がんま
なりひさ
DONEガンガさんとももんじゃマトシリーズその3。100日後にすけべするガンマト。どうせモフモフのほうが好きなんだろ〜すけべするまであと99日〜
ガンガディアはふと本から顔を上げた。そっと隣に座るマトリフに視線をやる。マトリフの頭はふらふらと揺れていた。目は閉じては開き、またゆっくりと閉じていく。もう真夜中だとガンガディアは気付いた。
マトリフが地底魔城に通うようになって暫くが経つ。特に用事があるわけではないのだろうが、マトリフは二、三日おきにやって来ては、地底魔城の様子を見ていく。ガンガディアはマトリフが来るのをいつも心待ちにしていた。会っても少し話をするだけなのだが、それでもマトリフに会えるのが嬉しかった。
今日はマトリフが土産だと言って魔導書を数冊持ってきた。師から譲り受けた貴重なものらしく、ガンガディアは礼を言って読み始めた。するとマトリフもそのうちの一冊を手に取って開いていた。
32701ガンガディアはふと本から顔を上げた。そっと隣に座るマトリフに視線をやる。マトリフの頭はふらふらと揺れていた。目は閉じては開き、またゆっくりと閉じていく。もう真夜中だとガンガディアは気付いた。
マトリフが地底魔城に通うようになって暫くが経つ。特に用事があるわけではないのだろうが、マトリフは二、三日おきにやって来ては、地底魔城の様子を見ていく。ガンガディアはマトリフが来るのをいつも心待ちにしていた。会っても少し話をするだけなのだが、それでもマトリフに会えるのが嬉しかった。
今日はマトリフが土産だと言って魔導書を数冊持ってきた。師から譲り受けた貴重なものらしく、ガンガディアは礼を言って読み始めた。するとマトリフもそのうちの一冊を手に取って開いていた。
shachisuke_21
DONEΓ21Webオンリー「ヒーローの21ヶ条」に参加させていただいています。『それはひとつの好奇心』
ガンマの二人が好奇心からキスをする話です。
お見苦しい点もあるかと思いますがご興味のある方はどうぞ(^^) 24
toumo2
PROGRESS★☆TGM中心、冒頭から★☆トランスフォーマー(映画)⇔トップガンマーヴェリック
2010年あたりTF世界⇔2020年辺りTGM世界
で時空を超えたクロスオーバーです
とんでもない長さになりそう&これだいじょうぶなのかとチキンハートは震えながら混沌とした書き散らしのまま
ええい!と投げた‥
※修正しました
pass:取扱い作品の略称2つ続けて(全部小文字で5文字) 15013
tooooruuuuakn02
DONE【ハンルス】グスキャロの年齢とルスの年齢と、アナポリス卒業の頃を考えて、もしかして二人はショットガンマリッジでは?と思ってそれを踏まえての、お墓参りのお話し。
特に甘くも辛くも無い、平坦なお話しです。
色が変わる日 ――ね、ブラッドリー。
優しい、懐かしい声に目が覚めた。
できることならその声の人を見せてほしくて目を閉じたけれど、覚醒した頭はもう微睡の世界に連れて行ってはくれなかった。残念だなと思って、仕方がなくゆっくりと開く瞼は、訪れた今日がまた天気のいい日だと教えてくれる光りの量に少しだけ怖気付く。
まだ隣で眠っているハングマンは、枕に顔の半分を埋めて静かな寝息を立てている。苦しくないのかなと思うけれど、規則正しく深い呼吸はしっかりと眠れているのだと教えてくれるようだ。
徐に体を起こして、カーテンの隙間から差し込む光りに緩く目を細めた。
穏やかな静寂に包まれるこの部屋を、あと数時間後には出なくてはいけない。ハングマンが目覚めて動き出せば、ルースターの一日が始まる。そうしたら、その時はすぐに来る。
14847優しい、懐かしい声に目が覚めた。
できることならその声の人を見せてほしくて目を閉じたけれど、覚醒した頭はもう微睡の世界に連れて行ってはくれなかった。残念だなと思って、仕方がなくゆっくりと開く瞼は、訪れた今日がまた天気のいい日だと教えてくれる光りの量に少しだけ怖気付く。
まだ隣で眠っているハングマンは、枕に顔の半分を埋めて静かな寝息を立てている。苦しくないのかなと思うけれど、規則正しく深い呼吸はしっかりと眠れているのだと教えてくれるようだ。
徐に体を起こして、カーテンの隙間から差し込む光りに緩く目を細めた。
穏やかな静寂に包まれるこの部屋を、あと数時間後には出なくてはいけない。ハングマンが目覚めて動き出せば、ルースターの一日が始まる。そうしたら、その時はすぐに来る。
みむも
TRAINING緋崎ガンマ大先生の線画をお借りしています(https://twitter.com/hizakigamma)自分では絶対描かないサイズの塗りたいところだけ塗った感じ。
根気もセンスも無いので精進します。
線画の特におめめが本当に綺麗で凄かった!
