ヒュンケル
下町小劇場・芳流
MEMOif設定もしも、子ヒュンがロカレイ夫婦に育てられていたら 最近TLをにぎわせていた「もしもヒュンケルがロカレイラ夫婦に引き取られてマァムと義兄妹として育っていたら」
これは、ヒュンケルとアバンの関係を見ても、面白いIF設定だなと思った。
この設定は、アバンがヒュンケルをロカレイラ夫婦に預けるところから始まる。そして、その後の展開としては次のパターンが考えられる。
① そのままヒュンケルが成人までネイル村で育つ光の長兄まっしぐらコース
② 途中で魔界に行き、不死騎団長になるコース
大きく分けるとこの2パターンかな、と思う。
どちらのコースもアバンとの関係が興味深い。
まず、①光の長兄コース
これは、最初は、とげとげして感情がささくれ立っている子ヒュンが、ロカ一家と生活するうちに打ち解けていくのだろう。
1010これは、ヒュンケルとアバンの関係を見ても、面白いIF設定だなと思った。
この設定は、アバンがヒュンケルをロカレイラ夫婦に預けるところから始まる。そして、その後の展開としては次のパターンが考えられる。
① そのままヒュンケルが成人までネイル村で育つ光の長兄まっしぐらコース
② 途中で魔界に行き、不死騎団長になるコース
大きく分けるとこの2パターンかな、と思う。
どちらのコースもアバンとの関係が興味深い。
まず、①光の長兄コース
これは、最初は、とげとげして感情がささくれ立っている子ヒュンが、ロカ一家と生活するうちに打ち解けていくのだろう。
ceriseonbunbury
DONE初めて書いたヒュンマ。Twitterの『#キスシーンを14字で書く』に挑戦してみました。
それぞれ右側:サイドヒュンケル、左側:サイドマァムのつもりで妄想しました。 3
ceriseonbunbury
DONEシェイクスピアの作品に当てたヒュンマです。①「ロミオとジュリエット」第二幕第二場を、フレイザード戦後のヒュンマのやり取りに変換してみました。
②「ソネット」18番を、激重片想い中のヒュンケルversionで。 2
ceriseonbunbury
DONE2022キスの日ヒュンマ💜❤アニメ78話で、心の声「マァ…ム」が漏れ出たヒュンケルに影響を受けています。
#キスシーンを14字で書く
①sideヒュンケル
②sideマァム 2
ceriseonbunbury
DONEアニメ78話ヒュンケルの「マァ…ム…」をどうしてもマァムに聞かせてあげたくて、書きました。※大戦後数日、まだ皆が一ヶ所に留まって療養中の設定です。ヒュンマ両片想い中💜❤ 3
ceriseonbunbury
DONE2022プロポーズの日ヒュンマ💜❤マァムが自覚して正面から来たら、ヒュンケルは最初目を見開くんですが、やがてアニメ80話みたいな感動したキラキラ目をして、何か言う前にモノローグでこんな事(激重愛)言いそうだなぁ~
という妄想です。
ヒュンさん、それもうプロポーズですよ!
ceriseonbunbury
DONEHMスタフェス展示品②『キスシーンを14字で書く』エアーですが。
同じ星空の下、別々に旅する二人が眠る前に思うこと。
自覚ありヒュンケル×自覚なしマァムの両片想い時空です。
Ⅰ sideヒュンケル
Ⅱ sideマァム 2
ceriseonbunbury
DONEHMスタフェス展示品④短文の予定が、私史上最長になってしまいました💦
何でもない会話から、相手の考えが分かり、距離が縮まったりしますよね。ヒュンマにもそういう時間をあげたくて書きました。
平和な日常なら、マァムもこんな年頃の悩みをするかもしれません。ヒュンケルは、外見には拘りが無さそうです。
お互い、相手に与えている影響が分からない二人。付き合ってまだ間もない頃、かな。色々捏造してます🙇 4
下町小劇場・芳流
MEMOもしもヒュンケルがロカレイ夫婦に育てられていたら。そして、なんらかの理由で不死騎団長になっていたら。義兄妹ヒュンマ 不死騎団長version 不死騎団長と対決するアバンの使徒たち。
ダイの一撃が、不死騎団長の兜を叩き落す。
その面を見て驚愕するマァム。
「・・・ヒュンケル?」
「・・・マァムか。」
顔を抑え、いったん撤退する不死騎団と団長。
ポップが尋ねる。
「マァム、アイツのこと、知っているのか?」
「・・・彼は、私の・・・兄よ。そして、アバン先生の、一番弟子。」
驚愕する、ダイ、ポップ。
マァムは、地底魔城に自分一人で潜入することを提案する。
反対するダイ。
「危険だよ!」
「大丈夫。
それに、ヒュンケルと話をしたいの。お願い、私に任せて。」
しぶしぶ承知する、ダイ、ポップ。
地底魔城に潜入するマァム。
ヒュンケルと再会。
「ヒュンケル!」
849ダイの一撃が、不死騎団長の兜を叩き落す。
その面を見て驚愕するマァム。
