回想
7nanatsu8
MEMO鴨居百のお仕事体験記 夏のお話夏代秋市朗さん、朝凪愛出さんが出ます(回想に清白童子さん、春陽日さんが出ます)
⚠️残酷な描写を含みます。苦手な方は閲覧を控えてください。
鴨居百の百物語 試験 前 海は好きだ。
春の仕事でスズシロさんについて行った時、時間が余ったからと海辺の小さな水族館に連れて行って貰った。
公民館みたいな小ささで壁の隅がぼこぼこと湿気で腐っていたけれど、水槽に観賞用の魚以外が入っているのはそこで初めて見た。
自分の背丈程ある大きな水槽に、数匹の魚がすいすい泳いでいた。これ何の魚ですかと聞いたら、ベンチに座ってスマホを弄っていたスズシロさんから「サバ」とぶっきらぼうな返事が返ってくる。
サバって、あのサバ?食べるサバ??食料とされる魚を、わざわざこんな仰々しい水槽で生かしているのか?生簀じゃあるまいに。
何の為に生かしているんだ?
俺はなんだか面白くなって、アレは何だコレは何だとスマホばかり見るスズシロさんを引き摺り回して狭い水族館を何周もした。
5609春の仕事でスズシロさんについて行った時、時間が余ったからと海辺の小さな水族館に連れて行って貰った。
公民館みたいな小ささで壁の隅がぼこぼこと湿気で腐っていたけれど、水槽に観賞用の魚以外が入っているのはそこで初めて見た。
自分の背丈程ある大きな水槽に、数匹の魚がすいすい泳いでいた。これ何の魚ですかと聞いたら、ベンチに座ってスマホを弄っていたスズシロさんから「サバ」とぶっきらぼうな返事が返ってくる。
サバって、あのサバ?食べるサバ??食料とされる魚を、わざわざこんな仰々しい水槽で生かしているのか?生簀じゃあるまいに。
何の為に生かしているんだ?
俺はなんだか面白くなって、アレは何だコレは何だとスマホばかり見るスズシロさんを引き摺り回して狭い水族館を何周もした。
70_blue
DOODLEコミックスの中表紙、みんな現パロ?現代編?の服を着てるじゃないですか。侍はタキシードで魔戦将軍(の半分)はレザージャケットにジーンズじゃないですか。並んでくれ兄弟……というだけの漫画。ところで19巻のマカpの回想の魔戦将軍たち(なぜか現代服)…回想なんでしょうかあれは。現代編なんでしょうかあれは!?D・Sとヨーコさんミカエル以外も転生してるのか???と謎に思っています…。
kuusui
TRAINING本丸で光忠のお兄ちゃんの歓迎会が開かれ、そこで日本号との回想が繰り広げられて、それを大倶利伽羅が目撃したというIFくりみつ。光忠回想も合わせて目撃しています。梅の木で逢いましょうのお話の続き。
拗らせ大倶利伽羅さんがその特別に気付いちゃったお話。
※ちゃん呼びを最初は嫌がっていたという捏造を含みます。
※同室くりみつのいるとある本丸設定のお話。
梅の木で逢いましょう 04 俺の好きな奴には、その両手で抱きしめるほどの世界がある。
朝起きておはようの声とともに、腹の減るような米の匂いがする。飯椀を無言で押し付ければ、にこやかな笑顔とともに炊き立てのご飯がこんもりと返って来る。アイツが洗濯物を干せば、調子の外れたよくわからない唄を口ずさむ。あまりにも楽しそうなのでそれを茶化すものもいない。
そのあたたかな、郷愁すら呼び起こしそうな温もりのあるやさしい世界。それはアイツにはよく似合っていると心から思う。光忠はそんな世界に必要とされている。
だから――そんなお前の、”世界”を取り上げることができたらなんて。
俺は一体、何度その傲慢を思い描いて来たことだろうか。
活気のある宴会部屋を離れ、縁側の廊下を伝って静かな自室へと帰って来た。
7038朝起きておはようの声とともに、腹の減るような米の匂いがする。飯椀を無言で押し付ければ、にこやかな笑顔とともに炊き立てのご飯がこんもりと返って来る。アイツが洗濯物を干せば、調子の外れたよくわからない唄を口ずさむ。あまりにも楽しそうなのでそれを茶化すものもいない。
そのあたたかな、郷愁すら呼び起こしそうな温もりのあるやさしい世界。それはアイツにはよく似合っていると心から思う。光忠はそんな世界に必要とされている。
