がんま
なりひさ
DOODLEガンマトのポメガバースポメガバース その白くてふわふわの毛並みはまるで綿毛のようだった。太陽に照らされてきらきらと輝いて見える。
「見たことのない魔物だな」
ガンガディアはその白い毛並みの生き物を見つめて呟いた。場所はマトリフの洞窟のすぐそばだ。その白い毛並みの生き物はガンガディアを見て驚き、逃げ出そうとした。
「待ちたまえ」
ガンガディアは片手でその生き物を捕まえる。四つ足だが足は短く、いくらばたつかせても逃げられはしない。ガンガディアははじめて見た生き物に目を輝かせた。
だがガンガディアが捕まえたその生き物は魔物ではなく犬だった。それもポメラニアンという犬種である。ガンガディアは犬を見るのは初めてだった。
「君を詳しく調べてみたい。もしかしたら何かの亜種だろうか」
7851「見たことのない魔物だな」
ガンガディアはその白い毛並みの生き物を見つめて呟いた。場所はマトリフの洞窟のすぐそばだ。その白い毛並みの生き物はガンガディアを見て驚き、逃げ出そうとした。
「待ちたまえ」
ガンガディアは片手でその生き物を捕まえる。四つ足だが足は短く、いくらばたつかせても逃げられはしない。ガンガディアははじめて見た生き物に目を輝かせた。
だがガンガディアが捕まえたその生き物は魔物ではなく犬だった。それもポメラニアンという犬種である。ガンガディアは犬を見るのは初めてだった。
「君を詳しく調べてみたい。もしかしたら何かの亜種だろうか」
なりひさ
DOODLEガンマトとハグハグの日「あなたを……抱きしめる?」
ガンガディアは虚をつかれたような顔をしてマトリフを見返した。マトリフは腕を組んで踏ん反り返っている。
「おう、ギュッとやれ」
「何故?」
「オレの頼みが聞けねえのか」
マトリフはガンガディアの質問には答えずに不遜な態度で言った。ガンガディアは眼鏡を指で押し上げてマトリフを見下ろす。マトリフは早くしろと言わんばかりな様子だ。
ガンガディアはハグという人間の習慣がよく理解できない。人間は身体を接触させることに意味を持たせるという。それは愛情だったり親愛だったりするが、魔族にはそんな習慣はなかった。
しかし本で読んだ知識によると、そのハグにはストレス軽減の作用もあるという。もしかしたらマトリフはストレスが溜まっており、それの対処としてハグを求めたのかもしれない。そうでなければこんな醜いトロルと抱き合いたいと思うはずがないからだ。
1772ガンガディアは虚をつかれたような顔をしてマトリフを見返した。マトリフは腕を組んで踏ん反り返っている。
「おう、ギュッとやれ」
「何故?」
「オレの頼みが聞けねえのか」
マトリフはガンガディアの質問には答えずに不遜な態度で言った。ガンガディアは眼鏡を指で押し上げてマトリフを見下ろす。マトリフは早くしろと言わんばかりな様子だ。
ガンガディアはハグという人間の習慣がよく理解できない。人間は身体を接触させることに意味を持たせるという。それは愛情だったり親愛だったりするが、魔族にはそんな習慣はなかった。
しかし本で読んだ知識によると、そのハグにはストレス軽減の作用もあるという。もしかしたらマトリフはストレスが溜まっており、それの対処としてハグを求めたのかもしれない。そうでなければこんな醜いトロルと抱き合いたいと思うはずがないからだ。
なりひさ
DOODLE現パロガンマト。前世の記憶ありマト七夕 晴れた夏の夜空を、立ち昇った紫煙が横切っていく。マトリフは指に挟んだ煙草が短くなっていくのを見て、もう一本火をつけるかどうか考えていた。
広くて見晴らしのいいベランダで、マトリフは裸足にサンダルを突っ掛けて煙草を吸っていた。
夜空では年に一度の逢瀬をする恋人がいるという。そんな不遇な恋人たちは残りの三百六十四日を、どんな気持ちで過ごすのだろうか。
「マトリフ」
ベランダのガラス戸が空いてガンガディアが姿を見せた。室内の明るい光がガンガディアを照らしている。マトリフは煙草を口元に運んで吸い込んだ。
「風呂へ入らないか?」
「これが終わったらな」
マトリフが煙草を吸い込めば、火が強く灯る。ぎりぎりまで吸おうとしていると、ガンガディアはじっとマトリフを待っていた。
815広くて見晴らしのいいベランダで、マトリフは裸足にサンダルを突っ掛けて煙草を吸っていた。
夜空では年に一度の逢瀬をする恋人がいるという。そんな不遇な恋人たちは残りの三百六十四日を、どんな気持ちで過ごすのだろうか。
「マトリフ」
ベランダのガラス戸が空いてガンガディアが姿を見せた。室内の明るい光がガンガディアを照らしている。マトリフは煙草を口元に運んで吸い込んだ。
「風呂へ入らないか?」
「これが終わったらな」
マトリフが煙草を吸い込めば、火が強く灯る。ぎりぎりまで吸おうとしていると、ガンガディアはじっとマトリフを待っていた。
なりひさ
DOODLE現パロガンマトの花火が怖いマト夏空の大輪 一緒に行こうと誘われた夏祭りに、マトリフは僅かに浮き足立っていた。夜空を灯す色とりどりの提灯に、方々から漂ってくる屋台の匂いに、どうしたって心が弾む。ただそれを、最近恋人になったばかりのガンガディアに悟られるのは格好がつかないように思えて、マトリフはズボンのポケットに手を入れたままゆっくりと歩いた。
