蕎麦
九尾のキタキツネ
DONE今年も残り僅かになりましたねー😊2021年描き納めに
九尾のキタキツネ蕎麦です!!
フォロワー様方、
今年もお世話になりました!!🙇♂️
来年もどうぞ宜しくお願い致します!!゚+.゚(´▽`人)゚+.゚
846_MHA
DOODLEたいみつ。付き合ってない。タイジュくんの家で年越し蕎麦を食べる話。
https://poipiku.com/463853/5777588.html
↑の話の2人ですが読まなくても大丈夫だと思います。
崖から落ちる勢いでハマってたいみつ書き始めて、たくさんの人に読んでもらえて幸せでした。
往く年来る年食べる年「大寿くんさァ、今年の大晦日って暇だよね?」
「腹立つから暇前提で聞くんじゃねェ。暇だが。」
「飯作って持ってくから、大寿くんの家行って年越し過ごしてもいい? 今年、お袋が珍しく大晦日休みだからルナマナ任せて良くてさ。」
「…家族と過ごさなくていいのか。」
「だってオレは○キ使観たいのに、アイツら紅白からのジャ○ーズカウントダウンで観せてくんねェんだもん。」
大寿くん家のでかいテレビでガ○使観ながら一緒に年越そうぜ。と笑う三ツ谷に
「テレビのチャンネル権は俺だぞ!」
と吠えた時点で、すでに三谷の思惑通りなのだろうと大寿は思った。
「飯何食いたい?」
「デリバリーでいいだろ。」
「えー、大寿くんオレの飯好きじゃん。」
2901「腹立つから暇前提で聞くんじゃねェ。暇だが。」
「飯作って持ってくから、大寿くんの家行って年越し過ごしてもいい? 今年、お袋が珍しく大晦日休みだからルナマナ任せて良くてさ。」
「…家族と過ごさなくていいのか。」
「だってオレは○キ使観たいのに、アイツら紅白からのジャ○ーズカウントダウンで観せてくんねェんだもん。」
大寿くん家のでかいテレビでガ○使観ながら一緒に年越そうぜ。と笑う三ツ谷に
「テレビのチャンネル権は俺だぞ!」
と吠えた時点で、すでに三谷の思惑通りなのだろうと大寿は思った。
「飯何食いたい?」
「デリバリーでいいだろ。」
「えー、大寿くんオレの飯好きじゃん。」
もっこぽいぽい
DOODLE蕎麦屋の二階に憧れるコイト少尉殿と色々とやぶさかでないツキシマの話。諸々プロット的な断片です。ふんわり。
蕎麦屋のことをもっと調べてちゃんと書きたい。
月鯉/明治軸 以前に比べ、ずいぶん早く必要書類を仕上げることができるようになった少尉殿へ「大変助かります」と述べると「褒美がほしい」と強請られた。
てっきり中尉殿の写真でも欲しがるかと思ったのに、「蕎麦屋に行きたい」という。
「蕎麦、ですか。構いませんが」
「月島は、他のものと蕎麦を食いにいったことがあるのか」
「まあ、数回ほど」
営外の蕎麦屋は給金が出たあと、ほんの数人で連れ立っていくことがあるが、それも数えるほどだった。
多くの連中は給金のほとんどを仕送りする。家族のない俺から誘うことはない。それでも営内には大体似たような境遇のものは数人いるので誘われたら付き合う程度だった。酒を呑みつつ食べる蕎麦はたまの贅沢に違いなかった。
2987てっきり中尉殿の写真でも欲しがるかと思ったのに、「蕎麦屋に行きたい」という。
「蕎麦、ですか。構いませんが」
「月島は、他のものと蕎麦を食いにいったことがあるのか」
「まあ、数回ほど」
営外の蕎麦屋は給金が出たあと、ほんの数人で連れ立っていくことがあるが、それも数えるほどだった。
多くの連中は給金のほとんどを仕送りする。家族のない俺から誘うことはない。それでも営内には大体似たような境遇のものは数人いるので誘われたら付き合う程度だった。酒を呑みつつ食べる蕎麦はたまの贅沢に違いなかった。
neppo_twst
DONEズルズルしてるアズール。完全に名前の響きだけで描いたやつです。
ゴメンナサイ。笑
眼鏡なしverも一緒にどうぞ!
