灰原
たまゆり
SPOILERコナン警察学校編上下を読みました。下の感想メモ。
結論。警察官すぐ死ぬ……………
でもこれは、降谷さんの物語と繋がってるんだよね?きっとそう…
つら…萩原さんの爆死、あまりにもつらい…えん…うん…
でさ、灰原アイちゃんいるじゃん。なんかあるよね?え、お姉さんなの?
続きを知りたい。
───────
↑ここまでが20年前のコナンしか知らない私の感想。3枚目は萩推しになった私の叫び。 3
随(まにま)
DONEネタを知ってる人に分からないクロスオーバー物。灰原くんの術式が分からないうちにやっておきたかったやつ。
貴方は読んでも文句言わない?(y/n)
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
灰原の術式の捏造あり
あやふやな呪術説明あり
灰原の救済あり 4826
しんした
PROGRESS3月の新刊予定の七灰。原作の世界観のまま、灰原くんが天使という設定。
灰原くんのターンはこの章で終わりです。次の七海視点でハピエンになります。
一応3月の新刊なので、七海視点の進捗はあんまり上げないかもです。
(おかしいところはまた書き直します)
天使は恋をしない③【天使は愛をささやかない】
修行が終わったあとのこと。
一人前の天使として、人々へ手を差し伸べる。たとえ、誰からも存在を認識されることがなくとも、ただひたむきにこの身を尽くす。
疑問を持ったことはなかった。それが、天使の存在意義だからだ。
けれど、気が付いてしまった。
忘れられる悲しみを。
そばにいられない切なさを。
*
幸か不幸か、次の日に七海との任務は入らなかった。寮の部屋は隣同士ではあるが、授業もなく食堂や共同の台所や顔を合わさずに過ごすことは以外と難しくない。日課のランニングは少し時間を早めればトレーニングへ向かう七海と出くわすこともなく、ちょっと部屋を出ようと思った時も、軋む床板や建て付けの悪い扉のお陰で、人の気配が完全に無くなってからそっと廊下を通り抜ければなんとかなる。
10145修行が終わったあとのこと。
一人前の天使として、人々へ手を差し伸べる。たとえ、誰からも存在を認識されることがなくとも、ただひたむきにこの身を尽くす。
疑問を持ったことはなかった。それが、天使の存在意義だからだ。
けれど、気が付いてしまった。
忘れられる悲しみを。
そばにいられない切なさを。
*
幸か不幸か、次の日に七海との任務は入らなかった。寮の部屋は隣同士ではあるが、授業もなく食堂や共同の台所や顔を合わさずに過ごすことは以外と難しくない。日課のランニングは少し時間を早めればトレーニングへ向かう七海と出くわすこともなく、ちょっと部屋を出ようと思った時も、軋む床板や建て付けの悪い扉のお陰で、人の気配が完全に無くなってからそっと廊下を通り抜ければなんとかなる。
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DONE五夢だけどほぼ灰原君手遅れ 呪いを学び、呪いの祓い方を学ぶという特異性故に生徒数が圧倒的に少ない呪術高専という学び舎で。
在籍する生徒数なんて全学年合わせても二十人も居ないような専門学校ではあるが、無駄にだだっ広い高専の敷地内。座学を教わる学舎から、午後の体術訓練が行われる修練場までの道のりをショートカットするべく通りかかった道ともいえぬ木々の生い茂る獣道をひた走ること数分。ようやく正規ルートであるコンクリートで塗装された階段まで辿り着こうかという時に、木々の隙間から漏れ聞こえる声を耳が拾った。
「ー……さい、五条くん」
「そういうの良いから、用件だけさっさと言ってくんない?」
知らない女の人の声に続いた耳馴染みの良い聞き慣れた声。
6570在籍する生徒数なんて全学年合わせても二十人も居ないような専門学校ではあるが、無駄にだだっ広い高専の敷地内。座学を教わる学舎から、午後の体術訓練が行われる修練場までの道のりをショートカットするべく通りかかった道ともいえぬ木々の生い茂る獣道をひた走ること数分。ようやく正規ルートであるコンクリートで塗装された階段まで辿り着こうかという時に、木々の隙間から漏れ聞こえる声を耳が拾った。
「ー……さい、五条くん」
「そういうの良いから、用件だけさっさと言ってくんない?」
