三人称
NovelRead3
DONE外岡視点の弓場ののこちらは、ナリさん(@naridc3)がエワ8で展示公開されていました『ののさんお誕生日おめでとう漫画https://poipiku.com/1338440/7719277.html』があまりに素晴らしく、この話の後日談を外岡視点で書かせて頂いたものです。
※ナリさんには事前にご許可いただいております※
外岡の三人称視点ですので弓場のの要素は正直薄めな気がしますが(笑)
【外岡視点の弓場のの】A secret makes a woman woman狙撃手の職業病みたいなものだと、外岡一斗は思っている。
僅かな仕草や重心の変化から射撃タイミングを図る外岡は、普段の生活でも人の変化を察する能力が高い。
周りの人たちの体重の変化や体調不良、或いはささやかな喜怒哀楽にもよく気付く。
元々の素質もあるが、ボーダーで狙撃手になってから、それは更に磨かれた。
だから、藤丸ののに訪れた変化も、外岡はすぐに気付いた。
「………ののさん、なんか最近いい事あったッスか?」
「え?」
弓場隊の作戦室で外岡にそう訊ねられた藤丸は、アーモンド形の大きな目をぱちくりさせた。
「なんだトノ。藪から棒に」
「いや……なんか、最近ののさんがキレイになった気がして……なんかいい事あったのかなあ、と」
4128僅かな仕草や重心の変化から射撃タイミングを図る外岡は、普段の生活でも人の変化を察する能力が高い。
周りの人たちの体重の変化や体調不良、或いはささやかな喜怒哀楽にもよく気付く。
元々の素質もあるが、ボーダーで狙撃手になってから、それは更に磨かれた。
だから、藤丸ののに訪れた変化も、外岡はすぐに気付いた。
「………ののさん、なんか最近いい事あったッスか?」
「え?」
弓場隊の作戦室で外岡にそう訊ねられた藤丸は、アーモンド形の大きな目をぱちくりさせた。
「なんだトノ。藪から棒に」
「いや……なんか、最近ののさんがキレイになった気がして……なんかいい事あったのかなあ、と」
ゆきこ
DOODLEランロイで、某方への捧げ物にする予定の話をざっくりと書いてみた、要するに習作みたいなもの。習作なのでえっちいのはなし。実物はもちろんちゃんとそういうのを入れます(そして年齢制限版は公開しないけど全年齢版はこれを元にもうちょいちゃんと書いて上げる予定。そしてこれは多分割とすぐ消します)!これはロイド君の一人称だけど三人称とどっちが良いか迷ってるので変えるかも。それぞれ良さがあるからなあ……。 2332
hurai_yashikigo
TRAININGぶぜこて人気俳優であるぶぜと小さなケーキ屋のパティシエこての始まりの話
来年あたり発刊したい本のプロットのようなものです
ぶぜ視点で書いたのですが、本文は三人称で書きます 4
ゆきこ
DOODLEランロイで、しばらく前からちょこちょこ書いてる現パロと同じ設定でお題を引いて書いた話。ちょっとだけ手直ししました。最初がロイド視点、次がランディ視点で最後が三人称です。キーアちゃんのなりたいものに無理があるな~と思うけど他にうまく落ちがつけられなかった!無念!しかしほんとにシーツとか布団にくるまってるロイド君が好きだね私(^_^;) 2925
kichimutimu
DONE🔮🐑←???危険
※わざと、一人称と三人称を混ぜた文章を使います。
※微グロ
※出血
※死亡描写
※【i'mprint】の言葉に嫌な予感を覚えたら、戻って下さい。
※設定捏造過多
※精神的苦痛(ココロがしんどい)
※自殺
※鬱
※救いはない 4858
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING練習問題⑧声の切り替え
問一:三人称限定視点を素早く切り替えること。切り替え時に目印をつけること。
サンシャイン・オブ・ラブ1 狡噛は移民向けのラジオを聴いていた。古いチューナーから漏れ出るそれは、大昔のサイケデリックロックのラブソングだった。もうすぐ夜が開ける/朝日が疲れたまぶたを閉じさせる時/もうすぐ俺の愛するお前の側に行くよ/お前に驚きの全てをやるために向かってるところだ/今すぐダーリン、お前の側へ行くからさ/星たちが降り落ちて来たら、俺がお前と一緒にいるから。狡噛はソファに沈み込みながらそれを口ずさむ。隣に座る宜野座は歌詞を分かっているのか、時折深いため息をつく。きっと浮かれている自分がおかしいのだろうと狡噛は思う。今夜は金曜の夜で、明日は休みだ。それが自分をおかしくさせるのだと狡噛は思う。明日は休みだ、いつまででも寝ていたっていい。どんなに酷いセックスをしたっていい。俺ったら、もう随分と長いこと、自分の行くべき場所を待ち続けて来たよ/お前の愛が輝く陽の光の中で。それは自分のことのように思えたし、そう感じるのは尊大である気もした。エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー。イギリスのロック界のレジェンドたちの歌は、投げやりだが耳どころか心にも響く。