少し前を歩くガンガディアは、マトリフの歩調に合わせて歩き、何度も振り返ってはマトリフの存在を確かめているようだった。迷子になる歳でもないのに、生真面目で心配性の恋人はマトリフから目を離してはいけないとでも思っているらしい。
「手、繋ぐか?」
見かねてマトリフが言えば、ガンガディアは控えめな笑みを見せてからマトリフの手をそっと握った。ガンガディアの大きな手に包まれると安心する。ガンガディアに手を引かれて人混みを歩いた。
1025少し前を歩くガンガディアは、マトリフの歩調に合わせて歩き、何度も振り返ってはマトリフの存在を確かめているようだった。迷子になる歳でもないのに、生真面目で心配性の恋人はマトリフから目を離してはいけないとでも思っているらしい。
「手、繋ぐか?」
見かねてマトリフが言えば、ガンガディアは控えめな笑みを見せてからマトリフの手をそっと握った。ガンガディアの大きな手に包まれると安心する。ガンガディアに手を引かれて人混みを歩いた。
なりひさ
DOODLEガンマトと指輪2君から貰ったひとつの指輪「本当に貰っていいのだろうか」
ガンガディアは感激のあまり打ち震えながら手にした指輪を見た。
「ああ、貰っとけ貰っとけ」
マトリフはやや投げやりに言いながらベッドに寝そべっている。昼前になってようやく起きたマトリフに、ガンガディアは指輪のことについて訊ねた。するとマトリフは寝癖のついた頭を掻きながら「お前にやる」とだけ言った。
「私に? 何故?」
「理由なんていいんだよ。それはただの指輪だ。呪いもなければ効果もない」
マトリフは随分と寝たのに、まだ眠たそうに欠伸をしている。ガンガディアは礼を言って指輪を受け取った。思えばそれはマトリフから貰った初めての物だった。
マトリフはまだ起きる気がないらしく、頬杖をついてガンガディアを見ている。そしてガンガディアの持つ指輪を指差した。
2976ガンガディアは感激のあまり打ち震えながら手にした指輪を見た。
「ああ、貰っとけ貰っとけ」
マトリフはやや投げやりに言いながらベッドに寝そべっている。昼前になってようやく起きたマトリフに、ガンガディアは指輪のことについて訊ねた。するとマトリフは寝癖のついた頭を掻きながら「お前にやる」とだけ言った。
「私に? 何故?」
「理由なんていいんだよ。それはただの指輪だ。呪いもなければ効果もない」
マトリフは随分と寝たのに、まだ眠たそうに欠伸をしている。ガンガディアは礼を言って指輪を受け取った。思えばそれはマトリフから貰った初めての物だった。
マトリフはまだ起きる気がないらしく、頬杖をついてガンガディアを見ている。そしてガンガディアの持つ指輪を指差した。
なりひさ
DOODLEガンマトと指輪君に渡すひとつの指輪「師匠〜!」
元気のいい声が外から響いて、ガンガディアは読んでいた魔導書を閉じた。
「いらっしゃいポップ君」
「おじゃましまーすって、あれ、師匠は?」
ポップは洞窟内を見渡してマトリフがいないことに気づいた。ガンガディアは立ち上がるとポップに椅子をすすめる。
「大魔道士は出かけている。だがすぐに帰ってくるだろう。かけたまえ。お茶を淹れる」
「そっかー。あ、これお土産」
ポップは椅子に腰掛けると手土産を机に並べた。それらは焼き菓子で、アバン特製のものだろう。それに合う茶葉があったはずだとガンガディアは棚の中を探した。
「師匠どこ行ってんの?」
「ベンガーナだ。探し物だと言っていたが」
「じゃあ帰ってくんの遅いんじゃねえの?」
8335元気のいい声が外から響いて、ガンガディアは読んでいた魔導書を閉じた。
「いらっしゃいポップ君」
「おじゃましまーすって、あれ、師匠は?」
ポップは洞窟内を見渡してマトリフがいないことに気づいた。ガンガディアは立ち上がるとポップに椅子をすすめる。
「大魔道士は出かけている。だがすぐに帰ってくるだろう。かけたまえ。お茶を淹れる」
「そっかー。あ、これお土産」
ポップは椅子に腰掛けると手土産を机に並べた。それらは焼き菓子で、アバン特製のものだろう。それに合う茶葉があったはずだとガンガディアは棚の中を探した。
「師匠どこ行ってんの?」
「ベンガーナだ。探し物だと言っていたが」
「じゃあ帰ってくんの遅いんじゃねえの?」
なりひさ
DOODLE英霊ガンマト魔導図書館の英霊「大魔道士」
ガンガディアは思わずマトリフに呼びかける。マトリフは多くの兵士に囲まれて、地図を広げながら指示を出していた。
ヨミカイン魔導図書館の泉のすぐそば。パプニカ王家の兵士たちは物々しい警戒をしていた。その中心にマトリフがいる。
ガンガディアは戸惑いながらもマトリフに近付く。沢山いるパプニカの兵士たちは誰一人としてガンガディアに気付かなかった。
ガンガディアは死んで霊となった。あの地底魔城の闘技場で炎に包まれ、そこで意識が途切れたが、次に気がついたときにはヨミカインにいた。