知らない女の人の声に続いた耳馴染みの良い聞き慣れた声。
しんした
PROGRESS3月の新刊予定の七灰。原作の世界観のまま、灰原くんが天使という設定。
今まで知らなかった感情に戸惑いまくる灰原くん。
おかしいところはまた書き直します。
天使は恋をしない②【天使は涙をこぼさない】
本格的な夏の到来と共に、学生の特権である夏休みが始まった。とはいえ、呪術師界隈は年中人手不足であり、呪術高専の学生は一か月半丸々休めるというわけではない。座学はないものの体術や基礎的な呪力操作の鍛錬は自主的に行い、任務が舞い込むと速やかに現場へ赴くのだ。授業がない分、学期中よりもいくらか時間的に余裕がありそうなものだが、自主練に任務、そして長期休みに見合った寮の宿題を片付けなければならず、思っていたよりも毎日あっという間に時間が流れていった。
八月に入ると希望する学生は帰省が許されて、灰原も突発的に任務が入りやすいお盆を終えてから一週間ほど実家で過ごした。数か月ぶりに顔を合わせた妹は心底嬉しそう歓迎してくれ、実家にいる間はべったりとくっ付いて離れなかった。
13893本格的な夏の到来と共に、学生の特権である夏休みが始まった。とはいえ、呪術師界隈は年中人手不足であり、呪術高専の学生は一か月半丸々休めるというわけではない。座学はないものの体術や基礎的な呪力操作の鍛錬は自主的に行い、任務が舞い込むと速やかに現場へ赴くのだ。授業がない分、学期中よりもいくらか時間的に余裕がありそうなものだが、自主練に任務、そして長期休みに見合った寮の宿題を片付けなければならず、思っていたよりも毎日あっという間に時間が流れていった。
八月に入ると希望する学生は帰省が許されて、灰原も突発的に任務が入りやすいお盆を終えてから一週間ほど実家で過ごした。数か月ぶりに顔を合わせた妹は心底嬉しそう歓迎してくれ、実家にいる間はべったりとくっ付いて離れなかった。
しんした
PROGRESS3月の新刊予定の七灰。原作の世界観のまま、灰原くんが天使という設定。とりあえず呪専で七海に正体がバレるところまでなんとか書けたのでモチベ維持のためupしました。
天使とは?の説明が多めかなと思います。
読み返してないんでおかしなところはスミマセン。またなおします。
天使は恋をしない①*
天使とは。
見護るもの。
手を差し伸べるもの。
分け隔てなく慈しむもの。
天使とは、誰かのために生きるもの。
【序章】
灰原雄は人間ではない。
修行中の天使である。
天使は神様からほんの少しだけ与えられた奇跡の力を使い、人間の手助けをする。そのために、天使は自分たちが庇護する人間という存在の、表と裏も光と闇も尊さと愚かさも知らなければならない。生まれたばかりの天使は神さまによって地上へ送られる。灰原もとある人間の夫婦の間に舞い降り、彼らの第一子として過ごしながら人間と人間が暮らす世界について日々学んでいた。
幼い天使のできることは、ほんの少しの奇跡の力を除くと人間の子どもと大差ない。灰原は優しい人間の両親のもと、ただの人間の子どものように穏やかな数年間を過ごした。
12432天使とは。
見護るもの。
手を差し伸べるもの。
分け隔てなく慈しむもの。
天使とは、誰かのために生きるもの。
【序章】
灰原雄は人間ではない。
修行中の天使である。
天使は神様からほんの少しだけ与えられた奇跡の力を使い、人間の手助けをする。そのために、天使は自分たちが庇護する人間という存在の、表と裏も光と闇も尊さと愚かさも知らなければならない。生まれたばかりの天使は神さまによって地上へ送られる。灰原もとある人間の夫婦の間に舞い降り、彼らの第一子として過ごしながら人間と人間が暮らす世界について日々学んでいた。
幼い天使のできることは、ほんの少しの奇跡の力を除くと人間の子どもと大差ない。灰原は優しい人間の両親のもと、ただの人間の子どものように穏やかな数年間を過ごした。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原②*
ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
2556ただ、名前を交わしただけ。けれど、名前を知る前と後では心理的な距離はかなり変わった気がする。