どうでも良いことですが、配信で描きながら「これは巨乳じゃなくて爆乳」と称してたの、ポイント高いです(どういう評価?)
なりひさ
DONEガンマト。ガンガディアがももんじゃに癒される話。まだ二人は敵対関係ガンガディアと白いモフモフ ガンガディアは早足で地底魔城の通路を急いでいた。ハドラーは凍れる時間の秘法から復活したが、それは同時に勇者の復活も意味する。いつ勇者が攻めてきてもおかしくなかった。
ガンガディアはハドラーに、凍れる時間の秘法に封印されていた期間の出来事、人間に押し返された地域、つまり現状の報告だけでも多大な時間を要した。魔王軍の立て直しが急務であり、勇者の動向も探らねばならない。ガンガディアは各方面からの連絡をまとめて行い、逐一ハドラーに報告していた。
そんなガンガディアに僅かに休憩する時間が与えられた。ガンガディアはその時間を自己鍛錬に当てようと闘技場へと向かっていた。
するとひと気のない通路に一匹のももんじゃを見つけた。そのももんじゃは薄暗い通路の奥へと向かって歩いている。なぜももんじゃがこんな場所にいるのかとガンガディアは足を止めた。
1728ガンガディアはハドラーに、凍れる時間の秘法に封印されていた期間の出来事、人間に押し返された地域、つまり現状の報告だけでも多大な時間を要した。魔王軍の立て直しが急務であり、勇者の動向も探らねばならない。ガンガディアは各方面からの連絡をまとめて行い、逐一ハドラーに報告していた。
そんなガンガディアに僅かに休憩する時間が与えられた。ガンガディアはその時間を自己鍛錬に当てようと闘技場へと向かっていた。
するとひと気のない通路に一匹のももんじゃを見つけた。そのももんじゃは薄暗い通路の奥へと向かって歩いている。なぜももんじゃがこんな場所にいるのかとガンガディアは足を止めた。
なりひさ
DONEガンマト。現パロ大晦日と正月の朝 大掃除、といってもガンガディアが普段からマメに掃除をしているので、大して汚れてもいない部屋をマトリフは見渡す。申し訳程度に埃取りモップを手にテレビの裏などを覗き込んでみるが、そこは掃除の必要がないほどにきれいだった。
マトリフは一瞬で掃除をする気を無くしてコタツへと入り込む。蜜柑も電気ポットも手の届く位置にあるし、ここに座れば数時間は動かないことになる。
「私はもう行くが、大丈夫かね」
コートを着たガンガディアが言った。マトリフは軽く手を振って早く行けと示す。ガンガディアは元魔王軍連中の年越しパーティーに呼ばれているので、もう出かける時間だった。
「オレも夕方には師匠のとこに行くから気にすんな」
いつもは二人で年越しをするが、今年はガンガディアがいないのでマトリフは師であるバルゴートのところへ行く予定だった。
4244マトリフは一瞬で掃除をする気を無くしてコタツへと入り込む。蜜柑も電気ポットも手の届く位置にあるし、ここに座れば数時間は動かないことになる。
「私はもう行くが、大丈夫かね」
コートを着たガンガディアが言った。マトリフは軽く手を振って早く行けと示す。ガンガディアは元魔王軍連中の年越しパーティーに呼ばれているので、もう出かける時間だった。
「オレも夕方には師匠のとこに行くから気にすんな」
いつもは二人で年越しをするが、今年はガンガディアがいないのでマトリフは師であるバルゴートのところへ行く予定だった。
Umi1115Tkso
Deep Desire多分、もくりで正義の心のないガンマズに誘拐される飯IFを浴びながら寝たおかげで見た夢を…えっちなことはしてなかった…
しかも文章にしたらえっち感薄れた…悲し……
なんか魔人編のエネルギー吸収みたいな感じで興奮しました……みるみるエネルギー溜まってくのを見せつけられるの…よいな…っていう……(伝わらないかも知れない…)