アズールくん、お蕎麦すするの苦手だったら可愛いなあ。
順番前後してますが、このアズールくんは、エースくんハピバ絵の完成前に投稿した絵ですね。 2
tukum_0
MOURNINGアサクサのヤンガンが蕎麦職人修行で心が折れかけたところで名前も知らない僧侶見習い(と関西弁のお兄さん)と野球もどきをした話。フォロワサンとみた幻覚です。何でも許せる方のみどうぞ。諦「やっちまったあ〜〜〜…」
勢いよく後ろに倒れ声を上げた。
こんなに情けない声をあげたのは久しぶりだった。
世話になっている蕎麦屋を継ぐと決めた。何がなんでも、俺の大好きな人たちのため、そして俺自身のために、俺が初めて見つけた俺にしかできないことだと思ったから。
だがしかし、継ぐと決めて翌日からはいどうぞと蕎麦屋になれるわけもなく、料理もろくにしない俺はゼロどころかマイナスからのスタートだった。
師であり住まいの面倒を見てくれてる爺さんは普段はとても温厚で朗らかな人なのだが、蕎麦のことになるとそれはそれは厳しい人だった。
修行することになったと甚さんと正さんに伝えたあの日、「道四郎…爺さんのことぜったい怒らせんじゃねえぞ?」「おいマサ余計な事言うんじゃねえ!だ、大丈夫だ滅多に怒りゃしねえよ!」と正さんはともかく、初めてみた怯えた甚さんを思い出し納得した。
2565勢いよく後ろに倒れ声を上げた。
こんなに情けない声をあげたのは久しぶりだった。
世話になっている蕎麦屋を継ぐと決めた。何がなんでも、俺の大好きな人たちのため、そして俺自身のために、俺が初めて見つけた俺にしかできないことだと思ったから。
だがしかし、継ぐと決めて翌日からはいどうぞと蕎麦屋になれるわけもなく、料理もろくにしない俺はゼロどころかマイナスからのスタートだった。
師であり住まいの面倒を見てくれてる爺さんは普段はとても温厚で朗らかな人なのだが、蕎麦のことになるとそれはそれは厳しい人だった。
修行することになったと甚さんと正さんに伝えたあの日、「道四郎…爺さんのことぜったい怒らせんじゃねえぞ?」「おいマサ余計な事言うんじゃねえ!だ、大丈夫だ滅多に怒りゃしねえよ!」と正さんはともかく、初めてみた怯えた甚さんを思い出し納得した。
tukum_0
MOURNING道四郎くんがなんで蕎麦屋やってんのかなって考えた虚構です。track2特典を視聴した内容をやや含みます(ただし内容うろ覚え)売られた喧嘩は全て買った。こちらから売ることもあった。正直勝ち負けはどうでもよかった。
これが思春期特有の血気盛んな時期の延長だとしたら随分と長く引きずっていることになる。自分でもわかっていた。
そうしているうちに何もかもがどうでも良くなってしまった。家族も生活も自分自身も。
漠然と「逃げてしまおう」と思った。思った時にはこの身一つで家を出ていた。
行く当てはない。それでもここではないどこかへ行きたくてひたすら歩いた。
どのくらい歩いたか、ハッとしたのと同時に誰かに肩を掴まれ後ろに引かれた。状況を把握する間も無く目の前に無数の星が飛んだ。
顔を上げれば以前ボコボコにした奴が「この前はどーも」と笑っていた。多勢に無勢。ズルズルと路地裏へ引き摺られ殴る蹴るのオンパレード。抵抗する気も失せた。
2524これが思春期特有の血気盛んな時期の延長だとしたら随分と長く引きずっていることになる。自分でもわかっていた。
そうしているうちに何もかもがどうでも良くなってしまった。家族も生活も自分自身も。
漠然と「逃げてしまおう」と思った。思った時にはこの身一つで家を出ていた。
行く当てはない。それでもここではないどこかへ行きたくてひたすら歩いた。
どのくらい歩いたか、ハッとしたのと同時に誰かに肩を掴まれ後ろに引かれた。状況を把握する間も無く目の前に無数の星が飛んだ。
顔を上げれば以前ボコボコにした奴が「この前はどーも」と笑っていた。多勢に無勢。ズルズルと路地裏へ引き摺られ殴る蹴るのオンパレード。抵抗する気も失せた。
taokdmm2017
DONE誓(22)+悠♀(10)のネーム漫画9「蕎麦Qから引っ越してアパートに住んだ話」
全14コマ
・♀化
・デキてないけど誓悠ぽさはあります
・兄は反社
・ネームなので絵はラフです
二人暮らし誓悠♀で前回載せたマンガ
https://poipiku.com/92143/3836247.html 15
オルト
TRAINING532文字22世紀蕎麦屋タイカケ(大人)
「手」
「え?」