だから――そんなお前の、”世界”を取り上げることができたらなんて。
俺は一体、何度その傲慢を思い描いて来たことだろうか。
活気のある宴会部屋を離れ、縁側の廊下を伝って静かな自室へと帰って来た。
於花🐽
DONETDD時代の回想から始まるバチバチ期の左馬刻と一郎のパンツにまつわる話。ssメーカーで載せていたものの再掲。
不健全教育 十七歳の一郎は衝撃を受けた。
バトルの後、寂雷も乱数もそれぞれ用があるというので、一郎と左馬刻は久しぶりにサウナでも行くかという話になった。
サウナで疲れをとって、汗を流してサ飯を食べるというのに別に問題はない。
さあサウナに入ろうとした脱衣場での出来事である。
何気なしに隣で服を脱いでいる左馬刻を見たのだ。
そこでもう下着一枚になっている左馬刻を見て、一郎は衝撃を受けた。
左馬刻の下着がTバックだったのだ。
ウエストは紐ではなく太いゴムでフロントもちゃんと生地がある。だだし後ろはTバックである。
───は?
一郎が固まっているのに左馬刻が怪訝な顔で振り向く。
「どうした? さっさと服脱げや」
「いや、……えっと」
4006バトルの後、寂雷も乱数もそれぞれ用があるというので、一郎と左馬刻は久しぶりにサウナでも行くかという話になった。
サウナで疲れをとって、汗を流してサ飯を食べるというのに別に問題はない。
さあサウナに入ろうとした脱衣場での出来事である。
何気なしに隣で服を脱いでいる左馬刻を見たのだ。
そこでもう下着一枚になっている左馬刻を見て、一郎は衝撃を受けた。
左馬刻の下着がTバックだったのだ。
ウエストは紐ではなく太いゴムでフロントもちゃんと生地がある。だだし後ろはTバックである。
───は?
一郎が固まっているのに左馬刻が怪訝な顔で振り向く。
「どうした? さっさと服脱げや」
「いや、……えっと」
あずみ
PROGRESS2/28進捗 回想①と②、結局同時進行しないとバランスがとれないと気付いたのでページ増…。①はゲ目線、②は千目線からのモノローグ。どちらも石化前の「終わる世界~」を軸に、前後に1本ずつ挟む予定。まだまだまっちろで薄っすらしか絵が見えてないので…どうなるかは進んでみないとわからないけどとりあえずメモ。7nanatsu8
MEMO百と愉快な仲間たちのおはなし。今回は春のお仕事を見学するお話です。登場人物 春陽日 鴨居百
(回想) (麋角解 夏代秋市朗 清白童子)
鴨居百の百物語 春のお仕事「鴨居百です。よろしくお願いします」
「アッ めちゃくちゃ健全な人間なんだ?」
「えっ?」
「イヤ、僕らんとこに回される暦の人って冬を経て憔悴しきってる人間が多いから」
三月。
冬の仕事にもかなり慣れたある日、俺は『春』という組織へ移籍する事になった。冬にいた頃から何度か春の人に荷物の受け渡しをする事があったので、大体どんな仕事をするかは聞いている。冬のうちにお世話になったスズシロさんという人は、「お前ウチ来たらゴチャゴチャ喋らずに黙って働けよ......おはぎ屋さんの世話になりたくなかったらな……」と忠告されている。
何おはぎ屋さんって......何の隠語なの......。
斯々然々。
5808「アッ めちゃくちゃ健全な人間なんだ?」
「えっ?」
「イヤ、僕らんとこに回される暦の人って冬を経て憔悴しきってる人間が多いから」
三月。
冬の仕事にもかなり慣れたある日、俺は『春』という組織へ移籍する事になった。冬にいた頃から何度か春の人に荷物の受け渡しをする事があったので、大体どんな仕事をするかは聞いている。冬のうちにお世話になったスズシロさんという人は、「お前ウチ来たらゴチャゴチャ喋らずに黙って働けよ......おはぎ屋さんの世話になりたくなかったらな……」と忠告されている。
何おはぎ屋さんって......何の隠語なの......。
斯々然々。
satuko8
DONEジクアグWEBオンリー開催2回目おめでとうございます!ジクアグ健全漫画P21です
※トーくん冒頭のみ
※子供時代おにたまの捏造回想5Pあり
いつも通りできてるけどつきあってないという感じですがその辺は適当にお読みいただければうれPです。 23