普通に一号かっこよかったんでそれだけでも伝わって… 2852
なりひさ
DONEガンマト。キリ番を踏んでくださった皆様へキリ番マトリフと魔法のランプ
昔々、あるところに大魔道士がいました。大魔道士はある城に暮らしています。その国の名をパプニカといいました。大魔道士はその城に勤める宮廷魔道士でした。
大魔道士の名前はマトリフといいます。マトリフは王様の相談役でもありました。今日もマトリフは持ちかけられた相談について頭を悩ませていました。ところがいい解決策は見つかりません。
「ちょっと休憩でもするか」
マトリフは椅子から立ち上がると背伸びをしました。その拍子に手が棚に当たり、棚にあったものがバラバラと落ちてきました。マトリフは溜息をつきながらそれらを拾い集めていきました。
「なんだこれ」
マトリフが手に取ったのは古びたランプでした。そこでマトリフは数年前に洞窟探検をしてこのランプを見つけたことを思い出しました。しかし持ち帰ったランプは棚に置かれたまま、ずっと忘れ去られていました。
4703昔々、あるところに大魔道士がいました。大魔道士はある城に暮らしています。その国の名をパプニカといいました。大魔道士はその城に勤める宮廷魔道士でした。
大魔道士の名前はマトリフといいます。マトリフは王様の相談役でもありました。今日もマトリフは持ちかけられた相談について頭を悩ませていました。ところがいい解決策は見つかりません。
「ちょっと休憩でもするか」
マトリフは椅子から立ち上がると背伸びをしました。その拍子に手が棚に当たり、棚にあったものがバラバラと落ちてきました。マトリフは溜息をつきながらそれらを拾い集めていきました。
「なんだこれ」
マトリフが手に取ったのは古びたランプでした。そこでマトリフは数年前に洞窟探検をしてこのランプを見つけたことを思い出しました。しかし持ち帰ったランプは棚に置かれたまま、ずっと忘れ去られていました。
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめ。オオグンタマを添えて。ただいまのあと ただいま、と言いながらドアを開ける。するとすぐに足音がこちらへと向かってきた。まるで主人の帰りを待ち侘びた犬のようだとマトリフはいつも思う。
「おかえり」
ガンガディアはマトリフを出迎えたが、すぐにリビングへと戻ってしまった。見ればテレビがついている。放送されているのは自然ドキュメンタリーなのか、雄大な森が映し出されていた。
「実に興味深い内容でね」
言いながらガンガディアはテレビの前のソファに座っている。どうやらガンガディアの知的好奇心を刺激する内容らしい。
「一緒に見ないかね」
「ああ、風呂上がったらな」
マトリフは鞄を置いて風呂へと向かった。ガンガディアは大きな身体を丸めて熱心に画面を見ている。
4950「おかえり」
ガンガディアはマトリフを出迎えたが、すぐにリビングへと戻ってしまった。見ればテレビがついている。放送されているのは自然ドキュメンタリーなのか、雄大な森が映し出されていた。
「実に興味深い内容でね」
言いながらガンガディアはテレビの前のソファに座っている。どうやらガンガディアの知的好奇心を刺激する内容らしい。
「一緒に見ないかね」
「ああ、風呂上がったらな」
マトリフは鞄を置いて風呂へと向かった。ガンガディアは大きな身体を丸めて熱心に画面を見ている。
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめガンマトアドベントカレンダー3.521素晴らしい人々
