マリオン
mahiro120330
DONEマリレンフェ(カプ要素なし)の小話マリオンもフェイスの音楽センスだけは認めてくれるんじゃないかなぁ…って。もちろんヒーローとしての成長とかそう言うのも、今後認めてくれたりするとは思うけど。
マリオンちゃまイケメンだから、サラッと褒めたりとかするんだよね…
マリレンは特に解像度低くて、呼称だったり口調が異なる場合があります(真顔)。
それでもいいよ〜許すよ〜って方のみお読みください😇
クラブハウスの小話「エマージェンシー!エマージェンシー!」
繋がれたインカムから響く声に、事態の緊急性を悟った。声の主であるジャック02は簡潔に要件を述べる。
「イエローウエストの裏通りのクラブハウスで、【サブスタンス】が出現しマシタ…被害レベルは…1…パトロール中の『ヒーロー』は直ちに現場へ急行してクダサイ…」
「レン、聞こえていたな?」
「ああ」
「行くぞ」
◇◇◇
まさかボクがウエストをパトロールすることになるとは。他セクターのエリアをパトロールすることは、別に珍しいことではない。引っかかるのは理由だ。
ウエスト所属のヒーローは非番と特別任務で出払っており、ブラッドからウエストのパトロールを命じられたのだった。休暇と特別任務を被せるのではなく調整できなかったのか。文句を言っても仕方がないのは理解できるが、釈然としない。今回のようなサブスタンスであれば、管轄外のイエローウエストであっても問題は少ないだろう。
6837繋がれたインカムから響く声に、事態の緊急性を悟った。声の主であるジャック02は簡潔に要件を述べる。
「イエローウエストの裏通りのクラブハウスで、【サブスタンス】が出現しマシタ…被害レベルは…1…パトロール中の『ヒーロー』は直ちに現場へ急行してクダサイ…」
「レン、聞こえていたな?」
「ああ」
「行くぞ」
◇◇◇
まさかボクがウエストをパトロールすることになるとは。他セクターのエリアをパトロールすることは、別に珍しいことではない。引っかかるのは理由だ。
ウエスト所属のヒーローは非番と特別任務で出払っており、ブラッドからウエストのパトロールを命じられたのだった。休暇と特別任務を被せるのではなく調整できなかったのか。文句を言っても仕方がないのは理解できるが、釈然としない。今回のようなサブスタンスであれば、管轄外のイエローウエストであっても問題は少ないだろう。
晴れ🌞
DONE捏造しかない研修チーム2年目の春無自覚にマリオンを好ましく思っているガストと、一歩踏み出したいかもしれないマリオンと、ほんのり甘いイチゴタルトのおはなしです
DMH3の展示で掲載していました!見てくださった方、いま見にきてくださった方、ほんとうにありがとうございます!!
🍃🌹 甘い、甘い、小麦粉と砂糖と卵の匂い。
ノースセクターの共同スペースが焼きたての空気で満たされている日は、マリオンの機嫌がいい日だ。
昼までのパトロールの後、弟分たちとのランチと買い物で束の間の休息を楽しんだガストは、陽が落ちる前にタワーに戻った。マリオンから明日も早い時間のパトロールなんだからあまりハメを外さずに早めに帰れと釘を刺されていたし、配属から一年半ほど経って、早出のパトロールの前の晩にアルコールを入れるものではないということくらいガストももう分かっている。
帰りに寄ったスーパーマーケットで買ったものを冷蔵庫に入れようとキッチンへ行くと、そこには真剣な面持ちで鍋をかき混ぜるマリオンの姿があった。マリオン・ブライスは真面目で几帳面なようで、意外と大雑把なところもある。シンクには半分に割れた卵の殻がいくつも転がっていて、なんとなくガストは微笑ましい気持ちになった。時折マリオンがポケットにものを入れたまま洋服をクリーニングに出してしまって、ジャックに注意されているのを見ることもある。隙のない見た目とは裏腹に、マリオンにはそんな抜けたところもあることを、共に生活する中でガストは知った。
4509ノースセクターの共同スペースが焼きたての空気で満たされている日は、マリオンの機嫌がいい日だ。
昼までのパトロールの後、弟分たちとのランチと買い物で束の間の休息を楽しんだガストは、陽が落ちる前にタワーに戻った。マリオンから明日も早い時間のパトロールなんだからあまりハメを外さずに早めに帰れと釘を刺されていたし、配属から一年半ほど経って、早出のパトロールの前の晩にアルコールを入れるものではないということくらいガストももう分かっている。
