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    作家

    たまごやき@推し活

    PAST現パロアンぐだ♀、健康ランド常連童話作家×バイトのぐだち


    この冬私の脳内で発売するはずの健康ランド乙女ゲーの話
    みんなの好感度を教えてくれるお助けキャラの童話作家、
    全員の√をクリアしないと童話作家√は出現しない
    遅れてやってくる真打隠し攻略キャラ童話作家
    2020.1
    すぺしゃる☆りらくぜーしょん――恋の温泉ハプニング――「採用だ!この大アマゾネス温泉物語でイニシアティブを握り続けろ!」
    ここは大アマゾネス温泉物語……またの名を、健康ランドとも言う。

    人手不足だか何だかですぐに採用が決まったアルバイト。バイトを始めてすぐに知識として叩き込まれたのは数名の常連客についてだった。

    「一週間のうち半分くらいはここにきてる客なんで、顔とか覚えておいた方がいいッスよ」

    先輩についてまわって仕事を覚えるとき、そう言われて覚えようとした顔の中でも一際気になる人物。

    (あっ、今日もあの人来てる)

    青い髪、わたしよりも小さな背丈の小柄な人影。先輩によると、時々零時を越して朝までここにいることもあるみたいだ。
    零時を過ぎて新しく料金を回収するときに保護者確認をする必要はないと念入りに先輩に言われている。……何かトラブルでもあったんだろうか。
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    たまごやき@推し活

    PROGRESS異世界パロアンぐだ♀、ミニマム童話作家(妖)とぐだち

    2020.11
    妖怪クッキー攫い 綺麗な一軒家が安い価格で売られていたら事故物件かもしれない。それでも月々の支払いが賃貸マンションより安いと分かってしまって、両親が契約をした。安くて、新しくて広めの自慢の我が家。駅から近くて、それでいて閑静な住宅街の一角、藤丸家。引越して二週間……どうもこの家には、『何か』が住んでいる。

     家には私しかいないはずの時間に、上の階から物音がするのだ。キッチンの食べ物が気がつくと減っている。
     その『何か』は明らかに生き物だ。曰く付きの物件の中でも幽霊なんかよりずっと怖い。……ただのネズミかもしれないけど。

     ネズミを捕獲するための罠を仕掛けても、罠を避けるようにして食べ物を取られてしまう。毒の混ざった餌は放置される。ネズミだとしたらかなり賢い。姿を一度も見せたことのない謎の賢い生き物がこの家のどこかにいる。両親に言っても、気のせいだろうと取り合ってくれない。2人は不思議な物音も、減っているキッチンの食べ物にも何故だか気がついていないのだ。……私はと言うと、だんだんとこの謎の生き物に対する恐怖や不信感よりも好奇心が湧いてきて。
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    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん⑤恐怖の看病編前半です!
    注:大倶利伽羅さんがダサい
    この話はますおさん考案の設定を元にした三次創作です。
    大切なものは失ってからその大切さがわかる。俺は今までに彼女を二人失ったが、二度目ともその実感はわかなかった。だが今の俺はこの陳腐な言葉を理解できる。悪寒のない背中はどんなに快適で、頭痛のない頭はどんなに晴れやかだったろう。俺は布団の中で蓑虫のようになって、関節の痛みとシベリアにいるかのような悪寒に顔を顰めた。
     異変が起きたのは突然だった。蟹汁の蟹を山姥切に多めに食わせ、定時より前に帰らせた後、まずやってきたのは頭痛だ。俺はそれについては不思議に思わなかった。普段の不摂生に加えて、運動不足の身体での全力疾走、雨で冷えた身体。不調を来さないはずがない。しかしいつもより早く就寝すれば支障はないと思っていた。翌朝には快適に目覚め、朝日を浴びて鳥の囀りを耳にしながら珈琲を入れる。しかし俺のその予想は大きく外れた。それはまるで、夏の台風の進路図のようにだ。なぜなら俺は蟹汁を食った日に床に伏せ、それから今日まで、つまり丸二日も寝込んでいるのである。
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    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん③小さな絆芽生え編前半です!
    注:大倶利伽羅さんがダサい
    この話はますおさん考案の設定を元にした三次創作です。エピソードの案は小ゆずさんより頂きました。
     心頭滅却すれば火もまた涼し、よく聞く言葉だがあれは嘘だ。人は火に触れれば焼け死ぬ、涼しい訳がないだろう。あれは単なるものの例えで、そんな馬鹿な指摘をする方が馬鹿だ。それは分かっている。俺は湯船の中で茹だる身体に、溜息を吐いた。それでもまだ足りず、湯船の中へと頭を沈める。ちょうど地獄の釜のようにぶくぶくと泡を立たせる。堪らなくなって顔を上げたが、状況は以前として変わらない。俺の脳裏からミニスカメイドの白桃如き尻が離れなかった。どこからどうはみ出しているのか、むちむちと音を立ててパンツのクロッチから恥じらいもなくはみ出している肉。それらはまるで競い合うようにむちむちと自分の居場所を取り合っていた。俺は馬鹿げたことに、その肉と下着の間に指を入れてみたい、と一瞬でも思ってしまった。その柔らかさや温度に興味を持ってしまった。その時のそれが性欲であると、その時はすぐに気づかなかったが、恐らく、いや…当然これは性欲に当るだろう。叶うことなら、それはただ単に純粋に気になっただけで、決して性欲ではないと主張したい。
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    なまたまご

    TRAININGラノベ作家大倶利伽羅さんと家事代行にょたんばちゃん②メイド襲来編です。
    注:大倶利伽羅さんがダサい、結構喋る。
    この話の元ネタはますおさんによるものです!
    山姥切国広という女は、大食らいだった。金がない、と言っていたからよほど切り詰めた生活でもしているんだろう。コンビニでおにぎりを買ってやって、それを食べた後にも関わらず、あまりに食いっぷりがいいから、俺は無意識に何度も追加注文をした。焼売、八宝菜、フカヒレのスープ、エビチリ、小龍包。色取り取りの料理が白米と共に山姥切へ吸い込まれていく様は鮮やかで、翌日の朝でも鮮明に思い出される。
     俺は目をまだ寝ぼけている目を細めながら、フライパンの上の卵を裏返した。朝食には卵焼き、と決めている。実際にはもう11時をすぎているから、昼飯と言った方が正しいだろう。洒落た言葉で言うなら、ブランチと言う奴か。表層だけ撫でたような気取った物事は性に合わない。砂糖と醤油が合わさった柔らかな匂いを胸いっぱいに吸い込み、俺は微睡むような心地に浸った。幸せにもし匂いがあるなら、多分こんな匂いだろうなと幼い頃に思ったことがある。それこそ山姥切は、料理を一口ごとにさぞ美味そうに、幸せそうに食うから、思わずつられて笑みが浮かんでしまった。しかし最後にデザートの杏仁豆腐を注文した頃には、手元に500円玉が二つ残るだけで、俺はそれを少し不憫に思った。山姥切の手元に少しでも多く金が残るようにしてやるつもりだったのだ。けれど会計の時に残金を見た山姥切は特に悲しそうな素振りは見せなかった。俺は安アパートに住んでいるが、金に余程困っている、という訳ではない。だから、俺の金で鶴丸の手当ての補填をしようと思ったのだが山姥切はそれに首を横に振るばかりだった。本人がいいと言うのだから、俺が押し切るのもおかしな話だ。それ故に俺は金のことはそれで終わりにして、あいつをあいつのアパート先まで送った。しかしそれで本当によかったのか、未だにはっきりとしない。
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