「ガンガディアのおっさんが師匠の百歳の誕生日をサプライズで祝いたいんだとよ」
「お前サプライズの意味わかってんのか?」
秘密であろう内容をさらりと言ってしまったポップにマトリフは呆れた。だがポップは調子良く笑いながら肘でマトリフをつつく。
「師匠はとっくに気付いてたろ〜?」
「まあな」
ここ数日ガンガディアは挙動不審だった。それがマトリフの百歳を祝うための準備をしているためだとマトリフは気付いていた。
「当日に師匠を連れ出す役目をガンガディアのおっさんに頼まれたんだよ。理由は何でもいいから適当に出かける用事に誘えってさ。師匠どこか行きたいとこあるか?」
「ねえよ」
「パプニカで最近流行ってるデザートでも食いに行く? あ、でもアバン先生のケーキがあるから甘いものは被るなあ」
1762「ガンガディアのおっさんが師匠の百歳の誕生日をサプライズで祝いたいんだとよ」
「お前サプライズの意味わかってんのか?」
秘密であろう内容をさらりと言ってしまったポップにマトリフは呆れた。だがポップは調子良く笑いながら肘でマトリフをつつく。
「師匠はとっくに気付いてたろ〜?」
「まあな」
ここ数日ガンガディアは挙動不審だった。それがマトリフの百歳を祝うための準備をしているためだとマトリフは気付いていた。
「当日に師匠を連れ出す役目をガンガディアのおっさんに頼まれたんだよ。理由は何でもいいから適当に出かける用事に誘えってさ。師匠どこか行きたいとこあるか?」
「ねえよ」
「パプニカで最近流行ってるデザートでも食いに行く? あ、でもアバン先生のケーキがあるから甘いものは被るなあ」
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめガンマトアドベントカレンダー422渦巻く心
君のことが好きだ、とガンガディアは言った。マトリフはその声を思い出して頭を抱える。
ガンガディアは魔王軍に属する魔王の側近、マトリフは勇者一行の魔法使いだ。そのガンガディアからの告白を受けたマトリフは、頭を悩ませていた。
その告白を聞いたときは、尊敬の延長線上にある好意なのかと思った。ガンガディアから妙に気に入られていることには気付いていたからだ。
だが、ガンガディアの様子からどうも違うらしいと察した。ガンガディアはどこか思い詰めた顔をしていた。そしてその告白のあと、何も望まないと言った。
「私のこれまでの行いは変えられない。君とはこれからも敵対関係が続くだろう。だが、どうしても私の思いを伝えておきたかった」
3419君のことが好きだ、とガンガディアは言った。マトリフはその声を思い出して頭を抱える。
ガンガディアは魔王軍に属する魔王の側近、マトリフは勇者一行の魔法使いだ。そのガンガディアからの告白を受けたマトリフは、頭を悩ませていた。
その告白を聞いたときは、尊敬の延長線上にある好意なのかと思った。ガンガディアから妙に気に入られていることには気付いていたからだ。
だが、ガンガディアの様子からどうも違うらしいと察した。ガンガディアはどこか思い詰めた顔をしていた。そしてその告白のあと、何も望まないと言った。
「私のこれまでの行いは変えられない。君とはこれからも敵対関係が続くだろう。だが、どうしても私の思いを伝えておきたかった」
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめガンマトガンマトアドベントカレンダー315ふとんの抜け殻
ぽっかりと空いた穴を見つめる。布団はそこに寝ていた主人の形を残していた。マトリフは器用に布団から抜け出したらしい。
部屋は暖炉の火のおかげで充分に暖まっている。外は荒れた天気だが、それを全く感じさせなかった。