翌週、灰原は思い切って七海の年齢を聞いてみた。
「え!?同い年!?」
しかも自分の方が誕生日が早いとを知ったあと、灰原は思わず声を上げた。しかし、七海も相当驚いていたようで、切れ長の瞳をまん丸くさせてから小さく息を漏らして笑っていた。
「あれですよね、落ち着いてるっていうか!」
「二十代後半で落ち着いてないほうがどうかと」
「まあ、たしかに」
「……正直、二十二、三だと思ってました」
「うそでしょ!?」
高校の同窓会で毎回「ほんっと変わらないよな」と言われていたが、一種の恒例行事だと思っていた。だが、七海は表情を緩めたまま首を横に振るだけだった。
しんした
PROGRESS1月インテの新刊予定の進捗リーマン七×お花屋さん灰くんのパロ(灰原くん視点)
支部に上げてる七海視点でさらっと流したところを自分の書きたいように書いてます。ロマンスしてる二人しかいません。
ざっと書いてるだけなのでおかしなところあるかもしれません。
花のある生活 side灰原①*
これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
6252これまでの人生の中で、花というものはいつもすぐそばにあった。
母方の実家が古くから生花を取り扱う仕事をしており、家の中にも外にも季節に合わせて花が置かれ、大叔父が営む生花店にも幼い頃から出入りしていた。土曜の早朝に祖父の運転する軽トラックの助手席に乗って生花市場に行くことも、その足でまだ閑散とした商店街へ向かい大叔父の店の前に花の段ボールを積んでいくことも、雄くんのおすすめはあるかと開店直後にやってくる常連客と雑談をしながらショーケースの中にある自分が運んだ花を選ぶことも、当たり前の日常だった。
花はその人の日常にちょっとした彩りをもたらしてくれる。
それに関われる花屋という仕事を自然と好きになっていた。
しんした
PROGRESSタイトル通りの七灰③webオンリー合わせの新刊。
猫の姿で頑張る七海とめちゃくちゃ恋してる灰原くん。硝子さんがすごく後輩思い(私の願望です)
誤字脱字その他おかしいところはまた直します。
ご都合〜で猫になった七海と事情を知らない灰原くんのラブコメ③*
いつもより早く起きた灰原は、少し眠たげな顔をしながらもテキパキと朝食を用意してくれた。
「朝ご飯は車の中で食べるから、今日はケント一人で食べてね。夕方には帰るし、お昼ご飯は家入さんにお願いしてるからね。じゃあ、行ってきます!」
そう言って頭を撫でてから、灰原は廊下へ続く扉を開ける。その瞬間、七海は廊下へと飛び出して行った。
「え?ケント待って!」
灰原は集合時間の五分前には着くように部屋を出る。そして、今日同行する夏油も時間に少し余裕を持って行動するタイプだ。階段を駆けのぼり、二階にある夏油の部屋へ向かう。すると、予想通り夏油は自室から出てくるところで、七海は勢いよく夏油の脚へ飛び付いた。
「うわっ!?って七海か、どうしたんだ?」
5970いつもより早く起きた灰原は、少し眠たげな顔をしながらもテキパキと朝食を用意してくれた。
「朝ご飯は車の中で食べるから、今日はケント一人で食べてね。夕方には帰るし、お昼ご飯は家入さんにお願いしてるからね。じゃあ、行ってきます!」
そう言って頭を撫でてから、灰原は廊下へ続く扉を開ける。その瞬間、七海は廊下へと飛び出して行った。
「え?ケント待って!」
灰原は集合時間の五分前には着くように部屋を出る。そして、今日同行する夏油も時間に少し余裕を持って行動するタイプだ。階段を駆けのぼり、二階にある夏油の部屋へ向かう。すると、予想通り夏油は自室から出てくるところで、七海は勢いよく夏油の脚へ飛び付いた。
「うわっ!?って七海か、どうしたんだ?」
しんした
PROGRESSタイトル通りの七灰②webオンリー合わせの新刊予定。
灰原くんにお世話されまくって焦る七海と猫(七海)にめちゃくちゃおしゃべりする灰原くん。
夏油さんと硝子さんは二人恋路を楽しみつつ応援してる感じ。
誤字脱字その他おかしいところはまた直します。
ご都合〜で猫になった七海と事情を知らない灰原くんのラブコメ②*
午前中はペアでの呪術実習だったが、灰原一人しかいないため急遽自習となった。
「きみのお世話に充てていいって言われたから、とりあえずお風呂入ろっか!」
お風呂!?
