ボーッとしていた、わたしも悪いけれどさ」
ブツブツと文句を言いながらも、今日は自由行動が許されている日なので…時間までに宿泊先のホテルに帰っていればそれで問題ないだろうと、すぐに頭を切り替える。
「とりあえず、連絡は入れておかなきゃ…っと」
同じグループで行動していた友達に電話をかけたら、屋上にあるフォトスポットにいるとのこと…どうせまた移動するし、最終的に最寄り駅での待ち合わせとなった。
「よぉし…せっかくなら、全部見ないともったいないよね!」
ちなみに今わたしがいるのは、とある水族館の一番大きな展示エリアの前…色んな種類の生き物達が、キラキラと光を反射して泳ぐ姿に小さく感嘆の声を上げながら見惚れている。
麦茶丸
PROGRESS好きなものの探り合い翌朝、立香は6時起きた。そして髪の手入れをして、礼装の並んだクローゼットを仁王立ちしながら考える。
(今日から毎日試してみよう)
手にとったのはしばらく着ていない初期礼装。早速袖を通してみれば、思った以上に自分は成長しているようだった。
「き、きつい……」
アンダーのベルトはなんとかなったが、トップのベルトがかなりきつくて閉まらない。苦肉の策でボロ雑巾のような下着に変えて着替えなおすと、なんとかベルト内に胸が収まった。
(雑巾も役に立つ、と……)
捨てようかと思ったが、こういった用途に使えるならまだ残しておいてもいいのかもしれない。
「よし、次! 」
礼装というのはおしゃれ目的で着ているわけではない。今日の素材集めでオーダーチェンジが使えないのだ。そこまで難しい周回に行くわけではないが、いつもと同じメンバーでは回れない。
8007(今日から毎日試してみよう)
手にとったのはしばらく着ていない初期礼装。早速袖を通してみれば、思った以上に自分は成長しているようだった。
「き、きつい……」
アンダーのベルトはなんとかなったが、トップのベルトがかなりきつくて閉まらない。苦肉の策でボロ雑巾のような下着に変えて着替えなおすと、なんとかベルト内に胸が収まった。
(雑巾も役に立つ、と……)
捨てようかと思ったが、こういった用途に使えるならまだ残しておいてもいいのかもしれない。
「よし、次! 」
礼装というのはおしゃれ目的で着ているわけではない。今日の素材集めでオーダーチェンジが使えないのだ。そこまで難しい周回に行くわけではないが、いつもと同じメンバーでは回れない。
麦茶丸
PROGRESSぐだの気持ちは恋心で無理くり表現できるけど、カド視点は生々しくなるのでカット。全年齢向けという縛りは難しいですね。ブリーフィング2カチカチと秒針が時間を刻む。並ぶ針は午後の八時を指していた。そんな静かな空間で立香はじっとベッドに並べた衣類を見る。
『あんまり派手なのは目立つし、勿体ないからシンプルなのがいいかも。後、急な呼びだしでもすぐ着替えられるよう、脱ぎ着のしやすい服がいいな』
そんな立香の要望通り、部屋着は作られた。デザインはシンプルかつ可愛くて文句のつけようもない。
そして脱ぎ着のしやすさはチャック一つで完結しており、肌にチャックが当たらないよう当て布まで施されていた。
しかしそのついでと渡された下着に、立香は困惑した。部屋着とはうって変わって、あまりにも可愛らしいデザインである。フリルやレース、洗練された刺繍が施されており、もはや勝負下着としかいいようがないものだった。
7438『あんまり派手なのは目立つし、勿体ないからシンプルなのがいいかも。後、急な呼びだしでもすぐ着替えられるよう、脱ぎ着のしやすい服がいいな』
そんな立香の要望通り、部屋着は作られた。デザインはシンプルかつ可愛くて文句のつけようもない。
そして脱ぎ着のしやすさはチャック一つで完結しており、肌にチャックが当たらないよう当て布まで施されていた。
しかしそのついでと渡された下着に、立香は困惑した。部屋着とはうって変わって、あまりにも可愛らしいデザインである。フリルやレース、洗練された刺繍が施されており、もはや勝負下着としかいいようがないものだった。
麦茶丸
PROGRESS続きです。バックアップ代わりにも入れたのでタイトル二つ分入ってます。