shinashi_natuka
DOODLE🦊さんの背中に浮かぶ傷跡を見付けた🐑くんと🐺さんの話。落書き程度の短い文。🐱の日の翌日の🦊໒꒱。
໒꒱ちゃんはいない上、妖しい回想的なのがあるのでポイします。
背中に傷を付けた猫「あれ? ケンケン、その背中どうしたの?」
テレビ収録の楽屋。私服から衣装に着替える際に上裸になった健十の白い背中には、肩甲骨の辺りから両側にかけてハの字に伸びる何本かの赤い筋があった。彼の白い肌に映えてしまう赤いそれは、カサブタのようで。
「んー? 猫に引っかかれたんだよ」
健十は、それを隠そうともせずそう答える。
「猫? つばさちゃん、猫なんて飼ってたっけ?」
不思議そうに首を傾げる悠太とは対照的に、剛士は何か察しているのか苦い顔をした。
「いたよ、可愛い子猫ちゃんが」
「オマエなぁ……」
どこか自慢げに笑う健十に咎める声を上げたけれど、彼はそれを特に気にしている様子はない。
「大丈夫だよ。どうせ、この傷跡が消えるくらいまで、ヌード系の仕事はないし」
653テレビ収録の楽屋。私服から衣装に着替える際に上裸になった健十の白い背中には、肩甲骨の辺りから両側にかけてハの字に伸びる何本かの赤い筋があった。彼の白い肌に映えてしまう赤いそれは、カサブタのようで。
「んー? 猫に引っかかれたんだよ」
健十は、それを隠そうともせずそう答える。
「猫? つばさちゃん、猫なんて飼ってたっけ?」
不思議そうに首を傾げる悠太とは対照的に、剛士は何か察しているのか苦い顔をした。
「いたよ、可愛い子猫ちゃんが」
「オマエなぁ……」
どこか自慢げに笑う健十に咎める声を上げたけれど、彼はそれを特に気にしている様子はない。
「大丈夫だよ。どうせ、この傷跡が消えるくらいまで、ヌード系の仕事はないし」
ruca_twilight
DONE「黒き灰とルビーの心臓」数多の命を見送り葬ってきたリリアの過去の回想物語
最終話の描き下ろし(現代編)付きで同人誌発行しました。
2021.10発行
Pixivサンプル:https://www.pixiv.net/artworks/92766959
※同人誌完売済ですがそのうち再録本出したいな…と考えているので、もし読んでいただいて紙でも欲しいと思って下さった方は続報をお待ちください! 52
リンネ
Valentine現代AU短文。藍兄弟しかいません。高校生。澄視点(曦澄)の回想短文のおまけのようなものです。忘羨要素もあります。藍兄弟の場合「兄上」
「何だい?」
「……バレンタインデーというものは、好いた相手に女性からチョコレートを渡す日だと聞きました」
「そうだね。本来はそう言う訳ではないのだろうけれど、これを機会に勇気を出せる女性も多いだろうね。もっとも、最近は自分や友人の為のチョコレートを用意する女性が増えたらしいけれど」
「……兄上は、想いを返せない相手からのチョコレートを受け取るべきだと思いますか?」
毎年受け取っているチョコレートは今年も同様である。チョコレートと一緒に告白の言葉や手紙をもらうこともあるけれど藍忘機に返せる気持ちはなかった。ホワイトデーに形ばかりのクッキーやキャンディーを返すだけだ。
それは兄も同じで、むしろそれに倣ってチョコレートを受け取っているのだが考えていた以上に重みのあるものなのだと最近になって気が付いた。
803「何だい?」
「……バレンタインデーというものは、好いた相手に女性からチョコレートを渡す日だと聞きました」
「そうだね。本来はそう言う訳ではないのだろうけれど、これを機会に勇気を出せる女性も多いだろうね。もっとも、最近は自分や友人の為のチョコレートを用意する女性が増えたらしいけれど」
「……兄上は、想いを返せない相手からのチョコレートを受け取るべきだと思いますか?」
毎年受け取っているチョコレートは今年も同様である。チョコレートと一緒に告白の言葉や手紙をもらうこともあるけれど藍忘機に返せる気持ちはなかった。ホワイトデーに形ばかりのクッキーやキャンディーを返すだけだ。
それは兄も同じで、むしろそれに倣ってチョコレートを受け取っているのだが考えていた以上に重みのあるものなのだと最近になって気が付いた。
