ゼラ
FineRisoluto
DONE!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!★この小説について★
FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その10「美味しかった……」
いっぱいになったおなかをさするフィーネの口から、ふぁ、とひとつあくびが出る。
となりにいたフェオもふわぁ、とあくびする。
「お、移った」
「移っていないのだわ」
ウィメがからかうように言い、フェオが返す。
「フェオ=ウルってフィーネ以外に冷たいよな」
「そんなことはないのだわ」
そんな二人を横目に、フィーネが立ち上がる。
「じゃあ、ごはんもいただいたところで」
「うん?」
相槌を打つウィメは槍を磨いている。
「帰るね」
「まてまて」
あわてて槍から手を放し、ウィメの手がフィーネの肩をつかんだ。
「食い逃げで指名手配するぞ」
「御無体な」
笑顔でウィメの手をはがそうとする。
(握力つっよ)
(笑顔でめちゃくちゃ抵抗するなコイツ)
2078いっぱいになったおなかをさするフィーネの口から、ふぁ、とひとつあくびが出る。
となりにいたフェオもふわぁ、とあくびする。
「お、移った」
「移っていないのだわ」
ウィメがからかうように言い、フェオが返す。
「フェオ=ウルってフィーネ以外に冷たいよな」
「そんなことはないのだわ」
そんな二人を横目に、フィーネが立ち上がる。
「じゃあ、ごはんもいただいたところで」
「うん?」
相槌を打つウィメは槍を磨いている。
「帰るね」
「まてまて」
あわてて槍から手を放し、ウィメの手がフィーネの肩をつかんだ。
「食い逃げで指名手配するぞ」
「御無体な」
笑顔でウィメの手をはがそうとする。
(握力つっよ)
(笑顔でめちゃくちゃ抵抗するなコイツ)
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FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その9「それで依頼主を殴り倒してしまったと」
ファノヴの里の長、アルメは右手を頭にあてて考え込んでいる。小さくため息も聞こえる。
「なるべく里でやっかいごとはやめてほしいのだがな」
「メンボクナイ」
フィーネは虚空を見ながら淡々と謝罪する。
これは「ワタシワルクナイヨ」と思っている時の顔だ。
「だってあいつが先にさぁ」
ぶつぶつ言い出した彼女の話に割って入った者がいる。
「なになにやっかいごとって」
アルメの妹のウィメである。
「楽しそうに言うんじゃあない」
長女が次女をたしなめる。
「楽しいだろーやっかいごと」
気にも止めない様子でフィーネから事の次第を聞き出していく。
「あー、そいつこの間シャイメに振られたやつじゃん。いーよその辺に転がしておけば」
1677ファノヴの里の長、アルメは右手を頭にあてて考え込んでいる。小さくため息も聞こえる。
「なるべく里でやっかいごとはやめてほしいのだがな」
「メンボクナイ」
フィーネは虚空を見ながら淡々と謝罪する。
これは「ワタシワルクナイヨ」と思っている時の顔だ。
「だってあいつが先にさぁ」
ぶつぶつ言い出した彼女の話に割って入った者がいる。
「なになにやっかいごとって」
アルメの妹のウィメである。
「楽しそうに言うんじゃあない」
長女が次女をたしなめる。
「楽しいだろーやっかいごと」
気にも止めない様子でフィーネから事の次第を聞き出していく。
「あー、そいつこの間シャイメに振られたやつじゃん。いーよその辺に転がしておけば」
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その8 フェオの眼前にはヴィースの男性が仰向けに倒れている。端正な顔立ちが腫れ上がり、唇の端は切れ白目を剥いていた。
「しつこー‼︎」
眉間にしわをよせながらフィーネが顔についた泥をぬぐう。男性から逃げ回った際に跳ねたものだ。
「後ろにもついているわ」
ハンカチを受け取って、銀色の髪に飛んだ泥をフェオが拭き取っていく。
「ありがと」