ヨミカインは湖に沈んでいた。水に揺蕩う魔導書を目にしてガンガディアは改めて罪の意識に苛まれた。どうにかできないかと泉の奥深くに沈んだ魔導書を拾おうとしても、ガンガディアの体では物に触れることはできなかった。透き通った手は魔導書を貫通してしまう。魔導書だけでなく、ガンガディアは実在する物に触れられなかった。
1098ガンガディアは思わずマトリフに呼びかける。マトリフは多くの兵士に囲まれて、地図を広げながら指示を出していた。
ヨミカイン魔導図書館の泉のすぐそば。パプニカ王家の兵士たちは物々しい警戒をしていた。その中心にマトリフがいる。
ガンガディアは戸惑いながらもマトリフに近付く。沢山いるパプニカの兵士たちは誰一人としてガンガディアに気付かなかった。
ガンガディアは死んで霊となった。あの地底魔城の闘技場で炎に包まれ、そこで意識が途切れたが、次に気がついたときにはヨミカインにいた。
ヨミカインは湖に沈んでいた。水に揺蕩う魔導書を目にしてガンガディアは改めて罪の意識に苛まれた。どうにかできないかと泉の奥深くに沈んだ魔導書を拾おうとしても、ガンガディアの体では物に触れることはできなかった。透き通った手は魔導書を貫通してしまう。魔導書だけでなく、ガンガディアは実在する物に触れられなかった。
なりひさ
DOODLEガンマトと復活の灰夏至の夜 マトリフは昼が一番長い日の夜を待っていた。海に沈む夕陽は美しいが、マトリフからすれば今日ばかりは早く沈んでくれと祈る気持ちだった。
やがて複雑な色を残して太陽が沈む。反対側からは夜が始まっていた。
マトリフは月を見上げる。低い位置にいる月は寂しげに光を放っていた。
「ガンガディア」
マトリフの声に応えるように風が吹く。マトリフはその風に託すように瓶の中の灰を手に取った。それは火竜の炎に焼かれて燃え尽きたガンガディアの灰だ。戦いの後でマトリフが掻き集めたものだ。
灰は風に舞い、月光を受けて姿を変える。淡く光ったかと思うと、虚像を作り上げた。それはデストロールの姿だった。
「よお、久しぶり」
マトリフの言葉にガンガディアは無言で頷く。灰からガンガディアを甦らせることが出来るのは夏至の夜だけだった。朝になればガンガディアは消えて、元の灰に戻る。
1087やがて複雑な色を残して太陽が沈む。反対側からは夜が始まっていた。
マトリフは月を見上げる。低い位置にいる月は寂しげに光を放っていた。
「ガンガディア」
マトリフの声に応えるように風が吹く。マトリフはその風に託すように瓶の中の灰を手に取った。それは火竜の炎に焼かれて燃え尽きたガンガディアの灰だ。戦いの後でマトリフが掻き集めたものだ。
灰は風に舞い、月光を受けて姿を変える。淡く光ったかと思うと、虚像を作り上げた。それはデストロールの姿だった。
「よお、久しぶり」
マトリフの言葉にガンガディアは無言で頷く。灰からガンガディアを甦らせることが出来るのは夏至の夜だけだった。朝になればガンガディアは消えて、元の灰に戻る。
なりひさ
DOODLEガンマトと魔導書最後の魔導書 マトリフはベッドに横になったまま咳を繰り返す。引き攣った喉は細く息を吸ったが、それは込み上げる喀血に邪魔されて長くは続かなかった。
気休めの回復呪文も薬草もとうに諦めた。マトリフは手のひらに広がった血を服で拭う。あの戦いから十数年。だが命はまだ終わろうとしない。
マトリフは咳を堪えながら起き上がると枕元の棚に手を伸ばした。そこには一冊の魔叢書が置かれてある。マトリフはそれを迷わずに手に取った。
マトリフはその魔導書を開かずに胸に抱える。中に書かれたことは暗唱できるほどに覚えていた。マトリフは魔導書を胸に抱くと安心したように身体の力を抜く。その身体は前のめりに倒れていった。
「……ガンガディア」
呟いた言葉は響くことなく消えていく。何故よりにもよってこの本を託されたのかとマトリフは思った。
670気休めの回復呪文も薬草もとうに諦めた。マトリフは手のひらに広がった血を服で拭う。あの戦いから十数年。だが命はまだ終わろうとしない。
マトリフは咳を堪えながら起き上がると枕元の棚に手を伸ばした。そこには一冊の魔叢書が置かれてある。マトリフはそれを迷わずに手に取った。
マトリフはその魔導書を開かずに胸に抱える。中に書かれたことは暗唱できるほどに覚えていた。マトリフは魔導書を胸に抱くと安心したように身体の力を抜く。その身体は前のめりに倒れていった。
「……ガンガディア」
呟いた言葉は響くことなく消えていく。何故よりにもよってこの本を託されたのかとマトリフは思った。
なりひさ
DOODLE俳優パロのガンマトエンドロールのあとで マトリフが立ち尽くしている。闘技場には彼しかいなかった。抜けるような青空が広がっているが、マトリフの表情は痛みに耐えるようだった。彼の体は傷つき血を流している。しかし彼の感じる痛みは体のものではなかった。
マトリフは何かを探すように空を見上げてから、胸に手を当てた。やがて力をなくしたように膝をつく。戦いに勝ったはずのマトリフだが、そこに喜びはなかった。
「カット!!」