リンネ
Valentine現代AU江澄視点の回想短文。曦澄前提です。恋の味はまだ知らないバレンタインデー、というものは。
中学や高校時代には女子たちが妙にそわそわして、無関係であろう男子たちも浮かれたりする行事。
どちらかと言うと江澄も無関係に属する男子だった。
姉からの手作りチョコさえもらえればいい。義理チョコもお返しが面倒だし、本命なんて尚更だ、と素気無く断っているうちに女子から嫌われたらしい。
「嫌われてるのとは違うんだけどなあ」と笑うのは、毎年大量のチョコレートを貰う義兄だ。そのほとんどが義理や友チョコだと言うが果たしてそうだろうか。彼は江澄とは逆で愛想も付き合いもいいから女子人気が高いのも頷ける。羨ましい訳ではない。
そんな、何となく間延びした雰囲気の中。
ピリッと空気が引き締まる瞬間があった。
582中学や高校時代には女子たちが妙にそわそわして、無関係であろう男子たちも浮かれたりする行事。
どちらかと言うと江澄も無関係に属する男子だった。
姉からの手作りチョコさえもらえればいい。義理チョコもお返しが面倒だし、本命なんて尚更だ、と素気無く断っているうちに女子から嫌われたらしい。
「嫌われてるのとは違うんだけどなあ」と笑うのは、毎年大量のチョコレートを貰う義兄だ。そのほとんどが義理や友チョコだと言うが果たしてそうだろうか。彼は江澄とは逆で愛想も付き合いもいいから女子人気が高いのも頷ける。羨ましい訳ではない。
そんな、何となく間延びした雰囲気の中。
ピリッと空気が引き締まる瞬間があった。
あずみ
PROGRESS▼回想① 2/13進捗なんか出来てるページあるけど流用です(笑)描き直せよって感じなのだがあのシーンあれ以上ベストな表情描けない…!と思ったので(一昨年のだけど…)そのまま。やっと言葉を添えられた。
なーも
DOODLEかわいすぎてつらい。第一印象、脚長ほっそ!だった。いや、まじでつなぎの下、相当な美脚が隠れとるな。。。知ってましたが。。。過去回想来る度にこんな元気いっぱいな子があんな儚くなっちゃうんですか。。。???世界が推しに厳しすぎんよ。。。ってなっちゃうので、今回も無事死亡した。yudu_630p
PROGRESS今月中に形になったらいいな(願望)ここから回想ターンが長々入ります
DOS テド王(めっちゃ書きかけ)知らない宛先から見知った筆跡で綴られた手紙が届くと、一番最初に思うのは「相変わらず律儀だ」ということ。生まれ故郷を出る際『必ず手紙を書く』と言った所、『お前に割く時間があればペンを取る』と返ってきた。出した手紙には必ず返事が届くから、オレの仕える“王様”はそれなりにオレに時間を割く気があるらしい。
私立探偵として新天地に居を構えて以降、見たもの、聞いた事、知ったもの。そして、お互いの目的の為に必要な手がかりになりそうなこと。写真や少々のプレゼントを添えて、何度も手紙のやり取りをしてきた。今回の手紙は果たしてあいつにどんな風に映ったのか。自室の肘掛椅子に座って、届いたばかりの手紙を開く。窓の外は、既に暗い闇が落ちている。生まれ故郷の、光の差さない街のことを思い出させる景色だった。
1262私立探偵として新天地に居を構えて以降、見たもの、聞いた事、知ったもの。そして、お互いの目的の為に必要な手がかりになりそうなこと。写真や少々のプレゼントを添えて、何度も手紙のやり取りをしてきた。今回の手紙は果たしてあいつにどんな風に映ったのか。自室の肘掛椅子に座って、届いたばかりの手紙を開く。窓の外は、既に暗い闇が落ちている。生まれ故郷の、光の差さない街のことを思い出させる景色だった。
hera_jika
MOURNING福島光忠確保~!で回想とか色々見ておっふと吹いたので描きかけたけど、お兄ちゃんを先にザっと描いてなんか満足してしまった感が強いうーんもういいやー!で途中で放置つうかこの時期正月から7周年から、なんかもう見るもの多くてあっぷあっぷ消化できてない