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TRAINING練習問題⑦視点(POV)
問一:二つの声
①単独のPOV(三人称限定視点)
②別の関係者一人のPOV(三人称限定視点)
煙草の煙に消えるものは1① 狡噛は宜野座が部屋の隅で立ち止まったのを良いことに、煙草に火をつけた。ずっとヤニ切れだったから、とにかく吸いたくてたまらなかったのだ。ここは事件現場だが、たったそれだけのことで証拠は失われないだろう。花城も須郷も、事件現場を検分し終わった。それにもうこの部屋の匂いは覚えていた。違和感はなかった。しかし当然ながら、宜野座はそれに抗議した。狡噛、やめろと、どこか窮屈そうに。今回の事件は立てこもり犯が被害者を射殺して確保されたものだった。その証拠に、部屋のあちこちには血が飛び散っている。茶碗は転がり、割れ、手付かずの料理はまだ畳の上で湯気を立てている。狡噛はそれにすぐに煙草を携帯灰皿に消した。こういう時、この友人には逆らわない方がいいことを本能的に知っていたからだ。
700あまや
DONESSS/凪茨⚠︎死ネタ
三人称の練習をしようとしているのに一人称ばかり増える。
21グラムの重さが宿る戸棚の中のマグカップ。
俺は恥ずかしいから嫌だと言ったけれど、あなたが未練がましく振り返るから店に戻って購入したもの。色違いなんて流行らないと色も柄も全く違うコップを購入したけれど、それでもあなたは嬉しそうに毎日カップを使っていましたね。そんなに大事にされると、どうせ家には俺たちしかいないのだからあなたの望み通り折れてやればよかったなと思います。
魚のかたちの洗濯ばさみ。
初めて入った百円均一にあなたは興味津々でした。店内隅々まで見て回ってはこれも百円、これも百円、と幼子のように目を輝かせていましたね。俺は無駄遣いはごめんなので持って来られるたびにそれは家にあります、それは不要です、と言い続けて、やっとあなたがオーケーをもらえたのがこの魚の洗濯ばさみでした。洗濯ばさみもそんなにたくさんいらないけれどあって困るものではないと思ったから許可を出しました。あなたは洗濯するたびにベランダで揺れる魚を追いかけていて、猫のようだなと思いました。
1574俺は恥ずかしいから嫌だと言ったけれど、あなたが未練がましく振り返るから店に戻って購入したもの。色違いなんて流行らないと色も柄も全く違うコップを購入したけれど、それでもあなたは嬉しそうに毎日カップを使っていましたね。そんなに大事にされると、どうせ家には俺たちしかいないのだからあなたの望み通り折れてやればよかったなと思います。
魚のかたちの洗濯ばさみ。
初めて入った百円均一にあなたは興味津々でした。店内隅々まで見て回ってはこれも百円、これも百円、と幼子のように目を輝かせていましたね。俺は無駄遣いはごめんなので持って来られるたびにそれは家にあります、それは不要です、と言い続けて、やっとあなたがオーケーをもらえたのがこの魚の洗濯ばさみでした。洗濯ばさみもそんなにたくさんいらないけれどあって困るものではないと思ったから許可を出しました。あなたは洗濯するたびにベランダで揺れる魚を追いかけていて、猫のようだなと思いました。
RaMu_artist
MEMO現作棒 ふわん 年齢不詳 ♀︎Hの瞳とタトゥーのようなものが特徴
真面目7割 アホ3割
らむのオリ棒達はほぼふわんが管理している館で生活している
月から得るエネルギーを力に変換できる能力持ち
輪廻転生というものを1度体験している
話し方
一人称 私
二人称 貴方 〇〇
三人称 貴方達 貴方ら
随時更新(話し方とか)
もっと上手くなったら資料変える 2
RaMu_artist
MEMO我が代理ちゃん チル♀イメージは🦊×スパイ
表は情報屋のようなものをしていて
裏では軍(国)のスパイという設定
基本お茶目 それを生かして任務遂行(騙す側)
耳は立ってる 帽子で潰れてる?だけ
話し方
一人称 私
二人称 君 〇〇
三人称 君達
随時更新 6
かんな
DOODLEフォロワーさんのネタ三人称一視点の練習
創作の為の考察
夢現(ゆめうつつ)『ハクオロさん、起きて下さい。もう朝ですよ』
……なんだエルルゥか。もう少し寝かせてくれないか?
『ダメですってば。ほら起きて下さい』
……いいじゃないか。もう少しこうしていたいんだ。
『……仕方ないですね。……少しだけですよ?』
さらさらゆれる彼女の髪を撫でて、優しく頭を撫でて。
そんな、夢とも現ともつかないようなまどろみの中、瞼を開けて――。
「ん?」
きらきらと輝く朝日の中、ハクオロはいつものように目を覚ました。いつもと変わらない禁裏の寝台の上で、さっきまで見ていた夢と目の前の光景とを理解しようと何度も瞬きをする。
確かエルルゥが起こしにきたはず、そして私は微睡の中で返事をして彼女を抱きしめて頭を撫でて……そうハクオロは思っていた。そのはずだった。
974……なんだエルルゥか。もう少し寝かせてくれないか?