その声が響いても彼は暫く立ち上がらなかった。どこからか拍手が湧き起こる。私も自然と手を打ち鳴らしていた。迫真の演技に心が引き込まれて、監督の声が無ければこれが演技だということを忘れそうだった。
「お疲れ様です!」
その声と同時にスタッフが彼に花束を持っていく。このシーンがマトリフを演じた彼のクランクアップだった。監督の手を借りて立ち上がった彼は花束を受け取ってにこやかに笑みを浮かべている。多くのスタッフが労いの言葉をかけに彼の元へと行った。
2726マトリフは何かを探すように空を見上げてから、胸に手を当てた。やがて力をなくしたように膝をつく。戦いに勝ったはずのマトリフだが、そこに喜びはなかった。
「カット!!」
その声が響いても彼は暫く立ち上がらなかった。どこからか拍手が湧き起こる。私も自然と手を打ち鳴らしていた。迫真の演技に心が引き込まれて、監督の声が無ければこれが演技だということを忘れそうだった。
「お疲れ様です!」
その声と同時にスタッフが彼に花束を持っていく。このシーンがマトリフを演じた彼のクランクアップだった。監督の手を借りて立ち上がった彼は花束を受け取ってにこやかに笑みを浮かべている。多くのスタッフが労いの言葉をかけに彼の元へと行った。
なりひさ
DOODLEガンマトとドーナツやわらかい「お、うまそう」
そのドーナツを見た途端にマトリフは滅多に見せない純粋な笑みを浮かべた。
ガンガディアは最近発売したというそのドーナツを買ってマトリフの家へと来ていた。ガンガディアがドーナツ屋の袋を持っているのを見たマトリフは、嬉々としてコーヒーを淹れてテーブルへとついた。
「どうぞ」
ガンガディアはドーナツをマトリフの前に置く。マトリフが嬉しいならガンガディアも嬉しい。意外とミーハーというか、新し物好きのマトリフは、新発売と名のつくものを好んでいた。
マトリフはさっそくドーナツを手にする。そのドーナツは随分と柔らかいらしく、マトリフはそっと持ち上げていた。
ガンガディアはマトリフが淹れてくれたコーヒーを飲む。苦味と酸味のバランスが丁度良かった。
1082そのドーナツを見た途端にマトリフは滅多に見せない純粋な笑みを浮かべた。
ガンガディアは最近発売したというそのドーナツを買ってマトリフの家へと来ていた。ガンガディアがドーナツ屋の袋を持っているのを見たマトリフは、嬉々としてコーヒーを淹れてテーブルへとついた。
「どうぞ」
ガンガディアはドーナツをマトリフの前に置く。マトリフが嬉しいならガンガディアも嬉しい。意外とミーハーというか、新し物好きのマトリフは、新発売と名のつくものを好んでいた。
マトリフはさっそくドーナツを手にする。そのドーナツは随分と柔らかいらしく、マトリフはそっと持ち上げていた。
ガンガディアはマトリフが淹れてくれたコーヒーを飲む。苦味と酸味のバランスが丁度良かった。
なりひさ
DOODLEガンマトとプロポーズプロポーズ マトリフは口付けられた手を呆気に取られて見ていた。ガンガディアは恭しく膝をつき、マトリフの手の甲に口付けている。
「おまッ……なにやってんだ」
マトリフは焦ってる手を引くが、ガンガディアの力には敵わないので失敗に終わる。ガンガディアはマトリフの手から唇を離すと顔を上げた。
「あなたに愛を誓っている」
「だからなんで……おまっ、それ、プププ」
「プププ?」
「まさかプロポーズじゃねえだろうな?」
マトリフの声は裏返っていた。ガンガディアは魔王軍の幹部であり、マトリフにとっては敵だ。地底魔城の闘技場で戦っていた二人だが、先ほど勝敗が決まった。勝ったのはマトリフだ。するとガンガディアは負けを認めた上で、マトリフの前に跪き、手を取って口付けた。
7136「おまッ……なにやってんだ」
マトリフは焦ってる手を引くが、ガンガディアの力には敵わないので失敗に終わる。ガンガディアはマトリフの手から唇を離すと顔を上げた。
「あなたに愛を誓っている」
「だからなんで……おまっ、それ、プププ」
「プププ?」
「まさかプロポーズじゃねえだろうな?」
マトリフの声は裏返っていた。ガンガディアは魔王軍の幹部であり、マトリフにとっては敵だ。地底魔城の闘技場で戦っていた二人だが、先ほど勝敗が決まった。勝ったのはマトリフだ。するとガンガディアは負けを認めた上で、マトリフの前に跪き、手を取って口付けた。
なりひさ
DOODLEガンマトと惚気お前だよ ガンガディアは釣った魚を見て満足げに笑みを浮かべた。丁寧に針を魚の口から外す。それはガンガディアが初めて釣った魚だった。
ガンガディアがマトリフから魚釣りを教わったのは数日前のことだ。ガンガディアは釣りを効率の悪い行為だと思っていた。釣り糸を垂れて魚を待つより、素手で捕まえたほうが早いし確実だからだ。しかしマトリフはこれも修行の一環だと言った。
ガンガディアは己の短絡的な考えを改めた。そして自分で身を持って体験しようと思い、釣りをはじめた。しかし全く釣れないまま数日が経過した。気持ちが挫けそうになっていたが、さっきようやく最初の一匹が釣れた。
ガンガディアはその魚を早くマトリフに見せたくて、急いで釣具を持って洞窟へと戻った。きっとマトリフは喜んでくれるだろう。