後もう少しで完結なので、その時はまとめてpixivに上げる予定です。
2人が得たもの【立香の得たもの】
立香はうきうきだった。それはもう誰が見てもわかるほどのご機嫌具合だった。毎日のルーティンなどはこなしているものの、省略できるものは省略して足早に部屋へと帰る日々が続く。
「ふふーん」
今日も早速やることを終わらせ、立香はベッドに寝転んだ。頬杖をついて、にんまりと笑う視線の先にはタブレット端末。そこに写し出されているのはカドックからもらった映像だ。
(あぁ、幸せ)
待ち伏せるドキドキがなくなるのは惜しかったが、それでも好きな時に好きなだけ見れる方がいいに決まっていた。
タブレットに映るカドックの表情は、トラオムの記録ともあって少し冷たい。しかしそれがまた懐かしく立香の心をくすぐった。
(今日は何を見ようかな)
7421立香はうきうきだった。それはもう誰が見てもわかるほどのご機嫌具合だった。毎日のルーティンなどはこなしているものの、省略できるものは省略して足早に部屋へと帰る日々が続く。
「ふふーん」
今日も早速やることを終わらせ、立香はベッドに寝転んだ。頬杖をついて、にんまりと笑う視線の先にはタブレット端末。そこに写し出されているのはカドックからもらった映像だ。
(あぁ、幸せ)
待ち伏せるドキドキがなくなるのは惜しかったが、それでも好きな時に好きなだけ見れる方がいいに決まっていた。
タブレットに映るカドックの表情は、トラオムの記録ともあって少し冷たい。しかしそれがまた懐かしく立香の心をくすぐった。
(今日は何を見ようかな)
Tr32_kG
MOURNINGCBCツーショありがとう記念の小話ナチュラルにお付き合いしてる時空なのであしからず。
特別な一枚を今年も巡ってきたこの季節のイベント、昨年に引き続いてマスターとの撮影会が開かれることが決まっていた…そこに加えてスタッフ全員も巻き込んだお祭り騒ぎへと発展、いつも以上に僕達のカルデアは賑わいを見せている。
「立香、来てやったぞ…うわっ、本格的なセットがある」
「あははっ、いらっしゃい!そっちの撮影ブース、行こう!お着替え、持ってきた?」
「言われた通りに…なぁ、本当に僕でよかったのか?」
「もちろん!今年はね、カドックと一番最初に撮りたかったの!」
満面の笑みでそう答えるカルデアのマスターこと藤丸立香は、僕の後輩かつ恋人でもあって…どうにも彼女が時々見せる無邪気な一面に弱いため、渋々ではあるがイベントに参加することとなったのだ。
1735「立香、来てやったぞ…うわっ、本格的なセットがある」
「あははっ、いらっしゃい!そっちの撮影ブース、行こう!お着替え、持ってきた?」
「言われた通りに…なぁ、本当に僕でよかったのか?」
「もちろん!今年はね、カドックと一番最初に撮りたかったの!」
満面の笑みでそう答えるカルデアのマスターこと藤丸立香は、僕の後輩かつ恋人でもあって…どうにも彼女が時々見せる無邪気な一面に弱いため、渋々ではあるがイベントに参加することとなったのだ。
麦茶丸
PROGRESS健全で不健全回2人とも等身大の年齢と恋愛観で恋人になるならこうかなって。幼稚な恋愛だなって思う時もありますが、経験ないなりに好き同士思い合って、探り合ってるってくださると幸いです。
ブリーフィング1その日はいつもの変わらない朝だった。しかし立香の用意はいつもより入念だった。珍しくブローをして、いうことの聞かない跳ねた髪を梳かす。すると強情な寝癖も弱くなって、見栄えがよくなる。
「……」
鏡の前に映る立香はデートに向かうような少女の恰好ではない。ただ髪を整えただけ。
むしろ他の乙女の最低限とすらいえない用意だ。色付きのリップすらつけずに、立香は礼装に袖を通す。さらっと髪の毛を揺らすと、心は満足感で満たされた。
「これでいい」
言い聞かせるように呟いた。化粧やヘアアレンジなどは立香の専門外。
そもそも髪の整え方など、ここに来る前から、シュシュで無理やり誤魔化していた。それでも目立つ時は水をぶっかけて自然乾燥。
12350「……」
鏡の前に映る立香はデートに向かうような少女の恰好ではない。ただ髪を整えただけ。
