TF
流菜🍇🐥
DOODLEルチが悪い企みをしてるTF主ルチです。ルチがTF主くんに裏の意味のあるプレゼントを渡す話。印籠 あの青年は、なかなかにモテるらしい。デュエル大会で名を連ねるデュエリストである上に、誰に対しても愛想の良い性格をしているから当然である。不動遊星の友達であることも、彼の人気を高める要因のひとつらしかった。
その事実を、僕は最近になって知るようになった。チームニューワールドとしてパーティに参加すると、人々は彼に興味を示すのだ。大半は不動遊星やジャック・アトラスに纏わる質問だったが、稀に彼自身のことを尋ねたり、チームへと勧誘しようとする者もいた。
なんだか、面白くなかった。あの男は僕が見つけたデュエリストなのに、横取りしようとする者がいるのだ。彼も、一応は断るものの、嬉しそうにヘラヘラと笑っているし、見ていて気分の良いものではない。
2677その事実を、僕は最近になって知るようになった。チームニューワールドとしてパーティに参加すると、人々は彼に興味を示すのだ。大半は不動遊星やジャック・アトラスに纏わる質問だったが、稀に彼自身のことを尋ねたり、チームへと勧誘しようとする者もいた。
なんだか、面白くなかった。あの男は僕が見つけたデュエリストなのに、横取りしようとする者がいるのだ。彼も、一応は断るものの、嬉しそうにヘラヘラと笑っているし、見ていて気分の良いものではない。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチとレインコートの話、その2。もう梅雨は明けたのかもしれないなと思いながら書いてました。レインコート その2 目を覚ますと、外から雨音が聞こえてきた。ベッドから抜け出して、窓の外を見る。大雨とは言えないが、傘を差さずに歩ける量ではない雨が、ポツポツと大地に水滴を落としていた。
ついに、雨が降った。ルチアーノにレインコートを贈ってから、初めての雨だ。じめじめした空気も、雨特有の妙な暑さも、今日だけは気にならなかった。雨が降ったら、ルチアーノにレインコートを着てもらえるのだから。
ルチアーノの来訪は、昼過ぎになった。気候が気に入らないのか、不機嫌そうに表情を歪めている。準備万端の僕と、部屋に吊り下げられたレインコートを見て、不快そうに眉をしかめた。
「珍しいじゃないか。君が外出の用意を終えているなんて。そんなに僕にレインコートを着せたかったのかい?」
3238ついに、雨が降った。ルチアーノにレインコートを贈ってから、初めての雨だ。じめじめした空気も、雨特有の妙な暑さも、今日だけは気にならなかった。雨が降ったら、ルチアーノにレインコートを着てもらえるのだから。
ルチアーノの来訪は、昼過ぎになった。気候が気に入らないのか、不機嫌そうに表情を歪めている。準備万端の僕と、部屋に吊り下げられたレインコートを見て、不快そうに眉をしかめた。
「珍しいじゃないか。君が外出の用意を終えているなんて。そんなに僕にレインコートを着せたかったのかい?」
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチが夜の町を散歩する話。Dホイール2人乗りとかしおらしいルチとかの要素が含まれます。夜の散歩 ショップの外に出ると、すっかり日が暮れていた。町には煌々と灯りがきらめき、すっかり夜の色に染まっている。普段なら帰る時間だが、今日は寄り道をしていくことにした。
光で溢れる繁華街を、看板を見ながら進んでいく。せっかく良い時間なのだから、夕食を食べていこうと思ったのだ。この辺りにはショッピングビルが乱立しているし、食べ物屋には困らない。
立ち止まって端末を起動すると、おすすめのレストランを調べた。洋食に和食、中華など、カテゴリーごとに分けられたランキングが、上から下までびっしりと表示されている。あまり値が張るお店には入れないから、リーズナブルなお店を探すことにした。