「・・・ヒュンケル?」
「・・・マァムか。」
顔を抑え、いったん撤退する不死騎団と団長。
ポップが尋ねる。
「マァム、アイツのこと、知っているのか?」
「・・・彼は、私の・・・兄よ。そして、アバン先生の、一番弟子。」
驚愕する、ダイ、ポップ。
マァムは、地底魔城に自分一人で潜入することを提案する。
反対するダイ。
「危険だよ!」
「大丈夫。
それに、ヒュンケルと話をしたいの。お願い、私に任せて。」
しぶしぶ承知する、ダイ、ポップ。
地底魔城に潜入するマァム。
ヒュンケルと再会。
「ヒュンケル!」
halca_alice
DONE■もう一度、Kiss me■お付き合いし始めた頃のヒュンマちゃんです。
もうすぐキスの日なので、キスを題材にしました。
キスしたいけど言い出せないヒュンケルと、言わなくても察せるマァム、のつもりですw
(5/23にピクシブの方にもうpします) 5
Oto
DONEロモそく2開催おめでとうございます!みんな本当に大好きです。
ダイ大アニメリメイクも本当に嬉しくてリアタイ頑張っていました。
本当に愛に溢れたアニメ化だった…。
5/21色ぬり間に合わないのでヒュンケルラフ1枚追加しました。 3
usizatta
PROGRESSダイ大5巻を元にした話。前回とのギャップがひどいよヒュンケル…。
子どもの頃の温かい思い出がある、唯一と言っていい場所に戻らされて、そこで戦争やってくれと言われてるようなもんだよな、彼は。
地の底は薄暗い。他の底はどこか温かい。暗がりでうずくまっていると、不思議と心が安らぐ気がした。
少年時代の自分の感覚はそんなものだったとヒュンケルは覚えている。そして今の自分にもそういう感覚が残ってはいる。しかし実際に暗がりでうずくまろうものなら、やかて思い出すのだ。自分の運命が変わった、「勇者が魔王を倒した日」のことを。
勇者が魔王を倒したことによって、魔王の魔力で動いていた「父」もまた死んだ。勇者は父の仇、そう思って仇を討つためにどんなこともしてきた。しかし、今回のことは少し予想外だった。
敵討ちのために傘下に加わり、そこで地位も得て数年。大魔王から命じられたのは、かつて自分が住んでいた場所を本拠地にしてパプニカ王国を攻略することだった。
994少年時代の自分の感覚はそんなものだったとヒュンケルは覚えている。そして今の自分にもそういう感覚が残ってはいる。しかし実際に暗がりでうずくまろうものなら、やかて思い出すのだ。自分の運命が変わった、「勇者が魔王を倒した日」のことを。
勇者が魔王を倒したことによって、魔王の魔力で動いていた「父」もまた死んだ。勇者は父の仇、そう思って仇を討つためにどんなこともしてきた。しかし、今回のことは少し予想外だった。
敵討ちのために傘下に加わり、そこで地位も得て数年。大魔王から命じられたのは、かつて自分が住んでいた場所を本拠地にしてパプニカ王国を攻略することだった。
usizatta
PROGRESSダイ大4巻を元にした話。ヒュンケルがキャラ崩壊してるので注意。ごめんなさい、私はヒュンケルのこと、「ボケ」か「ツッコミ」で分けるならボケの人だと思ってる…。
ショートストーリー・チャレンジ・3巻目 ダイ達の一行に加わってしばらく経ったある日、ヒュンケルは唐突に、不死騎団長としてダイとポップの二人と戦っていた時のことを思い出した。
「ダイ、あの時は二人の発想に驚かされたものだ。二人で協力してライデインをぶつけてくるとはな」
「あっ、うん。あれはね、ポップのアイディアだったんだよ。最初にヒュンケルに負けた次の日くらいには、あの作戦を思いついて、ラナリオンを契約してたんだから!」
「そうか。やるな、ポップ」
ダイはにっこりと頷いた。ポップの思いつきがすごいのは、ヒュンケル戦の前、クロコダインの時もそうだった。
とっさにマジックブースターを砕き、その魔法石を使うことでマホカトールをじいちゃんに唱えてくれた。いざという時に、すごい発想を思いついて戦いの流れを変えてくれる友達だ。ポップに言わせれば自分もそうらしいが、でもやっぱり思いつきの、なんというか、種類は違う気がする。ポップって実は頭いい。ダイはそう思っていた。
848「ダイ、あの時は二人の発想に驚かされたものだ。二人で協力してライデインをぶつけてくるとはな」
「あっ、うん。あれはね、ポップのアイディアだったんだよ。最初にヒュンケルに負けた次の日くらいには、あの作戦を思いついて、ラナリオンを契約してたんだから!」
「そうか。やるな、ポップ」
ダイはにっこりと頷いた。ポップの思いつきがすごいのは、ヒュンケル戦の前、クロコダインの時もそうだった。