さて本人はどこへ行ったのだろうとガンガディアはあたりを見渡す。昨夜は一緒に寝なかったために、その姿を見ていない。ガンガディアの部屋はその体のサイズに合わせてあるので広い。マトリフ一人が身を隠そうと思えばその場所は沢山あった。
「大魔道士」
ガンガディアは極力優しい声音で言った。寝起きのマトリフは機嫌がよろしくない。無駄に刺激しないに限る。だがその姿が何処にあるかだけは確認しておかねばならなかった。
12872ぽっかりと空いた穴を見つめる。布団はそこに寝ていた主人の形を残していた。マトリフは器用に布団から抜け出したらしい。
部屋は暖炉の火のおかげで充分に暖まっている。外は荒れた天気だが、それを全く感じさせなかった。
さて本人はどこへ行ったのだろうとガンガディアはあたりを見渡す。昨夜は一緒に寝なかったために、その姿を見ていない。ガンガディアの部屋はその体のサイズに合わせてあるので広い。マトリフ一人が身を隠そうと思えばその場所は沢山あった。
「大魔道士」
ガンガディアは極力優しい声音で言った。寝起きのマトリフは機嫌がよろしくない。無駄に刺激しないに限る。だがその姿が何処にあるかだけは確認しておかねばならなかった。
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめあなたが選んだのは 森の奥深くに、不思議な泉があるという。その泉は水が清らからで、その水と同じくらい清らかな者が訪れたら、幸せになれるという。
「だったらオレは無理だな」
話を聞いたマトリフは笑い飛ばした。自他とも悪党と認める素行の悪さと、清らかとは真逆の性格なのだ。ところがガンガディアが珍しく行きたいと言い張った。知識欲に飢えたこのトロルの我儘を、マトリフも珍しく聞いてやりたくなった。
そして落ちた。ガンガディアが泉に。それはそれは高い水飛沫が上がった。
「何やってんだ?」
マトリフとガンガディアはトベルーラで泉を探して飛んでいた。森の上を飛んでいたら、ぽっかりと空いた場所があり、そこに泉があった。そしてちょうど泉の真上に来たときに、ガンガディアが落ちたのだ。
12966「だったらオレは無理だな」
話を聞いたマトリフは笑い飛ばした。自他とも悪党と認める素行の悪さと、清らかとは真逆の性格なのだ。ところがガンガディアが珍しく行きたいと言い張った。知識欲に飢えたこのトロルの我儘を、マトリフも珍しく聞いてやりたくなった。
そして落ちた。ガンガディアが泉に。それはそれは高い水飛沫が上がった。
「何やってんだ?」
マトリフとガンガディアはトベルーラで泉を探して飛んでいた。森の上を飛んでいたら、ぽっかりと空いた場所があり、そこに泉があった。そしてちょうど泉の真上に来たときに、ガンガディアが落ちたのだ。
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画まとめ2ガンマトアドベントカレンダー28揺れ動く心の波
「やってらんねぇよなぁ」
マトリフは城から抜け出して誰もいない丘にいた。格式高きパプニカ城はその丘の上からも小さく姿が見えている。マトリフは鼻を鳴らすと草原へと寝転んだ。
パプニカ王国では魔法使いは他国に比べて重きを置かれる。賢者であれば尚更だ。魔王討伐を果たした勇者一行の、本人はその呼称を良しとしないが賢者であるマトリフは、パプニカ王国にとっは是非迎え入れたい存在だった。何度断ってもどうか王宮へ来てくれと頭を下げられ、マトリフは渋々頷いたものの、いざ来てみれば王宮はマトリフを歓迎しなかった。それを行ったのはマトリフの存在が自分の立場を危うくするごく一部の者かもしれない。だがそれは、日々着実に、マトリフを悪い立場へと追いやっていった。