拭き終わったハンカチを見てフィーネが顔をしかめる。
「汚れたねえ……」
「洗えそうなところはあるかしら?」
「ううん、もう古くなっていたから良いよ。ごみ箱あるかな」
見回してみるが見当たらない。
「燃やせば良いのだわ」
「そうするか」
気軽に言い放ったフィーネは両手杖を取り出した。
「岩砕き骸ごろごろ地に潜んだなんちゃらがぎゅっとなってどーん」
1387「しつこー‼︎」
眉間にしわをよせながらフィーネが顔についた泥をぬぐう。男性から逃げ回った際に跳ねたものだ。
「後ろにもついているわ」
ハンカチを受け取って、銀色の髪に飛んだ泥をフェオが拭き取っていく。
「ありがと」
拭き終わったハンカチを見てフィーネが顔をしかめる。
「汚れたねえ……」
「洗えそうなところはあるかしら?」
「ううん、もう古くなっていたから良いよ。ごみ箱あるかな」
見回してみるが見当たらない。
「燃やせば良いのだわ」
「そうするか」
気軽に言い放ったフィーネは両手杖を取り出した。
「岩砕き骸ごろごろ地に潜んだなんちゃらがぎゅっとなってどーん」
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ある「元」光の戦士の6.02その7 フェオは階段の上からミーン工芸館を見下ろすのが好きだった。
クリスタリウムの発展を支えてきたミーン工芸館。時に困難に立ち向かうために頭をひねり、時に祝杯をあげてバカ騒ぎをした。
以前はその輪の中に水晶公もいた。
今はもう、彼はいない。
ただ彼が救いたいと願った人は、フェオの『かわいい若木』として今ここに生きている。
彼の決意が、意志が、希望が彼女の命となって燃え盛っているのだ。
彼が憧れた「英雄」とは違うかもしれないが、彼女はいま、工芸館の一員として新たなスタートを切ろうとしている。
彼なら、そんな彼女の背中でも押してくれただろう。
……結局寝坊して、出勤初日からカットリスに謝り倒す『元』英雄をどう思ったかはわからないが。
1297クリスタリウムの発展を支えてきたミーン工芸館。時に困難に立ち向かうために頭をひねり、時に祝杯をあげてバカ騒ぎをした。
以前はその輪の中に水晶公もいた。
今はもう、彼はいない。
ただ彼が救いたいと願った人は、フェオの『かわいい若木』として今ここに生きている。
彼の決意が、意志が、希望が彼女の命となって燃え盛っているのだ。
彼が憧れた「英雄」とは違うかもしれないが、彼女はいま、工芸館の一員として新たなスタートを切ろうとしている。
彼なら、そんな彼女の背中でも押してくれただろう。
……結局寝坊して、出勤初日からカットリスに謝り倒す『元』英雄をどう思ったかはわからないが。
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ある「元」光の戦士の6.02その6「ラリホップ体操だいいち~」
半開きのまぶたが閉じないように必死に眠気をこらえながら、かすれた声を絞り出す。
普段から寝起きが悪いフィーネはその朝、特にすっきり起きられずにいた。
こうなったら目を覚ます奥の手を使うしかない。
「左右にらり……ほ~してわきをのばすうんどう……」
右にらりほー、左にらりほー。ドワーフに教わったダンスをして目を覚まそうとする。
腕を伸ばしたまま動きが止まる。
「ほら若木、早く目を覚まさないと仕事に遅れてしまうわ」
昨夜、先に寝ついたフェオは反対に元気いっぱいである。
「むーーーり今日ふぃーねさん無理でーすねまーすさぼりたいでーす」
「眠いのなら、眠るとよいのだわ!」
「フェオちゃーん?それだと寝坊になっちゃう」
959半開きのまぶたが閉じないように必死に眠気をこらえながら、かすれた声を絞り出す。
普段から寝起きが悪いフィーネはその朝、特にすっきり起きられずにいた。
こうなったら目を覚ます奥の手を使うしかない。
「左右にらり……ほ~してわきをのばすうんどう……」
右にらりほー、左にらりほー。ドワーフに教わったダンスをして目を覚まそうとする。
腕を伸ばしたまま動きが止まる。
「ほら若木、早く目を覚まさないと仕事に遅れてしまうわ」
昨夜、先に寝ついたフェオは反対に元気いっぱいである。