むしろ他の乙女の最低限とすらいえない用意だ。色付きのリップすらつけずに、立香は礼装に袖を通す。さらっと髪の毛を揺らすと、心は満足感で満たされた。
「これでいい」
言い聞かせるように呟いた。化粧やヘアアレンジなどは立香の専門外。
そもそも髪の整え方など、ここに来る前から、シュシュで無理やり誤魔化していた。それでも目立つ時は水をぶっかけて自然乾燥。
麦茶丸
PROGRESS次回が長いので今回短め。好きな癖に向けられる好意を受け取れない、でも以前の関係にも戻ろうとは思わない。片思いこじらせぐしゃぐしゃ立香です。この立香のイメージは、がさつで面倒臭がり。見なりも適当。女の子として生きるというより、生きるのに精一杯なイメージ。
次回そんな子がカドックのために、ちょっとだけ手間をかけます。どことは言えませんがキスする予定です。
片思いカドックと決めた今後の方針。その元で立香はあれから数日変わらない日々を過ごしていた。
朝起きて、朝の素材集め。昼にはレポート。眠くなったらトレーニングをして、夜の素材集めを終えて眠りにつく。
そんなルーティンともいえる動きは思考の余力を与えるもので、方針を立てたその翌日からずっとカドックのこと考えていた。
(会いたい)
そう思うのは自然なこと。立香はカドックが好きなのだから。
あれだけ本人の前では会いたくないと言っても、いざ会えない日が続くと会いたいと思うのだ。
(今日は、1回も見てない)
食堂で少しだけ見る姿。廊下で遠くに見える姿。そんな小さな背中に視線を注ぐも、それでは少し足りないと思う今日この頃。もう背中を眺めるだけでは満たされないのだ。
5303朝起きて、朝の素材集め。昼にはレポート。眠くなったらトレーニングをして、夜の素材集めを終えて眠りにつく。
そんなルーティンともいえる動きは思考の余力を与えるもので、方針を立てたその翌日からずっとカドックのこと考えていた。
(会いたい)
そう思うのは自然なこと。立香はカドックが好きなのだから。
あれだけ本人の前では会いたくないと言っても、いざ会えない日が続くと会いたいと思うのだ。
(今日は、1回も見てない)
食堂で少しだけ見る姿。廊下で遠くに見える姿。そんな小さな背中に視線を注ぐも、それでは少し足りないと思う今日この頃。もう背中を眺めるだけでは満たされないのだ。
麦茶丸
PROGRESS先日の続きです。次回はぐだ視点に戻ります。内面ぐちゃぐちゃカドぐだが好きです。
この二人が順当に手順を踏んで付き合えば、ここまで立香がウブになることはなかったです。この無理やり焚きつけた、恋心にぐだはまだ片思い延長線でカドックを見てます。付き合う前の両片思いはあっても、付き合った状態の両片思いは見た事がなかったので書いてみました。まだまだ続きます、ハグもキスもさせます。
週1回の関係へ(カドック視点)翌朝、食堂で軽い朝食を食べ終え、部屋に戻ろうとした時だった。前からの視線を感じた。白いブラウスに青いスカート。誰かと思った。
あんな恰好した奴なんていたか。そう考え、顔を見る。するとパチっとその人と目があった。
――藤丸だ。
珍しい恰好だった。何があっても礼装を着ている彼女の性格からして、その恰好も礼装なんだろう。
近づいて声をかけようとした時、藤丸はすぐに踵を返した。勢いよく走る姿は逃げる姿に、手を伸ばそうとして、諦める。
今まで何度も死地をかいくぐってきた逃げ足は、自分が思った以上に早かった。
それでも、ちらっと見えた藤丸の顔が脳裏に焼き付いた。その表情は何か後ろめたいことがあって、逃げるような表情。見覚えのあるものだった。記憶を漁れば昨日のタブレットを拾った時の表情に近いと気づく。
12477あんな恰好した奴なんていたか。そう考え、顔を見る。するとパチっとその人と目があった。
――藤丸だ。
珍しい恰好だった。何があっても礼装を着ている彼女の性格からして、その恰好も礼装なんだろう。
近づいて声をかけようとした時、藤丸はすぐに踵を返した。勢いよく走る姿は逃げる姿に、手を伸ばそうとして、諦める。
今まで何度も死地をかいくぐってきた逃げ足は、自分が思った以上に早かった。