並んで歩くタイガくんが、ぽつりと言った。さっきまで黙っていて、どうしたのかな、と思っていたところだった。
「手がどうかしたの?」
「手、繋ぎたい」
雑踏に溶けてしまいそうな声でタイガくんは言った。
「え、えと」
勿論、構わない。けど、なんでわざわざそんなことを……? ただ手を取ってくれればいいのに。
「ダメか……?」
「いや、ダメじゃないよ! 繋ご!」
そう言って手を差し出すと、タイガくんは恐る恐るといった様子で手を取った。少し骨ばっていて、自分のものより大きい手は温かくて優しかった。
「聞かないでも、繋いでくれていいのに」
歩き出しながら言うと、タイガは少し困った顔をして答えた。
「だって、俺たち……もう大人だろ。子供のころは、こうしてよく手を繋いでもらってたけど、流石にこの歳で手繋ぐの、カケルは嫌かな、って思って……」
560「え?」
並んで歩くタイガくんが、ぽつりと言った。さっきまで黙っていて、どうしたのかな、と思っていたところだった。
「手がどうかしたの?」
「手、繋ぎたい」
雑踏に溶けてしまいそうな声でタイガくんは言った。
「え、えと」
勿論、構わない。けど、なんでわざわざそんなことを……? ただ手を取ってくれればいいのに。
「ダメか……?」
「いや、ダメじゃないよ! 繋ご!」
そう言って手を差し出すと、タイガくんは恐る恐るといった様子で手を取った。少し骨ばっていて、自分のものより大きい手は温かくて優しかった。
「聞かないでも、繋いでくれていいのに」
歩き出しながら言うと、タイガは少し困った顔をして答えた。
「だって、俺たち……もう大人だろ。子供のころは、こうしてよく手を繋いでもらってたけど、流石にこの歳で手繋ぐの、カケルは嫌かな、って思って……」
maru
DONE昨日の蕎麦屋の2階ネタ(まだ言ってる)の続き??すあまさんが縦抱っこして蕎麦屋連れ込むって言ってたのが!そう!お姫様抱きでなく!わかる!!!片手で!!左手にアオちゃんの荷物持って蕎麦屋の2階の部屋の戸を開けるから!本当は軽くチッスさせたかったんだけど届かなかったww😂😂蕎麦屋いくまでに伊はやや冷静というか落ち着くんだけど2階の戸開けた途端にもう理性飛ばして齧り付いて欲しいmaru
DONEこれはちょい成長の両片想いの2人で街中で偶然伊が女の子と話してた所(ただの通りすがりのモブとか)にアオちゃんが伊の恋人と勘違いして走ってにげちゃうのを伊が気付いて追いついて手首掴んでこっち向かせたらその顔と触れた感覚で何かアの気持ちわかっちゃってグァってなる瞬間、わかる?(説明が長い)そのままキスして蕎麦屋の2階でもなだれ込んで欲しいの。勘違い嫉妬のシチュ大好き。暑くてだるだるで顔しか描けないオルト
TRAINING1043文字22世紀蕎麦屋のタイカケ
今日はカケルとデートだ。まだ、付き合うことにOKは貰えていないけど、誰が何と言おうと、これはデートだ。今月は店の手伝い頑張って、テストもなんとかクリアしたから小遣いもアップしてもらえた。今日は俺が、カケルをリードするんだ。
俺はかなり気合を入れて、持ってる中で一番上等な服を着て(バイトのレオに選んでもらった)、それに合うちょっと洒落た靴を履いて(兄貴に借りた)、デートのノウハウを頭に入れて(蕎麦食べながらゼウスじーさんがなんか言ってた)、待ち合わせ場所に立っていた。時間まであと十分。カケルを待たせるわけにはいかないと思って、待ち合わせの三十分前にはこの場所についていた。
「あっつ……」
太陽の位置が変わって、少し日差しが当たる。さっきそこの自販機で買ったペットボトルのジュースは、すっかりぬるくなっていた。
1084俺はかなり気合を入れて、持ってる中で一番上等な服を着て(バイトのレオに選んでもらった)、それに合うちょっと洒落た靴を履いて(兄貴に借りた)、デートのノウハウを頭に入れて(蕎麦食べながらゼウスじーさんがなんか言ってた)、待ち合わせ場所に立っていた。時間まであと十分。カケルを待たせるわけにはいかないと思って、待ち合わせの三十分前にはこの場所についていた。
「あっつ……」
太陽の位置が変わって、少し日差しが当たる。さっきそこの自販機で買ったペットボトルのジュースは、すっかりぬるくなっていた。
オルト
TRAINING760文字22世紀蕎麦屋タイカケ
「んっ、んっ……!」
「わ、タイガくん、何してるの?」
いつものようにお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べていたら、女将さんに「タイガが寄っていけと言ってるから」と自宅スペースに招き入れられた。タイガくんといつも遊んでいる居間に向かうと、そこではタイガくんが腕立て伏せをしていた。