帰りに寄ったスーパーマーケットで買ったものを冷蔵庫に入れようとキッチンへ行くと、そこには真剣な面持ちで鍋をかき混ぜるマリオンの姿があった。マリオン・ブライスは真面目で几帳面なようで、意外と大雑把なところもある。シンクには半分に割れた卵の殻がいくつも転がっていて、なんとなくガストは微笑ましい気持ちになった。時折マリオンがポケットにものを入れたまま洋服をクリーニングに出してしまって、ジャックに注意されているのを見ることもある。隙のない見た目とは裏腹に、マリオンにはそんな抜けたところもあることを、共に生活する中でガストは知った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。15 如月レン マリオンが小会議室に足を踏み入れると、室内には既に人影があった。
「最後はオマエか」
先にいた人物――如月レンはマリオンの声にぴくりと反応を示すと、視線を持ち上げて彼を見上げた。
「マリオン……」
呟くようなその声に気づいたのか気づいていないのか。マリオンは椅子に座るやいなや腕を組み、じっとレンを見つめて言い放つ。
「ガストにも言ったが、この場を使って話すことなんて無い。オマエは何か話したいことはあるか」
「……特にない」
「それだと話が終わってしまうだろう」
マリオンの問いに、レンは暫く考えた後に首を振った。しかし、マリオンはその答えが気に入らなかったのだろう。その答えは許さないとばかりに、不機嫌そうに顔を顰めた。
2322「最後はオマエか」
先にいた人物――如月レンはマリオンの声にぴくりと反応を示すと、視線を持ち上げて彼を見上げた。
「マリオン……」
呟くようなその声に気づいたのか気づいていないのか。マリオンは椅子に座るやいなや腕を組み、じっとレンを見つめて言い放つ。
「ガストにも言ったが、この場を使って話すことなんて無い。オマエは何か話したいことはあるか」
「……特にない」
「それだと話が終わってしまうだろう」
マリオンの問いに、レンは暫く考えた後に首を振った。しかし、マリオンはその答えが気に入らなかったのだろう。その答えは許さないとばかりに、不機嫌そうに顔を顰めた。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。14 キース・マックス「お、もういるのか。早いな~」
暫く音沙汰の無かったドアが開く。やけに間延びした口調をしながら現れた人物――キース・マックスに、マリオンは厳しい視線を送った。
「……遅刻だ」
「あれ? そうだったか?」
低い声で告げられた事実も、キースにとっては日常茶飯事であるらしい。特に気にした様子もなく、大げさなかけ声をかけながら椅子にだらりと腰掛けた。
「オマエというヤツは……。どうして『ヒーロー』になれたのかが分からない」
「そいつはよく言われるよ」
「やる気はあるのか」
「ある時にはある。ほら、能ある鷹は爪を隠すっていうだろ?」
蔑んだ眼差しを向けるマリオンをものともせず、キースはへらへらとした態度でそう返す。
2354暫く音沙汰の無かったドアが開く。やけに間延びした口調をしながら現れた人物――キース・マックスに、マリオンは厳しい視線を送った。
「……遅刻だ」
「あれ? そうだったか?」
低い声で告げられた事実も、キースにとっては日常茶飯事であるらしい。特に気にした様子もなく、大げさなかけ声をかけながら椅子にだらりと腰掛けた。
「オマエというヤツは……。どうして『ヒーロー』になれたのかが分からない」
「そいつはよく言われるよ」
「やる気はあるのか」
「ある時にはある。ほら、能ある鷹は爪を隠すっていうだろ?」
蔑んだ眼差しを向けるマリオンをものともせず、キースはへらへらとした態度でそう返す。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。13 ジェイ・キッドマン「お、来たな。先に座っているぞ」
マリオンがドアを開けると、席に着いていた人物が声を上げる。その人物――ジェイ・キッドマンはマリオンの姿を確認すると、人当たりの良い笑みを浮かべた。マリオンはその言葉を返す素振りも見せず、そのまま正面の席に腰掛ける。
「こうしてマリオンと話す機会があるのは、珍しいな」
「メンター会議で何度も顔を合わせているだろう」
「そうなんだが、2人きりということは中々無いだろう?」
「ボクは忙しいし、そもそも話す内容もないだろ」
「手厳しいな……」
とりつく島もないマリオンの応答に、鷹揚な態度は変わらないままジェイが苦笑を漏らした。
「でも、マリオンが忙しいというのは事実だ。今は特に……大変だろう。大丈夫か?」
2147マリオンがドアを開けると、席に着いていた人物が声を上げる。その人物――ジェイ・キッドマンはマリオンの姿を確認すると、人当たりの良い笑みを浮かべた。マリオンはその言葉を返す素振りも見せず、そのまま正面の席に腰掛ける。