とっさにマジックブースターを砕き、その魔法石を使うことでマホカトールをじいちゃんに唱えてくれた。いざという時に、すごい発想を思いついて戦いの流れを変えてくれる友達だ。ポップに言わせれば自分もそうらしいが、でもやっぱり思いつきの、なんというか、種類は違う気がする。ポップって実は頭いい。ダイはそう思っていた。
toma_d2hp
DONE『ロモそく2』開催おめでとうございます!!大学生ヒュンケルと高等部ポップの現パロ……なのですが、2007年に書いたものの再録なので、全体的に平成レトロです。
汀組のなぎささんと一緒に主催したダイ大オンリーイベント『竜の行方(2008)』にひっかけたタイトルで書いたお話でした。なつかしいです。
竜は行方不明 11月最初の日曜日。
大学構内の、かすかに色づきはじめた欅並木の下を、ヒュンケルは歩いていた。
バイト帰りで、もうすぐ日が暮れようとしている。
休日に教室を使って行われる、様々な資格試験の試験官助手は、結構いいバイトだった。試験用紙の配布と回収、試験時間に通路を歩き見回るだけで、昼の弁当も出るし、日給も当日に受け取れる。
ただし、自分も試験を受けているような疲労感にはおそわれるが……。
受験生が全身から発している緊張感から解放され、ヒュンケルはひんやりとした、 しかしまだ寒いというほどではない、ここちよい空気を吸いこんだ。
あたりの土の匂いを含んだ空気は、どちらかといえば春先のようでもある、とヒュンケルが思ったとき、少し前をひとり歩く人影に見覚えがあることに気づいた。
2511大学構内の、かすかに色づきはじめた欅並木の下を、ヒュンケルは歩いていた。
バイト帰りで、もうすぐ日が暮れようとしている。
休日に教室を使って行われる、様々な資格試験の試験官助手は、結構いいバイトだった。試験用紙の配布と回収、試験時間に通路を歩き見回るだけで、昼の弁当も出るし、日給も当日に受け取れる。
ただし、自分も試験を受けているような疲労感にはおそわれるが……。
受験生が全身から発している緊張感から解放され、ヒュンケルはひんやりとした、 しかしまだ寒いというほどではない、ここちよい空気を吸いこんだ。
あたりの土の匂いを含んだ空気は、どちらかといえば春先のようでもある、とヒュンケルが思ったとき、少し前をひとり歩く人影に見覚えがあることに気づいた。
3kubiswan
DOODLE空の玉座。亡国の王子なのだカラ、亡霊の騎士が仕えるのは道理では?
ヒュンケル
…ラーハルトによって「死」属性扱いとなるので、亡霊判定
ラーハルト
…一度死んでいるので、亡霊判定
二人共亡霊の騎士として仕えるコトができる。
---
作画ミスって、二人とも超絶ミニスカになってしまいました!ドンマイ!
halca_alice
DONE■サンシャイン■たまきずオンリーイベント開催おめでとうございます!&ありがとうございます!
どうにかサマスタヒュンマを形にできました…
無自覚恋心なマァムと、無自覚色男ヒュンケルとなってしまいましたw
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
…いやしかし、サ終とか悲しすぎます…。たまきずだからこそ得られたものがあると思うんですよね…。 3
ZweiFluegel
DONE診断メーカー『君と僕のお話を。』(https://shindanmaker.com/1123071)で出てきた「怖々と僕の髪に触れた、その手は震えていた。」から始まって「初めて運命だなんてものを信じてみようと思った。」で終わるラーヒュン。できれば冬の話
一人称は僕→オレに変更
まだ付き合ってない療養中ヒュンケルの話です。
運命の分岐点怖怖とオレの髪に触れた、その手は震えていた。そんな壊れ物を扱うみたいにしなくても、オレは大丈夫だ。
「どうしたラーハルト。おまえらしくない。」
「力加減を見誤ると、おまえを壊してしまいそうだと思ったから優しく触れようとした。それだけだ。」
事実、先の大戦で深手を負ったヒュンケルは満身創痍の状態であった。身体中傷だらけ骨は何ヶ所もひび割れていつ骨折してもおかしくないといった具合で、戦士としての役割を果たす事は不可能と言える有様である。少しずつ容態は良くなっているが未だに病室から出られてはいない。
吹き荒れる真冬の北風が窓を叩き、不安を掻き立てる。
「その、ラーハルト…」
「何だヒュンケル。」
「ダイは見つかったのか」
1018「どうしたラーハルト。おまえらしくない。」
「力加減を見誤ると、おまえを壊してしまいそうだと思ったから優しく触れようとした。それだけだ。」
事実、先の大戦で深手を負ったヒュンケルは満身創痍の状態であった。身体中傷だらけ骨は何ヶ所もひび割れていつ骨折してもおかしくないといった具合で、戦士としての役割を果たす事は不可能と言える有様である。少しずつ容態は良くなっているが未だに病室から出られてはいない。
吹き荒れる真冬の北風が窓を叩き、不安を掻き立てる。