『ダメですってば。ほら起きて下さい』
……いいじゃないか。もう少しこうしていたいんだ。
『……仕方ないですね。……少しだけですよ?』
さらさらゆれる彼女の髪を撫でて、優しく頭を撫でて。
そんな、夢とも現ともつかないようなまどろみの中、瞼を開けて――。
「ん?」
きらきらと輝く朝日の中、ハクオロはいつものように目を覚ました。いつもと変わらない禁裏の寝台の上で、さっきまで見ていた夢と目の前の光景とを理解しようと何度も瞬きをする。
確かエルルゥが起こしにきたはず、そして私は微睡の中で返事をして彼女を抱きしめて頭を撫でて……そうハクオロは思っていた。そのはずだった。
dsd_rl_
DONEこのダイシン小説(https://poipiku.com/3085738/7107917.html)のその頃の年下組は?的な感じで思わず書いちゃいました。❤️くんの一人称視点に見えなくもない…ですが、一応三人称視点です✒️
ちなみに❤️💛ちゃんは付き合ってないです。。(今までのもそのつもりデス)
どっちが告白するのか、お互いのことをどう思っているのか、どうなんでしょうか~?
『空腹で飢える頃に』夕方6時頃、ダイヤとレイジの部屋にて。
食卓に突っ伏している2人がいた。
「お腹空いたね~レイジくん~」
空腹を知らせる音がぎゅるるるるるっとレオンのお腹から鳴る。
その直後、後を追うかのようにレイジからもぐるるるるぅぅと鳴った。
「ああ……もうそろそろダイヤ、帰ってくる頃じゃね?」
「せやね~、早くダイヤさんのご飯食べたいなぁ~」
「てめぇはホンッット遠慮ないよな!」
「ええやん~、ダイヤさんも食事はみんなで食べると美味いって言ってたしぃ~」
レオンは溶けたバターのようなふにゃっとした笑顔を浮かべた。
レオンはダイヤからなにか連絡来ていないかとスマートフォンをいじる。
すると1件、新しい通知が来ていた。
「ダイヤさんからだぁ! えぇ?!そうなん?!」
1256食卓に突っ伏している2人がいた。
「お腹空いたね~レイジくん~」
空腹を知らせる音がぎゅるるるるるっとレオンのお腹から鳴る。
その直後、後を追うかのようにレイジからもぐるるるるぅぅと鳴った。
「ああ……もうそろそろダイヤ、帰ってくる頃じゃね?」
「せやね~、早くダイヤさんのご飯食べたいなぁ~」
「てめぇはホンッット遠慮ないよな!」
「ええやん~、ダイヤさんも食事はみんなで食べると美味いって言ってたしぃ~」
レオンは溶けたバターのようなふにゃっとした笑顔を浮かべた。
レオンはダイヤからなにか連絡来ていないかとスマートフォンをいじる。
すると1件、新しい通知が来ていた。
「ダイヤさんからだぁ! えぇ?!そうなん?!」
真野まの
PROGRESS進路に悩む主人公とそんな主人公を見てるモルガナの話。進捗です。生まれて初めて三人称で小説を書いてる。
□
ペルソナ5本編後、スクランブル前です。
両作の大きなネタバレはありませんが、気になる方は注意。
主人公の家庭事情にオリジナル設定があります。
主人公の名前は篠崎真宏(しのざき まひろ)です。
帰宅するやいなや、真宏はベッドに倒れ込んだ。モルガナが入った通学鞄は大した衝撃もなくマットレスに着地する。器用なものだ。
「オイ、ちゃんと制服着替えろよ」
「わかってる……」
言葉とは裏腹に、真宏はなかなか動き出さない。あーとかうーとか唸っている。最近こうなることが増えた。東京から地元に戻り、進級してからだったか。原因はこれだろう、とモルガナは鞄の中に乱雑に突っ込まれたプリントを引っぱりだす。
「進路希望って、オマエならどこにでもいけるだけの実力があるだろ? さっさと出しちまえって」
モルガナの言葉に真宏の唸り声が応えた。印字の進学に丸がつけられてはいるが、第一志望は空欄だった。正確には一度書いて消した跡だけがある。
965「オイ、ちゃんと制服着替えろよ」
「わかってる……」
言葉とは裏腹に、真宏はなかなか動き出さない。あーとかうーとか唸っている。最近こうなることが増えた。東京から地元に戻り、進級してからだったか。原因はこれだろう、とモルガナは鞄の中に乱雑に突っ込まれたプリントを引っぱりだす。
「進路希望って、オマエならどこにでもいけるだけの実力があるだろ? さっさと出しちまえって」
モルガナの言葉に真宏の唸り声が応えた。印字の進学に丸がつけられてはいるが、第一志望は空欄だった。正確には一度書いて消した跡だけがある。