「おや、○○○じゃないか。こんなところで何をやってるんだい?」
4037光で溢れる繁華街を、看板を見ながら進んでいく。せっかく良い時間なのだから、夕食を食べていこうと思ったのだ。この辺りにはショッピングビルが乱立しているし、食べ物屋には困らない。
立ち止まって端末を起動すると、おすすめのレストランを調べた。洋食に和食、中華など、カテゴリーごとに分けられたランキングが、上から下までびっしりと表示されている。あまり値が張るお店には入れないから、リーズナブルなお店を探すことにした。
「おや、○○○じゃないか。こんなところで何をやってるんだい?」
流菜🍇🐥
DOODLEルチ視点のTF主ルチ。ルチがセンチメンタルなことを考えながら夜の町を彷徨う話です。夜 目を覚ました時、部屋が暗闇に覆われていると、少しだけ安心する。周囲は静寂に満たされていて、生命の気配は何もない。死に絶えたように静かな部屋の中には、機械の稼働する低い音だけが響いている。その音は、僕の生まれ育った故郷であるアーククレイドルを思い出させた。
隣を見ると、青年がすやすやと寝息を立てていた。子供のように無防備であどけない顔を晒しながら、夢の世界を漂っている。その安らかな寝顔は、この世の苦しみなど何一つ知らないとでも言うような、能天気な表情だった。
僕は、そっと布団から抜け出した。音を立てないように、最低限の動作で足を引っ張り出し、ゆっくりと床に着地する。隣の青年は寝入っているのか、少しも目を覚ます様子などなかった。
3254隣を見ると、青年がすやすやと寝息を立てていた。子供のように無防備であどけない顔を晒しながら、夢の世界を漂っている。その安らかな寝顔は、この世の苦しみなど何一つ知らないとでも言うような、能天気な表情だった。
僕は、そっと布団から抜け出した。音を立てないように、最低限の動作で足を引っ張り出し、ゆっくりと床に着地する。隣の青年は寝入っているのか、少しも目を覚ます様子などなかった。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。ルチにお世話を焼かれた上で盗撮される話です。趣味性癖100%でできてます。ルチに子供扱いされたい。盗撮 ルチアーノには疲労というものがない。こう言うと奇妙なことのようだが、アンドロイドなのだから当然である。機械でできた彼の肉体は、負荷で消耗することがないのだ。それなのに、慣れない経験をしたり頭を使った時には、思考システムが消耗するのかすぐに眠ってしまう。不思議な男の子だった。
そんなんだから、振り回される人間は一苦労だ。肉体を消耗しないルチアーノは、何戦もデュエルを要求する。しかも、一切手加減なしのリアルダメージ形式だ。僕のデュエルスキルを上げるための修行らしいが、人間の僕にはかなりの苦行だ。家に帰る頃には、動けないほどにへとへとになってしまった。
その日も、僕はソファの上に倒れ込んでいた。今日のデュエルは四連戦だった。しかも、その全てがルチアーノの集めた有力チームのメンバーだったのだ。勝ち抜き戦を持ちかけられ、必死になって戦った。服は傷ついてボロボロだし、身体には無数の傷がついている。これも、ルチアーノと関わるようになってから日常茶飯事になっていることだった。
4932そんなんだから、振り回される人間は一苦労だ。肉体を消耗しないルチアーノは、何戦もデュエルを要求する。しかも、一切手加減なしのリアルダメージ形式だ。僕のデュエルスキルを上げるための修行らしいが、人間の僕にはかなりの苦行だ。家に帰る頃には、動けないほどにへとへとになってしまった。
その日も、僕はソファの上に倒れ込んでいた。今日のデュエルは四連戦だった。しかも、その全てがルチアーノの集めた有力チームのメンバーだったのだ。勝ち抜き戦を持ちかけられ、必死になって戦った。服は傷ついてボロボロだし、身体には無数の傷がついている。これも、ルチアーノと関わるようになってから日常茶飯事になっていることだった。