「こうしてマリオンと話す機会があるのは、珍しいな」
「メンター会議で何度も顔を合わせているだろう」
「そうなんだが、2人きりということは中々無いだろう?」
「ボクは忙しいし、そもそも話す内容もないだろ」
「手厳しいな……」
とりつく島もないマリオンの応答に、鷹揚な態度は変わらないままジェイが苦笑を漏らした。
「でも、マリオンが忙しいというのは事実だ。今は特に……大変だろう。大丈夫か?」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。12 ブラッド・ビームス「いつもは『忙しい』などと嘯いているのに、ここに来る時間はあるんだな」
ドアを開けた先に鎮座していた人物に、マリオンは冷徹な瞳を向ける。その視線を受けた彼――ブラッド・ビームスは、向けられた皮肉にきっぱりと答えた。
「何を勘違いしているのか分からないが、俺はこの企画の賛同者だ。余程の理由がなければ参加する」
マリオンが到着するまで仕事をしていたのだろう。操作していた端末の画面を消すとテーブルの上に伏せた状態で置いた。
「もうこの企画が開始してから12回目の対談となるが、どうだ」
「無駄な時間を過ごしている、と思っている」
拗ねたように口を尖らせるマリオンに、ブラッドはほんの少し眉を寄せる。
「この企画の趣旨は理解しているか」
2225ドアを開けた先に鎮座していた人物に、マリオンは冷徹な瞳を向ける。その視線を受けた彼――ブラッド・ビームスは、向けられた皮肉にきっぱりと答えた。
「何を勘違いしているのか分からないが、俺はこの企画の賛同者だ。余程の理由がなければ参加する」
マリオンが到着するまで仕事をしていたのだろう。操作していた端末の画面を消すとテーブルの上に伏せた状態で置いた。
「もうこの企画が開始してから12回目の対談となるが、どうだ」
「無駄な時間を過ごしている、と思っている」
拗ねたように口を尖らせるマリオンに、ブラッドはほんの少し眉を寄せる。
「この企画の趣旨は理解しているか」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。11 ガスト・アドラー ちくたくと時計の秒針が鳴る音が響く。そんな空間にマリオンの目の前に座る人物――ガスト・アドラーは、どこか居心地の悪そうに身体を動かしながら口を開いた。
「なぁ、マリオン……。何か話さねぇか?」
「今更こんな状況でオマエと話すことなんて無い」
「いやいや、そんなことねぇって」
マリオンとガストがこの部屋に入ってから、一体どれだけの時間が経過しただろうか。しかしその経過時間とは裏腹に2人会話という会話を行うこともせず、ただひたすらに時間を消費しているというのが現状で。
「というかお前、どことなく機嫌が悪いのは何でなんだ?」
「別に。いつも通りだ」
「明らかに嘘だろ……」
ふいと視線を逸らしながら答えるマリオンに、ガストが困ったように眉を下げる。
2110「なぁ、マリオン……。何か話さねぇか?」
「今更こんな状況でオマエと話すことなんて無い」
「いやいや、そんなことねぇって」
マリオンとガストがこの部屋に入ってから、一体どれだけの時間が経過しただろうか。しかしその経過時間とは裏腹に2人会話という会話を行うこともせず、ただひたすらに時間を消費しているというのが現状で。
「というかお前、どことなく機嫌が悪いのは何でなんだ?」
「別に。いつも通りだ」
「明らかに嘘だろ……」
ふいと視線を逸らしながら答えるマリオンに、ガストが困ったように眉を下げる。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。10 アッシュ・オルブライト「……」
沈黙が流れる小会議室。マリオンは本日何度目になるか分からない溜め息を吐く。
すると、目の前の人物――アッシュ・オルブライトは目に見えて不機嫌な表情を変えることなく言葉を吐き捨てた。
「あぁ? 何か言いてぇことがあるなら言えよ」
「言ったところで聞き入れないだろ」
「1期下が舐めたことを言ったら当然だ」
常識だと言わんばかりに鼻を鳴らすアッシュに、マリオンは大げさに息を吐く。
「オマエは上だろうが下だろうか関係なく、粗暴に振る舞うだろ……というか、以前も同じ会話をしたはずだが」
「は? テメェ一々会話を覚えてんのかよ」
「不可抗力だ」
そう答えたマリオンは顔を顰めると「そもそも」と相手を咎めるように冷たい声色で言い放った。
2212沈黙が流れる小会議室。マリオンは本日何度目になるか分からない溜め息を吐く。