「むーーーり今日ふぃーねさん無理でーすねまーすさぼりたいでーす」
「眠いのなら、眠るとよいのだわ!」
「フェオちゃーん?それだと寝坊になっちゃう」
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その5「きのこばかりで飽きないのかしら」
シャレンテールにギルバン。黒衣森で採集したきのこが、テーブルの上の皿にこれでもかと盛り付けられている。
バターで焼き、鶏肉と合わせて炒めるなどしているが、結局のところ皿の上は大半がきのこなのである。
「そろそろ食べきらないとまずいかなって」
調理したのはもちろんフィーネだ。
「大丈夫なの傷んでいないか心配なのだわ」
フェオはテーブルの上にうつ伏せになり、両手でほおづえをついて皿を眺めている。
「凍らせておいたから大丈夫だよ。たぶん」
食料保存にも便利、アイスシャードの出番だ。
「たぶん……」
「凍らせれば一ヶ月は保つってミューヌさんが言ってたから」
「ふうん」
ひたすらきのこを平らげていくフィーネを眺めながら、フェオもひとつかみ、きのこを食べる。
1947シャレンテールにギルバン。黒衣森で採集したきのこが、テーブルの上の皿にこれでもかと盛り付けられている。
バターで焼き、鶏肉と合わせて炒めるなどしているが、結局のところ皿の上は大半がきのこなのである。
「そろそろ食べきらないとまずいかなって」
調理したのはもちろんフィーネだ。
「大丈夫なの傷んでいないか心配なのだわ」
フェオはテーブルの上にうつ伏せになり、両手でほおづえをついて皿を眺めている。
「凍らせておいたから大丈夫だよ。たぶん」
食料保存にも便利、アイスシャードの出番だ。
「たぶん……」
「凍らせれば一ヶ月は保つってミューヌさんが言ってたから」
「ふうん」
ひたすらきのこを平らげていくフィーネを眺めながら、フェオもひとつかみ、きのこを食べる。
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FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その4 ペンダント居住館の前を通りかかったエルフは、甘い香りに誘われた。窓の空いている一室からハーコットの香りが流れ出ている。
そういえば最近甘味を食べていない。
元より香りの強いハーコットが目立つが、他にも果物を使っているように気がする。それなりの手間をかけて作られているのかもしれない。
あの部屋の住人は何か祝いごとでもあったのだろうか。
「ご所望の品です」
うやうやしい態度で妖精王に器をお届けする。
「くるしゅうないのだわ」
器には果物を煮詰めてゼラチンで固めた涼菓、ハーコットゼリーが盛り付けられている。
「ふーん」
と、ゼリーの周りを飛びながら観察するフェオに、フィーネは謝罪する。
「お茶かけちゃったのごめんよ!!」
2592そういえば最近甘味を食べていない。
元より香りの強いハーコットが目立つが、他にも果物を使っているように気がする。それなりの手間をかけて作られているのかもしれない。
あの部屋の住人は何か祝いごとでもあったのだろうか。
「ご所望の品です」
うやうやしい態度で妖精王に器をお届けする。
「くるしゅうないのだわ」
器には果物を煮詰めてゼラチンで固めた涼菓、ハーコットゼリーが盛り付けられている。
「ふーん」
と、ゼリーの周りを飛びながら観察するフェオに、フィーネは謝罪する。
「お茶かけちゃったのごめんよ!!」
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その3 必要な資材を製作してカイ・シルに渡す。彼はいつも感激し、報酬としてクラフタースクリップを渡してくれる。これがあれば、特別な食材を分けてもらうことができる。
マテリアと交換して売却するのも悪くない……。
「それにしても、どら褒めるやん」
「どら」
フェオが不思議そうな顔でフィーネを見る。
「ごめん。方言でちゃった」
普段は標準語を心がけているのだけど。
「すごく褒められたな、ってこと。カイ・シルはおおげさだよ」
「あなた器用だとは思うわよ」
フェオはふぁ、とあくびをしている。彼女にとってユールモアは退屈なようだ。