「その、ラーハルト…」
「何だヒュンケル。」
「ダイは見つかったのか」
Jeff
DONE3. ConfidantKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
3. Confidant ……よし。
「見ろ、ひとりになったぞ。しばらく用事もない筈だ」
満を持して、傍らの青年に声をかける。
巨大な樫の木の幹にへばりつくようにして、元・不死騎団長はこわごわ視線を投げた。
目的の男は主君と別れて、おそらく修練のため森に残っている。
魔族の耳でも察知困難なくらい距離を取り、完璧に気配を消した二人に気づく様子はない。
ヒュンケルは彼の姿を直視できず、思わず下を向いた。
メァリがばすんと腰辺りを叩く。
「行け。行くんだ。躊躇している場合か」
「待て。待ってくれ。……いや、やはり今日はやめよう」
「何回目だよ! ヒュンケル、あのさ、僕も詳しいわけじゃないけど、絆に関しては専門家なんだ。絶対に何とかするべきだって!」
6571「見ろ、ひとりになったぞ。しばらく用事もない筈だ」
満を持して、傍らの青年に声をかける。
巨大な樫の木の幹にへばりつくようにして、元・不死騎団長はこわごわ視線を投げた。
目的の男は主君と別れて、おそらく修練のため森に残っている。
魔族の耳でも察知困難なくらい距離を取り、完璧に気配を消した二人に気づく様子はない。
ヒュンケルは彼の姿を直視できず、思わず下を向いた。
メァリがばすんと腰辺りを叩く。
「行け。行くんだ。躊躇している場合か」
「待て。待ってくれ。……いや、やはり今日はやめよう」
「何回目だよ! ヒュンケル、あのさ、僕も詳しいわけじゃないけど、絆に関しては専門家なんだ。絶対に何とかするべきだって!」
Jeff
DONE2. MotherKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
2. Mother なぜ、こんなものを持ち帰ってしまったのだろう。
メァリは崩れた床にごろりと腹ばいになって、目線をそれに合わせた。
ぼろぼろになった、何かのぬいぐるみ。魔物にも人間にも見える。
力なく垂れた首が哀れを誘うが、どうしてやればいいのかよくわからない。
「大事にされてたんだろうな」
と呟いて、小さな頭を指先で撫でてやる。
と、人形がふと顔を上げた。
かたかたと震え、おもむろに立ち上がる。四肢の感触を確かめるように数歩よろめいたかと思うと、メァリの方を振り返り、踊り子みたいに可愛らしくお辞儀をした。
メァリは笑って、肩越しに振り返る。
「また変なことしてる」
音も無く背後に現れた、背の高い影。彼は読みがたい表情のまま、すっと手を引いた。
1799メァリは崩れた床にごろりと腹ばいになって、目線をそれに合わせた。
ぼろぼろになった、何かのぬいぐるみ。魔物にも人間にも見える。
力なく垂れた首が哀れを誘うが、どうしてやればいいのかよくわからない。
「大事にされてたんだろうな」
と呟いて、小さな頭を指先で撫でてやる。
と、人形がふと顔を上げた。
かたかたと震え、おもむろに立ち上がる。四肢の感触を確かめるように数歩よろめいたかと思うと、メァリの方を振り返り、踊り子みたいに可愛らしくお辞儀をした。
メァリは笑って、肩越しに振り返る。
「また変なことしてる」
音も無く背後に現れた、背の高い影。彼は読みがたい表情のまま、すっと手を引いた。
Jeff
DONE1. Broken StringsKZN48展示作品・魂の絆二次創作
Hero+Hyunckel, Larhart×Hyunckel
全5話
2022/11/26
1. Broken Strings みつけた。
破壊を免れた、古都の図書館。
単独行動を好むアバンの使徒の長兄が、良くここに潜り込んでいることは知っていた。
メァリはにやっと笑うと、細く息を吐いて棚の後ろに隠れた。
足音を立てずに敵に近づく身のこなし、そこからトップスピードへ移行するための筋肉の使い方を、半魔の戦士に習ったばかりだ。
何事も実践が重要。
息遣い、闘気、魔法力、全てを凪いだ海のように平坦に。
用心深いメタルスライムですら、背後を取られるまで気付かせない、肉食獣のストーキング。
完璧だ。
本に夢中になっている彼の背中に一撃を加えるべく、最後の一歩を踏み出したその時。
「遅いぞ、ラーハルト」
きっぱりとした声とともに、ヒュンケルが振り返った。
9923破壊を免れた、古都の図書館。
単独行動を好むアバンの使徒の長兄が、良くここに潜り込んでいることは知っていた。
メァリはにやっと笑うと、細く息を吐いて棚の後ろに隠れた。
足音を立てずに敵に近づく身のこなし、そこからトップスピードへ移行するための筋肉の使い方を、半魔の戦士に習ったばかりだ。
何事も実践が重要。