4787「やってらんねぇよなぁ」
マトリフは城から抜け出して誰もいない丘にいた。格式高きパプニカ城はその丘の上からも小さく姿が見えている。マトリフは鼻を鳴らすと草原へと寝転んだ。
パプニカ王国では魔法使いは他国に比べて重きを置かれる。賢者であれば尚更だ。魔王討伐を果たした勇者一行の、本人はその呼称を良しとしないが賢者であるマトリフは、パプニカ王国にとっは是非迎え入れたい存在だった。何度断ってもどうか王宮へ来てくれと頭を下げられ、マトリフは渋々頷いたものの、いざ来てみれば王宮はマトリフを歓迎しなかった。それを行ったのはマトリフの存在が自分の立場を危うくするごく一部の者かもしれない。だがそれは、日々着実に、マトリフを悪い立場へと追いやっていった。
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画作成まとめガンマトアドベントカレンダー1.5 私は今日こそマトリフに好きだと伝えようと思っていた。私がマトリフに出会ったのはちょうど五年前。恋に落ちたのは四年と三百六十四日前だ。
私はマトリフの研究室に来ていた。私は企業の研究職だが、共同研究員としてマトリフがいる大学に派遣されている。夕方の研究室には私とマトリフしかいなかった。
「マトリフ、話があるのだが」
「なんだよ改まって」
マトリフは競馬新聞を片手にビーカーで黒い液体を混ぜていた。それがインスタントコーヒーで、そのビーカーが前回は何に使われていたのか思い出そうとしてやめた。衛生的であることを信じたい。
「以前から言おうと思っていたのだが」
「マグカップならねぇんだよ。でもコーヒーが飲みてえし」
8026私はマトリフの研究室に来ていた。私は企業の研究職だが、共同研究員としてマトリフがいる大学に派遣されている。夕方の研究室には私とマトリフしかいなかった。
「マトリフ、話があるのだが」
「なんだよ改まって」
マトリフは競馬新聞を片手にビーカーで黒い液体を混ぜていた。それがインスタントコーヒーで、そのビーカーが前回は何に使われていたのか思い出そうとしてやめた。衛生的であることを信じたい。
「以前から言おうと思っていたのだが」
「マグカップならねぇんだよ。でもコーヒーが飲みてえし」
なりひさ
DONEガンマト。アドベントカレンダー企画作品まとめガンマトアドベントカレンダー11恋の物語
これは恋の物語だ。誰に語り聞かせるわけでもないが。
はじめてマトリフに出会ったとき、その鮮やかな魔法は私の世界を変えてしまった。
二度目に会ったとき、その存在にどうしようもなく憧れた。それから私はいつもマトリフのことを考えていた。その魔法と知恵は、私が欲して止まないものだった。
三度目に会ったとき、私は勝利を確信した。この拳があの小さな体の骨を砕く感触がわかった。ようやく勝てると思うと、どこか惜しい気がした。
するとマトリフは血を流しながら、私を褒めた。それは今まで生きてきた中で、一番の喜びだった。
私は魔王を探す中で、少しの期間をマトリフと過ごした。マトリフは決して魔王の居場所を言わなかったが、その少しの停戦が、その後の私たちを変えるきっかけとなった。
3495これは恋の物語だ。誰に語り聞かせるわけでもないが。
はじめてマトリフに出会ったとき、その鮮やかな魔法は私の世界を変えてしまった。
二度目に会ったとき、その存在にどうしようもなく憧れた。それから私はいつもマトリフのことを考えていた。その魔法と知恵は、私が欲して止まないものだった。
三度目に会ったとき、私は勝利を確信した。この拳があの小さな体の骨を砕く感触がわかった。ようやく勝てると思うと、どこか惜しい気がした。