それでも、ちらっと見えた藤丸の顔が脳裏に焼き付いた。その表情は何か後ろめたいことがあって、逃げるような表情。見覚えのあるものだった。記憶を漁れば昨日のタブレットを拾った時の表情に近いと気づく。
麦茶丸
PROGRESSカドは立香がバキバキ恋愛フラグを折るせいで臆病な恋心を持ってる設定平気で勘違いさせるようなことを言ってくる立香に苛立ちを隠せず、わからせようとキツク言ったら恋人になっちゃったって感じ。
でも立香が男として意識してくれてるのかと思って、脳内大混乱。
ぐだの視点じゃ余裕癪癪に見えるも、カドの中じゃ感情でぐちゃぐちゃ。
表に出さないのは恋愛経験ではなく、彼の精神がぐだより大人だからかなって思ってます
恋人宣言 カドック視点僕は藤丸のことが好きだった。認めるのに時間はかかったが、自覚してからは不思議と腑に落ちた。あんな気難しい英霊どもをことごとく落としていくのだ、自分が惹かれることに疑問は浮かばない。
ただ、それで手に入れようなどとは思わなかった。身の丈に合わない距離を望むこと。それがどれだけ不毛な事かよくわかっているから。
そんな気持ちで接していたら、いつの日か藤丸から提案された。
『休みの日さ、カドックの部屋に遊びに行ってもいい?』
1回切りの気まぐれかと思った。しかしそれは何回も続いた。2回、3回と続いた時に、思い切って聞いてみれば『一人でいるのが寂しいから』という。
そんな言葉に内心もしかして、と期待した。
――けれど藤丸はその淡い期待をことごとく潰していく。
7283ただ、それで手に入れようなどとは思わなかった。身の丈に合わない距離を望むこと。それがどれだけ不毛な事かよくわかっているから。
そんな気持ちで接していたら、いつの日か藤丸から提案された。
『休みの日さ、カドックの部屋に遊びに行ってもいい?』
1回切りの気まぐれかと思った。しかしそれは何回も続いた。2回、3回と続いた時に、思い切って聞いてみれば『一人でいるのが寂しいから』という。
そんな言葉に内心もしかして、と期待した。
――けれど藤丸はその淡い期待をことごとく潰していく。
麦茶丸
PROGRESSタイトルがまだ決まらないので仮案でウブ立香でいきます。ポイピクには一章ずつ上げれたらなって思ってます。好意関係は最初はこんな感じです↓カド(→→→)→(←?)ぐだ
恋一歩手前の立香が恋仲になってから恋をしていることに気づいて、両想いって感じです。でも異性としてみるカドに、馬鹿みたいにウブな立香。あと立香の恋愛経験が浅い設定なので、若干女々しくしています。
恋人宣言 立香視点カルデアでは月に1度、サーヴァントの霊基メンテナンスが行われる日がある。マシュもその日は定期メンテナンスが組まれており、マスターである立香には月に1度の平穏な休みが明け渡されていた。
ゆっくりと羽を伸ばすといい。そのお達しに立香はいつも困ってしまう。
誰も来ない静かな自室で、一人で過ごすのはあまりにも寂しいのだ。しかし厚意を無碍にもできず、困った末に同じく休みであるカドックを頼ることにした。
月に一度の貴重な休み。その休みの日に毎回訪れるのは気が引けたが、回数を重ねていけば当たり前になってしまった。カドックもそれに慣れたようで、立香の端末に連絡が入る。
『コーヒー豆がないから、もし食堂寄るならついでにもらってくれないか』
19548ゆっくりと羽を伸ばすといい。そのお達しに立香はいつも困ってしまう。
誰も来ない静かな自室で、一人で過ごすのはあまりにも寂しいのだ。しかし厚意を無碍にもできず、困った末に同じく休みであるカドックを頼ることにした。
月に一度の貴重な休み。その休みの日に毎回訪れるのは気が引けたが、回数を重ねていけば当たり前になってしまった。カドックもそれに慣れたようで、立香の端末に連絡が入る。
『コーヒー豆がないから、もし食堂寄るならついでにもらってくれないか』
麦茶丸
PAST長文の小説をポツポツ上げる場所を探していて、ポイピクでできるか試運転してみようと思います。≪あらすじ≫
ロンドンでの同棲も、もうすぐ1年。時計塔での研究が忙しいこともあって、二人の会話が減ってきていた。カドックはそんな現状に特に危機感を持たず、忙しいを言い訳に目を反らしていた。そんなある日、誰かの会話で危機感を覚え、カドックは行動に出る。