流菜🍇🐥
DOODLE恋人の日のTF主ルチ。恋人の日の風習があまりにも尊かったので書きました。二人にはたくさん平和な思い出を作ってほしい。恋人の日 インターネットを見ていたら、興味深い記事を見つけた。ニュースサイトの新着記事として上げられたもので、フォトフレームに納められた仲睦まじい男女の写真と共に『6/12は恋人の日』という見出しが踊っている。記事を開くと、『恋人の日に、フォトフレームを送ってみませんか?』という文字列が目に飛び込んできた。
どうやら、遠い外国では今日を恋人の日として祝っているらしい。縁結びの神として祀られた聖人の命日で、現地の人々はフォトフレームに入れた写真を送り合うのだという。興味深い文化だと思った。
思い返せば、僕たちは写真というものを残していない。秘密結社の構成員であるルチアーノは、写真撮影を嫌うのだ。僕からルチアーノに写真を送ることも無かったし、逆なんて想像もできなかった。
2810どうやら、遠い外国では今日を恋人の日として祝っているらしい。縁結びの神として祀られた聖人の命日で、現地の人々はフォトフレームに入れた写真を送り合うのだという。興味深い文化だと思った。
思い返せば、僕たちは写真というものを残していない。秘密結社の構成員であるルチアーノは、写真撮影を嫌うのだ。僕からルチアーノに写真を送ることも無かったし、逆なんて想像もできなかった。
はむたま
DONE6月11日開催のトランスフォーマーwebオンリー、アナザーTFの展示になります。アドベンチャーバンブルビー中心の短いお話が4本入っています。
①ADVグリビー(3p)、②ADVオプビー(22p)、③ADVオバビ(8p)、④ラッセルと隊長(2p)
のんびり読んで楽しんでいただけたら嬉しいです! 40
流菜🍇🐥
DOODLEレインコートを買いに行くTF主ルチの話です。少し気が早いけど梅雨の話です。この前の雨の日にネタ出ししたのに完成が一週間後になりました。レインコート 六月は雨の季節だ。外はじめじめとして、湿っぽい空気がまとわりついてくる。湿気を吸って、ルチアーノの髪はふわふわと広がっていた。
この季節は厄介だ。気温は高くないのに、絡み付くような熱気が襲ってくる。少し動いただけでも汗びっしょりになってしまう上に、いつ雨が降ってくるかも分からないのだ。こんな状況では、デュエルをすることもできなかった。
ルチアーノは日々退屈していた。ソファに腰をかけると、つまらなそうに外の様子を眺める。町を行き交う人々は、誰もが傘を抱えていた。連日の雨が、人々の心を重苦しくしているのだ。
「つまんねーの。何か面白いこととか無いのかよ」
窓の外を眺めながら、ルチアーノがため息をついた。彼の嘆きはごもっともだ。この季節は、誰もが陰鬱な気持ちになる。
3524この季節は厄介だ。気温は高くないのに、絡み付くような熱気が襲ってくる。少し動いただけでも汗びっしょりになってしまう上に、いつ雨が降ってくるかも分からないのだ。こんな状況では、デュエルをすることもできなかった。
ルチアーノは日々退屈していた。ソファに腰をかけると、つまらなそうに外の様子を眺める。町を行き交う人々は、誰もが傘を抱えていた。連日の雨が、人々の心を重苦しくしているのだ。
「つまんねーの。何か面白いこととか無いのかよ」
窓の外を眺めながら、ルチアーノがため息をついた。彼の嘆きはごもっともだ。この季節は、誰もが陰鬱な気持ちになる。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。暑いから冷却したルチを抱き枕にしたいねって話です。かなり距離が近いです。熱 五月も終わりになると、気温はすっかり初夏になった。外に出るにも上着は要らないし、運動をすると汗がぽたぽたと滴る。衣替えの季節だった。