「カケル……!」
しんどそうな表情をしていたタイガくんは、僕に気付くとパッを笑顔になった。腕立て伏せをする手を止め、身体を起こすと僕に駆け寄ってきた。
「わ!」
「カケル、俺、筋肉ついたかな?!」
顔の目の前にずいっと腕を出された。タイガくんの腕は、まだまだ子供の腕だ。筋肉がついているどころか、なんだか柔らかくて、美味しそう……。
「どうして急に?」
796「わ、タイガくん、何してるの?」
いつものようにお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べていたら、女将さんに「タイガが寄っていけと言ってるから」と自宅スペースに招き入れられた。タイガくんといつも遊んでいる居間に向かうと、そこではタイガくんが腕立て伏せをしていた。
「カケル……!」
しんどそうな表情をしていたタイガくんは、僕に気付くとパッを笑顔になった。腕立て伏せをする手を止め、身体を起こすと僕に駆け寄ってきた。
「わ!」
「カケル、俺、筋肉ついたかな?!」
顔の目の前にずいっと腕を出された。タイガくんの腕は、まだまだ子供の腕だ。筋肉がついているどころか、なんだか柔らかくて、美味しそう……。
「どうして急に?」
オルト
TRAINING1182文字22世紀蕎麦屋成人タイカケ
酔っぱらってるカケのはなし。
『カケル、今どこ?』
「え~? んとね~、駅!」
『どこの?』
「……どこかな?」
『あぁ?』
電話の向こうのタイガくんは、その後も続けて何か言っているけど、フワフワした頭には入って来ない。
『迎えに行くから、そこ動くな』
「ん? うん」
返事をすると、ぷつりと電話が切れた。迎えに来る? いったいどういう事だろう? お迎えに行くのは僕だよ? タイガくんの幼稚園まで。だから、タイガくんが僕を迎えに来るのは変な話だ。一人で小さいタイガくんが表を歩くのは危ない。
あれ? タイガくんって、そんなに小さかったっけ? それに、幼稚園……って。ん?
なんだか違和感がある。あ、そうだ。タイガくんはもうとっくに幼稚園は卒園している。小学校も、中学も、高校も……。
1245「え~? んとね~、駅!」
『どこの?』
「……どこかな?」
『あぁ?』
電話の向こうのタイガくんは、その後も続けて何か言っているけど、フワフワした頭には入って来ない。
『迎えに行くから、そこ動くな』
「ん? うん」
返事をすると、ぷつりと電話が切れた。迎えに来る? いったいどういう事だろう? お迎えに行くのは僕だよ? タイガくんの幼稚園まで。だから、タイガくんが僕を迎えに来るのは変な話だ。一人で小さいタイガくんが表を歩くのは危ない。
あれ? タイガくんって、そんなに小さかったっけ? それに、幼稚園……って。ん?
なんだか違和感がある。あ、そうだ。タイガくんはもうとっくに幼稚園は卒園している。小学校も、中学も、高校も……。
オルト
TRAINING799文字22世紀蕎麦屋のタイカケ
小一×中一
「なぁ、中学も夏休みってあるのか?」
七月に入って早々、タイガくんに聞かれた。まだ小学生になったばかりのタイガくんは、中学のことを知らなくて当然だ。
「もちろん、あるよ! 小学校と殆ど一緒かなぁ?」
既に配られていた年間予定表で、夏休みの日程は把握済みだ。なんならタイガくんと遊ぶ予定を入れようと考えていた。きっと初めての宿題に手を焼くだろうから面倒見てあげようとか、自由研究で科学の面白さを知ってもらおうとか、一緒にラジオ体操に通ってスタンプをコンプリートしたいなとか、そこそこ具体的に夏休みの過ごし方を想像していた。
「な、ならよぉ……、いっぱい一緒に遊べる?」
「うん! いっぱい遊べるよ!」
「よっしゃ……!」
839七月に入って早々、タイガくんに聞かれた。まだ小学生になったばかりのタイガくんは、中学のことを知らなくて当然だ。
「もちろん、あるよ! 小学校と殆ど一緒かなぁ?」
既に配られていた年間予定表で、夏休みの日程は把握済みだ。なんならタイガくんと遊ぶ予定を入れようと考えていた。きっと初めての宿題に手を焼くだろうから面倒見てあげようとか、自由研究で科学の面白さを知ってもらおうとか、一緒にラジオ体操に通ってスタンプをコンプリートしたいなとか、そこそこ具体的に夏休みの過ごし方を想像していた。
「な、ならよぉ……、いっぱい一緒に遊べる?」
「うん! いっぱい遊べるよ!」