1604ガンガディアがマトリフから魚釣りを教わったのは数日前のことだ。ガンガディアは釣りを効率の悪い行為だと思っていた。釣り糸を垂れて魚を待つより、素手で捕まえたほうが早いし確実だからだ。しかしマトリフはこれも修行の一環だと言った。
ガンガディアは己の短絡的な考えを改めた。そして自分で身を持って体験しようと思い、釣りをはじめた。しかし全く釣れないまま数日が経過した。気持ちが挫けそうになっていたが、さっきようやく最初の一匹が釣れた。
ガンガディアはその魚を早くマトリフに見せたくて、急いで釣具を持って洞窟へと戻った。きっとマトリフは喜んでくれるだろう。
なりひさ
DOODLEガンマトと誕生日君の存在に祝福を「あなたの誕生日を教えてほしい」
ガンガディアにキラキラした顔で言われる。それが答えのない質問だったのでマトリフはすぐに視線を読んでいた本へと戻した。
「わからねえ」
「わからない?」
「知らねえんだよ。誕生日だとかを大事にするような場所で育ってねえからな」
もし仮にあの里で誕生日を祝う習慣があったとしても、マトリフには祝いのケーキひとつなかっただろう。マトリフはどこで誰から生まれたかすらわからないのだ。
「そうなのかね。人間の面白い風習なのでやってみたかったのだが」
「残念だったな」
本当に残念そうな顔をするガンガディアに、マトリフは読んでいた本から顔を上げた。
「そういやお前の誕生日はいつなんだよ」
「私が生まれた日かね。我々には生まれた日を祝う習慣などないから、いちいち日付を記憶したりしない」
891ガンガディアにキラキラした顔で言われる。それが答えのない質問だったのでマトリフはすぐに視線を読んでいた本へと戻した。
「わからねえ」
「わからない?」
「知らねえんだよ。誕生日だとかを大事にするような場所で育ってねえからな」
もし仮にあの里で誕生日を祝う習慣があったとしても、マトリフには祝いのケーキひとつなかっただろう。マトリフはどこで誰から生まれたかすらわからないのだ。
「そうなのかね。人間の面白い風習なのでやってみたかったのだが」
「残念だったな」
本当に残念そうな顔をするガンガディアに、マトリフは読んでいた本から顔を上げた。
「そういやお前の誕生日はいつなんだよ」
「私が生まれた日かね。我々には生まれた日を祝う習慣などないから、いちいち日付を記憶したりしない」
なりひさ
DOODLEガンマトと嫉妬オレだけの青い龍「じゃあなぁ師匠!」
元気なポップの声にガンガディアは洞窟を出た。マトリフは既に見送りのために洞窟の外まで出ている。
見上げればルーラで飛び上がった少年の姿が太陽に重なって眩しい。ガンガディアは手をかざして目を細めた。
ガンガディアはそっと横に立つマトリフを見やる。あの戦いが終わってからは顰めっ面が定着してしまった顔が、ポップを見るときは和らいでいた。そのことにガンガディアは自分の感情が揺らぐのを感じる。
ポップがマトリフにとって可愛い存在であることはわかっている。ポップのその性格も、またその見た目も愛くるしい。それ以外にも彼が愛される理由はたくさんあるだろう。
それに引き換え、とガンガディアは自分の手を見る。可愛らしさ、愛らしさとはかけ離れた肉体だ。そして性格も愛嬌があるとは到底いえない。じわりと劣等感が高まる。
1693元気なポップの声にガンガディアは洞窟を出た。マトリフは既に見送りのために洞窟の外まで出ている。
見上げればルーラで飛び上がった少年の姿が太陽に重なって眩しい。ガンガディアは手をかざして目を細めた。
ガンガディアはそっと横に立つマトリフを見やる。あの戦いが終わってからは顰めっ面が定着してしまった顔が、ポップを見るときは和らいでいた。そのことにガンガディアは自分の感情が揺らぐのを感じる。
ポップがマトリフにとって可愛い存在であることはわかっている。ポップのその性格も、またその見た目も愛くるしい。それ以外にも彼が愛される理由はたくさんあるだろう。
それに引き換え、とガンガディアは自分の手を見る。可愛らしさ、愛らしさとはかけ離れた肉体だ。そして性格も愛嬌があるとは到底いえない。じわりと劣等感が高まる。
なりひさ
DOODLE雨の日のガンマト驟雨 ふと静けさが響く。日が落ちた頃に急に降り出した雨はいつの間にか止んでいた。それに気付けないほどガンガディアは夢中になっていた。
雨の日に情を交わすようになったのはいつからだろうか。激しい雨の日は岩戸を閉めきって肌を合わせるのが暗黙の了解だった。
腕の中のマトリフは息を荒げて声を殺している。ガンガディアの背に立てた爪は、絶頂が近いためか更に食い込んできた。
やがて短い声を上げてマトリフが果てる。夜目がきくガンガディアは、マトリフの顔に浮かんだ笑みを見た。満足そうでいて、狡猾さが滲む。それは目的を遂げた策士の含み笑いであった。
ガンガディアはふと、自分が罠にかかった獲物であると知った。この世には天候を操る呪文があるという。そして今夜の雨は急であった。雲の流れから雨など降りそうもなかったのに。
538雨の日に情を交わすようになったのはいつからだろうか。激しい雨の日は岩戸を閉めきって肌を合わせるのが暗黙の了解だった。