するとマトリフは血を流しながら、私を褒めた。それは今まで生きてきた中で、一番の喜びだった。
私は魔王を探す中で、少しの期間をマトリフと過ごした。マトリフは決して魔王の居場所を言わなかったが、その少しの停戦が、その後の私たちを変えるきっかけとなった。
なりひさ
DONEガンマト。ダイ大小説家ダイ君編を読んで思ったガンマトうちの大魔道士が世話になったようだな「ふざけんなこの野郎! 騙しやがったな」
チンピラは罵声を浴びせながらマトリフの襟首を掴んだ。偽造された証文をマトリフが燃やしてしまったからだ。いくら大魔道士とはいえ小柄な老人であるマトリフは、男に胸元を掴まれて体が傾く。しかしマトリフは危機感などまるでなく、涼しい顔をしていた。そのことにマトリフを掴んでいる男が苛立ちを覚えた。
「このジジイ」
しかし次の瞬間、チンピラは吹き飛んでいた。文字通り、体が弾け飛んで地面に転がっていた。
「大魔道士に気安く触るな」
チンピラを突き飛ばしたのは巨大な青いトロルだった。突然に現れたそのトロルに周りにいた者たちが驚く。トロルはマトリフに向き直ると、掴まれたせいで乱れた法衣を大きな指で器用に直した。
603チンピラは罵声を浴びせながらマトリフの襟首を掴んだ。偽造された証文をマトリフが燃やしてしまったからだ。いくら大魔道士とはいえ小柄な老人であるマトリフは、男に胸元を掴まれて体が傾く。しかしマトリフは危機感などまるでなく、涼しい顔をしていた。そのことにマトリフを掴んでいる男が苛立ちを覚えた。
「このジジイ」
しかし次の瞬間、チンピラは吹き飛んでいた。文字通り、体が弾け飛んで地面に転がっていた。
「大魔道士に気安く触るな」
チンピラを突き飛ばしたのは巨大な青いトロルだった。突然に現れたそのトロルに周りにいた者たちが驚く。トロルはマトリフに向き直ると、掴まれたせいで乱れた法衣を大きな指で器用に直した。
なりひさ
DONEガンマト。と巻き込まれポップトラップブック ポップは不貞腐れていた。己の行動が招いた結果であるのは間違いないが、どこか納得できない気持ちだった。
ポップは本になっていた。比喩でも冗談でもなく、本になっていた。表紙はポップの顔になっており、律儀にバンダナが背表紙に付いていた。
それもこれも、ポップがマトリフの洞窟で開いた本のせいだった。ポップはパプニカで宮仕えをしているが、時々マトリフの知恵を借りに洞窟へと赴いていた。
しかし今日はマトリフは留守だった。ポップは実家に帰ってきたような感覚で洞窟で寛ぎながらマトリフを待っていたのだが、そのときふと本棚のある本に目が留まった。
タイトルが古語であるが、どうもいかがわしいタイトルに読めてしまう。現代語に訳すなら「魔界のエッチ盛り合わせ」とでもなるのだろうか。古代の人もすけべだったんだなあとポップは思いながら、つい手が伸びてしまった。マトリフがいない間にこっそり、最初の一頁だけでも読んでみたかったのだ。
2153ポップは本になっていた。比喩でも冗談でもなく、本になっていた。表紙はポップの顔になっており、律儀にバンダナが背表紙に付いていた。
それもこれも、ポップがマトリフの洞窟で開いた本のせいだった。ポップはパプニカで宮仕えをしているが、時々マトリフの知恵を借りに洞窟へと赴いていた。
しかし今日はマトリフは留守だった。ポップは実家に帰ってきたような感覚で洞窟で寛ぎながらマトリフを待っていたのだが、そのときふと本棚のある本に目が留まった。
タイトルが古語であるが、どうもいかがわしいタイトルに読めてしまう。現代語に訳すなら「魔界のエッチ盛り合わせ」とでもなるのだろうか。古代の人もすけべだったんだなあとポップは思いながら、つい手が伸びてしまった。マトリフがいない間にこっそり、最初の一頁だけでも読んでみたかったのだ。