「『美しい枝』に褒められるのは悪くないねえ」
フィーネは口元を拭きながら皿を重ねる。自分の分とフェオの二人分だ。
816マテリアと交換して売却するのも悪くない……。
「それにしても、どら褒めるやん」
「どら」
フェオが不思議そうな顔でフィーネを見る。
「ごめん。方言でちゃった」
普段は標準語を心がけているのだけど。
「すごく褒められたな、ってこと。カイ・シルはおおげさだよ」
「あなた器用だとは思うわよ」
フェオはふぁ、とあくびをしている。彼女にとってユールモアは退屈なようだ。
「『美しい枝』に褒められるのは悪くないねえ」
フィーネは口元を拭きながら皿を重ねる。自分の分とフェオの二人分だ。
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FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.02その2 オプレッサーみたいだな。アマロに揺られながらフィーネは視線の先のユールモアを見て思う。
カイ・シルからフィーネ宛に手紙が届いた。
いわく、アルフィノにフィーネは一流の職人でもあると聞いている。それで頼みたいことがあると。
「アルフィノはビンタしよう」
本人の知らないところで噂を流すんだから。アリゼーだったら許す。
ユールモアの前でアマロから降りる。クリスタリウムから飛んで三十分。そしてそこから一時間半。ようやくユールモアに到着だ。
雨が降りだしている。濡れないうちに早く入ろう。
ユールモアは相変わらず仰々しい建物だ。見上げていると首が痛くなってくる。
アマロから荷を下ろす。今日は大荷物だ。
門番に声をかけ、台車を貸してもらう。ユールモアには多くの物資が必要なので、搬入の準備も整っている。
1858カイ・シルからフィーネ宛に手紙が届いた。
いわく、アルフィノにフィーネは一流の職人でもあると聞いている。それで頼みたいことがあると。
「アルフィノはビンタしよう」
本人の知らないところで噂を流すんだから。アリゼーだったら許す。
ユールモアの前でアマロから降りる。クリスタリウムから飛んで三十分。そしてそこから一時間半。ようやくユールモアに到着だ。
雨が降りだしている。濡れないうちに早く入ろう。
ユールモアは相変わらず仰々しい建物だ。見上げていると首が痛くなってくる。
アマロから荷を下ろす。今日は大荷物だ。
門番に声をかけ、台車を貸してもらう。ユールモアには多くの物資が必要なので、搬入の準備も整っている。
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FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
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ある「元」光の戦士の6.02その1 そしてフィーネは土下座した。
「信じられないのだわ」
「違うんですよ、『美しい枝』」
「違わないのだわ」
「本当に、そんなに渋味が強いと思わなかったから」
「もうあなたには近寄らないのだわ」
「そこをなんとかフェオちゃん昨日の私たち親友っぽかったじゃん嫌わないで見捨てないでー」
「え……あなた他に友だちいないのかしら」
「……」
「……」
目覚めると、フィーネはいつも通りに顔を洗う。髪を結おうとしたのだが、どうしてもまとめきれずに断念する。今日はなんだか直毛のクセが強い。
「ねむーいつかれたーもっかいねたーい」
ぶつぶつ言いながらやかんを取り、水を入れて火にかける。
「ごはーーーん」
戸棚をあさると、昨日作ったアップルタルトの残りが見つかる。
2116「信じられないのだわ」
「違うんですよ、『美しい枝』」
「違わないのだわ」
「本当に、そんなに渋味が強いと思わなかったから」
「もうあなたには近寄らないのだわ」
「そこをなんとかフェオちゃん昨日の私たち親友っぽかったじゃん嫌わないで見捨てないでー」
「え……あなた他に友だちいないのかしら」
「……」
「……」