言葉の代わりをずっと探して 立香と付き合ってもうすぐ1年が経つ。思えば恋人になる前の時間の方が長く、まだ1年かとも思った。恋人らしいことも少しずつ慣れていき、それに伴うように会話が少し減った気がする。喧嘩をするほど仲が悪いわけじゃない。ただ時計塔での研究が忙しいことも相まって、二人で過ごす時間も減ってしまったのだ。このままじゃダメだと心の隅ではわかっているのに、研究に明け暮れる自分を止めることができなかった。
そんなある日の昼休み。初夏手前の春が少し残る気候。麗らかな日差しの元、カドックは珍しく時計塔の中庭で昼食をとっていた。このところ研究が行き詰っており、たまには気分転換が必要だと思ったからだ。
しかし慣れないことはするものじゃないと思った。中庭にはそれなりに人がいる。喧騒も相まってうるさく感じた。盗み聞ぎなどするつもりもなかったが、ちょうど後ろのベンチから話し声が聞こえてくる。
9064そんなある日の昼休み。初夏手前の春が少し残る気候。麗らかな日差しの元、カドックは珍しく時計塔の中庭で昼食をとっていた。このところ研究が行き詰っており、たまには気分転換が必要だと思ったからだ。
しかし慣れないことはするものじゃないと思った。中庭にはそれなりに人がいる。喧騒も相まってうるさく感じた。盗み聞ぎなどするつもりもなかったが、ちょうど後ろのベンチから話し声が聞こえてくる。
Tr32_kG
DONE※妄想注意※支部に上げてるショタカドくんシリーズ番外編
バレンタイン🍫前のあれこれ
カドぐだ♀ちゃんは二人の保護者やってます
チョコに込めた思いは来たる2月14日、つまりはバレンタイン・デー…世界各国の英霊が集まるここカルデアにおいて、日本形式でチョコレートやその他諸々に思いを込めながら贈り物をする日としてお馴染みとなっていた。
「というわけで、今年もやってきましたね!練習も兼ねて、色々作ってみようか!」
「うん、りつかもやる!」
「ついでにおやつタイムかな、ジュースもあるよ!」
「わぁい!おねえちゃん、ありがとう!」
キッチンの一角にてエプロンと三角巾を身につけたわたしは小さなわたし、通称りっちゃんとこれからチョコレートの試作をするのだが…当日みんなに配る用と、いわゆる本命も準備する予定だったりする。
「ふふんっ♪りっちゃんは、カドくんに渡したいってことでいいんだよね?」
1497「というわけで、今年もやってきましたね!練習も兼ねて、色々作ってみようか!」
「うん、りつかもやる!」
「ついでにおやつタイムかな、ジュースもあるよ!」
「わぁい!おねえちゃん、ありがとう!」
キッチンの一角にてエプロンと三角巾を身につけたわたしは小さなわたし、通称りっちゃんとこれからチョコレートの試作をするのだが…当日みんなに配る用と、いわゆる本命も準備する予定だったりする。
「ふふんっ♪りっちゃんは、カドくんに渡したいってことでいいんだよね?」
Tr32_kG
DONE🐍イベ後のカドぐだ♀ちゃん(恋人設定)うちデアのカドパイセンは大人げなく嫉妬しがち
冷静さを忘れずに新たな特異点が発生する、それはすなわち新たなサーヴァントと縁が結ばれることとほぼ同義である…次々と増えていく有様に軽く引いていたものの、最近じゃあとりあえず何とかなるかで済ませている自分がだいぶここに毒されてきたと感じる今日この頃だ。
「洞窟の中で卵を見つけて、パカッと割れると中からチビーネちゃん…あっ、その時はチビドラちゃんか!」
「ふぅん…で、おまえがソイツを育てたと?」
「どちらかって言えば、お手伝い…って感じかな?最後まで頑張ったのは、あの二人だもん!」
「そうか、何にせよ無事解決してよかったな」
上機嫌な満面の笑みで今回の出来事を語る立香が、こうして帰還後にいきなり僕のところへ訪ねてきて…ということにも、今ではすっかり慣れたものである。
2247「洞窟の中で卵を見つけて、パカッと割れると中からチビーネちゃん…あっ、その時はチビドラちゃんか!」
「ふぅん…で、おまえがソイツを育てたと?」
「どちらかって言えば、お手伝い…って感じかな?最後まで頑張ったのは、あの二人だもん!」