すると、目の前の人物――アッシュ・オルブライトは目に見えて不機嫌な表情を変えることなく言葉を吐き捨てた。
「あぁ? 何か言いてぇことがあるなら言えよ」
「言ったところで聞き入れないだろ」
「1期下が舐めたことを言ったら当然だ」
常識だと言わんばかりに鼻を鳴らすアッシュに、マリオンは大げさに息を吐く。
「オマエは上だろうが下だろうか関係なく、粗暴に振る舞うだろ……というか、以前も同じ会話をしたはずだが」
「は? テメェ一々会話を覚えてんのかよ」
「不可抗力だ」
そう答えたマリオンは顔を顰めると「そもそも」と相手を咎めるように冷たい声色で言い放った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。09 ビリー・ワイズ マリオンがドアを開けると、ちりんという綺麗な音色が部屋に響いた。
その音に驚いたように目を見開いたマリオンは、しかしものの数秒で険しい表情へと変化させると、この状況を作り出したであろう人物――ビリー・ワイズへと視線を向ける。
「あ、マリオンパイセンだ!」
「……これは何だ」
当の本人であるビリーは、マリオンの姿を認めると元気よく手を振った。その挨拶を返すことなく問い詰める彼をものともせず、ビリーは首を傾げる。
「パイセン知らない? これは『風鈴』っていうんだよ!」
「それは知ってる。ボクは何で風鈴がここにあるんだと訊いているんだ」
「HAHAHA~! そんなの、ボクちんが持ってきたからに決まってるヨ!」
2294その音に驚いたように目を見開いたマリオンは、しかしものの数秒で険しい表情へと変化させると、この状況を作り出したであろう人物――ビリー・ワイズへと視線を向ける。
「あ、マリオンパイセンだ!」
「……これは何だ」
当の本人であるビリーは、マリオンの姿を認めると元気よく手を振った。その挨拶を返すことなく問い詰める彼をものともせず、ビリーは首を傾げる。
「パイセン知らない? これは『風鈴』っていうんだよ!」
「それは知ってる。ボクは何で風鈴がここにあるんだと訊いているんだ」
「HAHAHA~! そんなの、ボクちんが持ってきたからに決まってるヨ!」
z_ecicicicicici
DOODLEガストとマリオンキャラポイ(略)
ガストって不憫属性だとは思うけど、普段からそういう扱いにされて当然!ってなる事をしてるわけではないから(むしろ元不良にしては真面目な方)若干可哀想ではあったよね。そのうちハゲないかと私は常々心配しててだな…(オイ)
ガンスリ~水辺を通してマリオンちゃんやレンくんとの関係が良い感じになってよかったな。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。08 鳳アキラ ほんの数分前まで静寂に包まれていた小会議室を打ち破るかのように、騒がしい音を立てながらとある人物が入室してきた。
その人物――鳳アキラを目の前にして、マリオンは呆れたように息を吐く。
「今日はオマエか……」
「何でオレの顔見て溜め息吐くんだよ!?」
「うるさい、黙れ」
アキラもマリオンの顔を見て「げっ」と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたものの、彼の言葉を聞いて一瞬で不満げなものへと変化させた。
「はぁ? これは2人で何か話せーっていう、そういう企画なんだろ? 黙ってたら意味ねーじゃん」
「それは、そうだが……」
彼の口から出てきた正論ともいえる言葉に、マリオンが口ごもる。すると、アキラはどこか意地の悪い、にやにやと勝ち誇った表情を浮かべた。それに気がついたマリオンはむっと顔を険しくすると、普段よりも低い声でアキラを威圧する。
2385その人物――鳳アキラを目の前にして、マリオンは呆れたように息を吐く。
「今日はオマエか……」
「何でオレの顔見て溜め息吐くんだよ!?」
「うるさい、黙れ」
アキラもマリオンの顔を見て「げっ」と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたものの、彼の言葉を聞いて一瞬で不満げなものへと変化させた。
「はぁ? これは2人で何か話せーっていう、そういう企画なんだろ? 黙ってたら意味ねーじゃん」
「それは、そうだが……」
彼の口から出てきた正論ともいえる言葉に、マリオンが口ごもる。すると、アキラはどこか意地の悪い、にやにやと勝ち誇った表情を浮かべた。それに気がついたマリオンはむっと顔を険しくすると、普段よりも低い声でアキラを威圧する。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。07 グレイ・リヴァース その言葉は、唐突だった。