目覚めると、フィーネはいつも通りに顔を洗う。髪を結おうとしたのだが、どうしてもまとめきれずに断念する。今日はなんだか直毛のクセが強い。
「ねむーいつかれたーもっかいねたーい」
ぶつぶつ言いながらやかんを取り、水を入れて火にかける。
「ごはーーーん」
戸棚をあさると、昨日作ったアップルタルトの残りが見つかる。
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その14 テメノスルカリー牧場に高台がある。
側には魔装砲が備えられている。監視を立てて罪喰いを迎え撃つための設備なのだろう。
今、ここに立つのはフィーネだけだ。大罪喰いが倒れ、はぐれ罪喰いも冒険者やそれを志す者に日々討伐されて数を減らしていると聞く。
もはや、罪喰いを恐れる生活は日常ではなくなった。冒険者が増えた背景にエリディブスの扇動があることを思うと複雑な心境ではあるが。
以前にもフィーネはこの場所を訪れた。イノセンスを討伐した直後、再びノルヴラントに光があふれた時のことである。
水晶公は連れ去られ、自身の身体も限界で、失意のどん底にあった時期であり。
罪喰いにならずに済んだのは、リーンの尽力によるものだ。光の巫女の力を受け入れた、彼女の覚悟があったからだ。
6081側には魔装砲が備えられている。監視を立てて罪喰いを迎え撃つための設備なのだろう。
今、ここに立つのはフィーネだけだ。大罪喰いが倒れ、はぐれ罪喰いも冒険者やそれを志す者に日々討伐されて数を減らしていると聞く。
もはや、罪喰いを恐れる生活は日常ではなくなった。冒険者が増えた背景にエリディブスの扇動があることを思うと複雑な心境ではあるが。
以前にもフィーネはこの場所を訪れた。イノセンスを討伐した直後、再びノルヴラントに光があふれた時のことである。
水晶公は連れ去られ、自身の身体も限界で、失意のどん底にあった時期であり。
罪喰いにならずに済んだのは、リーンの尽力によるものだ。光の巫女の力を受け入れた、彼女の覚悟があったからだ。
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その13 ふわり、とシナモンの香りが漂う。そのなかに混ざる香ばしさはメープルシュガーだろうか。もちろん酸味を含んだフェアリーアップルも感じられる。
「わぁ~っ」
満面の笑みのリーンがかわいい。フィーネはよそ見しすぎてうっかり火傷した。
「どうしたんですか?」
顔をゆがめたのを気づかれるが、フィーネは強がった。
「なんでもないよっさあ、食べようか」
ナイフを取ったフィーネだが、リーンに奪われる。
「わたし切り分けますね」
「え」
「あぶないから……」
「もうアクロバットしないから」
しばし、笑顔でナイフをつかむ二人が見つめ合う。
「大丈夫です」
「リーン。よくないと思うな」
「ちょっと何言ってるかわからないです」
「一体誰に似たんだい、その強情さは」
1283「わぁ~っ」
満面の笑みのリーンがかわいい。フィーネはよそ見しすぎてうっかり火傷した。
「どうしたんですか?」
顔をゆがめたのを気づかれるが、フィーネは強がった。
「なんでもないよっさあ、食べようか」
ナイフを取ったフィーネだが、リーンに奪われる。
「わたし切り分けますね」
「え」
「あぶないから……」
「もうアクロバットしないから」
しばし、笑顔でナイフをつかむ二人が見つめ合う。
「大丈夫です」
「リーン。よくないと思うな」
「ちょっと何言ってるかわからないです」
「一体誰に似たんだい、その強情さは」
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その12 斬撃、殴打、旋回し、そして炎。すさまじく動くフィーネの動きに、リーンは合わせようと必死に立ち回るが及ばない。
「フィーネさん、なんだか戦っているかのようですね」
「食べることは生きるということ。食べ物を作る調理場は、戦場だよ」
「わからなくもないんですけど、無駄な動きが多いと思います」
リーンは最近遠慮がなくなった、一体誰に似たんだろう。と、寂しさを感じつつもリーンの成長を喜ぶフィーネは頬に流れる汗をぬぐうと一息入れる。
「みんなの分も作ったから焼けたら食べてね」