「よっしゃ……!」
owl47etc
DONE呪専夏七。お蕎麦アレルギー七と蕎麦が好物な夏の夏七。アレルギー発覚編。ナナミンがお蕎麦アレルギーなのは捏造。前半は割とまとも、後半からおかしくなる。私の任務が思いの外長引いたせいで、予定よりも2時間遅れて始まった、夕方までの、短い5度目のデート。気になっていた映画を鑑賞し、七海の希望で本屋にも寄れた。選んだアクションものの映画は当たりで、七海も欲しかった本が手に入り上機嫌だ。遅刻こそしたものの、デートは成功と言っていいだろう。
今は閑疎な公園で2人きり。周囲に私たち以外の気配はなく、ベンチに身を寄せ合って座っている。日は西に傾きオレンジ色はなりを潜め始め、夕闇が刻一刻と迫っている。明日は授業があるからもう帰らねばならない。名残惜しくて、本を抱える七海の手を取り、指を絡ませる。今度はいつ、こうして2人で出かけられるか分からないから。
「もう少しだけ、このままで」
7555今は閑疎な公園で2人きり。周囲に私たち以外の気配はなく、ベンチに身を寄せ合って座っている。日は西に傾きオレンジ色はなりを潜め始め、夕闇が刻一刻と迫っている。明日は授業があるからもう帰らねばならない。名残惜しくて、本を抱える七海の手を取り、指を絡ませる。今度はいつ、こうして2人で出かけられるか分からないから。
「もう少しだけ、このままで」
オルト
TRAINING702文字22世紀蕎麦屋タイカケ
タ5歳くらいかな。
おつかい「ホントに大丈夫?」
「大丈夫だって! こんくらい、楽勝だって!」
タイガくんはそう言って胸を張る。首からかかったがま口の金具が光る。
「それじゃ、行ってくる!」
「余計なもの買っちゃダメだよ~!」
俺は勢いよく駆け出したタイガくんの背中に向かって声を掛ける。今日はタイガくんの初めてのおつかいだ。先に出たミナトさんに頼み忘れたものを、タイガくんに買ってき貰おうというもので、女将のユキさんの発案だ。ミナトさんに連絡を入れてもいいんだけど、せっかくの機会だし
「行きましたよ」
「それじゃ、カケル。よろしく頼む」
「はい!」
俺は返事をしてからタイガくんの後を追った。
転ばないかな、とか、違うもの買わないかな、とか、知らない人に着いて行かないかな、とソワソワしながら後を追う。追跡って、ちょっと楽しいかも。
732「大丈夫だって! こんくらい、楽勝だって!」
タイガくんはそう言って胸を張る。首からかかったがま口の金具が光る。
「それじゃ、行ってくる!」
「余計なもの買っちゃダメだよ~!」
俺は勢いよく駆け出したタイガくんの背中に向かって声を掛ける。今日はタイガくんの初めてのおつかいだ。先に出たミナトさんに頼み忘れたものを、タイガくんに買ってき貰おうというもので、女将のユキさんの発案だ。ミナトさんに連絡を入れてもいいんだけど、せっかくの機会だし
「行きましたよ」
「それじゃ、カケル。よろしく頼む」
「はい!」
俺は返事をしてからタイガくんの後を追った。
転ばないかな、とか、違うもの買わないかな、とか、知らない人に着いて行かないかな、とソワソワしながら後を追う。追跡って、ちょっと楽しいかも。
owl47etc
DONE呪専夏七。お蕎麦アレルギー七と蕎麦が好物な夏の夏七。お蕎麦食べちゃったせいで生殺しをくらう夏油さん。ナナミンがお蕎麦アレルギーなのは捏造。コン、コン。
静かでなければ耳まで届くことはないであろう、控え目に扉を叩く音が聞こえた。ベッドから身を起こして、音がした扉へと視線を向ける。時計の針はもうじき22時を指そうとしているところだった。こんな時間に誰だろうか。特に誰かと約束はしていない。急ぎの任務ならばまず携帯に連絡が入るし、ノックだけではなく私を呼ぶ声と、要件を伝えてくるだろう。悟ならば「傑ぅ、遊ぼうぜー!!」などと言いながらガチャガチャと壊す勢いでドアノブを回すか、扉を壊そうとする勢いで叩く。毎回壊して、夜蛾先生に怒られるのだからいい加減学んで欲しい。修理依頼するついでに五条をどうにかしろ、と小言を言われる私の身にもなってくれ。硝子ももっと激しく音を立てる方で、それにこの時間じゃ見回りがいるから、女子寮から抜け出すなんて危ない真似はしていないはず。その辺、硝子は抜かりない。できれば明日は午前から任務の予定だから、対応したくないのが本音だ。