この季節になると、困ることがある。僕の家には、中間の布団が無いのだ。春の布団を片付けてしまったら、ペラペラの夏布団しかない。この微妙な気温の中では、夏布団だと心許なかった。
仕方なく、僕は春の布団に身体を潜り込ませる。少し暑いが、眠れないほどではなかった。何度か寝返りをうちながら、毛布の中で横になる。
隣に、ルチアーノが潜り込んできた。音も立てずににじりよると、ぴったりと僕の身体に張りつく。子供特有の高い体温が、服越しに伝わってきた。
僕は困ってしまった。甘えてくれるのは嬉しいが、僕は暑さを感じるのだ。あんまりぴったりとくっつかれると、暑苦しくて眠れなくなってしまう。
2656この季節になると、困ることがある。僕の家には、中間の布団が無いのだ。春の布団を片付けてしまったら、ペラペラの夏布団しかない。この微妙な気温の中では、夏布団だと心許なかった。
仕方なく、僕は春の布団に身体を潜り込ませる。少し暑いが、眠れないほどではなかった。何度か寝返りをうちながら、毛布の中で横になる。
隣に、ルチアーノが潜り込んできた。音も立てずににじりよると、ぴったりと僕の身体に張りつく。子供特有の高い体温が、服越しに伝わってきた。
僕は困ってしまった。甘えてくれるのは嬉しいが、僕は暑さを感じるのだ。あんまりぴったりとくっつかれると、暑苦しくて眠れなくなってしまう。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。ルチが犯罪の現場を取り締まるところをTF主くんが見ているだけの話です。忠告 シティは、ここ一年の間にものすごい速度で繁栄したらしい。サテライトとシティを繋ぐ橋が出来たことで人の流れができ、町を支える働き手が格段に増えた。人々を収容するために高層ビルが乱立し、彼らを運ぶための交通機関も、面白いほどのスピードで発展していった。
しかし、町が進化したからといって、人々の意識まで進化させることは難しい。今でもシティでは様々な事件が起き、セキュリティや遊星たち市民デュエリストが対応している。ルチアーノはそんな町の様子を、治安維持局のビルから眺めていたのだという。
確かに、一般市民の僕でも、町の良くない噂を聞くことは何度かあった。遊星たちはデュエリストコミュニティの最前線にいるから、そういう話を聞きやすいのだ。違法デュエリストによる恐喝事件や、賭博デュエルなどの比較的よくある事件に始まり、Dホイールの窃盗や闇のカードによる傷害事件など、伝わる噂は幅広い。
3050しかし、町が進化したからといって、人々の意識まで進化させることは難しい。今でもシティでは様々な事件が起き、セキュリティや遊星たち市民デュエリストが対応している。ルチアーノはそんな町の様子を、治安維持局のビルから眺めていたのだという。
確かに、一般市民の僕でも、町の良くない噂を聞くことは何度かあった。遊星たちはデュエリストコミュニティの最前線にいるから、そういう話を聞きやすいのだ。違法デュエリストによる恐喝事件や、賭博デュエルなどの比較的よくある事件に始まり、Dホイールの窃盗や闇のカードによる傷害事件など、伝わる噂は幅広い。
流菜🍇🐥
DOODLEプロポーズの日だと聞いて勢いで書いたTF主ルチ。子供っぽく癇癪を起こすルチがいます。バラの花束はロマン。プロポーズの日 彼の家へワープすると、寿司のパックが用意されていた。いつものようなスーパーのものではなく、少し値の張るチェーン店のテイクアウトだ。こんなものが置かれているなんて珍しい。嫌な予感がして、思わず顔をしかめた。
「おかえり、ルチアーノ」
机の上に気を取られていると、台所から声が聞こえた。僕に視線を向けながらも、手を止めることなく動かしている。ここからは見えないが、何かを作っているみたいだった。
「君、何を企んでるんだよ。こんなもの、いつもだったら買わないだろ」