腕の中のマトリフは息を荒げて声を殺している。ガンガディアの背に立てた爪は、絶頂が近いためか更に食い込んできた。
やがて短い声を上げてマトリフが果てる。夜目がきくガンガディアは、マトリフの顔に浮かんだ笑みを見た。満足そうでいて、狡猾さが滲む。それは目的を遂げた策士の含み笑いであった。
ガンガディアはふと、自分が罠にかかった獲物であると知った。この世には天候を操る呪文があるという。そして今夜の雨は急であった。雲の流れから雨など降りそうもなかったのに。
なりひさ
DOODLEメイドの日のガンマト冥土へようこそ マトリフは青い巨体を見上げた。ガンガディアが身に纏っている服から目が離せないからだ。ガンガディアが身につけているのは黒を基調としたワンピースと白いエプロンで、いわゆるメイド服と呼ばれるものだった。
「どうかな?」
どうかなじゃねえよ、とマトリフは叫びそうになったものの、なんとか押し留めた。そして何と言うべきか悩んだ。何故こんなことになってしまったのか、皆目見当がつかない。
ガンガディアの鍛え上げられた肉体は窮屈そうにメイド服に包まれている。黒のワンピースはミニスカートで、胸元も大きく開いている。エプロンにはフリルやリボンがふんだんにあしらわれていて、服だけ見れば可愛らしい作りだった。
「……君がこういうものを好むと聞いたのだが」
1584「どうかな?」
どうかなじゃねえよ、とマトリフは叫びそうになったものの、なんとか押し留めた。そして何と言うべきか悩んだ。何故こんなことになってしまったのか、皆目見当がつかない。
ガンガディアの鍛え上げられた肉体は窮屈そうにメイド服に包まれている。黒のワンピースはミニスカートで、胸元も大きく開いている。エプロンにはフリルやリボンがふんだんにあしらわれていて、服だけ見れば可愛らしい作りだった。
「……君がこういうものを好むと聞いたのだが」
なりひさ
DOODLE現パロガンマトコーヒーと紅茶 ガンガディアの部屋の、ガンガディアが選んだらしい家具はやたらと豪華だ。そのひとつのソファに寝そべりながら、マトリフは天井を見上げていた。高い天井には、くるくると回るファンが付いていて、金持ちはなぜあんなものを天井に付けたがるのかと不思議に思う。
バスルームからはシャワーの音が聞こえていた。ガンガディアが出てくるまであと数分。先にベッドルームに行っていてもいいのだが、面倒臭さが勝っていてソファでだらけている。飲み終わったミネラルウォーターのペットボトルを手で弄びながら、ガンガディアが出てくる前に帰ってしまおうかと考えた。
だが数分も待たない間にガンガディアがバスローブを着て出てきた。なぜ金持ちはバスローブを着るのだろうか。
18640バスルームからはシャワーの音が聞こえていた。ガンガディアが出てくるまであと数分。先にベッドルームに行っていてもいいのだが、面倒臭さが勝っていてソファでだらけている。飲み終わったミネラルウォーターのペットボトルを手で弄びながら、ガンガディアが出てくる前に帰ってしまおうかと考えた。
だが数分も待たない間にガンガディアがバスローブを着て出てきた。なぜ金持ちはバスローブを着るのだろうか。
なりひさ
DOODLEガンマトバレンタインオレの この甘ったるい季節がまたやってきた。マトリフは街を歩きながら、赤やら茶色の飾り付けを見る。並ぶチョコレートとその芳香が、準備は大丈夫かとお節介を焼いてくるように思えた。
正月がついさっき終わったと思ったら、もうバレンタインだという。そう同僚に溢せば「歳を取ると時間の経過を早く感じるそうですよ」と笑われた。ついでに「今年も楽しみですね」と付け加えられ、バレンタインの話題を振ったことを後悔した。
楽しみですね、と言われた通り、マトリフは今日を楽しみにしていた。今年はバレンタインが平日であるからお互いに半日休を取るくらいには浮かれている。待ち合わせを街の有名な待ち合わせスポットに指定したのはマトリフだ。
1253正月がついさっき終わったと思ったら、もうバレンタインだという。そう同僚に溢せば「歳を取ると時間の経過を早く感じるそうですよ」と笑われた。ついでに「今年も楽しみですね」と付け加えられ、バレンタインの話題を振ったことを後悔した。
楽しみですね、と言われた通り、マトリフは今日を楽しみにしていた。今年はバレンタインが平日であるからお互いに半日休を取るくらいには浮かれている。待ち合わせを街の有名な待ち合わせスポットに指定したのはマトリフだ。
なりひさ
DOODLE現パロガンマトとヒュンおじさんの恋人 店のチャイムが鳴る。夜のコンビニは煌々とした明かりを灯していた。
「いらっしゃいませ」
ヒュンケルは小さな声を上げる。コンビニのアルバイトは数日目だがまだ慣れなかった。元より接客に向く性格でないことはわかっている。だが親がいないヒュンケルを引き取って、一人で育ててくれている父を少しでも助けたくて、ヒュンケルはアルバイトを始めた。