3397静かでなければ耳まで届くことはないであろう、控え目に扉を叩く音が聞こえた。ベッドから身を起こして、音がした扉へと視線を向ける。時計の針はもうじき22時を指そうとしているところだった。こんな時間に誰だろうか。特に誰かと約束はしていない。急ぎの任務ならばまず携帯に連絡が入るし、ノックだけではなく私を呼ぶ声と、要件を伝えてくるだろう。悟ならば「傑ぅ、遊ぼうぜー!!」などと言いながらガチャガチャと壊す勢いでドアノブを回すか、扉を壊そうとする勢いで叩く。毎回壊して、夜蛾先生に怒られるのだからいい加減学んで欲しい。修理依頼するついでに五条をどうにかしろ、と小言を言われる私の身にもなってくれ。硝子ももっと激しく音を立てる方で、それにこの時間じゃ見回りがいるから、女子寮から抜け出すなんて危ない真似はしていないはず。その辺、硝子は抜かりない。できれば明日は午前から任務の予定だから、対応したくないのが本音だ。
オルト
TRAINING800文字成人済み22世紀蕎麦屋タイカケ
付き合ってる「カケル、なぁ、いいだろ……?」
「だ、ダメだって……」
「なんで……? 俺のこと、好きじゃなくなった?」
泣きそうな顔で迫ってくるタイガくん。俺は首を横に振る。好きじゃなくなるなんてこと、絶対ないよ。好きすぎて困ってるくらいなんだから。
「じゃあ、なんでダメなんだよ」
タイガくんは、俺のシャツのボタンに手を掛けながら言う。俺は慌ててタイガくんの手首を掴んで、動きを止めようとするが、力が強くて叶わない。あの頃のタイガくんとは違う事を、改めて感じさせられる。
「ねぇお願い、待ってタイガくん」
「待てねぇ」
「いい子だから、ね?」
「子供扱いすんな。おめぇが、エロいのが悪いんだからな!」
そんな無茶苦茶な……。タイガは顔を真っ赤にして、今にも泣き出しそうだ。幼いころに、おねしょが俺にバレた時の事を思い出す。泣きながら干された布団の前に立って、違うんだと必死に訴えていた姿は可愛かった。
そんなタイガくんが、大人になって、俺の事を……。
「ねぇ、わかった、場所を変えよう? ほら、家の中にシンちゅわんもお父さんもお母さんもいるし……ね?」
「声、我慢すればいいじゃん」
「ん、う~ん!」
831
オルト
TRAINING780文字22世紀蕎麦屋のタイカケ
お店が忙しいとかで、代わりにお迎えとかあると思います。
リクエストありがとうございます「わぁ! カケルだぁ!」
俺の姿を見つけたタイガくんが、一目散に走ってきてそのまま俺の脚に抱き着いた。他の園児たちが、ざわざわしながら俺を見ている。園児たちの様子に気付いた先生が、ニコニコしながらこっちにやって来た。
「カケルさんですね。タイガくんのお母さんから連絡いただいてます。今日代わりにお迎えだって」
「カケル、俺の事迎えに来たのか?!」
お星さまが零れ落ちるんじゃないかって程目をキラキラさせて、タイガくんが俺を見上げている。俺がしゃがもうとするとタイガくんは一旦俺の脚から離れて、しゃがんだ俺に抱き着きなおした。俺はタイガくんを抱え上げて、先生に挨拶をした。
「タイガくんの荷物は教室にありますよ」
先生に案内され、俺はタイガくんの荷物を取りに教室に向かう。自分の通っていた園ではないが、なんとなく懐かしい気分になるのは、こういう施設はどこも作りが似通うからだろうか?
案内された教室に入ると、園児たちが描いた絵が飾られている。
「わぁ。ねぇね、タイガくんの絵はどれ?」
「あっち!」
タイガくんは指をさしながら体を動かす。タイガくんを落とさないようにしっかり抱きなおし、指さし 811
オルト
TRAINING671日目22世紀蕎麦屋のタイカケ「うぅ、わかんねぇ~……」
「頑張って思い出して! 昨日は出来たでしょ?」
算数のプリントを前に、タイガは頭を抱えていた。どれか覚えるとどれかを忘れてしまう九九に、タイガは苦戦していた。
「カケルは、どうやって覚えた?」
「うーん、ずいぶん前のことだから……どうだったかなぁ?」
カケルは目を閉じて数年前の事を思い出す。そんなに苦労せずに覚えた為、あまりどうやって勉強をしたのか覚えていない。懸命に記憶を辿る。うすぼんやり見えてきた光景を、逃すまいと掴んで引き寄せた。
「あ、そういえば、お風呂に掛け算の表が貼ってあったな」
「お風呂に?」
「うん。それで、それを声に出して読んだなぁ。リズムをつけて、歌っぽく? すると、覚えやすいと思うよ!」
「どんなふうに?」
タイガはカケルとの間にある机に身を乗り出して、真剣な顔で尋ねた。カケルはタイガが勉強に熱心になったと思い嬉しくなった。
「えっと、例えば、2の段だったら……」
「待った!」