なりひさ
DONEガンマト。マトリフとクロコダインの会話おめえかよ テランの森の小屋はハドラーの急襲をダイが返り討ちにしてから、ようやく静かな夜を取り戻していた。
クロコダインは小屋の前で見張りに立っていた。もう敵襲はないだろうが、念のために警戒している。
小屋の扉が開く。見ればマトリフが小屋から出てきていた。
「寝てなくて良いのか」
ポップから聞いた話ではマトリフは体が悪いらしい。さらにハドラーの攻撃に対抗して呪文を使って吐血したらしく、ベッドを使って寝ていたはずだ。
「ベッドならあのバカに譲った」
マトリフは腕を組んで口を曲げている。あのバカが指すのがポップだとクロコダインはすぐに気付いた。二人は師弟関係にあり、親しくしているのを見ていた。ポップは大丈夫だと言っていたが、無理をしているのをマトリフは見抜いたのだろう。
2333クロコダインは小屋の前で見張りに立っていた。もう敵襲はないだろうが、念のために警戒している。
小屋の扉が開く。見ればマトリフが小屋から出てきていた。
「寝てなくて良いのか」
ポップから聞いた話ではマトリフは体が悪いらしい。さらにハドラーの攻撃に対抗して呪文を使って吐血したらしく、ベッドを使って寝ていたはずだ。
「ベッドならあのバカに譲った」
マトリフは腕を組んで口を曲げている。あのバカが指すのがポップだとクロコダインはすぐに気付いた。二人は師弟関係にあり、親しくしているのを見ていた。ポップは大丈夫だと言っていたが、無理をしているのをマトリフは見抜いたのだろう。
くのと
Reuse Christmas病んでる1号こと病みちごが、箱の中に2号を探すお話。クリスマスネタです。博士のガンマへの依存度がやや低め。1号の愛は深い。ピッコロさんはサンタ。1号の箱シュレーティンガーの猫
量子力学のいち理論。観測者が箱を開けるまでは、猫の生死は決定していない。
「子供部屋って、いつごろ欲しがるものなんでしょうか?」
冬も深まりクリスマスが近付いた頃、ブルマへの研究相談を一区切りさせたヘドが、そんな質問を投げかけた。
そうねぇ、と飲みかけのコーヒーを口にしながら、相変わらずべったりなんだなと、CCの女社長はこの新入社員の家族の一人を思い浮かべた。
レッドリボン軍の科学力の結晶であるガンマ1号は、優秀なAIのもと成人男性のように振る舞っている。応対や現場判断は的確だし、ヒーローというコンセプトの通り正義感に篤く、現に今も警察と協力し治安維持に貢献している。活動を始めてから日は浅いものの、既に人々からの信頼や人気は非常に高い。
7666量子力学のいち理論。観測者が箱を開けるまでは、猫の生死は決定していない。
「子供部屋って、いつごろ欲しがるものなんでしょうか?」
冬も深まりクリスマスが近付いた頃、ブルマへの研究相談を一区切りさせたヘドが、そんな質問を投げかけた。
そうねぇ、と飲みかけのコーヒーを口にしながら、相変わらずべったりなんだなと、CCの女社長はこの新入社員の家族の一人を思い浮かべた。
レッドリボン軍の科学力の結晶であるガンマ1号は、優秀なAIのもと成人男性のように振る舞っている。応対や現場判断は的確だし、ヒーローというコンセプトの通り正義感に篤く、現に今も警察と協力し治安維持に貢献している。活動を始めてから日は浅いものの、既に人々からの信頼や人気は非常に高い。
sir423_
TRAINING色ぬり練習。映画のシーンの模写。仁王立ちガンマズ。
入れたかった台詞↓
2号「マゼンタの話、長くない?ボク、おしっこ行きたくなっちゃった。」
1号「同感だな。…だが、我慢しろ。」