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第7話「森の乙女」TEXT版大鴉のディアヴァルの回想。三妖精に育児能力がないと知ったマレフィセントはディアヴァルに姫の世話をさせる。やがて姫は美しい乙女に成長する…。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」。今回も映画ネタバレ特盛(この辺は原則映画のストーリーに沿うので)。改変捏造もあるので何でも許せる人だけでお願いします。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第7話「森の乙女」 大鴉のディアヴァルの回想。仮の名をローズ・ブライアと名付けられたオーロラ姫は美しい乙女へと成長していったのだが…。
三人の良き妖精たちとマレフィセントとディアヴァル(主にディアヴァル!)に守られて、赤子は美しい乙女へと成長した。
不思議と森の動物にも懐かれる娘で、普段なら人間は敵とみなすような猛獣でも、彼女の前ではおとなしく頭を垂れ、耳の後ろを掻いてもらうのだった。
そんなローズの様子を見ていたマレフィセントは、ある日、戯れに彼女の前に姿を表してみた。すると、ローズは顔を輝かせ、貴女を知っているわ、と言ったのだ。マレフィセントは内心すこしばかり動揺したが、表向きは片眉を上げて見せただけだった。
2006三人の良き妖精たちとマレフィセントとディアヴァル(主にディアヴァル!)に守られて、赤子は美しい乙女へと成長した。
不思議と森の動物にも懐かれる娘で、普段なら人間は敵とみなすような猛獣でも、彼女の前ではおとなしく頭を垂れ、耳の後ろを掻いてもらうのだった。
そんなローズの様子を見ていたマレフィセントは、ある日、戯れに彼女の前に姿を表してみた。すると、ローズは顔を輝かせ、貴女を知っているわ、と言ったのだ。マレフィセントは内心すこしばかり動揺したが、表向きは片眉を上げて見せただけだった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第6話「極光は宵闇を照らす」TEXT版大鴉のディアヴァルの回想。王女の誕生を知ったマレフィセントはオーロラ姫に呪いをかけたが……。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分修正はいるかも。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」。今回は映画のネタバレ特盛(この辺は原則映画のストーリーに沿うので)。改変捏造もあるので何でも許せる人だけでお願いします。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第6話「極光は宵闇を照らす」 大鴉のディアヴァルの回想。姫の誕生を知ったマレフィセントは姫に呪いをかけたが……。
城の中、王は落ち着かない様子で部屋の中をあるきまわっていた。
「マレフィセントめ……。わしの道をことごとく邪魔しおって! 呪いを避ける道は無いものか」
王は立ち止まって顎髭をしごき考え込む。と、突然その目に強い光が宿り、顔を上げてぶつぶつとつぶやき出した。
「……そうだ! 国中の糸車を焼き捨てるのだ! そして姫を隠してしまえば良い……! 隠す……どこへ……? そうだ! あいつらだ! あいつらに責任を取らせよう。同じ妖精のしでかしだ、あいつらに尻拭いしてもらおうじゃないか。誰かある! ここへ三妖精を呼べ!!」
2168城の中、王は落ち着かない様子で部屋の中をあるきまわっていた。
「マレフィセントめ……。わしの道をことごとく邪魔しおって! 呪いを避ける道は無いものか」
王は立ち止まって顎髭をしごき考え込む。と、突然その目に強い光が宿り、顔を上げてぶつぶつとつぶやき出した。
「……そうだ! 国中の糸車を焼き捨てるのだ! そして姫を隠してしまえば良い……! 隠す……どこへ……? そうだ! あいつらだ! あいつらに責任を取らせよう。同じ妖精のしでかしだ、あいつらに尻拭いしてもらおうじゃないか。誰かある! ここへ三妖精を呼べ!!」
yukarixxx000