僕が言うと、彼は困ったように微笑んだ。手元のボウルにラップをかけると、僕から隠すように冷蔵庫へと仕舞い込む。
「別に、変なことは考えてないよ。たまには、お店のお寿司だって食べたいでしょう?」
3634「おかえり、ルチアーノ」
机の上に気を取られていると、台所から声が聞こえた。僕に視線を向けながらも、手を止めることなく動かしている。ここからは見えないが、何かを作っているみたいだった。
「君、何を企んでるんだよ。こんなもの、いつもだったら買わないだろ」
僕が言うと、彼は困ったように微笑んだ。手元のボウルにラップをかけると、僕から隠すように冷蔵庫へと仕舞い込む。
「別に、変なことは考えてないよ。たまには、お店のお寿司だって食べたいでしょう?」
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。雨を気にしないルチが傘を差さなくてずぶ濡れになるだけの話。ちょっと脱いでるシーンがあります。雨の日 その日は、すごい雨だった。部屋の中にいても、叩きつけるような雨音が聞こえてくる。テレビの気象番組を付けると、傘を抱えて吹き付ける風と戦う人々の様子が報道されていた。
こんな日には、外に出ないのが得策だ。この雨足では、傘を差しても足元が濡れてしまうだろう。到底デュエルなんてできる天候じゃない。幸いなことにルチアーノからの誘いもなかった。
僕は、部屋でカードを整頓をすることにした。デュエルモンスターズを続けていると、カードは無限に増えていく。ストレージボックス何箱にも及ぶ量のカードが、僕の家には眠っていた。
部屋に入ると、押し入れの隅に積まれていたストレージボックスを取り出す。蓋を開け、中からカードの束を取り出した。一枚一枚確認して、何を持っているか確認していく。
3302こんな日には、外に出ないのが得策だ。この雨足では、傘を差しても足元が濡れてしまうだろう。到底デュエルなんてできる天候じゃない。幸いなことにルチアーノからの誘いもなかった。
僕は、部屋でカードを整頓をすることにした。デュエルモンスターズを続けていると、カードは無限に増えていく。ストレージボックス何箱にも及ぶ量のカードが、僕の家には眠っていた。
部屋に入ると、押し入れの隅に積まれていたストレージボックスを取り出す。蓋を開け、中からカードの束を取り出した。一枚一枚確認して、何を持っているか確認していく。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。カドショでカードを探す二人が見たかったので書きました。デュエルの知識が無いのでルチのデッキ改築案は合ってるか分かりません。カードショップ その日、ルチアーノは珍しく不調だった。意気揚々と先攻を宣言すると、デュエルディスクから排出された手札を見て、あからさまに顔を曇らせる。モンスターを一体だけ伏せると、退屈そうな顔でエンドを宣言した。
僕はデュエルディスク操作した。フィールド情報を開いて、伏せられたモンスターを確認する。浮かび上がった文字列は『スキエルA』だった。
僕はルチアーノの様子を窺った。つまらなそうに唇を尖らせながら、がら空きなフィールドを睨んでいる。きっと、いい手札が引けなかったのだろう。
「何見てるんだよ」
ルチアーノが尖った声を出す。僕の視線に気づいたようだ。不機嫌そうな様子に不安になりながらも、思いきって言葉を告げる。
4895僕はデュエルディスク操作した。フィールド情報を開いて、伏せられたモンスターを確認する。浮かび上がった文字列は『スキエルA』だった。
僕はルチアーノの様子を窺った。つまらなそうに唇を尖らせながら、がら空きなフィールドを睨んでいる。きっと、いい手札が引けなかったのだろう。
「何見てるんだよ」