カケルが2の段を唱え始めようとした途端、タイガは大きな声を上げてカケルを止めた。カケルが驚いて固まっていると、タイガは鉛筆を置いて立ちあがった。
「え、 704
オルト
TRAINING608文字22世紀蕎麦屋タイカケ(3歳×9歳)「かける、かける、あのさぁ~、えっと~」
「ん? なぁに? タイガくん」
最近、しっかりおしゃべりできるようになったタイガがくんが一生懸命僕にお話ししてくれる。僕も、小学校に上がっていっぱいいろんな言葉を覚えたから、使いたくて仕方ない。
「えほん、よんで」
「うん、いいよ~」
タイガくんが差し出した本を受け取って、ページを開く。可愛い動物たちのお話しのようだ。タイガくんはぼくのとなりにぴったりくっついて、本を覗き込む。最初からゆっくりと読んでいく。タイガくんはお話しに集中しているのか、ピクリとも動かずにじっと本を見ている。
小さい子向けの本だから、あっという間に終わってしまった。本を閉じてタイガくんの方を見ると、タイガくんも顔を上げて自分の方を見た。
「カケルすごいなぁ! もじ、全部読めるんだぁ」
タイガくんがあまりにも目をキラキラさせて言うものだから、なんだか照れてしまう。
「タイガくんも、ひらがな読めるようになりたいなら教えてあげるよ?」
「う、うーん……でも、むつかしそう」
「大丈夫、絵本とか、好きなものでお勉強するのは楽しいよ」
「え~! おべんきょう、やだ!」
何を 633
オルト
TRAINING727文字22世紀蕎麦屋タイカケ
5歳×11歳「あぁ、カケル、またタイガの面倒をみてくれてるのか。悪いなぁ」
「ううん、僕、タイガくんと遊ぶの楽しいから大丈夫だよ!」
店の裏手、少しスペースができている場所で、タイガとカケルは遊んでいた。窓から顔を出したミナトが、そんな二人の様子を見て言った。
「いつもありがとうな、タイガ、すっかりカケルに懐いちゃって」
最近手に入れたばかりのミニカーと右手に持ち、左手かカケルの服の裾を掴んでじっとミナトを見るタイガの表情は、「邪魔するな」とでも言いたげだ。
「もうすぐお店休憩に入るから、そしたら二人の分の蕎麦を茹でてやるからな」
言いながら引っ込んだミナトを見送ってから、タイガはカケルの服の裾をくいっと引っっぱった。
「なぁ、カケル」
「なぁに?」
「なつく、ってなに?」
タイガは首を傾げてカケルを見上げた。まだまだ幼いタイガは、知らない言葉を投げられくすりと笑われたのを、何か馬鹿にされたようにも感じてカケルに尋ねた。
「あぁ、えーっと、うーん……タイガくんにわかりやすいように言うと、僕の事、好きで……一緒に居てくれるっていうか……」
カケルは説明しながらなんだか気恥ずかしくなって、も 759
オルト
TRAINING796文字22世紀蕎麦屋タイカケ(中1×大1)「大学ってさ、どんな感じ?」
「どんな、って授業が?」
「授業もそうだけど……周りの人とか」
食後、蕎麦湯を飲んでいたら厨房から出て来たタイガくんが僕の前に座って尋ねた。少し怒ったような表情で、こちらを見ている。
「うーん、授業は楽しいよ。高校までとは違った雰囲気の教室での授業だし、学ぶことも全然違うし、新鮮。周りの人は……そうだなぁ……」
同じ学部やゼミの人を思い浮かべていると、タイガくんの表情が険しくなった。
「どうしたのい、タイガくん。そんな顔して」
「だって、大学に悪い虫がいたら大変だろ。もしいたら、俺が大学乗り込んで退治してやる」
「……あはは! タイガくんが大学に入ってきたら、早すぎる学校見学だと思われて案内してもらえるかもね!」
「笑ってんじゃねーよ!」
むくれてしまったタイガくん。まだ幼いその表情は、なんだか可愛い。
「ごめんごめん。心配してくれてるの?」
「あったりめぇだろ! カケルは俺の恋人になるんだ。それまで絶対、他の奴らに手出しさせねぇから」
「っ……」
真剣な表情に、どきっとしちゃう。小さいころから「好き」の気持ちをいっぱい貰って来たけど、今でもタイガ 825
オルト
TRAINING22世紀蕎麦屋のタイカケ小6×高3「カケル! カケル!」
「なぁに、タイガくん」
「こっち、こっち来て!」
腕をむんずと掴まれて、俺はタイガくんに引きずられるようにして部屋に入った。今まで一度も入ったことがない部屋だ。いつも僕が遊びに来た時は居間で過ごすんだけど……。
「この部屋って……」
学習机、ベッド、くたびれたランドセル、小さな洋服箪笥。本棚には教科書や漫画が無秩序に並んでいて、棚にはゲーム機なども置いてある。そして、その棚の上に設置されたデジタルフォトフレームには、僕が写っている。