DONE号福&へし燭。メインは号福のほうです。どちらのカプもすでにくっついてること前提。
号さんと福さんの回想を見てときめいた勢いで書きました。
福さんに優しい号さんに死ぬほどときめきます、というお話です。
※号→福は「光忠」呼びです
※福さんは焼失設定
(勢いで書いているので粗がいろいろあるかもしれませんが、お目こぼし頂けると幸いです)
唯一無二「日本号、明日の出陣の件だが――」
言いながら日本号の部屋の障子を開けて、そうして長谷部は言葉を失った。部屋には日本号以外に、福島光忠の姿もあったからだ。
もっとも、ただ福島がいたというだけなら、長谷部もたいして驚かなかった。日本号と福島は、この本丸に刀剣男子として顕現する以前からの知己だ。一時期、共に福島正則のもとにいた。その縁もあってか、福島は顕現当初から日本号に非常に友好的だった。日本号を「号ちゃん」と呼び、しょっちゅう絡んでいた。日本号も、口では「俺の後ばっかりついてくるなよ」と言って呆れた素振りを見せながらも、決して福島を邪険にはせず、何くれと面倒を見てやっていた。少なくとも長谷部の目に映る限りでは、二振りは良き友人同士だった。長谷部以外の男士たちや審神者も、同じような認識をしているのではないかと思う。
7729言いながら日本号の部屋の障子を開けて、そうして長谷部は言葉を失った。部屋には日本号以外に、福島光忠の姿もあったからだ。
もっとも、ただ福島がいたというだけなら、長谷部もたいして驚かなかった。日本号と福島は、この本丸に刀剣男子として顕現する以前からの知己だ。一時期、共に福島正則のもとにいた。その縁もあってか、福島は顕現当初から日本号に非常に友好的だった。日本号を「号ちゃん」と呼び、しょっちゅう絡んでいた。日本号も、口では「俺の後ばっかりついてくるなよ」と言って呆れた素振りを見せながらも、決して福島を邪険にはせず、何くれと面倒を見てやっていた。少なくとも長谷部の目に映る限りでは、二振りは良き友人同士だった。長谷部以外の男士たちや審神者も、同じような認識をしているのではないかと思う。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第5話「招かれざる者」TEXT版姫の誕生を知ったマレフィセントは復讐を思い立つ。
大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分あちこち修正入れます。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」、今回は映画のネタバレあります。もちろん改変・捏造てんこ盛り。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第5話「招かれざる者」 城で、姫の誕生を祝うパーティが開かれる。
その知らせは人間の国中を駆け巡り、隣国にまで伝わった。
国中の選ばれた客へと招待状が送られ、隣国の王家にも使節が走った。宴は国を上げての盛大なものになると、お触れが出され、城の使用人たちは準備でてんてこ舞いになった。
そして姫の誕生パーティの当日。
城の大広間は大勢の招待客であふれかえっていた。
客たちを見下ろす段の上には王と王妃の玉座が設けられ、その隣には隣国からの使者の席も用意された。
主催である王が宴の始まりを宣言し、隣国の使者が長ったらしいお祝いを述べ、次に国内の有力者がお追従をたらたらと垂れ流し……。お祝いの乾杯の前の長い「儀式」に皆がうんざりした頃に、広間に文字通り飛び込んできた者があった。
3361その知らせは人間の国中を駆け巡り、隣国にまで伝わった。
国中の選ばれた客へと招待状が送られ、隣国の王家にも使節が走った。宴は国を上げての盛大なものになると、お触れが出され、城の使用人たちは準備でてんてこ舞いになった。
そして姫の誕生パーティの当日。
城の大広間は大勢の招待客であふれかえっていた。
客たちを見下ろす段の上には王と王妃の玉座が設けられ、その隣には隣国からの使者の席も用意された。