りり@ルスハン
REHABILI任務後アドレナリン出まくったまま喧嘩してそのままおっ始めてほしいルスハン。致す前まで。昔書いてた時一人称なのか三人称なのか忘れてしまいリハビリもリハビリ。ROOSTERの意味は「戦う覚悟は出来ている」闘志と劣情は似ているその日は灼熱の暑さだった。サンディエゴの太陽が容赦なく機体を灼き、マーヴェリックの手厳しい特訓に喘ぐトップガン精鋭たちの体をさらに焦がす。
ルースターとハングマンの応酬がいつもより険のあるものになったのも、きっとそのせいだった。
「おいルースター、そろそろコールサイン変えたらどうだ?お前に"Rooster"なんて勿体ねえよ」
機体から降りて開口一番、ヘルメットを脱ぎ捨て汗を飛ばすように頭を振るハングマンが憎まれ口を叩いた。いつも通り口元は弧を描いているが、その青い眼は険しくルースターの背中を射抜く。
同じく機体から降りてきたルースターに、フェニックスが「奴に構うな」というアイコンタクトを送る。いつもならその視線に軽く一瞥をくれるルースターは黙って踵を返すはずだった。
2267ルースターとハングマンの応酬がいつもより険のあるものになったのも、きっとそのせいだった。
「おいルースター、そろそろコールサイン変えたらどうだ?お前に"Rooster"なんて勿体ねえよ」
機体から降りて開口一番、ヘルメットを脱ぎ捨て汗を飛ばすように頭を振るハングマンが憎まれ口を叩いた。いつも通り口元は弧を描いているが、その青い眼は険しくルースターの背中を射抜く。
同じく機体から降りてきたルースターに、フェニックスが「奴に構うな」というアイコンタクトを送る。いつもならその視線に軽く一瞥をくれるルースターは黙って踵を返すはずだった。
无尽夏
MEMO*架空,大学ikuca,剧社学长ike x 学弟luca*涉及女装ike,ooc预警
*Ike视角第三人称
[ikuca] Alice in Masquerade 1-when it comes to be a girl
I'll put on my dress
and make up like a beauty would
dance in the rain, just dance, and dance
until the prince comes and holds my hand
他会为裙子而痴迷。那些厚重的、绸布叠着白纱、图案绚烂且充满着童话般的气息的衣裙,正如同他幻想中的爱丽丝所穿着的那样;他为社团中的不少女同学做过那些衣服,同时,他也有做给自己的一件。
那条连衣裙就摆在他租住的单人公寓里,穿在他定制的与他的尺码完全相符的模特架身上:一层绸布打底,数多层边缘缀着不同纹样且长短不一的白纱撑起裙蓬,一层印着爱丽丝与兔子先生图案的天蓝裙面,再前后各一片白色蛋糕花边的围裙布。腰线掐高,后面别着一枚大得夸张的与裙面同色的蝴蝶结,将腰部对比得看起来只堪盈盈一握。上半身中间两排扣子的部分实际并无法解开,肩线收窄,泡泡袖却做得很大,袖口用松紧带处理,并留下了一圈荷叶边。
2974I'll put on my dress
and make up like a beauty would
dance in the rain, just dance, and dance
until the prince comes and holds my hand
他会为裙子而痴迷。那些厚重的、绸布叠着白纱、图案绚烂且充满着童话般的气息的衣裙,正如同他幻想中的爱丽丝所穿着的那样;他为社团中的不少女同学做过那些衣服,同时,他也有做给自己的一件。
那条连衣裙就摆在他租住的单人公寓里,穿在他定制的与他的尺码完全相符的模特架身上:一层绸布打底,数多层边缘缀着不同纹样且长短不一的白纱撑起裙蓬,一层印着爱丽丝与兔子先生图案的天蓝裙面,再前后各一片白色蛋糕花边的围裙布。腰线掐高,后面别着一枚大得夸张的与裙面同色的蝴蝶结,将腰部对比得看起来只堪盈盈一握。上半身中间两排扣子的部分实际并无法解开,肩线收窄,泡泡袖却做得很大,袖口用松紧带处理,并留下了一圈荷叶边。
saku8
DONEひらいてあかブータグで書いた掌編。高校三年生及岩。三人称。
地球儀 岩泉一は、慣れたしぐさで幼馴染みの部屋のふすまを開けた。主のいない部屋は、しんと静まりかえっていて、積み上げられたダンボールがところせましと置かれていた。すでにこの部屋の主は地球の裏側へと旅立っており、まもなくこのダンボールのいくつかも、主を追いかけて地球の裏側へと飛んでいく。空を飛んでいくのか、海を漂っていくのかは、岩泉にはわからないが。