ヒュンケルは棚の前に屈みながら、減っている商品を補充していく。すると客がレジへと向かうのが見えた。ヒュンケルは立ち上がって急足でレジへと向かう。ちょうど客がカウンターにカゴを置いたところだった。ヒュンケルはバーコードスキャナーを片手に持ち、カゴの商品を手に取る。
「ヒュンケル?」
1962「いらっしゃいませ」
ヒュンケルは小さな声を上げる。コンビニのアルバイトは数日目だがまだ慣れなかった。元より接客に向く性格でないことはわかっている。だが親がいないヒュンケルを引き取って、一人で育ててくれている父を少しでも助けたくて、ヒュンケルはアルバイトを始めた。
ヒュンケルは棚の前に屈みながら、減っている商品を補充していく。すると客がレジへと向かうのが見えた。ヒュンケルは立ち上がって急足でレジへと向かう。ちょうど客がカウンターにカゴを置いたところだった。ヒュンケルはバーコードスキャナーを片手に持ち、カゴの商品を手に取る。
「ヒュンケル?」
yuma
DONE復活IF 魔力供給ガンマト微修正済み
「そろそろ魔力が足りないんじゃないか?」
床に座り込んで熱心に古書のページを捲るガンガディアの背中に向かって、マトリフは声をかける。
「いや、まだ結構だ」
精一杯の誘いの言葉に対して、ガンガディアはあまりにもそっけなく、マトリフは眉をしかめる。
マトリフとガンガディアが一緒に暮らし始めて、しばらく経つ。
死の間際のガンガディアから譲り受けたドラゴラムの書には、ガンガディアの魂が僅かに残っていた。その魂は、マトリフの魔力に触れ続けたことで、ふたたび生を得て、さらには実体を伴うことまでできるようになったのであった。
初めて本の中からガンガディアに語りかけられた時、マトリフは大変驚いたものだが、好敵手が蘇ったことは嬉しくないわけがなかった。今度こそ、平和に友情を築きたいと思ったのだ。
1730床に座り込んで熱心に古書のページを捲るガンガディアの背中に向かって、マトリフは声をかける。
「いや、まだ結構だ」
精一杯の誘いの言葉に対して、ガンガディアはあまりにもそっけなく、マトリフは眉をしかめる。
マトリフとガンガディアが一緒に暮らし始めて、しばらく経つ。
死の間際のガンガディアから譲り受けたドラゴラムの書には、ガンガディアの魂が僅かに残っていた。その魂は、マトリフの魔力に触れ続けたことで、ふたたび生を得て、さらには実体を伴うことまでできるようになったのであった。
初めて本の中からガンガディアに語りかけられた時、マトリフは大変驚いたものだが、好敵手が蘇ったことは嬉しくないわけがなかった。今度こそ、平和に友情を築きたいと思ったのだ。
いまがわヤキ子
PROGRESS限界ギリギリ原稿始めたんですけどネーム、終わってなくてとりあえず描き始めました起承転結の承と転がめちゃくちゃ考えるの苦手なので困った…
今回は可愛い博士(当社比)をたくさん詰めます
ですがかっこいいガンマくんたちは1ミリもいません
いるのは残念なガンマくんたちです
そう、これは何でも許せる人向けです…
すまない…癖と妄想を今回も詰め込んだんだ…
頑張って落とさないようにしたいです…頑張るぞ!
(まる)み
DOODLEエゴマネCP考察とらくがきです。地雷にご注意⚠️①コラボカフェのカーディガンが可愛かったので衝動で描いた彼カーディガンマ
ネズ(概念)
②成立するかもしれないCPまとめ(お相手:rn、ro、oty)
③CPにはならないけど、距離感がバグってるコンビまとめ(お相手:ng、bcr、cgr) 3
yuma
DONE求愛行動ガンマト書きたくて…色々ネタを混ぜました。バルマト風味(誤解)も混ざるので何でも大丈夫な方向け。
ガンガディアの与える過ぎた快楽に、マトリフの身体は翻弄されている。普段はよく回る舌も今はただただ吐息を漏らすことしかできず、その最中で何かを口走った気もするが、自分ではわからない。
突然、ガンガディアの動きが止まった。
「マトリフ……?」
たったいま絶頂を極めた恋人にかけるには、戸惑いの多い声にマトリフは違和感を覚えてゆっくりと目を開けた。
「どうした?」
覆い被さる巨体の顔は逆光で、よくわからない。
だが、長年の付き合いで、なんらかの理由で目の前の男が絶句している、ということは伝わってきた。
「すまない。君の過去にはこだわらないつもりだったが……」ガンガディアは、口元を手で覆って、かなりショックを受けているような口ぶりだ。
2240突然、ガンガディアの動きが止まった。
「マトリフ……?」
たったいま絶頂を極めた恋人にかけるには、戸惑いの多い声にマトリフは違和感を覚えてゆっくりと目を開けた。
「どうした?」
覆い被さる巨体の顔は逆光で、よくわからない。
だが、長年の付き合いで、なんらかの理由で目の前の男が絶句している、ということは伝わってきた。
「すまない。君の過去にはこだわらないつもりだったが……」ガンガディアは、口元を手で覆って、かなりショックを受けているような口ぶりだ。
yuma
TRAINING現パロガンマトでコマ割りの練習。描きたいとこだけ。せっかくなのでSSではあまり書かなかったガンガさんの反応とかマトの表情をもっと描いた方が良いのかなあ……と思うのだけど、淡々とさせたくもあり……?