主催である王が宴の始まりを宣言し、隣国の使者が長ったらしいお祝いを述べ、次に国内の有力者がお追従をたらたらと垂れ流し……。お祝いの乾杯の前の長い「儀式」に皆がうんざりした頃に、広間に文字通り飛び込んできた者があった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第4話「復讐の始まり」TEXT版城で姫の誕生を知ったディアヴァルは、マレフィセントにそれを知らせたが……。
城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分あちこち修正入れます。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが、このシーンは捏造です。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第4話「復讐の始まり」 ディアヴァルは、先程みた光景に釈然としない思いを抱いたまま、漆黒の翼を駆ってマレフィセントの元へと急ぎ戻った。
ディアヴァルの話を聞いたマレフィセントは、これは好機かもしれない、と言った。人間どもは王女の誕生を祝って宴を催すだろう。そのときに、復讐のチャンスが訪れる、と。
「あの男は、どうして怒っていたのですか?子どもが無事に産まれたら、普通は喜びそうなものですが」
ディアヴァルの疑問に、マレフィセントは吐き捨てるように答えた。
「跡継ぎになる男児が欲しかったのだろうよ。あの男らしいわ」
「でも、男の子じゃなくても子どもは子どもですよ。跡継ぎってなんなんですか? 人間の考えることはよくわからないな……」
1018ディアヴァルの話を聞いたマレフィセントは、これは好機かもしれない、と言った。人間どもは王女の誕生を祝って宴を催すだろう。そのときに、復讐のチャンスが訪れる、と。
「あの男は、どうして怒っていたのですか?子どもが無事に産まれたら、普通は喜びそうなものですが」
ディアヴァルの疑問に、マレフィセントは吐き捨てるように答えた。
「跡継ぎになる男児が欲しかったのだろうよ。あの男らしいわ」
「でも、男の子じゃなくても子どもは子どもですよ。跡継ぎってなんなんですか? 人間の考えることはよくわからないな……」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第3話「誕生」TEXT版城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが、このシーンは捏造です。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第3話「誕生」 大鴉のディアヴァルの回想は続く。
そう、あれはマレフィセントに仕えるようになって間もない頃のことだった……。
ある日、ディアヴァルはいつものように人間の城に舞い込んで、あちこち覗いて歩いていた。
今日は何となく、城の中がざわめいていて、いつもと雰囲気が違う。様子がおかしいぞ……、と思い、いつもより念入りに様子を見て歩く。
と、とある部屋の前に人だかりが出来ていて、その真中に王がいた。あれが我が主マレフィセントの仇敵だ。王は気もそぞろな様子で扉の前をウロウロと歩き回っていた。何か心配事があるような風情だが、ならばなぜ扉を開けて中に入らないのだろう?
そう思った時。唐突に扉が開き、歓びに顔を上気させた下仕えの女が飛び出してきた。
958そう、あれはマレフィセントに仕えるようになって間もない頃のことだった……。
ある日、ディアヴァルはいつものように人間の城に舞い込んで、あちこち覗いて歩いていた。
今日は何となく、城の中がざわめいていて、いつもと雰囲気が違う。様子がおかしいぞ……、と思い、いつもより念入りに様子を見て歩く。
と、とある部屋の前に人だかりが出来ていて、その真中に王がいた。あれが我が主マレフィセントの仇敵だ。王は気もそぞろな様子で扉の前をウロウロと歩き回っていた。何か心配事があるような風情だが、ならばなぜ扉を開けて中に入らないのだろう?
そう思った時。唐突に扉が開き、歓びに顔を上気させた下仕えの女が飛び出してきた。