主がいない部屋にやって来たのは理由があって、バレーボールの試合を録画したDVDが借りたままになっていたからだ。幼馴染みはきっと「そんなの岩ちゃんが持っててよ」と笑うだろうが、自分も十八年間過ごした宮城をまもなく離れてしまうからこそ、きちんと幼馴染みの──及川の部屋に戻しておきたかった。岩泉も慣れ親しんでいる及川の家族に渡そうとしたところ、上がって良いと言われたので、こうしてダンボールまみれの部屋に歩を進めている。
1141主がいない部屋にやって来たのは理由があって、バレーボールの試合を録画したDVDが借りたままになっていたからだ。幼馴染みはきっと「そんなの岩ちゃんが持っててよ」と笑うだろうが、自分も十八年間過ごした宮城をまもなく離れてしまうからこそ、きちんと幼馴染みの──及川の部屋に戻しておきたかった。岩泉も慣れ親しんでいる及川の家族に渡そうとしたところ、上がって良いと言われたので、こうしてダンボールまみれの部屋に歩を進めている。
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING練習問題⑥老女現在時制と過去時制、一人称と三人称。
母なる国のひまわり①
好きでもない編み物をするようになったのは、ねじ曲がった指の訓練をするためだった。医者がそう勧めたのだ。手術をどれだけしても、これ以上良くはならないからと。
私は少女の頃この日本にやって来た。紛争地である母国を離れて、父母と幸せに暮らすために。日本での暮らしはサイコパスに気を付ければ天国だった。だが目を閉じた私がまぶたの裏に浮かべるのは、幼い自分が一面のひまわり畑で走り回っている姿だった。夏の匂い、母の作ってくれたレモネードの味、父が建てたサンルームでの読書。私は時折それを思い出し、この清潔な日本での暮らしを与えてくれた父と母の元に逝くことを望んだ。私はそれほどにも長く、幸せにここ出島で生きてしまったから。
647好きでもない編み物をするようになったのは、ねじ曲がった指の訓練をするためだった。医者がそう勧めたのだ。手術をどれだけしても、これ以上良くはならないからと。
私は少女の頃この日本にやって来た。紛争地である母国を離れて、父母と幸せに暮らすために。日本での暮らしはサイコパスに気を付ければ天国だった。だが目を閉じた私がまぶたの裏に浮かべるのは、幼い自分が一面のひまわり畑で走り回っている姿だった。夏の匂い、母の作ってくれたレモネードの味、父が建てたサンルームでの読書。私は時折それを思い出し、この清潔な日本での暮らしを与えてくれた父と母の元に逝くことを望んだ。私はそれほどにも長く、幸せにここ出島で生きてしまったから。
MicroMoon微月
DONE*メル燐,全篇1w+*分HiMERU视角,天城燐音视角和第三人称视角
*灵魂伴侣pa,官设十条■■x官设天城燐音
*人物ooc警告,雷者慎入
【メル燐】默契无间
HiMERU视角:
每个人从出生开始起,就命中注定会有一位灵魂伴侣,两个灵魂伴侣之间会有一种到两种相通的东西,或是通五感,或是在身体的同一处有相同的胎记,有更甚者打从出生起就看不到除了黑白灰以外的任何颜色,直到和灵魂伴侣相见,当世界被彩色填满的那一瞬间,他们才后知后觉——啊,原来这个人就是那个我命中注定将会共度一生的灵魂伴侣。
没有人会打从一开始就知道他和他灵魂伴侣之间相通的到底是什么,甚至他们是否是异性还是同性都不清楚,一切都要靠他们自己去摸索……而我和我那位素未蒙面的灵魂伴侣之间相通的东西,却是从我记事时起,就已经心知肚明的。
“嘶……”又来了,今天他也是手受了伤吗?
10663HiMERU视角:
每个人从出生开始起,就命中注定会有一位灵魂伴侣,两个灵魂伴侣之间会有一种到两种相通的东西,或是通五感,或是在身体的同一处有相同的胎记,有更甚者打从出生起就看不到除了黑白灰以外的任何颜色,直到和灵魂伴侣相见,当世界被彩色填满的那一瞬间,他们才后知后觉——啊,原来这个人就是那个我命中注定将会共度一生的灵魂伴侣。
没有人会打从一开始就知道他和他灵魂伴侣之间相通的到底是什么,甚至他们是否是异性还是同性都不清楚,一切都要靠他们自己去摸索……而我和我那位素未蒙面的灵魂伴侣之间相通的东西,却是从我记事时起,就已经心知肚明的。
“嘶……”又来了,今天他也是手受了伤吗?
