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    mori_yuen

    DONE前にアップしたハンルス01の続きです。が、齟齬やテイストの違いがあるので01を読まなくても大丈夫です。なんやかんやで後日会う約束をしたんだな〜と思っていただければ。
    Hand(ハンルス02)01続き ルースター視点
     「お前、来週こっちに来るんだって?」
     電話越しのハングマンの言葉に俺はぎくりとした。ハードデックでの件から三週間。発端はハングマンにあるとはいえ、あの顛末は流石に気の毒に思い「次は奢るよ」と言ったものの、その機会が来る前に俺達はそれぞれの基地に戻ることになった。一足先にファイタータウンから去ろうとする俺に「連絡先教えろよ」とセルフォンを差し出してきたハングマンは、表向きはいつもより爽やかな笑顔を作っていたが、「逃げられると思ってんのか」という副音声が聞こえてくるような圧を発していた。いや、別に反故にしようとしていたワケじゃ無いし、と心の中で反論しながらも、まぁ奢るのは次にあった時━━そんな機会がいつあるかなんて検討もつかないのに━━でいいかと思っていたのも事実なので、「もちろん、お前のも教えてくれ」なんて笑顔で連絡先を教える。そんな俺を疑わしそうに見据えた後、いつも通りの胡散臭い笑顔に戻ったハングマンは「じゃ、いい店があったら連絡する」と言って見送りもせずに去っていった。アイツ、凄い高い店を選んでくるんじゃないだろうな、という一抹の不安を抱えながら俺はホームタウンに帰還した。
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    りつ🌸

    DOODLEまほやく / 因縁組(オエ→カイ) / さらりと幼馴染組(シノとヒス)
    優しいカインに、自分にだけ怒りや悲しみの表情を見せてほしいと願うオエちゃんのお話

    まほやく🔰ですが、楽しくプレイしています!
    過去公開のストーリー読めていないので、齟齬があったらごめんなさい💦
    とくべつ「はぁ? なんで僕が」
    「ご機嫌ななめだな。じゃあ、また今度な」
    「今度とかないから」
    「それはお前次第じゃない。俺次第だろ」
    「……へんなの」
     カシャカシャと生クリームを立てる小気味いい音のほうに向かいつつ、その視線はなおも金色に輝く瞳に向けられている。「おわっ、あっちで待ってろって!」「のろま」憎まれ口は騎士からから料理人に移されたようだ。
     こうして、賢者やほかの魔法使いが出かける際には必ず声をかけるようにしているのだが、死神のような甘党はけっして色よい返事をしない。放っておけばいいものの、「大人数はいや」といえば二人で出かける提案をするし、甘いものが好きだと知ればレストランではなくカフェに誘う。いくら面倒見のいい騎士とはいえ、なぜそこまでするのか。誰もが思う当然の疑問を投げかけた勇者は、まだ幼さを残す面持ちの案内人だった。
    1985

    mctk2kamo10

    DONEこちらフォロワーの書いた漣P小説(下記リンク)の道タケ視点での返歌になります Twitterで連載してた途中でアップしたから齟齬あると思うけど許して
    【漣P】バトルクライの調律をしよう | そのぎ #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18019477
    道タケ返歌「アイツ、今日も来ないらしい」
     妙にそわついたタケルがそう言うのを聞いて、道流はそうかと苦笑してうなずいた。なら、ほらと手を広げてみるとタケルは無言のまま腕の中に納まってくる。それが愛情表現だと信じている。だから、タケルはまだ上手く納得ができないようだった。漣のことが。
     そうは言ったところで玄関先でいつまでもハグしていたって仕方ない。少し強めに抱き上げて「おかえり」と伝えて、手を離した。そのまま居間へ一緒に入る。
    「事務所に寄ってきたんだ。ちょうど隼人さんたちとも話したかったし……アイツ、ほんとにプロデューサーのこと好きなのか、と、思って」
     荷物を下ろしたタケルの前にお茶を出して、米を今セットしたばかりだから晩飯は待ってもらうように伝える。構わないと返事をもらってから、彼の目の前よりも少し隣になるように座った。じっと見下ろしてみると、やはり表情は硬く、ずいぶんと悩んだことがうかがえる。
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    kyk_kokage