「オマエは『ヒーロー』のグッズを集めるのが趣味なのか」
「えっ? どうしてそれを……」
マリオンの問いに驚いた人物――グレイ・リヴァースは、戸惑うように言葉を返す。質問を返されたマリオンはふいと視線を逸らすといつもより少し固い声でその問いに答えた。
「……風の噂で聞いたんだ。隠していたことだったか?」
「いえっ! それは全然……!!」
ぶんぶんと音が鳴りそうになる程にグレイは両手と首を左右に振る。それを見たマリオンは「そうか」と口にすると、話を続けた。
「『ヒーロー』のグッズが【HELIOS】で販売されていることは知っているが、それを手にしている人の話を聞いたことは無い。だから、オマエから話を聞こうと思ったんだが」
2355「オマエは『ヒーロー』のグッズを集めるのが趣味なのか」
「えっ? どうしてそれを……」
マリオンの問いに驚いた人物――グレイ・リヴァースは、戸惑うように言葉を返す。質問を返されたマリオンはふいと視線を逸らすといつもより少し固い声でその問いに答えた。
「……風の噂で聞いたんだ。隠していたことだったか?」
「いえっ! それは全然……!!」
ぶんぶんと音が鳴りそうになる程にグレイは両手と首を左右に振る。それを見たマリオンは「そうか」と口にすると、話を続けた。
「『ヒーロー』のグッズが【HELIOS】で販売されていることは知っているが、それを手にしている人の話を聞いたことは無い。だから、オマエから話を聞こうと思ったんだが」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。06 レオナルド・ライト・Jr マリオンがドアを開けると、そこには先客がいた。
ぴしりと姿勢正しく椅子に腰掛けていたその人物――レオナルド・ライト・Jrは、ドアの音を聞きつけるやいなや勢いよく振り返り、大きな音を立てて椅子から立ち上がる。
「マ、ママリオン!!」
「……ボクはそんな名前じゃない」
声が裏返ったような奇声を発するジュニアに、マリオンは意味が分からないとばかりに呆れた溜め息を吐いた。
「あっ、わ、悪い! 緊張して……」
「というか、いつからそこにいたんだ。まだ集合時間より幾分か早いはずだが」
「そ、それは……マ、マリオンはどうなんだ!?」
もごもごと何かを言い淀むようにする彼に怪訝な瞳と「質問に質問で返すな」という言葉を向けたマリオンは、それでも彼の問いに言葉を返す。
2219ぴしりと姿勢正しく椅子に腰掛けていたその人物――レオナルド・ライト・Jrは、ドアの音を聞きつけるやいなや勢いよく振り返り、大きな音を立てて椅子から立ち上がる。
「マ、ママリオン!!」
「……ボクはそんな名前じゃない」
声が裏返ったような奇声を発するジュニアに、マリオンは意味が分からないとばかりに呆れた溜め息を吐いた。
「あっ、わ、悪い! 緊張して……」
「というか、いつからそこにいたんだ。まだ集合時間より幾分か早いはずだが」
「そ、それは……マ、マリオンはどうなんだ!?」
もごもごと何かを言い淀むようにする彼に怪訝な瞳と「質問に質問で返すな」という言葉を向けたマリオンは、それでも彼の問いに言葉を返す。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。05 ウィル・スプラウト ばたばたと騒がしい音とともにドアが開く。
「遅れてすみません!」
息を弾ませながら駆け込んできた人物――ウィル・スプラウトは、先に席についているマリオンにがばりと頭を下げた。
「ボクも今来たところだ。別にそこまで気にする時間じゃない。……だから、まずその息を整えろ」
「あ、ありがとう、ございます……」
ここまで全力疾走したらしいウィルは、折り曲げた膝に手を付きながら肩で息をする。あまりの様相にマリオンは椅子から立ち上がると「大丈夫か……?」と声を掛けた。
ふと彼に近づいた瞬間、ふわりとした花の香りが鼻腔をくすぐり、マリオンは呟くように言葉を漏らす。
「花……」
「えっ?」
「花の匂いがする」
生花独特の優しい香りが彼を包み込んでいることを指摘すると、ウィルは少し照れたように笑った。
2034「遅れてすみません!」
息を弾ませながら駆け込んできた人物――ウィル・スプラウトは、先に席についているマリオンにがばりと頭を下げた。
「ボクも今来たところだ。別にそこまで気にする時間じゃない。……だから、まずその息を整えろ」
「あ、ありがとう、ございます……」
ここまで全力疾走したらしいウィルは、折り曲げた膝に手を付きながら肩で息をする。あまりの様相にマリオンは椅子から立ち上がると「大丈夫か……?」と声を掛けた。