七海はアワアワともがいたが、今は猫なのだから何の意味もなさない。灰原の部屋につき、そのまま脱衣所へ向かう。そっと床に降ろされたが、ぴっちりと扉を閉められてしまえばもうどこにも行くことはできない。背後で衣擦れの音がして、灰原が制服を脱いでいるのだと容易に想像できた。
今までも一緒の部屋で着替えたことはあるし、下着姿も見たことはある。だが、風呂となるとやはり何かが違うのだ。
「準備オッケー!ってあれ?」
そんな、まだ心の準備が。脱衣所の隅でじっと壁の方を向いたが、抵抗むなしく軽々と持ち上げられてしまう。
6898午前中はペアでの呪術実習だったが、灰原一人しかいないため急遽自習となった。
「きみのお世話に充てていいって言われたから、とりあえずお風呂入ろっか!」
お風呂!?
七海はアワアワともがいたが、今は猫なのだから何の意味もなさない。灰原の部屋につき、そのまま脱衣所へ向かう。そっと床に降ろされたが、ぴっちりと扉を閉められてしまえばもうどこにも行くことはできない。背後で衣擦れの音がして、灰原が制服を脱いでいるのだと容易に想像できた。
今までも一緒の部屋で着替えたことはあるし、下着姿も見たことはある。だが、風呂となるとやはり何かが違うのだ。
「準備オッケー!ってあれ?」
そんな、まだ心の準備が。脱衣所の隅でじっと壁の方を向いたが、抵抗むなしく軽々と持ち上げられてしまう。
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TRAINING「誰かの夢の中に生きますか」解毒薬は効かず、二年の余命を告げられた灰原に、研究所の医師は奇妙な提案をした。それは組織のボスが探らせた研究のひとつで、誰かの無意識の中に転移して生きることにより、魂の死の回避を可能にするものだった。
工藤、赤井、降谷ーー。事情と生い立ちに理解のある男達が三人集められ、灰原の残る命の居場所を探す実験が始まった。
彼の荒野にて「どうぞ、おはいり。なにもないところだけれども」
彼は非常に恐縮しながら、手をとって私を迎えいれた。
私は、「おかまいなく」と返事をするのに精一杯で、きょろきょろと身を乗り出して暴れまわる目玉を止めることは出来なかった。
あなたの部屋はシンプルで、住みわけがきちんとしてそうだったのに。漠然と持っていた先入観を、慌てて子供服の尻ポケットに詰め込んだが、しっかりと見咎められていたらしい。
「安心して、ランゴリアーズは出ないよ」
と、嗤われた。
色はないのに音はある。匂いはないのに、ただ冷たい。遠くでごうごうと風の吹き荒ぶ音が聞こえる、一面の岩場。
降谷の夢の中は、モノクロームの荒野があるだけだった。
ひとつきほど前、組織壊滅後から専属で研究を委せていた機関の医者に呼び出された。
10015彼は非常に恐縮しながら、手をとって私を迎えいれた。
私は、「おかまいなく」と返事をするのに精一杯で、きょろきょろと身を乗り出して暴れまわる目玉を止めることは出来なかった。
あなたの部屋はシンプルで、住みわけがきちんとしてそうだったのに。漠然と持っていた先入観を、慌てて子供服の尻ポケットに詰め込んだが、しっかりと見咎められていたらしい。
「安心して、ランゴリアーズは出ないよ」
と、嗤われた。
色はないのに音はある。匂いはないのに、ただ冷たい。遠くでごうごうと風の吹き荒ぶ音が聞こえる、一面の岩場。
降谷の夢の中は、モノクロームの荒野があるだけだった。
ひとつきほど前、組織壊滅後から専属で研究を委せていた機関の医者に呼び出された。
setugenyu
TRAININGあーーーーーん!!!!!!!ユウヤくんー!!!!!!!!
ソシャゲのコラボキャラとして登場した時の灰原ユウヤがみたい。頼む...