息遣い、闘気、魔法力、全てを凪いだ海のように平坦に。
用心深いメタルスライムですら、背後を取られるまで気付かせない、肉食獣のストーキング。
完璧だ。
本に夢中になっている彼の背中に一撃を加えるべく、最後の一歩を踏み出したその時。
「遅いぞ、ラーハルト」
きっぱりとした声とともに、ヒュンケルが振り返った。
下町小劇場・芳流
MEMOダイ&ヒュンケル考察2023.3.18ダイ&ヒュンケルオンリーイベント「一秒、一瞬」合わせ
ダイとヒュンケルの物語における役割について ヒュンケルとダイの物語における役割については、以前から思うところがあった。
ポップは、ダイと肩を並べるW主人公。これは、原作者サイドからたびたび言及されていた。
対して、ヒュンケルの役割は何だろうか。
これについては、私は、ずっと、ヒュンケルはダイの「ネガ」だと思っていた。
ヒュンケルも、ダイと同じく、モンスターに育てられており、同じくアバンの指導を受けた者だ。
ダイは始めから、ヒュンケルには親近感を持っており、原作でも、不死騎団長ヒュンケルについて「怒れない」とダイは言っていた。
ヒュンケルは、他のキャラクターにないくらい、ダイとの共通点がある。
一方で、当初の立ち位置は、六大軍団長のひとり。
1483ポップは、ダイと肩を並べるW主人公。これは、原作者サイドからたびたび言及されていた。
対して、ヒュンケルの役割は何だろうか。
これについては、私は、ずっと、ヒュンケルはダイの「ネガ」だと思っていた。
ヒュンケルも、ダイと同じく、モンスターに育てられており、同じくアバンの指導を受けた者だ。
ダイは始めから、ヒュンケルには親近感を持っており、原作でも、不死騎団長ヒュンケルについて「怒れない」とダイは言っていた。
ヒュンケルは、他のキャラクターにないくらい、ダイとの共通点がある。
一方で、当初の立ち位置は、六大軍団長のひとり。
下町小劇場・芳流
MEMO2023.3.18ダイ&ヒュンケルオンリーイベント「一秒、一瞬」合わせ「硝子瓶に眠る銀砂」サンプル
「硝子瓶に眠る銀砂」サンプル テランでの激しい戦いの後、いったんパプニカに戻った一行であったが、その中で、ヒュンケルは、ひとり、修行に出る支度をしていた。
これまで愛用していた鎧の魔剣は、もう、ない。
新しく相棒となった鎧の魔槍を使いこなすには、ヒュンケルは、槍の扱いがあまりにも不得手であった。
パプニカ城で、彼にあてがわれた一室には、もともと最低限の家財道具しかなかった。
ヒュンケル自身の私物もほとんどなかったことから、部屋を片付けるのは容易であった。
不要なものは捨て、ヒュンケルは、着替えや、わずかな生活道具をリュックに詰めた。テントと寝袋は、クロコダインと旅をしていた時から使っていたものがあった。この数日間の間に、痛んでいたところは修理をした。
1448これまで愛用していた鎧の魔剣は、もう、ない。
新しく相棒となった鎧の魔槍を使いこなすには、ヒュンケルは、槍の扱いがあまりにも不得手であった。
パプニカ城で、彼にあてがわれた一室には、もともと最低限の家財道具しかなかった。
ヒュンケル自身の私物もほとんどなかったことから、部屋を片付けるのは容易であった。
不要なものは捨て、ヒュンケルは、着替えや、わずかな生活道具をリュックに詰めた。テントと寝袋は、クロコダインと旅をしていた時から使っていたものがあった。この数日間の間に、痛んでいたところは修理をした。
下町小劇場・芳流
MEMO2023.3.18ダイ&ヒュンケルオンリーイベント「一秒、一瞬」合わせ「おれの先生」サンプル
「おれの先生」サンプル 鬼岩城を撃退したものの、深手を負ったヒュンケルと、氷の海で一時期行方不明になっていたダイは、ベッドの中に押し込められ、休養を余儀なくされていた。
部屋から出ようものなら、寄ってたかって説教され、また病室に戻されるとあっては、さしものヒュンケルも観念して、おとなしくベッドの住人となっていた。
手持ち無沙汰だろうから、とクロコダインが、ヒュンケルに差し入れてくれたのは、もう何度も読んだ「アバンの書」だった。
だが、ヒュンケルは、何度通読したかわからないその書を、ベッドの上で、飽きることなくまた開き、読みふけっていた。
そして、時折、その面には穏やかな笑みが上っていた。
隣のベッドで、やはり手持ち無沙汰にしていたダイは、そんな長兄の様子を興味深げに眺めていた。
1558部屋から出ようものなら、寄ってたかって説教され、また病室に戻されるとあっては、さしものヒュンケルも観念して、おとなしくベッドの住人となっていた。
手持ち無沙汰だろうから、とクロコダインが、ヒュンケルに差し入れてくれたのは、もう何度も読んだ「アバンの書」だった。
だが、ヒュンケルは、何度通読したかわからないその書を、ベッドの上で、飽きることなくまた開き、読みふけっていた。