nemurinekomaru
PROGRESSロナドラ♀里帰り出産の続きです。この章から三人称視点です。
ギリギリさんとの友情を深めている〇です。
新横浜からドラルクが出て行って、そろそろ1年という時間が経った。朝目が覚めたら棺桶のなかはもぬけの殻となっており、何の書置きもない状態で出て行ってしまったのだと、日に日に草臥れながら語るロナルドに周囲の人間はついに痴話喧嘩のひとつもして出ていかれたのかと囃し立てたが、ロナルドはただ自分が悪いのだと言うばかりであったので、これはもしかしたらとうとうロナルドがドラルクに告白して、びっくりして父親とかのもとに逃げられてしまったのではないか? という憶測がギルドのなかで飛び交っていった。
他人の恋路なんてものは最高の娯楽であると相場が決まっていると退治人相手に吸血鬼たちは笑う。人間に分かりやすく言い換えるのなら、田舎で退屈している親戚や老人からお見合いや結婚を勧めてきては、孫はまだかとせっつくのと一緒であると、野球拳大好きによって解説された。三男の下半身透明を息子のように育てきり、現在では野球拳という明らかに日本に来てから目覚めたであろう性癖によって頭ポンチになっているのだから、説得力が違う。
6222他人の恋路なんてものは最高の娯楽であると相場が決まっていると退治人相手に吸血鬼たちは笑う。人間に分かりやすく言い換えるのなら、田舎で退屈している親戚や老人からお見合いや結婚を勧めてきては、孫はまだかとせっつくのと一緒であると、野球拳大好きによって解説された。三男の下半身透明を息子のように育てきり、現在では野球拳という明らかに日本に来てから目覚めたであろう性癖によって頭ポンチになっているのだから、説得力が違う。
bunbun0range
DONEバレンタインの敦隆。2022年ver「今日はたまたま敦隆2人でレッスンするよ」チョコ。
レッスン前のひと時。三人称。
チョコをくださった方、ありがとうございました。
硬い話「あ……?」
「おう」
隆景がレッスン部屋のドアを開けると、敦豪が一人床に座ってストレッチをしていた。有名スポーツメーカーのロゴがついた上下の服。職業柄運動する機会が多いからなのか、敦豪のスポーツウェア姿は隆景よりも様になっている。
しかし、その敦豪の姿がスタイリッシュだろうと、そうでなかろうと隆景としてはどうでもよかった。否、どうでもいいとまではいかないが、それ以上に敦豪の存在自体に違和感を覚えていたのだ。
常に(常にではないが、イメージというもの)遅刻してくるのが敦豪である。それが誰よりも早くやってくるなんて、珍しいこともあるものだと思いながら、隆景も敦豪がいる鏡の前まで足を進めた。
「おい」
「あぁ?」
1768「おう」
隆景がレッスン部屋のドアを開けると、敦豪が一人床に座ってストレッチをしていた。有名スポーツメーカーのロゴがついた上下の服。職業柄運動する機会が多いからなのか、敦豪のスポーツウェア姿は隆景よりも様になっている。
しかし、その敦豪の姿がスタイリッシュだろうと、そうでなかろうと隆景としてはどうでもよかった。否、どうでもいいとまではいかないが、それ以上に敦豪の存在自体に違和感を覚えていたのだ。
常に(常にではないが、イメージというもの)遅刻してくるのが敦豪である。それが誰よりも早くやってくるなんて、珍しいこともあるものだと思いながら、隆景も敦豪がいる鏡の前まで足を進めた。
「おい」
「あぁ?」
カエル
DONE21.12.05開催の、兎赤オンラインプチ「ぼくたちの赤いいと4」にて、嫉妬アンソロジーに寄稿させて頂いたお話しです。付き合ってない二人で、木葉さん目線。三人称。
不条理な嫉妬と独占欲にお砂糖一キログラム添えて.
「仕事と私、どっちが大事なのよって同期の奴が彼女に言われたんだと」
「そんなに仕事ばっかだったんだ」
「まぁ、繁忙期ではあったな」
出張で大阪に来たついで、月曜日はオフ日だった筈だしと木葉は木兎を呼び出した。シーズン中は酒を飲まない木兎に遠慮して自分もソフトドリンクを頼もうとする木葉に「好きなの飲めば良いじゃん。俺気になんねぇし」と言うから、一瞬だけ迷ったが誘惑にあっさり負けて、木葉はビールを頼んだ。
そこから彼是二時間。後ろに座っていた女性二人組の「彼氏が仕事ばっかりで」なんて言う言葉に同期の愚痴を思い出して、冒頭の発言へといたる。
「実際言われたらすんげぇ面倒なんだろうけどさ。言われたことない身としては言われてみたくもある」
6407「仕事と私、どっちが大事なのよって同期の奴が彼女に言われたんだと」
「そんなに仕事ばっかだったんだ」
「まぁ、繁忙期ではあったな」
出張で大阪に来たついで、月曜日はオフ日だった筈だしと木葉は木兎を呼び出した。シーズン中は酒を飲まない木兎に遠慮して自分もソフトドリンクを頼もうとする木葉に「好きなの飲めば良いじゃん。俺気になんねぇし」と言うから、一瞬だけ迷ったが誘惑にあっさり負けて、木葉はビールを頼んだ。