ふと彼に近づいた瞬間、ふわりとした花の香りが鼻腔をくすぐり、マリオンは呟くように言葉を漏らす。
「花……」
「えっ?」
「花の匂いがする」
生花独特の優しい香りが彼を包み込んでいることを指摘すると、ウィルは少し照れたように笑った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。04 ディノ・アルバーニ マリオンが小会議室のドアを開けると、独特な匂いが彼の鼻をかすめた。その匂いに顔を顰めると、マリオンはその部屋の奥にいる人物に目を向ける。
その人物――ディノ・アルバーニはマリオンの姿を目にすると、ピザを持っている手とは逆側の手をぶんぶんと振った。
「あ、マリオンくん! こんにちは!」
「……ピザ臭い」
「え? そうかな? 良い匂いだと思うんだけど……」
食べたピザの欠片を口の端につけながら小首を傾げるディノを横目に、マリオンが部屋の窓を開ける。清涼な空気が流れていく感覚にほっと息を吐き、マリオンはディノに白い目を向けた。
「この場は飲食禁止じゃないのか」
「えぇ!? そんな話は聞いてないけどなぁ。一応ブラッドに『良い?』って訊いたけど『節度は守れ』としか言われなかったし」
2333その人物――ディノ・アルバーニはマリオンの姿を目にすると、ピザを持っている手とは逆側の手をぶんぶんと振った。
「あ、マリオンくん! こんにちは!」
「……ピザ臭い」
「え? そうかな? 良い匂いだと思うんだけど……」
食べたピザの欠片を口の端につけながら小首を傾げるディノを横目に、マリオンが部屋の窓を開ける。清涼な空気が流れていく感覚にほっと息を吐き、マリオンはディノに白い目を向けた。
「この場は飲食禁止じゃないのか」
「えぇ!? そんな話は聞いてないけどなぁ。一応ブラッドに『良い?』って訊いたけど『節度は守れ』としか言われなかったし」
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。03 フェイス・ビームス「今回はオマエか」
「アハ、今日はよろしくね」
扉の開く音が響く。その音に反応したマリオンが扉の方へと視線を向けると、扉から入ってきた人物――フェイス・ビームスはひらりと手を振って応えた。
「『今日は』という程の時間じゃないだろ」
「相変わらずの態度だね。一緒にショコラを食べて紅茶を飲んだ仲でしょ」
「それとこれとは話が別だ」
人の良さそうな表情を浮かべるフェイスに、マリオンは顔を顰める。これが街にいる女性であれば、彼が浮かべる甘い表情に絆されてしまうのだろうが、生憎この場にいるのはフェイスの他にマリオンしかいなかった。しかし、そんなつれない態度をするマリオンは日常茶飯事なのだろう。フェイスは薄く笑みを浮かべたまま口を開く。
2497「アハ、今日はよろしくね」
扉の開く音が響く。その音に反応したマリオンが扉の方へと視線を向けると、扉から入ってきた人物――フェイス・ビームスはひらりと手を振って応えた。
「『今日は』という程の時間じゃないだろ」
「相変わらずの態度だね。一緒にショコラを食べて紅茶を飲んだ仲でしょ」
「それとこれとは話が別だ」
人の良さそうな表情を浮かべるフェイスに、マリオンは顔を顰める。これが街にいる女性であれば、彼が浮かべる甘い表情に絆されてしまうのだろうが、生憎この場にいるのはフェイスの他にマリオンしかいなかった。しかし、そんなつれない態度をするマリオンは日常茶飯事なのだろう。フェイスは薄く笑みを浮かべたまま口を開く。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。02 オスカー・ベイル「この企画における交流の場は、あの部屋だと聞いていたんだけど」
そう冷たく言い放つマリオンがいるのは【HELIOS】内にあるスポーツジム。時間帯によっては鍛錬に励む多くの『ヒーロー』を見ることができるその場所に今いるのは、彼ともう一人――オスカー・ベイルのみだった。
「ブラッドさまに非はない。俺が無理を言ったんだ。マリオンとはこの場の方が分かり合える、と」
「ふん、アイツもオマエには甘いんだな。ボクはあの変態と同じ空間に閉じ込められたというのに」
「この企画の目的は個々の交流だ。それが行いやすいという理由であれば、場所については不問とする。ただそれだけだ」
「どうだか」
ブラッドを追及する話題に僅かに顔を強ばらせるオスカーだったが、ふっと息を吐くと事務的な口調でマリオンの言葉を返す。するとマリオンは「これ以上の会話は不要だ」と言わんばかりに会話を打ち切った。