ルチアーノが尖った声を出す。僕の視線に気づいたようだ。不機嫌そうな様子に不安になりながらも、思いきって言葉を告げる。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。TF主くんが遊星と関わることにけじめをつける話。TF主くんの思考フェイズとルチとの喧嘩フェイズが無駄に長いです。けじめ 僕は、遊星の元を尋ねていた。Dホイールの調整をするのに、アドバイスを貰おうと思ったのだ。遊星はDホイールに詳しい。遊星号は自分で作ったものらしいし、仲間のDホイールのメンテナンスもしているのだという。遊星に聞けば、大抵のことは教えてもらえた。
僕とルチアーノは、ライディングデュエルの大会に出場することになった。アマチュアの非公式大会だが、大会であることには変わりない。Dボードを披露するために、ルチアーノがエントリーしてきたのだ。
僕のDホイールは、大会向けではない。性能の面で、規約から外れているところがあるのだ。元々貰い物で、元の持ち主は趣味で使っていたらしいから、持ち主の好みが反映されているのだろう。そこを直さなくては、大会に出ることすらできない。そこで、遊星に相談したのだ。
5688僕とルチアーノは、ライディングデュエルの大会に出場することになった。アマチュアの非公式大会だが、大会であることには変わりない。Dボードを披露するために、ルチアーノがエントリーしてきたのだ。
僕のDホイールは、大会向けではない。性能の面で、規約から外れているところがあるのだ。元々貰い物で、元の持ち主は趣味で使っていたらしいから、持ち主の好みが反映されているのだろう。そこを直さなくては、大会に出ることすらできない。そこで、遊星に相談したのだ。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。ルチが女装して学校に潜入する話の続きです。ルチが偽名を使っていたりルチを巡ってTF主くんとモブ少年が戦ったりします。潜入 その2 学校に呼び出されて以来、僕はルチアーノを迎えに行くようになった。家から片道約一時間の道のりを、Dホイールで駆け抜ける。仮にも小学生を乗せているから、帰りはもう少しゆっくりだ。途中で休憩を挟みながら、一時間以上かけて来た道を戻る。ルチアーノにとっては不必要な行動のはずなのだが、なぜか彼はご機嫌だった。
帰り道には、いくらでも寄り道ができた。コンビニでアイスを食べたり、本屋に寄ったり、カフェでおやつを食べたりと、小学生らしからぬ行動を取ることもできるのだ。周りに怪しまれたら困るから、あまり寄り道はしなかったが、時には秘密のデートに興じることもあった。
ルチアーノは、ノリノリで『年下幼馴染の女の子』を演じていた。僕のことをお兄ちゃんと呼び、甘えるような声で話しかける。彼は女の子の変装をしているし、声も女の子そのものなのだ。服装だって、子供向け雑誌に載ってるようなブランドで固めている。それに対して、僕は量販店の服に帽子を目深に被った不審者スタイルだ。いつか通報されるんじゃないかと、ひやひやしっぱなしだった。
3990帰り道には、いくらでも寄り道ができた。コンビニでアイスを食べたり、本屋に寄ったり、カフェでおやつを食べたりと、小学生らしからぬ行動を取ることもできるのだ。周りに怪しまれたら困るから、あまり寄り道はしなかったが、時には秘密のデートに興じることもあった。
ルチアーノは、ノリノリで『年下幼馴染の女の子』を演じていた。僕のことをお兄ちゃんと呼び、甘えるような声で話しかける。彼は女の子の変装をしているし、声も女の子そのものなのだ。服装だって、子供向け雑誌に載ってるようなブランドで固めている。それに対して、僕は量販店の服に帽子を目深に被った不審者スタイルだ。いつか通報されるんじゃないかと、ひやひやしっぱなしだった。