調理開始後、一度はカットリスに「仕事に戻れ」と言われ散り散りになっていた職人たちだが、闇の戦士でもあるフィーネがのアクロバティックな調理に人が集まっていた。
1541「フィーネさん、なんだか戦っているかのようですね」
「食べることは生きるということ。食べ物を作る調理場は、戦場だよ」
「わからなくもないんですけど、無駄な動きが多いと思います」
リーンは最近遠慮がなくなった、一体誰に似たんだろう。と、寂しさを感じつつもリーンの成長を喜ぶフィーネは頬に流れる汗をぬぐうと一息入れる。
「みんなの分も作ったから焼けたら食べてね」
調理開始後、一度はカットリスに「仕事に戻れ」と言われ散り散りになっていた職人たちだが、闇の戦士でもあるフィーネがのアクロバティックな調理に人が集まっていた。
rnn_pkmn
DOODLEユナイト始めてからゼラオラのスケベさに気づいたの我だけ????正社員を辞めた途端ユナイトのβ版が配信されたのでニート期間ずっとこのゲームに時間吸い取られてました。フーパとリスとピカしか使えない体になってます。 2
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その11「どうもー調理師のフィーネです」
「えっとじょ、助手のリーンです」
二人の目が合い、そのまま同時に頭をさげる。
「よろしくおねがいしまーす」
「よっよろしくおねがいします」
フィーネの拍手につられてリーンも拍手する。
「我が『美しい枝』みてるー今日もかわいいね愛してるぜ」
明後日の方角に決め顔でウィンクを飛ばす。リーンは黙っていれば美人なのになと思った。
「そしてーーーミーン工芸館のみんなみてるぅ」
なぞのテンションでゴリ押すフィーネにつられて歓声があがる。闇の戦士の肩書は絶大である。
「わ、わぁーっ」
「や、闇の戦士さま~」
「ふ、ふぅーーー」
前言撤回、闇の戦士の肩書をもっても、全然そろっていない。
2486「えっとじょ、助手のリーンです」
二人の目が合い、そのまま同時に頭をさげる。
「よろしくおねがいしまーす」
「よっよろしくおねがいします」
フィーネの拍手につられてリーンも拍手する。
「我が『美しい枝』みてるー今日もかわいいね愛してるぜ」
明後日の方角に決め顔でウィンクを飛ばす。リーンは黙っていれば美人なのになと思った。
「そしてーーーミーン工芸館のみんなみてるぅ」
なぞのテンションでゴリ押すフィーネにつられて歓声があがる。闇の戦士の肩書は絶大である。
「わ、わぁーっ」
「や、闇の戦士さま~」
「ふ、ふぅーーー」
前言撤回、闇の戦士の肩書をもっても、全然そろっていない。
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その10「ピクシー 仲直りの方法 おすすめ」
「どうしたんです、急に」
博物陳列館の螺旋階段のその先で、ベーク=ラグと議論していたモーレンがぽかんとした顔で聞き返す。
「ガーロンド社のデータベース検索システムは単語を並べると情報を出してくれたから……」
「ガーロ?よくわかりませんが、ピクシー族について知りたいということですね」
ガーロンドの名は通じなかったか。ミーン工芸館で実録システムが稼働していたし、こっちではアラグの方が知られているかもしれない。
「その通りです」
「とはいえ、ピクシー族に関しての資料は少ないんですよ。気まぐれでいたずらが好きというくらいかな」
そのくらいならフィーネも知っている。ただその気まぐれがよくわからないので聞きに来たのだが。
2495「どうしたんです、急に」
博物陳列館の螺旋階段のその先で、ベーク=ラグと議論していたモーレンがぽかんとした顔で聞き返す。
「ガーロンド社のデータベース検索システムは単語を並べると情報を出してくれたから……」
「ガーロ?よくわかりませんが、ピクシー族について知りたいということですね」
ガーロンドの名は通じなかったか。ミーン工芸館で実録システムが稼働していたし、こっちではアラグの方が知られているかもしれない。
「その通りです」
「とはいえ、ピクシー族に関しての資料は少ないんですよ。気まぐれでいたずらが好きというくらいかな」