    DONE鈴蘭の過去妄想。考察とかじゃなくて、まるっと丸ごと妄想と捏造。鈴蘭への夢詰め込みまくり。円盤特典の設定資料とかで鈴蘭の詳細がいくらか分かるんだろうけど、その前に自分の妄想を形にしておきたかった。なんなら最終回で何か判明して齟齬が出るかもしれないけど。でも何も知らないから書けるものもあるからと思いました!以上、言い訳でした!
    或る僧侶の独白――僕が僧侶になった理由? そんな珍しいものでもないよぉ。
    僕の生家は奥羽の方の商家でさ。昔はそれなりに裕福だったみたいなんだけど、ほら、あれがあったじゃない? 天保のさ。そう、飢饉。
    あれですっかり蓄えが尽きちゃったみたいで。一番幼かった僕が、お寺に入れられることになったんだよねぇ。
    あ、そんな辛い話じゃないから。そりゃ、家族と離れるのは寂しかったけど……慣れちゃえば、そんなに悪いものでもなかったんだよね。
    僕って、ちっちゃい頃、泣き虫で力もなくてさ、近所の歳の近い子たちによくいじめられてたんだ。女みたいだって。だから、そのいじめっ子たちから離れられるんだと思えば、むしろ嬉しかったくらいで。
    お寺はさ、そりゃまぁ楽なことばかりじゃなかったけど……毎日の早起きとか掃除とかさ。北の方だったから冬の朝とかすっごく辛かった!
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    akinokosame

    DONE唯ちゃん無自覚の銀河→←唯前提の仁→唯です。仁唯はつきあってます。
    家電あんさんにいただいたリクエストで書かせていただきました。
    パスワードは18歳以上ですか?の質問に、yesかnoでお答えくださいませ。
    ※あんさんのリクエストは「めちゃくちゃ嫉妬する仁科の仁唯でR18で、嫉妬相手は
    銀河くんで、読むと感情がグチャグチャになる話」でした。
    (一部🦍の記憶に齟齬ありました)

    調子に乗って、いままで絶対に使ってこなかったような、男子が
    男子同士でしか使わないような用語を、仁科さんにいっぱい言ってもらいました。
    初の仁唯が、こんなネオロマ的にNG行為NG行為NGワードNGワードみたいなんで
    本当にいいのか、死ぬほど心配です…(心配です)

    仁科さんから時々感じる「男子校の男子」っぽさが、結構好きでして…。
    女の子慣れしてスマートでクールに振舞っているのに、女子という存在に対する
    距離感と夢みたいなものが、環境に無理矢理植え付けられている感じがするというか…
    「男子校の男子高校生ならでは」な振舞いを、かなり盛らせていただいてます。
    プレイ的にもだいぶアウトだし、使ってる言葉もだいぶアウトだし
    私が妄想できる範囲で、一番最低でダメな子な感じの仁科さんにしてしまったので
    苦手な方、嫌いな方はご注意です。マジで……
    リクで書いているので、本当に仁科さんがこんな人だとは思ってません!!
    これはマジです!!!!仁科さんはもっとスマートでクールで優しいし気をつかえると思います!!
    私の解釈より、ダメな男子校男子度&雄度25倍増しくらいにしてしまったのですが、
    そこはリクエストに応えるためですので!!!マジのマジです!!!許してください!!!!!

    補足ですが…
    この唯ちゃん、本人主観ではわりと仁科さんのこと本気で好きだという設定で書いてます。
    でも、仁科くんが全くそれを分かっていないというか、求めるものが多きすぎるため、
    まっすぐに受け止めることができず、どんどん深みにはまっていっているという設定です。


    あっ、途中の成宮は欲望のままに出しました…(すみませんでした)。
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    wks

    DONE・お題箱よりいただいたリクエストのトマ人です
    ・自己解釈が非常に強め
    ・ストーリー諸々全然回収できていないので齟齬があるかもしれない
    ・付 き 合 っ て な い のにやることやってます
    水に灯り、夜は明ける 時の流れは、その偉大なる歩みは、矮小な人間でも遥かなる神でも止めることは決してできない。そしてその時の流れとともに、万物は流転していく。永遠などありはしないし、すべての生き物は日々を生きるだけで変化していくものなのだ。いつか命に終わりはくるし、子どもとは大人になるのだから。
     だからこそ、神里綾人は約束というものの無情さを知っている。誓いの惨さも、神の目という名の意思の固定がどれほどにひとの理を外れたものであるのかも。それに拘泥するほど繊細でいるつもりはなかったが、同じくらい、それを理解していてなおそれらを紡ごうとするほど自由でもいられなかった。神里という巨大な家の頂点に立つ前から一歩引いて物事を見る性質に自覚はあったが、変わらないものなどないのだと思い知らされたあの日から、綾人はますます永遠というものを信じなくなった。不変などない。あらゆる物事は、時の流れに乗って前へ前へと進むしかない。それが正しい方向であるかどうかは誰にも分からないから、神里のような家の者たちが、民草の命を正しく運ぼうと日々世界を整えているのだ。それを自覚したときから、綾人は、変わらないものを求めることを諦めた。永遠はない。この世界のどこにも、変わらないものなど、ない。
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