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。ルチがTF主くんの卒業文集を見てショックを受ける話です。文集 人間は、アルバムというものを作るらしい。自身や周囲の人間の写真を撮影し、本に貼り付けて保存するのだ。中には、ポストカードや映画の半券、子供の絵を入れる人間もいるらしい。それは思い出と呼ばれ、大切にしまわれているのだ。
僕には、その目的が分からなかった。自分の体験した記録なのに、どうしてものにして保存する必要があるのだろうか。記憶として思い出すだけではだめなのだろうか。
そう尋ねると、彼は優しく微笑んで答えた。
「人間の記憶は永遠じゃないんだよ。いずれ風化して、忘れてしまう。赤ちゃんの時のことなんて、ほとんどの人は覚えていないんだ。だから、記録として保存するんだよ」
なるほどと思った。僕たちは、記憶の風化というものを知らない。一度刻まれた記憶はメモリーに保存され、何年経とうと薄れることが無いのだ。風化するという感覚は新鮮だった。
2461僕には、その目的が分からなかった。自分の体験した記録なのに、どうしてものにして保存する必要があるのだろうか。記憶として思い出すだけではだめなのだろうか。
そう尋ねると、彼は優しく微笑んで答えた。
「人間の記憶は永遠じゃないんだよ。いずれ風化して、忘れてしまう。赤ちゃんの時のことなんて、ほとんどの人は覚えていないんだ。だから、記録として保存するんだよ」
なるほどと思った。僕たちは、記憶の風化というものを知らない。一度刻まれた記憶はメモリーに保存され、何年経とうと薄れることが無いのだ。風化するという感覚は新鮮だった。
toumo2
DOODLEトランスフォーマー(映画)⇔トップガンマーヴェリック2010年あたりTF世界⇔2020年辺りTGM世界
で時空を超えたクロスオーバー
言っちゃうとね、スタスク(F-22)とマヴェ、出会わせたらスゴそうじゃね???
ていうのもこのクロスオーバーの書きたいところのひとつ
pass:取扱い作品の略称2作品続けて(全部小文字で5文字) 1112
流菜🍇🐥
DOODLETF主ルチ。女装して学校に潜入してるルチの話です。捏造設定があったりルチに気があるモブが出たりします。潜入「明日のこの時間に、この場所に来てほしいんだ」
そう言って、ルチアーノは一枚のメモを取り出した。受け取って、そこに書かれている文字を見る。綺麗な筆跡で、時刻と市内の住所がかかれていた。
「いいけど……ここ、どこなの?」
僕が尋ねるが、ルチアーノは答えない。真面目な顔付きで僕を見つめている。
「それは、自分で調べてくれないかい? 行き先を知ったら、君は断るかもしれないから」
なんだか、深刻な様子だった。詳しいことは聞かない方が良いだろう。聞いたら、僕は行きたくなくなってしまうかもしれないのだ。
「分かったよ。行くだけでいいんだね」
「それ以上の要求はしないよ。ただ、来てくれればいいんだ」
そう言うと、ルチアーノはどこかに去っていった。最近は忙しいのか、あまり僕の家にも来てくれない。今日も、久しぶりの近況報告だったのだ。遠ざかっていく後ろ姿を見て、少しだけ寂しくなった。
3441そう言って、ルチアーノは一枚のメモを取り出した。受け取って、そこに書かれている文字を見る。綺麗な筆跡で、時刻と市内の住所がかかれていた。
「いいけど……ここ、どこなの?」
僕が尋ねるが、ルチアーノは答えない。真面目な顔付きで僕を見つめている。
「それは、自分で調べてくれないかい? 行き先を知ったら、君は断るかもしれないから」
なんだか、深刻な様子だった。詳しいことは聞かない方が良いだろう。聞いたら、僕は行きたくなくなってしまうかもしれないのだ。
「分かったよ。行くだけでいいんだね」
「それ以上の要求はしないよ。ただ、来てくれればいいんだ」
そう言うと、ルチアーノはどこかに去っていった。最近は忙しいのか、あまり僕の家にも来てくれない。今日も、久しぶりの近況報告だったのだ。遠ざかっていく後ろ姿を見て、少しだけ寂しくなった。