そこから彼是二時間。後ろに座っていた女性二人組の「彼氏が仕事ばっかりで」なんて言う言葉に同期の愚痴を思い出して、冒頭の発言へといたる。
「実際言われたらすんげぇ面倒なんだろうけどさ。言われたことない身としては言われてみたくもある」
凪子 nagiko_fsm
DONE【さこみつ現パロ】もう一度君と(改訂版)ピクシブにあるやつの三人称視点バージョン
本にしたものにはこれの後日編が少し入ってます
【さこみつ現パロ】もう一度君と(改訂版)「俺には前世の記憶があるのだ」
などということを真面目な顔をして言えば、頭がおかしいと思われるだろうから口にしたことはないが。
石田光也には前世の記憶がある。同じ読みの石田三成という名前の戦国武将だった前世の彼は、関ケ原の戦で徳川家康に負け、捕縛された上で斬首された。謂わば歴史の負け組だ。
しかし、光也にとってそんなことは今やどうでもいいことだ。己の信念のもとにやるべきことをやった。そのことに悔いはない。
だが、たった一つだけ心残りがある。それは、三成が当時の禄の半分を与えて招いた同志であり、想いを通わせ合った半身でもある島左近のことだ。
前世の記憶が蘇ったのが小学三年生の頃。それから、もしかしたら同じように転生しているかもしれない愛しい左近を、光也はずっと探し続けていた。
15250などということを真面目な顔をして言えば、頭がおかしいと思われるだろうから口にしたことはないが。
石田光也には前世の記憶がある。同じ読みの石田三成という名前の戦国武将だった前世の彼は、関ケ原の戦で徳川家康に負け、捕縛された上で斬首された。謂わば歴史の負け組だ。
しかし、光也にとってそんなことは今やどうでもいいことだ。己の信念のもとにやるべきことをやった。そのことに悔いはない。
だが、たった一つだけ心残りがある。それは、三成が当時の禄の半分を与えて招いた同志であり、想いを通わせ合った半身でもある島左近のことだ。
前世の記憶が蘇ったのが小学三年生の頃。それから、もしかしたら同じように転生しているかもしれない愛しい左近を、光也はずっと探し続けていた。
かつみぽいぴく
PROGRESS本にしようかと思ってたDom/Subえんほの冒頭でしたいつもより硬めの三人称視点だったのでいつもの味じゃないやつです
本はいつもの我が家えんほにして、どむさぶは普通にpixivで連載にすると思います
Dom/Sub炎ホ冒頭 豪奢なシャンデリア。見下ろされるサロンの室内には静かな興奮がひたひたと満ちていた。
ここは一流ホテルの上層階。日付を先程跨いだ頃。フロアを貸し切って今晩催されるのは会員招待制のダイナミクスクラブ。
「首輪の確認を」
専用の地下駐車場で到着した際に一度、そしてサロンの入り口で二度、会員リストと照合しカップルの片側が嵌めている首輪を確認すればボーイが恭しく席へと案内する。
会員たちの客層は様々で、それがまた異質な夜を演出していた。
男女や男同士女同士、年齢もバラバラ。片側が明らかに未成年な二人組もいる。全員に共通することは、一目見て富裕層だとわかること。そして必ず二人組、片側に首輪があることだ。
「どうぞこちらへ」
7010ここは一流ホテルの上層階。日付を先程跨いだ頃。フロアを貸し切って今晩催されるのは会員招待制のダイナミクスクラブ。
「首輪の確認を」
専用の地下駐車場で到着した際に一度、そしてサロンの入り口で二度、会員リストと照合しカップルの片側が嵌めている首輪を確認すればボーイが恭しく席へと案内する。
会員たちの客層は様々で、それがまた異質な夜を演出していた。
男女や男同士女同士、年齢もバラバラ。片側が明らかに未成年な二人組もいる。全員に共通することは、一目見て富裕層だとわかること。そして必ず二人組、片側に首輪があることだ。
「どうぞこちらへ」
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MOURNINGまだ暑いので間に合います ナイトプールに行くびびばす(彰杏、冬こは)三人称視点の(っぽい)序章的なものがあった後に彰杏、冬こはの順にお話を載せています。彰杏冬こはは続いていないので両方、もしくはお好きな方をどうぞ。
「こはね〜っ!こはねの水着もうすんごい可愛い!天使!私が男だったら絶対こはねのことロックオンしてる!」
「ひゃあ!く、苦しいよ杏ちゃん〜…!」
「俺も同じ気持ちだ、白石」
「何言ってんだお前ら…」
ここ、都内にある某ホテルの最上階に位置するナイトプールに、水着を着た男女が2組。広いプールの水面は辺りをぎらぎらと照らす紫や青のネオンの光で輝き、自撮り棒を持つ女性グループやわいわいと騒ぐ男性グループ、プールの端でくっついているカップルなど、昼間のプールとはまた少し違った光景がそこには広がっていた。