そして、時折、その面には穏やかな笑みが上っていた。
隣のベッドで、やはり手持ち無沙汰にしていたダイは、そんな長兄の様子を興味深げに眺めていた。
Jeff
DOODLEお題:「嫉妬」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/03/04
Abyss 四秒かけて、肺を清涼な夜気で満たす。
静かに、四秒待つ。
四秒かけて、溜めた空気を全て吐く。
そして、四秒待つ。
規則正しい呼吸を数分ほど繰り返していると、精神のノイズがまばらになってきた。
夜の森の更に奥、漆黒に視線を固定したまま、ヒュンケルはゆっくりと数度瞬きした。
テラスに出したロッキングチェアに背中を預け、両手をだらりと垂らしたまま。
自らを鍛え強くなること
それができるものは皆
尊敬に値した
……羨ましかった
脳髄を埋め尽くしていた声なき声が、末梢神経を伝って皮膚を貫く。
肌を這い、無軌道に白い胸をまさぐり、癇癪を起こしたように跳ねる。
もうそこには無い、閉ざされた扉に、今も執着するかのように。
2065静かに、四秒待つ。
四秒かけて、溜めた空気を全て吐く。
そして、四秒待つ。
規則正しい呼吸を数分ほど繰り返していると、精神のノイズがまばらになってきた。
夜の森の更に奥、漆黒に視線を固定したまま、ヒュンケルはゆっくりと数度瞬きした。
テラスに出したロッキングチェアに背中を預け、両手をだらりと垂らしたまま。
自らを鍛え強くなること
それができるものは皆
尊敬に値した
……羨ましかった
脳髄を埋め尽くしていた声なき声が、末梢神経を伝って皮膚を貫く。
肌を這い、無軌道に白い胸をまさぐり、癇癪を起こしたように跳ねる。
もうそこには無い、閉ざされた扉に、今も執着するかのように。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 リア連載時から疑問だったバルトスの敵討ちについて書き連ねました。以下バルトスファンとヒュンケルファンには申し訳ない話しが続きますが個人の感想なのでお許し下さい。
ハドラー(造物主)のから信頼より子への愛情を取って責任追及された事をメッセージに残す=ハドラーへ遺恨を残すことになりませんかとか魔物と人間とは騎士道精神は共通なのねとか。
ダイ大世界は生みの親〈〈〈育ての親なのかも。
20.審判(ヒュンケル/ランカークス村)〜勇者来来「勇者が来るぞ」
「勇者に拐われるから魔城の外に出てはならんぞ」
懐かしい仲間たちと父の声が地底魔城の地下深く、より安全な階層に設えられた子ども部屋に木霊する。
この世に生をうけ二十年余りの人生で最も満ち足りていた日々。
ヒュンケルがまだ子どもでいられた時代の思い出だ。
「暗くなる前に帰んなさい!夜になると魔物がくるよ!」
黄昏に急かされるようにランカークス村のポップの家へ急いでいた時、ふいに聞こえてきた母親らしい女の声と子供の甘え混じりの悲鳴を聞いてヒュンケルとダイは足を止めた。
ヒュンケルが声の主はと先を覗うと見当に違わず若い母親と4〜5才の男の子が寄り添っていた。
半ば開いた扉から暖かな光が漏れ夕食ができているのだろうシチューの旨そうな匂いが漂う。
2661「勇者に拐われるから魔城の外に出てはならんぞ」
懐かしい仲間たちと父の声が地底魔城の地下深く、より安全な階層に設えられた子ども部屋に木霊する。
この世に生をうけ二十年余りの人生で最も満ち足りていた日々。
ヒュンケルがまだ子どもでいられた時代の思い出だ。
「暗くなる前に帰んなさい!夜になると魔物がくるよ!」
黄昏に急かされるようにランカークス村のポップの家へ急いでいた時、ふいに聞こえてきた母親らしい女の声と子供の甘え混じりの悲鳴を聞いてヒュンケルとダイは足を止めた。
ヒュンケルが声の主はと先を覗うと見当に違わず若い母親と4〜5才の男の子が寄り添っていた。
半ば開いた扉から暖かな光が漏れ夕食ができているのだろうシチューの旨そうな匂いが漂う。
natukimai
DONEバレンタインでヒュンケルに「好きな人にあげるから作り方教えて」と言われてやきもきする先生の話です。告白のつもりがプロポーズになってしまった。ヒュンアバです
いばらとチョコレート 今年のアバンのバレンタインは忙しいものとなった。
というのも、去年の同じイベントの際にパプニカ三賢者の一人、マリンに手作りのチョコを作ってあげた結果、見事に相手を射止め、その状況がゴメッターによって世界中に拡散され、最初は気軽に引き受けたチョコの制作が膨大な数へと膨れ上がったからだ。
バレンタイン本番一週間前、今日もアバンはカール王国の城の中にある、アバン個人に作られた厨房で寝不足の目を擦りつつ、甘い香りに包まれていた。