2387そう冷たく言い放つマリオンがいるのは【HELIOS】内にあるスポーツジム。時間帯によっては鍛錬に励む多くの『ヒーロー』を見ることができるその場所に今いるのは、彼ともう一人――オスカー・ベイルのみだった。
「ブラッドさまに非はない。俺が無理を言ったんだ。マリオンとはこの場の方が分かり合える、と」
「ふん、アイツもオマエには甘いんだな。ボクはあの変態と同じ空間に閉じ込められたというのに」
「この企画の目的は個々の交流だ。それが行いやすいという理由であれば、場所については不問とする。ただそれだけだ」
「どうだか」
ブラッドを追及する話題に僅かに顔を強ばらせるオスカーだったが、ふっと息を吐くと事務的な口調でマリオンの言葉を返す。するとマリオンは「これ以上の会話は不要だ」と言わんばかりに会話を打ち切った。
三点リーダ
DONEマリオンと第13期の『ヒーロー』たちが対話をする雰囲気小話。01 ヴィクター・ヴァレンタイン「どうしてこのボクがこんな巫山戯た企画に参加しなくちゃならないんだ……」
とある小会議室の一つ。マリオン・ブライスは苛々した様子で机をこつこつと指で叩いた。
「この件に関しては概ね同意ですが、席に着き鍵を掛けられてしまった以上はどうしようもできませんよ」
彼のテーブル越しに座っている人物――ヴィクター・ヴァレンタインは、マリオンの愚痴に眉一つ動かすことなく言葉を返す。その答えが気に入らなかったのか、それとも彼が気に入らなかったのか、マリオンは眉間の皺を深く刻むと大きな溜め息を吐いた。
「そもそも、どうしてこんな部屋に閉じ込められなければならないんだ」
「普通ならここまでしないでしょうが、一部仲の悪い関係の『ヒーロー』もいますから。逃げ出さないようにするための一つの方法なのでしょう」
2637とある小会議室の一つ。マリオン・ブライスは苛々した様子で机をこつこつと指で叩いた。
「この件に関しては概ね同意ですが、席に着き鍵を掛けられてしまった以上はどうしようもできませんよ」
彼のテーブル越しに座っている人物――ヴィクター・ヴァレンタインは、マリオンの愚痴に眉一つ動かすことなく言葉を返す。その答えが気に入らなかったのか、それとも彼が気に入らなかったのか、マリオンは眉間の皺を深く刻むと大きな溜め息を吐いた。
「そもそも、どうしてこんな部屋に閉じ込められなければならないんだ」
「普通ならここまでしないでしょうが、一部仲の悪い関係の『ヒーロー』もいますから。逃げ出さないようにするための一つの方法なのでしょう」
nrmy_nrtm
DONEいろいろな絵です。混ざっててすみません、下記の中に苦手なものがあったらブラウザバックしてください。
北→研究部(子供の姿あり)→北ハロ、ガストに血を吸われるマリオンとか→フェイス、ベスティの絡み→猫の西 16
まっしろしろすけ
MAIKING【ガスマリ】ガストとキスをする夢を見たマリオンが、その夢に振り回される話。続きものの予定です。
『きっと全て、夢のせい』 骨張った大きな手が、そっとこちらの内腿に優しく触れる。くすぐったくて身じろぎするマリオンを捕まえるかのように、『彼』が空いてる手を顔に伸ばしてきた。
「オマエ、なんでこんなこと……っ!」
普段腑抜けた顔をしてばかりの彼が熱を宿した瞳で見つめてくることに、動揺せずにはいれなかった。マリオンと『彼』はこんなのことをするような特別な間柄ではない。こんなの夢に決まっている。現実逃避する思考を咎めるかのように、彼が耳元に近づいてきた。
「なあ、マリオン」
「っ、」
吐息が耳元に当たり、ゾクリと身震いした。知らなかった、普段は調子のいいことばかり話す彼の低い声は声色が違うだけでこんないけない気持ちにさせられるなんて。
4525「オマエ、なんでこんなこと……っ!」
普段腑抜けた顔をしてばかりの彼が熱を宿した瞳で見つめてくることに、動揺せずにはいれなかった。マリオンと『彼』はこんなのことをするような特別な間柄ではない。こんなの夢に決まっている。現実逃避する思考を咎めるかのように、彼が耳元に近づいてきた。
「なあ、マリオン」
「っ、」
吐息が耳元に当たり、ゾクリと身震いした。知らなかった、普段は調子のいいことばかり話す彼の低い声は声色が違うだけでこんないけない気持ちにさせられるなんて。
G_enst
DOODLEキ〜チャ〜ムがかわいかったので。魔法少女(男)
ある日突然家族になったマリオンとレン。
仲の悪い2人をみかねたジャクリーンが謎のカギを渡すと、2人は魔法少女(男)に!
マリオンちゃまとレンちゃまは仲良く悪者退治しないといけないノ!
Sideita8
DONE #マリオン・ブライス誕生祭2021マリオンお誕生日おめでとう~~~!!!