「えっ」
写真は数秒おきに変化しているが、そのどれもが僕だった。タイガくんと一緒に写っているもの、僕一人のもの、さまざまだ。
「俺、自分の部屋貰ったんだぜ! だから、これからは俺と二人でここで遊べるぞ!」
タイガくんは純粋無垢な笑顔で僕を見るけど、僕はフォトフレームが気になって仕方ない。僕がちらちらそちらを見ているから、視線に気付いたタイガくんがそれを手に取って僕の方に向けた。
「いーだろ! カケルの写真がいっぱい入ってるんだぜ!」
「な、なんで僕の写真ばっかり……」
正直言って恥ずかしい。だってこれ、ずっとタイガくんに見 1626
オルト
TRAINING908文字22世紀蕎麦屋タイカケ
いつかふたりの初夜ちゃんと書きたいよ~~(初夜失敗)「なぁ、俺、もう待つのは嫌だ」
「う、うぅ……」
「なぁ、カケル……」
じりじりと壁際に追いやられ、タイガくんに迫られ、僕はついに逃げ場を失った。
タイガくんが高校を卒業し、交際を始めて数か月。最近、頻繁に迫られている。キスはもう済ませた。その先を、求められている。
「え、と……」
「セックスは二十歳になってから、なんて、言うなよ?」
怒りを含んだようなタイガくん声。あぁ、どうしよう。
セックスを二十歳までお預けにする気はない。僕だってセックスしたい。する気はないけど、心の準備ができていないのだ。身体の準備は、している。タイガくんが高校を卒業する前から。だって、タイガくんをずっと待たせていたんだもん、もしそういう雰囲気になったらスマートにリードしてあげたいって思っていたんだもん! だけど……。
「カケル、俺のこと、怖い?」
「えっ」
「だって、震えてる……」
「あ……」
気付かなかった。でも、タイガくんが怖いだなんて……思わない。こんな風に誰かに迫られたことは…………ない、し。
「あの、僕……」
「ごめん」
タイガくんは項垂れて僕から離れ、一歩後ずさる。長い前髪に隠れて表情 949
オルト
TRAINING絶対に勘違いしているタの22世紀蕎麦屋のタイカケ「なぁカケル。ひかるげんじ計画、ってどんな計画なんだ?」「ブーッ!」
「うわっ、きたねぇな!」
食後のお茶をゆっくり啜っていたカケルが、タイガの言葉に思いきり噴き出した。カケルの正面に座っていたタイガは慌てて身をかわした。そのまま厨房に駆けこみながら、タイガは話を続ける。
「なぁ、知ってるのか?」
「え、えーっと、タイガくんその言葉をどこで聞いてきたの?」
「古い漫画! クラスメイトの家にあった!」
「あ~、うーん……」
「知ってるのか?」
テーブルを拭くための布巾を手にしたタイガが、嬉しそうな顔をして戻ってくる。カケルはそんなタイガの表情をみて、何と答えるべきか思案した。
「あのな、漫画で出て来たんだけど、よく意味がわかんねぇんだ」
「お、俺もよく知らないんだよねぇ。多分ほら、光源氏って昔の書物に出てくる人だから、そのぉ……きっと古い風習か何かで……」
カケルは誤魔化そうと言葉を濁し、タイガから視線を逸らす。しかし、そんなカケルの様子にタイガはカケルが何か隠していると察知した。カケルの手をとり、ぎゅっと握る。
「なぁ、教えてよ」
「えっと……」
「漫画で言ってぞ! 年上の人が 695
オルト
TRAINING22世紀蕎麦屋のタイカケ「あと、二時間……」タイガは自室で一人、じっと時計を睨みつけていた。
『四月になったら、ね』
高校一年生のタイガが、カケルに真剣な交際を申し込んだときの話だ。カケルはタイガの気持ちを受け止め、自分の気持ちもタイガに伝えた。が、『お付き合いを始めるのは、高校を卒業したら』と言われてしまった。
高校の卒業式の日、卒業証書を持ってカケルの家に駆け付けて交際を迫ったら『三月三十一日までは高校生だよ。先生にも言われたでしょ』と言われて、その日も交際には至らず、結局卒業祝いと称してごちそうになっただけだった。
「もうすぐ、あと少し」
幼いころから、ずっとずっと憧れていたカケルとの交際。それが目の前に迫ってきてタイガは落ち着かず、ぐるぐると部屋の中を動き回る。
「あ~くそ~! 一分が長ぇ!」
普段であれば、一瞬で過ぎていく時間も今はとてつもなく長い時間に感じる。早く、日付変わってくれ。そう思う反面、何年も待ち望んでいたものがいざ目の前に来ると、不安がじわじわと沸き始める。
本当に、カケルは自分を好きで彼氏にしてくれるのか。いざ付き合ったら、やっぱり子供にしか見てもらえなくてフラれてしま 2405