「そうか、何にせよ無事解決してよかったな」
上機嫌な満面の笑みで今回の出来事を語る立香が、こうして帰還後にいきなり僕のところへ訪ねてきて…ということにも、今ではすっかり慣れたものである。
Tr32_kG
DONE🦋で呟いた唇が切れちゃったぐだ♀ちゃんにぺろりんちょするカドパイセンの小話触れたのは一瞬でとある日の休憩中、おやつタイムにわたしは何かでピリッとする感覚がして顔を顰めることになる。
「どうりで…ここが切れちゃったんだ、いててっ…」
忙しさにかまけてついついお手入れをサボりがちだったため、乾燥して唇の端っこ辺りに傷ができたらしい…オシャレに目がないサーヴァント達もそうだけれど、医療班に見つかったらもっと大変だ。
「まだ平気かな…ダメダメ、もしバレたら強制連行じゃん!な、何か塗るものを…」
幸いというかまだそこまで深くないみたいなので、仕舞っておいたはずのリップを探したものの…どこにあるかも思い出せないなんてと、女子力のなさに一人落ち込む。
「…そんなところで何をやっているんだ、おまえ」
「カドック!これはこれは、お見苦しいところを…なんちゃって」
1966「どうりで…ここが切れちゃったんだ、いててっ…」
忙しさにかまけてついついお手入れをサボりがちだったため、乾燥して唇の端っこ辺りに傷ができたらしい…オシャレに目がないサーヴァント達もそうだけれど、医療班に見つかったらもっと大変だ。
「まだ平気かな…ダメダメ、もしバレたら強制連行じゃん!な、何か塗るものを…」
幸いというかまだそこまで深くないみたいなので、仕舞っておいたはずのリップを探したものの…どこにあるかも思い出せないなんてと、女子力のなさに一人落ち込む。
「…そんなところで何をやっているんだ、おまえ」
「カドック!これはこれは、お見苦しいところを…なんちゃって」
Tr32_kG
DONEカドぐだ♀ちゃんで初詣🎍礼装に脳を焼かれたヲタクの世迷い言です
お試しで🦋に上げたやつをこっちにもポイ👋
新年のご挨拶ついこの間クリスマスが終わったばかりだというのに、ボーダー内はすっかり正月の準備で浮かれきっている様子…飾り付けはどうしたらいいだのごちそうを用意しなきゃだのと、聞こえてくる声はまたずいぶんと楽しげである。
「いたいた!ねぇカドック、時間空いている?」
「何だよ、急に…要件を先に言え」
「君に渡したいものがあるから、来てほしいの!」
「はぁ…こら、そんなに引っ張るなって」
僕も世話になっている身だからそれなりに手伝いをしつつ、目の前に現れた彼女…立香に問答無用で連れられるがままやってきたのが、礼装などを扱う工房だった。
「二人とも、カドック連れてきたよ!お願いします!」
「お願いって、一体何を…」
「秘密!そこに座っていて待っていようか、わたしも実は見ていないんだよね」
3560「いたいた!ねぇカドック、時間空いている?」
「何だよ、急に…要件を先に言え」
「君に渡したいものがあるから、来てほしいの!」
「はぁ…こら、そんなに引っ張るなって」
僕も世話になっている身だからそれなりに手伝いをしつつ、目の前に現れた彼女…立香に問答無用で連れられるがままやってきたのが、礼装などを扱う工房だった。
「二人とも、カドック連れてきたよ!お願いします!」
「お願いって、一体何を…」
「秘密!そこに座っていて待っていようか、わたしも実は見ていないんだよね」
ルルゆう
DOODLEとじこめカドぐだ♀。結果的にやり返したカド。よく考えたらそれをシェアは意味分からんね笑
飴はぐだちが舐めたやつを先輩にあげようとしたらプッツンして噛みつきちゅー。結果的にちゅーしたら出られたのでそのまま続行。
さあ推しカプはしまっちゃおうねぇ~ 2
塩🧂月
DOODLEカドぐだ♂現代学園パラレルSS。お付き合い済み。支部の連作の続き。多分ちょっとだけ真面目な話。カドックさんのモヤモヤ。喋るモブ、ぐだ♂くんに告白するモブあり。捏造過多。許せる人向けです。 3952
ルルゆう
DOODLEいちおう本編後でルームシェアの筈が同棲になっちまうやつ。カぐ♀両片思いはなんぼあってもええんや。