もう、自分でゲーム作って運営してダンボール戦機に「コラボしてください」って頼むしかない 6
しんした
PROGRESS七灰原稿あの世で再会した七灰(28×17)
好きって言ったけどちゅーはしませんでした……なんで……
中盤がかなり迷走したので書き直すかも……
(誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください)
とりあえずまとめて進捗上げるのはここまでにしようかなと思っています。
このあとに七海と再会するまでの灰原くんのお話と、初夜のお話と、最後ちょろっと書くつもりでいるので頑張ります。
夏インテ原稿(七灰)④*
灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
「別に僕は気にしてなかったよ?」
もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
9246灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
「別に僕は気にしてなかったよ?」
もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
リツ@字書き
DONE #五夏深夜のワンドロライ一本勝負お題「試練」「涙」(全6枚)。
五夏というより、さしすです。
試練と聞いて「灰原の死」が真っ先に浮かんでしまいました。
暗い上に、自己解釈・設定の捏造を含んでいます。 6
しんした
PROGRESS七灰原稿あの世で再会した七灰(28×17)
センチメンタルのち、少しずついちゃつく二人。
早くちゅーさせたい。
(誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください)
夏インテ原稿(七灰)③*
あてもなく、灰原がイメージした思い出の街を歩いた。
ここに時間なんてものがないと頭では理解できる。しかし、いつまでも色の変わらない空を目にしていると、胸の奥から物悲しさが滲んできた。手のひらは繋がったままだったが、灰原がどんなことを思いながらいつまでも変わらない澄んだ秋の空を眺めているのかはわかるはずもなかった。
街の中心部を流れる河沿いを歩いていた時、ずっと口を閉ざしていた灰原がパッと明るい声を上げた。
「さっ、次はどこ行こっか!」
向けられた表情はあの頃からよく目にしていた和やかな笑みだった。
「次は七海の行きたいとこにしよ!って、僕が割り込んだんだけどねー。次はどこがいいかな?夏、秋って来たからやっぱ冬?まあ、別に順番通りじゃなくていいんだけどさ!」
7860あてもなく、灰原がイメージした思い出の街を歩いた。
ここに時間なんてものがないと頭では理解できる。しかし、いつまでも色の変わらない空を目にしていると、胸の奥から物悲しさが滲んできた。手のひらは繋がったままだったが、灰原がどんなことを思いながらいつまでも変わらない澄んだ秋の空を眺めているのかはわかるはずもなかった。
街の中心部を流れる河沿いを歩いていた時、ずっと口を閉ざしていた灰原がパッと明るい声を上げた。
「さっ、次はどこ行こっか!」
向けられた表情はあの頃からよく目にしていた和やかな笑みだった。
「次は七海の行きたいとこにしよ!って、僕が割り込んだんだけどねー。次はどこがいいかな?夏、秋って来たからやっぱ冬?まあ、別に順番通りじゃなくていいんだけどさ!」
sakanagi_out
DOODLE灰原の術式妄想漫画。前後はすっとばし。↓↓以下妄想
縄縛呪法:注連縄の範囲は自由にできるけど、範囲を広げれば広げるほど効果は薄くなる。
守護の型である『守護の結』と捕縛の型である『戒縄の結』があって
最期の任務の時に捕縛しようとして失敗
守護の型が初めて守護に使われたとかそんな……
そしてナナミンのネクタイぐるぐる巻きはここからきているとかそんな強めの妄想設で漫画書きたかったりなんかいしている 2
sweet4869
MAIKINGぽいぴく投稿テストを兼ねて。呪専(灰七→)五七。
特級過呪怨霊になった灰原と、そうしてしまった七海、それを救いたい五条。
ひたすら拗らせている人たち。
を書こうと思った片鱗を供養。
呪専(灰七→)五七「今日から七海が任務復帰らしいよ。大丈夫かな」
ガタンと音を立てて自動販売機から出てきた缶コーヒーを取り出しつつ、夏油が振り返る。八月も終わりに近づいているというのに、自然豊かな高専の周囲は相変わらず蝉が五月蝿い。未だ教室に入るには少し早い時間なので、昇降口を入ってすぐの、ベンチのある自販機の周りに三年生の三人は集まっていた。