p2の3コマ目のマトの目線をガンガさんに向けるかどうか迷った……夜だし、車内が暗い設定だし、ガンガさん運転していて見えていないけど、良い表情みたいな‥‥。
飄々としている感を出したかったので、結局目線はやめ。
コマを割って見て、このお話で注目してもらいたいのはマトのセリフだな〜って感じたので、漫画にする意味があまり出てない……
難しい!!!他の人がコマ割るとどうなるのか見てみたいです……
現パロだけど、ガンガさんはトロルのままでサイズとタトゥーだけ控えめに。 4
なりひさ
DONE【ごくパ展示】ガンマト。キャンプに行く少し前の話。ヒュンケルの恋愛相談に乗るガンガディアとマトリフ。ヒュンポプ、ハドアバ同軸設定。【ごくパ展示】恋愛指南「好きな相手にどう接すればいいか、かね」
ガンガディアは眼鏡を押し上げて目の前のヒュンケルを見下ろした。ヒュンケルは真剣に面持ちで頷く。あの小さかったヒュンケルがそんな悩みを口にするほどに成長したとは感動を覚える。
「そういう相談ならガンガディアに、と父さんが」
言ってヒュンケルはちらりとマトリフを見た。マトリフは我関せずという風に本を読んでいる。ガンガディアとマトリフがパートナーであることは皆が知っていることだった。
「私で良ければ相談に乗ろう」
「よろしく頼む」
「好きな相手にどう接すれば良いか、だったな。もちろん一概に言えることではない。ひとは様々だ」
ガンガディアは当たり障りがないことを言いながら思考を巡らせる。相談に乗ると言ったものの、恋愛は得意な事柄ではなかった。マトリフとパートナーになったが、彼以外に恋愛感情を持ったことすらない。
3221ガンガディアは眼鏡を押し上げて目の前のヒュンケルを見下ろした。ヒュンケルは真剣に面持ちで頷く。あの小さかったヒュンケルがそんな悩みを口にするほどに成長したとは感動を覚える。
「そういう相談ならガンガディアに、と父さんが」
言ってヒュンケルはちらりとマトリフを見た。マトリフは我関せずという風に本を読んでいる。ガンガディアとマトリフがパートナーであることは皆が知っていることだった。
「私で良ければ相談に乗ろう」
「よろしく頼む」
「好きな相手にどう接すれば良いか、だったな。もちろん一概に言えることではない。ひとは様々だ」
ガンガディアは当たり障りがないことを言いながら思考を巡らせる。相談に乗ると言ったものの、恋愛は得意な事柄ではなかった。マトリフとパートナーになったが、彼以外に恋愛感情を持ったことすらない。
なりひさ
DONE【ごくパ展示】ガンマト。ガンマトのイチャイチャを目撃してしまうアバン。【ごくパ展示】甘噛み アバンは出来上がったシチューを器に入れた。日も傾き、一番星が空に輝いている。
皆は楽しそうに食事を楽しんでいた。平和になってからというもの、皆で定期的に集まっては食事会を開いている。
しかし今回は趣向を変えてキャンプをすることになった。ポップは野宿と何が違うのかと不満を言っていたが、今は楽しそうにダイたちと出来上がったシチューを食べている。他の者たちも会話に花を咲かせていた。
アバンは器に入れたシチューを二つ持ち、あたりを見渡した。先ほどからマトリフとガンガディアの姿が見えない。二人は近くの川に魚を釣りに行っていたはずだ。
アバンは器を持ったまま小川の方へと向かう。小さな森をこえた先にその小川はあった。
1886皆は楽しそうに食事を楽しんでいた。平和になってからというもの、皆で定期的に集まっては食事会を開いている。
しかし今回は趣向を変えてキャンプをすることになった。ポップは野宿と何が違うのかと不満を言っていたが、今は楽しそうにダイたちと出来上がったシチューを食べている。他の者たちも会話に花を咲かせていた。
アバンは器に入れたシチューを二つ持ち、あたりを見渡した。先ほどからマトリフとガンガディアの姿が見えない。二人は近くの川に魚を釣りに行っていたはずだ。
アバンは器を持ったまま小川の方へと向かう。小さな森をこえた先にその小川はあった。
すみお
TRAININGゼノギアスでの推しはビリーです。とても好きです。属性扱いは失礼ですが、顔がキレイなだけでなく聖職者のガンマンって魅力的な属性盛り沢山ですよね!最終的には色を塗りたいのですが、暫く先になると思うので一旦この状態で投稿させて頂きます。
いまがわヤキ子
PROGRESS本当に原稿がやばいので尻叩きの投稿ですこのシーンはサンプルには載せません…(なにせメインのページ付近のコマだからネ…ッ!)
ガンマくんたち、顔は同じってわかっててもこう表情とかで顔変えてしまうんや…趣味なんやこれは…!!
あと1ヶ月で終わるんでしょうかこの顔漫画…
なりひさ
DONEガンマト。指輪にまつわる話君に渡すひとつの指輪「師匠〜!」
元気のいい声が外から響いて、ガンガディアは読んでいた魔導書を閉じた。
「いらっしゃいポップ君」
「おじゃましまーすって、あれ、師匠は?」
ポップは洞窟内を見渡してマトリフがいないことに気づいた。ガンガディアは立ち上がるとポップに椅子をすすめる。
「大魔道士は出かけている。だがすぐに帰ってくるだろう。かけたまえ。お茶を淹れる」
「そっかー。あ、これお土産」
ポップは椅子に腰掛けると手土産を机に並べた。それらは焼き菓子で、アバン特製のものだろう。それに合う茶葉があったはずだとガンガディアは棚の中を探した。
「師匠どこ行ってんの?」
「ベンガーナだ。探し物だと言っていたが」
「じゃあ帰ってくんの遅いんじゃねえの?」
8334元気のいい声が外から響いて、ガンガディアは読んでいた魔導書を閉じた。
「いらっしゃいポップ君」
「おじゃましまーすって、あれ、師匠は?」
ポップは洞窟内を見渡してマトリフがいないことに気づいた。ガンガディアは立ち上がるとポップに椅子をすすめる。
「大魔道士は出かけている。だがすぐに帰ってくるだろう。かけたまえ。お茶を淹れる」
「そっかー。あ、これお土産」
ポップは椅子に腰掛けると手土産を机に並べた。それらは焼き菓子で、アバン特製のものだろう。それに合う茶葉があったはずだとガンガディアは棚の中を探した。
「師匠どこ行ってんの?」
「ベンガーナだ。探し物だと言っていたが」
「じゃあ帰ってくんの遅いんじゃねえの?」