「何も貴方が目の下に隈を作ってチョコを制作しなくとも、誰かが肩代わりをして表向きは大勇者アバンのチョコとして送りだせば済む話ではないのか?」
せっせとチョコを作る後ろ姿を眺めながら、今はパプニカの親善大使としてカール王国に仮住まいをするヒュンケルが注進した。
8061というのも、去年の同じイベントの際にパプニカ三賢者の一人、マリンに手作りのチョコを作ってあげた結果、見事に相手を射止め、その状況がゴメッターによって世界中に拡散され、最初は気軽に引き受けたチョコの制作が膨大な数へと膨れ上がったからだ。
バレンタイン本番一週間前、今日もアバンはカール王国の城の中にある、アバン個人に作られた厨房で寝不足の目を擦りつつ、甘い香りに包まれていた。
「何も貴方が目の下に隈を作ってチョコを制作しなくとも、誰かが肩代わりをして表向きは大勇者アバンのチョコとして送りだせば済む話ではないのか?」
せっせとチョコを作る後ろ姿を眺めながら、今はパプニカの親善大使としてカール王国に仮住まいをするヒュンケルが注進した。
garuhyu
MEMO前回の「荷物」の続きぽいものになったプロット的な何かうちはヒュンケルが旅立つのをラーが便乗で助けている二人旅設定です
この二人はまだくっついてない
ワンドロ「添い寝」ヒュンケルはたまに、古傷由来の熱を出す。
そういうときは、野宿ではなく宿を取る。
「謝るのは禁止だ」
目を覚まして何か言おうとする気配を察して先手を打つ。案の定、図星を突かれたために目を白黒させている。…ちょっと可愛い。
「しかし」
「急ぐ旅なら別だが、当てがない…というより当て自体を探す旅だ。お前で足止めを食う事が必ずしもマイナスだとは限らん。」
それでも納得しかねるようなので、少し趣向を変えてみる。
「…まあ、自分から飛び出した手前恰好がつかんという気持ちはわからんでもない」
意地悪い視線で見やってみればわかりやすくぐうっという顔で呻いている。
「心配しなくてもいつも通りしっかり看護してやる。覚悟するがいい」
633そういうときは、野宿ではなく宿を取る。
「謝るのは禁止だ」
目を覚まして何か言おうとする気配を察して先手を打つ。案の定、図星を突かれたために目を白黒させている。…ちょっと可愛い。
「しかし」
「急ぐ旅なら別だが、当てがない…というより当て自体を探す旅だ。お前で足止めを食う事が必ずしもマイナスだとは限らん。」
それでも納得しかねるようなので、少し趣向を変えてみる。
「…まあ、自分から飛び出した手前恰好がつかんという気持ちはわからんでもない」
意地悪い視線で見やってみればわかりやすくぐうっという顔で呻いている。
「心配しなくてもいつも通りしっかり看護してやる。覚悟するがいい」
なりひさ
DONE子ヒュン+旧魔王軍。弟が欲しいヒュンケルと相談に乗る旧魔王軍のみんな弟「弟が欲しい?」
バルトスは驚いて聞き返した。ヒュンケルは期待のこもった眼差しでこくりと頷く。
「父さんは兄弟って知ってる?」
「あ、ああ。そうだな、知っているよ」
同じ親から生まれた者同士を兄弟ということはバルトスも知っている。ヒュンケルの表情から、興味本位で訊ねたのではなく、かなり真剣だと伝わってきた。
「ヒュンケルは弟が欲しいんだな?」
「うん!」
バルトスは二本の腕を組み、一本の手で後頭部を撫でた。
ヒュンケルには兄弟はいない。もしかして兄や姉に当たる人間がいたかもしれない。もしかしたら生き延びた両親が子をつくり、弟に当たる人間がいるかもしれない。だが、それを探すことも、ここへ連れてくることも限りなく不可能だろう。
4533バルトスは驚いて聞き返した。ヒュンケルは期待のこもった眼差しでこくりと頷く。
「父さんは兄弟って知ってる?」
「あ、ああ。そうだな、知っているよ」
同じ親から生まれた者同士を兄弟ということはバルトスも知っている。ヒュンケルの表情から、興味本位で訊ねたのではなく、かなり真剣だと伝わってきた。
「ヒュンケルは弟が欲しいんだな?」
「うん!」
バルトスは二本の腕を組み、一本の手で後頭部を撫でた。
ヒュンケルには兄弟はいない。もしかして兄や姉に当たる人間がいたかもしれない。もしかしたら生き延びた両親が子をつくり、弟に当たる人間がいるかもしれない。だが、それを探すことも、ここへ連れてくることも限りなく不可能だろう。
asamag108
TRAINING唐突に女体化したヒュンと、よく分からないままお世話係になってしまったラー、のようなもの。オチも何もない。ふたりはたぶんただの友達。
2022/11/20 「にょ化ぶれいくで来い!」展示作品 3312
omote_tatsuya
DONEラーハルト×ヒュンケル♀ヒュンケルは先天性の女の子です。付き合ってない。川に落ちたヒュンケルをラーハルトが助け、ずぶ濡れになった2人……震えるヒュンケルをラーハルトはどうするのか?!という話です。成人向け。ヒュンケルの一人称はオレ、です。