「ダイジョブなわけねーだろ、同級生が死んでんだ。しかも目の前で」
紫煙と共に吐き出された身も蓋もない家入の言葉に夏油が苦笑した。その隣に立つ五条は無表情に紙パックのいちご牛乳のストローを咥えている。
「……弱っちいから死ぬんだよ、それだけだ」
ぽつりと溢れた声に家入が僅かに目を眇めた。
1044ガタンと音を立てて自動販売機から出てきた缶コーヒーを取り出しつつ、夏油が振り返る。八月も終わりに近づいているというのに、自然豊かな高専の周囲は相変わらず蝉が五月蝿い。未だ教室に入るには少し早い時間なので、昇降口を入ってすぐの、ベンチのある自販機の周りに三年生の三人は集まっていた。
「ダイジョブなわけねーだろ、同級生が死んでんだ。しかも目の前で」
紫煙と共に吐き出された身も蓋もない家入の言葉に夏油が苦笑した。その隣に立つ五条は無表情に紙パックのいちご牛乳のストローを咥えている。
「……弱っちいから死ぬんだよ、それだけだ」
ぽつりと溢れた声に家入が僅かに目を眇めた。
しんした
PROGRESS七灰原稿あの世で再会した七灰(28×17)
いろいろ思い出の中を巡る二人。最後の方はセンチメンタルな感じです。
誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください。
夏インテ原稿(七灰)②*
夜の砂浜を歩いていたはずが、徐々にもやが立ち込めて周りの景色は朧げになっていく。そのまま進むともやさらには濃くなり、いつしか辺りは真っ白な空間へと変わっていた。前後左右どころか上も下も白一色で、足を動かしてはいるが本当に歩けているのかわからなくなった。
「ここは」
「境目、かな。四季の場所を繋いでるとこ」
とはいえ、周りはただ真っ白なだけで、他の四季がどこにあるのか見当もつかない。七海がキョロキョロと視線を漂わせていると、灰原は小さく笑って言葉を続けた。
「大丈夫だよ七海。迷子になんてならないから」
「別にそんな心配していない」
「ほんとに?手、繋ごうか?」
そう言った灰原は、少しだけ悪戯っぽく目を細めて手を差し出してきて、七海は微かに瞳を大きくさせた。あの世で再会してから手を繋ぐどころか抱きしめあったりしているのだから、別に今さらという気持ちは少なからずある。しかし、なんだかこれは子ども扱いされているようで少々不服であり、きちんと自分の気持ちを伝えていない状況で灰原の提案に甘じんてしまうことは、やはりどこか悔しかった。
7303夜の砂浜を歩いていたはずが、徐々にもやが立ち込めて周りの景色は朧げになっていく。そのまま進むともやさらには濃くなり、いつしか辺りは真っ白な空間へと変わっていた。前後左右どころか上も下も白一色で、足を動かしてはいるが本当に歩けているのかわからなくなった。
「ここは」
「境目、かな。四季の場所を繋いでるとこ」
とはいえ、周りはただ真っ白なだけで、他の四季がどこにあるのか見当もつかない。七海がキョロキョロと視線を漂わせていると、灰原は小さく笑って言葉を続けた。
「大丈夫だよ七海。迷子になんてならないから」
「別にそんな心配していない」
「ほんとに?手、繋ごうか?」
そう言った灰原は、少しだけ悪戯っぽく目を細めて手を差し出してきて、七海は微かに瞳を大きくさせた。あの世で再会してから手を繋ぐどころか抱きしめあったりしているのだから、別に今さらという気持ちは少なからずある。しかし、なんだかこれは子ども扱いされているようで少々不服であり、きちんと自分の気持ちを伝えていない状況で灰原の提案に甘じんてしまうことは、やはりどこか悔しかった。
しんした
PROGRESS七灰原稿あの世で再会した七灰(28×17)の導入部分
なんとなくいい感じに収まってしまったけど、これからふたりであの世巡りしながら昔を懐かしんだり最終的にラブラブする話になるはず。
※6/11
最後の方2000字ほど加筆しました。
夏インテ原稿(七灰)①*
いつだって、きみが先に見つけてくれた。
真っ暗で何もない。少しずつ、自分の境がわからなくなっていく。
これが、死なのか。
あの世なんてものがあるとは信じていなかった。死ねばそこで終わり。仮に呪いへ転じたとしてもそれはただの思念であり、自分という個は心臓が止まり脳が働かなくなった時点で消えると思っていた。
きっと、こうしてグダグダと思考していることも、次第に終わりを迎えるのだろう。
だが、死ぬ直前の光景はしつこく七海の意識にのぼっていた。
帳が下ろされた渋谷の街。五条封印というにわかには信じられない事態。奔走する最中に目にした、傷つけられた仲間の姿。蘇る十年前の記憶と、己への憤り。