カドくん体にお絵かきしてそうな……妄想もしたけど、どうだろう。。公式水着カドックくんいつまでも待ちます。
kawatany_san
DONEカドぐだ♂もう一話追加するかも。しれない。
キニクワナイ キニシテナイ!正しい他人との距離とはどんなものだったろうか。
そもそも魔術師はあまり積極的に他人と関わることが少ない。関わりを多く持つほどに、守らなければならないものが増えるからだ。守るものが増える、と言えば聞こえがいいかもしれないが、魔術師が守るものとは血筋や神秘、伝統などであり、つまりは他者が介在する余地を与えたくないものだ。
名家の出ではない僕にも代々受け継いできたものはあるし、価値はどうあれ簡単に他者に明け渡すのは抵抗がある。そんな意識がどこかで働くのだろう、魔術師は無意識に他者との距離を保つものだと思っていた。
今まで生きていく中でそれを不自由に感じたことは無いし、もともと他人とのコミュニケーションが僕は苦手だった。他愛のない会話に応じることはあっても、それを楽しむという感覚が分からなかった。
2843そもそも魔術師はあまり積極的に他人と関わることが少ない。関わりを多く持つほどに、守らなければならないものが増えるからだ。守るものが増える、と言えば聞こえがいいかもしれないが、魔術師が守るものとは血筋や神秘、伝統などであり、つまりは他者が介在する余地を与えたくないものだ。
名家の出ではない僕にも代々受け継いできたものはあるし、価値はどうあれ簡単に他者に明け渡すのは抵抗がある。そんな意識がどこかで働くのだろう、魔術師は無意識に他者との距離を保つものだと思っていた。
今まで生きていく中でそれを不自由に感じたことは無いし、もともと他人とのコミュニケーションが僕は苦手だった。他愛のない会話に応じることはあっても、それを楽しむという感覚が分からなかった。
もなか
DONE書かせて頂いたカドぐだちゃんでいちゃいちゃ(?)学パロです~!年相応に頑張るカドックくんを目指しました……!
ありがとうございました!
飲み干すには甘すぎる(カドぐだ♀) 普段なら馬鹿にして近寄らない列に並んでいる。絞られた光量の店内は独特の単語が飛び交っていて、飲み物一つ頼むだけだと言うのにハードルが上がっていた。英語とイタリア語か? なんで混ぜるんだ? って言うかコーヒー店なのにだいたいの客が持ってるカラフルな飲み物はなんだ? 気付かれない程度にげんなりと辺りを眺めていると、袖を軽く引かれた。
「カドックは何にする?」
「は? 僕は飲まないぞ」
「えー!? せっかくだし飲もうよ! 私こっちの期間限定のやつにするから、カドックはもう一つの方ね!」
「なんでだよ!」
見せられた画面には見るからに甘そうな飲み物が映っていた。客が持ってるのはコレか。どうやら今日から販売開始のようだし、皆こぞって並んでいる理由も納得できた。だからって僕が飲まないといけない理由にはならないが。
3991「カドックは何にする?」
「は? 僕は飲まないぞ」
「えー!? せっかくだし飲もうよ! 私こっちの期間限定のやつにするから、カドックはもう一つの方ね!」
「なんでだよ!」
見せられた画面には見るからに甘そうな飲み物が映っていた。客が持ってるのはコレか。どうやら今日から販売開始のようだし、皆こぞって並んでいる理由も納得できた。だからって僕が飲まないといけない理由にはならないが。
sa_sa_mi_000
MOURNING甘い2人しか見たくない方はタップ非推奨!暴力表現(首絞め)ありカドぐだ♀
私は甘いCPも好きだけど、殺し愛系CPが深く深く刺さってしまうタイプの人間なので
こういうバッチバチのカドぐだ♀もっと増えてほしい
お互いの大事なものをぶち壊し合った過去があるのでね…
pipkosmic
DONE動きます以前より温めておいたカドぐだ♀のプロットを
なんちゃってゲームとして昇華しました
7章以前に起こしたものなので
カドックくんの倫理観と恋愛観が魔術師レベルです
また、センシティブな話しかしていないので注意です
背景は、以下をお借りしました↓
【背景】高所の廃屋の背景 3パターン https://nanamiyuki.com/archives/37739