とラブるふたり。ある魔界の小さな村にて。
そろそろ夕暮れ。
松明をもったヒュンケルとラーハルトは、雨上がりのぬかるんだ橋を渡っていた。が、ヒュンケルはずるりと足を滑らせ、冷たい川にドボンしてしまったのだ。
ラーハルトはすぐに飛び込み助けたが2人とも流され、びしょぬれになった。
だが運良く川辺に空き家を見つけ、そこで暖を取ることにした。
互いに服が濡れたためマントから服、下着まで全て脱いだ。張り付いた冷たい布で、体温が低下しないためだ。
何とかありあわせの布一枚を羽織ると、ラーハルトは使われてない暖炉に火を起こそうとした。火の気がないため僅かな火薬と木を擦り合わせ、原始的な方法でつけたものの、なかなか部屋は暖かくならない。戦力に置いては誰よりも上であることを自負しているラーハルトだが、こんな時、メラの一つでも使えたら……と、今日ばかりは自分の無力さにため息をつく。ヒュンケルは白い肌を一層白くし、唇が青ざめてきた。大丈夫だ、と言い無理をして微笑む彼女の姿は痛々しかった。
5366そろそろ夕暮れ。
松明をもったヒュンケルとラーハルトは、雨上がりのぬかるんだ橋を渡っていた。が、ヒュンケルはずるりと足を滑らせ、冷たい川にドボンしてしまったのだ。
ラーハルトはすぐに飛び込み助けたが2人とも流され、びしょぬれになった。
だが運良く川辺に空き家を見つけ、そこで暖を取ることにした。
互いに服が濡れたためマントから服、下着まで全て脱いだ。張り付いた冷たい布で、体温が低下しないためだ。
何とかありあわせの布一枚を羽織ると、ラーハルトは使われてない暖炉に火を起こそうとした。火の気がないため僅かな火薬と木を擦り合わせ、原始的な方法でつけたものの、なかなか部屋は暖かくならない。戦力に置いては誰よりも上であることを自負しているラーハルトだが、こんな時、メラの一つでも使えたら……と、今日ばかりは自分の無力さにため息をつく。ヒュンケルは白い肌を一層白くし、唇が青ざめてきた。大丈夫だ、と言い無理をして微笑む彼女の姿は痛々しかった。
kawaO_1008
DONEラーハルト&ヒュンケルWEBオンリーイベント『同槍会』展示作品。折本配布にしようと思っていたら思いの外長くなったのでこちらに。
ラーヒュンというより使徒メンバー+ラーヒュンという感じ。
みんなでカジノに行くことになったお話。 5683
kawaO_1008
DONE同槍会参加のおりに行いましたリクエスト企画でいただきましたお題「仮面舞踏会」にて短歌。ラーヒュンです。
仮面……?舞踏会……???
深く考えないでください。
リクエスト有難うございました、あまり反映出来なくてごめんなさいm(_ _;)m
asebi_LarHyun
DONE10/15 ラーヒュン1dr1wr お題「香水」自分は、記憶と結びつく香りを嗅ぐと、一瞬で自分が自分の内面に囲まれて世界と切り離される感覚になるため、ラーハルトの主観で書く形になりました。
現代に転生後、自覚的な記憶なし。
オードパルファム・ヒュンケル→公式から出ているヒュンケルをイメージした香水。
龍涎香→名前に龍が入ってるので。
断片 「香水」***
今…は、いつだ
オレは何者としてここにいるのだったか
ここは世界のどの辺りだ
オレと関わりのない人間ばかりの雑踏で、動く背景となっていた誰かとすれ違いざまに包まれた、その香りが、オレを世界から切り離す。
一瞬で、まわりの景色も音も消え去り、己自身さえ見失う。
正体不明の焦燥感がビッグバンのように膨らんで全身を支配する。
苦しい、痛い。
思わず胸を掴む。
何か見える……。
眼前に迫り来る、土の色の上、銀色の美しい髪と、眩く光る鎖。
風を切る音を掻き消す、気迫に満ちた叫び声、次いで全身に感じる、凄まじい圧力。
この感情は……。
慎重に思い出す。
驚き。感嘆。敗北感。
血管が、強烈に収縮させられる。
思い出すだと……?
オレにそんな劇的な出来事の記憶はない。
2526今…は、いつだ
オレは何者としてここにいるのだったか
ここは世界のどの辺りだ
オレと関わりのない人間ばかりの雑踏で、動く背景となっていた誰かとすれ違いざまに包まれた、その香りが、オレを世界から切り離す。
一瞬で、まわりの景色も音も消え去り、己自身さえ見失う。
正体不明の焦燥感がビッグバンのように膨らんで全身を支配する。
苦しい、痛い。
思わず胸を掴む。
何か見える……。
眼前に迫り来る、土の色の上、銀色の美しい髪と、眩く光る鎖。
風を切る音を掻き消す、気迫に満ちた叫び声、次いで全身に感じる、凄まじい圧力。
この感情は……。
慎重に思い出す。
驚き。感嘆。敗北感。
血管が、強烈に収縮させられる。
思い出すだと……?
オレにそんな劇的な出来事の記憶はない。