自分はさして強くない。守るべき子どもに命運を委ねなければならない後ろめたさはあったが、ただ自分に出来ることをひたすらに遂行した。
7268いつだって、きみが先に見つけてくれた。
真っ暗で何もない。少しずつ、自分の境がわからなくなっていく。
これが、死なのか。
あの世なんてものがあるとは信じていなかった。死ねばそこで終わり。仮に呪いへ転じたとしてもそれはただの思念であり、自分という個は心臓が止まり脳が働かなくなった時点で消えると思っていた。
きっと、こうしてグダグダと思考していることも、次第に終わりを迎えるのだろう。
だが、死ぬ直前の光景はしつこく七海の意識にのぼっていた。
帳が下ろされた渋谷の街。五条封印というにわかには信じられない事態。奔走する最中に目にした、傷つけられた仲間の姿。蘇る十年前の記憶と、己への憤り。
自分はさして強くない。守るべき子どもに命運を委ねなければならない後ろめたさはあったが、ただ自分に出来ることをひたすらに遂行した。
しんした
DOODLE七灰(吸血鬼パロ)人間七海×吸血鬼灰原くん
己の魂に刻まれていた吸血鬼パロ欲が疼いたので手癖で書きたいとこだけ書きました。雰囲気で読んでいただければと思います。
一応出会いからざっくりと考えてるので、また気が向いたら書いてるかも(この一個前の投稿にざっくり吸血鬼パロツイートまとめてます)
ちなみにこの小話の七海は十代後半くらい。 4
しんした
MEMO吸血鬼パロ七灰。ずっと若いままの灰原くん(吸血鬼)の側で寄り添い続ける七海(少年期〜壮年期)が見たいという願望。明治〜大正くらいの日本。
灰原くんが居るお屋敷は日本家屋。
灰原くんの外見は15〜6くらいで原作通り綺麗よりも可愛い系なので血をもらうために声をかける相手は女性よりも男性の方が多い。
七海は12〜3くらいで、父の故郷である日本に移り住んできた。
外見のことで周りから距離を置かれていて、家族以外とはほとんど交流がない。
*
ちょっとした好奇心で入った古いお屋敷の中で出会った黒髪のお兄ちゃんと仲良くなった少年七海。
彼とはお屋敷の中でしか会えなくて、それに何年たっても初めて会った時と顔が変わらないことに疑問を抱いていく。
ある日、暗い夜道で彼を見かけた七海は声をかけようと後を追うが、入り組んだ道の先で見たものは、知らない男の首筋に噛み付いている彼の姿だった。
恐ろしい光景のはずが、今まで見たことのない雰囲気の彼が頭から離れなくなった七海は、後日屋敷を訪れ彼に尋ねた。
「きみは吸血鬼なのか?」
「……七海にはバレたくなかったなぁ」
──ごめんね。
困ったように小さく笑った彼を見た七海は、咄嗟に彼を抱きしめてしまう。
「迷惑じゃないなら今まで通りここに来させてくれ。いや、側に居させてくれ 803
38jjt571
MEMO七伊と言い張る。呪霊の攻撃を受けて七海と灰原を幼馴染と思い込んでいる伊地知。ナナミンが可哀想なので続かない。供養。伊地知くんが呪霊による攻撃を受けて家入さんの治療を受けていると聞いて足早に医務室に向かう。扉を開けると五条さんと家入さんが何か話し込んでいるようだった。
「失礼します」
「ああ、七海か」
「伊地知くんは?」
「目立った外傷はない。目が覚めてから状態を確認するつもり…」
「う…ん、五条さん…」
「伊地知、大丈夫?」
「目を覚ましたか」
「あ…家入さん…」
「状況は分かるか?」
「はい、確か呪霊に攻撃を受けた所までは…」
「伊地知くん大丈夫ですか?」
「あ、建人くん」
「……建人、くん……?」
今まで初めて呼ばれた名前に固まっている私に五条さんと家入さんも少し驚きながらもテキパキと状況確認を始める。
どうやら伊地知くんは呪霊による攻撃で私のことを幼馴染だと思い込んでいるようだった。それ以外は通常の伊地知くんと変わらなかった。
しばらく様子を見るということになり、幼馴染なんだから!と五条さんに伊地知くんを任されることになった。
伊地知くん、と呼ぶと前みたいに名前で呼んでくださいって寂しそうに笑って言われてしまったので初めて潔高と呼んだ。
仕事は支障なくこなせるようだったが大事を見て一週間ほど 746
しんした
PROGRESS七灰原稿進捗(2021.04.25頒布予定の生まれ変わり本)気に入った部分を細切れにあげていく予定。
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丸く収まってから初夜とか編
2021.03.21〜*