そのくらいならフィーネも知っている。ただその気まぐれがよくわからないので聞きに来たのだが。
FineRisoluto
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大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
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ある「元」光の戦士の6.01その9「ただいまー」
ペンダント居住館の自室に勢いよく入る。あたりはすっかり暗くなったが無事帰還した。
部屋の中にはだれもいない。背後をドワーフがまじまじとこちらを見ながら通り過ぎていった。
フィーネはちら、と振り返ってそそくさと中に入り扉を閉める。
「ただいま」
椅子の下を覗き込むも、求めている姿はそこにはいない。
「我が『美しい枝』~?」
戸棚の瓶の陰を探す。
「おかしいなあ」
フィーネは荷物を下ろす。旅装を脱ぎ捨て、放り投げる。ドレッサーを開けて軽装に着替え、ソファに腰をおろしてようやく息をつく。
座ったまま荷解きをしながら、持ち帰った食材を取り出していく。
「なんだっけ、これ」
青々とした葉っぱをつまみあげる。そういえば、茶葉になりそうなので試しに持ち帰ったんだった。後で処理して煎茶にしてみよう。
1151ペンダント居住館の自室に勢いよく入る。あたりはすっかり暗くなったが無事帰還した。
部屋の中にはだれもいない。背後をドワーフがまじまじとこちらを見ながら通り過ぎていった。
フィーネはちら、と振り返ってそそくさと中に入り扉を閉める。
「ただいま」
椅子の下を覗き込むも、求めている姿はそこにはいない。
「我が『美しい枝』~?」
戸棚の瓶の陰を探す。
「おかしいなあ」
フィーネは荷物を下ろす。旅装を脱ぎ捨て、放り投げる。ドレッサーを開けて軽装に着替え、ソファに腰をおろしてようやく息をつく。
座ったまま荷解きをしながら、持ち帰った食材を取り出していく。
「なんだっけ、これ」
青々とした葉っぱをつまみあげる。そういえば、茶葉になりそうなので試しに持ち帰ったんだった。後で処理して煎茶にしてみよう。
FineRisoluto
REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その8「こんなものかな」
シャンテレールをチョコボかばんにつめる。ミューヌに聞いた、バターで焼くだけで美味しく食べられるキノコだ。黒衣森の中央森林、ベントブランチに生息している。
他にも目ぼしい食材と生息場所を教えてもらい、採取を終えている。
暗くなる前にそろそろクリスタリムに帰ろうか。
黒衣森の北部森林へ向かおうとチョコボを走らせる。
「あれ」
フィーネはチョコボからおりてしゃがみこみ、足元の草を観察する。
「これ、お茶の葉に似てるな。なんだろう」
ミューヌの話では、グリダニア周辺で採取の茶葉はあまり流通していないということだったが。試しに持って帰ってみよう。
東部森林ではギルバンを手に入れた。これまたキノコであるが、こちらは鶏肉と合わせて炒めるのがおすすめらしい。
950シャンテレールをチョコボかばんにつめる。ミューヌに聞いた、バターで焼くだけで美味しく食べられるキノコだ。黒衣森の中央森林、ベントブランチに生息している。
他にも目ぼしい食材と生息場所を教えてもらい、採取を終えている。
暗くなる前にそろそろクリスタリムに帰ろうか。
黒衣森の北部森林へ向かおうとチョコボを走らせる。
「あれ」
フィーネはチョコボからおりてしゃがみこみ、足元の草を観察する。
「これ、お茶の葉に似てるな。なんだろう」
ミューヌの話では、グリダニア周辺で採取の茶葉はあまり流通していないということだったが。試しに持って帰ってみよう。
東部森林ではギルバンを手に入れた。これまたキノコであるが、こちらは鶏肉と合わせて炒めるのがおすすめらしい。
FineRisoluto
REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。
ある「元」光の戦士の6.01その7「うま……」