せっかくなので見えるとこにも上げとこう的な、、、
鍵開いてて絵とか上げる場所ここくらいしかないので、、、
z_ecicicicicici
DOODLE幼い頃のマリオンとヴィクとノヴァリクエストいただいて楽しく描かせてもらいました。在りし日のサマーフィールド一門……。
もうちょい可愛く描きたかったな…ヴィクとノヴァ…!ていうか、ひょっとすると第2部で若い頃の立ち絵が出るかもしれないじゃん……死ぬじゃん……
オズワルドの顔グラがあるのか気になるところ。
三点リーダ
DONEマリオンの誕生日をお祝いするノースセクターのお話マリオン誕生日(2021)「――マリオンの誕生日を祝いたい?」
時は昼。マリオンが自主練に出掛けた後のリビングにて。
残された3人で別段会話もなく各々の時間を過ごしていると、ガストからとある『提案』をされた。読書を行っていたレンは、それを中断されたという事実とその内容に顔を顰める。
「そうそう。1年前はそういうことが出来る雰囲気じゃなかったけど、今年ならチームで祝うことも出来るんじゃねぇかなって思ってさ」
ガストの話は至って簡単だった。明日に迫ったマリオンの誕生日をこのノース研修チームの3人で祝いたい。だからレンにも協力して欲しいという内容だ。
「確かマリオンは去年『ノヴァが祝うだけで十分だ』とか口にしていなかったか」
9415時は昼。マリオンが自主練に出掛けた後のリビングにて。
残された3人で別段会話もなく各々の時間を過ごしていると、ガストからとある『提案』をされた。読書を行っていたレンは、それを中断されたという事実とその内容に顔を顰める。
「そうそう。1年前はそういうことが出来る雰囲気じゃなかったけど、今年ならチームで祝うことも出来るんじゃねぇかなって思ってさ」
ガストの話は至って簡単だった。明日に迫ったマリオンの誕生日をこのノース研修チームの3人で祝いたい。だからレンにも協力して欲しいという内容だ。
「確かマリオンは去年『ノヴァが祝うだけで十分だ』とか口にしていなかったか」
はっっ
DONEお題箱ここで消化していきます!できたら追加していきます~(のんびりやります)
マリー/ピアニャ/ソール/オーレル/ジーノ(メルル)/ステルク/エリーとエスカ&ロジー/ソール&マリオン/ソール/アーシャ/ダグラス&エリー/ボオス、ルルア、オーレル、トトリ、ロクシス、ミミ/子ども姿のロジーさん/エスカ&ロジー/次リディ―衣装のソフィー 14
四季(siki)
MOURNING妄想話の供養。ヤマはなく、ただ幸せハッピーになるだけの話をつづってます。読む人にやさしくない書き殴り仕様。
ガストが小さい頃、女の子と思っていたのはマリオンだったというくだりと似ているのは後から気付いた。ごめん。 1664
melt_b_rain
MAIKING狭いとこに閉じ込められたソールさんとマリオンさんの掌編熱伝導 あれからどのくらい経ったのだろう。
色んなことが重なってソールはマリオンと共にロッカーの中に閉じこめられていた。ドアには鍵がかけられていて、蹴破ろうにも金属製のそれはびくともしなかった。それでもマリオンが背中から何度か体当たりしていたら、勢い余ってバランスを崩してしまい、ロッカー自体が横倒しになってしまった。
咄嗟にソールがマリオンを抱き込んで庇ったため、ソールは彼女の下敷きになる形で折り重なってロッカーの中で倒れ込んでしまっていた。
ロッカーの壁面に打ち付けた背中や腰が痛むが、ソールにはそれ以上に気にかかることがあった。
「大丈夫? ソールくん、重くない?」
それはロッカーの狭さゆえに自分の上で身動きが取れなくなっているマリオンの存在だ。見た目以上に細く華奢な体躯なのに触れ合っている部分は柔らかく温かい。彼女が身動ぎする度に艶やかな黒髪からは甘い匂いが鼻先を掠めて、ソールの内側を甘く刺激してくる。狭い空間に押し込まれたやむを得ない状況とはいえ、憎からず想っている相手とこんなに密着した状態では否が応でも意識せずにはいられなかった。
922色んなことが重なってソールはマリオンと共にロッカーの中に閉じこめられていた。ドアには鍵がかけられていて、蹴破ろうにも金属製のそれはびくともしなかった。それでもマリオンが背中から何度か体当たりしていたら、勢い余ってバランスを崩してしまい、ロッカー自体が横倒しになってしまった。
咄嗟にソールがマリオンを抱き込んで庇ったため、ソールは彼女の下敷きになる形で折り重なってロッカーの中で倒れ込んでしまっていた。
ロッカーの壁面に打ち付けた背中や腰が痛むが、ソールにはそれ以上に気にかかることがあった。
「大丈夫? ソールくん、重くない?」
それはロッカーの狭さゆえに自分の上で身動きが取れなくなっているマリオンの存在だ。見た目以上に細く華奢な体躯なのに触れ合っている部分は柔らかく温かい。彼女が身動ぎする度に艶やかな黒髪からは甘い匂いが鼻先を掠めて、ソールの内側を甘く刺激してくる。狭い空間に押し込まれたやむを得ない状況とはいえ、憎からず想っている相手とこんなに密着した状態では否が応でも意識せずにはいられなかった。
ユズキ
PASTイース6オンラインが無事にリリースされたので、お祝いに昔描いたガッシュを晒す。ガッシュが黒鍵アルマリオンを持って翼生やしたらどうなるか妄想したやつ。
これを機にイース好き、イース6好き増えたらいいなー。