ナイトプール、行ってみたいんだよね。そう最初に言い出したのは杏で。夜だし日焼けの心配もないし面白そうだしとぺらぺら理由を連ねた杏は案の定、こはねをナイトプールに誘った。実は私も気になってたんだ、と杏からの誘いを笑顔で了承したこはねは、ちらと彰人と冬弥のほうを見る。
3649「ひゃあ!く、苦しいよ杏ちゃん〜…!」
「俺も同じ気持ちだ、白石」
「何言ってんだお前ら…」
ここ、都内にある某ホテルの最上階に位置するナイトプールに、水着を着た男女が2組。広いプールの水面は辺りをぎらぎらと照らす紫や青のネオンの光で輝き、自撮り棒を持つ女性グループやわいわいと騒ぐ男性グループ、プールの端でくっついているカップルなど、昼間のプールとはまた少し違った光景がそこには広がっていた。
ナイトプール、行ってみたいんだよね。そう最初に言い出したのは杏で。夜だし日焼けの心配もないし面白そうだしとぺらぺら理由を連ねた杏は案の定、こはねをナイトプールに誘った。実は私も気になってたんだ、と杏からの誘いを笑顔で了承したこはねは、ちらと彰人と冬弥のほうを見る。
oishi_mattya
REHABILI久しぶりに三人称を書きたくなった&新しい書き方にチャレンジした産物薄墨史郎のお話
「大丈夫」という言葉 目が覚めたときに、彼の視界に海が広がっていた。と言ってもそれは一種の形容的言葉でしかない。というのも、彼――薄墨史郎の病に侵された目には彼の又甥であり彼の弟子である青年の青い髪が海のように鮮やかに見えたというだけなのだから。
師匠、と呼ぶ青年の声はかすれていた。髪よりも淡く、煌めくような蒼の目は憔悴しきっており、史郎がその中にひび割れた硝子の破片があるようにすら思ってしまった。
藍、と青年を呼ぶ史郎の声は、青年の声以上にやつれ細くなっていた。その短い言葉を吐くだけで眩暈が起きるほど、史郎は衰えていた。名を呼ばれた青年は――薄墨藍は微かに肩を震わせて、それから史郎の病み衰えた手に触れた。
怖がってはいけないよ。私は十分生きたのだから。もう少し、あと少しと思うほど生きてきたのだから。
1768師匠、と呼ぶ青年の声はかすれていた。髪よりも淡く、煌めくような蒼の目は憔悴しきっており、史郎がその中にひび割れた硝子の破片があるようにすら思ってしまった。
藍、と青年を呼ぶ史郎の声は、青年の声以上にやつれ細くなっていた。その短い言葉を吐くだけで眩暈が起きるほど、史郎は衰えていた。名を呼ばれた青年は――薄墨藍は微かに肩を震わせて、それから史郎の病み衰えた手に触れた。
怖がってはいけないよ。私は十分生きたのだから。もう少し、あと少しと思うほど生きてきたのだから。
megalomania32
MOURNING「禰󠄀豆子ちゃんは俺が守る」が、守るものが増えてどんどん変化していったらいいなと思ったのにやたら暗くなったので供養。冬に書いたきりすっかり忘れてた。三人称を練習しようと思ったんです…
守りたいもの 雪が降る夜。
しんしんと雪が降る雲取山の麓。
我妻家の寝室では、善逸と禰󠄀豆子に挟まれて三人の子供が穏やかな寝息を立てていた。
禰󠄀豆子はいつも、一番幼くてまだお乳を飲んでいる次男とくっついて寝るが、今日は珍しく長男と一緒に寝ていた。妹と弟が生まれ、お兄ちゃんとしての振る舞いが増えた長男。夫よりもどちらかというと兄の炭治郎に似てしっかりした長男に、つい頼ってしまう。でも、まだまだ甘えたい盛りの三歳。今日はかぁかと一緒に寝ましょ、と言ったときの、長男の嬉しそうな顔を思い出しながら、禰󠄀豆子は幸せな気持ちで眠りについた。
善逸と結婚して子を授かった。家族がいなかった二人に新たな幸せを運んできてくれた子供たちは、何よりも大切で愛しく尊い。禰󠄀豆子だけに注がれていた善逸の深い愛情は、子供たちにも惜しみなく注がれていった。穏やかで、美しくて、宝物みたいな日々だわ、と禰󠄀豆子は思っていた。
2416しんしんと雪が降る雲取山の麓。
我妻家の寝室では、善逸と禰󠄀豆子に挟まれて三人の子供が穏やかな寝息を立てていた。
禰󠄀豆子はいつも、一番幼くてまだお乳を飲んでいる次男とくっついて寝るが、今日は珍しく長男と一緒に寝ていた。妹と弟が生まれ、お兄ちゃんとしての振る舞いが増えた長男。夫よりもどちらかというと兄の炭治郎に似てしっかりした長男に、つい頼ってしまう。でも、まだまだ甘えたい盛りの三歳。今日はかぁかと一緒に寝ましょ、と言ったときの、長男の嬉しそうな顔を思い出しながら、禰󠄀豆子は幸せな気持ちで眠りについた。
善逸と結婚して子を授かった。家族がいなかった二人に新たな幸せを運んできてくれた子供たちは、何よりも大切で愛しく尊い。禰󠄀豆子だけに注がれていた善逸の深い愛情は、子供たちにも惜しみなく注がれていった。穏やかで、美しくて、宝物みたいな日々だわ、と禰󠄀豆子は思っていた。