「全然って言ったらちょっと嘘かも。やっぱりいろいろ大変みたいだし。でも、キスしてる時とかさっきとかも七海に触られるのすごい気持ちいいし、七海が必死な顔してるの見てるとドキドキしちゃうし、ちょっと強引なとこも、やじゃないし」
言いながら思い出しているのか、灰原の顔がどんどん赤く色づいていく。釣られるように自分の頬も熱を持っていくことに気がついた七海は、小さく目線を下げた。
2021.03.23
*
灰原の最寄り駅との距離はしれていて、スマホをいじるにも気がつくと電車は七海の最寄り駅に着いている。そのせいか、電車がホームに入る時、灰原はいつも顔を上げて、ホームに立つ七海を見つけてはにこりと笑みを向けてくるのだ。
その笑顔を見るたびに、好きだな、と思ってしまうことは流石に恥ずかしくて灰原には言っていない。
2021.03.21〜 374
かしす
MEMO灰原雄、、、、へのクソデカ感情私はまず君を見た時何も思ってなかったと思う。そこから間接的にフォロワーが灰七を流して、灰七の尊さを知った。七海もあーかっこいいなぐらいにしか思ってなかったけど、灰七という絶対二人じゃないと立っていられない君たちを見て「こんな絶望する世界で笑って立っていられる君たちを私は見守りたい」と思った。側から見たら灰原が愛情振りまいてるよ。でも七海は絶対灰原が同い年で、同じ地域に居なかったら呪術師をさっさとやめてたと思う。やめてなかったからこそ救われた命が沢山あったわけだよ。だから灰原雄生まれてきてくれてありがとう。君のようなまっすぐで明るい人間がいたから七海は悔いのない人生が送れて、バトンタッチができたんだ。グッズは貢がせていただきます。
1333しんした
MEMO七灰いちご王子七海といちご農家灰原くん
ご当地七海のあまおうが可愛い→高専だったらいちご王子七海では?という頭の悪い発想から生まれた、灰原くんが大切に育てたいちごの中からいちご王子の七海(手乗りサイズ)が現れて……というゆるいパロ。
前半は会話文のみ。
後半になるにつれてネタメモみたいな感じです。🍓
ゆるゆるな設定
手乗りサイズ七海はいちごを食べると人間サイズになれる。
七海はいちごの国の王子なので魔法が使える。
灰原くんは古い一軒家で一人暮らし。
いちご栽培は始めたばかりor継いだばかりとか。
🍓
「きみの願いを叶えないと国へ帰れないんです」
「願いなんてないんだけどなぁ」
「じゃあ、願いが見つかるまでここに居ないと……(乗り気ではない)」
「全然いいよ!ちょっと古いけど空いてる部屋いっぱいあるから!」
「は?こんなボロ……いえ、なんとかなるので」
「遠慮しないでって!」
「いや、その」
「えー?いちごの精ってことは僕のいちごそんなに良いいちごだったのかな?嬉しいなぁ!あ!じゃあ収穫したばっかりのいちごご馳走しちゃうね!」
「……それは頂きます」
そして絆されていくいちご王子
🍓
最初は早く帰りたくて仕方なかった七海だけど、一緒にいちごの世話をしたりしていくうちに灰原くんと一緒にいるのが心地よくなっていく。
灰原くんは最初の七海の言葉通り、真剣に願い事を探してくれている。けれど、いつしか願い事がずっと見つからなければいいと七海は思うようになる。
灰原くんも 1639
しんした
PROGRESS七灰原稿進捗(2021.04.25頒布予定の生まれ変わり本)気に入った部分を細切れにあげていく予定。
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七海視点
2021.03.01〜*
また巡り会えた。やっと思い出せた。
二度と失いたくない。絶対、放したくない。
「灰原、頼むから」
──もう、どこにも行かないでくれ。
七海がそう囁くと、灰原は一瞬大きく目を見開いた。
濡れた頬を拭い、そこへ静かに唇を寄せる。黒い瞳からまた涙の雫がこぼれたが、七海はそのまま、薄く開いていた灰原の唇をゆっくりと塞いだ。
2021.03.11
*
彼は暗く澱んだ世界で見つけた、唯一の明かりのようだった。
ハキハキとよく通る声で名前を呼ばれると、頬が勝手に緩んでいく。くるくると表情を変える瞳に見つめられると、胸の奥があたたかくなる。大きな口から発せられる言葉はいつも前向きで、自然と背中を押されていた。
彼のそばにいると、世界が鮮やかに見えた。辛さや苦しさが、少し楽になる気がした。
いつの間にか特別になった。誰よりも大切にしたいと思った。ずっと共にありたいと望むようになった。
2021.03.07
*
メッセージだけでも嬉しいというのに、わざわざ写真まで送ってくれたことに胸の奥があたたかくなる。七海は手早く『綺麗に咲きそうだな。明日でも大丈夫だけど灰原はどうだ?』と送った。 1219