フィーネはマーモットステーキにかぶりつき、ミントラッシーをのどに流し込む。つけあわせのキノコのソテーも平らげて、ふーっ、とひと息ついて食べ終える。
「こんなにたくさん食べたのはひさびさだよ」
「相変わらずいい食べっぷりだね。でも、昔の君は倍は食べていたように思うけれど」
カーラインカフェのミューヌが食後のお茶を出してくれる。程よい温かさとすっきりした香りが心地よい。
「これってイシュガルドティー?良いの、こんな高級なものを」
ミューヌも自分の分のお茶をテーブルの上に置き、向かいの席に腰掛ける。
「そこまで高級なものではないよ。イシュガルドからは来客も多いし、手に入れる機会が多いんだ」
ふーん、とうなずきつつ再びお茶をすする。
1565フィーネはマーモットステーキにかぶりつき、ミントラッシーをのどに流し込む。つけあわせのキノコのソテーも平らげて、ふーっ、とひと息ついて食べ終える。
「こんなにたくさん食べたのはひさびさだよ」
「相変わらずいい食べっぷりだね。でも、昔の君は倍は食べていたように思うけれど」
カーラインカフェのミューヌが食後のお茶を出してくれる。程よい温かさとすっきりした香りが心地よい。
「これってイシュガルドティー?良いの、こんな高級なものを」
ミューヌも自分の分のお茶をテーブルの上に置き、向かいの席に腰掛ける。
「そこまで高級なものではないよ。イシュガルドからは来客も多いし、手に入れる機会が多いんだ」
ふーん、とうなずきつつ再びお茶をすする。
さかえ
MAIKINGらくがきでも上げた、ぎ将きょい✖にょたぜんさまのパラレルこの後きょいは悶々と日々を過ごすのですが、ある時中央に呼び寄せられてぜんさま付きになるように命ぜられます
ぎ将きょい✖にょたぜんさま 思えば、姜維は出会ったときからあの尊き存在に心を惹かれてやまなかったのである。
「我らは、ここに降伏する」
世の婦女というものの多くが敗戦に際して、大いに狼狽し、悲嘆に暮れ、泣きわめくものであることを考えると、その公主の態度ははなはだ型破りであった。――いいや、そんな言葉では、とうていその時の姜維の驚きを言い表すことなどできやしない。何せ彼女は先の通り、実に簡潔にして明瞭な一言でもってひとつの国家を終わらせたのだ。その瞬間、永遠に郷里を失ったはずの彼女の頬を飾っていたのは涙ではなく、うっすらとした微笑である。
「この暗愚めのことはいかようにでもしていただいて構いませんが、民にはなんの罪もありません。どうか優しく接してくださいますよう」
2325「我らは、ここに降伏する」
世の婦女というものの多くが敗戦に際して、大いに狼狽し、悲嘆に暮れ、泣きわめくものであることを考えると、その公主の態度ははなはだ型破りであった。――いいや、そんな言葉では、とうていその時の姜維の驚きを言い表すことなどできやしない。何せ彼女は先の通り、実に簡潔にして明瞭な一言でもってひとつの国家を終わらせたのだ。その瞬間、永遠に郷里を失ったはずの彼女の頬を飾っていたのは涙ではなく、うっすらとした微笑である。
「この暗愚めのことはいかようにでもしていただいて構いませんが、民にはなんの罪もありません。どうか優しく接してくださいますよう」
Moyes
DOODLE某キャストコスチュームパロ第二弾🔟竺ranちゃん@マゼラ…ズです。
(めちゃくちゃ似合う…!)
普段絵を描かない人が描いています。
粗いところはご容赦ください🙇♂️
最近明度と彩度を覚えました!
もこ.
DOODLE例の夢、思春期編。『赤いゼラニウム』
花言葉は"君ありて幸福"…だけど、アタルはそんなことを知るわけもなく。
(知っていたらこんなことできない)
ちなみにゼラニウムは独特の青臭い香りがあり、海外では虫除け効果も期待して窓辺で栽培します。
※便宜的にソルジャーマスクを被らせてます。
※最後のはセリフ改変のおまけ。
PW:アタルの体重 5
あやせ☆めぐる
PAST「赤ずきんチャチャ」のおふざけ落書き 4枚です。他作品と実に安直に混ぜられています。まぜるな危険 (^^;)
1 - 大鉄人17 (1977)
2 - ゲンジ通信あげだま (1991)
3 - ママは小学4年生 (1992)
4 - サムライスピリッツ (1993) 4